議会議事録検索

出水市令和3年第2回臨時会 第1日

令和3年出水市議会第2回臨時会会議録第1号
-------------------------------------------------------
令和3年5月10日
-------------------------------------------------------
会議の場所 出水市議会議場
-------------------------------------------------------
出席議員    19名
    1番                  南 鶴 洋 志 議員
    2番                  橋 口 住 眞 議員
    3番                  上須田   清 議員
    4番                  日 髙 信 一 議員
    5番                  北御門 伸 彦 議員
    6番                  枦 山 卓 二 議員
    7番                  吉 元   勇 議員
    8番                  土 屋 工 吉 議員
    9番                  鶴 田   均 議員
   10番                  田 上 真由美 議員
   11番                  杉 本 尚 喜 議員
   13番                  鶴 田 悌次郎 議員
   14番                  中 嶋 敏 子 議員
   15番                  宮 田 幸 一 議員
   16番                  道 上 正 己 議員
   17番                  榎 園   隆 議員
   18番                  垣 内 雄 一 議員
   19番                  築 地 孝 一 議員
   20番                  髙 崎 正 風 議員
欠席議員     1名
   12番                  出 水 睦 雄 議員
-------------------------------------------------------
地方自治法第121条の規定による出席者
椎 木 伸 一 市長
吉 田 定 男 副市長
冨 田   忍 政策経営部長
青 﨑 譲 二 企画政策課秘書監(課長補佐)
冨 永 栄 二 保健福祉部長
揚 松 智 幸 市民部長
春 田 和 彦 商工観光部長
池 田 幸 弘 農林水産部長
小 原 一 郎 建設部長
大 平 伸 章 消防長
溝 口 省 三 教育長
溝 口 雄 二 教育部長
-------------------------------------------------------
議会事務局
髙 橋 正 一 局長
華 野 順 一 次長(課長補佐級)
中 村 勇 士 主任主査
野 﨑 育 美 主査
北   紘 至 主査
-------------------------------------------------------
付議した事件
承認第3号 専決処分の承認を求めることについて(令和3年度出水市一般会計補正予算(第2号))
承認第4号 専決処分の承認を求めることについて(出水市税条例等の一部を改正する条例)
同意第5号 出水市教育委員会教育長の任命について
同意第6号 出水市教育委員会委員の任命について
午前10時00分 開 会
         △ 開 会
○議長(杉本尚喜議員) おはようございます。ただいまの出席議員は19名であり、定足数に達しております。これより令和3年出水市議会第2回臨時会を開会いたします。
-------------------------------------------------------
         △ 開 議
○議長(杉本尚喜議員) これより本日の会議を開きます。
-------------------------------------------------------
         △ 議員の欠席の届出
○議長(杉本尚喜議員) 出水睦雄議員から、本日の会議に欠席する旨の届出が出ております。
-------------------------------------------------------
         △ 日程第1会議録署名議員の指名
○議長(杉本尚喜議員) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、議長において、13番鶴田悌次郎議員、14番中嶋敏子議員、15番宮田幸一議員を指名いたします。
-------------------------------------------------------
         △ 諸般の報告
○議長(杉本尚喜議員) 諸般の報告を申し上げます。
市長から、地方自治法第180条第1項の規定による市長専決処分の報告がありましたので、皆様の議席にその写しを配付しておきました。
以上が、議長としての主な報告事項であります。
-------------------------------------------------------
         △ 発言の申出
○議長(杉本尚喜議員) ここで、市長から本市で発生した新型コロナウイルス感染状況について、発言の申出がありましたので、これを許可いたします。

○椎木伸一市長 皆様、おはようございます。貴重なお時間を賜りまして誠にありがとうございます。
ゴールデンウィーク期間中、5月1日から昨日9日までの出水市内における新型コロナウイルス感染状況について、御報告を申し上げます。
まず、感染者数についてでありますが、5月1日から昨日までの9日間で19人となっております。また、直近の5月3日から昨日までの1週間では16人となっておりまして、10万人当たりの感染者数に換算いたしますと30.63人となっているところであります。
4月前後の年度替わりの時期以降の人流を勘案いたしますと、出水市でクラスターが発生いたしました昨年末より厳しい状況になっていると認識しております。
国においては、全国的な感染の拡大を受け、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の対象地域を拡大し、期間も今月末までに延長されました。県におきましても、感染拡大の警戒基準を感染者が急増状態にあるということで、「ステージ3」に引き上げ、感染拡大警報を発令しております。
本市におきましても、先ほど申し上げましたとおり、厳しい状況となっておりますので、5月7日と8日に、臨時放送やホームページにおいて緊急事態宣言の対象区域をはじめとする感染拡大地域への往来自粛はもとより、その他の地域への往来も慎重に判断していただくことや、基本的な感染対策の徹底をお願いしました。引き続き、市民の皆様と一丸となって感染拡大防止に努めてまいります。
なお、臨時放送で申し上げましたが、19人のうち、ゴールデンウィーク連休中の5月2日と4日に市の職員3人の感染を確認いたしました。確認後、すぐに執務室の消毒作業や同僚職員のPCR検査を実施いたしまして、ゴールデンウィーク期間中の庁舎内への立入り制限や原則としてコロナ対策以外での登庁を停止するなどの対策を講じたところであります。これ以降職員での感染は広がっておりませんが、職員3人の感染経路等の詳細につきましては、この後政策経営部長から報告をさせます。
市役所においては、これまでも小まめな消毒やマスクの着用、受付窓口のアクリル板設置など、庁舎内の感染防止対策を実施しておりまして、今後も、これらを継続するとともに、より一層の強い危機意識を持って取り組んでまいります。さらに市民サービスの停滞を招くことがないよう、全職員の体調チェック体制を強化し、業務継続計画BCPに基づく対応の再確認をしたところであります。
皆様方には大変御心配をおかけしておりますが、感染拡大防止に職員一丸となって取り組んでまいりますので、今後とも御協力をお願いいたします。
また、鹿児島県知事が感染拡大警報を5月7日に発令した際に、併せて知事メッセージが出されました。その中で、本県が重要な局面を迎えていることや、特に高齢者施設でのクラスターの発生防止の重要性が示されております。先ほど申し上げました本市の厳しい状況の中で、今後市内での高齢者施設でのクラスター発生防止への対応に注力していく必要があると認識しているところであります。
感染拡大防止対策については、時機を逸することがないよう、かつ慎重に判断した上で市民の命や暮らしを守るための緊急性の高いものについては、予算の専決処分等により対応させていただくこともあろうかと存じますが、引き続き議員各位の御理解と御協力を賜りますよう、重ねてお願いを申し上げます。
私からは、以上であります。

