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出水市令和5年第3回定例会 第5日

○椎木伸一市長 髙崎正風議員の御質問にお答えいたします。
まず、道路行政についてでありますけれども、令和元年度から令和4年度までの道路改良事業等の事業実績額につきましては、後ほど建設部長から答弁をいたします。
次に、高尾野内陸工業団地内の市道矢房線から広域農道までの道路整備についてでございます。幹線道路の整備につきましては、池田幸弘議員の御質問にもお答えいたしましたけれども、南九州西回り自動車道や北薩横断道路の現在の整備されている整備状況、交通事情の変化、そして市内の渋滞路線の解消、また、現在実施しております市の道路整備の進捗を考慮しながら、整備時期を判断する必要がありますので、この路線につきましてもこれらを総合的に判断しながら取り組んでまいりたいと考えております。
次に、昨年発生いたしました鳥インフルエンザに関する御質問にお答えいたします。まず、廃業した養鶏農家の有無でございますが、発生農場の養鶏農家は全て再開に向けて準備をされており、ほかの農家を含めて廃業された養鶏農家はいらっしゃらないところと伺っております。
次に、発生農場に係るひなの導入状況であります。現在、順次導入が進んでおり、マルイ農業協同組合からは来年2月には全ての農場が再開予定であると伺っているところであります。
次に、今後の支援についてであります。現在、マルイ農業協同組合の養鶏農家が実施されている鶏舎への消毒液噴霧装置等の設置など、新たに取り組む防疫対策について、費用の一部を助成するための事業を創設したところであります。
次に、本年7月24日付で公表されました国の疫学調査報告書では、本市における鶏とツルの感染源であるウイルスは、遺伝子解析の結果、全く別のウイルスであると報告されており、養鶏場での鳥インフルエンザの発生については、ツルが直接関与している可能性は極めて低いものと専門家から聞いております。また、ウイルスの侵入経路につきましては、これまでの小動物等の農場内への侵入に加えまして、近隣農場間での伝播の可能性が否定できない事例も見受けられるとされております。新たに粉じんや羽毛の飛散が感染源となる可能性にも言及されているものの、原因の特定には至っておらず、確実な防疫対策の難しさを再認識しているところであります。
次に、埋却地の問題による地域住民への対応であります。吉元勇議員の御質問にお答えしたとおり、原則、防疫措置の主体である県が対応することとなっております。本市では、国や県に対して、様々な対策の要望を行っており、先日も私自身が県知事や農林水産大臣を訪問し、有効な対策が講じられるよう要望したところでございます。
次に、今後の埋却地における同様の問題の発生防止策についてであります。殺処分における埋却処分等については、県の家畜保健衛生所が行うものでございまして、今後も国の指針や衛生管理基準に基づいて、県が各養鶏農家へ指導を行っていくこととなります。市としましても、県と情報共有を行いながら、連携して対応してまいりたいと考えます。
次に、埋却地からの臭いや流出水問題に対する地域住民への補償についてでありますが、市が直接の原因者ではないことから、市が補償費として支出することは難しいと考えております。
次に、防疫対策についてであります。先ほども申し上げましたとおり、疫学調査の報告書では、本市における鶏とツルの感染源であるウイルスは、遺伝子解析の結果、全く別のウイルスであると報告されており、養鶏場での鳥インフルエンザの発生につきましては、ツルが直接関与している可能性は極めて低いものと考えております。各農場におかれましては、感染原因が特定できないウイルスの防疫対策であり、万全の体制を整えることが難しい中、従来の国の指針等に基づく防疫対策の徹底に加え、消毒液噴霧装置の設置など、新たな防疫対策にも取り組んでおられます。市では、疫学調査報告書にある提言に基づきまして、消毒液噴霧装置等が早期に設置されるよう支援を行っているところでございます。