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出水市令和5年第3回定例会 第5日

○20番(髙崎正風議員) 令和5年の第3回定例会の一般質問の最後の質問者になりました、髙崎正風でございます。よろしくお願いいたします。
   それでは、通告に従い、道路行政と畜産振興について、一般質問をいたします。
今日の社会情勢は、ロシアのウクライナへの軍事侵攻で、世界平和に大きな波を引き起こし、各国が活発な動きを見せ、我が国も防衛力強化元年と位置付け、防衛費を1兆4,213億円の増額をいたしました。それと、合計6兆6,001億円とし、令和6年度も令和5年度を上回る7兆6,000億円前後の概算要求がなされようとしています。今の状態では、世界平和がいつまで続くのか分かりませんが、私どもに不安を募らせない安全で安心した日常生活が築かれ、恒久平和を願うものであります。
それでは、道路行政について。道路は言うまでもなく、私たちの生活基盤に重要な役割を果たし、人や物、情報を運び、また、地域を総合的につなぎ、観光や生活物資、農林水産物、工業製品などの輸送を支えております。
ところで、市町村合併から明日で17年6か月になります。時の流れは速いもので、市長、副市長、教育長と執行体制も変わり、職員も半数ぐらいの在籍ではないでしょうか。議員は、当初より10名定数減となり、合併前からの議員は3名となりました。ほかは職員からの重責を担う副市長と議員が4名はいます。こうして振り返ってみますと、人の流れも変わり、着々と新しい出水市に生まれ変わろうとしています。1つ残念なことは、合併協定書の庁舎位置が反故にされたことは、私の信念として一生涯忘れることはないでしょう。また、平成17年1月、市町村合併説明会資料の中に、新市まちづくり計画とはと、「新市まちづくりを総合的かつ効率的に推進することを目的とし、この計画を実現することにより、1市2町の速やかな一体化促進し、住民福祉の向上と新市の均衡ある発展を図ろうとするものです」と、住民説明会資料に記されております。今の状態では均衡ある発展と言えるでしょうか。先般、池田議員の質問に、地域発展の阻害要因は何かとのお尋ねに、市長の答弁には、人口減少であると答えられました。その解決策は全く見られませんでした。そのことが、旧野田町は知らず知らずのうちに人口減少となり、昨年過疎地域に指定をされ、商店や飲食店は廃業に追い込まれ、合併以前の活気が失われています。旧高尾野町も同様の状況になりかねないか危惧されているところです。特に目に付くのは、先ほど来、農道整備などについて質問がありましたが、市道・農道の管理は合併以前から見るとおろそかであります。また、道路整備については優先順位が決められ、一歩も前に進まない有様であります。そこで、旧市町ごとの土木予算の配分はどうなっているかと資料請求しましたところ、予算配分の資料はないとの回答がありました。
それでは、質問に入ります。(1)について、合併から17年が経過したが、市道路改良工事の令和元年度から令和4年度までの年度別の旧野田町、旧高尾野町、出水市の地区ごとの事業実績額と、それに併せ道路維持修繕費についても同様にお伺いをいたします。(2)について、旧高尾野町では、工業団地内の矢房線の延伸は、最重要路線として取り上げられていた路線でありました。合併があったため、未だに整備が手つかずの状態です。そこで、均衡ある発展を推進するため、矢房線を広域農道までの延伸を早めの計画をしていく考えはないか、お伺いいたします。
次に、畜産振興について。鶏卵日本一と言われた出水市に、昨シーズン想定外の鳥インフルエンザが蔓延し、120万1,000羽が殺処分をされました。本年度も飼養農家にとっては嫌なシーズンが近づいてまいりました。昨シーズンの教訓を生かし、万全な防疫体制を構築し、発生しないような飼養農家をはじめ、行政と一体となった防疫に万全を期して臨んでいただきたいと思っております。
また、先般、佐賀県内で豚熱が発生しました。それを受け、本市に約4万2,000頭が飼育されていることから、本市は緊急に豚熱防疫幹部会を開き、関係機関との連携を図っていくことなどを確認したと報道がありました。市長はこれまで、この経験を踏まえ、初動が一番大事、危機感を持って対応して万全を期し、防疫処置ができるように取り組むとコメントされています。本市の基幹産業は農業で、そのうち畜産は、農業生産額の70%余りを占めております。生産牛・肥育牛については今のところ問題がないが、このことも頭に入れた防疫対策を講じておく必要があると思います。
それでは、鳥インフルエンザについて、質問をいたします。市長は先般、農林水産省に出向き、本県出身の野村哲郎農林大臣に鳥インフルエンザの防疫対策の徹底に向け、国と地方との連携を求め、さらには地方自治体単独での財政対応には難しいと述べ、同省に要望したとの新聞記事がありました。そこで、(1)鳥インフルエンザ感染拡大で、本市の養鶏農家に甚大な損失が発生いたしました。養鶏農家の現状はどうなっているかをお伺いいたします。ア、廃業された農家はいなかったのか。イ、ひなの入数状況はどうなっているのか、完全復帰するまでいつ頃までかかるのか。ウ、行政として今後どのような支援を考えているのか伺います。(2)今回の鳥インフルエンザの感染原因と感染拡大について疫学調査の結果はどうだったかをお伺いいたします。(3)埋設地の不備で地域住民からの苦情が出たが、市としてどのような対策を講じられたかをお伺いいたします。(4)埋設地の不備が再度発生しないように、行政として全養鶏農家へどのような対策をしていく考えがあるか伺います。(5)悪臭や水質汚染で地域住民が集会や現地確認また県の説明会に時間を要した費用は、原因者負担と考えられるがその補償をする考えはないか。最後に(6)10月中旬頃ツルなどが飛来しますが、養鶏農家の防疫体制は万全であるのか、市としての対策、国や県からの対策について指示があったのか、お伺いいたします。
以上で、1回目の質問を終わります。