○冨田忍政策経営部長 私から、職員3人に関して感染を確認した順に御報告を申し上げます。
まず、1人目でございます。5月2日に感染が判明した水道部の40代の男性職員です。親族が感染されたことからPCR検査を受けたところ陽性が判明したものです。当該職員は、主に庁外勤務に従事をしておりまして、常時マスクを着用して勤務をしておりました。また、当該職員の市役所の執務場所、その他の共用部分については5月3日消毒作業を行い、同じ課に勤務する13人の職員、会計年度任用職員3人、合計16人のPCR検査を実施し、5月5日まで本庁舎2階フロアを閉鎖したところでございます。
次に、2人目でございますが、5月4日に感染が判明した消防本部の40代の男性職員です。市内で感染が確認された方と接触があったことから、PCR検査を受けたところ陽性が判明したものでございます。当該職員は、内勤でございまして、消防救急業務等には従事をしておりません。
なお、この消防職員につきましては、感染を受けていない職員全員に念のためPCR検査を受けさせ、全員陰性であったとの報告を受けています。
また、当該職員の執務場所については5月5日に保健所の指導のもと消毒作業を行い、通常どおり業務を継続しております。
最後に、3人目ですが、消防職員と同じ5月4日に感染が判明した水道部の20代の男性職員です。当該職員は、先ほど申し上げました5月2日に感染が判明した職員と同じ職場であったことから、念のために5月3日にPCR検査を受けさせたところ、16人のうち1人この職員の感染が確認されたものでございます。1人目の職員と、この3人目の職員においては、職員同士の直接的な接触がなかったことが確認できておりますので、別の感染経路ではないかということで、保健所等が調査をしているところでございます。
3人の職員と接触のあった方につきましては、親族を含めPCR検査を受けていただき、全員の陰性を確認しておりまして、3人の職員を経由したこの職員経路での感染拡大は今後ないものと考えているところです。3人の現在の状況ですが、3人とも宿泊施設に入所中です。
先ほど市長からもありましたとおり、職員に対しまして、行動指針を改定して周知をした上で、これまで以上に気を引き締めて感染予防対策を徹底するよう指導してまいりたいと考えているところです。
私からは、以上です。
-------------------------------------------------------

         △ 議会運営委員長の報告
○議長(杉本尚喜議員) ここで議会運営委員長の報告を求めます。

○議会運営委員長(田上真由美議員) おはようございます。本臨時会の会期について、議会運営委員会が協議しました結果につきまして御報告申し上げます。
本臨時会の会期は、本日1日といたします。
次に、本日の議事日程について申し上げます。日程第3及び日程第4の承認議案2件を一括上程、日程第5及び日程第6の同意議案2件を一括上程いたします。
日程第3から日程第6までは、いずれも委員会付託を省略し、即決の取扱いといたします。
皆様の御協力をお願い申し上げ、議会運営委員会の委員長報告といたします。
-------------------------------------------------------

         △ 日程第2会期及び会期日程の決定
○議長(杉本尚喜議員) 日程第2、会期及び会期日程の決定を議題といたします。
お諮りいたします。本臨時会の会期及び会期日程については、議会運営委員長の報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 御異議なしと認めます。よって本臨時会の会期は、本日1日間とすることに決定いたしました。
-------------------------------------------------------
         △ 議事日程の報告
○議長(杉本尚喜議員) 本日の議事日程は、お手元に配付してあるとおり定めました。
令和3年出水市議会第2回臨時会
議 事 日 程     第 1 号
令和3年5月10日  午前10時 開 議
第1       会議録署名議員の指名
第2       会期及び会期日程の決定
第3 承認第3号 専決処分の承認を求めることについて(令和3年度出水市一般会計補正予算(第2号))
第4 承認第4号 専決処分の承認を求めることについて(出水市税条例等の一部を改正する条例)
第5 同意第5号 出水市教育委員会教育長の任命について
第6 同意第6号 出水市教育委員会委員の任命について
-------------------------------------------------------
         △ 議 事
○議長(杉本尚喜議員) これより議事日程により、議事を進めます。
-------------------------------------------------------
         △ 日程第3承認第3号・日程第4承認第4号 一括上程
○議長(杉本尚喜議員) 日程第3及び日程第4、専決処分の承認を求めることについて2件を一括して議題といたします。
提案理由の説明を求めます。

○椎木伸一市長 ただいま上程されました令和3年度出水市一般会計補正予算(第2号)及び出水市税条例等の一部を改正する条例の専決処分の承認を求めることについて、提案理由を説明します。
専決処分をしました補正予算は、国の子育て世帯生活支援特別給付金の支給に係る経費を新規計上するものです。
当該給付金は、新型コロナウイルス感染症による影響が長期化する中で、低所得の子育て世帯に対し、実情を踏まえた生活支援を行うものであり、その中でも、まずは、先行して実施することとなっております、子育ての負担が大きいひとり親世帯への給付金を可能な限り早期に支給するため、緊急の予算措置が必要となりましたので、地方自治法第179条第1項の規定に基づき、4月14日に専決処分を行ったものです。
議員の皆様におかれましては、諸般の事情を御賢察の上、御理解を賜りたいと存じます。
なお、ひとり親世帯以外の低所得の子育て世帯への支給については、まだ詳細な制度が示されておりませんので、実施方法が決まり次第、所要の措置を講じてまいります。
補正予算第1条の歳出では、予算書13ページ、第3款民生費の職員給与費において、給付金支給事務に当たる職員の時間外手当に係る財源変更をし、子育て世帯生活支援特別給付金給付事業費では、給付金及び給付事務に係る経費をそれぞれ新規計上しました。
これに対します歳入としましては、国庫支出金を計上し、地方交付税を調整しました。
以上が、本補正予算の内容ですが、今回の補正額は、6,036万6,000円の追加で、これにより予算規模は263億8,899万9,000円となります。
なお、今回の給付対象者及び給付額は、令和3年4月分の児童扶養手当受給者等に対して、児童1人当たり5万円を支給するもので、本給付金の趣旨を踏まえ、既に、4月26日に598世帯へ、児童997人分の給付金を支給したところです。
次に、出水市税条例等の一部を改正する条例の専決処分の承認を求めることについて、説明します。
地方税法等の一部を改正する法律が本年3月31日に公布され、一部を除き本年4月1日から施行されました。これに伴い、出水市税条例等の一部を改正する必要が生じましたが、議会を招集する時間的余裕がなく、地方自治法第179条第1項の規定に基づき、3月31日に専決処分により改正しましたので、議会の承認をお願いするものです。
それでは、主な改正の内容について説明します。
第36条の3の2及び第36条の3の3の改正規定は、給与所得者及び公的年金等受給者の扶養親族申告書について、電子提出に係る税務署長の承認を不要とするものです。
附則第12条、第13条及び第15条の改正規定は、宅地等及び農地の負担調整措置について、令和3年度から令和5年度までの間、措置年度において価格の下落修正を行う措置並びに商業地等に係る条例減額制度及び税負担急増土地に係る条例減額制度を含め、現行の負担調整措置の仕組みを継続するものです。
また、その上で、新型コロナウイルス感染症により社会経済活動や国民生活全般を取り巻く環境が大きく変化したことを踏まえ、納税者の負担感に配慮する観点から、令和3年度に限り、負担調整措置等により税額が増加する土地について、前年度の課税標準額に据え置く特別な措置を講ずるものです。
附則第15条の2の改正規定は、軽自動車税の環境性能割の臨時的軽減期間を9か月延長するものです。
附則第16条の改正規定は、軽自動車税の種別割について、排出ガス性能及び燃費性能の優れた自動車の税率を軽減するグリーン化特例を、営業用乗用車の重点化及び燃費基準の見直しを行った上で、2年間延長するものです。
附則第25条の改正規定は、新型コロナウイルス感染症等に係る住宅借入金等特別税額控除の特例を拡充・延長するものです。
以上が主な改正内容であり、その他、引用条文等の整理を行っています。
附則ですが、附則第1条では、この条例の施行期日を定め、第2条から第4条までは、この条例の施行に伴う経過措置を定めています。
よろしく御審議の上、御承認賜りますようお願い申し上げます。

