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出水市令和5年第4回定例会 第2日

○椎木伸一市長 それでは、1番バッターの土屋工吉議員の御質問にお答えいたします。
まず、準用河川等の管理についてでございますけれども、準用河川は市内全域で48河川、延長約84キロメートルを管理しております。市としましては、年2回の河川パトロールに加え、大雨や台風後の災害調査も行っており、補修対応が必要な箇所を確認するとともに、市民からの通報にも対応しながら、修繕を行っております。
本年度については、しゅんせつ工事4件、護岸工事2件を実施し、増水時に対する河道確保と後背地の家屋や農地への被害減少に努めております。今後においても、河川パトロール等を実施しながら、適正に管理していきます。
次に、小次郎川水系の合流地点での内水氾濫についてお答えいたします。現在、出水インターチェンジ周辺において農業用排水路の整備を行っており、流末は小次郎川に接続しております。令和2年9月に策定いたしました「米ノ津地区雨水管理方針」において、計画降雨量を時間当たり85ミリメートルとして、流量計算を行い、断面不足となる区間を拡幅改修しております。農業用排水路と小次郎川との合流地点については、拡幅改修する区間に比べて、現況水路に排水勾配があり、計画降雨量に対応可能な断面も確保されていることから、改修する予定はないところでございます。
次に、安全柵等の設置についてでありますが、道路幅が狭く通学路でもあるため、水路側に高さ1.2メートルほどのフェンスを設置することとしております。
次に、「県営水利施設等保全高度化事業出水平野第1地区」についてお答えいたします。本事業は昭和46年から昭和59年にかけて整備された頭首工や幹線水路などの老朽化対策を、県が事業主体として実施する事業で、令和6年度からの事業実施に向けて国庫補助の申請を行ったところでございます。
次に、事業期間についてでありますが、本事業は全体計画を令和40年度までとし、1期計画は令和6年度から令和10年度までの5か年を予定しております。
次に、農業用施設の老朽化についてでございますが、施設の老朽化が進むと機能低下や破損が懸念され、農業全般に多大な影響を及ぼすものと考えております。今後も出水平野土地改良区や県と連携しまして、国営事業や県営事業を活用しながら、農業用施設の長寿命化を図ってまいります。
次に、企業誘致についてお答えいたします。台湾の半導体受託生産大手のTSMCの熊本県菊陽町における工場建設は、今後も関連する半導体企業等の九州進出を誘引するものと思われます。現在、本市での立地可能な土地は、パイオニア跡地に約2万7,000平方メートルであるため、新たな適地調査を実施しているところであり、今後も半導体産業の工場投資や関連企業の進出は続くと思われることから、地域経済の活性化や雇用創出につなげていきたいと考えているところであります。