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出水市令和5年第4回定例会 第6日

○11番(北御門伸彦議員) 私は議案第80号「区域内の公共的団体等の活動の総合調整について」、賛成の立場で討論いたします。
出水市は過去20年以上、広瀬川漁業協同組合を実質的に代表する宮田幸一氏の言動に翻弄されてきた事実があります。前市長が毅然とした対応が取れず、影響を受けた職員も多く、ストレスを抱え定年を待たずに組織を離れた方も複数いらっしゃいました。
椎木市長のもと、平成30年12月の警告を発してから、今回、議案を議会に提出するに至ったことは、正しい道の一つと評価いたします。議会としても、政治倫理調査特別委員会を立ち上げ、議員辞職勧告決議を行ったことは周知のことではありますが、残念ながら、約1年半前まで議員として在任され、それ以降に内水面漁協の全国レベルの要職に就かれたことは、さらに様々な事業を進めるに当たって足かせになる懸念があります。
これまで、南九州西回り自動車道の米之津川架橋が遅れてきた不利益を被っておりますが、今回、クローズアップされた高川ダムの耐震化診断を行う前段階にあたるボーリング調査が長年できなかったことなど、市民の命にかかわる事業が進まないという説明を聞き、愕然といたしました。
一つの公共的団体が川の環境の保全を理由にして、これほど市へ不利益を与えてよいはずがありません。市が全国的にも例の少ない今回の判断を取られたことは、苦渋の決断だと思います。
よって、この議案に賛成いたします。