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出水市令和5年第3回定例会 第5日

令和5年出水市議会第3回定例会会議録第5号
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令和5年9月12日
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会議の場所 出水市議会議場
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出席議員    18名
    1番                  井 伊 健 一 議員
    2番                  迫 田 小百美 議員
    3番                  池 田 幸 弘 議員
    4番                  田 中 秀 一 議員
    5番                  宇 都 修 一 議員
    6番                  江川野 一 成 議員
    7番                  南 鶴 洋 志 議員
   10番                  日 髙 信 一 議員
   11番                  北御門 伸 彦 議員
   12番                  吉 元   勇 議員
   13番                  土 屋 工 吉 議員
   14番                  鶴 田   均 議員
   15番                  田 上 真由美 議員
   16番                  杉 本 尚 喜 議員
   17番                  出 水 睦 雄 議員
   18番                  中 嶋 敏 子 議員
   19番                  道 上 正 己 議員
   20番                  髙 崎 正 風 議員
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欠席議員    2名
    8番                  鮎 川 浩 一 議員
    9番                  上須田   清 議員
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地方自治法第121条の規定による出席者
椎 木 伸 一 市長
冨 田   忍 副市長
髙 橋 正 一 政策経営部長
山 元 周 作 総務課長
大 田 直 子 財政課長
山 田   丞 財政課財政係長
青 﨑 譲 二 企画政策課長
福 川 正 樹 企画政策課秘書監(係長)
柿 木   彰 保健福祉部長
﨑 迫 真 也 福祉課長
溝 口 雄 二 市民部長
揚 松 智 幸 商工観光部長
阿 多 広 隆 商工観光課長
松 下   誠 商工観光課観光振興係長
駒 壽 ひとみ 文化スポーツ課長
岩 﨑 新 輔 文化スポーツ課課長補佐兼文化財係長
肱 岡 広 一 文化スポーツ課スポーツ振興係長
堀   昌 伸 ツル博物館クレインパークいずみ館長
高 口   悟 農林水産部長
中 原 克 章 農政畜産課長
大 迫 健 次 農政畜産課課長補佐兼畜産係長
岩 元 秀 一 農政畜産課農業振興係長
中 村 孝 文 農林水産整備課長
井 川 英 樹 農林水産整備課基盤整備係長
小 原 一 郎 建設部長
島 畑 郁 朗 建設政策統括監(部長級)
小田原   豊 道路河川課長
松 尾 善 博 道路河川課管理係長
永 山 勝 久 道路河川課課長補佐兼建設第一係長
松 井   勉 高尾野支所長
東 畠 賢 一 野田支所長
福 濱 敏 郎 出水総合医療センター事務部長
大 平 伸 章 消防長
大久保 哲 志 教育長
宮 﨑   毅 教育部長
中 原 貴 浩 教育総務課長
田子山 ゆかり 学校教育課長
横 峯   均 農業委員会会長
戸 﨑 奈 里 農業委員会事務局長
浦 﨑 紀 光 農業委員会事務局次長(係長)
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議会事務局
春 田 和 彦 局長
西 野 竜 一 次長(主幹)
濵 上 泰 廣 主任主査
野 﨑 育 美 主査
北   紘 至 主査
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付議した事件
一般質問
議案第56号 令和5年度出水市一般会計補正予算(第7号)
午前10時00分 開 議
         △ 開 議
○議長(田上真由美議員) おはようございます。ただいまの出席議員は18名であり、定足数に達しております。これより令和5年出水市議会第3回定例会第5日の会議を開きます。
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         △ 欠席の申出
○議長(田上真由美議員) 鮎川浩一議員、上須田清議員から、本日の会議に欠席する旨の届出が出ております。
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○議長(田上真由美議員) 鶴田均議員より議場でつえを使用したいとの申出がありましたので許可してあります。
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         △ 議会運営委員長の報告
○議長(田上真由美議員) ここで、議会運営委員長の報告を求めます。

○議会運営委員長(杉本尚喜議員) おはようございます。昨日は、本会議を欠席いたしまして、御迷惑をおかけしました。お詫び申し上げます。
それでは、議会運営委員会が協議しました結果につきまして、御報告申し上げます。
本日の議事日程は、お手元に配付のとおりでございますが、9月8日に追加送付のありました議案第56号令和5年度出水市一般会計補正予算(第7号)を日程第2として上程、提案理由説明の後、委員会付託を省略し、即決の取扱いといたします。
皆様の御協力をお願い申し上げ、議会運営委員会委員長の報告といたします。
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         △ 議事日程の報告
○議長(田上真由美議員) 本日の議事日程は、お手元に配付しているとおり定めました。
令和5年出水市議会第3回定例会
議 事 日 程     第 5 号
令和5年9月12日  午前10時 開 議
第1       一般質問
第2 議案第56号 令和5年度出水市一般会計補正予算(第7号)
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         △ 議 事
○議長(田上真由美議員) これより議事日程により、議事を進めます。
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         △ 日程第1一般質問 上程
○議長(田上真由美議員) 日程第1、一般質問を議題とし、昨日に引き続き、一般質問を続行いたします。
質問順に従い、迫田小百美議員の質問を許します。

○2番(迫田小百美議員) 皆様おはようございます。最終日1番、迫田小百美です。元気で明るく笑顔になれる出水市を目指して、今日も頑張ります。先月、息子が博多から帰省しました。帰りにお土産を持たせようと、娘と出水駅の飛来里に行きました。そこで、娘が見つけたのが1冊の本です。立ち読みが始まり、しばらくすると「この本すごくおもしろい。買っていいかな。」「買ったら。」とレジに行くと、出水の昔話の本でした。皆様、こちらです。読まれたことがありますでしょうか。野田、高尾野、出水、大川内、米ノ津、昔話がたくさん書かれています。もちろん、山田昌厳のお話も分かりやすく、菅原道真公の腰掛石のお話、龍光寺の下にあるイボの神様のお話、この1冊で出水市の文化と歴史が分かります。子供たちにぜひ読み聞かせをして、出水市の歴史を学んでほしいと思います。また、出水市の観光としても、物語がつくられるのではないでしょうか。この本は、当時の教育委員会でつくられております。当時の溝口教育長が発刊に当たって書かれております。「これらの昔ばなしは、私たちの祖先がそれぞれの地域の歴史や風土に根ざしながら、長い年月にわたって語り継いできた文化遺産です。私たちはこれら貴重な遺産を後世に伝えていかなければならないと存じます。」と書かれております。出水の昔話を広く活用していただき、子供たちが親になったときも語りつないでほしいと思います。読書の秋ということで、この出水の昔話の御紹介をさせていただきました。
   それでは、通告に従い、一般質問に入らせていただきます。
   日本で子供の人口が減少する中、障害児と呼ばれる子供は増え続けています。この調査は文部科学省が実施し、2006年の調査では発達障害の児童数は7,000人余りでしたが、2019年には7万人を超えています。知的発達に遅れはないものの、学習または行動面で著しい困難を示し、注意欠陥多動性障害(ADHD)など、発達障害の可能性があると推定された小・中学生は、8.8%で、前回調査6.5%より多く、文科省の担当者は増加の原因について、保護者や教員の発達障害への理解が進み、対象者に気づきやすくなったと分析されています。障害や学習の困難を抱える児童・生徒はその程度に応じて、特別支援学校や学校内の特別支援学級で学びます。文部科学省は特別支援学級について、発達障害支援法、学校教育において共生という点が強調され、一人も置き去りにしない、可能な限り発達障害でない児童と共に授業を受けられるよう配慮しています。そこで、質問に入ります。
   発達障害児支援施策及び学校における特別支援教育の現状について、(1)本市では、関係機関との連携をどのようにしているか、伺います。(2)本市において、小・中学校の特別支援学級は何クラスあるか。児童・生徒は何人いるか、伺います。(3)家族が安心して子育てを行うことができるよう、様々な家族の負担を軽減していくための物理的及び心理的支援が必要になってくると考えるが、どのような施策をされているのか、伺います。(4)学校としては、教員、そして共生の対象者である全児童・生徒、その保護者に発達障害への理解と関わりはどうされているのか、伺います。
   以上をもちまして、1回目の壇上からの質問を終わります。

○椎木伸一市長 おはようございます。迫田小百美議員の御質問にお答えいたします。
   平成17年に施行されました発達障害者支援法では、これまで障害者とみなされなかった自閉症、アスペルガー症候群などが発達障害と定義づけられました。また、障害の早期発見、支援に結びつけるため、医療・保健・福祉・教育等の関係機関が連携しまして、就学前から就学後までの子供の成長過程に応じた支援が必要とされています。
本市におきましては、就学前の支援として、保健センターが定期的に実施する乳幼児健康診査や育児相談に加えまして、保育所等からの情報提供により、発達に課題がある乳幼児の早期発見に努めております。なお、専門的な指導や訓練が必要な児童に対しましては、日常生活における基本的な動作や集団生活に適応できるよう、必要な支援サービスを提供しております。
   また、就学に当たっては、教育委員会において適切な教育支援につなげるため、就学時健康診断や就学相談会を実施しています。
就学中の支援といたしましては、関係部署や教育機関、療育機関及び相談機関等で構成する出水市特別支援教育連携協議会を設置し、支援の必要な児童生徒に関する意見交換や情報共有を行うなど、学校生活において、個に応じたきめ細やかな支援ができるよう、関係機関との連携を図っております。
なお、放課後においては、生活能力向上のための訓練等を行う放課後等デイサービスのほか、児童クラブにおいて学童保育を実施しています。
就学後の支援としましては、生産活動などの活動の機会と就労に必要な知識や能力の向上のため、必要な訓練等を行う就労移行支援や就労継続支援を行うとともに、障害者が地域の中で自立した生活を送るための生活支援の充実を図り、医療・介護・福祉の分野で連携しながら、地域全体で支えていく体制を構築しているところでございます。

○大久保哲志教育長 迫田小百美議員の御質問にお答えします。
   まず、市内の小・中・義務教育学校には、74の特別支援学級が設置され、395人の児童生徒が在籍しております。
   次に、家庭の負担を軽減するための物理的・心理的な支援についてですが、物理的な支援としては、特別支援教育就学奨励費制度があります。これは、特別支援学級に在籍する児童・生徒の保護者を対象に、学用品や校外活動参加費、学校給食費、修学旅行代金等の一部を補助するものです。
心理的な支援としては、子供一人一人の教育的ニーズに応じた学びの場や支援の在り方などを明らかにし、成長を支えていくための就学相談会を年8回実施しています。その結果を基に、各学校では児童・生徒の適正に合わせた個別の教育支援計画等を作成するなど、個に応じた支援を行っています。また、入学前に学校見学を行い、特別支援学級での学びについて、保護者に向けた情報提供を行っています。
次に、障害のある児童・生徒への理解を促す取組についてですが、教職員に対しては、学校内外の各種研修会への参加や、校内特別支援委員会等を定期的に実施し、障害の特性を理解したり、特別支援教育コーディネーターを中心とした児童・生徒の情報共有を行ったりしています。
子供たちに対しては、道徳や各教科等の授業、学校行事などの全ての教育活動において、障害のある者とない者が共に学ぶ機会を設けることで、思いやりや多様性を尊重する心情を育てることとしています。
保護者を対象とした取組としては、全ての学校において、障害のある子供たちの理解促進に向けて、PTAや学校だよりなどを活用して啓発を行っております。

○議長(田上真由美議員) 迫田小百美議員より書画カメラの使用について申入れがありましたので、許可してあります。

○2番(迫田小百美議員) それでは、(1)本市では、関係機関との連携をどのようにしているか、という質問に対して、2回目の質問をさせていただきます。
   早期発見や早期対応ができる体制づくりは、障害児だけではなく、その親にとっても重要であります。発達障害は、自閉症・広汎性発達障害・注意欠陥多動障害など多岐にわたり、また、軽度から重度までその症状は幅広いです。施設や制度がそこまで幅広く規定されていないので、制度から漏れる子供たちも出てきております。気になる子を見つけても、指摘するだけだとかえって保護者の不安を募らせるばかりだと思います。学校の先生や保育士さんたちも日々忙しく業務に追われていると思います。新しく何かをするというのは、かなり厳しいでしょう。ただでさえ激務だと言われる職種です。支援をするために大切なことは、正しい理解をすることです。
   そこで、出水市として、乳幼児健診に従事する保健師・保育士などが、発達障害の知識を習得し、スキルアップする研修会を年にどのぐらいされてますか、お伺いいたします。

○柿木彰保健福祉部長 早期発見のための保健師等への研修会の実施状況についてのお尋ねでございますが、それに特化した研修会というわけではございませんが、県等がします国の予算等を通じて新規事業の説明会等を幼児教育、乳幼児の発達支援等に関する施策の概要説明会の中で、そういった研修会等に参加をさせている状況でございます。

○2番(迫田小百美議員) 出水市のほうでも保健師や保育士の発達障害の知識を習得するというお勉強会があるということで安心しました。
   それでは、2回目の質問をさせていただきます。(2)本市において、小・中学校の特別支援学級は何クラスあるか、何人いるかということで、74の学級で395人とお答えをいただきました。そこで、特別支援学級の先生は足りていますでしょうか。また、小学校低学年の場合、普通教室の授業のときに、特別学級の先生またはサポートの先生が付いてらっしゃいますか、伺います。

○大久保哲志教育長 現在、特別支援学級、通常学級もそうですけども、今、世間で教員不足と、担任がなかなか揃わないという状況もありますけども、現在、先ほど説明しました答弁の中で74学級ということでありましたけども、その学級には全て担任が揃っております。それから、低学年に限らず、特別支援学級の子供たちが、答弁の中にありました通常の学級で授業を受ける場合は、その特別支援学級の担任が行って、そしてサポートするという状況はありますけども、ただ、特別支援学級には複数の学年が入っておりますので、全ての児童について行ってサポートができてるかというと、そこは全部はできてない可能性はあると思います。

