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出水市令和5年第3回定例会 第3日

令和5年出水市議会第3回定例会会議録第3号
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令和5年9月8日
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会議の場所 出水市議会議場
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出席議員    19名
    1番                  井 伊 健 一 議員
    2番                  迫 田 小百美 議員
    3番                  池 田 幸 弘 議員
    4番                  田 中 秀 一 議員
    5番                  宇 都 修 一 議員
    6番                  江川野 一 成 議員
    7番                  南 鶴 洋 志 議員
    8番                  鮎 川 浩 一 議員
   10番                  日 髙 信 一 議員
   11番                  北御門 伸 彦 議員
   12番                  吉 元   勇 議員
   13番                  土 屋 工 吉 議員
   14番                  鶴 田   均 議員
   15番                  田 上 真由美 議員
   16番                  杉 本 尚 喜 議員
   17番                  出 水 睦 雄 議員
   18番                  中 嶋 敏 子 議員
   19番                  道 上 正 己 議員
   20番                  髙 崎 正 風 議員
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欠席議員     1名
    9番                  上須田   清 議員
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地方自治法第121条の規定による出席者
椎 木 伸 一 市長
冨 田   忍 副市長
髙 橋 正 一 政策経営部長
山 元 周 作 総務課長
大 田 直 子 財政課長
青 﨑 譲 二 企画政策課長
福 川 正 樹 企画政策課秘書監(係長)
山 﨑 裕 樹 企画政策課課長補佐兼総合政策係長
柿 木   彰 保健福祉部長
溝 口 雄 二 市民部長
堂之上 健 二 生活環境課長
揚 松 智 幸 商工観光部長
堀   昌 伸 ツル博物館クレインパークいずみ館長
高 口   悟 農林水産部長
中 原 克 章 農政畜産課長
花 田 勝 宏 農政畜産課課長補佐兼農政係長
岩 元 秀 一 農政畜産課農業振興係長
中 村 孝 文 農林水産整備課長
井 川 英 樹 農林水産整備課基盤整備係長
小 原 一 郎 建設部長
島 畑 郁 朗 建設政策統括監(部長級)
川 畑 正 樹 建設政策課長
松 下   透 建設政策課課長補佐兼計画管理係長
小田原   豊 道路河川課長
永 山 勝 久 道路河川課課長補佐兼建設第一係長
松 﨑 和 洋 道路河川課維持係長
松 井   勉 高尾野支所長
東 畠 賢 一 野田支所長
鮫 島 幸 二 病院事業管理者
福 濱 敏 郎 出水総合医療センター事務部長
今 川   武 出水総合医療センター総務課長
大 森   聡 出水総合医療センター総務課企画情報係長
大 平 伸 章 消防長
大久保 哲 志 教育長
宮 﨑   毅 教育部長
田子山 ゆかり 学校教育課長
別 府 順 一 出水商業高等学校事務長
横 峯   均 農業委員会会長
戸 﨑 奈 里 農業委員会事務局長
浦 﨑 紀 光 農業委員会事務局次長(係長)
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議会事務局
春 田 和 彦 局長
西 野 竜 一 次長(主幹)
濵 上 泰 廣 主任主査
野 﨑 育 美 主査
北   紘 至 主査
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付議した事件
一般質問
午前10時00分 開 議
         △ 開 議
○議長(田上真由美議員) おはようございます。ただいまの出席議員は19名であり、定足数に達しております。これより令和5年出水市議会第3回定例会第3日の会議を開きます。
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         △ 欠席の申出
○議長(田上真由美議員) 上須田清議員から、本日の会議に欠席する旨の届出が出ております。
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○議長(田上真由美議員) 鶴田均議員より議場でつえを使用したいとの申出がありましたので、これを許可しております。
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         △ 議 事
○議長(田上真由美議員) 本日の議事日程は、お手元に配付しているとおり定めました。
これより議事日程により、議事を進めます。
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         △ 日程第1一般質問 上程
○議長(田上真由美議員) 日程第1、一般質問を議題とし、昨日に引き続き一般質問を続行いたします。
   質問順に従い、日髙信一議員の質問を許します。

○10番(日髙信一議員) おはようございます。本日1番目の質問者、日髙信一でございます。
この夏は、全国的な猛暑となりました。7月12日、東京八王子市で、この夏最高の気温39.1度を記録しております。9月に入りましたが、猛暑はまだまだ続きそうです。新型コロナウイルス感染症も5類へ移行されましたが、また感染者が増えているように聞きます。
それでは、通告に従いまして質問をいたします。
「夢をかたちに」の教育スローガンの下、教育が実践されている出水商業高等学校について、保護者の方々から相談がありましたので、市長、教育長にお尋ねいたします。
質問事項1、出水商業高校について。(1)出水商業高校の水場といいますものが廊下にあります手洗い、飲用の場です。その状況を伺います。(2)トイレの状況を伺います。(3)校舎の建て替えについて、伺います。
次に、出水総合医療センター利用の市民の方から、患者への対応等についてお尋ねがありましたので、病院事業管理者にお尋ねします。
質問事項2、出水市総合医療センターの現況について。(1)職員間の患者情報共有の状況について伺います。(2)緊急時等、特に夜間なんですけれども、体制について伺います。
教育長にお尋ねします。2学期が始まりました。まだまだ暑い日が続いておりますが、北海道では8月22日、2学期開始2日目に、小学校2年生の女児が体育の授業終了後、熱中症で死亡という痛ましい事故が起きてしまっています。御家族のお気持ちを察するに、言葉もありません。そこで質問事項3、熱中症について。(1)児童・生徒の熱中症対策を伺います。
以上で、1回目の質問を終わります。

○椎木伸一市長 改めまして、おはようございます。日髙信一議員の出水商業高校の校舎建て替えについての御質問にお答えいたします。
令和3年度に開催されました出水商業高校活性化検討委員会において、答申された活性化プランには、校舎整備について、「防災機能を強化し、災害に強いまちづくりの象徴とする」「地域住民から親しまれる施設とするため、公共施設との複合化を考慮する」などの基本構想が示されております。
令和4年度は、庁内関係課等で構成しますプロジェクトチームにおいて、施設設備の現状や校舎整備の全体構想等について検討するとともに、近年、校舎整備を行った鹿屋市立鹿屋女子高校を視察いたしました。
今後も、活性化プランを踏まえまして、引き続き関係課等で協議を行ってまいります。

○大久保哲志教育長 日髙信一議員の出水商業高校の水飲み場・手洗い場及びトイレの状況についての御質問にお答えします。
それぞれの設置数については、後ほど教育部長から答弁をさせます。
次に、水飲み場等の状況については、通常の時間帯での混雑は見られませんが、昼食後の歯磨きなど時間帯によっては混雑が見られ、令和2年度に生徒会から「水道を増やしてほしい。」という要望があり、蛇口の数を増やすなどの対応をしてきました。今年度も生徒会から同様の要望があったため、混雑する時間帯は、普通教室棟に隣接する管理棟、進路棟及び情報棟の水道を利用するよう説明しているところです。
次に、トイレの状況ですが、普段は混雑はなく、生徒会からの要望はありませんが、体育祭の休憩時などは利用が集中し、混雑している状況もあるようです。
なお、設置数の明確な基準はありませんが、労働安全衛生規則の基準を参考にしますと、その基準は満たしているところでございます。
次に、熱中症対策についてお答えします。
本市の学校では、基本的な対策として、暑さ指数計による測定結果や環境省による熱中症警戒アラートの発表に基づき、授業や学校行事、部活動等の実施判断や、実施方法についての判断を行っています。活動の際には、水分や塩分を補給する時間や休憩の時間を設定したり、吸湿性や通気性のよい服装で活動させたりしています。また、活動中止の判断に至らない場合であっても、活動前後や活動中は、子供たちの様子を観察するとともに、体調に変化がないかと問うなどして、熱中症事故防止に努めています。さらに、感染症対策でマスクを着用する児童・生徒も多く見られましたが、体育の授業や部活動等では、熱中症対策を優先し、マスクを外すように指導しています。
環境整備については、全ての学校で教室のクーラーを有効に活用できるように、扇風機やサーキュレーター等を設置しています。また、学校によっては、テントを設置して日陰をつくったり、屋外にミスト設備を設置したり、運動後にクールダウンできる部屋を準備したりするなどの対策を講じています。さらに、子供たちに対しては、熱中症は命に関わる危険があることや、自分がとるべき行動を自ら判断する大切さを継続的に指導しております。

○鮫島幸二病院事業管理者 おはようございます。日髙信一議員の御質問にお答えいたします。
まず、出水総合医療センターにおける「職員間の患者情報共有の状況について」ですが、患者情報は電子カルテシステムに集約されており、医師、看護師をはじめとした医療スタッフの間で、このカルテを用いて診療に必要な医療情報を共有しております。
病棟では、職員のシフト交代時に電子カルテを確認し、受持ち患者さんの直近の状況を把握した後、看護を行っています。また、病棟全体の患者情報については、病棟師長が把握し、必要な指示を行っております。
次に、「緊急時等(夜間)の体制について」ですが、当医療センターは救急告示病院の指定を受け、救急外来は24時間体制で医療を提供しています。夜間緊急時の電話対応は、救急外来の看護師が行っています。当直体制は、当直医1名が常勤しており、疾病によっては自宅待機している各診療科の医師が救急対応に備えています。しかし、患者対応が重なった場合や、想定される疾病が当医療センターでは対応できないと判断される場合には、当直医等の指示により連携する医療機関に案内することもあります。

○宮﨑毅教育部長 水飲み場等の数及びトイレ等の設置数について、お答えをします。
まず、水飲み場・手洗い場の数でございますけれども、生徒が主に使用する普通教室棟には、1、2階それぞれ2か所ずつ計4か所あり、蛇口が計20本設置してあります。
次に、トイレ等の設置数ですが、生徒が主に使用する普通教室棟南側のトイレには、男子用トイレに小便器が12基、大便器が4基、女子用トイレに便器が21基設置してあり、また、手洗い用蛇口は、男子用トイレに5本、女子用トイレに9本設置をしてあります

○議長(田上真由美議員) 日髙信一議員より、書画カメラの使用について申入れがありましたので、許可してあります。

○10番(日髙信一議員) まず、出水商業高校の水場についてですけれども、書画カメラ1をお願いいたします。(議場内ディスプレーへの資料表示)これは、商業高校の校舎の配置図です。中央の黄色で囲んである2階建棟が生徒の通常の教室があります教室棟です。この教室棟には、1年生160人、2年生138人、3年生122人、計420名の生徒が入っている教室と図書室があります。真ん中が渡り廊下ですけれども、渡り廊下、左右の廊下に先ほど答弁のありました教室廊下に1か所ずつの水場が設置されております。
普通、小・中学校では各教室の廊下外側に面して水場が設置されています。書画カメラ2をお願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)このように、教室の入り口の反対側に、廊下を挟んであるわけです。これ、各教室ごとにあります。書画カメラ3をお願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)これは、中学校の廊下にある水場です。これもクラスごとに対応されております。次、書画カメラ4をお願いいたします。(議場内ディスプレーへの資料表示)これは、商業高校廊下から右側のスペースになりますけれども、ここには4クラスあるんですけれども、一番奥のほうに1個だけ、書画カメラ5をお願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)この水場があります。これは蛇口が4個ついております。次、書画カメラ6をお願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)これは渡り廊下から左側の教室、3教室あるんですけれども、ここにはすぐ横に1か所だけ、蛇口6個用の水場がございます。教室棟には、各階に先ほど答弁のありました10個ずつで、2階建てでございますので、蛇口が20個ついているということです。
これまで、教育長、出水商業高校には訪問されていますよね。水場に気がつかれましたか。どうでしょうか。

○大久保哲志教育長 もちろん、何度も出水商業高校を訪れておりますので、水飲み場は見ております。

○10番(日髙信一議員) 水場は御覧になりましたか。

○大久保哲志教育長 見ております。通常の高校の水飲み場と同じような形で設置してあると認識しております。

○10番(日髙信一議員) 見られたんだったら、そのときに何か違和感はなかったですかね。

○大久保哲志教育長 今、お話しましたように、通常の高等学校の水飲み場と同じような設置の仕方だというふうに認識しております。

○10番(日髙信一議員) 先ほど、私が小学校、中学校、書画カメラで示しましたけれども、これとは何か考えられませんか。

○大久保哲志教育長 そうですね、先ほど、皆さんが御覧になりましたように、小・中学校はそれぞれのクラスの前に水飲み場が設置してありまして、そして高等学校は通常、廊下があのような形では設置していないということは認識しております。

○10番(日髙信一議員) 高校では、いわば各廊下に1か所しかないということですか。

○大久保哲志教育長 1か所かどうかは分かりませんけれども、小学校とか中学校のように、各教室の前に水道場というか水飲み場が設置してあるということはないということは、認識しております。

○10番(日髙信一議員) それでは、先ほど答弁でもあったんですが、蛇口が20個、この教室棟にはあります。それを420人が使用するわけですけれども、あんまり大事には考えていらっしゃらないみたいですけれども、先般のコロナ禍では、うがい・手洗いの励行も言われていました。私は3年間、誰もが手指洗い・うがいをするのに、混雑しなかったのかなという疑問が湧いているわけです。掃除のとき、雑巾も洗います。このことについて、適正な蛇口の数であるということで、教育長はお考えなんですか。

○大久保哲志教育長 蛇口の数は、隣接する管理棟、進路棟、それから情報棟を合わせれば、相当数の数があるというふうに聞いておりますので、そういうことを考えますと十分足りていると感じておりますけれども、先ほどありました、例えばコロナ感染対策でありますと、手洗い・うがいはもちろんそうですけれども、感染対策には消毒液等を使った感染対策等もありましたので、そういったものを使えば、それほど無理はなかったかなということと、それから小・中学校と高等学校の違いにつきましては、例えば小・中学校は給食時間というのは、先生方もついて給食指導の時間というのがありまして、終わる時間が一斉でありますので、そうしますと給食が終わると一斉に歯磨きに入ると。そうすると、かなり混雑をしますので、そういう意味では、それぞれの教室にあるのは妥当かと思いますけれども、高等学校の場合は給食時間というのは設定されていなくて、休憩時間の中の45分の中で昼食はそれぞれ取るようになっておりますので、そういった形でいくと小・中学校とは事情が違うと理解しております。

○10番(日髙信一議員) 納得できる部分もあるんですけれども、先ほどの答弁でもあったんですが、「生徒総会の意見もありました。」ということでしたが、生徒さんの話によると、何年も前から生徒総会で「蛇口を増やしてほしい。」という発言があっているんですけれども、その内容等の確認はできていますか。

○別府順一出水商業高等学校事務長 近年でいきますと、先ほど回答させていただきましたように、令和2年度と令和5年度に水道の蛇口を増やしてほしいという質問がありまして、令和2年度には先ほども答弁させていただきましたように噴水式の古い蛇口を通常の蛇口に4本取り替えたり、それから教室棟におきまして、3本であったものを1本ずつ増やしまして4本に増やしたりと、生徒会の要望には少しずつではありますけれども、要望には応えつつ進めているところです。