○議長(杉本尚喜議員) これから、承認第3号専決処分の承認を求めることについて(令和3年度出水市一般会計補正予算(第2号))について質疑を許します。

○15番(宮田幸一議員) 地方自治法の第179条の第1項を読んでみましたら、普通地方公共団体の議会が成立しないとき、もしくは第113条ただし書の場合において、なお会議を開くことはできないとき、普通地方公共団体の長において議会の議決すべき事件について、特に緊急を要するため議会を招集する時間的余裕がないことが明らかであると認めるときというふうにして専決処分ができるようなことが書いてありまして、第113条には、例えば議会を招集しても議員の半数が集まらなかった場合に議会が成立しないとか、諸々書いてあります。
そこで、これでいきますと、1番目の、普通地方公共団体の議会が成立しないとき、それから第113条のただし書の場合には当てはまらないので、普通地方公共団体の長において議会の議決すべき事件について、特に緊急を要するための議会を招集する時間的余裕がないことが明らかであると認めるときの、ここに該当して、この専決処分をされたんだと思いますので、お尋ねいたしますが、いつこの予算が国から内示されたんでしょうか。
先ほどの市長の説明では4月25日にもう支給したんだと、ひとり親世帯の家庭にということですから、時間的余裕がいつ国からあって、なかったのかということをお尋ねいたします。

○冨田忍政策経営部長 国の予算の内示日については確認をしますけれども、先ほど市長が申し上げましたとおり、4月26日に支給をしております。事務の関係上、26日に支給をするためにはですね、1週間ほど事前に会計処理の手続を踏む必要がございます。国の指導で、ひとり親世帯については4月中に給付を完了するようにという指導がございましたので、それに間に合わせるためには、もう4月14日に専決をせざるを得ないということで、時間的余裕がないという判断をしたものでございます。

○15番(宮田幸一議員) 私が今聞いているのはそういうことではなくて、国からのこの予算はいつ内示があったのかと。というのは、なぜ私がこれを聞くかというと、何でもかんでも専決事項と、時間が、議会を開くいとまはなかったと判断をされたら困るから、その基準として、国からいつあったのか。国もむやみやたらにはしないでしょうから、ですから、4月中に交付を終えなさいというのであればそれなりの時間的余裕を持って、例えば、ワクチンでもそうですけど、時間的余裕を持って地方自治体が困らないようにしてくれるはずですから、ですから、国からの予算の内示日はいつだったんでしょうかと尋ねております。

○冨永栄二保健福祉部長 お答えいたします。内示といいますか、4月7日に国のほうから通知が参っております。その中で、先ほど政策経営部長が申しました4月中にできるだけ給付をしてくれということでの通知をいただいております。

○15番(宮田幸一議員) 4月7日に告示があって、4月いっぱいにしなさいと。ただし、先ほど冨田政策経営部長のほうからあった、1週間ぐらい事務手続が要るんだとなると、当然議会を開く時間は余裕がありますよね。それなのに専決処分をされたというのは、ちょっと私は何か議会を軽視とまでは言いませんけれども、何か議会無用論に聞こえて仕方がないんですが。だから、この辺をきちっきちっと整理しないと、何でもかんでも専決処分でやられてしまったら議会は要らないということになってしまうので、なぜこれだけ4月7日に内示があって、それから1週間事務的手続が要ったとしても、4月14日には終わっているはずです。そうすれば、その間に議会を開くことは、招集権者は当然地方自治法に書いてあるように市長ですから、議会の招集権者は。これはできたはずなんですけど、なぜそれをされなかったのか理解に苦しむので、その辺を丁寧に御説明をお願いします。

○冨田忍政策経営部長 先ほど申し上げましたとおり、国のほうからは4月30日、4月いっぱいの支給を要請をされております。先ほど市長も申しました、約600世帯、約1,000人の児童分を給付をいたします。そのために4月26日というのが市の会計を通じて支払いをする日でございますので、その4月26日までに、今申し上げた600世帯、約1,000人分の振り込みの手続事務処理を完了をする必要がございます。4月7日に通知を受けまして、その所要の人数把握、その金額、お二人世帯等もございます。複数世帯もございます。そういう積算措置を講じて、必要な予算額等について確定をしたのが14日で、直ちに専決処分を行い、具体的な事務処理に入ったものでございます。26日に振り込むためにはですね、そのさらにまた1週間近く時間を要するものでございますので、専決処分をさせていただいたということでございます。
どういう細かい事務処理をするかというのは私も承知しておりませんが、その程度の時間はいただかないと実際1,000人近くの児童の分を600世帯に交付をするというのは難しいかと思います。4月いっぱいに給付をするために、担当課の職員、時間外も含めて懸命に作業を進めて、できるだけ早くということで対応をしたことでございますので、御理解をいただきたいと思います。

