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出水市令和5年第4回定例会 第1日

○椎木伸一市長 ただいま上程されました、令和5年度出水市一般会計補正予算(第9号)ほか4会計に係る補正予算について、一括して提案理由を説明いたします。
まず、一般会計補正予算(第9号)について説明いたします。
今回の補正は、事務事業費の確定見込み等による調整、人事異動等に伴う給与費の調整及び、国・県負担金の過年度精算返納金等の計上のほか、北薩広域行政事務組合負担金、特別会計への繰出金の調整、財源変更など、それぞれ所要の予算措置を講じようとするものでございます。また、指定管理者制度を導入している公の施設の管理運営費について、最低賃金の引上げや物価上昇の影響により増加している経費を補塡するための委託費を追加計上しております。これらのほか、新規事業など、主なものについて、補正予算第1条の歳入歳出予算の補正の歳出から説明いたします。
29ページ、第2款総務費、総務管理費の市税過誤納金還付金では、法人市民税等の還付の増加により、還付金が不足する見込みとなりましたので、所要見込額を追加計上いたしました。
次に、31ページにかけての戸籍住民基本台帳事務費では、戸籍等の記載事項に氏名の振り仮名情報が新たに追加されることに伴い、戸籍総合システム等の改修委託費を新規計上したほか、マイナンバーカード交付増加に伴い、住民票などのコンビニ交付件数が増えていることから、交付に係る委託費を追加計上いたしました。
続きまして、33ページ、第3款民生費の社会福祉費、障害福祉サービス給付費の介護給付費及び訓練等給付費では、利用件数の増加などにより、扶助費に不足が見込まれることから、所要見込額をそれぞれ追加計上し、障害者地域生活支援事業費の障害者日中一時支援事業費においても、利用者の増加などにより、所要見込額を追加計上しました。
また、35ページにかけての老人福祉費の高齢者福祉一般管理費では、国庫補助金を活用して整備しました、認知症対応型の通所介護事業所と施設内保育所について、施設を廃止することとなりましたことから、処分に伴います国庫補助金返還金を新規計上し、介護予防支援事業費では、令和6年度介護報酬改定等の制度改正に伴う地域包括支援システムの改修委託費を新規計上いたしました。
次に、37ページの児童福祉費、障害児通所支援事業費の児童発達支援給付費では、利用者の増加などにより、扶助費に不足が見込まれますことから、所要見込額を追加計上し、保育対策総合支援事業費では、保育支援者の配置に対する保育体制強化事業費補助金のほか、保育補助者の雇用に対する保育補助者雇上強化事業費補助金、睡眠中の事故を防止するためのセンサー購入に対する保育所等事故防止推進事業費補助金、老朽化した机等の備品購入に対する保育環境向上等事業費補助金及び、医療的ケアを必要とする子供のための看護師等の配置に対する医療的ケア児保育支援事業費補助金を、それぞれ新規計上しました。
また、39ページの保育所等整備事業費補助金では、大久保さくらこども園の改築工事に係る補助金を新規計上し、放課後児童健全育成事業費では、現在、リースにより設置している米ノ津児童クラブの建屋について、来年度も利用することから、期間を延長し、併せて、今年度末に予定していた解体に係る経費を調整しております。
次に、生活保護費の生活扶助費では、保護人員の増加などにより所要見込額を追加計上し、医療扶助費では、インフルエンザの流行や新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが5類に移行したことに伴い、医療費が増えていることから、所要見込額を追加計上いたしました。
また、41ページ、第4款衛生費、保健衛生費の子ども医療費助成事業費においても、インフルエンザの流行などにより助成件数が増えていることなどから、所要見込額を追加計上いたしました。
続きまして、第6款農林水産業費、農業費の農業総務一般管理費では、地方卸売市場の卸売業者である「鹿児島いずみ青果株式会社」が、買受人から売買取引について提訴され、本年2月に、福岡高等裁判所宮崎支部に控訴されていた損害賠償請求控訴事件について、地方卸売市場の設置者として補助参加しておりましたが、9月20日に控訴棄却により判決が確定しましたので、弁護士への成功報酬等の訴訟補助参加経費を新規計上いたしました。
次に、43ページ、農業再生事業費の経営所得安定対策推進事業費では、農業再生協議会で雇用している職員の給与につきまして、会計年度任用職員の給与改定に準じて調整するため、人件費に係る協議会への補助金を追加計上し、機構集積協力金交付事業費補助金では、農地中間管理機構を通して農地を貸し付ける場合に交付される地域集積協力金を新規計上いたしました。また、海岸保全施設維持管理費では、土砂の堆積により浸水のおそれがある出水干拓東工区天神潮遊池のしゅんせつ工事費を新規計上し、基幹水利施設管理費では、電気料の確定見込みに伴い、小原揚水機場に係る管理委託料を調整し、これにより生じた国・県補助金を活用して、来年度以降に予定していた高川ダムの気象観測設備の更新を前倒しで実施することとし、更新経費を新規計上いたしました。