○10番(日髙信一議員) 生徒さんに意見を聞いてみますと、「いつも生徒総会で意見を言うんだけど、返事もない。」と「できませんと、それだけだ。」という意見です。それで、生徒さんのほうは予算がないんだろうなという話で、生徒では話ができているということなんですけれども、やはり生徒総会でも複数回の蛇口の増設をお願いしているわけですので、もう少し、そこの中で生徒が理解できるような答弁をしてほしいなというふうに思います。保護者からは、昼食後の歯磨きも水場での順番待ちに時間がかかるので、歯磨きを止めたという生徒が多いと聞いております。ぜひ、改善をお願いしたいというふうに思います。
それでは、書画カメラ7をお願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)これは、外からの写真なんですけれども、ちょうど蛇口のついている所の裏側、廊下の外側からの写真です。真ん中になるところが、水場ができている所ですね。そして、書画カメラ8をお願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)これは、1階も2階もですけれども、一番中学校側の所です。蛇口が4個ついているんですけれども、ここも見てみてください。ここについているわけなんですが、手前のほうが廊下です。こうして見ると、この水道といいますか水場というのは、後付工事のようにあるんですけれども、どうなんでしょうか。建設当時からのじゃないんじゃないかと思うんですが。

○別府順一出水商業高等学校事務長 先ほど御意見いただきました管理棟、職員室、事務室が入っている棟もありますけれども、そちらの水飲み場の状況と、それから教室棟にある水場の状況を見たときに、同じような取付け方、水道の水飲み場の状況が同じような状況ですので、建設当時からの水飲み場じゃないかと考えているところです。

○10番(日髙信一議員) そうなんですかね。もう一度、書画カメラ8をお願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)これを見てください。水道のパイプとか排水口が出ています。普通、建設当時であれば、建物の中のほうにできているんじゃないかというふうに私は思うんですけれども、建設当時からのあれに間違いないですか。

○宮﨑毅教育部長 そこの状況については、正確に把握をしておりませんけれども、先ほど事務長も申しました水道の増設ですね、そういったものをしている際だとか、もしかしたら、応急の修繕みたいなものも随時、商業高校も行っておりますので、そのときに、もしかしたら修繕をしている可能性はあるかと思います。

○10番(日髙信一議員) それでは、確認ができませんので、これはまた分かったら、あとで教えてください。私は、どうも後からつけたんじゃないかなというふうに見えるんですけどね。できれば、そのときに校舎の建設時期と、もし後付けであれば水場工事の建設はいつだったのか教えてほしいと思います。
やはり、420名で20本の蛇口というのは、やっぱりおかしいと思います。私はそう思います。生徒の衛生面からも、水場の増設を検討いただくようにお願いしたいと思います。検討されましたら、また結果をぜひ教えてください。
それでは、次行きます。書画カメラ1を再度お願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)ここに、これも保護者からの情報です。渡り廊下の緑線の箇所に、冷水機が2個あります。2台設置してありますけれども、メンテナンスのために当分の間、使用停止の張り紙があり、夏休み中、使えませんでした。書画カメラ9をお願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)このようにですね。このメンテナンスの経緯を教えてください。

○別府順一出水商業高等学校事務長 今の冷水機につきまして、使えない状況が夏休み期間中ありましたけれども、先日8月25日に新しいものに更新をしておりまして、今の体育祭についても子供たちが使用している状況にあります。

○10番(日髙信一議員) 新しく買い替えたということですか。

○別府順一出水商業高等学校事務長 そのとおりです。

○10番(日髙信一議員) 2台ともですね。夏休みの間に冷水機が使えないということは、部活もありました。やはり使用したいときに使用できないと、冷水機の意味もありません。熱中症も言われております。何事にも早めの対応をお願いしたいと思います。現在は使えるという話は聞いております。
それでは、書画カメラ1を再度お願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)これのピンクと青の所をお願いします。これも保護者からの情報です。学級の教室棟と理科準備室棟の間にブルー囲みの男性トイレ、ピンク囲みの女性トイレがあります。便器数については、先ほどお話していただきました。これを見ると、数的にはいいのかどうか分かりませんけれども、問題はないようでありますが、何しろ12クラス、420人の生徒が対応しなければなりません。これが商業高校の配置図ですけれども、こんなにいっぱいあります。体育館、それから運動場もあります。全てのところが、このトイレを使っているということでしょうか。

○別府順一出水商業高等学校事務長 先ほどの答弁の中では、生徒が主に利用するトイレということで、数等をお答えさせていただきました。商業高校の校内には、そのほかに2か所トイレがありまして、その2か所では男子の小便器が4基、それから大便器が3基、女子の便器が5基設置をしてありまして、合わせますと男子の小便器が16基、大便器が7基、女子の便器が26基になります。

○10番(日髙信一議員) ほかにも、少ない数ではありますが、あるということなんですけれども、やはり12クラス、420人ですね、体育館、運動場も利用してそこを使います。体調の悪いときなどは苦労すると思います。トイレの数が6棟で420人で使うには少ないと思いますけれども、問題が今のところないということですので、十分にトイレを今後、設置されるときは、そこらも考えて分散して設置してほしいなというふうに思います。
それでは、教育長にお尋ねします。校舎の老朽化に伴って、これまで何回か校舎の補修工事も行われております。令和4年3月28日に出水市立出水商業高等学校活性化委員会から、出水商業高等学校活性化プランの答申が出されました。答申が出て、幾らか取組がなされているようですけれども、今後の進め方としてはどのような話がなされているのか、お尋ねします。

○大久保哲志教育長 先ほど市長が答弁されたように、この校舎そのものについては活性化プランを踏まえて、引き続き関係課等で協議を行っていくということでありますが、この活性化プランには校舎の整備以外にもソフト面の、例えば教育課程等の内容も出されておりますので、そういったソフト面については、学校でできるところから取り組んでいくというような形で進めております。

○10番(日髙信一議員) ソフト面については私も見たんですが、それなりに報告書が出ております。「夢をかたちに」ということで出ているんですけれども、この出水商業高等学校活性化プランの12ページに「第4章校舎整備の基本構想と重点事項」というのがありますね。その中で、現在の学校環境に、「多様化する学習活動ニーズには対応をしておらず、衛生環境、バリアフリー化、災害対応等について様々な課題を抱えている。昭和33年から40年代までに建築された建物が大半を占め、増改築や減築、耐震補強など適時、大規模改修等に取り組んでいるが、耐用年数が近づいているため、外壁を中心に各棟の老朽化が顕著である。」
2番目に、基本構想(1)に「老朽化が進み、学校施設において最も重要な安全性確保と将来を見据えた夢のある学校として支持され続けるために、全面的な改築に早急に取り組む。」とされております。この意見は学識経験者を含む9名の活性化委員の出された最終答申というふうになっております。ずばり、老朽化の校舎の改築等が示されているのではないかというふうに考えます。
そして、学校施設において、安全確保が最も重要と記されております。緊急性のものであると思います。市教委として、増改築について、どのような検討をされているか教えてください。

○椎木伸一市長 日髙信一議員のほうから、出水商業高校の活性化プランを含め、校舎整備等のお話でございますけれども、元々がこの活性化プランをつくってほしいと申し上げたのは、私でございまして、御存じのとおり管理棟については昭和33年、ほかの校舎についても40年代の古い建物でございます。管理棟については、私と同級生ぐらいなんですけれども、そういった中でこれまでも卒業生の議員の皆さんとかですね、様々な方からいろんな改修等についてのお話がございました。そういった中で、建物的にも川沿いの建物という立地条件ということもございましたので、今後の建て替えも必要なんじゃないかというところも思いましたけれども、その前にどういった学校を目指すのか、そういった将来の姿を描いてでないと、建屋をどのような形で整備するかというのは進まないだろうという観点から、私のほうでそういった活性化プランの検討委員会を立ち上げてほしいというお願いをし、その報告書をいただきましたので、それについては主に中身の話と今後あるべき姿を描いてもらっております。
具体的な建設整備については、私どものほうで在り方のプロジェクトチームというものをつくりまして、令和4年度も5回ほど検討をしております。具体的な整備スケジュールの検討とか全体的な構想も含め、いろいろ具体に検討をしておりまして、まだまだ具体的に公表できるところまではきておりませんので、またこれがまとまったら、また予算等も必要ですので、その時点で皆様にお示しし、御理解をいただいた上で、何よりも地域を巻き込んだ、地域に親しまれる学校を目指すというふうになっておりますので、安全配慮それから地域にどのように貢献していくのか、地域と関わっていくのか、そういった学校を目指すというふうになっておりますので、その辺も含めて細かく検討をしていきたいと思っております。
少し時間はかかると思いますけれども、財政的な課題もございますので、そういったことも配慮しなければなりませんので、現段階でいつを目標につくるということまではまだ言える段階ではないということで、御理解いただければと思います。

○10番(日髙信一議員) 市長に御答弁いただきまして、方向性といいますか将来像といいますか、そういうものが聞けたわけですが、やはり安全はいつも市長もおっしゃっていますように、最優先です。そういうことも考えて、早急に話を進めてほしいというふうに考えております。
私たちが思うには、出水商業高校のスローガン「夢をかたちに」、教育スローガンですけれども、一歩でも近づけるように、教育環境改善の整備をぜひお願いしたいと思います。
それでは、病院事業管理者にお尋ねいたします。患者情報の関係です。私が患者さんの関係の方からの情報によりますと、こういう事例があったということです。入院患者さんの親族の方が、「ゆうべはどうでしたか。」と朝、病棟に電話をして聞かれたそうです。昨夜の状態を聞いたところ、「担当が帰ったので分かりません。」という返事で、電話が切れたと。面会時間は午後からであり、午前中に状況を知りたい患者側の親族は、情報が心配なときは病棟に聞くしかありません。そういうときは、病棟内の患者情報は共有されているのですか、ということを聞きたかったんですが、電子カルテで情報を共有しているとあります。このことについては、どのようにお考えですか。

○鮫島幸二病院事業管理者 個々の事例については詳しいことは分かりませんけれども、一般論としてお話させていただきますけれども、親族という方の電話対応についてですけれども、実は以前から親族と名乗る方に患者情報を話すことはありません。親族と言われて、電話の先の方がどなたか分からないからなんです。病院としては、患者の病状とか病態はキーパーソンと言われますか、病状について詳しくお話しできる、子供であれば両親になりますし、御高齢の方であれば、その息子さんとか娘さんとかを対象に説明をしますけれども、親族と名乗る方から電話があった場合、個人情報の問題であったり、あるいはドメスティックバイオレンスの関係で、あまり居場所とかいるとかいないも含めてお話しできない場合がございます。
一般論で申しましたので、この親族の方がどのような方かというのは分かりませんけれども、一般的にはそのような対応になっていますので、相手が誰だというのが分からない限りはお話しできないことになっています。ただ、言い方が悪かったのかなというふうには感じております。

○10番(日髙信一議員) ということは、そういう場合は病院に行って聞かないとだめということですよね。

○鮫島幸二病院事業管理者 そうです。直接来ていただければ、その場で説明もできますし、あるいはこちらから必要な情報、あるいは連絡したいことがあれば、そのキーパーソンだという方に連絡を取ることになります。

○10番(日髙信一議員) 今の管理者がおっしゃったことは、患者が入院するときにはちゃんと説明してあるんですね。

○鮫島幸二病院事業管理者 入院するときは、どなたかに病状の説明をするか、連絡はどうするかというのは、必ず入院のときに連絡先として確認しております。

○10番(日髙信一議員) 患者情報の共有化は進んでいますが、やはり患者対応は問題だと思うんですね。患者対応というのは個人差もありますけれども、しかし患者は弱者のほうに入りますので、そこがどうかしなきゃいけないなと考えるんですが、おっしゃることは理解はできました。今後も患者の気持ちを大事に、患者対応をお願いしたいと思います。
次に、もう1点、例です。申し訳ないんですが、朝方の3時すぎに具合が悪くなり、出水医療センターに電話したところ、症状を説明したところが、「今は医者の呼出しができません。救急車を呼んで、阿久根市広域医療センターへ行ってください。」と言って、断られたそうです。これも言い方かなと思いますけれども、このことについて何かありましたらお願いします。

○鮫島幸二病院事業管理者 おっしゃるとおり、言い方について受け止め方も様々だと思いますし、その接遇について、引き続き当院としても、いろいろ研修教育をしていかないかと思っております。
今の例に挙げられた例ですけれども、具体的に言うと、例えば脳出血だったり、意識障害だったり、あるいは心筋梗塞とか疑われる、そういったものは救急外来の看護師は話を聞いただけで、ある程度予想をつけていきます。その際に、それに対応できる医師がその日いるかどうか、対応できるかどうかというのも、一通りは情報として持っておりますので、話を聞いた中で、こちらで緊急対応できないとなれば、こちらに来ていただいてからまた送るというと、非常に時間のロスになりますので、その場合は救急隊と相談等をして、近くの対応できる病院に案内するということは、まれなことではありません。そのような対応を行っております。

○10番(日髙信一議員) もう1点ありますので、ちょっと例を挙げさせてください。
つい先日、2週間ほど前なんですが、私の知り合いが熱が出て、かかりつけ医に診察に行って、コロナ・インフルエンザの検査を受けたけれども、陰性であったと。そうしたら、「しばらく様子を見ましょう。」ということで自宅に帰ったけれども、熱が下がらず、3日後にかかりつけ医に再度受診したと。原因が掴めないからということで、これ昼間です。出水総合医療センターに手配して、かかりつけ医から相談してもらったんですが、「受けられない」とのことで、阿久根広域医療センターを今度は手配してもらったそうです。自分で運転ができないので、救急車を呼んでも、すぐに今度は乗せてもらえずに、救急車の乗員とかかりつけ医が携帯電話で話をして、ようやく阿久根広域医療センターへ運んでもらったそうです。ところが、胆のうが破裂していまして緊急手術となり、昨日退院みたいなんですけれども、やはり昼間にそういうのが起こるのはおかしいんじゃないかという話なんです。
出水市民の方には、私はいつも出水総合医療センターを利用してほしい、少しでも収益増につながるよう、同級生や知人には「かかりつけ医の次は出水総合医療センターだよ。」と言って、受診を勧めていますが、私の立場はありませんでした。こういう場合ですね、どうすればいいのかと思っていらっしゃる患者さんも多いと思いますよ。
だから、たまたま私のところに相談にみえたから話をしているんですけれども、そういうことがあるので、ぜひ、病院のほうもお忙しい中だとは思いますが、対応のほうをお願いしたいというふうに思っています。
コロナ禍では、職員の皆さんがワクチン接種、感染予防拡大に頑張っていただきました。新型コロナウイルス感染症が5類に移行後、医療センターでの感染の状況はどうなんでしょう。

○鮫島幸二病院事業管理者 5類に移行してから、当院は重点拠点病院という病床を1つを潰してコロナ患者を受け入れるという体制を辞退しまして、ニーズがある一般の市民の方の入院を確保するという意味で、一般病床の中でコロナ患者を診るという、恐らく10月から全国でそうなるであろうという体制に早くに切り替えております。
その中で、現在、県の指示がありまして6床を確保している状況で運用をしているところですけれども、実は入院患者さんの中にはコロナウイルスの潜伏期内に紛れ込んでこられる方もいて、そういう患者さんもちらほら各病棟で出たりしております。現在も5、6名の方がコロナ感染で入院しておりますけれども、5類になったからといって減っているような印象は持っておりません。ただ、重症化される方がいらっしゃらないということは幸いかなと考えているところです。