○2番(迫田小百美議員) 私も、近くの小学校に見に行ったときに、やはり教室のほうに特別支援の学級から普通学級のほうに来てる生徒を見ながら、もう一人先生がいたら、担任の先生は助かるだろうなという気持ちで見ておりました。
   それでは、(3)家族が安心して子育てを行うことができるよう、様々な家族の負担を軽減していくための物理的及び心理的支援が必要になってくると考えるが、どのような施策をされていますか、ということでお答えいただきました。
   出水市ではとてもたくさんの支援をされていると思います。そこで、2回目の質問をさせていただきます。早期からの発達支援、切れ目のない支援を行うことは、発達障害者支援法の基本理念です。家族が安心して子育てを行うことができるよう、子供の発達や子育てに不安や悩みを感じている保護者の方や、じっとしているのが苦手、何度言っても同じことを繰り返す、よく考えずに行動をしてしまう、などの特徴を持った子供たち、こうした特徴を持つ子供たちは、失敗体験を繰り返したり、自分に自信を失ってしまいがちです。親側もどうして何度も言ってるのに、同じ失敗を繰り返すのかなと悩んだり、叱ることに疲れてしまったり、周囲から子育てについて責められたり、育てていく自信を失ってしまうこともあると思います。こうした子供たちにどのような関わりが効果的かをグループで学ぶペアレントトレーニングを行い、子育てが少しでも楽に楽しいものになるように、同じような悩みを持った保護者の方々と一緒に学ぶ機会を増やすために、御家族の負担の軽減のために、ペアレントトレーニングを出水市はどのようにしているか、お伺いいたします。

○大久保哲志教育長 今、議員からお話がありましたように、特別支援教育の推進が進んできて、その中でこの発達障害ということについても、教員の中でもまだ十分に理解が浸透しているとは私もまだ思っておりません。ですから、中にはうまくいかなかったり、何度も同じことを繰り返すと、本人の努力不足じゃないかとか、家庭のしつけができてないんじゃないかとか、そういう見方をする例も過去にはありました。
現在、教員のほうでも、そういった子供たちの発達障害への理解が進んできて、そういったいろんなうまくいかないこと、学習面、行動面、それから対人関係、それぞれに関して子供たちがうまくいかない困難さを感じていること、これについての理解は、教員のほうではかなり深まってきたと私も理解しております。
   それに対して、それぞれ支援体制を、先ほど申しましたように特別支援教育コーディネーターを中心に行ってきていると。それに対して、今、紹介のありましたペアレントトレーニング、こういう言葉で保護者の方を集めて研修会というのは、現在、学校ではまだこういった形ではなされてないと思うんですけども、特別支援学級に通ってる保護者の皆様を、例えば学年PTAとか、学級PTAの際に一緒に集まって、それぞれのお子さんが持つ悩みとか、そういったのを語り合う場面というのをつくって、そして焦らずにどういう支援が必要かということを個別にお話をしたりとか、そういう形で進めていると理解しております。

○2番(迫田小百美議員) 本当に保護者の気持ちになると、心が痛いぐらい皆さん悩んでおります。ぜひ、ペアレントトレーニングを実施してください。よろしくお願いいたします。
   続きまして、(4)学校としては、教員、そして共生の対象者である全児童・生徒、その保護者に発達障害への理解と関わり方はどうされているのか、伺いました。
   そこで、お答えをいただきました。保護者に対して、PTA・学校だよりを活用した啓発ということで、これは多分、学校に任せていると思います。そこで、私が市P連の会長をしているときに、8年ぐらい前ですけども、相談された出水市の方のお話なんですけども、少しさせてください。
8年前の話になります。幼稚園から小学校に上がるときに、発達障害と診断されました。幼稚園のときから療育に通っていましたが、いざ小学校に上がるとき、通常学級に通うことが難しくなり、当時、その子が通う小学校には特別支援学級がまだありませんでした。そこで、私は教育委員会に相談に行ったらいいのかもしれないと、私はそのとき何も考えずに、教育委員会に行ってみたらという、そこだけでした。そして、その保護者は教育委員会に相談に行き、当時の教育長が一生懸命頑張られて、その小学校に特別支援学級をつくることができました。特別支援学級の児童も次第に増えてきております。支援学級の先生も、他の子のサポートで手が回らなくなったり、支援学級の児童同士のトラブルや、通常学級の児童とのトラブルも増えていったそうです。ただ、残念なことに、当時、特別支援学級の認知度も低く、また、発達障害児の理解が、周りの保護者から得られず、その障害児童は5年生から特別支援学校に転校することになりました。
   そこで、2回目の質問をさせていただきます。全児童・生徒、その保護者に、発達障害への理解と関わり方をどうするのか、学校判断ではなく、学校教育において共生という点が強調され、一人も置き去りにしない、可能な限り発達障害でない児童と共に授業を受けられるよう、全児童・生徒、その保護者が理解できるような、発達障害についての理解と関わり方のマニュアルを分かりやすく、教育委員会または保健所から作成して、学校経由で配布などを検討していただけませんでしょうか。

○大久保哲志教育長 今、お話がありました発達障害への理解ということですが、先ほども私申しましたけども、なかなか教員の中でもこの発達障害に対する理解が深まっていなくて、今、私手元に鹿児島県の教育センターがつくっております発達障害等のある児童・生徒の理解と支援ハンドブックというのがあるんですけども、こういったものは、今のところまだ、学校の教員に向けて、こういうハンドブックが示されて、これが徐々に浸透してきて、今、特別支援学級を持ってない先生たちにも浸透しつつあると。このような状況です。今申されたように、これは、今後は子供たちとか、それから保護者の皆様、地域の方々にも理解していただかないといけないということを考えますと、こういった、私も中を全部見ましたけども、非常によくできておりますので、こういったものの、例えば抜粋とかを利用しまして、例えば学校から保護者のほうに何らかの配布ができるものを準備するとか、そういったことも考えていく必要はあると思いますので、これは教育委員会でも少し整理して、学校のほうと連携を図っていきたいと思います。

○2番(迫田小百美議員) 本当に、教員の方々は分かってると思うんですけども、保護者の方々がまだ浸透しないで分からない方々が多いので、そのように配布されたら、本当にお勉強になると思います。よろしくお願いいたします。
   書画カメラ1をお願いいたします。(議場内ディスプレーへの資料表示)こちらは、提案になります。このサポートカードは、発案された方は、発達障害のお子様を持つお母さまで、周りの方々に少しでも理解していただき、お手伝いしていただければと、その思いでサポートカードを川崎市にお願いして実現されたそうです。サポートカードとは、発達障害により日常生活の様々なシーン、学校、医療機関などうまくコミュニケーションがとりづらかったり、困ってしまうのはつらいことです。あらかじめ伝えておきたいことの準備をして不安を解消し、安心した生活が送れるよう、周りの協力を得ていただく1つの手段になりますということで、対象者は発達障害のある方、発達が気がかりなお子さんを持つ保護者、そういう方々にカードを使用していただきたいと対象に配布しているそうです。
   そこで、これを御覧になりまして、市長、教育長はどうお考えになりますか。見解をひとつください。

○﨑迫真也福祉課長 ただいま議員から紹介のありましたサポートカードにつきましては、日常生活において上手にコミュニケーションがとりづらい方、困ったときに周囲の方に分かりやすく説明できるようにということで、御本人の特徴などを記載されているカードということで認識しているところです。
   なお、本市におきましては、鹿児島県が作成しておりますヘルプカードとヘルプマークというものを活用しているところです。こちらが同じような効果が見られるのかなと考えているところです。このヘルプカードにつきましては、発達障害に特化したものではございませんが、障害などで困っている方が、周りに支援を求めるためのカードとしまして、サポートカードと同じような効果があるものということで考えております。あらかじめ、必要なことをこの裏側に記載しておくことで、支援の輪が広がるということになっております。配布窓口としましては、県の関係機関のほか、市町村の福祉課の窓口で交付しているところです。

○大久保哲志教育長 今、紹介がありましたサポートカード、学校では、こういったカード等について、掲示と言いますか、所持するように教育委員会から指示はしておりませんので、今、福祉課のほうでそういった話がありましたので、そういったのも含めて他の市町村、それから他県のそういった取組なども調査研究してみたいと思います。

○2番(迫田小百美議員) これからまだまだ、発達障害の子供たちも増えると思います。その保護者のためにも、また周りの子供たち、保護者のためにも、今日話されたことをぜひ実現してほしいと思います。
   これで、一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

○議長(田上真由美議員) 次に、鶴田均議員の質問を許します。

○14番(鶴田均議員) 本日2番です。よろしくお願いいたします。
   通告に基づきまして、市長に質問いたします。
まず、稼げる観光地について。本年度の施政方針と施策の中で、稼げる観光事業として、その方向性を提案されています。そこで、これらの実行に向けて、市長の取組ビジョンは出水市の観光事業にとって希望を感じるものだと思います。
 そこで、1つ、今回これに沿って具体的にどのようなテーマで推進されるか、伺いいたします。2つ目、観光客が出水市に興味を持ち、来ていただけるような出水市の見どころをどのような形で、どのようなものがあり、啓発活動をされるつもりか、その方向性を伺います。3つには、外国からのインバウンド推進はどのように計画されるのか。今、日本の観光地は外国に人気があり、外国人の観光客が増加しているはず。それは、宿泊の問題や観光マナーを守らない人もいて、苦慮しているところもあると聞きます。出水市は、外国からの観光客はまだ少ないようですので、もっと仕掛ける観光として、誘致のチャンスがあると思うが、伺います。4つに、ラムサール登録のツルの越冬地として、どのように観光に生かせるのか、特に荒崎のツルの観察センターの取組やクレインパークの観光地として、どのように生かせるか、伺います。5つに、麓武家屋敷の観光地としての戦略と麓歴史館の魅力としての仮想空間体験、VRの活用はどのように生かされているのか、伺います。6つに、出水市は養鶏の日本一と言っても過言ではないと思う。そこで、この地域としての地の利を生かし、鶏卵・鶏肉食を出水市の食文化としてするのか、鶏のまち出水市を全国に熟知させるように、広くアピールできるのではないかと思うが、伺います。7つに、出水市の繁華街、川端通りがのんべえ居酒屋街として癒しの空間、出会いと融和の場所として魅力がある。そこで、鹿児島の有名な癒しどころ天文館にちなみ、仮称「北薩の天文館川端通り」として、自信をもって世間にアピール、紹介できないか、伺います。8つに、今後大いに期待される屋根付き市民ふれあい広場は、地域の様々なイベントや雨天時は子供たちの遠足や、屋内でも広く自由に楽しい空間が生まれます。また、自信をもって大学等スポーツ合宿の誘致や、大小のアーティストの公演などにも利用できると思うが、伺います。
次に、農業委員会会長、市長に伺いますが、荒廃農地の活用はできないかについて。これは、農業経営の活性化につながることが大事であると思う。農業は食の代表格であり、生命を支える空気・水、その次に大事な役割を担っている。しかし今、肥沃のよい農地がたくさんあるが荒廃している。出水市の基幹産業は農業としていることもあり、これらを活用して農地の再整備はできないか、また、できる方法はないか、伺います。そして、特徴ある農産物の調査研究を行い、中山間地を生かせる農産物の提案はできないか、伺います。
次に、市道・農道の維持管理について、農村を生かすことは、まず生活道である道路が安定していることが大事で、特に道路の維持管理として、草払いなどは常に必要としており、その対応は厳しいものがあると考えます。中山間地の市道や公共性のある農道も多くあるが、受益地の耕作者の減少に伴い、現在の市の取組では厳しいものがあります。これらを打開するためには、市の事業として計画的に除草作業の対策が必要であると考えます。これについて、何回も質問しているが、一定要件を具備している農道は交付税に有利な市道に認定することが財政的にも有利と思います。維持的な草払いの作業賃金は十分確保できると思います。申請については、難しいとは思いません。合併して約18年になります。交付税対象になる農道などは、全体的に状況を把握して見直しを行い、認定できる路線は市道にするべきだと思います。また、過疎地域に指定された野田地域は、少ない人口で高齢者は多い地域で、農道の延長は長い。これは、農村の美化活動として草払いは厳しいものがあります。これらは住みやすい農村社会として、道路の草払いは特に必要と思うが、伺います。
以上で、壇上からの質問を終わります。