○14番(中嶋敏子議員) 先ほどの答弁で、4月26日に598世帯、979人分とおっしゃったでしょうか。そこはおっしゃっていただいたのでですが。この中には生活保護世帯も含まれるのか、またその分についての収入認定の扱いはどうなのか、確認をさせてください。お願いします。

○冨永栄二保健福祉部長 今回支給した中にはですね、生活保護受給者の方もいらっしゃいます。それとあと、前回同様ですね、この給付金については収入認定をしないということでしております。

○19番(築地孝一議員) 確認も含めてですけれども、今回、国のほうでコロナウイルス対策ということでありますけれども、今回ひとり親世帯ということで第一弾支給をされたということですけれども、今後、公的年金などの受給で児童扶養手当が支給されてない方、そしてもう一つは、先ほどの市長の説明にもあったかと思うんですけれども、家計が急変で、収入が児童扶養手当受給者と同水準まで下がった人、この人への対応と、それから今回はひとり親世帯ということですけれども、二人親世帯で2021年度分の住民税均等割が非課税の人、こういった方については、国のほうでも何か検討されているやに聞いておりますけれども、そこら辺について、何か流れがありましたら、教えていただきたいと思います。

○冨永栄二保健福祉部長 まず1点目、公的年金等を受給することによる児童扶養手当を受給してない世帯の児童と、もう一つは家計急変による世帯の収入が児童扶養手当の支給対象の水準まで下がった世帯の児童、この二つについては、申請主義となっていますので、現在対象となるべきだろうという方については通知をお出しをしてございます。
それともう一つ、俗に言う二人世帯での非課税世帯の方への手当の支給、これにつきましては、先ほど市長のほうの答弁でもありましたけれども、まだ国のほうがしっかりした基準をまだ示しておりませんので、その基準が示された段階で、それぞれの予算的な措置をさせていただきたいということで考えております。

○2番(橋口住眞議員) 確認も含めて教えていただきたいと思います。このコロナ給付金の作業について、職員の時間外を計上しておられます。年度初めで、非常に職員は1年のうち一番忙しい時期であられたことだと思います。加えてこの作業でございます。職員の時間外を当初から頭に入れての作業だったのか、それとも臨時職員等の雇用等により、また庁舎内に会計年度任用職員もいろいろな課におられますけれども、その方々への協力等検討されなかったのか、教えてください。

○冨田忍政策経営部長 今回の予算の中での時間外手当につきましては、既に組んである予算について、国庫補助金が該当するという通知がございましたので、時間外の手当額を増やしたわけではございません。そこに一般財源で組んでいた時間外手当について、国が費用負担をするということでしたので、国庫補助金を、50万円ですけれども、その分充てさせていただいたという構成でございまして、年度の当初予算で承認をいただきました予算の時間外手当の中でですね、対応していくものでございます。
改めて、時間外手当を今回計上したものではございません。この業務に係る時間外がどの程度というのは、現在のところ不足をしておりません。

○議長(杉本尚喜議員) ほかにございませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 質疑なしと認めます。よって質疑を終結いたします。
お諮りいたします。
本案は、委員会付託を省略することに御異議ございませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 御異議なしと認めます。よって本案は委員会付託を省略することに決定いたしました。
討論を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 討論なしと認めます。よって討論を終結いたします。
採決いたします。本案は、これを承認することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 御異議なしと認めます。よって本案は承認されました。
次に、承認第4号専決処分の承認を求めることについて(出水市税条例等の一部を改正する条例)について、これから質疑を許します。

○15番(宮田幸一議員) 本条例の基本となることをよく見てみたら、所得税法が絡んできましたので、所得税とは何ぞやと勉強してみました。所得税とは、原則として個人の所得に対して課税される国税である。所得税は、所得を課税標準とし、個人に帰属する所得を原則として総合し、これに超過累進税率を適用することによって、各個人が、その担税力に応じ公平に租税を負担するものであるので、各税の中では最も近代的で最も優れた租税であるということで、これを読み解かせていただきました。
先ほど、市長の説明では、第36条の3の2と3の3で、端的に言うと所轄税務署長に対して年金と給与に対しては電子メール等をすることはないよという、納税者からすれば利便性が図られているということと、土地などの下落とか何とかによってはそれも考慮してちゃんとしていくんだということ、それから軽自動車税の優遇が延長になったということ等ですが、今聞いていると、全くいいことばかりのように聞こえるんですが、最終的に私が聞きたいのは、納税者の負担増にはならないと理解していい条例の改正文と理解してよろしいかどうか。1点だけです。

○揚松智幸市民部長 御質問にお答えします。今回、この条例改正は国の地方税法改正に伴うもので、住民に対する税負担が増えるというものではないというふうに御理解ください。

○14番(中嶋敏子議員) 1点だけお聞かせください。幾つか項目があったようですけれども、それぞれについて、今は税負担増にはならないという答弁でしたけれども、それぞれについて、市民への影響で把握されている部分が分かれば教えていただきたいんですけれども。分からなければ、いいです。

○揚松智幸市民部長 大変申し訳ありませんが、確認をさせてください。どの部分についてお尋ねかを教えていただければ非常に助かります。

○14番(中嶋敏子議員) 項目が幾つかあったと思うんですけれども、その中で、特に市民への影響として把握されている部分があれば、教えていただきたいという質問でした。

○揚松智幸市民部長 多分お尋ねのところは固定資産税のところかなというふうに理解をします。それに伴い、お答えをしますが、固定資産税の課税標準額、今年評価替えがございました。こちらが令和3年度に限り、前年度を上回るような状況であれば、前年度と課税標準額を同額とするという規定になっております。それに伴い、対象となる筆が約990筆ございます。これによって、税額では15万1,000円程度が減になるという程度のことです。

○議長(杉本尚喜議員) ほかに質疑ございませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 質疑なしと認めます。よって質疑を終結いたします。
お諮りいたします。
本案は、委員会付託を省略することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 御異議なしと認めます。よって本案は委員会付託を省略することに決定いたしました。
討論を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 討論なしと認めます。よって討論を終結いたします。
採決いたします。本案は、これを承認することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 御異議なしと認めます。よって本案は承認されました。
-------------------------------------------------------
         △ 日程第5同意第5号・日程第6同意第6号 一括上程
○議長(杉本尚喜議員) 日程第5及び日程第6の同意議案2件を一括して議題といたします。
提出者の説明を求めます。