○10番(日髙信一議員) それで、医療センターで新型コロナウイルス感染症の5類に移行前と移行後、その対応はどのようにされているか、できれば教えてください。

○鮫島幸二病院事業管理者 5類移行前の5月8日までは、今ある地域包括ケア病棟、南館2病棟を35床を全てコロナ病床として確保して、そこにはコロナ患者以外は入れられないという国の規定がありましたので、そのような対応をしておりました。そのため一般病床は160から170床ぐらいで運用せざるを得なかったんですけれども、5類になった以降に地域包括ケア病棟を復活させまして、そこで30床ぐらいの病床を確保して一般病床と合わせて今180から190ぐらいを確保している状況で運用しております。
先ほど申しましたように、コロナ患者さんについては、個室管理あるいは2人部屋管理で、ほかの患者さんと隔離した状況で診療しているようにしているところです。

○福濱敏郎出水総合医療センター事務部長 今、コロナに関しましては通告のときになかったと思うんですが、確認をお願いしたいと思います。

○議長(田上真由美議員) 日髙信一議員に確認を申し上げます。通告はされておりましたか。通告のヒアリングのときでも、このコロナ禍についての情報は。
(マイクなしで発言する者あり)
○議長(田上真由美議員) 承知いたしました。では、通告外の発言は控えていただくようお願い申し上げます。

○10番(日髙信一議員) 今回、病院では令和5年度から9年度までの出水市病院強化プランが示されました。経営の効率化、目標達成に向けた取組等が示され、医業収支の改善が不可欠と、職員一丸となって頑張っている姿が見えます。
目標達成に向けた取組に、重点取組項目が6項目あります。1番目が「市民の命を守る取組」、2番目が「市民の信頼を獲得するための取組」と6つありますけれども、この1、2の2項目は特に大事というふうに考えます。
基本理念として掲げてある「私たちは良質な医療を提供し、市民に信頼される病院を目指します。」この信頼こそが第一です。まだまだ新型コロナウイルス感染症の先行きが不透明ですけれども、感染予防と日常業務、そして出水市病院経営強化プラン達成に向け、職員一丸となって頑張っていただきたいというふうに思います。
最後に、教育長、熱中症について伺います。残暑厳しい日が続いておりますけれども、先日、北海道で死亡事故が起きました。書画カメラ10をお願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)これは、日本スポーツ協会「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」にあります、運動に関する指針です。気温31度以上、暑さ指数28以上では「厳重警戒」熱中症の危険が高いとされ、激しい運動や持久走など、体温が上昇しやすい運動は避けなさいとなっています。
教育長は、先ほどお答えいただきました。近々、運動会も始まると思うんですけれども、運動会の練習に今、一生懸命、児童・生徒は頑張っているんじゃないかと思いますが、特に気をつけていることはございますかね。

○大久保哲志教育長 この熱中症対策は、非常に大きな課題でございまして、今年は5月に始まりまして、5月・6月、そしてこの8月末の体育大会の練習が始まる前に、市教委から各学校に通知を出しまして、熱中症予防についての話をしたんですけれども、今お話があった北海道での事故、それから山形で起こった事故、両方とも運動後に発生しているということもありまして、これまで予防については活動中のこまめな水分・塩分の補給とか、そういったことを中心にしておりましたけれども、これからは今ありましたように暑さ指数を計測して、それに基づいた活動でありましたり、あるいは活動した後にクールダウンの時間を設けるとか、体を冷やすということなどを中心に、8月末の通知には注意を促したところでございます。

○10番(日髙信一議員) 先日ですね、酷暑の中、出水中学校に16時頃、訪問しました。空調音がしておりまして、「暑いですよね。」という話をしていたんですが、事務職の方が「生徒は第2グラウンドに行っており、帰ったときに少しでも熱中症予防になればと、教室のエアコンを入れてあります。」ということで話を聞きました。熱中症事故予防など、児童・生徒が安心安全で楽しい思い出多い2学期の学校生活が送れるよう、さらなる先生方の気配りをお願いいたしまして、私の質問を終わりたいと思います。
ありがとうございました。

○議長(田上真由美議員) ここで暫時休憩いたします。再開を午前11時15分といたします。
午前10時58分 休 憩
午前11時15分 再 開
○議長(田上真由美議員) 再開いたします。休憩前に引き続き、会議を続行いたします。
次に、池田幸弘議員の質問を許します。

○3番(池田幸弘議員) 本日2人目の質問者となります。どうぞ、よろしくお願いいたします。
さて、7月12日に行われました議会報告会におきまして、参加者からアンケートを取りましたが、そのときの質問事項の一つとして、「住まいの関係から市財政が一局集中することがなく、均衡ある財政配分となるようにチェックしていただきたい。」との意見がありました。議会からの回答として、近年、国は地方においてもコンパクトなまちづくりを進めるよう呼びかけていました。一方、地方ではコロナ禍にあって、地域経済を含め、様々な課題が出てきています。その課題解決のために取り組む事業等については、国が市への地方創生等の交付金や補助金という形で支援しています。市議会としては、「合併協議時の合意事項である各地域の均衡ある発展が図られるよう、今後も行政機関の施策をチェックしていきます。」と回答しました。
このことを踏まえ、均衡ある地域の発展について、合併協議時の合意事項とした各地域の均衡ある発展について、まず各地域の状況及び個別の成果について、どうなったか伺います。
次に、各地域発展のための阻害要因はないかについて、伺います。
次に、今後進めていく方策の具体例について、構想等があるかどうかについてお伺いしまして、壇上からの質問を終わります。

○椎木伸一市長 池田幸弘議員の御質問にお答えいたします。
地域の均衡ある発展については、これまでの議会でも度々申し上げているとおり、常に念頭に置きながら、市政を運営しているところであります。
最近におきましては、高尾野地域の遊休施設を活用した室内相撲場の整備、子育て支援室の移転拡充、江内地区や大川内地区などのデジタル化に対応するための光通信網の整備を行うなど、地域特性やバランス、必要性を考慮しながら、様々な事業に優先順位を付しながら、スピード感を持って取り組んでまいりました。
地域発展の阻害要因につきましては、人口減少や少子高齢化など様々な要因が考えられますけれども、事業の実施に当たっては地域の皆様の御理解を得ながら、また、必要に応じて国・県等の協力をいただきながら進めているところであります。
次に、今後取り組んでいく事業の例でございますけれども、雨天時でも様々な活用ができ、地域の活性化や防災活動の核となる施設としまして、総合運動公園の中に屋根付き市民ふれあい広場、愛称が「ウイングドームいずみ」でございますけれども、を整備しまして、9月16日にオープニングを迎えることとなっております。また、高尾野地域では「きらめきドーム」が地域の活性化の核となる施設として、多くの地域の皆様に利用されているところであります。
しかしながら、野田地域にはそのような施設がありませんので、過疎地域持続的発展計画に位置づけております地域活性化施設として、旧野田支所跡地に地域の皆様が日常的に利用でき、雨天時でもイベント等が開催できる施設を整備することについて、現在、野田地域の各種団体の皆様から御意見をいただきながら検討を進めているところでございます。

○3番(池田幸弘議員) ただいま、最近の取組例につきまして、市長から報告がございました。高尾野地域であれば遊休施設を活用した相撲場の整備、これらによりまして相撲少年団、皆様方相当感謝しているところであるかと思います。
それから、将来の出水市を担っていく子育てのために、子育て支援室、これを移転してスペースの広い場所に移転された高尾野の旧健康管理センターに移されたところでございます。それらの利用についても、今相当、利用度が広がっているという話を聞いております。
また、江内地区と大川内地区では、光通信網が完全に整備されて、光通信網のおかげで移住者もインターネット環境が十分に使えるということで、感謝をしているという声を聞いたことがあります。
最近の取組例の中では、実際に高尾野地域での話だけになってくるんですけれども、もう一つ高尾野町時代からの懸案でございました浦窪連尺野線が完成をしております。これも一つの昔からの、特に高尾野に思い入れのある先輩の髙崎正風議員も、このことに関しては、相当前から「継続事業だから、早くしてくれ。」というような気持ちも持って声を上げてきていらっしゃいました。完成が見られて、非常にありがたかったなと今、思っているところでございます。
あと、野田地域では特に、この例示がなかったところでございますけれども、今後、いろいろと話の中で出てくるかもしれませんが、野田地域には必要な施設というものが、また最後のほうの地域活性化施設、過疎地域の中で出てくるかもしれません。それについては、また後ほど触れたいと思います。
あと、この建物を整備していく考え、それぞれ公共施設の適正配置計画とか、いろいろとネックになるところがあるかもしれませんが、この地域発展のために、それぞれ利害関係者といいますか、ステークホルダーとして、私ども出水市の市税、それからふるさと納税、また地方交付税等を財源としまして、いろいろな施設を整備していかなければなりません。そういったときに、なかなか国のほうに財源の要望をしましても、簡単には取れるものでもございません。また、県のほうにも要望をしましても、自分たちが思うようなお金というのは、市に入ってこいないというところでございます。
市が自ら、出水市の活性化のために立案・決定していく事業でございますが、こういった事業につきましても、地域にあっては地域の住民の方々の政策への理解、事業計画への理解というものがなければ、なかなか進んでいきません。例えば、道路整備に関しましては、道路整備をするのに地権者の理解がないと進めることができないというところがネックになってまいります。
人口が減少する中で、新たな道路整備をしていくことが可能なのかどうか、そういったこともネックになるところでございますが、例えば、これも道上さんも以前、質問されたかと思うんですが、荒崎田代線、野田の中郡から野田の圃場幹線1号という田んぼの中の縦に504号まで続く道でございますが、そこを通過しまして下高尾野橋を通りまして、それから下高尾野線を通って麓線、中央横線を通って出水の西大野原の所まで通る道路、これは都市計画道路に指定されていると思うんですけれども、その道路の整備、これも昔から高尾野、それから野田の方々の整備要望が上がってきていた路線でございます。そういったところにつきまして、なかなか工事の取りかかりも、今ないという状況。一回、下高尾野橋が整備されて、高尾野の西部地区のあたりは、もう工事が済んだんですけれども、その後の状況というものについては動きがないというような状況でございます。そこの整備の状況についてはどうなっているか、お答えいただきたいと思います。

○椎木伸一市長 出水市の道路総合整備計画の進捗も含めてですけれども、道路については、その必要性、重要性とか緊急性とか地域バランス、あるいは地域経済に与える影響、そういった必要性ですね、そういったもの、それから地域の地権者の御理解とか周辺の皆さんの御理解、いわゆる熟度というふうな取扱いをしていますけれども、そういったものが整ったところは順次、優先順位を付して取り組んでいくつもりでおります。
今、御披瀝いただきました野田中郡からの下高尾野線を経由して西大野原まで行くような経路につきましては、これまで順次、拡張等整備をしてきておりまして、下高尾野橋も結構、予算と時間がかかりましたけれども、完成をいたしました。その圃場1号線から中郡までのところは全く今のところは手つかずでございますけれども、工業団地の矢房線もそうなんですけれども、いろんなことを検討しながら、今後の経済に及ぼす影響、あるいは利便性の向上、地域住民の皆様の御理解、そういったものも含めて、いろいろ検討していかなければならない。
そして、今おっしゃった中郡から下高尾野橋を経由するこの線については、ちょうど野田の田んぼの真ん中を圃場1号線というのが通っております。これにつきましては今、県のほうにバイパスとして整備してほしいということでお願いし、近々、また調査事業にも入りたいというような話でございます。このおれんじ鉄道の下をくぐっている部分と県道とクロスしている部分がありますので、非常に難しい路線ではないかなとは思いますが、県も前向きに取り組みつつありますので、そういった整備状況も踏まえて、タイミング的なものも含めて、今後、検討していかなければならないというふうに考えております。

○3番(池田幸弘議員) 県のほうが前向きに進めていってくれるというような言葉が、今聞けましたけれども、なるべく早急な整備が進むように、また市のほうにおかれましても県へ声上げをお願いしたいと思います。
それから、私、西部地区村づくりのほうで自治会の副会長もしているもんですから、役員をしているんですが、昔から村づくりのほうで生活環境の整備であるとか、道路環境の整備であるとか、生活に直結する悩み、地域課題というものについて相談をしてきております。これは、現場を見ながら、それぞれの道路河川課の方々、それから農林水産整備課の方々に来てもらって、現地で判断をして、市に要望をしていく。自分たちでできるものは自分たちで取り組んでいくというような村づくりの精神を受け継いだ活動をやっているんですけれども、そういった中で、道路の市道の残地が高尾野の西部縦線の石坂から本城に入った、本城の中心、西部第二団地のところに残地があるんですが、そういったところにつきまして、雑草が繁茂しているという所も、現状ではあります。
出水市街地に来ますと、コンクリートが張ってあったり、それから花を新たに植えて、花いっぱいプロジェクトで道路がすごくきれいになった印象を受けます。その西部縦線の市道の残地におきましても、実際、道路河川課とも話をしまして、「自ら住民の皆様方が花いっぱいプロジェクトに取り組んで、きれいにしていくようなことはできませんか。」とお願いをされております。そういうことも検討しましたけれども、本城自治会だけで、そこを花いっぱいにするような状況としては、なかなか難しい。高齢化も進んで、人手も少ないので、できれば一部を張りコンにして、一部をもしくは砂利敷きにして、残った部分を住民でできる部分だけを花いっぱい活動をしていくというような折中案で、またお願いをしようかなと現地調査では思っているところです。これは、住民の方々もどうにかならんかなということでしたので、またこれは現地調査の中で、また村づくりでの要望という形で上げていくことになるかと思います。
あと先ほど、こういった活動を進めていく中で、具体例についての話も若干ございました。地域活性化施設の整備ということでございますが、野田地域につきましては、過疎地域に指定されたということで、補助事業につきまして、メニューでこれは変わるんでしょうけれども、補助率が55%の事業が今年度実施されております。しかし、55%だけではなくて1%しか上乗せされない事業もあるということでございます。財源としましては、市債が100%使える、それから地方交付税が70%充当されるというようなことの優遇措置があるようでございます。
今後、野田地域におきまして、振興策として、地域住民の要望等が上がってきた段階で、地域活性化施設の整備、屋根付き広場的なものに近い、きらめきドーム的なものに近い形かは分かりませんけれども、屋根付きの運動場が整備されるような方向づけというのが、雨天時の活動ができる、人が集える今の屋根付き広場のコンセプトと一緒のことで、野田地域の活性化につながるものと考えておりますので、ぜひ、うまく計画をまとめていっていただきたいと思います。
野田地域におきましては、過疎地域から脱却というのは、なかなか難しいと思いますけれども、その過疎法の趣旨であるところの地域活性化を少しでも進められるように、その他のことにおきましても事業推進を様々に、また検討していただければと思っておりますので、よろしくお願いします。
そういった中で、いろいろとスケジュールを進めていくとなると、ちょうど出水市総合計画が今期、前期の最終年になると伺っております。実際は5年、5年で計画を進めていくんですけれども、1年目の最初のスタートが遅れましたので、6年目で5か年計画の最終年、そしてまた29年度までの次の4か年が後期の基本計画の期間ということになると考えております。
そういったところで、既存計画につきましては、各部と課での計画管理というのが大事になってまいります。新規計画につきましては、それぞれ長期であったり、中期であったり、短期であったりとかいうところの方向づけも必要であるところでございます。それに携わる職員につきましては、それぞれ様々な知識を持ったり、経験を持っていらっしゃる方々もたくさんいらっしゃいます。人材をしっかりと育成しながら、次の段階に向けて動き出してほしいと考えております。
もう一つとしまして、市長の考え方というのが計画に反映されてくるものでなければいけないとも考えております。できれば、そこの中に、今後とも均衡ある地域の発展について市長にも考えていただいて、その発展をどういった形で今後の後期の計画に反映されていかれるか、もしよろしければ御意見をお聞かせください。