○椎木伸一市長 鶴田均議員の御質問にお答えいたします。
   まず、観光施策の具体的な取組についてです。本市の観光は、新たなキャッチフレーズを「世界へ誇れる豊かな自然・未来へ紡ぐいにしえのまち」としまして、令和3年ラムサール条約湿地に登録された出水ツルの越冬地や、令和元年日本遺産の構成文化財の一つに認定されました出水麓武家屋敷群などの観光資源の回遊性を高め、着物着付け体験や観光牛車などの体験型観光で観光客の満足度の向上を図っております。また、いずみわくわくステイプランやいずみマチ・テラス、ツルトライトリレーマラソンなどのイベントを開催いたしまして、観光客の誘致を推進しております。
   次に、観光情報の啓発についてでございますが、いずみナビやSNSなどによる情報発信は、令和3年度から出水市観光特産品協会に委託して発信をしてもらっております。また、最新の情報を掲載した観光パンフレットや新たなデザインの観光ポスターを現在作成中であり、さらに今年度中にはAI翻訳機能等を搭載した観光ホームページを作成し、来年度から運用する予定となっております。
   次に、インバウンドの推進についてでございます。今年の2月に台湾の旅行会社を10社、6月にはマレーシアの最大手の旅行会社でありますアップルバケーション社や日本政府観光局(JNTO)を訪問いたしまして、本市の観光や特産品のPRを行ったところでございます。また、本市の新たなツアーを造成して、令和6年3月に開催されるマレーシア旅行博である「MATTA
 FAIR(マッタフェア)」と言いますけれども、この旅行商品を販売するための経費等を今回の補正予算に提案しておりまして、インバウンド誘致につなげていきたいと考えております。
   次に、ラムサール条約登録湿地、出水ツルの越冬地の観光への生かし方についてでございます。現在、昨年3月に策定いたしました出水市ラムサール条約湿地保全・利活用計画に基づきまして越冬地利用調整を実施しながら、ツルの朝の飛び立ちを見ることができるように、午前6時半からツル観察センターを開館いたしまして、観光交流人口の増加を図っております。また、出水ツルの越冬地ならではの受け入れ体制を強化するため、バードウォッチング等を中心としたエコツーリズムを推進しておりますが、エコツーリズムガイド養成講座などで人材を育成し、観光客にツルと人との共生の歴史や国際的に重要な湿地であることなどを説明することで、観光客の満足度が向上するものと考えております。
   次に、出水麓武家屋敷群の生かし方と出水麓歴史館に設置したVR体験(仮想空間体験システム)の活用状況についてでございますが、出水麓武家屋敷群は令和2年8月に規制緩和を行い、昨年6月「RITA出水麓宮路邸」がオープンされました。また、観光庁の補助事業を導入・活用して、「レストランKAIEDA」が本年5月に、「RITA出水麓土持邸及び加藤邸」が6月に、「レストランIzuru」が8月にオープンするなど、民間事業者の事業参入が活発になっております。
今後も、重要伝統的建造物群保存地区の歴史的な景観を守りながら不易流行の精神、いわゆる守らなければならないものはしっかり守り、新しい手法を取り入れていくという考え方のもとに、関係団体と連携しながら、観光資源としての活用に取り組んでまいります。
また、令和2年度末に導入いたしましたVR体験システムには、江戸時代の出水麓を復元したVRを体験する「出水麓時空ツアーズ」と、市内観光地を360度カメラで撮影した映像をゴーグルで体験する「ぐるっと!出水1日散策」がございます。
   VR体験システムの利用者ですが、令和3年度は991人、令和4年度は1,079人となっています。より多くの来館者に利用していただくために「出水麓時空ツアーズ」では、クイズイベントを開催しております。御利用いただいた方からは、「江戸時代の麓が分かりやすい」、「ゲームみたいでおもしろい」など、おおむね好評をいただいているところであります。また、「ぐるっと!出水1日散策」は、麓を回る牛車の乗車風景のほか、東光山や早朝のツルの飛び立ちなど、市内観光地の映像をその場で視聴することができます。こちらにつきましても、紹介した観光地に実際見に行かれた方もいらっしゃるとお聞きしておりますので、VRが活用されているものと考えております。また、今後のインバウンドはじめ、観光誘致事業においても活用してまいりたいと考えているところであります。
   次に、各養鶏組合の鶏を生かした戦略についてでありますが、マルイ農業協同組合では、現在、鶏肉の国内外への販売拡大を目的といたしまして、食鳥処理加工施設を建設中であり、卵も含めてさらに安心・安全な畜産物を安定的に出荷できるように努めていくとのことでございます。また、赤鶏農業協同組合では、他社との共同での商品開発や販売に取り組むなど、鶏肉のさらなるPRに努めていくとのことであります。
次に、川端通りを盛り上げる施策についてでございますが、コロナ禍前は通り会の主催による「ぐいぐい祭り」などが開催されていましたが、昨年までは開催されていませんでしたが、今年は開催予定と聞いているところでございます。この間、市ではコロナ禍の支援策として、宿泊者に対し、2次会応援クーポンを配布して、利用促進を図ったところでもあります。
また、先般、新聞報道にもありましたように、今後、本市の特産品である焼酎と鶏肉、竹灯籠を使った料理等を提供する「いずみ酔い鶏PR事業」にも取り組むこととしております。通り会の活性化につながるものと考えているところであります。なお、今後、通り会からの活性化につながる提案などがございましたら、連携して取り組んでいきたいと考えております。
   次に、9月16日にオープニングを迎えるウイングドームいずみ(出水市屋根付き市民ふれあい広場)でございますけれども、その利用についてでありますが、屋根付き市民ふれあい広場は、子供から高齢者までのふれあいの場、音楽イベント、フットサル等のスポーツ利用のほか、災害発生時には支援物資の中継基地として利用するなど、地方創生や防災拠点としての様々な機能を有する施設として整備したものでございます。
   この広場は、原則、いつだれでも利用できますが、スポーツや音楽イベントなど、占有して利用される場合は有料となりますことから、申請が必要となります。また、占有利用に当たっては、スポーツや音楽イベント以外に、展示会や商談会、幼稚園・保育所等の運動会・遠足等での利用も想定していますが、今後より多くの方々に利用していただけるよう、現在も個別に企業等を訪問し、PR・利用促進活動を行っているところであり、引き続き市内外への情報発信に努めてまいります。
   次に、中山間地域における魅力ある農産物の提案について、お答えいたします。
   特産品となるような作物については、栽培地の気候等に適した作物の選定のほか、収益性や栽培される農家の意向も踏まえながら、県や鹿児島いずみ農業協同組合と連携し、協議していきたいと考えております。
   次に、農道の維持管理について、お答えいたします。
   まず、維持班による農道除草等の対応についてでありますが、農道の除草等については、広域農道を除いて、これまで原則として受益者にお願いしてきましたが、自治会等で対応できない農道、農地の荒廃が進んだ特定の受益者がいない農道につきましては、令和元年度から市において対応することとしております。しかしながら、今後、高齢化等により特定の受益者での対応が難しい事案が増えることも想定されるなど、大きな課題と認識していますので、これまで取り組んできましたみんなで守るふるさと農道管理事業、いわゆる「きれか道事業」の事業拡大も含め、どのように管理していくか、検討してまいります。
   次に、市道認定要件を満たした農道等の市道認定についてでございますが、市道に認定する路線は、一般交通の用に供されるもので、起点及び終点が国道、県道又は市道等に連絡し、道路の幅員が4メートル以上で、適正な排水施設が整備されていることが認定条件となっております。これまでもお答えしていますとおり、一般車両が極端に少ない農道等は、受益者が特定される場合も多いことから、市道として管理することは適さないと考えております。
   今後におきましても、市道の認定条件や宅地化等による環境変化を勘案しながら判断してまいりたいと考えております。

○横峯均農業委員会会長 どうも皆様、こんにちは。鶴田均議員の荒廃農地の活用について、御質問にお答えをいたします。
   先般、出水議員の御質問にもお答えをいたしましたが、農業委員会は農地のパトロールの実施、それから農地所有者に農地利用の意向調査を行い、遊休農地の利用意識調査を行っております。遊休農地の発生防止・解消に取り組んでいるところでございます。また、新たに新規就農者、それから認定農業者などの担い手農家に対して、農業委員・農地利用最適化推進委員を介して、農地利用の集積あるいは集約化も行っております。今後、導入いたしましたタブレット端末を活用して、農地所有者の意向調査、担い手農家への農地利用集積など、迅速化、効率化を図りながら、農地の有効活用に取り組んでまいります。

○議長(田上真由美議員) 鶴田均議員より、書画カメラの使用について申入れがありましたので、許可してあります。

○14番(鶴田均議員) 問1でですね、観光戦略の組織で地域活性化団体の中で、物産館・協会等は分かるんですが、そのほかにどういう組織があるのか、教えてください。

○揚松智幸商工観光部長 観光特産品協会のことでよろしいですね。そのほかには、それぞれ民間のいづるさんであるとか、牛車会さんであるとか、そういった方々が多数いらっしゃいます。そういった方々、麓の街なみ保存会の皆様とかですね、そういった方々と連携をしてやっているところです。

○14番(鶴田均議員) 地域の食文化などの団体というか、その食文化団体というのはありますか。

○揚松智幸商工観光部長 食文化に特化したものはなかったと記憶しております。

○14番(鶴田均議員) 出水はわりかし農産物と食に対しては長けている所ですので、そういうのも入ってくればありがたいと認識しております。
   問2ですが、啓発活動の中で、市長の説明にありました観光ポスター、それぞれ説明がありました。私はこの中で、いずみはツルが1万5,000羽以上来る所でございまして、そしてまた、一極集中するところは本当にツルに対しては都ですので、私はこれをツルの都というイメージで、出水市はPRにすれば非常にいいなと思っているんですが、その点についてはどうですかね。

○椎木伸一市長 鶴田均議員のほうから、ツルについてのPRで、その一極集中してることでのツルの都という表現ですけれども、非常ににぎわいがあるような表現なんですが、実際はこのツルの環境面から見ると、一極集中することは非常にパンデミック等で、この種が絶滅する恐れもあるということから、これまで分散化ということで、できるだけ一極集中しない努力をしましょうということになっておりますので、そういったことと相反するような形になってしまいますので、非常に素晴らしい言葉だと思いますけれども、今のところそういった使い方は控えているところでございます。

○14番(鶴田均議員) 分かりました。基本的には、今、市長も言われましたとおり、都というのは華やかで癒し心もあててきまして、また、遊び心も掘り起こすような言葉だと思いますので、いろんな機会でこういう言葉を取り上げていただければ非常にいいなと認識しているところです。
   それと、次に、キャッシュレス決済というのも、キャンペーン、消費拡大という形でされておりますが、ペイペイとか楽天ペイとかいろいろあると思いますが、この推進については、商店街とかそういうところの理解性というのはあるんですかね。

○揚松智幸商工観光部長 令和3年だったかと思いますが、キャッシュレスで30%還元とかもやっておりますので、それは商店の皆様方にも御理解をいただいているものと思いますし、これからも推進していきたいと考えております。

○14番(鶴田均議員) 以前、クレインパークの屋上に、ウクライナの国旗等ライトアップをされていた気がいたします。私たち、すごいことするなと思って、前、市長の回答でも、ある議員が言われた中で、平和都市宣言ということを出水はしたということですよね。そうした場合は、私は大したもんだなと感心したんですが、今はないです。お金の問題だったか分かりませんが、私は今、ウクライナの大変な状況であって、それを出水市がウクライナの国旗を、しかもクレインパークでするとか、すばらしいなと思って感心したもんです。ですから、戦争が終結して終わるまでしていただければすごいなと思いまして、ただただそれでは電気代ばっかりいったらどうかなと思われますので、それだったら、クレインパークの中に、ウクライナの何か展示がいいのがあればいいとは思っているんですね。今、私はここにウクライナのこれは持っているんですが、これを。小さい絵なんですけど、これはウクライナの人たちがチェルノブイリ原発の爆発のときに持ってきた、お菓子も一緒に持ってきたときに買ってくださいということで買ったんですけど、私はこういうあれじゃなくて、何か、せっかく立派なライトアップをしているんだから、せっかくだったらクレインパークの中に、ウクライナのいろんな、ひまわりなんていうのはすごくきれいなのがいっぱいありますので、何かいいのを展示できたらいいなと認識しておりますが、その辺についてはどうですか。

○議長(田上真由美議員) ここで、暫時休憩いたします。再開を午前11時15分といたします。
午前10時58分 休 憩
午前11時15分 再 開
○議長(田上真由美議員) 再開いたします。休憩前に引き続き会議を続行いたします。
   先ほどの鶴田均議員の質問でございましたが、通告内のどこに当たるか、確認をさせていただきたいと思います。

○14番(鶴田均議員) まず、大枠の稼げる観光ということがあるでしょ。観光というのは幅が広いわけでしょ。ですから、ツル観察センターとかいうことを思えば、クレインパークというのはある程度はツルにまつわるものでしょ。そういった中で、いろいろなヒアリングの中で、世間話、いろんな話しますよね、そういった中で、稼げる観光と、観光に、はっきり言って私からすれば、いかに観光が伸びていくかということがテーマを持ってるわけですよね。だから、通告するしないというんじゃなくて、そしてまた、市長が平和都市宣言というのも、これは議会のいろんな一般質問の中で出てきた言葉ですよね。そこまでを広げてあれで言えるのは難しい面がいっぱいあるんですよ。ですから、大枠があって、款・項・目とあるように、細目ってあるわけでしょ。だから、大枠の中で、可能性があるものについては、私たちはある程度こういうのはどうですかと言いたいんですよね。それに当局が答えられれば答えることもできるし、いやいやそれは、ちょっと今のところは調査してませんよ、分かりませんと言えばそれで、どうしても言わなきゃいけないよということではないですので、そういう点は理解してもらいたいと思います。

○議長(田上真由美議員) この件につきましては、通告内とは認められないとは存じます。そこの確認をさせていただきたいと思います。それをもった上で、先ほど来、市長がお答えくださるということですので、市長答弁いただく形でよろしいでしょうか。

○椎木伸一市長 クレインパークをその観光のいろいろ拠点というか、そういう活用する方法での御質問だと思います。クレインパークのあれはライトダウンになるんですけれども、出水市の電設協会が社会貢献活動で設置していただきました。多目的グラウンドの温度計等と一緒ですけれども。どこかそういった施設はないだろうかということで、クレインパークが非常にきれいなテントが、屋根が張ってありますので、あそこを使って、何かその色がいろいろ演出できるものでPRができないだろうかということで付けていただいたものでございます。
これまでも、コロナの医療従事者を励ますためにブルーライトにしたり、赤い羽根の募金活動の際は要請がありまして真っ赤にしたり、あるいはオリンピックのときは5色にしたり、夜の10時まで照らしておりますけれども、これは職員が操作して色は変えられるということになっております。
実は、今日からモロッコの地震が2,000人以上の方が犠牲になっておられましたので、出水市にもモロッコの方がいらっしゃって、何か激励ができないだろうかということで、今夜から赤に、緑のイスラムの星のマークでしょうか、あれが付いてる旗ですので、緑を少し入れて、赤と緑で照らそうということになっておりました。平和都市宣言の話もございましたので、また、ウクライナも以前したことがございましたので、また、クレインパークと協議しながら、時機を見て対応させていただきたいと思っております。
   いずれにしても、クレインパークが親しまれて、より博物館としてもそうですけれども、いろんな方に訪れていただいて、いわゆる、おっしゃるように稼げる観光地づくりの一環として活用できるように、これからも取り組んでいきたいと思っております。