○椎木伸一市長 ただいま上程されました出水市教育委員会教育長及び出水市教育委員会委員の任命についての同意議案2件について、提案理由を説明します。
本案は、出水市教育委員会教育長である溝口省三氏及び同委員である中村研一氏の任期が、本年5月16日をもって満了しますことから、その後任として、教育長に大久保哲志氏を、委員に長島俊紀氏を任命するため、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条第1項及び第2項の規定に基づき議会の同意を求めるものです。
両氏の履歴は、お手元に配付してある参考資料のとおりですが、大久保氏は昭和58年4月に鹿児島県教育委員会に採用され、鹿児島市立和田中学校教諭を皮切りに、鹿児島県教育庁姶良・伊佐教育事務所長、同庁教職員課人事管理監、同庁社会教育課長、鹿児島県総合教育センター所長、さらには、鹿児島県教育庁教職員課長等の職を歴任され、鹿児島市立長田中学校校長を最後に、本年3月定年退職されています。
その豊富な知識・経験を本市の教育行政に生かしていただくため、今回、教育長として任命したいと考え、提案するものです。
次に、長島氏は、本業の農業資材等の販売業の傍ら、米ノ津小学校PTA会長や出水市PTA連絡協議会会長等を歴任され、現在も、出水市青少年育成推進協議会会長や米ノ津小学校学校運営協議会会長、出水市社会教育委員等を務められ、本市の教育行政に大きく貢献されています。
このような幅広い経験を持たれていることから、今回、教育委員会委員として任命したいと考え、提案するものです。
よろしく御審議の上、御同意賜りますようお願い申し上げます。

○議長(杉本尚喜議員) 以上で説明が終わりました。これから、同意第5号に対する質疑を許します。

○15番(宮田幸一議員) 大久保さんという方は、私は全く存じ上げないので、履歴それから職歴を見てもよく分かりませんでしたから、ここの提案書に書いてあります地方教育行政の組織及び運営に関する法律の162号第4条第1項の規定を読んでみました。そこにはこう書いてあります。委員は、当該地方公共団体の長の被選挙権を有する者で、人格が高潔で教育、学術及び文化に関し識見を有する者のうちから、地方公共団体の長が議会の同意を得て任命するとあります。
それで、調べてみますと、大久保さんという方も市長と同じ旧高尾野町の方でありますので、市長はどこでどう、この方を判断されて、ここに教育長として提案されたのかをお伺いいたします。

○椎木伸一市長 大久保氏の履歴については、先ほど申し上げたとおり、参考資料で添付してあるとおりであります。非常に教育行政の中でですね、いろんな経験をされておりまして、私自身も県職員時代からお付き合いをさせていただいておりました。性格、人柄も非常に温和で非常に人間性豊かな方でありますし、また出水市の出身ということでございますので、出水市に対する愛郷心もかなり強い方でございます。そういった中での判断としてですね、教育長にふさわしいという判断をいたしたところでございます。

○15番(宮田幸一議員) なぜ私がこの質問をしたかといいますと、実は市民の方から、まだこの議会の議案をもらう前に、いろんな方から、いろんなとはそんなにたくさんではないですけれども、私のところにおいでになったり電話で「実は宮田さん、次の教育長は大久保さんやいげな」と、私は知らないことだったので「ええっ」と言ったら、「いやいや」って、「本人がもう、おいが次は出水市の教育長になっとじゃと言いふらしていらっしゃいますよ」ということを聞いて、今日それを確認してくれということでありましたので質問しました。
なぜかというと、先ほど私が読み上げました地方教育行政の組織及び運営に関する法律の162号第4条第1項の規定の中に、先ほども言いましたけれども、人格が高潔でという文言がうたってあります。自らまだ議会の同意もというか、得てないのに、自ら自分は次の教育長なんだよと言って回る人が果たして高潔な人と言えるのかどうか、その辺の判断をどうお考えなのかをお尋ねいたします。

○椎木伸一市長 宮田議員がどなたからそういったことを聞かれたか、私も承知いたしておりませんけれども、決してそのようなことはないというふうに思っておりますし、そういったことがあってはならないわけでありまして、私どもはそういったこともですね、本人にも重々お話をした上でこういった議案を提出させていただいているわけでありまして、そこについてはですね、どなたからそういった話があったのか、私は全く知りませんけれども、本人はそのようなことは決して申し上げていないというふうに思っております。

○15番(宮田幸一議員) 本人は申し上げてないとおっしゃいますけど、私のところに来た人は、私は、ここに住所も何も書いてないから知りませんけれども、この大久保さんという方は高尾野の自治会でいえば大久保自治会の方だということと、お父さんはどういう人だったんだよということまで私に教えてくださいましたので、間違いなく私に教えてくださった方は、それを議会の臨時会で聞いてくれと言われたことは間違いありませんので。ただ、そういうことは言ってないんだと一方的に市長が言われれば、何をもって人格が高潔と決められたのか分からないままということになります。
そこでもう一回お尋ねしますが、じゃあ、本人が言われてないとしても、仮にどういう面が人格が高潔と、この条文に書いてある部分を判断されたのかを教えてください。

○椎木伸一市長 宮田議員が人から聞かれたことをこの議場でそのようにおっしゃることについては、非常に残念でございます。私が推薦した根拠は、先ほども言いましたように本人のこれまでの仕事の業績、そしてお人柄、そういったものを総合的に勘案したわけでございまして、これからの出水市の教育行政のリーダーとしてふさわしい人格、人物であるというふうに判断してのことでございます。

○15番(宮田幸一議員) 私が伺ったのはそういうのではなくてですね、ここの法律に、ちゃんと委員は当該地方公共団体の長の被選挙権を有する者で、人格が高潔で、教育、学術及び文化に関し識見を有する者のうちから地方公共団体の長、すなわち椎木市長が議会の同意を得て任命するとありますので、そこでいくと履歴とか職歴を見ると、教育、学術及び文化に識見は持っていらっしゃるというのは理解できますが、ここに人格が高潔と書いてありますから、そこの部分の判断は市長は示していらっしゃいませんので、だから、どこの部分を見て人格が高潔と判断されたのかをお聞きいたしております。

○椎木伸一市長 ですから、これまでの仕事ぶりも私知っておりますので、仕事にはぴしっと厳しくですね、職員とも接し、毅然とした対応をとれる方であります。我々の出水のふるさとを思うための、鹿児島市に出水会という組織がございますけれども、そこも私と同じように一緒になって役員を務め、これまでも多数の会を催してきたこともあります。その中で、いろんな人からもお伺いしておりますけれども、大久保氏はそういった非常に郷土愛の強い、そして教育熱心な方であるというふうに私は判断しております。

