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出水市令和5年第4回定例会 第1日

○18番(中嶋敏子議員) ただいま提案されております認定第4号「令和4年度出水市介護保険特別会計歳入歳出決算の認定について」、問題点を指摘して、反対いたします。
わずかな年金しかない高齢者は、高い介護保険料を天引きされることによって、暮らしが脅かされています。311人の人が2,601万9,861円の介護保険料を滞納しております。滞納の多くは、年金天引きできない1月1万5,000円以下年金の高齢者のところで、大半は発生していると思われますが、これらの人がサービスを受けようとすると、利用料は3割になります。
自公政権は、この7年間、要支援サービスの保険給付外し、特養入所を要介護3以上へ限定、原則1割だった利用料を所得によって2割、3割に負担を増やし、施設の食費、居住費の負担増など、介護保険を一層サービス利用できない制度に改悪を連打しております。介護事業所は、報酬の大幅削減で経営困難に拍車がかかり、介護現場の人手不足を加速させています。
制度の持続性確保という名目で、負担増や給付抑制をさらに進めながら、全世代型地域包括ケアを推進して、社会保障への国の責任を後退させていく途上であり、介護の権利を守り、国の悪政から市民を守るためには、自治体としての独自の施策が求められています。
3億円あまりの基金残高の活用や一般会計からの繰入等を行うなどして、介護保険料の引下げと誰でも必要なとき、安心して必要なサービスを利用できる本来の制度に改善・見直しを図るべきであるとことを主張して、討論といたします。