○14番(鶴田均議員) 観光っていろんな方向から見ていかなければならないのがいっぱいあると思いますので、今、市長が言われた、モロッコで地震があった、そしてまた、それについても、我々議員としてもできればそういうものに対しましても、自分たちができる範囲でやっぱり協力していかなんいかんなという気は持ってます。
   次に、問5を言いますが、VRの操作について。これは非常に難しいです。はっきり言って、耕運機を運転するより難しいですよ。だから、椅子に座ってするのに、私も1はいいんですよ、2はアクロバットですよ。あれをできる人、それこそジェット戦闘機に乗ってアクロバットをするぐらいの、家にぶつかったり、屋根の上を超えたり、すごいですよ。あれはですね、本当に難しいと思います。ですから、あれをよく調整できて、みんなにできるようになればありがたいんだけど、もうできないんだったら、これアクロバットで、これができればうまくいきますよ、どうですかというぐらい言ったほうが、逆に魅力があるかもしれないと思いますので、この点について、分かりやすい方法ができるかできないかってちょっと頭にあったんですけど、市長も体験して、椅子に座っている、あれ体験してみられて、またいろんな方向が見えるかもしれませんが、どうですか。

○椎木伸一市長 おっしゃるとおり、非常に難しい操作が必要で、子供たちは非常に上手にしておりました。TOPPANという会社が製作したもので、しばらく常駐していただいて、調整をしていただいて、難易度も変えられるようになっております。当時の杉本議長あたりは相当上手に、江戸時代に着地されておりましたけれども、私は屋根にぶつかりましたけれども、おっしゃるように、そういったことで、家族で例えば来られれば、子供が乗ってそれを後ろで親御さんが見て「どら俺もできるわ」というようなことで、親御さんがされて失敗するという、そういった光景も見られますけれども。いずれにしても、今後もいろんな調整が必要な部分については、設置会社にお願いして調整もできますので、状況を見ながら取り組んでいきたいと思っております。それから、ゴーグル式のやつもありまして、これも相当すばらしい画像が見れます。夏場でもツルの朝の飛び立ちも見れますし、東光山からのきれいな眺めも見れます。ですから、インバウンドをお願いするに当たっての観光客の誘客のイベントとか、そういうときなんかにも大いに活用していきたいと思っております。

○14番(鶴田均議員) 杉本議員と子供たちが喜んでくれれば、まあいいんじゃないですかね。一応、そう思いました。
   それから、問6ですが、出水市の魅力ある鶏と、魅力ある出水の大事な特産品なんですが。私は、大分県は唐揚げありますね、ケンタッキーフライドチキン、あの全国チェーンも大分には入りきらんというぐらいありまして、それと宮崎はチキン南蛮、有名でしょ、名古屋は手羽先、すごく特徴あるものがいっぱいあるんです。出水市は、鶏ははっきり言って、さっき言ったとおり日本一みたいな感じなんですけど、何か出水市はこれだなというものがないのかどうか、すごく思っているんです。そしてそれは、出水市はどの店にはこれがありますよという特徴ある、出水市を本当に紹介できる特徴あるというものが生まれれば非常にいいと思うんですね。お菓子についても、これもいっぱいあるんです。いいものがいっぱいあり過ぎて決められないんですけど。それもどの店もする、これはいいというのがあれば、非常に出水市も特徴、カラーとしていいと思いますが、その点についてはどうですか。

○椎木伸一市長 先般、市役所の若い職員が発想をしてくれまして、形になりましたけれども、いずみ酔い鶏PR事業ということで、今日も地元紙で取り上げていただいておりましたけれども、焼酎が3蔵ありますので、それらもPRしながら、竹灯籠もPRしながら、そして11店舗の1,000円以内ぐらいでしょうか、鶏を使った料理を添えてというようなことで、国体のお迎え、あるいは川端通りの振興、地元の鶏の振興とか焼酎の振興、そういったのに非常に役立つ取組だと思っております。
お菓子についても、この間全国放送で、吉本のBSの放送の中でも取り上げていただいたり、有名なタレントの女性の方が出水のチーズまんじゅうとかPRしていただいたりしておりますし、JALの中ではふく鶴もなかですかね、が非常に人気だとも聞いております。
ですから、大分の唐揚げとか非常に定着しておりますけれども、出水もどうにか鶏のまちということですので、今回のことを契機に定着できるようにいろんな取組をしていきたいと考えているところであります。
   9月の16日、今度の屋根付き市民ふれあい広場のウイングドームいずみがですね、落成式の後に、午後からイベントがありますけれども、その中で正式に皆さんにお披露目をさせていただく予定でございますので、どうかよろしくお願いいたします。

○14番(鶴田均議員) 川端通りの件については、私も癒されてだいぶ悩みを解決してもらったりしておるわけですが、ここについては、本当に私は前、270市町村に、さっき言いました「北薩の天文館、川端通り」、牛車にも1,000円を800円にまけてもらったりしたことですが、運悪く出したときに、一番最初の鳥インフルエンザが起こって、意味がなかった、パーになったんですけど、一生懸命、どうにかしてこの生きた川端通り、本当に、出水は川端があるんだというイメージを持つように思っているところですので、この川端通りについて、何かこうする方法があるかというのが何かあったら、説明していただきたいと思います。

○揚松智幸商工観光部長 これといってと言われても、なかなか厳しいものがあるかと思いますが、通り会の、それこそ皆様方でぐいぐい祭りも今年度はやるということで、この前連絡をいただきました。また、以前には地域バルみたいなものもやられていて、そういったものも今後やっていかれるのかなと考えます。先ほど、市長が答弁しましたとおり、そういうのは連携して、我々としても取り組んでいきたいと考えておりますので、また、通り会の皆様からの御意見等も伺いたいと思っております。

○14番(鶴田均議員) 市民ふれあい広場についてですが、先ほど伺いました、いろんな意味で活用できるということは非常にありがたいと思ってます。私は11月3日、マチ・テラスが多分あると思いますが、私はこのマチ・テラスが活用できないかなという気もいたしますが、その中で一つ、これは考え方なんですが、マチ・テラスに生かされる灯籠師、そしてまた、私は子供たちに何かできればありがたいと思ってるんですけど、ここに東京ディズニーがあります。すごく楽しいし、パレードはすごく楽しい、こういうのを、子供たちの観覧してもらうような、そういうのができれば非常にありがたいなと思ってます。著作権とかいろんなのも多分あるだろうとは思います。ただ、お金を取らないとか、そういうものについては割りかしおおらかに考えている面もあります。ただし、それはできますとは言えませんが、調べればこのお金を取らない、無償でできる非営利ですよとなれば可能性もありますし、こういうのも恐らく東京に行く子供たちとか、一般も少ないと思いますが、そういったものも、こういう市民ふれあい広場あたりでできればすごくいいなと認識しております。これについては、そういう思っているということだけですので、今後いろいろなマチ・テラス関係者の皆さんが、いろんなアイデアあっていただければそれでいいと思います。
   次に移ります。農地を生かすということ、農地利用を、中山間、どう生かすか、私はこれもいろいろ検討していろいろやったことがあります。朝鮮人参と同じサポニン効果があるアマチャヅル栽培もしたこともあります。皆さん、御承知と思いますが。これ、はっきり言って、すごく体には、朝鮮人参と同じ効果があるんだと。ただし、問題が1つあるよ。1つて、通じがいいもんだから、おならがよく出るようになると。これがちょっと欠点だと思っているんですけど、しかし、それ挑戦すればすごくいいなと思って、これをしたこと。それともう1つはモロヘイヤ、栄養分の野菜の王様。これもちょっと検討、研究したんですけど、これは、実とさやはちょっと毒性があるということでちょっと気になるんですけど、ただ葉っぱはすごく効果がいいと、これもどうかなと考えて思ってます。そのほか、紫山芋、山芋のそばにいいなと思っていたんですけど、あの紫山芋、御承知のとおり、空気に触れれば色が変わりますよね。ですから、そばにした場合は、その紫のきれいな、あれもすごく体にいいですので、きれいなあれをそのままポッとそばに入れる方法が見つかればいいなと考えたんですけど、なかなか難しい。逆にイノシシに全部食べられてしまいましたけど、失敗したんですけど。まあ、いろんな中山間の夢もいっぱいあると思います。こういう失敗もありますが、休耕地の生かし方っていうのが、難しいかな。何か提案がありますか。難しいですか、どうですか。中山間地農地を生かす方法は何かないですか。

○椎木伸一市長 休耕地でのいろんな特産品化の施策については、これまでもいろいろ市でも取り組みましたし、皆様からも御提案もいただいてきた経緯もありまして、現在出水市では、自然薯の栽培を、通常の自然薯は結構数年かかるわけですけれども、それを短期間で成長させる技術を持った方と連携できておりますので、それを今、庁内職員でどのように進めていくかということを今検討中でございまして、これが成功しますと、今、かるかんの原料の自然薯が不足しておりますので、しばらくはそういった供給先があるので、反収も期待できるのではないかと考えているところです。

○14番(鶴田均議員) 分かりました。うちののメロンなんかも大したもんだと思っているところです。
   次に行きます。問10、農道について。費用対効果、草払い1キロ当たり大体、我々がすれば5万円以内で収まると思います。1キロ農道、市道。そうした場合、さっきも申し上げましたとおり、交付税は市道については780万円と認識してるんですよね。ですから、私はできればその費用対効果も始めたし、できるだけ本当に、今さっき市長も言いましたとおり、耕作しない農地が増えてきて、はっきり言って耕作者がいない所、受益者に草払いというのはできなくなっている、いっぱいあります。そういった所については、調査検討して4メートル50の道路もそういう所もいっぱいありますので、そういった所を調査検討してもらいたいと思っていますが、どうでしょうか。

○高口悟農林水産部長 時代とともに、議員がおっしゃるとおり、高齢化だったり人口減少だったりとか、耕作放棄地も増える中で管理の行き届かない農道というのが増えてるというのは、こちらも認識しております。今後、どのような形がいいか、現状はメンテナンスフリー、これは広域農道を中心にやってるところなんですけれども、市のほうでまた委託でも実施しております。これを今後、どのような形で継続可能な状況で、また、地域の生活環境が守られるような状況をどのようにしてできるか、また調査検討してまいりたいと思います。

○14番(鶴田均議員) この件については、市道・農道、そして集落道というのも林道もあります。大体見直しを行いながら、一番地域のためには市道認定したのが一番いいという認識でおりますので、それを今言われたとおり検討して調査してもらいたいと思っております。
   次に、市道の道路清掃作業員、6名おられます。これについては、どのような仕事を一般的にされているのか、教えてほしいと思います。

○小田原豊道路河川課長 道路河川課にいらっしゃる6名の方の道路清掃作業員の作業内容でございますが、2名の方で市道の巡回を行っております。これが大体ひと月からふた月ぐらいかかって、全体をまわるようなかたちとしておりまして、残りの4名の方で道路の補修、それからかかり木等についての作業を行っております。ただし、巡視の方につきましても、その都度軽微な補修等は行いながら、また、人間が多数必要な場合については、巡視を取りやめた形で作業のほうに入るというような形態をとっております。

○14番(鶴田均議員) 書画カメラをお願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)まず、1をお願いします。これにつきましては、2級市道10号線なんで2,162メートルありますが、はっきり言いまして陥没、これは畜産とかいっぱい畜産団地があるような所ですが、草払いもなかなか済まれていません。こういうのがあります。流していきます。2をお願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)これにつきましては、お伊勢山、5町歩ある市の土地の中にあると思いますが、これについては、これは地域の人から「ここは散歩もできなくなった」といろいろ話が出てきたんじゃないですかね。私にも電話が来ていたと言いますが、これは前のみかん山跡だと思いますが、野田町の中心地でありますが、こういう所も常に検討していただきたいと思いますけど。3をお願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)3につきましては、これはじんかい処理センターの一方側の下のほうの道路なんですが、これじんかい処理センターの作業道路としても利用されている道路です。ですから、いざというときは必要になるんじゃないかと思います。これは広域農道として阿久根飛び地に通ずる道です。こういうのも市道にされるべきだと思います。4をお願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)これは耕作者のいなくなった農道です。5をお願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)これも4メートル50あるんですが、耕作者のいない道です。この市道から市道につながる道で、こういう所はほとんどもう死に状態です。ここも農地が中のほうに1町歩ぐらいあるんですが、もう耕作者はおりません。それと、6、(議場内ディスプレーへの資料表示)これは川平線という所です。これについては、県の事業で改良した道路で、市道から市道につながる道路ですが、これについては、最初はこの道路の途中からじんかい処理場まで峰の上を通す計画があったんですが、それはもうできなくなりましたが、そういった道路です。7をお願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)これについては、この前、草払いしてもらいました。2級市道の涼松川平線のバイパスになっている道路で、ほとんどこの受益者は対応されません。ほとんど1人いるかいないかというぐらいです。これについては、利用するのは私のほうの川平とか木佐木野区とか、久木野のちょっとした人たちが利用するだけの道路でありまして、これについては下のほうに草払いの跡がありますが、非常にきれいになっていただいて、本当に感謝しているところです。
   それと、先ほど道路作業班について、いろいろ役割を言われましたが、私はパトロールというのは、その必要性というのはどこまであるのか分かりませんが、今、集落の自治会長あたりに陥没とかいうものについては連絡くださいよとかいうものを広報いずみあたりに出してすれば、この2人も草払いとかかかり木という作業ができるんじゃないかと認識しております。それと、かかり木は御承知のとおり、よくかかり木に対しては、それは山は個人の山だからというのは違います。切り面、前も言いましたとおり、のり面、そういう所に出ているかかり木がいっぱいあります。ですから、そういう所は市で切っていいんです。雑木というものは。ですから、それ辺りも検討する必要があると思いますし、それについては、この作業班の道路パトロールというのがひと月ふた月ですが、さっき六枝線、最初穴がほげていた所などは、本当にだれがいつ見に来るか分からない状態ということは、耕作者っていう畑道、そうじゃなくて、畜産関係の人が主に、大型が通る道だもんだから、はっきり言って道路も荒れてきているんじゃないかと思います。こういった所もあります。ですから、私からすれば、このパトロールも、はっきり言ってパトロールは私はしなくてもいいんじゃないかというぐらい思ってます。その代わり、地域集落の人たちに、陥没したりするときは連絡くださいよと。あるいは、場合によっては、職員で暇なときは見てもいいんじゃないですかと思っております。その辺りを今後十分検討し、こういう作業班の皆さんも生かされるようなことをしてもらいたいと認識しております。
   以上で、私の質問を終わります。

