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出水市令和5年第4回定例会 第3日

○5番(宇都修一議員) しっかりして調べていらっしゃいますね。ちょっと前ですね、145円だったので、そこでちょっと私計算してみたんですけど、TSMCの求人は自給20ドル2交代で、3日勤務3日連休のサイクルで、週50時間から60時間になるそうです。仮に145円で20ドル60時間としたときに17万4,000円、4週間で69万6,000円となります。ちなみに、今の最低賃金だと897円掛ける60時間、5万3,820円、4週間で21万5,280円となりますので、かなり差が出ると思います。私は出水市から若い人がいなくなったりとか、公共事業ができなくなったりとかというのを心配しています。この人の流れを逆らうのではなく、うまく利用して出水市民の暮らしが豊かになるように考えていただきたいと、そのように思います。そのためには求人のお手伝いをしたり、会社ごと下請をさせるとか、あるいは、工場の工事で人手が足りなくなったときは、公共事業の工事を延期をしたりとかというのも必要になってくるときが来るのかもしれないなというふうに思っています。
レンタルのニッケンという会社があるんですけど、ここの熊本支店は、TSMCの中に事務所をつくって、3交代で24時間で勤務をされてるそうです。この工事、極端に工期が短いそうです。理由を今から説明します。先ほど市長もアメリカと中国の緊張の話をされましたけど、台湾有事の危機が迫っているからだというふうに考えていいと思います。台湾有事というのは、中国が台湾に戦争を仕掛けていくことを示します。
この夏、8月17日に、鹿児島市で市町村政研修会というのが開かれました。宮家邦彦さんの「地政学と日本の大戦略」という講演がありまして、ここも市役所の幹部も議員さんたちもたくさん参加されていらっしゃったので、覚えていらっしゃる方もいると思いますけども、中国はもう既に台湾近海にたくさんのミサイルを打ち込んでいるという話です。書画カメラ10をお願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)地政学の本ですね。この本なんですけど、私はコンビニで買いましたけど、これを見ると、これはこのときに地政学というのを知りまして、それから興味を持って買ってみたんですけど、世界の紛争の原因がよく分かります。それから、ベストセラーになってる「半導体戦争」という本があります。この本を書いたクリス・ミラーという方によりますと、先端半導体の分野では、このTSMCのシェアは90%だそうです。先端半導体というのはスーパーコンピューターとかそういう超ハイスペックな部品で、もちろん、いろんなハイテクな武器にも使われてるそうです。書画カメラ13をお願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)JETRO(日本貿易振興機構)の調査によりますと、ファウンドリーと言いまして、半導体の前工程の部品なんですけど、TSMCのシェアは55%、台湾全体は65%なんですけど、中国は左上に黒いところ、ちょっと見にくいかもしれませんけど6%しかないんです。つまり中国は自前でスーパーコンピューターとかAI技術に使う半導体はつくれていないということです。書画カメラ14をお願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)アメリカはこの辺に気がついて、しかもちょっとお行儀が悪いということで、対中国半導体輸出規制というのをしました。また、チップスプラス法というのをつくって、中国に半導体をつくる工場に協力をさせないという法律をつくりました。それで中国はどう考えてるかというと、この際、台湾を占領して、この工場を国営化して半導体を独占しようというふうに企んでいるということらしいです。そういうことがこの地政学の本には解説をされています。書画カメラ15をお願いします。これは11月28日の南日本新聞です。政府は有事の際、九州・山口の各県は台湾付近の沖縄県の離島の住民を受け入れてくださいということのようです。台湾に有事があったときに、沖縄県の離島の人たちを受け入れてくださいねということですけど、これは当然、離島の人たちばかりじゃなくて台湾の人たちもどっと来ると思います。書画カメラ16をお願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)これはさらに進んで、国はもう具体的に空港や港を指定して、自衛隊などを使えるように防衛力を強化するんだというふうにしてます。こういう新聞にはもう連日こうやって1面に載っても、テレビではあまりないということで、気づいてない人も多いんじゃないかなと思います。私は南日本新聞が少しでも県民にこのことを伝えたいということで、ぎりぎりの努力をされているのかなというふうに思っています。南日本新聞にははっきりと、もう自衛隊や海上保安庁が有事の展開やというふうに書いてあります。有事というのは中国が台湾に攻め込むことを意味してまして、さらに言えば、台湾に攻め込むということは、アメリカと戦争をするということになるのではないかなというふうに思ってます。11月28日の南日本新聞によりますと、国は鹿児島空港と鹿児島港が特に重要な入口になると、協力要請したというふうに書いておりますけれども、もう12月6日の新聞では、さらに多くの空港や港が指定されております。上陸した人たちは、特に鹿児島空港とか鹿児島港に入った人たちは、出水も重要な通り道になるんじゃないかなというふうに思っています。鹿児島から熊本、福岡、山口と行くのに、九州縦貫道があるんですけど、えびののトンネルはタンクローリーなどの特殊車両は通れないんです。なので、西回り自動車道の建設がさらに促進されるのではないかというふうに思っているところです。JRの新幹線も出水を通りますし、肥薩おれんじ鉄道も有事の際は国が使うでしょう。仮定の話には答えられないと思いますけれども、国も県も有事を想定しています。ウィングドームや道の駅も防災機能を持っています。先ほど市長にはその辺のこともお答えいただきましたけれども、再度お尋ねします。今後、防災や企業誘致、姉妹都市活動を行う際は、このことを念頭に置いて考えるべきだと思いますけれども、いかがでしょうか。