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出水市令和5年第4回定例会 第2日

○椎木伸一市長 井伊健一議員の御質問にお答えいたします。
まず、本市の認知症高齢者数でありますが、在宅を含めた調査は3年ごとに県が実施しておりまして、直近では令和2年度の調査で2,380人、うち在宅の認知症高齢者数は1,132人となっております。
次に、在宅の認知症高齢者に対する主な取組といたしまして、集いの場であります「オレンジカフェ」の開催や、認知症初期集中支援チームの設置、地域包括支援センターや在宅介護支援センターによる相談や訪問等での見守りを行っています。また、認知症サポーターの養成講座や、認知症に関する映画上映を通じ、市民の方々の認知症への理解を深めています。
次に、認知症の方が行方不明になった際の取組といたしましては、徘徊等リスクが高い方につきましては、事前の予防策といたしまして、本人及び家族の同意のもと、御本人の顔写真を地域包括センターで登録しているケースもございます。また、行方不明となられた場合には、ケアマネジャーや警察等関係機関と速やかに情報共有を行い、早期の発見につながるよう捜索に協力しているところであります。なお、市では、徘徊リスクの高い高齢者に対しては、GPS等の購入費用等の助成や介護保険サービスによるGPS等のレンタルを行っております。
次に、認知症の方に対する損害賠償については、基本的には当事者間で解決すべき問題であると考えますが、民間の損害賠償保険に加入されている方もいらっしゃるようでございます。
次に、認知症サポーター養成講座の受講人数でありますが、同講座は平成21年度から開設しておりまして、令和5年10月末現在で6,782人が受講されています。また、年代別の内訳につきましては、平成29年度から統計を取っており、その内訳で申しますと、小学生197人、中学生が649人、15歳から69歳までが2,133人、70歳以上が561人となっているところです。
次に、認知症に関する映画についてでありますが、市では、在宅医療・介護連携推進事業の中で、昨年度から認知症のケアと介護職の魅力を描いた作品の映画上映を行っております。その観覧者数は、令和4年度は新型コロナ感染症の影響もあり94人でしたが、令和5年度は273人と、大幅に増加し、「人権の大切さを学んだ。」「認知症を理解し支えてくれる人が多い地域になってほしい。」など、反響は大きく好評でございました。
次に、認知症フレンドリー宣言についてですが、本市では、子供から高齢者まで健やかに暮らせる支え合いのまちづくりを目指し、この認知症フレンドリー宣言にあるような具体的な取組については、すでに進めているところでございます。今後とも、認知症に限らず、地域共生社会の構築に取り組んでまいりたいと考えております。
次に、傘のしずく取り器の導入についてでございます。
本庁舎及び両支所をはじめ、ほぼ全ての公共施設におきまして、雨天時に来庁される市民等への対応としまして、施設の出入口に傘立てを設置し、雨の日等に利用していただいている実情でございます。