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出水市令和5年第3回定例会 第6日

○7番(南鶴洋志議員) 私は、陳情第3号、「相次ぐ原告勝訴判決に従い、直ちに生活保護基準を引き上げ、物価対策給付金をすべての国民に支給することを要望する意見書を国に提出してください。」に委員長報告に賛成、不採択の立場で討論いたします。
本市では、エネルギー、食料品価格等の物価高騰対策として、生活に特に大きな影響を受けている低所得者世帯を支援するため、一般会計補正予算(第3号)の電力・ガス・食品等価格高騰重点支援給付金給付事業において、物価高騰による家計への影響が特に大きいと思われる住民税非課税世帯等の低所得世帯を対象に、1世帯当たり3万円を現金で支給するなど、適宜支援を行っております。生活保護基準額が高すぎると、社会政策の労働市場の側面を反映している生活保護基準額と最低労働賃金のバランスが失われてしまい、労働者が生活保護を選択する動機が高まり、労働市場への参加が減少する可能性があります。貧困層の支援と労働者の権利を保護しながら、経済の健全性と持続可能性を確保するために、慎重に調整する必要があります。
また、陳情項目の2に、「すべての国民に給付金を支給する」との記載があります。このことは、国家予算に大きな負担をかける可能性があり、財政の健全性を損なう恐れがあります。また、給付金は一時的な支援であり、物価高騰の根本的な原因を解決する手段ではなく、持続可能な方法ではありません。
以上のことから、委員長報告に賛成、陳情不採択といたします。
議員各位の御賛同を、よろしくお願いいたします。