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出水市令和5年第4回定例会 第4日

○11番(北御門伸彦議員) 新たな診療形態として、市の行政区域が広く、訪問診療が難しい地域には、看護師が患者宅を訪問して、医師と患者を仲介するモバイルクリニックというスタイルが広がってまいります。テレビや新聞、ネットなどで紹介されている先進地の長野県伊那市では、様々な地域課題に対して、テクノロジーを活用し、生活の利便性の追求や暮らしの豊かさ、働き方改革などにつなげるDXを推進しており、その取組の一つとして、各種の医療機器を搭載した専用車両に看護師が同乗し、患者宅に出向き、通院が困難になった高齢患者に対する医療提供の継続に加え、通院時の待ち時間解消、医師の訪問診療の効率化を可能にしております。医療過疎問題の解決に役立つ取組として、全国の自治体から注目され、学習会を70自治体ほどが受講、11自治体がモバイルクリニックの導入との情報にも接しております。申し添えますと、運転を避けたほうがよい妊婦さんたち、シートベルトをしたりしますので、その方々にも有効な診療となっていると聞いております。
さて、野田診療所の経営状態については心配しておりまして、資料請求をして半年の医業収益について私も分析してみましたが、過去3か年の平均と照らしてみますと、収益は完全に半減しております。働き方改革の中で、お医者さんも大変かと思うんですが、例えば、在宅医療拠点診療所として充実させる選択肢もあるのかなというふうに考えます。現時点の答弁も難しいと考えますので、答弁は結構です。せっかくの施設でありますので、今後、積極的な活用を期待しております。
医師の働き方改革にも触れましたけれども、地域交通についても、今後、人手不足が心配されておりますし、聞くところによりますと、長島町も運転士不足だというふうに聞いております。地域公共交通の在り方も様々模索されていらっしゃると思うんですが、出水市の目指す方向性は決まっているんでしょうか。例えば、紹介もありましたけれども、モデルにしているようなシステムがあるのかどうかお尋ねしたいと思います。