○椎木伸一市長 もとより、先ほど答弁で申し上げましたように、この市内の均衡ある発展、バランスの取れた行政というのは、常日頃から考えているところでありますし、もとより私も一番端に住んでいる人間でございますので、どこに行くにも遠いわけです。ところが、今、車社会でありがたいことに西回り自動車道も整備されて、すごく助かっているといいますか、時間が短縮して、自分が予想した時間で到達できるようになっておりますので、そこは自分が住んでいる位置というのは、非常にカバーできているというふうには思っております。
今後、出水市はSDGs未来都市にも職員が頑張って2年かかりましたけれども、登録を指定をしていただきましたし、またツルの越冬地につきましてもラムサール条約湿地という非情に難しい基準もクリアし登録いただき、武家屋敷も日本遺産に登録いただき、規制緩和もできまして、今やっといろんな民活で麓地域も含めて活性化が進みつつあります。そしてまた、観光庁の事業によりまして、市内にいろんな店ができ、また改装され、この言えばアフターコロナに向けてスタートを切ろうかというようなところまで来ております。
今後につきましても、SDGsの目標に沿って、あるいは社会情勢の中でいろんな課題が出てきております。このジェンダーフリーの問題でありますとか、地球環境の問題であるとか、ごみの問題であるとかですね、様々問題が急激に進んでおりますので、それを先取りするような形で今後の総合計画の中にも入れながら、いつも言いますけれども、10年後20年後の出水市の将来像を見つめながら取り組んでいければと考えておりまして、その中に、市内の均衡ある発展というものも十分加味しながら、取り組んでいきたいと思っております。

○3番(池田幸弘議員) SDGsも今、市長が言われたとおりだと思います。様々な先取りする形で事業を進めていって、人口が増えることはないんですけれども、なるべく現状維持に近い形で、出水市が発展するような方策を、今後とも進めていっていただきたいと思います。
そのためには公共施設の適正配置も大事でございます。どんどん公共施設が増えていくようでは、コストがかかっていってしまう。先ほど日髙議員の質問でも、商業高校の改築もくるというようなことになってくると思います。相当、財政負担が大きくなってまいります。そういったときには、やはりどうしても既存の公共施設は減らしていかなければいけないというところも頭の中に入れながら、財政的に健全性が確保される範囲で後期の総合計画を策定して、着実に実施されることを期待して、私の質問を終わります。

○議長(田上真由美議員) 次に、道上正己議員の質問を許します。

○19番(道上正己議員) 本日3番目の道上正己でございます。私、質問、道路、公道ということで質問させていただきます。
つい先日、9月7日の日に建設新聞のほうが地域貢献活動というので、出水市内を建設業の方々がされたという記事をいただきました。御紹介して、感謝申し上げたいと思います。出水市の建設業5社で、まず門田建設さん、田頭建設さん、岩﨑電設さん、轟木建設さん、のぼる産業さんという方が5社ですね、50名の方が2キロメートルにわたっての子供たちの通学路の整備、枝打ちやら土砂上げをされたというのが載っております。それは地域貢献活動ということで、建設業にとっては一つのボランティア的な地域の貢献だというふうに思っております。通学前9月1日出校日でしたので、2学期が始まりますので、その前に清掃されたということで記事がありました。御紹介、感謝申し上げます。
それでは、通告に従いまして質問させていただきます。
過疎化が進む地域集落の公道管理は、どのように守っていくのかについてであります。
(1)地域集落の主要道路はいつの時代までか分かりませんけれども、恐らく管理をされるでしょうが、それ以外の公道もあります。市として、どのような管理方法があると考えていますか。
(2)公道の草刈りを委託されていますが、適正に作業がなされているとお考えですか。委託先やら、それぞれ市の維持管理がありますので、よろしくお願いいたします。
(3)契約としては、どのようにされていますか。また、また委託先や作業員は充足されているとお考えですか。ア、路線ごと、年に何回、この道路は草刈りしてください。何月までには終わってくださいというような具体的な内容の契約といいますか、話合いになっているかお尋ねいたします。イ、契約金額に年度ごと、地域別などありますか。それぞれ地域ごとには、繁茂が激しかったり、そうでなかったり、いろんな差があります。それを全般的にお願いしてあるのか、部分的にそういうものを計算してお支払いしてあるのか、お尋ねいたします。
(4)旧野田町では、道路河川作業員が5、6名いて、地域集落でできないところを中心に作業を行っていました。そういう関係上、河川それぞれ農道、合併まではきれいにされておりました。これが18年に合併いたしましたあと、この事業がなくなり、それぞれ地域においては不便、交通困難な場所も増えているということでお尋ねいたします。
2、ツルと共生していくための農業振興施策について、お尋ねいたします。(1)ここ数年、市内全域にツルの飛来数が増えてきているようです。どうでしょう、皆さん。なぜだと思いますか。まず、根拠をお尋ねしたいと思います。(2)ツル休遊地での給餌量とは関係がないのですか。(3)令和元年度から4年度のツル飛来数。コロナでどうか分かりませんけれども、調査分があれば同期間のツルの羽数と給餌量をお尋ねいたします。(4)給餌量については、ツルの分散も考えているようです。お話を聞いております。市内の分散化を考えていらっしゃるのか、それとも国内の分散化を考えていらっしゃるのか、お尋ねいたします。(5)今まで食害対策として配布されていた資材では、食害を防ぐことは無理があるようです。ツルは賢い鳥だと思います。それぞれ生存圏を維持しながら食べ物を探しているわけですので、人もそうですけれども、野生動物全てがそうだと思います。それも、生活環境に順応して生きているのではないのでしょうか。昔はクラクションを鳴らせば逃げよったツルも、逆に言えば、寄ってくるような状況であります。そこで、作物ごとに食害対策資材が望まれますが、どのようにお考えですか。
壇上からの質問を終わります。

○椎木伸一市長 道上正己議員の御質問にお答えいたします。
その前に、御披瀝いただきました通学路等の道路整備につきましては、集落や父兄会、有志の皆さんによって各地でしていただいておりまして、この場を借りて、厚く御礼申し上げます。
まず、過疎化が進む地域集落の公道管理についてでありますが、市道と広域農道につきましては市で管理をしております。地域の農道及び里道については受益者及び地域の方々に通常の維持管理をお願いしており、市としましても、これを補完する形で建設資材等の支給による里道等整備地域支援事業などを実施しているところであります。
次に、公道の除草作業につきましては、市道、広域農道は業務委託によりまして作業を行っておりますが、市内全域を同時期に対応することが困難な状況でございまして、雑草繁茂の状況によっては道路清掃作業員も除草作業を実施しているところであります。
次に、委託内容でありますが、市道については、出水市シルバー人材センターに、市道233路線30万5,300平方メートルを11月末までの履行期限で、年1回から3回程度の作業計画を立て実施しているところであります。広域農道につきましては、建設業者等にお盆前と年末の年2回、出水地域と高尾野・野田地域に分けて委託しております。一部、メンテナンスフリー化している部分もございます。
次に、地域集落で管理できない箇所の維持管理についてでありますが、農道の維持管理につきましては、自治会等で対応ができない農道、農地の荒廃が進んだ特定の受益者がいない農道の除草等は、令和元年度から市において対応することとしているところであります。
次に、ツルと共生していくための農業振興施策についてでございますが、ツルの市内分散は、平成26年頃から増加を確認しております。理由としては、主にその頃にナベヅルの渡来数が急激に増えました。そのため休遊地での給餌量が不足したこと及び休遊地以外でも早期米やWCSなど二番穂が確保できるような稲作が普及しまして、自然採餌ができるようになったことから、分散したものと推測されております。
次に、ツルの休遊地での給餌量との関係についてでありますが、給餌量は、環境省、県、市などで構成いたします出水ツル保護管理連絡会において、検討しています。現在は、分散化を目的として、令和元年度を基準に10%ずつ程度、給餌量を削減しているところであります。
ツルの渡来数と給餌量については、後ほど商工観光部長に答弁をさせます。
給餌量については、5年間で令和元年度の半分にする計画でしたが、令和4年度のシーズンに農業被害が前年度より多く発生したことから、令和5年度は、令和4年度と同量の給餌量を維持していく計画をしています。
次に、ツルの分散化についてでありますが、分散化は、鳥インフルエンザ等のリスクに対する種の保存を目的としていますので、国内分散を考えております。先月、分散化の候補地の一つであります四国での取組について、視察してきたところです。四国では、国土交通省四国地方整備局を中心に、行政や保護団体等が一体となりまして、ツルの越冬地やコウノトリの生息地を整備し地域活性化につなげようと、「四国圏域生態系ネットワーク推進協議会」を立ち上げていらっしゃいます。特に、四万十市や西予市では、地元の保護団体や市が採餌場所やねぐらを整備し、ナベヅル・マナヅルの越冬地づくりに熱心に取り組んでおり、今後も情報交換等をしながら、ツルの分散化につながるよう取り組みたいと考えています。
次に、食害対策資材の配布についてでありますが、現在、ツルの食害対策としまして、希望される農家に棒杭、防鳥糸、赤銀テープの配布を行っています。資材を配布した農家の方に、配布資材の食害対策への効果等についてアンケートを行ったところ、回答された方の約9割が効果があったと回答されていますので、配布する資材については、現状どおりとしたいと考えております。ただし、一部の被害が増加したようなところについては、新たな対応を考えていきたいと考えているところであります。
今後、新たに市内の農家の方々に対し、農業被害対策チラシを配布するほか、圃場からツルを追い払う方法等の調査研究を進めたいと考えているところであります。

○揚松智幸商工観光部長 それでは、ツルの渡来数と給餌量についてお答えいたします。
まず、ツルの渡来数についてですが、令和元年度が1万5,529羽、令和2年度が1万7,315羽、令和3年度1万6,840羽、令和4年度が1万74羽です。
給餌量については、令和元年度135.8トン、令和2年度122トン、令和3年度108.9トン、令和4年度95.9トン、以上になっております。

○19番(道上正己議員) 答弁いただきました(1)ですけれども、それぞれ地域の農道及び里道等は、受益者及び地域の方々にということで維持管理をお願いしているということ。それですね、もう合併して18年から長い年数が経っているわけですけれども、農道全体かけたときに、今までやっていた事業がなくなったということで、当初は地域活動とかボランティア意識を持った方々が努力をされて、通りやすい環境、道路整備をされておりました。
その中でですね、長年、私も江内に近いところに住んでいますので、現況を申し上げます。それぞれ、自治会支給手当がありましたよね、戸当たり。高尾野町は三千幾らだったかな、戸当たり。それが、それなりに統一して減額されて支給されて、3年は減りましたというように思っています。以前の話を聞きますと、そういう事業費といいますか、受けられて事業をできたから、きれいに道路清掃もできたと。最近、立派な自治会組織を持ったところなんですけれども、なかなかその事業が進まない。「なぜ」といったら、やっぱりそういうことも関係していると言われるんですよ。
はっきり言いますと、もう長くどうのこうの言っているんですけれども、皆さん方が住まい、全ての皆さん考えてください。市民の皆さんも。どういうところに住まれていますか、ということをまず頭に入れてください。それぞれ、徐々に過疎地域が増えてきているというか、農村地帯、どういう環境が変わっているかということです。町から町へ行く途中、農道があったり、それぞれ水田があったり、出水平野の持ち分があったりします。その場所、場所によって違うと思います。これが現実なんですよね。だから、こういうことを先ほど池田議員のほうからも均衡ある発展と申されて、いろいろ市長のほうも努力されているんですけれども、目に見えたことができないできているということを、まず市長としては、どのようにお考えでしょうか。

○椎木伸一市長 この管理が難しくなっているところの道路際の繁茂につきましては、おっしゃるとおり大変難しい課題だというふうに思っておりますし、これから行政が取り組んでいかなければならない重要な課題だとも認識しております。
私は、就任したときにそういった実態もありましたので、みんなで守る市道・農道管理事業というものを立ち上げ、基金を積みながら取り組んできたところであります。通称「きれか道事業」という名前で取り組んでおります。これにつきましても、鶴田均議員からも御指摘をいただいておりますけれども、「単価が安すぎやせんか」というようなことでありまして、これを請け負ってなりわいとするような単価にはなっていない状況でございます。そういったことで、この事業の拡充も含めて、今後どのような形でいいのか、どのような形が持続可能なやり方なのか。
以前は、失業対策事業とかいうことで、この路線を管理する職員といいますか、人たちがいらっしゃってですね、巡回されていたのを思い出しますけれども、財政の問題もございますし、いろんな協働もしなきゃならない部分もあります。ボランティアという面もありますけれども、いろんな面で本当に持続可能なやり方というのがどういうのがあるのか、真剣に考えていきたいと思っております。

○19番(道上正己議員) 私は(1)にですね、管理方法としてはどういうのがあるのかというふうにお尋ねしているんですが、今やっている事業名を挙げられて、これでやっていくということです。こういう、それぞれ支援事業も整備されているわけですけれども、それを利用してされる方々がいらっしゃらない地域もあるということを、まず認識してもらいたいと思います。
ついこの間も、お盆前ですね、一斉作業がありました。それぞれ各地域には畜産業とかいろんな事業をされている方、小型の重機、ショベル、持っていらっしゃいます。歳を取ってくれば、枝木を切ってからユンボで落として、手に落として青ざめていました。そういう専門にお願いした枝打ち、庭木の剪定で落下して頭に当たって亡くなられたという事例もあるし、なかなかそこに住んでいる方々が一生懸命やろうとしても、そういう状況が生まれてきているということを、まず頭に入れてもらえんとですね、地域は地域で守るというのは、若い人がおってどんどんやる時代はよかったんですけど、若い人がいなくなって、年寄りが主力という形で事業をやっているのが現況だと思っています。できる範囲内でやってくださいとは、市役所のほうに支所のほうにも、それぞれ連絡をしながら、「無理しないでできる範囲内でボランティアをやってください。」と言われます。それは、そのとおりだと思います。ちょっとやれば、もうちょっとやっで、ここもやろわいといったときに、やっぱりそういう事故というのは発生しますので、だからできる部分といいますか、そこら辺の調査をされて、範囲も「この部分でいいですよ。」とか「できないところは市のほうでやりますよ。」とか、やっぱりそこまで手厚い指導をしながら、ボランティア活動をしてもらわないと、私は将来にわたって大変なことになると思っています。
特に、風雨、台風、雨風がひどいときなんか、竹に水分が含まれますと道路が通れないようになります。だから、無理して通らないといかん人は自分で切ったり、除去します。でも傷まない車であったら、そのまますっと行ったり、今度は乗用車にしますとUターンされます。そういう所は、私が知る範囲内でもたくさんありますので、出水市内には、そういう暴風、台風の後などは市職員全員をあげて調査をされて、早急な撤去とかそういう事業をしてもらいたいと思うんですが、そこら辺の地域に住む悩みがありますので、市長のお考えをお聞かせ願いたいと思います。

