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出水市令和5年第4回定例会 第3日

○5番(宇都修一議員) 本日は12月8日です。まもなくお正月を迎えますが、世界中には争いが絶えず、多くの罪のない人たちや子供たちが、明日の命も分からない危険にさらされています。1日も早く世界が平和になりますことを祈っています。
それでは、通告に従い質問を行います。
まず、大項目1ですが、多面的機能支払交付金事業についての(1)現在の取組面積を問うについてお尋ねします。次に、(2)今後、取組面積を増やしていく考えはあるかについてお尋ねします。昨年もお尋ねしましたが、再度お尋ねします。次に、(3)作業の状況について伺うですが、最近、この事業で保全会の方が広瀬川漁協から作業の妨害を受けたという情報が入っています。このことについてどういう状況であったのかお尋ねします。
次に、大項目2ですが、農業施設の老朽化についての(1)現状はどうか。(2)今後の改修計画について伺うについてお尋ねします。こちらも昨年同様であります。次に、(3)計画の状況を問うですが、昨年も言いましたが、なぜ私がこの質問をするのかお話します。私は産業振興部長を3年して、出水平野土地改良区に出向させていただきました。私は出水平野土地改良区に行って大変驚きました。多くの施設が老朽化しており、末端の水路も傷んでいるところばかりで、地域の方々と語りながら、緊急性の高いところを優先して修繕を行い、あとは予算がないのですみませんと謝るしかないのでというのが現状でした。まさに医学で言うところのトリアージの状態でした。実は、この高川ダムをはじめとする多くの施設を10年間、数十億円かけて更新する国営施設応急対策事業という国の事業が計画されておりましたが、途中で東日本大震災が発生し、ダム等の耐震基準の見直し等で高川ダムの耐震調査が追加をされました。国は広瀬川漁協に対して何度も説明に行きましたが、協力は得られませんでした。平成29年2月下旬に、九州農政局が広瀬川漁協と話し合いをしましたが、結局、この事業が白紙化されたという報告を受けていました。しかしながら、ここまでひどいことになっているとは、私も詳しく知らなかったので、どうしてあのとき何とかできなかったのだろうと、大変申し訳なく思いました。そして、私は今、この問題を解決したいと、そう思っています。この耐震調査、いまだに実施されておりません。聞くところによると、耐震調査が済んでいないダムは、日本でただ1か所、ここだけのようです。実際に東日本大震災のときに破損したダムがあったそうです。もし、梅雨時の水が満水のときに地震が来て、ダムが壊れたらと思うとぞっとします。
皆さんは黒部ダムを御存じだと思いますが、途中で設計変更しているのは御存じでしょうか。理由は、当時、南フランスにあったマルパッセダムが決壊し、多くの犠牲者を出したからです。
そこでお伺いします。これに対してどのように考えているのでしょうか。また、ほかにも多くの国有施設が処理できずにいます。どのようなものがあるのかお尋ねします。
議員の皆さん、この問題は正直言って難しい。白を白、黒を黒と言うのは勇気が要ります。どうかみんなで力を合わせてやり遂げたいと思います。皆さんの力をお貸しください。
この議会中継を多くの方が御覧になってると思います。鹿児島県には鳥インフルエンザ対策等、大変お世話になっていますが、この問題に関しては非常に逃げ腰です。取り合おうとしてくれません。市民の皆さん、県民の皆さん、今こそ立ち上がっていただきたいと思います。
以上で、大項目2を終わりにして、3に入ります。
TSMC熊本進出について、まもなく世界最大級の半導体製造メーカーの工場が完成します。投資額約1兆円のうち半分は日本政府が負担ということですが、これをチャンスと捉えプロジェクトチームを設け、思い切った対策をする気はないかを問うについてお尋ねします。
半導体分野で世界最大手のTSMCがお隣熊本県の菊陽町に新たな工場を建設すると正式に発表してから、11月9日で2年を経過しました。熊本県菊陽町は、グーグルマップによると、出水市役所から役場まで112キロ、1時間46分とあります。今建設中の西回り自動車道は完成すると、さらに近くなるでしょう。
また、KKBのニュースによると、11月15日から3日間にかけて、お隣の薩摩川内市で九州・台湾クリエイティブウィークが開催され、TSMCの副社長さんが講演をされました。薩摩川内宣言が発表され、九州・台湾の連携を継続するとの重要性を確認したということでした。これ実は、薩摩川内市の幹部が、田村大さんという方に薩摩川内市の産業を将来を見据えて変えていく新たな構想のパートナーになってくれないかと相談をして、今に至ってるそうです。約27ヘクタールの広大な市有地に「持続可能でより良い未来を目指す」をスローガンに、サーキュラー都市を目指す拠点をつくるということだそうです。しっかりと将来を見据えて、当然、TSMCの進出にもしっかりと対応されているようです。このTSMCには、大きな経済効果が期待されているわけですが、それは現在建設中の工場がまもなく完成し、来年度末には生産が開始されるからです。私はこの関連工場を出水に誘致できないかと思っています。下請工場でもいいと思います。薩摩川内市も活動していると思いますが、出水市のほうがより近いので有利だと思います。報道によれば、工場周辺では大渋滞が予想され、ホテルや借家も不足すると思われます。そして、何よりリスクの分散が必要です。薩摩川内市もリスクがあります。そういうリスク分散を考えたときに、出水市は大変よい場所だと思います。昨日、土屋議員が質問されてましたが、改めてお尋ねします。出水市に工場を誘致する考えはないでしょうか。
以上で、大項目3を終わりにして、4に入ります。
イベントの在り方についてに移ります。西日本オールドカーフェスティバルは大変よいイベントだと思っています。しかしながら、見直しの時期が来ているのではないかと。さらに多くの観光客がこの出水市に訪れるように、内容を見直す気はないかを伺うですが、最近、鹿児島の友達とこのことについて話す機会がありました。彼が言うには、「どうして無料なんだ。」と、「有料にしたほうがいいんじゃないか。」と言うわけです。私はそこまで思ったことなかったんですけど、確かに、わざわざ出水に来るわけですから、お金を払ってでも充実したいいものを楽しみたいというわけです。ところで、このオールドカーは至るところで開催されています。日本だけじゃなくアメリカでも古い日本車がブームになっているそうです。今まで野田の方々が主になって続けていらっしゃってますので、有料化も含めて実行委員会の方々と協議をされたらどうかと思いますが、お考えをお聞かせください。
最後に、大項目5の質問、イベントにおける職員のボランティア参加の在り方についての、クリーン作戦の責任者は、昔からボランティア参加であるが、時間外勤務の扱いはできないかを問うですが、昔から続いているので何年かかるか分かりません。難しいかもしれませんけど、見直しをする考えはないかをお伺いして壇上からの質問を終わります。