次に、45ページ、林業費の有害鳥獣防除事業費では、イノシシ・シカ等による被害の増加に伴い、鳥獣被害対策実施隊の出動回数及び、捕獲件数が増えておりますことから、実施隊への報酬及び捕獲補助金の所要見込額を追加計上し、泉の森づくり事業費では、森林所有者が実施する間伐に対する私有林育成事業補助金を新規計上いたしました。また、かごしまの竹で育む産地づくり事業費では、県補助金の追加内示に伴い、株式会社WOOD LIFEが実施される竹林改良や管理路整備に対する補助金を追加計上いたしました。
続きまして、49ページ、第8款土木費、道路橋梁費の道路維持補修費では、地域経済対策及び年度間の端境期対策といたしまして、市道7路線に係る蓋版整備工事費等を追加計上し、一般道路整備事業費についても同様に、市道6路線に係る改良工事費等及び、市道太鼓橋野平線における排水対策を検討するための調査委託費を計上しております。いずれの路線も、安心・安全の面から緊急性が高く、計画の前倒しをするものでございます。
今回、歳出予算と併せて繰越明許費を設定しておりますので、本年度末から来年度当初を通じまして、本市地域経済の下支えに一定の波及効果をもたらすものと考えているところでございます。
次に、里道等整備地域支援事業費では、自治会等が実施される里道等の整備に係る原材料費等が増えていることから、所要見込額を追加計上し、河川海岸費の急傾斜地崩壊対策事業費では、米ノ津前地区の崩壊対策に係る測量設計委託費等を新規計上しております。
続きまして、51ページ、第9款消防費、常備消防費の消防総務業務費では、令和6年度採用予定消防職員の被服等購入費を新規計上し、非常備消防費の消防団車両費では、購入を予定しておりました第5分団自動車部の消防ポンプ自動車について、車両本体の生産停止に伴いまして、車両を確保できない状況が続いており、今年度中の発注が困難となったことから、購入に係る経費を調整しております。
次に、第10款教育費、教育総務費の奨学金貸付事業費では、鶴の恩返し奨学金貸付事業に活用していただきたいとの指定寄附がございましたので、奨学金貸付基金の積立に係る繰出金を新規計上いたしました。
次に、53ページ、小学校費の小学校施設維持補修費では、来年度の特別支援学級数の増加見込みなどに伴い、教室改修に係る準備経費を新規計上し、小学校教材費では、指定寄附がございましたので、学校の図書購入費を新規計上いたしました。また、小学校教育設備整備事業費では、先ほどの小学校施設維持補修費と同様に、特別支援学級数の増加見込み等に伴いまして、備品購入費を新規計上いたしました。
次に、中学校費の中学校施設維持補修費では、小学校と同様に、特別支援学級の教室改修に係る準備経費を新規計上し、中学校教材費においても、指定寄附がございましたので、図書購入費を新規計上しております。また、中学校就学援助費では、援助費の増加に伴いまして所要見込額を追加計上し、55ページにかけての中学校教育設備整備事業費では、こちらも小学校と同様に、特別支援学級等の備品購入費を新規計上いたしました。
次に、社会教育費のツル食害対策事業費では、国・県補助金の追加内示に伴い、事業費を追加計上し、57ページの保健体育費、社会体育施設一般管理費の出水地域分では、社会体育施設等の管理運営委託料について、賃金・物価上昇に伴う特別補塡のほか、現在、進めている総合体育館の空調工事に伴います来年3月までの休館により、指定管理者の収入となる利用料金収入が減少することから、補塡に係る委託料を追加計上しております。
以上が歳出の概要でございますが、これに対する歳入としは、国庫・県支出金、財産収入、市債等を追加計上し、地方交付税、繰入金等を調整いたしました。
次に、7ページ、補正予算第2条の繰越明許費の補正は、戸籍総合システム等改修業務委託ほか6件について、年度内の事業完了が見込めないことや、所要の工期確保等の関係から繰越明許費を設定するものでございます。
また、8ページから9ページの補正予算第3条、債務負担行為の補正は、議会会議録作成業務委託など業務委託に関するもの25件、高尾野地域社会体育施設等の公の施設の指定管理料2件のほか、ふるさと納税推進事業など14件、合計41件について、期間及び限度額を設定するものでございます。
10ページから11ページの補正予算第4条、地方債の補正は、海岸保全施設整備事業を追加し、市道整備事業ほか2件の起債限度額をそれぞれ変更しようとするものでございます。なお、本条による補正後の市債の現在高は、予算説明書63ページの資料のとおりとなるものでございます。
以上が一般会計補正予算(第9号)の概要でありますが、今回の補正額は、5億5,007万円の追加で、これにより予算規模は307億5,170万3,000円となるものでございます。