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出水市令和5年第4回定例会 第1日

○18番(中嶋敏子議員) ただいま提案されております、認定第3号「令和4年度出水市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について」、問題点を指摘して反対いたします。
コロナ禍で高齢者の命と暮らしをどう守るのかが問われているときに、加入者の12.31%、1,124人の医療費窓口負担が、令和4年10月、1割から2割に一気に2倍になりました。怒りと怨嗟の声が寄せられております。冷酷な自助政策そのものであります。21年の通常国会の審議では、コロナ禍で精神的にも経済的にも疲弊して追い込まれる高齢者への負担増が、受診抑制を招いていることが各調査で明らかになっていることや、2割負担の対象者を国会審議抜きで、政令で拡大できることが大問題になりました。2008年から始まったこの制度は、国民を年齢で区切り、高齢者を別枠の医療保険へ強制的に囲い込んで、負担増と差別医療を押し付けるものであります。制度開始以来、6回にわたる保険料値上げが繰り返され、現在、年間6万1,738円の大きな負担に上っています。99人が滞納し、滞納額は593万4,500円に上っております。これは、介護保険と同じく、大半は年金天引きできない1月1万5,000円以下年金者のところで発生していると思われることから、深刻であります。滞納者7人に短期保険証、未交付者が2人いることは、医療が欠かせない高齢者へ、やってはならないことではないでしょうか。
減らされてきた高齢者医療への国庫負担を抜本的に増やし、差別と負担増のこの制度は廃止し、もとの老人保険制度に戻すべきであります。
この認定には反対するものです。