○7番(吉元勇議員) この議会を、大久保さんが視聴をしていらっしゃれば、議員というのはいろんなのがおりますので、気になさらずに、今後出水市に改めて注目していただきたいと思いますが。
人事ですので、市長が相談されたと思います。大久保さんの、市長からそういう打診があったときの大久保さんの考えだとか、あるいは出水市、ふるさとですから、私が西出水を愛するのは西出水に住んでいるからだということは何回も申し上げましたけれども、大久保さんも恐らく出水市高尾野町の出身でいらっしゃいますので、郷土愛も含めて、市長が大久保さんにそのような打診をされたときの大久保さんの気持ち、考え、あるいは展望といいますか、その辺の話ができるようでありましたらお願いいたします。

○椎木伸一市長 大久保さんについては、私からお願いをした際にはですね、非常に恐縮だということでございましたけれども、出水のことを思うと、微力ではありますけれども、全力を尽くして取り組みたいと、議会の同意をいただいて御了承いただければ精いっぱいの力で出水市の教育行政に尽くしたいという旨の回答をいただいております。

○14番(中嶋敏子議員) 今、宮田議員がおっしゃったことに関してはですね、これは質疑ではありませんけれども、私のほうも、「大久保さんという方らしいよ」と、「高尾野の大久保の人らしいけど、あんたは知っているか」というふうな問合せが市民のほうから来たりですね。「教育長は、もう今年の5月で任期満了で辞められるよ」というのは学校現場の声として聞いたりとか、それはありましたので、一応述べます。
次の3点についてお伺いいたします。まず一つは、大久保哲志さんという方は、経歴を見ますと教育行政の分野が長かったようですけれども、出水市の新しい教育長に選任されるに当たって、市長がどのようなところを評価し期待されて提案されたのかというのがまず一つですね。
二つ目が、溝口教育長時代に、2011年9月1日に中2女子生徒が自殺する不幸な事件が起きて、事件後10年の経過を経て、いまだに遺族と係争中なわけです。教育長が15年の長きにわたったのもこの案件があったからかなというふうに推測しておりますけれども、この件について、大久保氏にどのように伝えられたか、それに対する大久保氏の受け止めはどうだったのかお伺いいたします。
三つ目が、出水市の教育行政にとってこの問題は避けて通れない重要な課題の一つだと考えますけれども、大久保氏は、この問題に対して教育長として今後どのように取り組んでいこうとされているか、その意欲の程とかが分かればお聞かせください。

○椎木伸一市長 まず、1点目の期待するところというような話でございますけれども、今の溝口教育長とも、これまでもいろんなことを話しながら、同じ方向を向いて取り組んできたところであります。大久保氏は、先ほど言いましたように出水の出身で、世代も私とほぼ一緒でございますけれども、非常に、この田舎育ちといいますか、そういった中で人間味の非常に強い高い方であるというふうに私は認識しております。
そういった中で、今このコロナ禍の中でデジタル化が急速に進んできております。そういったデジタル化の中にあってですね、より人と人との絆、人間としての心の醸成、人間形成の重要性、そういうのが高まってきております。これについては、溝口教育長も一生懸命取り組んでいただきました。私はその点をですね、大久保氏に力を入れていただきたい点だというようなことも申し上げ、大久保氏もですね、今の時代の流れの中で、そのとおりだというようなお返事もいただいておりますので、ぜひデジタル化の中で、よりアナログな教育、そういったものにも力を入れていただきたいということを期待しているところであります。
それから、二つ目の事案についての件でございますけれども、そもそも私は今の溝口教育長に3年間また就任時にお願いしたときもですね、議員から質問がありまして、裁判があることが一つの要因かというようなことでございましたけれども、私はそうではないと、溝口教育長というお一人の人格、業績、そういったものを見てのお願いをしたんだというようなことを申し上げております。
ですから、教育長が誰であろうとですね、この我々行政というのは燈々無尽に引き継いでいかなければならないわけでありまして、これは3番の質問にも係ることでございますけれども、大久保氏には、まだ就任されているわけではございませんので細かいことは伝えていないところであり、またそのことも、向こうからも質問があったりして答えたわけでもございませんので、これからいろいろなことを勉強していただき、すぐに対応できるようにしていただければというふうに思っております。

○2番(橋口住眞議員) 職歴を拝見させていただきました。加えて椎木市長の御説明で、教育行政に長年携わってこられた方であるというふうに理解いたします。
改めて確認をさせてください。出水市のこれからの学校教育に対してどういうビジョンを持っておられる方なのか、伺います。

○椎木伸一市長 正式なビジョンというのは、これから教育大綱等々の協議をしながらつくり上げていくものだというふうに思っております。そういった点で細かくそういったところまでは確認はしておりませんけれども、先ほどの中で申し上げましたとおり、より人間味、人間力、人間としての心の醸成、そういったものに重きを置いた教育行政をしていきたいというようなことをですね、私からもお願いし、大久保氏からも御回答をいただいているところであります。

○2番(橋口住眞議員) 細部にわたるお考えでなく、必ず確認をされたはずだと思って伺っておりますが、再度、教育行政についてではなくてですね、出水市のこれからの学校教育に対してどういうビジョンをお持ちなのかということについて意見を交わされたかと思うんですが、お答えできられる範囲がありましたらお答えいただければと思います。

○椎木伸一市長 大変すみません、私の理解が悪いかもしれませんけれども、大久保氏とは今のこの教育行政が非常にデジタル化が急速に進んできたということがあって、その中でいろんな人を思いやる心とか優しい心であるとか、そういったことをいろんな体験学習も含めですね、環境教育も含め、心の豊かさを求めるような人間形成、人間力の向上、豊かな心の醸成、そういった観点での教育を、この教育行政の中で取り入れていきたいというようなことであろうというふうに理解を、私としてはしているところであります。

○10番(田上真由美議員) ただいまの橋口住眞議員の質問に関連しているかと思いますが、一つだけお聞かせいただきたいと存じます。職歴を見せていただきました。その後で、平成14年より教育行政に携わっていらっしゃるということは、長きにわたり教育行政の、この点で御活躍されたという点、評価に値するかと存じます。
そこで一つだけ危惧される点があるのですが、これまでもいろんな事案が上がってくるときに、教育委員会側と現場の声、ここの乖離が起こることが度々あるように感じております。それは出水市における話ではございませんが、これまでも全国的にいろんな事案が生じる場合、現場の声と教育行政との乖離というのが見受けられることがこれまでもございました。その中で、この教育行政に長く携わっていらっしゃったことを評価する、その反面といたしまして、現場の声をどのように吸い上げる能力があられるかどうかというのが一つのポイントになろうかと存じます。
その点につきまして、市長はどのように評価をされているのかお聞かせください。