○椎木伸一市長 元年度から、どうしてもできないような所は、一部、市のほうで取り組んでいる部分もございますけれども、今、担当部とも話をしているのは、いろいろ高性能な除草機械であるとか、いろんな機械化が進んでおりまして、コストも大分下がってきているようでございますので、そのあたりも使えるものはちゃんと使ってですね、可能な限り皆さんの生活環境が整うように、かかり木の問題もいろいろいただいております。そういった高い所の剪定とか道路にかかっているような部分は、土地の所有者が高齢か、あるいは不明というようなことで、なかなかできないというところも伺っておりますので、そういったところも含めて、何らかの機械を使ったような安全な作業とかですね、そしてどういう体制でやるのかというのも、また決めていかないといけないと思っておりますので、今後、進めるべき喫緊の課題だということで取り組んでいきたいというふうに思っております。

○議長(田上真由美議員) ここで暫時休憩いたします。再開を午後1時といたします。
午後0時00分 休 憩
午後1時00分 再 開
○議長(田上真由美議員) 再開いたします。休憩前に引き続き会議を続行し、道上正己議員の質問を許します。

○19番(道上正己議員) 題目1の(1)ですけれども、市長のほうから里道等整備地域支援事業があるということで、これは農道とかそういうのを、一部地域でできない事業にも使える支援事業なのか、お尋ねいたします。

○中村孝文農林水産整備課長 農道につきましては、農業用の施設地域支援事業というのが別途ありまして、そちらが農道等に使える事業となっております。

○19番(道上正己議員) その地域で自らやれないという事態が発生したとき、これ再委託とか事業者、それぞれ課のある応援とか支援したいという人がおったときに、行って作業ができて、事業対象になるのかお尋ねいたします。

○中村孝文農林水産整備課長 先ほどの事業につきましては、地域の方々が団体で行ったりする場合が対象でございまして、そのほかに草刈り等については、先ほど市長からもありましたけれども、地域の方々の協力を得たりとかしながら、その荒廃が進んだ農地等については、市のほうで行っているというような状況でございます。

○19番(道上正己議員) 最近といいますか、徐々にですけれども、そういう地域が自らやろうとしていても事業主体になれない事業だというふうに、今、答弁いただいたと思うんです。隣集落とか、それぞれ地域は何集落で組織したりという活動をされたりしている部分もあります。ただ単独で自治会関係、道路、できないときなど、広範囲にわたっての協力体制というのにも再委託というか、主力であって書類上で主催者、この地域ですよと。あとでどうなるのかということもありますので、そこら辺の事業については広範囲に使えるとか、何集落一緒に集まって事業をやるとか、やりやすい事業でないと前に進まないと思うんですが、そこら辺の使途については、絶対、今の答弁のとおりにいかないといけないということなんですかね。

○議長(田上真由美議員) 道上議員に申し上げます。後半が少々、質問のところが聞き取りにくくございましたので、もう一度、質問の趣旨を明確にお願い申し上げます。

○19番(道上正己議員) 労働等の支援事業があるということを説明いただきました。地域でできない単集落といいますかね、自治会でできないとか、その関係者でできないときには、広範囲にわたって自治会、隣、隣、地域活動もされています。そういう方と協力し合って、その事業をした場合に対象になりますかということです。

○中村孝文農林水産整備課長 対象になるというふうに思います。

○19番(道上正己議員) 今ですね、それぞれ農業機械、それぞれモア、裁断していく機械、多種多様、農家は自前として持っているものがあります。一瞬にして作業が済む場合もあります。それでですね、障害物だけ市のほうでも地域でも、ここに障害物がありますよという案内があれば、行き交いを止めて、そこだけは前もって草刈りを済ませておくと。あとは、作業機械ですので油代、ちょっと使えばできるという可能性もあるわけです。
それと、いろんな事業がありますけれども、地域一帯が同じ一つの気持ちにならないと、そこに住居があるから、作業場があるからという、市の予算とか考え方が十分そのほうに、逆には生かされていると思うんですよ。やっぱり、地域を守るということは、1戸1戸寄り集まって、10戸の戸数があって、自治会がある。これ2万何世帯あって出水市がある。そういう根拠は、1戸1戸だと思うんですよ、今のこういう、放任しているというか、面倒はみていただいていると思うんですけれども、事業ができないところを事業ができやすいというような、主体的に思って取り組むという考えではなくて、何とか昔どおりの形で事業を進めてくださいというふうにしか聞こえないんですよ。地方の過疎がどんどん進むところなんか、管理ができないのに何をしてくるのかと。極端に言えば、行政批判はあまりないんですよ、はっきり言って。「議員は何しとっとよと。わいどがせなんいかんとこじゃらいと。」これ言われるんですよ。私なんかも内々にはお願いしたり、うまくいくようにはと思っているんだけど。だから、お互いはっきりしていない部分もあるもんだから、私の役割の中で、困っているところ。本当に甘えて困っているんであれば、私も取り上げないと思うんですけれども、循環バスも通れない、立木がある、バス会社のほうも何も言わないのかなというのも気にしているんですけれども、ちょっと取り上げてもらいたいなというふうには思っております。
だから、それが広範囲で使えるということであれば、それでは今までお願いしていたのは建設業とか関係者にお願いされたと思いますけれども、今言うように、ある程度の機械を持っている方々が、それでは一つ応援してやろうと。単価は幾らであろうと、困っているのであればやろうといったときに、それは自治会を通してでも代表を通して、それがそれ相当の請求されないといただけないと思いますので、請求されたときに、その書類の手続とか事業のやり取りができるのか、伺いたいと思います。

○中村孝文農林水産整備課長 その地域の方がされる場合については、その費用については、今自治会の皆様にしていただいている金額と同等になろうかと思いますので、それで現在のところはお願いしているような状況です。
あと、議員がおっしゃるように荒廃農地というのは、今後増えてくるというのは思っておりますので、そこについては私どもも、先ほど言わせていただいたんですが、市のほうで管理をできるだけしていくような方向で今後も取り組んでいきたいと思っております。

○19番(道上正己議員) それぞれ委託されている市道ですね、それから広域農道、それぞれ委託されていますけど、これは平米当たりの単価というのは、私お尋ねしたんだけど、出せないものなのか。比較検討というかな、ちょっとできないもんですから、できるんであれば業者委託、広域農道の建設業者委託していただいているちゅうこと、シルバーについても、はっきりどの路線をいつまでとか細分化していかないと、「大まかにしてください、これだけの金額で。」て、私は思うんですよ。去年まで1回ぐらい来たかな、私の周辺もという。今年はまだ顔が見えない。でも自分の作業範囲であったりすれば、かけてはあんまりいけないんだけど、除草剤をかけて、通りやすくするとか、ホースの届く範囲内とかですね、気持ちはするんですけど、それ以外もたくさんあるもんですから、やっぱり契約の内容というか、そこら辺をいつまでにはこの路線は何回。
だから、全て市のほうで現場を見て、どこを先にせないかんかという、作業員のほうもそうなんですよ。私もヒアリングで言いましたとおり、作業実績とかいつ何をせないかんとか、仕事の段取りをして、指揮命令で動くのか、自分たちがまわって分かっているから、ここを先にするのかという、その意見交換などはされているのか、ちょっとお尋ねしたいと思います。

○小田原豊道路河川課長 道路河川課では、市道の除草作業のほうをシルバー人材センターのほうに委託しているわけですが、それについては今、議員がおっしゃられたように時期的なものとか、回数につきましても、先ほど市長が申しましたように1回から3回とかいうことで、場所によっては変えておりまして、また途中で緊急な箇所等が発生した場合につきましてはそちらを対応するとか、場所の変更等も随時行っているところです。

○19番(道上正己議員) そうでしょうね。そう言わないと仕方ないですよね。
それでですね、私もさっき言いましたとおり、今年1回も来ていない。だから自分たちでちょっと邪魔になった草を刈ったり、除草剤で処理したりすれば、見て通って、「ここは、あとでいいか。」と思われるんですよね。そういったことの、「あそこの路線はこういう形で今、進んでいるよと。でも、ちょっと後回ししたほうがいいよ。」とか。だから、現場を見ながら作業というのは、計画とか立てていかないと、漠然とあひけいたてこ。
去年はもうお盆前、ちょっとやっておりましたけれども、仕事をされる方がどれだけ減ったのかなと。委託している先が、全体的に守れるパワーを持っていらっしゃるのかなというのも思っているんですが、そこら辺については現況を見ながら、どう感じていらっしゃるのか。

○小田原豊道路河川課長 一応、こちらから委託している範囲につきましては、先ほどの答弁にもありましたように11月までを期限ということでいただいておりますので、その分につきましては十分作業としてはできているのかなと考えております。

○19番(道上正己議員) 事業を進めるに当たって、その予算とか誰がやったほうが安くうまくいくのかと考えると思うのですが、金額のほうには示されないのであればいいと思いますけれども、そこら辺のところを考えてですね、だから、繁茂時期というのは、まずどれを基準にするのか。50センチにするのか1メートル、70センチにするのか。場所によっては、カヤ類とかオイタチグサというのかな、激しく進む、1か月したらもうすごく進むのがあります。だから、いつやるかは金額が決まっていれば、軽く作業できる間にすっとやると。こうなったのを時間かけてやると。作業効率とかいろいろ考えると思うんですよ。植木屋さんなんか、特にですね。だから、任せっきりだったら、いついってでんよかが、作業員が疲れるけど、というような話になのかですね。厳しいところでの契約をいうのをしてほしいなと思うんですが、それぞれせっかく予算組んでですね、地域の通りをやすい道路とか環境インフラを整えようとするわけですので、遅く遅くでは、ちょっと仕事が思うようにいかんと思うんですよ。先手、先手でいくような予算なのか。そっちの仕事にも、また別の仕事がきたから、そっちのほうが利益があるから、そっちがいいのかとか、いろいろ事業主にとっては考えらえると思うんですが、それで働く人が立っているのか、本当に満足できるだけの、市がお願いするだけの仕事をやっていらっしゃるのか。率直にお答えいただければと思うんですが。

○小田原豊道路河川課長 今、議員がおっしゃるように、時期的なものは満足ということで申し上げますと、十分満足しているとまでは考えておりませんが、なかなか市道の延長も750キロほどございまして、おっしゃる意味は、当然早い時期に切ればいいとか、そこらあたりは当然我々も考えるところでございますが、なかなか行き着いていないというのが現状でございまして、委託しているシルバーのほうでやっていらっしゃる部分については、先ほど来申しますように、必要な部分はやっていただいているというふうに考えております。

○19番(道上正己議員) 市内もですね、それぞれ職業も人手不足というところで、いろいろ御意見もあります。だから、国としても、それで過疎が進むというか人口減少の中で、国は相当いろんなことを打ち出していると思うんですよ。それぞれ国も、地方あっての国ですので、国が縮小気味になったら国は栄えない。家庭も一緒だと思っていますけれども、基本的な考え方で、特定地域づくり事業協同組合制度というのは、それぞれ総務省の通知を出しているから皆さん方も御存じと思いますけれども。だから、こういう国としてはいろんな事業を立ち上げながら、地域を守らないといけないと。だから、これも災害というのは、後手に回って、災害が大きくなったり、事前に整えておれば災害は縮小で終わったりする部分もあると思います。だから、道路の決壊などで、排水路が詰まっていて越流して、大きな決壊につながったという事実もありますので、そこら辺を含めたとき、私は働く場所が取り合いになるような事業は大変だなとも思っています。
そこで、特定地域づくり事業協同組合制度というのを見たときに、地方創生も含めて、都会の人も魅力ある田舎に来るか分かりませんけれども、この事業の取組ですね、もうそれぞれ、地方創生の中でやっていらっしゃいます地域もあります。というのが、人口2,000人とか3,000人、5,000人のところは特にこういう事業に取りかかってですね。だから、事業をやっていくのに人手が足るか足らないか、まず財政的な力があるかないかというものが、私は大事だと思っているんですが、出水市としては新規事業もたくさんされて、それぞれ置いていかれる地域も発生しているなと、2極の面を感じながら質問しているわけですけれども、人手を充足するためにも国の事業を使って、外部の人間を出水市に誘い込んで事業をやるというのもあるんですが、これについては御存じだとは思うんですが、誰か知っていらっしゃいますかね。

○議長(田上真由美議員) しばらくお待ちください。
道上議員に確認をさせていただきたいと思います。通告を受けておりました中に、この点までヒアリングが進んでおりましたでしょうか。

○19番(道上正己議員) 私は、市としてはどのような管理方法がお考えですかと。管理方法ですので、市がやる、シルバー人材がやる、どこがやる、要は解決するには、どこからかの応援・支援、ボランティア的な部分もありますので、関連といいますか、これは事業を進めるには必要だなと思って、今、発言しているところですけれども。

○議長(田上真由美議員) 確認です。ヒアリングの中で話が出ている案件であれば答弁のしようもあろうかと思いますが、ヒアリングの中にございませんでしたら、通告内の発言でお願いしたいと存じます。
それでは、改めて質問をこのまま再開されますか。

○19番(道上正己議員) はい。

○議長(田上真由美議員) では、時間を回してください。

○19番(道上正己議員) それでは、それぞれ事業解決に向けての自助力といいますか、どういう手法があって、どういう形で進めばいいというところ。経営ではなくて、運営の思考かなという気もしますけれども、分かりました。
さっきから言いますように、その金額の定義というのは、できないであれば、できない、できればどの程度ということで、本来であればお尋ねしたいとことですけれども。できるか、できないか。できればお願いしたいと思います。

○中村孝文農林水産整備課長 広域農道についてですけれども、広域農道につきましては、年に2回除草作業をしていただいているんですが、それにつきましては、公共単価を使用しているということだけを回答させていただきたいと思います。

○小田原豊道路河川課長 市道のほうの維持管理費につきましては、緑地管理と除草業務で予算書の中に総額のほうは出ておりますので、そちらで御確認いただければと思います。(143ページ、発言訂正あり)

○19番(道上正己議員) それで場所によって、いろいろ地域もあって、繁茂する作業内容も違うから、私は分類してあるのかなと思ったんですが、もう一括してそういうことで予算計上してあるということでいいんですかね。

○小田原豊道路河川課長 おっしゃるとおり、除草作業と緑地管理、市で管理する植樹ですね、それについて2つは別れておりますが、それ以外については一つの枠の中で執行しております。