○議長(田上真由美議員) 次に、髙崎正風議員の質問を許します。

○20番(髙崎正風議員) 令和5年の第3回定例会の一般質問の最後の質問者になりました、髙崎正風でございます。よろしくお願いいたします。
   それでは、通告に従い、道路行政と畜産振興について、一般質問をいたします。
今日の社会情勢は、ロシアのウクライナへの軍事侵攻で、世界平和に大きな波を引き起こし、各国が活発な動きを見せ、我が国も防衛力強化元年と位置付け、防衛費を1兆4,213億円の増額をいたしました。それと、合計6兆6,001億円とし、令和6年度も令和5年度を上回る7兆6,000億円前後の概算要求がなされようとしています。今の状態では、世界平和がいつまで続くのか分かりませんが、私どもに不安を募らせない安全で安心した日常生活が築かれ、恒久平和を願うものであります。
それでは、道路行政について。道路は言うまでもなく、私たちの生活基盤に重要な役割を果たし、人や物、情報を運び、また、地域を総合的につなぎ、観光や生活物資、農林水産物、工業製品などの輸送を支えております。
ところで、市町村合併から明日で17年6か月になります。時の流れは速いもので、市長、副市長、教育長と執行体制も変わり、職員も半数ぐらいの在籍ではないでしょうか。議員は、当初より10名定数減となり、合併前からの議員は3名となりました。ほかは職員からの重責を担う副市長と議員が4名はいます。こうして振り返ってみますと、人の流れも変わり、着々と新しい出水市に生まれ変わろうとしています。1つ残念なことは、合併協定書の庁舎位置が反故にされたことは、私の信念として一生涯忘れることはないでしょう。また、平成17年1月、市町村合併説明会資料の中に、新市まちづくり計画とはと、「新市まちづくりを総合的かつ効率的に推進することを目的とし、この計画を実現することにより、1市2町の速やかな一体化促進し、住民福祉の向上と新市の均衡ある発展を図ろうとするものです」と、住民説明会資料に記されております。今の状態では均衡ある発展と言えるでしょうか。先般、池田議員の質問に、地域発展の阻害要因は何かとのお尋ねに、市長の答弁には、人口減少であると答えられました。その解決策は全く見られませんでした。そのことが、旧野田町は知らず知らずのうちに人口減少となり、昨年過疎地域に指定をされ、商店や飲食店は廃業に追い込まれ、合併以前の活気が失われています。旧高尾野町も同様の状況になりかねないか危惧されているところです。特に目に付くのは、先ほど来、農道整備などについて質問がありましたが、市道・農道の管理は合併以前から見るとおろそかであります。また、道路整備については優先順位が決められ、一歩も前に進まない有様であります。そこで、旧市町ごとの土木予算の配分はどうなっているかと資料請求しましたところ、予算配分の資料はないとの回答がありました。
それでは、質問に入ります。(1)について、合併から17年が経過したが、市道路改良工事の令和元年度から令和4年度までの年度別の旧野田町、旧高尾野町、出水市の地区ごとの事業実績額と、それに併せ道路維持修繕費についても同様にお伺いをいたします。(2)について、旧高尾野町では、工業団地内の矢房線の延伸は、最重要路線として取り上げられていた路線でありました。合併があったため、未だに整備が手つかずの状態です。そこで、均衡ある発展を推進するため、矢房線を広域農道までの延伸を早めの計画をしていく考えはないか、お伺いいたします。
次に、畜産振興について。鶏卵日本一と言われた出水市に、昨シーズン想定外の鳥インフルエンザが蔓延し、120万1,000羽が殺処分をされました。本年度も飼養農家にとっては嫌なシーズンが近づいてまいりました。昨シーズンの教訓を生かし、万全な防疫体制を構築し、発生しないような飼養農家をはじめ、行政と一体となった防疫に万全を期して臨んでいただきたいと思っております。
また、先般、佐賀県内で豚熱が発生しました。それを受け、本市に約4万2,000頭が飼育されていることから、本市は緊急に豚熱防疫幹部会を開き、関係機関との連携を図っていくことなどを確認したと報道がありました。市長はこれまで、この経験を踏まえ、初動が一番大事、危機感を持って対応して万全を期し、防疫処置ができるように取り組むとコメントされています。本市の基幹産業は農業で、そのうち畜産は、農業生産額の70%余りを占めております。生産牛・肥育牛については今のところ問題がないが、このことも頭に入れた防疫対策を講じておく必要があると思います。
それでは、鳥インフルエンザについて、質問をいたします。市長は先般、農林水産省に出向き、本県出身の野村哲郎農林大臣に鳥インフルエンザの防疫対策の徹底に向け、国と地方との連携を求め、さらには地方自治体単独での財政対応には難しいと述べ、同省に要望したとの新聞記事がありました。そこで、(1)鳥インフルエンザ感染拡大で、本市の養鶏農家に甚大な損失が発生いたしました。養鶏農家の現状はどうなっているかをお伺いいたします。ア、廃業された農家はいなかったのか。イ、ひなの入数状況はどうなっているのか、完全復帰するまでいつ頃までかかるのか。ウ、行政として今後どのような支援を考えているのか伺います。(2)今回の鳥インフルエンザの感染原因と感染拡大について疫学調査の結果はどうだったかをお伺いいたします。(3)埋設地の不備で地域住民からの苦情が出たが、市としてどのような対策を講じられたかをお伺いいたします。(4)埋設地の不備が再度発生しないように、行政として全養鶏農家へどのような対策をしていく考えがあるか伺います。(5)悪臭や水質汚染で地域住民が集会や現地確認また県の説明会に時間を要した費用は、原因者負担と考えられるがその補償をする考えはないか。最後に(6)10月中旬頃ツルなどが飛来しますが、養鶏農家の防疫体制は万全であるのか、市としての対策、国や県からの対策について指示があったのか、お伺いいたします。
以上で、1回目の質問を終わります。

○椎木伸一市長 髙崎正風議員の御質問にお答えいたします。
まず、道路行政についてでありますけれども、令和元年度から令和4年度までの道路改良事業等の事業実績額につきましては、後ほど建設部長から答弁をいたします。
次に、高尾野内陸工業団地内の市道矢房線から広域農道までの道路整備についてでございます。幹線道路の整備につきましては、池田幸弘議員の御質問にもお答えいたしましたけれども、南九州西回り自動車道や北薩横断道路の現在の整備されている整備状況、交通事情の変化、そして市内の渋滞路線の解消、また、現在実施しております市の道路整備の進捗を考慮しながら、整備時期を判断する必要がありますので、この路線につきましてもこれらを総合的に判断しながら取り組んでまいりたいと考えております。
次に、昨年発生いたしました鳥インフルエンザに関する御質問にお答えいたします。まず、廃業した養鶏農家の有無でございますが、発生農場の養鶏農家は全て再開に向けて準備をされており、ほかの農家を含めて廃業された養鶏農家はいらっしゃらないところと伺っております。
次に、発生農場に係るひなの導入状況であります。現在、順次導入が進んでおり、マルイ農業協同組合からは来年2月には全ての農場が再開予定であると伺っているところであります。
次に、今後の支援についてであります。現在、マルイ農業協同組合の養鶏農家が実施されている鶏舎への消毒液噴霧装置等の設置など、新たに取り組む防疫対策について、費用の一部を助成するための事業を創設したところであります。
次に、本年7月24日付で公表されました国の疫学調査報告書では、本市における鶏とツルの感染源であるウイルスは、遺伝子解析の結果、全く別のウイルスであると報告されており、養鶏場での鳥インフルエンザの発生については、ツルが直接関与している可能性は極めて低いものと専門家から聞いております。また、ウイルスの侵入経路につきましては、これまでの小動物等の農場内への侵入に加えまして、近隣農場間での伝播の可能性が否定できない事例も見受けられるとされております。新たに粉じんや羽毛の飛散が感染源となる可能性にも言及されているものの、原因の特定には至っておらず、確実な防疫対策の難しさを再認識しているところであります。
次に、埋却地の問題による地域住民への対応であります。吉元勇議員の御質問にお答えしたとおり、原則、防疫措置の主体である県が対応することとなっております。本市では、国や県に対して、様々な対策の要望を行っており、先日も私自身が県知事や農林水産大臣を訪問し、有効な対策が講じられるよう要望したところでございます。
次に、今後の埋却地における同様の問題の発生防止策についてであります。殺処分における埋却処分等については、県の家畜保健衛生所が行うものでございまして、今後も国の指針や衛生管理基準に基づいて、県が各養鶏農家へ指導を行っていくこととなります。市としましても、県と情報共有を行いながら、連携して対応してまいりたいと考えます。
次に、埋却地からの臭いや流出水問題に対する地域住民への補償についてでありますが、市が直接の原因者ではないことから、市が補償費として支出することは難しいと考えております。
次に、防疫対策についてであります。先ほども申し上げましたとおり、疫学調査の報告書では、本市における鶏とツルの感染源であるウイルスは、遺伝子解析の結果、全く別のウイルスであると報告されており、養鶏場での鳥インフルエンザの発生につきましては、ツルが直接関与している可能性は極めて低いものと考えております。各農場におかれましては、感染原因が特定できないウイルスの防疫対策であり、万全の体制を整えることが難しい中、従来の国の指針等に基づく防疫対策の徹底に加え、消毒液噴霧装置の設置など、新たな防疫対策にも取り組んでおられます。市では、疫学調査報告書にある提言に基づきまして、消毒液噴霧装置等が早期に設置されるよう支援を行っているところでございます。

○議長(田上真由美議員) 答弁の途中ではございますが、ここで昼食のため暫時休憩いたします。再開を午後1時といたします。
午前11時59分 休 憩
午後1時00分 再 開
○議長(田上真由美議員) 再開いたします。休憩前に引き続き、会議を続行し、髙崎正風議員の質問に対する当局の答弁を求めます。

○小原一郎建設部長 令和元年度から令和4年度までの道路改良事業等の事業実績についてお答えいたします。
まず、道路改良事業費ですが、令和元年度の事業費が5億2,880万円で、出水地区が1億9,220万円、うち用地補償費に5,150万円、高尾野地区が2億9,280万円、野田地区が4,370万円。令和2年度の事業費が5億5,240万円で、出水地区が1億8,020万円、うち用地補償費に400万円、高尾野地区が2億6,370万円、野田地区が1億840万円。令和3年度の事業費が3億3,460万円で、出水地区が1億7,400万円、うち用地補償費に3,050万円、高尾野地区が1億3,800万円、野田地区が2,240万円。令和4年度の事業費が2億9,370万円で、出水地区が1億6,650万円、高尾野地区が1億100万円、野田地区が2,610万円となっています。
次に、道路維持修繕費につきまして、令和元年度の事業費が1億760万円で、出水地区が3,760万円、高尾野地区が6,050万円、野田地区が940万円。令和2年度の事業費が1億2,240万円で、出水地区が6,510万円、高尾野地区が4,330万円、野田地区が1,390万円。令和3年度の事業費が9,550万円で、出水地区が4,380万円、高尾野地区が4,350万円、野田地区が810万円。令和4年度の事業費が8,000万円で、出水地区が5,010万円、高尾野地区が2,400万円、野田地区が580万円となっております。

○議長(田上真由美議員) 髙崎正風議員より書画カメラの使用について申入れがありましたので、許可してあります。

○20番(髙崎正風議員) それぞれについて答弁をいただきました。まず1番目の道路行政についてですが、道路改良事業、それと道路維持補修事業について、金額で今お示しになられたところですが、こうして金額を見ると、そう差はないなとは、それなりとの感じで考えておりますけれども、それ以前のもの、合併当時から10年間、高尾野町の場合には凍結されたのがいっぱいあります。その関係で今遅れて事業が始まったという関係で、結局金額が大きくなっているというような状況じゃないかと判断をしてるんですが、その辺についてはどうでしょうか。

○小原一郎建設部長 確かに言われるように、遅れている部分はあったのかもしれませんけれども、土地所有者の状況とか財政的な問題とか、そういうのを勘案しながら進めてきたところでございます。

○20番(髙崎正風議員) 改良事業となると、ほとんど現在では野田・高尾野は1件もないと思ってるんですが、どこかあるんでしょうか。

○小原一郎建設部長 今現在ででは、高尾野・野田地域におきましては改良事業はございませんけれども、今、出水市におきまして喫緊の課題であります六月田地域の渋滞の解消、そして西回り高速に伴ってのアクセス道路の整備というのを最優先にしまして、偏っているような形には見えますけれども、それを優先して整備を今進めているところでございます。

○20番(髙崎正風議員) 予算的にはそういうことでなっているようですけど、以前はもうほとんど出水市のほうが、旧出水市のほうが工事の金額が大きかったと。それともう一つ言えるのが、現在少ないのは、どうしても先に進まないのは、用地相談やら補償の関係で、今止まっている所があるだろうと思います。ですから、なかなか工事が前に進まない。ですから、年々工事予算の金額が、前5億あったのが3億ぐらいに減ってきたという状況は、どういうことなんでしょうか。

