夜空には多くの星雲や星団が輝いています。その中に「M−」というように数字の前にMを付けて呼んでいるものが110あります。これらはメシエ天体というもので、肉眼や双眼鏡、天体望遠鏡で容易に見ることができる天体として親しまれています。

　メシエ天体は、フランスのシャルル・メシエ（1730〜1817）がフランス海軍で書記と天体観測の助手の仕事に就き、彗星の観測を行っていました。その際、星雲・星団と見間違うことがあることから、そのじゃまもののリストを作ったのです。

　それまでに観測されていた22個の星雲・星団にメシエ自身が観測したものを星図に書き込んでいったのです。始めに1〜40をまとめ、亡くなるまでに 100までのリストを発表したのです。その後メシアンが101〜103まで、さらにその後の研究者により109までがリストに加えられたのです。

　ただし、M110だけはM31（アンドロメダ大星雲）の近くでメシエも見たはずだということで本によってメシエ天体に加えるものとそうでないものがあるようです。
 

メシエ天体一覧表

※ 各星座については、「星座案内-春・夏・秋・冬-」をごらんください。