○19番(道上正己議員) 今の形で、それぞれ過疎化が進む地方においても、集落においても、道路環境は守っていくというのに尽きるのかなと思いました。私、できていないから、どうされて、どう考えて、これがきれいになっていくのかなと思って質問したところもありましたけれども、せっかくですので、それぞれ言われたこと、事業をやっているということ。また、力を合わせれば、なんとかできるというお考えもいただきましたので、今後、よろしくお願いいたします。
4番の旧野田町ではという、道路河川を含めてやっておったということで、合併後これはシルバー人材センター委託というか、流れでやってきたと思っております。こういう事業があったので、地域はそれぞれ過疎化が進んでいく中なんですけれども、維持、守られてきたと思うんですが、こういう状況がどんどん進めば、立派な家屋敷があっても、本家であっても外に子供たちが出て行くという、この減少ですね、お父さんと一緒にいれば、じいちゃん、ばあちゃんと一緒にいればいいのにと思っても、何か分かりませんね、今の子供たちが。家族の説得が足らないか分かりませんけど、ますますそういう状況が進んでいくんじゃないかというふうに。
主たる産業が農業であったり、作物別な事業もだと思うんですけれども、普通一般のサラリーマン家庭であれば、そこまでねって、生まれたところだからというのは、もうあまり考えないのかなと思っているんですが、そこらを守るためにも、今、出水市のほうでは作業員が6、7名ぐらいいらっしゃるということなんです。ヒアリングでも聞きました。オペレーター資格を持った方もいらっしゃるということで、その中で、道路維持を含めて管理状況を調査しながら、補修をされたりされている2名の方が配置されているというふうに聞いているんですが、前回、私が言ったときに、いや必要だという部長の御答弁もありましたけれども、私はロスのほうがきついんじゃないかなと思って、やっぱり実働として働く作業員体制を整備すべきというふうには思っておるんですが、そのお考えには、前の答弁されたお考えと変わりありませんかね。部長のほうに答弁お願いします。

○小原一郎建設部長 今、御紹介のあったように、道路清掃作業員が6名いると思います。その内2名につきましては、巡視のほうをしております。市内一円ですね、750キロ、その巡視に1か月をかけて巡視しているという状況で、その巡視の中ででも皿掘れがあれば補修をしたり、側溝が詰まっていれば、側溝の土砂上げ、ますの土砂上げとかですね、気がついたところをしているというような状況で、相当作業のほうも事前に災害にならないようにというような形で、事故に遭わないようにというような形でしておりますので、効果はあると思っているようなところです。

○19番(道上正己議員) 私もですね、雇っている方々に仕事をお願いしたり、全てを任せたりするわけですけれども、この場合は自治会が地域一帯をみかじめしているといいますか、生活環境の中で不測が生じた場合には、まず自治会、班長さん、この流れの中でクリアできるんじゃないかと思っているんですよ。だから、誰でも看板でも気づいたところは、何々部何番に電話くださいとかですね、やっぱり広告を出すなりして、すぐそこに対応できるとか、「どこが悪かろかい、どこが詰まった。」探して回るなんてですね、効率が悪いと思うんですよ。これは事業をやってる人から言わせれば、どう油使って、どこにばらまいて回っているのって。目的があって行って、目的の仕事をして、クリアして完成しましたという、私はその流れが一番、市民サービスになると思っているんですよ。その代わり、自治会に対しては、それぞれ皆さん、通行困難とか障害があったときには一報くださいと、自分たちでやれる分はやってくださいと、こういう事業もありますからという。やっぱり念押しして効率よく仕事をしないと、探して回るとか、場所を見て、いつも梅雨時期は舗装が大体雨と車でやりますので、されています。また雨が降ったら、また同じことなんですよね。だから、働く人も「意味ある仕事してるのかな。」と、私だったら思うんですけど、その辺のところを自治会にお願いするなり、通った人たちが連絡をいただくなりして、私はそのほうが効率的で、市民サービスになると思うんですが、部長も大変でしょうけど、どうですかね。あったからせないかんというお考えなのか、国・県はやりますよ、落下物とかいろいろあってですね。気づいた人なんか取るわけですから、市もそれをどんどんせないかんというお考えなのか。

○小原一郎建設部長 梅雨時期等につきましては、特に皿掘れ等が多くなって、アスファルトが抜けている所が多く見受けられます。道上議員が言われるように、「どこにあっとけ」と、巡視の成果として、そういうふうな状況になっているのは分かります。
ただ、そういう雨があまり多くない時期ですね、時期には若干パトロールを減らすなりとかですね、特にそういうのが多い夏場、梅雨時期はそういうのを中心にパトロールは実施して、その後のそういうのがあまり多く見受けられない時期には、作業のほうをするとか、ちょっと効率的なことができないか、実際作業員さんたちの意見も聞きながら、検討してみたいと思います。

○19番(道上正己議員) やっぱり、しっかりしていますね。作業員の方々と御意見を聞きながらと、それは大事ですよね。それやってください。どう思っていらっしゃるか、お願いします。
それでは、題目の2に入ります。ツルと共生していくための農業振興施策についてですけれどもツルの飛来数が増えたのは、統計上、増えてきていますね。だから、答弁あったようにいろいろ残渣といいますか、稲収穫のあとの餌も豊富にあるから、休遊地、ねぐらから去って、餌をあさっているんだという答弁でしたけれども、以前とすれば、餌が満足にあったころ羽数も少なかったと思うんですけれども、こんなに地域にツルが飛来してくるということはなかったんですよ。ここ4、5年ですね、クレインパークの前のあたり、本来であれば、あそこはまた別天地として、クレインパークのあのあたりに餌場をつくって、あそこに集中的にやればいいかなと私は思っているんですが、それは別ですので。
だからツルの食害、基本的にはツルがどうのこうのではなくて、食害に対することで僕は質問しているんですが、今基本的に、燃費、肥料、農薬、農産物を生産するには、ものすごく経費がかるんですよ。だから、一つ失ったら全てが失われるというぐらい経費がかさんできて、もう利益どころかという話なんです。だから、私のことを自分で言うで本当にすまないんですけど、国道3号線に主力バレイショをつくっています。だから、昔は防鳥糸とピラピラとやっとけば、それが足らんかったもんですから、それ鷹か鷲かな、それを下げてバンバン飛ばすんだけど、もう何のことはないんですよ、2、3日は寄り付かないようなんだけど、あぜ道からちょろちょろと来て、糸を切って入るんですよね。あぜ際からずっときれいに食害していくもんだから、だからそれは何とかできないのかなと。だから出水市全体ですれば相当な経費もかかるだろうし、国道下には昔からツルがおったところですね。本当、一回餌を食べさせたから失敗だったなと思っているんですけど、必ず来るんですよね、一回おった所には。皆さんもどうですかね、行きやすい所は毎日でも行きたいと思いませんか。それと一緒で、ツルはよく知っているんですよね。だから、そういう対策は講じないかという。ツルの予算だけではね、私は大変だと思うんですよ。ツルの環境省にしても文化庁にしても、予算を何とかしろと。だから出水市としては金取って、ツル観光をしなさいって言われているわけですので、そのツル観光で食害対策まで賄えるなら、観光事業ができればいいんですけど、それは無理だと思いますので。農政課のほうに、ちょっとこれ聞いていいですかね。ヒアリング受けていますので。農政課、来ていますか。おらんね、来てないね。

○議長(田上真由美議員) 道上議員に申し上げます。質問の要旨を具体的にお話しくだされば、答弁も可能かと。

○19番(道上正己議員) 食害に対して、ヒアリングは農政課も来ておったから、今言うようにツル関係のツル被害対策は講じられるだろうと。農政課もいるから、だからここのタイトルが農業振興施策についてというふうに、農林も入っているんだけど。私が来なさいと言わんかったから。

○議長(田上真由美議員) 農政課は来ておりませんが、クレインパークの堀館長がみえていますので、食害対策のほうもクレインパークのほうで予算を持っておりますので、掘クレインパーク館長、お答えはいただけますでしょうか。
もう一度、具体的な質問をお願いします。

○19番(道上正己議員) ツルの関係の予算では、それぞれ環境省、文化庁、経費削減、予算も縮小するという中で、地域分散化を考えていると。だから、農政課のほうもヒアリングに来ておったから、農政課もちょっと来て答弁いただくのかなと思ってたんだけど、来ていないねという話で。

○議長(田上真由美議員) 質問ではないということですか。

○19番(道上正己議員) だから、私は農業振興施策についてとタイトルを打っているんだから、ツルの食害だけの話じゃなくて、相対的にやらないといけない。ここに部長がおっで、部長が。

○議長(田上真由美議員) ここで、しばらくお待ちください。暫時休憩いたします。
午後1時32分 休 憩
午後1時33分 再 開
○議長(田上真由美議員) それでは再開いたします。それでは、ただいまの道上議員の質問に対しまして、答弁をお願いいたします。

○椎木伸一市長 ツルを守り、また養鶏業を守っていくというのは、非常に難しいことですけれども、出水市に課せられた大きな課題であると思っておりまして、また、農業との関係も同様でございまして、ツルは60年以上の保護の歴史があるわけですけれども、その間にも農業被害等のいろんなトラブル、問題等がこの間発生し、それらを解決しながら今までに至っているわけでございます。
出水だけに、こうやって集中しているのは、昨日、今日始まった話ではなくて、農業被害を抑えるためにも、ある程度の給餌をしながら、その地に留めて、農業被害の拡大を抑えるという目的もあるわけですね。もちろん、そういったことをしていたわけですけれども、ツルは餌が豊富なところに多分、寄ってくるんでしょう。
そしてまた、先ほど説明しましたように、平成26年からナベヅルが増加してきまして、これまでの給餌量では足りないというようなこともあり、また同時期ごろから、早期米がその休遊地以外も広く作られるように、またWCSという稲も作られ、8月中くらいに刈り取られるわけですけれども、そうすると二番穂が出てきて、自然給餌量が増えていくというような流れでございまして、その結果、このクレインパークであるとかですね、六月田の辺りとか、いろんな地域に分散をしているような状況が現在です。その結果、農業被害、ちょうど北帰行をするころに農業被害が増えているようです。どういう因果関係かは分かりませんけれども、例えば、農事組合法人等が大規模につくっていらっしゃるブロッコリーを中心に、その時期食べられてしまうというような状況がありました。
農政課もクレインパークも環境省も一緒になって、その現場を見て、どのような対策ができるのかということで、いろんな対策をそのときも打ってみました。運動会で使うようなピストルですかね、ああいうのを鳴らしてみたり、おっしゃるような鷹を飛ばしたり、あるいは猛禽類の鳴き声を発したり、様々なことをやってみましたけれども、道上議員が御披瀝いただいたように、最近はツルも大分慣れてきたといいますか、人間に対して危険を感じないというかですかね、そういったことでなかなか逃げない、食害を防げないというような状況でございました。
今年はまた、そういったツル保護の管理連絡会というものを検討し、環境省でつくっておりますので、そこも含め農政畜産課も含めて、皆さんの意見を聞きながら、新たな対策をしようということで今、決めておりますので、放っていくわけにはいきませんので、何らかの方法を取っていきたいと思っておりますが、まだここで、具体的にどれをしますということは申し上げられませんけれども、そういった実態がございますので、今後は給餌量も減らすことは、この間答弁しましたように、今3年目でございましたが、4年目に入るときは3年目と同じ3割まで減らしたところでストップして、そこで検証をしながら対策を練っていこうということにしておりますので、この1年間、そういう年にしたいと思っております。できれば、四国あたりのところが一生懸命誘致もしていますし、整備もしていますし、羽数は少ないですけれども越冬しておりますので、そこらあたりにこちらのツルが行っていただければ、それが一番ありがたいわけでございますけれども、野生のものでございますので、なかなか説明会をして行ってもらうとか、そういうわけにいかないわけでございまして、もう試行錯誤ですね、我々も手をこまねいているわけではなくて、このツルを守らなきゃならない、いわゆる種の保存をしなければならないということも大きな課題でございますので、全力を尽くしてやっていきたいと思っておりますので、どうかよろしくお願いを申し上げます。

○19番(道上正己議員) それぞれアンケートの結果、9割程度は食害対策は今の資材で十分だという答えが出ているという資料もいただいております。残された1割がどういう方々なのか、分かっていますか。問題点とかそういうのがあれば、お願いします。

○堀昌伸ツル博物館クレインパークいずみ館長 1割の方の御意見は、「効果が不明」「ハウスに穴が開いた。」という意見等がありました。また、自由意見を述べる欄も入れさせていただいておりましたので、「防鳥糸の代わりにテグスを配布してもらえないか。」これは多分、強度の問題だと思うんですが、あと「ロケット花火の配布の希望」とかそういったものが書かれておりまして、あと「設置や見回り等の労務費も考えてもらえないか。」という自由意見もありました。

○19番(道上正己議員) それぞれ対策をされて、被害に遭われたのかなという、被害を軽減するためのお願いごとかなと感じます。ですので、国道3号線下、ずっとこの数十年、もう10年近くあそこでやっているわけです。まず、そこら辺のところに来て、最初がしっかりしとけばよかったのか分かりませんけれども、まだ1割というところの防護対策ですね、それは私が前言ったように、ツル関係では予算的にちょっと難しいだろうと思っています。餌も買わないかんし、管理それぞれせないかんしですしね。
だから、これはやっぱり農政のほうで食害対策についてもお考えいただきたいというようなお話なんですが、これは9割、10割だったら相当な予算も必要だし、それが全て、私、パスライトという紹介もしたんですけれども、これですね、保温性もあって、ちょうど2月3月、芽が出るか出ないかの頃、ちょうどツルが来るんですよ。芽が出たらできないもんだから、あと10センチくらいまではまだ、ツルの食害が出ます。それまでの間、ちょっとヒットしておけばですね。だから、全てこっちのほうで対策を練ってくれというんじゃなくて、やっぱり気持ちとして部分的でも食害対策のほうから御協力いただいたら、その成果というのは現れるわけですので、事業として食害対策の中で取り組めないかということも、農政課のほうにはヒアリングのときにはお願いしたわけですけれども、その御検討をされたか協議されたか、ちょっとお伺いしたいと思います。

○椎木伸一市長 道上正己議員の農場でも被害を出してしまい、申し訳なく思います。
農政畜産課のほうも、ツル保護会、クレインパーク、環境省、県と一緒になって取り組んでおりますので、また現場を踏まえながら対応することにしておりますので、恐縮ですけれども、また道上議員の圃場等もその対象にさせていただいて、どんなことができるのか考えてみたいと思っていますし、また必要があれば、その予算についてもこの食害対策のみならず、できる部分については今後検討していきたいというふうには考えております。

