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出水市令和5年第4回定例会 第2日

○椎木伸一市長 日髙信一議員の御質問にお答えいたします。
まず、自殺の現状についてでございますが、長期的には、国、県と同様に本市も減少傾向にあります。10年間の年代別の現状につきましては、後ほど、保健福祉部長から答弁をさせます。
自殺対策計画の取組状況でございますが、自殺対策計画は、平成28年の自殺対策基本法の改正により、全ての都道府県及び市町村に策定することが義務化されました。
本市では令和2年3月に計画を策定し、国の自殺総合対策大綱に示された基本方針に基づき取り組んでおります。自殺対策を推進する上では、人材の育成が基本となることから、自殺のサインに気づき、必要な支援につなぎ、見守る役割を持つゲートキーパーの養成講座を開催しております。また、自殺を社会全体の問題とする共通認識が図られますように、心の健康づくりに関する講演会の開催にも取り組んでおります。
さらに、実際に悩みを抱えている方を対象とした「こころの相談会」も実施しているところでございます。全国的に若年層の自殺率が上昇していることから、特に若い世代に向けては、「SOSの出し方に関する教育」を重点的に行い、今年度は、SOSの受け手となる民生委員等を対象とした「SOSの受け止め方講演会」も開催いたしました。講師は、全国で自殺予防教育に取り組まれていらっしゃる高橋聡美先生を招聘しまして、参加者も熱心に聴講され、自殺に対する理解が深まったとの感想が寄せられております。
国は昨年10月に新たな自殺総合対策大綱を定め、子供や若者の自殺対策、女性に対する支援の強化等が新たに追加されました。それらを踏まえ、本市でも令和6年度に策定予定の次期計画に向けて準備を進めているところであります。「誰も自殺に追い込まれることのない出水市」の実現のために自殺対策の一層の強化を図ってまいります。