○椎木伸一市長 教育現場と教育委員会との考え方の乖離といいますか、そういったことについての対応がどうかというようなお話だと思います。
大久保氏は長田中学校校長を最後に退任されておりますが、県全体の校長会の会長もその間務めていらっしゃいます。ですから、現場でどのようなことが起きて、そういった事案がですね、どういったことがあるのかということは十分把握されているというふうに思いますし、また本人はいろいろこれまでも、私がおつきあいさせていただいている中でも、総合的な調整能力というのは非常に高い人だというふうに私は思っております。そういった点ではですね、よく現場との協議をしながら、そしてまた現場に足を踏み入れての教育行政をしていただきたいと。今の溝口教育長がリーダーシップを発揮して現場も非常によく御存じであります。
そういったことで、引き続きその点についても継続をしながら取り組んでいただければというふうに考えております。

○6番(枦山卓二議員) まず、これまでに教育行政に多大なる業績を上げられた溝口教育長に感謝申し上げたいと思います。
先ほど来皆さんから質疑があったのでよかったんですけど、1点だけ、素朴な質疑をさせていただきます。ここの履歴の中にですね、今後教育長になられたらだと思うんですけれども、住所が鹿児島市になっておりますが、今後、教育長になられた際は出水市民になられるということで理解してよろしいのでしょうか。

○椎木伸一市長 実家もあられるようですので、そのようにされるというふうに伺っております。

○議長(杉本尚喜議員) ほかに質疑はございませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 質疑なしと認めます。よって質疑を終結いたします。
お諮りいたします。
本案は、委員会付託を省略することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 御異議なしと認めます。よって本案は委員会付託を省略することに決定いたしました。
討論を許します。

○14番(中嶋敏子議員) ただいま提案をされております同意第5号出水市教育委員会教育長の任命について、意見要望を述べて賛同いたします。
溝口省三教育長は1市2町が合併した平成18年5月17日から今日まで4期15年にわたって出水市の教育長として務めていただきました。この間、私が旧出水市時代に一般質問で提案した特認校制度を取り入れていただき、この制度を先駆けて取り入れて、私は研修にも行かせてもらった薩摩川内市が小中学校の統廃合を進めている中で、小規模校を地域に残してくださっていること、また他市に先駆けて就学援助の幾つもの改善の取組をしていただいたこと、小中学校普通教室への空調設置への理解を示していただいたこと、教育改革についての一定の見識も持っておられたこと等は時代の流れにさらされることなく、今後も新教育長には引き継いでいただきたいと考えます。
一方で、教師の飲酒事故や校長の万引き事件、商業高校教師の買春などの不祥事も起きました。中でも、平成23年9月1日に中2女子生徒が自殺し、尊い命が失われたということと、事件後の対応で我が子の死の真相を知りたいという遺族の願いに背を向け続けたことは出水市の教育行政の最大の問題として問われていると考えます。事件から10年間遺族を苦しみ続けてきた最大の要因は出水市と市教委の中にあると考えます。納得できない遺族は提訴されました。現在、鹿児島地裁で和解協議が進行しているようです。近く和解案が示されることになるものと考えますが、この事件の最終解決は新教育長に引き継がれることになりそうであります。
この事件は、発生時からまた10年間の対応を含めてしっかり検証していただきたい。そうして、その中から教訓を引き出し、今後の出水市の教育行政に生かしていただきたい。このことを新教育長になられる大久保哲志氏に強く要望して、賛同に際しての討論といたします。

○2番(橋口住眞議員) ただいま上程されました同意第5号議案、出水市教育委員会教育長の任命について、意見を付して賛成の立場で討論をいたします。
「やるならやるでしゃんとやれ」と常に自ら先頭に立って行動され、何より学校現場を大切にされてきた溝口教育長、本当に心から、長きにわたり出水市の教育を牽引してくださいました。本当にありがとうございました。心から御礼を申し上げます。溝口教育長の生徒、児童、教師はもとより保護者、地域の方々からも信頼され、愛される教育長であったお姿は、次の大久保氏にも引き継がれることを大いに期待を申し上げます。
現代は、より複雑で変化の激しい時代であり、特に教育分野におきましては、将来の社会人としての基礎力を養い、職場や地域社会で活躍できる人材の育成が求められております。出水市の将来はまさに出水市の教育にかかっているといっても過言ではありません。そのためにも長期的な視点で未来を切り開く人づくりを目指していただけるものと期待をいたします。
また、教員の働き方改革こそがさらなる教員の資質を上げることは改めて言うまでもありません。実行性のある改革を進めていただけるものと大いに期待をしております。
以上、長期的視点、働き方改革の意見を付しまして、賛成討論とさせていただきます。

○議長(杉本尚喜議員) ほかに討論ありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 討論なしと認めます。よって討論を終結いたします。
採決いたします。
この採決につきましては、髙崎正風議員及び鶴田悌次郎議員から無記名投票にされたいとの要求書が提出されております。
これは、会議規則第71条第1項の要件を満たしております。
よって、この採決につきましては、会議規則第73条第3項の規定に基づき、電子投票システムによる無記名投票を行います。
議場の閉鎖を求めます。
[議場の閉鎖]
○議長(杉本尚喜議員) ただいまの出席議員数は、議長を除き18名です。本案について、賛成の方は賛成を、反対の方は反対をお押し願います。
なお、会議規則第73条第5項の規定により、無記名投票による表決において、投票機の賛成表示と反対表示のいずれも押してないときは、反対表示を押したものとみなしますので、御注意をお願いいたします。
それでは、賛否を押していただきたいと思います。
[投票]
○議長(杉本尚喜議員) 押し忘れ等はございませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 押し忘れ等はないものと認めます。
これで投票を終わります。
[開票]
○議長(杉本尚喜議員) 投票の結果を御報告申し上げます。
投票総数18票、有効投票18票、無効投票ゼロ票です。
有効投票のうち、賛成17票、反対1票、うち白票1票でございます。
以上のとおり、賛成が多数でございます。
よって、同意第5号出水市教育委員会教育長の任命については、同意することに決定いたしました。
議場の閉鎖を解きます。
[議場の開鎖]
○議長(杉本尚喜議員) ここで、暫時休憩いたします。再開を11時20分といたします。
午前11時08分 休 憩
午前11時20分 再 開
○議長(杉本尚喜議員) 再開いたします。休憩前に引き続き会議を続行いたします。
次に、同意第6号に対する質疑を許します。