○小原一郎建設部長 特に減ったというような気持ちはないんですけれども、10年ほど前から、一時期は国のほうからもいろいろ工事はないかというようなことで、多く要望をする所はないかというようなことで、以前は自分なりにも多かった気持ちがございます。ただ、近年におきましては、防災安全ということであったりとか、雨の対策とかいうようなことで、そちらのほうに集中を国のほうもされております。そのような状況もありまして、若干事業費的には一般的な道路改良につきましては少なくなり、通学路であったりそういう部分については重点的にということになってきているのではないかと考えているところです。

○20番(髙崎正風議員) 5億のやつが3億に減った、2億減なんですよね。ですから、これはやる箇所がなかったのか、さっき言ったように国の予算が言われたようにないから、自分の所も金がないからしないということなんでしょうか。

○小原一郎建設部長 その5億のときにつきましては、特に下高尾野橋であったり、高柳橋であったりしまして、橋の架け替えをしておりました。そういうことで、このときだけは特に突出して多くなったということでございます。

○20番(髙崎正風議員) ちょっと通告からずれるかもしれませんけれども、今の、結局旧高尾野町時代の予算というのは5億ぐらい使ってたんですよね、工事改良費に。ということは、合併するときはほとんど完了しておりました。継続事業が1件だけ。浦窪連尺野線というのが1つだけ残って、これが10年先送りになったという事業でありましたけれども。ほとんどそういう予算で整備は終わってたんですよ。だから、今残されている、あとの2の項目なんですが、矢房線が取り残されてしまったという状況になってるんですけれども。果たして、合併後の出水市としての予算は非常に少ないんじゃないかと、今見て感じてるんですけれども。なぜこういう結果になったのか、ちょっと分かれば答弁していただきたいと思います。

○小原一郎建設部長 何で減ったのかというのを言われると、ちょっと私のほうも即答できないという感じがあるんですけれども。改良を一時期若干少なくしてたということもあるのかなと。なかなか国の補助をもらいながらといいますのは、一旦額を少なくしてしまうと、また元に戻すというのもなかなか大変かと思います。そこら辺の、こちらのほうも要望はしていくんですけれども、なかなか要望どおりにいただけない部分もあるというような、そういうのも関係してるんじゃないかと思います。

○20番(髙崎正風議員) 自主財源がなくて道路改良ができないと。国はお金は、さっき説明の中ではないような話をしてましたけれども、まず自主財源がないと負担が強いられるから、全額補助じゃないですから、100%、ないからできないんだけど、自主財源については十分余裕があると見てもよろしいんでしょうか。

○冨田忍副市長 事業費の話がございました。冒頭、議員からもございましたとおり、私も合併協議に参加をして、事務方の中で動いてきて、その後、新市になってからも予算の関係預かっておりました。その関係で言うと、道路事業費だけを何か落としてきたということは特段ございません。先ほど議員が御指摘のあった浦窪連尺野線、あと下高尾野橋、下高尾野線ですかね。あそこの所がやはり合併前からの懸案事項であって、そこを国庫補助事業でやっていくという方向がありましたので、そこを両方追っかけながらやってきたわけです。ただ、国の補助事業の枠がそんなに大きく取れませんので、今、自主財源と言われましたけれども、下高尾野橋の架け替えの工事等については、もう単独に振り向けて、浦窪連尺野線を補正の事業費を多くつぎ込んで、早期に仕上げようという判断もその時々で下して、浦窪連尺野線の早期完成に切り替え、そちらをやり、合併特例債というものがありましたので、そこを使って下高尾野橋、西大野原から圃場幹線のところまでですね、旧1市2町をつなぐ3号線と県道との間を並行して通る道路ということで、合併前から協議をいただいておりましたので、そこの早期完成に向けて事業費の割り振りを行うというようなことはございましたけど、いただける補助金の道路補助事業の枠の中で、そこを有効に活用しながら合併特例債と組み合わせながらやってきたというのが現実でございまして、決して道路予算を絞ったりとか、補助すべきものを、申請すべきものをせずにということではございませんでしたので、合併からここまでの間、そういうふうに合併協議に基づいたハード整備事業については、基金等の取崩しも含めながらきちんとやってきたつもりでいるところです。

○20番(髙崎正風議員) とにかく道路に付ける予算が少ないと、びっくりしたところでございますけれども、もうちょっと予算を付けていかないと、いつまで経っても結局前に進まないと、道路計画の整備計画が、合併当時にできた、そのとおりに前に進んでいないということは言えるので、その辺については努力をしていかなきゃいけないところじゃないかなと思っております。そのことについては一応終わります。
2番目に(2)について、均衡ある発展を推進するため、矢房線を広域農道までの延伸はできないかということで質問をいたしましたが、答弁が返ってきたのは大義名分を付けているような感じで、結局総合的に判断をしたいというようなことの内容で、誰もこれは当たり前だなと感じるような答弁でありました。しかし、考え方、道路整備計画をちゃんと立ててあるのに、そこに予算の計画性がないというのはどういうことなんでしょうか。何年経ったら事業は、この事業は何年度まで、例えば平松のあれは何年度までで終わりますよとか、今の六月田線は何年度までで終わりますよという、当初からの計画性があったんですよ。今のやり方で、行き当たりばったりの政策になってくるんじゃないかと思っております。だからいつまで経っても、優先順位を先にやるんだとおっしゃいますけれども、計画がないからそういう形になってくる、予算執行ができる状況をつくっていかないからだと思うんです。市長、その辺についてはどうでしょうか。

○椎木伸一市長 道路の整備について、計画をつくっておりまして、御存じのとおり皆さんに御承認いただいて、優先順位を付しておりますが、それはちゃんと頭の中に入れながら、先ほど部長からもありましたように、緊急に必要な箇所、西回り自動車道の整備でありますとか、道の駅の整備に伴いまして、改良しなければならない所、アクセスの関係もあったり交通渋滞の解消の件もあったり、その時々でいろんな課題が出てきます。そういったものの優先順位、あるいは重要性・緊急性・必要性ということをよく言われますけれども、そういったものを総合的に見ながら運営しているわけでありまして、計画があるからと言ってそれを重視していけば、市民生活が置き去りになってしまうということになりますので、何よりも市民の皆様の生活環境のことをまずは考えながら、どこを優先してすべきかというようなことも入れながら検討しているわけでございまして、そこについては御理解いただきたい。決してその道路の整備計画を全く無視しているわけではございませんので、御理解を賜りたいと思います。

○20番(髙崎正風議員) 無視は私もしないんですよ。無視してないという答弁ありますけれども、そういうことは言っておりませんけれども、とにかくなぜできないのか、もう17年、さっき申し上げた6か月ですね、9月13日でちょうど。今日は12日ですから。17年かかってできないというのは、どういうことなんでしょうか。御答弁を。

○椎木伸一市長 繰り返すようになりますけれども、その時々で、いろんな大きな課題が出てきたり、国の方針も国土強靭化計画、いわゆるこれだけの災害がいろいろ起こってくれば、そちらを優先せざるを得ないという国の方針も変わってきてますし、私どもも西回り自動車道の進捗も計画どおりいってない部分もあって、だいぶ遅れた部分もあります。もうちょっと早く通れば、まだまだ早くそちらの整備も終わったかもしれませんけれども、そちらの整備を今やっているところでございまして、そういった中で、17年というこの期間の中で、どうしてもそこまで到達できていないということでございます。計画はそういったことは配慮してない計画でございますので、そこの辺りは御理解を賜ればと思います。

○20番(髙崎正風議員) 私はですね、この事業、今の市長の答弁でいくと、100年経ってもできない答弁ですね。いつやるんでしょうか。今の答弁は100年経ってもできないですよ。次から次へ時代は前に進んでるわけだから。だから計画性をちゃんと立てて、今年度はこれ絶対やるんだという、1本でも2本でもやってくれば、その中のうちから次のやつを組んでいけばいいわけだから。その辺がなぜ計画性がない、行き当たりばったりの政策じゃないの。ことが起きたらそれやりましょう、次はことが起きたからそれやりましょう。100年経ってもできないよ。どうしますか、市長。

○椎木伸一市長 先ほど副市長も答弁しましたように、浦窪連尺野線なんかもずっと先送りされておりましたので、私のほうで指示をして、そういった補正予算で対応して、国の補正予算を投入して対応し、また、下高尾野橋の件については、市の単独ででも早く済ませようということでやってるわけです。そういったことをやりながら、前に前に進めてるつもりでありますけれども、100年経ってもできないというようなことは、私どもは考えておりません。

○20番(髙崎正風議員) 今の答弁聞くと、考えておりませんけど、考えなくちゃいけないんですよ。考えて前に進むことを考えていかないと、私が言いますように100年経っても今の答弁ではできないということです。ですから、これは何年度までに重要路線、主要路線については何年度までに終わらせるんだというのを計画を立てたら、その方向に向けて予算取りもできるし、国の陳情もできる、全く陳情活動もされていないということでしょ。ですから、このことについて、この路線であれば陳情活動を前からやって、新しく発生したのはそれなりのことをやっていけばいいわけですから、やはり市長も陳情活動をしっかりとやっぱりやっていかないと、今のような状態で何もことが前に進まないという状況で感じているんですけれども、ぜひ我々の、旧高尾野町民の願いでもあるし、そのときに計画しておったわけですから、全てそれはやらないと、均衡ある発展とは言えなくなってくる。事業の内容はかれこれだけど、今は大型車が通るから、そういうことで広い道路も狭隘になって、事故等も発生してはおりませんけれども、その可能性も高いし、農作業等の車両の行き違いも大変なことになっておりますので、ぜひこのことについては検討していただきたいと思っているんですが、そういうことを考えながら、勘案しながら、大義だけ立てないで、前にこれだけは進めるんだという意気込みがないといつまで経っても終わりませんので、そのことについて意見を述べて、この件については終わりたいと思います。

○冨田忍副市長 私のほうから申し上げますけれども、要望活動、補助金の要請活動していないというような御意見でした。市長自ら先頭に立って、いろんな道路関係の事業要望にも行っております。災害復旧関係にも行きます。午前中出てその日に帰るとか、そういうこともございます。これまでと比べて東京出張、いろんな所に出て行って、国会議員の先生方、中央省庁、汗だくになりながらこの夏も回っております。私も回りました。その事実だけは、皆さん御認識をいただきたいと思います。そのことをせずにいて、我々が何もやってないというのは非常に残念です。市長が先頭に立って回っております。私も、建設部長も必要があれば、市長が行けないときは代わりに出向いて、朝5時に起きて飛行機に乗って、帰って夕方あっちを出て、夜の8時に帰ってくる。そういうような道路要望活動も行っております。そこはぜひ御理解をいただきたいと思います。

○20番(髙崎正風議員) 一事不再議の考え方になるかもしれませんけど、もう終わりますと言ったんですけれども、今、副市長のほうから御答弁がありましたので、それに対してまた、私の意見を述べておきたいと思います。
私が言ってるのは、全体的な活動、最初当初、1回目の質問のときに、ちゃんとやってる報告を受けたでしょ。質問の中に入ってたでしょ。東京に行って、農林水産大臣と会って、鳥のことでちゃんとやってきましたと。私はそれは言ってなくて、道路についてどこにやったかと、例えば今、前からこのことについて質問してるわけだから、だからこれは何とかできないかということの陳情をされたかと聞いてるんですよ。そのことですよ。ほかをやっていないということは言ってませんよ。道路のことについてやってるんだから。当たり前のことでしょ、あなたたちが陳情するのは。それを何でそんな大きな声で言わなくちゃいけないの。

○冨田忍副市長 できるだけ声は冷静に、いつもと違って冷静に言ってたつもりです。
道路の関係において、議員のほうから要望活動もしていないというのが明確に御発言がございましたので、そういうことではございませんという話で、私は道路予算関係に関する中央要望の話であったり、各路線ごとの事業の話であったり、そういうことで市長はきちんと動いてますよという御報告をさせていただいたところでございます。

○20番(髙崎正風議員) なら、どこをやられたんですか。大きな事業は、高速とかそういうやつなんかはやられているんだけれども、小さな路線についてどこをやられたか具体的に示してください。

○冨田忍副市長 道路関係の補助事業等については、当然県を通し、国のほうから事業照会があって、翌年度要望を出します。それについては、例年6月ぐらいの補正で、事業内示があって予算計上しますので、皆さん御案内のとおりです。そこに至って、それぞれの小さな一市町村ごとの小さな路線で、何線何線を付けてくださいという話は、中央要望等に行ってできるものではないと私は思います。そういうことで、全体として地域に関係する国道等の関係、あるいはそこにつながる幹線道路等の状況、そういったものを道路行政全般として要望等を重ねていくのが我々の要望活動だと思っております。

