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出水市令和5年第4回定例会 第1日

○総務病院委員長(鶴田均議員) おはようございます。それでは、よろしくお願いいたします。
総務病院委員会が審査した議案は、認定第1号「令和4年度出水市一般会計歳入歳出決算の認定について」所管部分、認定第5号「令和4年度出水市交通災害共済特別会計歳入歳出決算の認定について」、認定第9号「令和4年度出水市病院事業会計決算の認定について」です。以上、3件の審査報告を行います。
まず、認定第1号「令和4年度出水市一般会計歳入歳出決算の認定について」の所管部分について概要と結果を、質疑部分を中心に報告します。
歳出部分において、委員より、「出水市の財政状況は、県内の状況と比べてどうか。」との質疑に、「経常収支比率について、県内19市の平均が大体90%である。本市は少し下の89.3%、市町村平均でも90.5%であるため、数字としては平均より下と考えている。実質公債費比率についても、県内19市の平均が8.1%、市町村も含めると7.1%になっており、本市は7.6%という数字ではあるが、起債の発行に当たっての許可をもらう18%よりは下であり、早期健全化計画の策定対象となる25%よりも下ということで、特に数字的には問題ないと考えている。」との答弁でした。
主要な施策の成果の説明書144ページ、買い物支援事業費について、「利用者の要望は委託者に届いているのか。」との質疑に、「コンビニを経営している方に委託しているので、主にそこで取り扱っている食料品等を販売しているが、普段取り扱っていない品物等は、対応できる範囲で、後日届ける形で対応していただいている。」との答弁でした。
成果の説明書147ページ、出水市SDGs推進事業検討協議会開催経費について、「2回開催されているようだが、ここから提言をいただいた場合、どう生かしていくのか。」との質疑に、「この検討委員会は令和3年度から開催しており、令和3年度は、ラムサールに登録された「ツルの越冬地」を中心に取り組んでいくという提言をいただいた。その提言をもとに、未来都市への応募をしたが、不採択となった。令和4年度は、その不採択の結果を受け、未来都市に2回目の挑戦をするための計画書について審議をいただいた。」との答弁でした。
成果の説明書154ページ、さく井設備保守点検業務委託料について、「経年に伴い経費が発生しているようだが、掘ってから何年たっているのか、地下水はどのような活用をしているのか。」との質疑に、「井戸については、新庁舎建設時に地下水を活用するために掘っているため、6年程度経過している。地下水はトイレの排水、サーバー室の水冷式のエアコンの熱を冷ますための水槽の水、東庁舎の外構の植木等の散水用の水に使用されている。」との答弁でした。
続く討論では、賛成の立場で、「令和4年度の財政状況は、財政力指数0.42、経常収支比率89.3%、実質公債費比率7.6%と適正な財政運営がなされていると認められること、地域活性化に必要な各種の事業を計画どおり実施してきたと認められることから、賛成する。」との討論があり、採決の結果、全会一致により認定すべきものと決定しました。
次に、認定第5号「令和4年度出水市交通災害共済特別会計歳入歳出決算の認定について」の概要と結果について報告します。
担当課より、歳入部分について、成果の説明書535ページ、「会費について、加入者数は1万8,999人、年会費は総額で625万5,420円となっている。中学生以下と運転免許証自主返納者については、会費を1人当たり100円としている。加入率は36.76%である。」
歳出部分について、成果の説明書539ページ、「交通災害共済見舞金について、死亡見舞金が1件、傷害見舞金は55件で支出している。こちらについては、入院、通院合わせて5日以上で見舞金の対象となっている。」との説明があり、続く質疑、討論はなく、採決の結果、全会一致により認定すべきものと決定しました。
次に、認定第9号「令和4年度出水市病院事業会計決算の認定について」質疑部分を中心に概要と結果について、報告します。
委員より、「医業本業での利益が出るようにするために、どのような施策を考えているか。」との質疑に、「公立病院の性格上、不採算の部門、小児救急医療や感染症医療などを担うため、どうしても採算を取るということが非常に難しい事業ではあるが、患者数の目標等、いろいろな目標を設定し、国からの交付税なども補塡しながら、本業部分での黒字化を目指していきたいと一丸となって取り組んでいる。」との答弁でした。
「一生懸命努力され、経常的にも利益が出ているので、就職を希望する人も増加してきていると認識してよいか。」との質疑に、「以前と比べると応募者が増えている。看護師もそうだが、患者も徐々に上昇の傾向にあるということで、黒字で病院経営がうまくいっているというイメージを広く示すことで、そういった人が集まる病院となっている実感はある。」との答弁でした。
決算資料50ページの西館感染症病棟改修工事設計業務について、「この感染症病棟を生かした将来の展望はないか。」との質疑に、「西館の感染症病棟については、感染症指定医療機関として指定されている病床数が今4床あるが、現在の病棟では、2部屋に2床ずつという構成で、患者が異性であった場合に、最大2人しか入らないなど運用上の問題があったため、4室4人という改修を行うものである。当面はコロナ患者の受入れを想定しているが、感染症指定医療機関であるので、コロナ感染症だけでなく、その他感染症に対応するための長期的な視点を持って整備している。」との答弁でした。
続く討論では、賛成の立場で、「CT装置、医療画像管理システム等の更新を行い、基幹病院として医療の質の向上が図られていること、新型コロナウイルス感染症対応においては、必要な病床確保と入院患者の受入れをはじめ、発熱外来の設置、PCR検査、ワクチン接種等で中核的な役割を果たしていること、病院事業全体では、純利益8億2,701万円を計上しており、医師の増加等による医業収益の改善により、前年度比9,818万9,000円増加している。高尾野診療所、野田診療所における患者数の減少に伴う収支状況は懸念材料であるものの、病院事業全体では、前年度に引き続き、純利益を計上し、年度末の現金残高は、5億6,208万円増加し、19億6,870万円となったこと等から、賛成する。」との討論があり、採決の結果、全会一致で認定すべきものと決定しました。
以上で、総務病院委員会委員長報告といたします。