○7番(吉元勇議員) 長島さんは、私もいろいろとこういう青少協の関係で付き合いがあって、断れない性格でもありますし、経歴だけはすばらしいんですが、先ほどの大久保さんの件と同じですが、長島氏に市長が打診されたときの長島氏の思いだとか、その辺のことをお話しできることがありましたら、お願いします。

○椎木伸一市長 長島氏につきましても、御相談を申し上げた際はですね、恐縮であるけれども、微力でありますが、自分の経験からできることをやりたいというようなことで御承諾をいただいたところであります。

○14番(中嶋敏子議員) 先ほど教育長のところでお尋ねしたこととも関連しますけれども、市長が、この長島俊紀氏を提案されるに至って、どのようなところを評価し、期待をされているか、まずお聞かせください。
また、二つ目が、特に米ノ津校区に居住しておられるわけですけれども、この中2女子生徒の事件に関して何か特別な思いとか見解がないか、今後の取組についての思いなどをお聞かせ願えれば、お答えください。

○椎木伸一市長 お配りしてあります履歴の中で見ていただいても分かりますように、いろんなPTAの関係、あるいは出水市全体の青少年育成推進協議会等の役員、会長等もされて、豊富な子供関係の経歴、経験を多数持っていらっしゃいます。私も、現場でも何回かお会いしてお話をさせていただいたこともあります。
そういった中で、やはり出水市の将来を担う子供たちの育成ということの重要性を本当によく御理解いただいている方だという認識でありまして、そういったところの観点から、ぜひその思いを経験を生かしていただきたいという思いでお願いをしたところでございます。
二つ目の事案についてのことについては、お話をしたことはございません。

○2番(橋口住眞議員) 現在、教育委員は4名、そのうち女性お一人であると認識しております。男女共同参画の視点から、委員を選ばれるに当たって、そういった男女共同参画の視点を考慮された結果なのか、教えてください。

○椎木伸一市長 現在もお一人の方を、令和2年からお願いをしてございます。これまでも女性の方が入っていらっしゃいました。これをいろんな識見とか、いろんな御経験でありますとか、そういったものでですね、今後もまた引き続きそういった視点での取組、任命に当たっての検討等はしていきたいというふうに考えております。

○議長(杉本尚喜議員) ほかに質疑ございませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 質疑なしと認めます。よって質疑を終結いたします。
お諮りいたします。
本案は、委員会付託を省略することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 御異議なしと認めます。よって本案は、委員会付託を省略することに決定いたしました。
討論を許します。

○14番(中嶋敏子議員) ただいま提案をされております、同意第6号出水市教育委員会委員の任命について、長島俊紀氏の任命について、意見・要望を述べて討論したいと思います。
先ほど、教育長のところでも申しましたけれども、今、学校現場はコロナ禍の中で様々な課題に直面しております。少人数学級のさらなる推進、教員免許制度についての在り方に対する問題とか、変形労働時間制が導入されようとしておりますので、ぜひ長島氏に当たっては、PTAの経験もあられるので、保護者や現場の立場に立っての見解を主張していっていただきたいというふうに考えております。
また、係争中の案件については、発生から10年間の対応を含めて、しっかり検証していただきたい。そしてその中からぜひ教訓を打ち出して、今後の出水市の教育行政に生かしていっていただきたい。このことを新しい教育委員になられる長島俊紀氏に対しても強く要望して、討論といたします。

○2番(橋口住眞議員) ただいま上程されました同意第6号議案出水市教育委員会委員の任命について、意見を述べて賛成いたします。
最初に、この付します意見については、長島俊紀氏御本人に対するものでないことを申し添えさせていただきます。
今回の委員登用に当たり、男女共同参画に対する視点をいかほど生かそうと努力されたのか疑問であります。前回、令和3年3月議会の男女共同参画の一般質問を私はさせていただきました。その回答において、市長は令和2年度現在、審議会等の女性の登用の割合が出水市は17.9%と低く、審議会を構成する団体等への女性委員の協力要請や公募制度の充実を図っていると答弁され、女性の登用を積極的に行う姿勢を示されました。しかし、今回の教育委員登用において、その積極的な姿勢は感じることはできません。
政府は昨年12月25日に策定した第5次男女共同参画基本計画においても、市町村審議会委員の占める女性の割合を2025年までの目標に60%以上を掲げています。今後の任命におきましては、男女共同参画の視点を十分熟議されまして選任されますよう意見を付しまして、賛成討論とさせていただきます。

○議長(杉本尚喜議員) ほかに討論ございませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 討論なしと認めます。よって討論を終結いたします。
採決いたします。
この採決につきましては、髙崎正風議員及び鶴田悌次郎議員から無記名投票にされたいとの要求書が提出されております。
これは、会議規則第71条第1項の要件を満たしております。
よって、この採決につきましては、会議規則第73条第3項の規定に基づき、電子投票システムによる無記名投票を行います。
議場の閉鎖を命じます。
[議場の閉鎖]
○議長(杉本尚喜議員) ただいまの出席議員数は、議長を除き18名です。本案について、賛成の方は賛成を、反対の方は反対をお押し願います。
なお、会議規則第73条第5項の規定により、無記名投票による表決において、投票機の賛成表示と反対表示のいずれも押してないときは、反対表示を押したものとみなしますので、御注意をお願いいたします。
それでは、投票をお願いいたします。
[投票]
○議長(杉本尚喜議員) 押し忘れ等はございませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 押し忘れ等はないものと認めます。
これで投票を終わります。
[開票]
○議長(杉本尚喜議員) 投票の結果を御報告申し上げます。
投票総数18票、有効投票18票、無効投票ゼロ票です。
有効投票のうち、賛成16票、反対2票、うち白票ゼロ票です。
以上のとおり、賛成が多数でございます。
よって、同意第6号出水市教育委員会委員の任命については、同意することに決定いたしました。
議場の閉鎖を解きます。
[議場の開鎖]
-------------------------------------------------------
         △ 閉 会
○議長(杉本尚喜議員) 以上で、本日の日程は全部終了しました。
よって、本日の会議を閉じ、これをもって令和3年出水市議会第2回臨時会を閉会いたします。
御苦労さまでした。
午前11時31分 閉 会
-------------------------------------------------------
地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。
出水市議会議長
出水市議会議員
出水市議会議員
出水市議会議員
- 29 -