○議長(田上真由美議員) 次に出水睦雄議員の質問を許します。

○17番(出水睦雄議員) 本日最後の4番目の質問者です。しばらく、お付き合い願います。
ウクライナでは市民がロシアからの攻撃で犠牲になっています。反転攻勢に期待していますが、思うように進んでいないように思いますが、早く戦争が終結してほしいです。また、中国の日本の処理水に対しての外交、早く改善を望むものです。
それでは、通告に従い、農業政策について質問します。
農業者人口の減少と高齢化が進んできていると、報道でありました。農業者の半分が70歳以上とのことでした。田をつくっている私も70歳を過ぎてしまいました。このような報道や現状を見聞きして、どのようにすべきかを勉強したいと考え、質問します。
まず、農地対策等についてですが、市長も農業については本市の基幹産業と認識されておられることと思います。農業政策についての市長の考えを示していただきたい。
次に、農業委員会の役割についてですが、基本的な考えと行動について示していただきたい。農地法第1条には、「この法律は、国内の農業生産の基盤である農地が現在及び将来における国民のための限られた資源であり、かつ、地域における貴重な資源であることにかんがみ、耕作者自らによる農地の所有が果たしてきている重要な役割も踏まえつつ、農地を農地以外のものにすることを規制するとともに、農地を効率的に利用する耕作者による地域の調和に配慮した農地についての権利の取得を促進し、及び農地の利用関係を調整し、並びに農地の農業上の利用を確保するための措置を講ずることにより、耕作者の地位の安定と国内の農業生産増大を図り、もって国民に対する食料の安定供給の確保に資することを目的とする。」とあります。農地の勝手な転用を防止する農地法第3条、4条、5条ですが、申請や結果について、どのようになっていましたか。また、どのように感じましたか。
今、まさにコメの白い花が開花しています。午前中は受粉の妨げにならないように田んぼの中には入らないようにしていますが、外来種の草が穂を出し始めました。タイヌビエかイヌビエなのか分かりませんが、俗に私たちはアサネゴロといい、除草作業をします。大変な労力です。種子が軽く飛散しやすく、ほかの農地にも影響があるのではと考えます。遊休農地にも数多く見られます。迷惑な外来雑草のある遊休農地の解消を委員会として目指しておられると思いますが、その努力をお知らせください。
農地面積の減少についてですが、食料自給率カロリーベース38%、生産額ベースで63%が令和4年度の食料自給率だそうですが、基幹産業の農業の農地がだんだんと減少していく気がします。行政や農業委員会として、どのように考えておられるのでしょうか。
次の農業用水口・排水口についてですが、以前、私が質問しましたが助成はできないということでしたが、設備自体に経年がたっており、壊れた箇所はたくさん見受けられます。また、一つの田んぼに複数の水口があります。水は限られた資源です。借受けの田んぼもあると思います。壊れたら土地の持ち主が修理するのか、耕作者が修理するのか、はっきりとは分かりません。何とか行政の力も借り修理したいのですが、いかがでしょうか。
次に、スクミリンゴガイの対策についてですが、今年も数回、数日にわたり、すみませんジャンボタニシと言わせていただきます。ジャンボタニシによる被害で、再度の苗の植付けを行いました。昨年はあまりにもひどく、田植え機での植付けもしました。今年度はまだよしとしたほうがいいと思われますが、多くの田を見ますと、タニシによる被害が見受けられます。個人経営の面積の少ない農家ですと目も行き届きますが、大規模農家になると被害も相当なものと思われます。
阿久根市では補助を行っていると伺いました。長島町でも以前はあったそうです。私自身も長年戦いを続けておりますが、よい結果は出せません。本市でも何らかの助成はできないでしょうか。また、市全体での撲滅作戦等はできないものでしょうか。
その他の危険外来種についてですが、外来種の植物が25種類あるいは、それ以上あるようですが、近年最強最悪の侵略植物が列島を侵略中とありました。この植物は、ナガエツルノゲイトウであるそうです。観賞用の水草として国内に持ち込まれたそうですが、1989年に兵庫県に定着したそうでありますが、昨年末で25都道府県に広がっているようです。当然、鹿児島県でも確認されております。水辺で生息するそうですが、畑地でも生き、ちぎれた茎などからも再生するほどの生命力が強く、水門を詰まらせたり、田んぼの稲を倒したりするおそれがあるそうです。ジャンボタニシもそうでしたが、ヌートリアという南米原産の特定外来生物も鹿児島県に迫っているそうです。ネズミみたいなもんですけど、これも早めに周知を行い、対策をすべきではないでしょうか。
次に2番目の公共設備についてですが、私の近くの名護公園にある公衆トイレの件についてですが、長いこと使用禁止がされております。早い時期に使用できるようにと願っておりますが、なかなか修繕が行われません。いつから、どんな状況で使用できなくなったのでしょうか。原因や処理対策を示していただきたい。他の公共設備でも破損や破壊が起きているのでしょうか。
1回目の質問を終わります。

○椎木伸一市長 出水睦雄議員の御質問にお答えいたします。
まず、農業政策についてでございます。農業は本市の基幹産業でありまして、これまでも農家の所得向上や新規就農者の育成・確保などに取り組んでおり、また持続可能な農業生産を行っていることが客観的に証明される農業生産工程管理、いわゆるGAPの認証取得費用の一部助成を行う制度を新たに創設いたしました。今後も国や県の動向を注視しながら農業振興を図ってまいりたいと考えております。
次に、農地面積の減少についてお答えいたします。地域ごとで事情があるかと思いますけれども、平野部であれば道路交通網の発達による利便性の向上により、農地が宅地化したことも農地減少の要因のひとつと捉えております。なお、農地を農業以外に利用する場合、土地改良区等の関係団体から意見を聴取し、県の同意を得た上で法の規定に基づき、適正に手続をしているところであります。
次に、農業用水口・排水口整備の補助についてお答えいたします。農業用水口・排水口は、農道や用排水路とは異なりまして、水田個々の施設であることから、補助事業には適さないものと考えますけれども、用排水路を一体的に整備する場合は、補助の対象になるものと考えております。また、多面的機能支払交付金事業に取り組んでいる地域は、活動計画に位置づけることで、農業用水口・排水口の更新を実施することができますので、それらの活用について検討していただければと思っております。
次に、スクミリンゴガイの対策についてですが、通称ジャンボタニシとも呼ばれ、生育初期の稲に食害を及ぼすため、農家の方々がその対策に大変苦慮されていることは十分承知しているところであります。本市では、田植え時期の水管理や適切な薬剤使用などの管理方法をはじめ、ジャンボタニシは寒さに弱いことから、冬場における耕うんや水路の泥上げなどが有効な防除対策であることを、市の広報紙で周知しながら、対応をお願いしているところでございます。薬剤散布を含め、有効とされる様々な対策を講じても撲滅することは困難ですが、引き続き、有効な対策の周知に努めるとともに、農家の方々の御意見を伺いながら、市として新たな対策ができないか、関係機関と協議してまいりたいと考えております。
次に、その他の危険外来種の予防対策についてであります。御紹介のありました「ナガエツルノゲイトウ」は国内において多くの自治体で確認され、今後、日本全国に広がる可能性がある多年草の植物であります。繁殖力、再生力が非常に高く、生態系や農業への悪影響のおそれがあるため、国の特定外来生物に指定されています。当該植物の侵入経路は様々あり、侵入に対する対策は難しいと考えていますが、万一、本市で発見された場合は、国の防除マニュアルに基づき対応してまいりたいと考えます。
次に、名護公園の設備の破損についてであります。令和5年6月28日に、当公園でトイレの照明やドア等が壊される被害が発生しております。被害を発見後、警察に被害届を提出するとともに、情報提供をお願いしているところですが、いまだ解決に至っておりません。
破損した設備につきましては、修繕依頼を行っており、近日修理されるものと思っておりますけれども、引き続き情報収集に努めるとともに、貼り紙による注意喚起や管理者及び警察の巡回強化など、市民の皆様が快適に利用できるよう適正な管理に努めてまいります。
次に、他の公園の状況についてですが、近年ではこのような事案は発生はしていないところでございます。

○横峯均農業委員会会長 それでは、出水睦雄議員の御質問に引き続きお答えします。
農業委員会の役割と活動についてですが、主な役割としては、農業委員、それから農地利用最適化推進委員が一体になりながら、農業・農村を守り、農業者の代表として、適正な農地行政に努め、優良農地の確保や効率利用を進めることであると考えております。
もう、御存じかと思いますけど、主な業務といたしまして、農地法に基づき、農地の貸借や所有権移転申請などに対する審査・決定することが位置づけられています。また、担い手農家への農地利用の集積・集約化、遊休農地の発生防止・解消などの活動を行っております。
次に、農地法第3条、第4条、第5条の申請件数とその結果については、後ほど事務局長より答弁させていただきます。
次に、遊休農地解消のための取組についてですが、農業委員、農地利用最適化推進委員が、随時個別に行う農地の利用調整とは別に、毎年市内の全農地を対象とする農地パトロールを実施しております。この調査により判明した遊休農地につては、所有者等に対して、農業委員会へのあっせん希望の有無、今後どのような農地の利用をしたいのか意向を確認し、利用調整に取り組んでいます。
また、本年度から農地台帳システムから全国統一の農業委員会サポートシステムに移行をいたしました。タブレット端末も導入していますので、これらを活用しながら、迅速な利用調整や効率的な農地パトロールに努めていきます。
今後も、農政畜産課等関係部署、土地改良区との連携を図りながら、本市の農業政策アドバイザーの御意見も聞きながら、担い手農家への農地の利用集積・集約化に取り組み、遊休農地の解消を図り、農地が有効利用されることに努めます。
もう1件、私的な意見になるかと思いますけれども、地域の方々から遊休農地が発生しているんだけども、誰かつくり手がおらんどかいと、問合せがございまして、足を運んでみますと、のりが5メートルほど3回で草は切り落とさないと払えない状況の田んぼでした。そしてもう6年作っていらっしゃらなくて、草ぼうぼう。「こら、困ったな。」というような状況を判断いたしまして、持ち主を探してみたら、高齢で痴呆が出て、こっちには在住していなくて、娘さんのところにいらっしゃるというところで御相談がきまして、それから農業委員、推進委員の方と手分けをしながら、「誰か作ってくれる人は、おらんどかい。」ということで模索をしまして、田植えぎりぎりになって、ようやく手を挙げてくれて一安心をしたんですけど、恐らく「こげん所に作らないかんたろかい。」と内心思っていらっしゃったと思います。田植えにもぎりぎり間に合うか、間に合わんかと・・・(声、不鮮明)・・・。機械を何回といれがなっして、どうにか田んぼらしい田んぼになって植付けをされましたけれども、本当にあまり条件の、そういう遊休農地で条件の悪い所。水はあるんですけれども、そういう草払いを三段で草払いをしなければいけないという大変苦労をされたんじゃないかなと思っておりますけれども、おかげさまで、地区内の人は全然耕作しないという、はっきりした態度を出して、地区外から来てもらって、田植えをされて、この前見にいったんですけれども、私のはジャンボでやられましたけれども、その方のはさほどジャンボタニシの被害もなく、順調に進んでいる田んぼを見て安堵いたしました。
ひょんな話になりましたけれども、一つ今後とも、皆さん方の御協力を得ながら、農業委員会行政ということで農地を守る、有効な農地を貸し付ける、そういう方向に取り組んでいきたいと思っております。

○議長(田上真由美議員) 答弁の途中ではございますが、ここで、暫時休憩いたします。再開を午後2時20分とします。
午後2時04分 休 憩
午後2時20分 再 開
○議長(田上真由美議員) 再開いたします。休憩前に引き続き会議を続行いたします。
ここで、発言の訂正の申出がありましたので、これを許可します。

○小田原豊道路河川課長 申し訳ございません。先ほど道上議員の答弁の中で、市道除草の委託料につきまして、予算書に記載してあると申し上げたんですが、実際は決算書の主要な施策の成果の説明書のほうに記載してございますので、そちらのほうをお目通しいただければと思います。申し訳ありませんでした。訂正しておわび申し上げます。

○議長(田上真由美議員) それでは、引き続き出水睦雄議員の質問に対する当局の答弁を求めます。

○戸﨑奈里農業委員会事務局長 それでは、農地法第3条、第4条、第5条に基づく申請件数とその結果についてお答えいたします。
農地法第3条、農業を行うための農地の権利移動に関する申請でございます。令和2年度が113件、29.2ヘクタール、令和3年度が136件、36.0ヘクタール、令和4年度が126件、25.1ヘクタールで、全件許可となっております。
次に、農地法第4条、自己の所有する農地の転用についてです。令和2年度が7件、0.6ヘクタールの申請に対し6件の許可。令和3年度が14件、0.5ヘクタールの申請に対し13件の許可。令和4年度が11件、1.0ヘクタールの申請に対し11件の許可となっております。
次に、農地法第5条、権利移動を伴う農地の転用については、令和2年度が136件、14.7ヘクタールの申請に対し、135件の許可。令和3年度が146件、13.8ヘクタールの申請に対し、143件の許可。令和4年度が118件、12.0ヘクタールの申請に対し、115件の許可となっております。この内、審査結果を待っている申請が2件となっております。

○17番(出水睦雄議員) 市長の答弁を、また農業委員会の答弁をいただきまして、再度質問をさせていただきます。
農業用水口、排水口の整備は、補助事業には適さないということですが、用排水路を一体としてする場合は対象になると。また、それについては多面的機能支払交付金事業に取り組む地域は活動計画に位置づけることで更新を実施することができるということで、間違いないですか。

○中村孝文農林水産整備課長 間違いございません。

○17番(出水睦雄議員) 水口、排水口、できたらいいなと思います。
あらかじめ、2問目をつくってきたんですけど、それについて質問をしていきたいと思います。
現在、水田と農地というのは出水市にどのくらいあるのでしょうか。

○戸﨑奈里農業委員会事務局長 田のほうが2,811ヘクタール、畑が3,019ヘクタール、合わせまして5,830ヘクタールとなっております。

○17番(出水睦雄議員) 5,830ヘクタールが現在の出水市ということですが、これは農地が大分減少していると思うんですけど、この減少のスピードというのは、もし分かれば教えていただけないですか。

○戸﨑奈里農業委員会事務局長 農業委員会といたしましては、転用の件数によるスピードということでの回答とさせていただきたいと思いますけれども、農地法第4条、第5条の転用申請の許可面積をベースに考えます。令和2年度が15.3ヘクタールの減少、農地面積に対しまして0.26%の減、令和3年度が14.3ヘクタールとなりまして0.25%の減、令和4年度が13ヘクタールの減で0.22%の減ということになり、毎年少しずつ減少しております。

○17番(出水睦雄議員) 今、事務局のほうから、この減るスピードと言われました。これ、市長としてはどのように考えますか。

○椎木伸一市長 出水は大体半分半分、田んぼと畑だと認識しておりましたけれども、0.26、0.25あたりがどのレベルなのか、他市と比べておりませんので分かりませんが、私も以前、県にいるときに基盤整備の事業もしたことがありました。その目的は、将来に向かって持続可能な農地、使用される農地であり続けるために条件をよくしていくんだと、規模を大きくしていくんだということでやっていましたけれども、条件不利地といいますか、山あいにあるような農地、特に田んぼとかですね、やはり耕作が非常に効率が悪いということで、遊休化、荒廃地になりそうなところでありますけれども、出水は江戸時代からの干拓をはじめ、平野地が多い関係もあって、ある程度恵まれた条件の中にある農地が多いというふうには認識しているところであります。

○17番(出水睦雄議員) いろんな書類の中で、また報道の中で見聞きするんですけど、農地バンクとかですね、中間何とか機構とかですね、何かよく分からないんですけど、こういう農地バンクとか、そこの組織はどういうふうな形での農地バンクなのか。知っていらっしゃる方がいたら教えてください。

○高口悟農林水産部長 農地バンクとは、先ほど御答弁しました農地中間管理機構のことをいいまして、農地中間管理事業の推進に関する法律第4条の規定に基づきまして、各都道府県に一つ設置されているものでございます。

○17番(出水睦雄議員) 私が農地中間管理機構に連絡しようと思ったときには、どうすればいいんですか。

○中原克章農政畜産課長 この農地中間管理機構は、県知事の指定を受けた公益財団法人鹿児島県地域振興公社が業務をされておりまして、その窓口が各市町村にございます。窓口につきましては、農政畜産課が窓口となっております。