○20番(髙崎正風議員) よく「紐付き」と言われるんですけれど、紐付きでやる考え方というのはなかったのか、全体的にやるのはそれは当たり前の通常のことだから、それはあなたたちの仕事だから、何も言いませんよ。しかし、そこにやはりある一定の特化したものを考え方がないと、私言ってるんですよ。ですから、ある程度そういう議員からの一般質問があったりしたときには、重大なニーズを感じたときには、やはり特化して前に進まないと、いつまで経っても「ああそうですか」「そうだったでしょうか」で、済まされてしまっては、議会としても議員としても、やはり質問した以上は、きちんとやっぱりその成果を出してみたいという感じがあるわけですから、しっかりとその辺は受け止めながら、執行していただきたいと思っております。この件については終わります。
次に、畜産振興についてということで、御答弁をいただきました。この中で、廃業した人はいなかったという御答弁がありました。なるほど、いいことだなと感じたところでございます。それと、ひな導入については2月頃までで終わって、元に復帰していくという御答弁があったようでございます。来年1月ですから、まあ1年かかるというような状況であるようでございます。そういうことの答弁がありましたので、(1)については一応終わりたいと思っております。
それから、(2)については、今回の鳥インフルエンザの原因は、感染源についての疫学調査の結果についてどうだったのかとお伺いをしたところでございます。それなりの御答弁をいただきました。
ここにありましたように、疫学調査の報告書は私にも同じものをいただいております。これ全部読まさせていただいておりますから、中身についてはほとんど分かっていると思います。その結果から見て、疫学調査のこの資料の41ページの中にあるんですけれども、私が気にしていたことは、空気感染だと前から一般質問の中で申し上げておりましたけれども、ちょっとここにはいろいろ言葉が足りないところがあったのが、私が考えたのは、粉じん、今言われるように、このことについては疫学調査のほうにありますように、粉じんと、いや思うということを言いたかったんだけど、今、空気感染でなってしまったんですけど、このことがやはり取り上げられているようでございます。その中の一部を読んでみますと、周辺の発生農場からの感染についてということですが、発生農場で多く家禽が感染した場合は、農場内のウイルス量が増大し、発生農場由来の小動物や衛生害虫のほか、粉じんや羽毛などが周辺環境へ飛散し、感染源となる可能性は否定できないと。これは特定してないわけですから否定できない、その可能性もあるよということを言ってるんだろうと思います。現在のところ、こうした可能性を支持する科学的根拠がないことから、今後これらの要因について周辺農場への拡散状況、発生農場からの風向きの影響、粉じん・羽毛などのウイルスの付着状況、飼養家禽への暴露状況などについて、海外事例を含めて知見を収集し、検討することが求められるということになっています。
それと、農場の発生は、殺処分の防疫作業のために多くの人員が農場に出入りすることに加え、報道関係のヘリコプターやドローンなどにより、粉じんや羽毛などの飛散が増大すると考えられると。こういうふうに疫学調査の中の報告書の1つであります。
こういうことで、感染については、市長が申されたとおり疫学調査報告書のとおりだと思ってはおりますけれども、なかなか難しいことであります。今後の疫学調査の結果を見て、どのような対応をされていくのか、対策を考えているのか、御答弁をお願いしたいと思います。

○椎木伸一市長 疫学調査の中で、提案されてる部分がありまして、細霧式の、言えばミストの消毒液を吸入口のあたりでこうすることも検討されたしというような提言がございます。それに基づいて、それについては、この提言が出る以前の6月議会で、第2回定例会で皆様の議決をいただいて予算化させていただき、今、補助の段階に来ておりますけれども、そういった対策は既にしております。国においては、来年度の概算要求には乗せてあるようでしたので、先般農林水産大臣の所に行きましたときには、今年度のほうにもぜひ補正ででも乗せていただきたいというお願いはいたしました。県のほうも国の措置を見ながら検討したいということでございました。少なからず、出水市としてはそれについては対応しているということでございます。
   それから、従来のいろんな防疫対策もしっかりとしていかなければならないと思っておりますし、何よりも農家の皆様にお願いしたいのは、従来示されている飼養指針、あるいはこれから新たに示される、鶏を飼うための指針ですね、飼養指針等を本当に厳密に守っていただく努力をしていただきたいというお願いをしたいと思いますけれども、これについては、9月の末に、例年よりもひと月早く、関係者の連絡対策本部会議をしますので、その際にまたお願いをしたいと思っておりますけれども、例年より早く起きたこと、あるいはウインドレスで起きたこと等について、時機を逸することなく、早め早めの対応、それからミストの対応も既にしておりますけれども、そういった対応をしていきたいと考えているところであります。

○20番(髙崎正風議員) 調査の結果を見て、いろいろな対応を市は考えているという答弁でございましたけれども、結局ですね、今のツルと鶏の関係は、疫学調査の調査報告からいくと、ウイルスの関係は全くないと、関係はないと言うか、1,400羽の中の1羽は検出されたような報告があるようでございますけれども、そのツルと鶏との関係がそう大きくないとすれば安心した、どっちかというとツルに対して今から宣伝を始めようとしてるということの中で、その辺については、ちょっと気が、ツルとの関係、ホッとしたところであるとは思っております。
そういう関係であるということですので、また、私が考えるには、今までのこの防疫対策について、国も県も市も一生懸命になっているということは当然のことだと思っておりますけれども、肝心な飼養農家についての指摘が出ております。ということは、国や県がするから、ちょっと言葉は言いにくいんですけれども、まあいいかなっていう、農家にとってちょっと、養鶏農協、マルイ農協さん、赤鶏農協さんだって同じ、もうちょっと厳しく指導がないと、何かおんぶにだっこされたような、どうしても感じがしてならないというのを感じているということは、この疫学調査の報告書の中の中身を読んでみると、本当に農家が守らなきゃならない初歩的な問題が指摘をずっとされてきております。何でこれができないんだろうと。ですから、もうちょっと厳しく飼養農家、マルイ農協さん、それから赤鶏さんには、この点について、もうちょっと厳しい防疫対策をすべきじゃないかなと思っております。市長、どうですか。

○椎木伸一市長 今、髙崎議員からいろいろお話しをいただいておりますけれども、まず、ツルと鶏のウイルスの関係でございますけれども、我々は、それは今回は1例を除いては全く違うウイルスであったということで安堵する一方で、ただこのウイルスを持ってくるのは、専門家の皆さんの話ではカモ類がキャリアとなって大陸から運んでくる、野鳥が持ってくるというのは、これは定説であります。ですから、ツルが全く無関係というわけでもございません。野鳥の一種ですからね。ですから、そこは警戒を緩めることなく、野鳥としての取扱いはしていかないといけない、そのように思っておりますので、そこは緩めることはございません。
そしてまた、先ほども申しましたけれども、いろいろ私どもも県も国もいろんな手立てをし、予算を打っていきますけれども、基本的にはやはり飼養農家の方の飼養管理が一番重要であるわけでございます。これは変わりないことでございますので、先ほど答弁しましたように、我々はすべきことはちゃんとしながら、飼養農家の皆様にも、もう一度飼養基準、飼養管理の方法を、もう一回徹底していただくということにも努めていかなければならないと、改めて思っているところでありまして、今月末の会議では、そのようなところも改めてお願いしようと思っているところであります。

○20番(髙崎正風議員) 最初、初歩的なことが守れていないということで市長に申し上げたんですけれども、これ新聞紙上を見ても同じことが書いてあります。今の野村農林水産大臣のほうも、結局指摘されていたこと、前回のときにはそのことも質問をしたと思いますけれども、結局今の疫学調査の報告の中を見てみますと、飼養衛生管理の実施状況については、衛生管理区域に出入りする際の車両の消毒、衣服・靴の交換、手指消毒などの実施において、不備が見られたという事例が認められたということにあるんですよね。また、現地調査のときの聞き取りにおいてもこれらの衛生対策を実施する旨の説明があった事例において、その日、日常的な実効性については不十分と考えられる事例が見られたと。さらに、家禽の飼養管理衛生者は衛生対策を実施しているが、鶏ふん・堆肥などの一部の作業者、外来業者では実施していない。また、農場側からその実施状況を把握していない事例が見られたということであるから、感染防止のためには結局、このことは全く守られていないというようなことも指摘されておりますから、私も何回もこのことについて、靴を洗って入るとか、雨靴を替えるとか、いろいろ手洗い励行しなさいとかって、前回ちょうど発生時期にそういうことを言われてずっと来たんですけど、なかなかこの疫学調査においてもそういう指摘があります。
ですからこれは、もうちょっと飼養農家にとっても、もうちょっと真剣に、まだまだ真剣に考えていかないと、逆に言うと法定伝染病だからやむを得ないだろうと思って、行政、国・県・市も一生懸命になってやるということになっておりますけれども、一番肝心な原因、第一ですね、責任者というのは飼養農家にあるんだということを、きちんと法的にたたき込んでいかないと、私たちがするからあんたたちはいいんだよと、もうこれを放っておいたらあんたたちはもう、養鶏は飼えなくて生活もできなくなるんだよというぐらいの厳しいことをば、指摘していかないと、いつまで経ってもそういうこと守られない、本当に初歩的なことが守られていないということは、そこはもう残念だと思いますので、市長はこの辺についてはしっかりとやっぱりもうちょっと厳しい姿勢を持って、ただ防疫対策のお金をもらえる、そういう問題じゃなくて元を直していかないと、一番元になるのは、その発生源の元を直すには、そういうような努力が必要じゃないかと思います。
また、ウインドレスについても、完全な今の防疫対策になるんだということで、農林省が推奨されて補助金も出しましたけれども、結局換気が悪くて、中のほうから、真ん中のほうから全部倒れてきてると、鶏が。外部の換気のいいところはそうじゃなかったという話も聞いておりますから、結局、鶏舎はいいものを造ってもらっとっとに、そういう管理が行き届かないための問題が生じてきますので、この辺については、飼養農家にとっては厳しい姿勢で臨んでもらいたいと思いますが、市長の考え方はいかがでしょうか。

○椎木伸一市長 これまでも農家さんには、出水モデルと言われるぐらいいろんな取組をされ、シーズンになると、外にほとんど、宴会とか飲み会とか忘年会はもちろんですけれども、出られないということもしながら、取り組んでこられてきていると伺っております。
我々も、この家畜伝染病予防法の中では、権限は地方自治体の市にはないわけでございまして、県のほうがするということで、家畜保健衛生所が主にいろんな指導をしております。そういった所と情報共有をまずはしなければならないと思っておりまして、家畜保健衛生所とも情報共有のお願いをしつつ、連携して協力しながら取り組んでいきたいと思っております。我々が直接農家に対して指導するという権限はありませんけれども、権限のある家畜保健衛生所と情報共有することで、いろんな農家からの要望も含め、我々から農家に対する要望も、そちらから伝えてもらうような形ででもやっていきたいと考えているところでございます。

○20番(髙崎正風議員) ちょっと時間がなくなってしまいましたので、ちょっと急ぎますけれども、3番目に行きます。埋却地の不備で地域住民から苦情が出たが、市としてどのような対策を講じられたか。昨日、吉元議員のところである程度答弁をいただきましたけれども、市としてのできる範囲というのはどうだったのか、できる範囲を答弁できるなら答弁していただきたいと思います。

○椎木伸一市長 これまで、昨日、吉元勇議員に答弁いたしたとおりなんですけれども、幾度も県が地元との説明会を開催しましたので、全説明会に職員を派遣し、情報を収集し、我々ができることを協議しながら対応してきたということなんですが、私自身も地元の2自治会の代表の方3名でしたけれども、ちょっとお話がということでしたので、市長室に来ていただいていろいろ要望等をお聞きいたしました。それもまた、県とか国に伝えながら、要望書にして提出したりしながら、あるいは現場に行って、田んぼの補償もありましたので、田んぼの所に行って、水の取得の関係、あるいはその補償についてなかなか難しいのではないかという話もしながら、水の確保については、昨日ちょっと申し上げられませんでしたけれども、別の水源から取るような形で水田耕作をされたわけでございます。
もう一つの鶏舎の下のほうの所有の方についても、マルイ農協さん等と協議をされて措置をすると、御希望の防疫措置がありましたので、そういった措置をするという約束の下に耕作をされているというようなことで、我々も地元の皆様の意見を少しずつでも拾い上げようという努力をしながら、できることは県と国とつないだり交渉したりしながら取り組んできたというようなことでございます。

○20番(髙崎正風議員) 今の答弁で一応理解をしましたところでございますが、(4)の埋却地の不備が再度発生しないように、行政として全養鶏農家へどのような対策をしていく考えはあるのか、それについて御答弁いただきたいんですが、これは県の仕事だとか国の仕事だということじゃなくて、その前の仕事があると思うんですよね。それはなぜかと言うと、結局、地質調査やってなかった、埋却地の。これが大きな原因だろうと思います。結局、鶏舎を建てる場合に、そういうのも想定して余裕な敷地があって、その中に埋却できるという敷地を確保しなさいというような要件があったような気がしたんですけど、その要件を満たしていないというような感じがするんですけれども、ですから、行き当たりばったりでいったんですが、このような結果が出たんじゃないかと思いますが、それについて、御答弁をお願いします。

○椎木伸一市長 埋却場所の適正化に向けては、知事にも1月の段階で、そして農林水産大臣にもやっと会える機会があった4月に、要望書でお願いをしております。今回の件は、ああいう事態の中で取り組まれたわけですけれども、家畜保健衛生所の指導のもとに、この埋却場所を確保することが要件になっているということでしたので、あらかじめそこを登録と言いますか、確保しての各農家の対応でございます。そういった中の一つがこういった事態になったというようなことでございますが、防疫措置、いわゆる殺処分で埋却の際も、私どもの担当課は現場にも立ち会い、そしてまた、水路に入りそうな所は土のうなんかも自前で積んだりいろいろな対策をし、また県にもこういう状況になってるということも伝えながらやってきたわけでございまして、決して県の仕事だからとか言って何もしなかったわけではございませんで、ちゃんと監視すべきは、監視と言いますか、立ち会うべきところは立ち会いながら、必要な進言をするところは県にも御進言申し上げながら、対応してもらってるということでございますけれども、残念ながらああいう事態になってしまって、非常に地元の方には申し訳なく思っておりますけれども、今後このようなことがないように、申入れはちゃんとしてございます。

○20番(髙崎正風議員) 今残された、今度殺処分されて全部埋却されただけですけれども、新たにほかの、感染してない所がもし感染したとなると、その埋却の場所の確認、それから地質の調査、これはやられたんでしょうか。

○椎木伸一市長 私のほうから、埋却場所等の情報を県からもらうように担当課には話をしておりましたけれども、そういった情報がまだもらえておりません。もらえた上は、我々もできる限りのできる調査をしたいとは思っておりますけれども、今の状況の中ではまだもらえていないというのが事実でございます。

