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出水市令和5年第4回定例会 第4日

○椎木伸一市長 おはようございます。北御門伸彦議員の御質問にお答えいたします。
まず、地域交通の今後の在り方についてであります。ふれあいバスの見直しについては、喫緊の課題として捉えておりまして、現在、「出水市地域公共交通活性化協議会」において、様々な立場から御意見をいただきながら、見直し作業を進めているところでございます。
具体的には、ふれあいバスの主な利用目的である通院や買い物に適したルートへと見直しを行うとともに、小型車両によるAIオンデマンド交通等を組み合わせることによりまして、利便性の向上を図りつつ、持続可能な地域公共交通体系を構築していきたいと考えているところであります。
次に、地域エネルギー対策についてであります。本年、第2回定例会で池田幸弘議員の御質問にもお答えしましたとおり、まずは「株式会社いずみみらい」が、本市の公共施設の脱炭素化を目指し、太陽光発電を活用したPPA事業の取組に向けて準備を進めております。当面は、持続的に会社を運営していくために公共施設を対象としたPPA事業、ESCO事業、設備包括管理事業を行い、太陽光発電以外の再生可能エネルギーの活用や企業、市民への電量供給については、今後、共同出資者であるパシフィックパワー株式会社、鹿児島銀行とも協議しながら検討してまいりたいと考えております。
次に、出水麓地区の観光地化に対する地域への配慮についてでございます。出水麓武家屋敷群は令和2年8月に規制緩和を行いまして、「RITA出水麓」や「レストランKAIEDA」などがオープンするなど民間事業者の事業参入が活発になっています。出水麓武家屋敷群内でのイベントなどの開催により地域が活性化し、さらに民間活力で新たな飲食店などが開業して、にぎわいが生まれることで、定住促進や空き家対策などにつながっていくものと考えております。
観光客と地域住民の共生に関する課題等については、公開されていない施設や住宅敷地への立入りなどが考えられますが、地域住民等との意見交換などで情報共有を図り、適切に対処してまいります。
次に、出水麓武家屋敷群の魅力は、趣のある石垣や刈り込まれた生け垣、整然と並んだ武家門などの400年前から変わらない日本遺産としての景観、風致であると考えます。この景観を生かすため、電柱のセットバックや、母屋、武家門、石垣などの補修を対象とする助成を行うなど、古い町並みの維持を図っているところであります。このほか、公開武家屋敷や出水麓歴史館などの観光施設、甲冑・着物着付けや観光牛車などの体験型観光で、観光客の満足度の向上も図っていますが、今後は、さらに竹灯籠づくりやお茶の釜炒りなど、出水麓を生かせる体験型観光の充実や散策に向けた環境整備を行い、滞在時間の延長を図っていきたいと考えおります。
現在、策定中の観光基本計画には、観光関係事業者やワークショップの参加者などからいただいた様々な意見を反映し、具体的な取組につなげていきたいと考えております。
次に、地域要望についてお答えいたします。今年度、自治会連合会から27件の要望をいただきました。内訳については政策経営部長から後ほど答弁させますが、要望内容は、道路の蓋板設置や舗装改修など、安心安全に係る生活に密着した社会基盤の改善や施設などのハード整備事業に関するものが多いようです。
要望への対処については、すぐに対応できるものはすぐに対応していますが、検討を要するものや多額の予算を必要とするものなどは、重要性や緊急性等を総合的に判断し、優先順位を付けて計画的に整備を進めるようにしているところであります。
次に、地域猫などの課題についてであります。今年度からの新規事業である「出水市飼い主のいない猫の不妊去勢手術費助成事業」や、公益財団法人どうぶつ基金が実施している「さくらねこ無料不妊手術事業」に取り組みながら、猫による住民トラブルの軽減や、適正な生活環境の保全に努めております。
両事業の実績といたしましては、11月末現在で、30匹の猫に対する手術費の助成を行っているところでございます。
また、猫の多頭飼育崩壊や高齢者が飼育している猫の相談につきましては、今年度は5件あり、保健所と連携しながら、適正飼育に関する指導や助言を行っているところです。
なお、猫の捕獲器につきましては、今年度2基購入しており、先ほど述べた事業に取り組まれる団体等に対し貸し出しており、5件の利用があったところであります。