○17番(出水睦雄議員) 連絡先とか、よく書いてないもんですから、ここは私どもが代理でやっていますよというような形を、ちょっと農家の皆さんでも教えていただける方法をとっていただきたいと思います。
農地バンクというのは、よく分からないんですけど、この団地化とかですよ、よく言われます。これ出水市で、団地化はどれくらい進んでいるんですか。

○高口悟農林水産部長 団地化のことにつきましては、ヒアリングの中でも聞いておりませんので、今答えることができません。

○17番(出水睦雄議員) 農業全般に関してのことですから、団地化くらいは分かるでしょうに。それも分からないんですか。おかしいですよ。ちゃんと、やっていますよ。それを言わないというのは、ちょっとおかしいんじゃないですか。もう一回、答弁願います。

○議長(田上真由美議員) 出水議員に申し上げます。
ヒアリングのときに、その団地化という言葉についてのやり取りがあったかどうかの確認ですが。発言ではなくて、私の質問にお答えいただければ結構です。
(マイクなしで発言する者あり)
○議長(田上真由美議員) しばらくお待ちください。在席のまま、暫時休憩いたします。
午後2時31分 休 憩
午後2時40分 再 開
○議長(田上真由美議員) 再開いたします。休憩前に引き続き会議を続行し、出水睦雄議員の質問に対する当局の答弁を求めます。

○高口悟農林水産部長 団地化はどのくらい進んでいるかということについての御質問にお答えします。
団地化というのを、農地中間管理事業で集約された面積と捉えてお答えしますので、御了承いただきたいと思います。12地区、511ヘクタール、こちらが団地化というふうにお答えに代えさせていただきたいと思います。

○17番(出水睦雄議員) 団地化のスピードは分かりませんけど、12地区で団地化が進んでいるということは、効率的な農業もできつつあるということだと思います。それがいいか、悪いかは分かりません。分かりませんけど、この農業に対しての法律、農振法、いろんなあれがあってですね、よく分からないことが多すぎます。一般の農家として、農業振興地域制度というのは、どういう制度ですか。

○高口悟農林水産部長 農業振興地域制度についてでございますけれども、農業振興地域の整備に関する法律に基づきまして、優良農地を確保し、そして農業の振興を図る地域として指定するものでございます。

○17番(出水睦雄議員) 優良農地と団地化との相対関係については、どのように捉えますか。

○中原克章農政畜産課長 優良農地につきましては、団地化がされやすいという地域、平野部であったり耕作がしやすい農地というふうに捉えております。

○17番(出水睦雄議員) その優良農地は、この12地区に入っていますか。

○中原克章農政畜産課長 先ほど御答弁ありました12地区につきましては、優良農地のところになります。

○17番(出水睦雄議員) 法律をよく読んでいくと、まだまだ分からないところがあるもんですから、改正農業経営基盤強化促進法が令和5年4月に施行された。この改正農業経営基盤強化促進法とは、どんな法律ですか。

○中原克章農政畜産課長 法律の一部改正がございまして、今までの「人・農地プラン」といっていた地域に市内12地区ございますけれども、その計画が「人・農地プラン」が「地域計画」というふうに名称変更されまして、7年の3月末までに、その計画を作成するというふうに変更されております。

○17番(出水睦雄議員) それが地域計画というものだと分かりました。調べていって地域計画とは何なんだろうなと思っていたもんですから、今の説明で促進法によるということで、その地域経営促進法ではないかもしれないんですけれども、西回り自動車道の出水インター付近の計画はどのようになっているか分かりますか。

○高口悟農林水産部長 平成29年11月に開通いたしました南九州西回り自動車出水インターチェンジ付近の農地につきましては、農地法の規定によりまして、インターチェンジから半径300メートルの範囲内が、原則転用可能な農地となりまして、令和2年8月に出水市都市計画の中で、特定用途制限地域として指定されております。
その後、出水農業振興地域整備計画の全体見直しに当たりまして、土地改良区、農業協同組合などの関係団体のほか、幅広く意見を聞くため、パブリックコメントも実施しながら、都市計画との整合性や優良農地の保全等も考慮しまして、令和3年3月に除外の決定をしたところでございます。
具体的には、国道3号入り口から阿久根石油付近までの国道328号の沿線上の農地につきまして、必要最小限と思われる範囲内としております。なお、当該地域は本市の将来的な産業振興に必要と判断したため、やむを得ず農用地区域から除外したものでございまして、残りの区域については、できる限り農地を守っていきたいと考えております。

○17番(出水睦雄議員) 出水市は自然的、経済的、社会的諸条件を考慮し、区域ごとに農業者、農業委員会、農地バンク、JA、土地改良区などの関係者で協議の場を設置し、という文言がありました。どういった協議の場だと、分かれば教えてください。

○高口悟農林水産部長 地域計画の策定に当たりましては、地域における農業の将来の在り方、そして農用地の効率的な利用に関する目標等を、関係団体を含めて、農業者と話し合う場となっております。

○17番(出水睦雄議員) その協議の中で具体的に公表できるようなことがあれば、例を教えていただけないですか。

○中原克章農政畜産課長 現在、先ほど申し上げました人・農地プランという計画になっております。その人・農地プランにつきましては、12地区で作成をしてあると申し上げましたけれども、市のホームページに掲載をしておりますので、見ていただければと思います。

○17番(出水睦雄議員) ホームページに載っているからということですか。どういうふうな形で載っているのか、ちょっと教えていただけないですか。

○中原克章農政畜産課長 人・農地プランの内容ということの御質問だと思います。
まず、対象地区の現状が載っていまして、面積とか載っていまして、対象地区の課題ですね、鳥獣被害が多いとかの課題などが地域ごとに掲載してあります。
あと、対象地区の中心的になる経営体の方の農地集約の方針であったり、それを実現するために必要な取組の方針などを掲載してあります。

○17番(出水睦雄議員) 言葉ではちょっと難しいところもありますけど、この農業農地に関しての地域なんですけど、俗に言う農振地域なんです、これ一目で分かるような地図というのはあるんですか。

○中原克章農政畜産課長 一目で分かる地図があるのかという御質問だと思います。この農業振興地域整備計画の地図につきましては、計画策定時に作成をしております。

○17番(出水睦雄議員) あるということで、よろしいんですね。分かりました。
その農地じゃなくて農振地域の面積はさっき聞きましたっけ。聞いていなかったら、回答をお願いします。

○中原克章農政畜産課長 農業振興地域の面積ということの御質問だと思います。令和5年、本年8月時点で約4,233ヘクタールとなっております。

○17番(出水睦雄議員) 8月時点で4,233ヘクタールあるということなんですけど、これは許可を得ず地目変更とかした場合にどうするのかというのもあると思うんですけど、近年ですね、地目変更をした農振地域から許可を得ず地目変更をした箇所はあるのか、ないのか教えてください。

○戸﨑奈里農業委員会事務局長 まず、土地の登記地目の変更などの手続につきましては、法務局で行われているところでございますけれども、農地を他の地目に変更する場合は、必ず農地法第4条、第5条の許可が必要となります。許可を得ず登記地目の変更はできないと考えております。

○17番(出水睦雄議員) そうした例はないということでよろしいですね。

○戸﨑奈里農業委員会事務局長 今の登記地目に関しましては、ないと考えております。
ただ、仮に許可を得ずに土地の現況が農地から他の地目へ変更されたという事実が判明した場合は、農業委員会のほうで現地の確認を行いまして指導を行うこととしております。

○17番(出水睦雄議員) 予算等でもあったんですけど、農業に関してです。今年度の補正予算でしたっけ、この間の、新規農業者について補正が上がっていたような気がするんですけど、何人または何法人が新規農業者として上がっているか、分かれば教えてください。

○中原克章農政畜産課長 補正予算で追加計上させていただきました件につきましては、当初9人の新規就農者の予定で当初予算で計上させていただいておりましたけれども、9月補正の時点では15人増えまして24人分の計上ということになっております。

○17番(出水睦雄議員) 法人はあったかないかは、よろしくお願いします。

○中原克章農政畜産課長 法人はございませんでした。

○17番(出水睦雄議員) この新規農業者に対する助成は、どのようなことをされたか、されようとしているか教えてください。

○中原克章農政畜産課長 まず、新規就農者の前の研修の事業を市単独で実施をしております。新規就農者支援対策事業ということで、アグリセンターにおける研修になっております。それと、就農されてから、新規就農者に対する支援の事業になります。農業者就農資金償還助成事業、こちらにつきましては市の単独事業になりまして、新規就農者が融資を受けた際に、返済償還額の2分の1、最大で年間20万円を助成する制度を創設をしております。
続きまして、鹿児島の農業未来創造支援事業、これは県の事業になりますが、省力化機械等の導入に対する補助になります。それと、農業次世代人材投資事業の経営開始型、こちらにつきましては、令和3年度までの就農者が対象になりますが、こちらにつきましては年間最大150万円を、最長5年間交付をする制度になります。この申し上げました農業次世代人材投資事業のあとの事業としまして、新規就農者育成総合対策の経営開始資金という形で、令和4年度からの新規就農者が対象となっておりまして、こちらが最大年間150万円を最長3年間、助成する事業になります。先ほどの農業次世代人材投資事業と今申し上げました新規就農者育成総合対策事業、こちらにつきましては国庫事業になっております。

○17番(出水睦雄議員) 新規に農業を始められるということは、すごく勇気のいることだと思います。ゼロからの、またマイナスからのスタートだったら、経営が順調にいくまでに、なかなか年月がかかるんではないかなと思っています。そのためにも、いろいろと補助事業、助成事業をまだまだやっていただければと思いますけど、この新規就農者の田んぼとかトマトとか、そういう種類が分かれば教えてください。

○中原克章農政畜産課長 新規就農者の営農類型というか、作物ごとというか、それぞれについてお答えします。
水稲、路地野菜、施設野菜これハウスの野菜ですが、路地果樹、施設果樹と畜産、全般的にわたって新規就農者がいるということになっております。

○17番(出水睦雄議員) 多種にわたるということで、農政課としてもいろんな形でサポートしていただければと思います。
農業に関しては、やはり分からないということが、農業をやっていても分からないということが多々ありますので、できるだけ補助をお願いして、次に農業委員会の開催についてですが、開催時期はどのようになっていますか。

○戸﨑奈里農業委員会事務局長 定例総会のほうが、毎月月末に開催をしております。28日が平日だった場合は28日に開催をしておりまして、それが休日となった場合は、その前後で開催をしております。

○17番(出水睦雄議員) 毎月1回、月末に開催している。定例会の総会資料も読ませていただきました。農業委員と推進委員、議会で承認するわけですけれども、この農業委員と推進委員の任期と活動が分かれば教えてください。

○戸﨑奈里農業委員会事務局長 まず、農業委員の任期ですけれども、3年となっております。定数のほうが19名です。農地利用最適化推進委員の任期のほうは、農業委員の任期満了日までとなっており、定数は13名となっております。

○17番(出水睦雄議員) 会議録を読んで、推進委員、農業委員が発表がありました。それを見させていただいてますけど、会議録はすごくよくできているなと思うんですけど、それに関しての地番は表示していないもんですから、何でこの地番を表示していないのか教えてください。

○戸﨑奈里農業委員会事務局長 個人が特定される恐れがある土地の地番、それから個人名に関しては、公表をしていないという取扱いにしております。

○17番(出水睦雄議員) 私がもし、あの土地はあれかなと思ったときに、農業委員会のほうに行っても、それは教えていただけないということでよろしいんですか。ある地番、○○地番で、あれはあそこの土地かなという気がして、農業委員会に「この土地はどこですか。」と聞いたときに答えていただけるのか、いただけないのか、お願いします。

○戸﨑奈里農業委員会事務局長 それは可能でございます。

○17番(出水睦雄議員) 農業というのは、本当に私もやっていて、よく分からないところがあるもんですから、この新規農業者についても認定農業者についてもなんですけど、認定農業者になりたいなと思うときがありました。そうしたときに、その条件というのが分かれば、認定農家になれますよということを答弁をいただきたいと思います。

○中原克章農政畜産課長 本市の場合は年間の所得が360万円以上で、年間の労働時間が2,000時間以内という基準を設けておりまして、認定農業者になりたいと思われる方につきましては、5年間の営農計画を作成をしていただきまして、市が認定をするという形になっておりますので、ぜひ、よろしくお願いいたします。

○17番(出水睦雄議員) 私も歳が若ければなりたいなと思ったかもしれませんけど、この歳ですから、ちょっと無理があるかなと思います。
あとですね、さっきに戻るというようなあれかもしれないけど、ジャンボタニシ被害額というのはどの程度に行政としては計算されたことがあるのか。されていなかったら、おおよそで結構ですから、どのくらいだよと教えていただけないですか。

○高口悟農林水産部長 ジャンボタニシの被害についてですね、どういうふうに出したら推計できるかも含めて、検討はしてみたんですけれども、この場でこのくらいといった数字も出すのが難しいくらい試算のほうが難しかったもんですから、申し訳ないですけれども、被害額というのは分からないというところでございます。

○17番(出水睦雄議員) 本当、今年はタケノコの煮たやつとかですね、罠をつくってどのくらい入るとか、いろんなことをやりましたけど、結局、補殖のほうが一番だと感じました。そうした中で、行政がこうやって助けていただける面があれば、考慮していただければと思っております。
ジャンボタニシはちょっと目を離したら、すぐ稲を食うもんですから、一人で10アールとかそのくらいの田んぼだったらすごく管理がしやすいと思うんですけど、大規模農家になると、なかなかきついと思うんですよ。ちょっと目を離しただけで食われる。そういうことも考えられますから、こうした対策も行政として、今後引き続き考えていただきたいと。
農地の減少についても不安が、私は思っています。だんだん、商業圏がいっぱいできて「わあ、街になったな。」とは思うんですけど、その分、農地がだんだんだんだん減っていくと、すごく不安に感じます。そういう面の不安もありますので、行政として、また市長としてどのように考えられるかを伺いまして、私の最後の質問といたします。

○椎木伸一市長 これまで、いろいろな答弁をしましたとおり、農地は基本的には守っていかなければならないという、国の方針もそうですし、我々もそのようにしておりまして、やむを得ない場合については、そういった転用とか県を通じて許可を出しているわけですけれども、これからも必要最低限のいろんな農地を転用するにしても、考えていかなければならないというふうには考えておりますけれども、片方では、市民の所得向上とか利便性の向上とかいうのも考えなければならない。バランスの取れた行政をしていかなければならないという思いがありまして、農地は基本的には条件のいい所をできるだけ残して、それを引き継いでいく努力をしなければならないというふうには考えておりますので、これからも農業振興にはいろんな課題がありますけれども、一つ一つ丁寧に対応していきたいと考えております。

○議長(田上真由美議員) 以上で、本日の一般質問を終結いたします。
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         △ 延 会
○議長(田上真由美議員) お諮りいたします。本日の会議はこれで延会したいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 御異議なしと認めます。よって、本日はこれで延会いたします。
第4日の会議は9月11日に開きます。御苦労さまでした。
午後3時09分 延 会
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地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。
出水市議会議長
出水市議会議員
出水市議会議員
出水市議会議員
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