○20番(髙崎正風議員) 二度と餅井地区にあったような問題が起きないように、事前に地質調査、それと地下水の汚染にならないか、その辺も具体的に調査をして、今後は養鶏農家の指導に当たっていただきたいと。そうしないと、また同じようなことが発生することになり、行き当たりばったりだけで、全農家の飼養農家の全貌はやっぱり調査すべきだと思いますが、その調査やられる考えが、どこに権限があるか分かりませんけれども、市としてはその辺についてはどういうお考えでしょうか。

○椎木伸一市長 今、国に適正な埋却についてのお願い等しておりますので、国がまたそういった指針を示しながら県が実施していくということになろうかと思います。市が地質調査等実施することは、現実問題考えたときに、個人所有の土地に立ち入ってそういったことをする権限が私どもには残念ながらございませんので、そういった調査まではなかなかできないのではないかと思っておりますけど、場所を特定し、いろいろ知り得る限りの情報を収集しながら対応することは可能だと思っております。

○20番(髙崎正風議員) 時間がなくなってしまいました。肝心なやつがちょっと時間が短くなりました。(5)の悪臭や水質汚染で地域住民が集会や現地調査、または県の説明に時間を要した費用は原因者負担と考えられるがと、その補償する考えはないかということで、補償はできないということであったようですね。市は直接原因者でなく、補償としては市は難しいということですので、そしたら、今のこの原因者はどこなんでしょうか。

○椎木伸一市長 先ほど来、お話が出ておりますように、実施主体は県でございましたので、そういうことなんですけれども、補償については、先ほど説明いたしました地元の皆様が私の所に来られた時のお話でも、当時の水質検査の結果については耕作に支障はないという数値でしたので、そのことも伝え、そのような状況の中で、耕作をしないことでのその補償というのはなかなか難しいのではないかということははっきり地元の方にもお伝えし、別の対策を考えませんかということで、その水源の話とか、そういった話をしたように思います。
ですから、我々は答弁したように、当事者で原因者ではございませんので、補償についてはできないと思いますし、原因者の件についても、私が今答弁しましたように、水質検査のその結果等も踏まえて、この補償しない立場での交渉をこれまでしてきたと認識しております。

○20番(髙崎正風議員) 県が原因者であるということで、県が補償すべきであるという、原因者負担だから、全てことが起きたときは、いろんなことに当たるときは原因者負担だと言われますので、県が原因者負担なのか、それとも家畜伝染病法の中でいくと、昨日も吉元議員からありましたように、一番の原因者負担というのは、結局、家畜所有者の責務というのは第2条の2にあるんですが、「家畜の所有者は、その飼養している家畜につき家畜の伝染性疾病の発生を予防し、当該家畜に起因する家畜の伝染性疾病のまん延を防止することについて第一義的責任を有している」と。ここが問題なんですよね。さっきも言ったように、もうちょっと農家の人は初歩的に徹底して自分たちでやらなきゃならないことをやってないんじゃないかということで、ここのことが一番大事じゃないかと思っております。ですから、本当の原因者というのは、農家だと、飼養農家だと思います。ですから、散々住民を苦しめて、早く言えば、臭いで苦しめ、それからいろんな手間をかけたり集会やったりとか、県の説明を受けたりというような被害は、反対に地域の住民だと思うんですよ。だから、そのことを全く無視されているような気がしてならない。ただ説明会をして終わりということで、全くその分の、休みを取ってわざわざその説明会に行ったりいろんな意見述べたりするんですけれども、その人たちも日常的に生活がかかってるんです。給料取りだと、公務員だと、どこへ行ってもそういうことは年間、一年保証されてますから問題ないけど、一般の人は1日1日が日銭を稼がないと生活ができないということです。そこら辺がちょっとどうなのかなと、思いがしてなりません。ですから、そういう迷惑を他人に掛けながら、それこそ養鶏・飼養農家もそうですが、何も謝罪があったのか、なかったのか、直接その地域の農家に謝罪があったのか、その辺について分かっていれば、お伺いいたします。

○高口悟農林水産部長 直接農家の方が、地元のほうに謝罪があったかどうかっていうのは、こちらでは把握していないところなんですけれども、これまで地元の人と私、話をする中では、地元の方からは、なかったということは聞いておりますが、それは確認はできないところではございます。また、農家の方がその田んぼを耕作するのに、ため池を造っていただいたというお話は聞いてるところでございます。
(マイクなしで発言する者あり)

○議長(田上真由美議員) 発言ですか。
(マイクなしで発言する者あり)
○議長(田上真由美議員) では、挙手のうえ、お願いいたします。

○20番(髙崎正風議員) 書画をお願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)時間がなかよ。こいが大事やっとに。今、御覧いただけるように、次を替えてください。(議場内ディスプレーへの資料表示)

○議長(田上真由美議員) 高崎議員に申し上げます。

○20番(髙崎正風議員) 終わりか。

○議長(田上真由美議員) 終わりました。残念ですが。
(マイクなしで発言する者あり)
○議長(田上真由美議員) 髙崎議員、自席にお戻りください。
以上で、質問者全員の質問が終わりました。
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         △ 日程第2議案第56号 上程
○議長(田上真由美議員) 日程第2、議案第56号令和5年度出水市一般会計補正予算(第7号)を議題とします。
   提案理由の説明を求めます。

○椎木伸一市長 ただいま上程されました令和5年度出水市一般会計補正予算(第7号)について、提案理由を説明いたします。
   今回の補正は、九州内での豚熱の発生を受け、緊急の防疫対策実施に係る経費を計上いたしますほか、市観光特産品協会が主体となって実施いたします薩摩国際芸術祭につきましての補正予算(第6号)の調整後に、国庫補助事業の採択を受け、開催が決定しましたので、開催にかかる市負担金を計上するものでございます。いずれの経費につきましても早急な対応が必要となりますことから、会期途中での補正予算の提案となったものです。議員の皆様におかれましては、このような諸般の事情を御賢察の上、御理解を賜りたいと思います。
補正予算第1条の歳出では、予算書13ページ、第6款農林水産業費、農業費の豚熱対策事業費では、防疫対策のための養豚農家などに配布する消毒薬剤等の購入費を新規計上いたしました。現在、県においても飼養豚へのワクチン接種に向けた準備を進めているところでありまして、これらの関係機関とも連携しながら、市内の養豚農家を守るために防疫対策を強化してまいります。
   次に、第7款商工費、観光事業費の稼げる観光地づくり事業費では、「食・芸・歴史と文化に浸る薩摩国際芸術祭」の開催に係る市観光特産品協会への負担金を新規計上しました。このイベントは、10月下旬から11月下旬までの期間に、出水麓武家屋敷群や周辺の商店街などにおいて、竹灯籠によるライトアップを行う「いずみマチ・テラス」とアート作品の展示などを行う「DENKENWEEK」のほか、地元食材を活用した料理の提供や、地元の農産物等の販売を行う「飛来里マルシェ」などの催しを併せて行うことで、観光客の誘致を図るものでございます。
   以上が、歳出の概要でありますが、これに対します歳入といたしましては、地方交付税を調整いたしました。
   以上が、本補正予算の内容であります。今回の補正額は416万7,000円の追加で、これによりまして、予算規模は301億2,056万円となるものでございます。
   よろしく御審議の上、御協賛賜りますようお願い申し上げます。

○議長(田上真由美議員) 以上で、提案説明が終わりました。
   これから、議案第56号令和5年度出水市一般会計補正予算(第7号)に対する質疑を許します。

○18番(中嶋敏子議員) 観光事業費のところで、これの「食・芸・歴史と文化に浸る薩摩国際芸術祭」、大変大きな名前が付いてるわけですけれども、ここに参加する団体としては、どういう団体が入っているのか。これは今説明がありましたけど、麓武家屋敷群と、あとその商店街をつなぐ、そこだけに限っての事業なのか、そこら辺も含めてお尋ねいたします。

○揚松智幸商工観光部長 この事業は、一般社団法人出水市観光特産品協会さんが事業主体となられて、実施主体としては、出水商工会議所、いずみマチ・テラス実行委員会、株式会社いづるさんなどで構成をされて、もちろん出水市も入ります。これは出水駅から武家屋敷までの一連の流れの中で、マチ・テラスとして竹灯籠を飾って、そして麓歴史館のところの広場等を使ったイベント、さらに武家屋敷の中、いづるさんなどで絵画等を展示する。以前、DENKENWEEKという形でされたと思います。これらを一体として、インバウンドにも向けて観光を盛り上げていこうという事業でございます。

○18番(中嶋敏子議員) 事業だからということはよく分かりますけども、街なみ保存会の皆さんとか牛車会の皆さんですかね、そういう方々はNPOだと非営利集団だから、団体だから、これには直接には入れないのかなとは思うんですけど、昨年あったDENKENWEEKのときにも地元の方々には、ただ挨拶に来てくださいとか、何か大きな提灯が持ち込まれて、それで大体一体どんな事業でどんなことやられてるのか、全く説明もなくて分からなかったというのもちょっと耳にしたもんですから、もしよければ、地元のほうでそういう活動を日常的にやられている人たちを、非営利集団だから直接その団体の中には入れないとすれば、賛同者として会のあるときなんかにね、オブザーバー参加などをさせて共有するとかですね、情報ですよ、そういうことはできないのか、お答えください。

○揚松智幸商工観光部長 今おっしゃられたように、当然武家屋敷、麓歴史館を使うということですので、牛車会であるとかそういった団体の方にも御協力はいただく、また竹添邸等も、今現在指定管理者となっておりますので、指定管理者である保存会の皆様方にも御協力は得るだろうと思っております。ただし、事業主体が先ほど申しましたとおり観光特産品協会さんですので、そことは協議をしていきたいと考えております。

○19番(道上正己議員) 12ページ、6款農林水産業費の畜産事業費でお尋ねいたします。
   豚熱、早々しっかりと御配慮をいただきまして、ありがとうございます。もう肝属地区ですかね、豚熱のワクチン接種に対する会が開催されたようでありますけれども、それぞれ所管すると言いますか、家保のいろいろ出先がある所が説明するというようなテレビ放送があったようですけれども、私たち出水地区、川内のほうにある家保が開催をされる予定があるのか、ワクチン接種はいつごろから始まるのか、菌のほうもそれぞれどこを回ってるか分からない状況なんですが、早々にそういう会をしていただいて、ワクチン接種に入らないといけないんじゃないかと思うんですが、御存じであればお知らせ願いたいと思います。

○高口悟農林水産部長 ワクチン接種の関係でございますけれども、北薩地域のほうは9月の14日、15日にそのワクチン接種が農場の方も打てるように、その研修会を実施されると伺っております。今後そのワクチン接種がいつから始まるかということについては、まだこちらにも情報が入ってきてないところでございます。

○19番(道上正己議員) 一番、農家の方が受けるという指導というのは分かります。一早く、九州管内2例で終わってますけれども、そこのところはやっぱり、どういう形で時間がかかるのか分かりませんけど、これは分からない見えない部分がたくさんあるもんですから、それでも全国走ってるんですよね、流通する車、肉、子豚ですね。どっから来るかしら分からんで、佐賀のほうがどこから来たのか原因もまだ分からないと言うか、お知らせしておられない部分もあると思うんですけど、一早くこういうのは早く手を打っていただいたほうが、と言うよりも、早く打たないと、もし感染されたら埋却、いろんな問題も発生すると思われますので、できることなら出水市としても早急に農家の皆さん方も待ってますので、1日でも早いワクチン接種ができるように家保の方々とも相談されて、お願いしたいと思うんですが、そこで特別出水市からでも相談お願いできるんですかね。

○高口悟農林水産部長 農家にとりましては、すごく心配されていらっしゃると思いますので、家保のほうにも、いつ頃になるのか、早めることができないのか、その辺りについてはお願いしたいと思います。

○12番(吉元勇議員) 稼げる観光地づくりの事業費、この86万7,000円が交付先が市観光特産品協会ということが書いてありますけれども、今の説明を聞いてますと、マチ・テラスの関係で、マチ・テラスの実行については、実行委員会としていろんな団体が入っておられるんですけど、この86万7,000円は市観光特産品協会がマチ・テラスの関係の中の事業の中で、特に特産品協会だけが使える別会計と言いますか、全体のマチ・テラスの会計とは別に、特産品協会が会計をつくってそこに振り込まれて、特産品協会でマルシェですか、開催するといったような予算のことになりますかね。

○揚松智幸商工観光部長 これは、当然、観光特産品協会が主体となるという話をしましたが、これは先ほど申し上げましたような、実施主体という所がマチ・テラス実行委員会であったり、株式会社いづるさんになっております。その、国の事業を採択をされましたので、国からの補助金、そして県からの補助金、残金について、それを本市、それから特産品協会、マチ・テラス実行委員会、株式会社いづるさんで負担をするということになっております。

○12番(吉元勇議員) ですから、交付先が86万7,000円は、その全体の、このいろんなイベントをまとまった実行委員会の全体予算の中の86万7,000円ではなくて、特産品協会がこの全体予算とはまた別に、開催は同じ開催ですけど、別の会計で特産品協会が持ってる会計の中でイベントをやるところに振り込まれて、ここが単独で使う86万7,000円ですか。

○阿多広隆商工観光課長 今回のこの事業費については、総額820万円の事業でございます。今回の事業について、それぞれ、先ほど部長が答弁しましたとおり、各団体での負担というところで、出水市から観光特産品協会へ86万7,000円の負担金を支出するということでございます。

○議長(田上真由美議員) ほかにありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結いたします。
   お諮りいたします。本案は、委員会付託を省略することに御意義ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員会付託を省略することに決定いたしました。
   討論を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 討論なしと認めます。
   採決いたします。本案は原案のとおり、決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。
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         △ 散 会
○議長(田上真由美議員) お諮りします。本日の会議はこれで散会したいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 御異議なしと認めます。よって、本日はこれで散会いたします。
第6日の会議は、9月22日に開きます。御苦労さまでした。
午後2時13分 散 会
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地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。
出水市議会議長
出水市議会議員
出水市議会議員
出水市議会議員
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