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出水市令和5年第4回定例会 第5日

○7番(南鶴洋志議員) おはようございます。12月12日、12番目の質問者でございます。ちなみに、誕生日は22日でございます。よろしくお願いします。
早速ですが、通告に従い質問いたします。
大項目の1、成人のひきこもりについて伺います。この質問は田上真由美議員が、令和3年第1回定例会で一般質問されております。
ここ数年、メディアでも8050問題が日本の高齢化社会での深刻な問題として取り上げられています。8050問題は、成人のひきこもりが主な原因です。成人のひきこもりは、地域社会に様々な影響が生じる可能性があります。経済的影響、社会的孤立、職業的な機会の損失、身体的健康の悪化、精神的健康の悪化、家族関係の悪化、自己肯定感の低下、犯罪や非行のリスクなど、総じてひきこもりの増加は地域社会に様々な課題をもたらす可能性があります。予防や対策のためには、包括的で理解あるアプローチが求められます。
そこで、(1)本市における、成人のひきこもりの現状と要因について、具体的な数値や傾向について把握しているか。主な原因や要因について理解しているか、伺います。
(2)本市における、成人のひきこもりの対応について、現状の取組について伺います。
(3)自立に向けた就労支援のなどの強化について、ひきこもりの方々に対して、就労支援やスキルトレーニングなどのプログラムが提供されているのか、伺います。
次に、大項目の2、ゲーム・スマホ依存について伺います。
2018年、厚生労働省研究班による、中高生を対象にした調査で、93万人にネット・ゲーム依存が強く疑われ、2013年の調査に比べ倍増していることが分かりました。ネットやスマホの過度の使用によって、生活リズムが乱れ、健康や学業に支障を来す子供が増えており、医学的にも社会的にも重要な問題となっております。ゲームやスマートフォンへの依存が続くと、様々な懸念事項が発生する可能性があります。社会的孤立、学業や仕事への悪影響、身体的健康の悪化、精神的健康の問題、リアルな人間関係への悪影響、経済的損失、ネットいじめやオンライン危険への露出、時間の浪費、これらの懸念事項は、ゲームやスマートフォンの使用が過度になった場合に、特に顕著になります。バランスの取れたライフスタイルや適切なデジタルリテラシーの向上が、これらの懸念事項の軽減に寄与することが重要です。
私は、鹿児島の教育県民週間にて、米ノ津東小学校の学校保健委員会で、講師、増田クリニック院長、増田彰則先生による講話、「ネットゲームの長時間使用が子供の心身に及ぼす影響」を聴講いたしました。増田先生は診療内科医として、近年の子供たちに見られるネットやゲーム、スマホへの依存や疾患が、もはや見逃すことができない新しい段階に入っていることを、自らの診療事例、海外の研究成果、国内及び世界の統計結果などを用いて、説得的に明らかにされました。ゲーム依存が就寝時間を遅らせ、睡眠時間を減らし、睡眠不足のゆえに脳の回復を妨げ、深刻な睡眠障害につながっているとのことです。
そこで、(1)小・中学生の現状について、ア、ゲーム・スマホ依存の影響認識について、依存症が個々の生活に与える具体的な影響について伺います。イ、本市での、小・中学生の現状把握はできているか。具体的な数値や傾向について伺います。ウ、教育現場での具体的な対応、指導、家庭との連携、サポート等について伺います。
次に、(2)子育て世代、保護者、現状について伺います。同じく、増田彰則先生は、南日本新聞にて、「2歳児問題を考える」という寄稿を出されており、その記事を読みますと、三つ子の魂百までということわざがあります。三つ子、3歳は数え歳とのことで、現在の満2歳児のことと考えると、この時期の体験、インプリンティングがその子の一生を形づくっていくという、最も大事な時期ですよ、ということを表しています。2歳児問題は、その大切な時期に、ゲームやスマホを依存してしまう子育てに、警鐘を鳴らしているのです。本市の子育て育児世代の方への対応について伺います。
ア、スマホ育児のメリット、デメリット。イ、スマホ育児・スマホ子守りによる弊害が指摘されています。こういった保護者向けの指導、対策等について伺います。
次に、大項目の3、防災対策について。近年の平均気温の上昇や大雨の頻度の増加など、気候変動及びその影響が世界各地で現れており、気候変動問題は、人類や全ての生き物にとって、生存基盤を揺るがす気候危機とも言われています。個々の気象現象と地域温暖化との関係を明確にすることは容易ではありませんが、今後、地球温暖化の進行に伴い、このような猛暑や大雨のリスクはさらに高まることが予測されております。
また、12月2日夜、フィリピン、ミンダナオ島付近を震源とする地震、マグニチュード7.7が発生し、日本でも津波が観測されました。3日夕方には、インドネシア・スマトラ島、マラピ火山で大規模噴火が発生しました。このところ、太平洋地域で大規模な地震や噴火が相次いでおり、専門科は「将来的に、日本を襲う大地震にも警戒が必要」としています。
将来、予測される被害を回避し、軽減するため、適応の取組が必要となります。そこで(1)防災対策活動状況について、防災訓練等のソフト面、避難施設や避難所の整備状況のハード面について伺います。
次に(2)自主防災組織について伺います。今年の7月に議会報告会及び意見交換会を開催いたしました。その中で、現在の自主防災組織、避難行動要支援者の個別計画について、疑問を抱かれている方がおられました、そこで、本市の自主防災組織率は100%ではありますが、実態は役員名簿だけではないのか、現況を伺います。ア、自主防災組織の活動状況、イ、本年度新事業の自主防災組織活動支援事業、自主防災避難所設備等整備事業の執行状況。ウ、避難行動要支援者の個別計画策定の進捗状況について。こちらは、令和4年第2回定例会一般質問での答弁が、「関係課が集まり、準備を進めている、対応を検討中」とのことでした。進捗状況について、伺います。
次に、(3)避難所空調設備を導入する際、災害に強いLPガス空調を検討する考えはないか、伺います。屋内運動場が避難所となる場合、災害時には電力供給が不安定な場合がありますが、LPガスを使用した空調設備は、比較的頼りになるエネルギーソースとなります。つまりは、LPガスが災害に強い動力源とされている点です。事例では、阿久根市の学校、出水工業、野田女子高の屋内運動場に導入されているようです。コスト的にはまだまだ問題がありますが、次に避難所空調設備を導入する場合、LPガス空調を検討する考えはないか、伺います。
最後に、大項目の4,交通安全対策についてです。12月10日から、年末年始の交通事故防止運動が始まりました。スローガンは、「年末年始、ルールとマナーで鹿児島路」運動の重点項目1「夕暮れ時、夜間の交通事故防止」、2「自転車乗車用ヘルメットの着用推進」、3「飲酒運転の根絶」となっているようです。市内では残念ながら、今年3件の交通死亡事故が発生しました。
そこで、(1)市内における交通事故の発生状況、(2)児童・生徒、75歳以上の高齢者の交通事故発生状況、(3)事故が多発している場所と時間、(4)野生獣が関係する交通事故の発生状況、(5)本市が取り組んでいる交通事故防止対策を伺いまして、壇上からの質問を終わります。