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出水市令和5年第3回定例会 第4日

○12番(吉元勇議員) そういった他市の事例も含めてですけれども、民間のほうでも何らかの形で、それに応えようという姿勢があるので、出水市の行政がそういったパートナーシップの導入で何らかのメリットがあるという施策があればあるほど、民間のほうも施策は進んでいくと思います。ぜひ、パートナーシップ制度もSDGsのことも含めて、時代の流れであります。地方からこういったパートナーシップの導入を進めていけば、国もいろんな形で変わるんじゃないかと思います。
4番目の質問、市外通勤補助制度についてですが、もうこれでここ1週間、2週間、いろんな人も盛り上がって、「いいね」という若い意見もあれば、年配の方は「なんよって。わいは何を考えとっとか。自治会に入らんということが、よかと思っととか。」と、この差ですね。
ちょっと参考に申し上げますと、今のこの自治会組織というのは、元はどこでつくられたかというと、僕もいろいろと調べたら、これ日中戦争の頃に遡るんです。だから、あの頃日中戦争が始まって、日本軍がなかなか結果を出せないもんだから、どういった国は政策を出したかというと、大政翼賛会が国民にいろんな伝達事項を末端までいくような組織をつくって、末端にあったのが自治会と部落。それがずっといって、戦争が終わったんだけども、そのままいろんな連絡事項がうまくいったもんだから、自治会として残った、部落として残った。鹿児島市あたりはずっと町内会ですね。出水市の場合は、ほかの自治会もですけど、公民館という組織があって、今は自治会というようになっている。こういう日中戦争の頃につくられた組織の結果なんです。
いい面もあるんですけど、僕はもう疲労制度だなと思っています。もう若い人にとっては、そんな魅力もないし、僕なんかもう50年以上ここにいるから、普通に考えているけど、若い人にとったら、「自治会活動ですか。」というのは、当然。魅力ないんだから、あんまり。
で、今回、特化してやったのは、こういった事例もあると思うんですよ。例えば、鹿児島市に45歳ぐらいの夫婦がいて、奥さんの地元は出水だと。介護しないといかんごとなったと。相談したら、「じゃあ出水市も新幹線の通勤手当があるから、じゃあ住むか。」と「あんたは、お父さん、お母さんの介護をしなさいよ。私は出水駅から新幹線に乗って行くから。通勤手当の補助があるから、毎月2万もらってよかったね。今から給料も少なっていくし。」といったところに、自治会加入が条件ですとなれば、「いや、ちょっと待って。自治会加入は、これはちょっと困ったね。そんな活動もでけんとこにね。」加入して入れば、毎月自治会費も払わないといかん。それから、会にも出らないかん。会に欠席すれば、欠席金まで払わないといかん。自治会によっては、ちょっとした掃除に行くのに、「今日は忙しくてPTAがあります。」とか、何かあって行けませんと言ったら、欠席金3,000円ですて。辞められた人もいるそうです。そんな状態が今の自治会です。だって、自治会というのは、「どうしようか。若い人もまだだけど、将来、子供が大きくなって、小学校になったら入ろうか、どうしようか。でも、収入が少ないね、私たち。毎月の2万円はありがたいよね。入らないといかんのかな。毎月お金を払わないといかん。活動にも参加せないかん。でも、通勤手当の毎月の2万円は欲しいよね、どうする。」こういった悩みを、若い世代に送る制度なんです。強制加入と僕は言い方したけど。こういったことは、そこに住んで自治会活動も入ってもいいがね。入ろうよと、そういう思いがあって入るもんなんです。それを2万円をぶら下げて、「入らないとあげないよ」と、こういうことはやめましょうよ。市長も「今後は検討するかもしれない。」と言ったけど、本当これは強制加入的に若い人たちが無理やり入らないといかん。2万円をぶら下げて、「入んなさいよ」ということを。行政がやるもんじゃないですよ。この言い方をしましたけれども、気持ちはどうなりましたか。やめませんか、自治会加入。2万円ぶら下げて「入んなさい」というのは、やめませんか。