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出水市令和5年第3回定例会 第4日

○椎木伸一市長 26年間という長い間、立哨をされまして、子供たちの安心・安全に御尽力いただいておりまして、誠にありがとうございます。この場をお借りしまして、御慰労申し上げます。
吉元勇議員の鳥インフルエンザ埋却地からの液体漏出についての御質問にお答えいたします。
まず、地元自治会の皆様や農家の皆様に対しての本市の支援でございます。家畜伝染病予防法に基づきます防疫措置に伴います今回の埋却地に関する問題につきましては、その実施主体であります県が、基本的に対応することとなっているところでございまして、市としても、できるだけの協力をしてまいりたいと考えております。また、流出水や臭いの問題への対応や埋却地の移設問題につきましては、県において地元自治会で説明会を7回開催され、本市からも全ての説明会に参加させていただき、情報収集と関係団体等との情報共有を図っているところでございます。
次に、県に対する本市からの申入れについてでありますが、私自身もできる限り現場を訪れるようにしておりまして、地元の代表の皆様も市長室へおいでいただきましたので、その際、お話をお伺いし、また私が現場に伺った際もお話をさせていただいているところであります。
そのようなことも踏まえまして、問題発生直後から幾度も県庁を訪問させていただき、対応をお願いしております。県知事や農林水産大臣ともお会いして、その際には要望書につきましても、それぞれ2回提出しております。要望内容といたしましては、「地域の生活環境の早急な改善や地域住民への丁寧な説明」「埋却場所の適正化に向けた検討」「発生原因や発生メカニズムの解析」など、今後の防疫対策に関する指針の早期策定の国への要請などを申し入れております。
次に、今後の埋替え作業については、地域の要望を受けて県の判断と責任の下で実施されることから、本市としては県からの情報や地域の声を共有し、必要に応じて連携協力しながら、対応していきたいと思っているところであります。
次に、パートナーシップ制度の導入についてお答えいたします。
本市におけるパートナーシップ制度の導入につきましては、今年度中に導入するよう準備を進めているところでございます。またLGBTQの理解を深めるための啓発活動の取組につきましては、本年3月に職員向けの研修会を実施いたしました。さらに今後、市民向けの講演会を開催するなど、啓発活動に取り組んでまいりたいと考えているところであります。
次に、市外通勤補助制度についてお答えします。
この制度は、定住促進事業の一つであり、本市への定住の促進及び地域活性化を目的とするものでございます。自治会への加入促進については、災害に対する自主防災をはじめ、円滑な生活環境や市勢を推進していく上で、大変重要な課題であり、自治会活動への参加により交流が生まれることで、地域の活性化や子供たちの健全な育成にもつながることが期待されておりますので、市勢の中で重要な役割を担っていることであると考えております。このようなことから、今のところ、要件の見直しについて検討する予定はございませんけれども、今後、制度の見直しなど必要になった場合には、自治会連合会等、関係の皆様の御意見をお伺いしながら、検討してまいりたいと考えます。
次に、自治会加入が認められない方への対応については、現在のところ、そのような相談を受けた事例はありませんが、今後、相談があった場合には、状況を確認しながら、適正に対応してまいりたいと考えます。
次に、水銀灯廃止に伴う公共施設の対応についてであります。「水銀に関する水俣条約」が平成29月8月16日に発効され、令和2年12月31日からは、水銀に関する規制が実施され、一般照明用の高圧水銀ランプの製造及び輸出入は原則禁止となりました。これまでも、学校や市民プールなど機会があるごとにLED灯へ更新してきておりますが、市のスポーツ施設等においては、約1,400基の水銀灯を使用していることから、「株式会社いずみみらい」によるESCO事業を活用するなど、高効率なLED灯へ計画的に更新していきたいと考えております。なお、庭球場につきましても、LED灯への更新を検討しているところであります。
次に、植木市への支援についてお答えします。本市は、福岡県の田主丸地域と並んで九州でも有数の植木の生産地の一つに上げられており、出水市植木組合主催と鹿児島いずみ農協主催の2つの植木市がございます。植木市では植木に直接触れ、セリで買い付けることができることから、市内外から多くの方々が訪れ、にぎわいを見せております。しかし、住宅の洋風化により庭造りが以前と変わったり、新型コロナウイルス感染症による急激な生活環境の変化に伴い、国内需要が減少するなどして植木市の売上げも減少しているところでございます。このような状況でありますが、植木の里として50年近く続く植木市の存続を支援していきたいと考えておりまして、これまでも出水市として各種支援を実施しているところでございますが、さらに、令和2年度からは植木購入等の補助事業を実施しているほか、今後、広報を広く実施するとともに、植木市をイベント化することで集客を図ることができないかなど、出水市植木組合等の関係者の皆様と協議・連携しながら、植木市の新たな取組について協議をしていきたいと考えているところでございます。
次に、畳生産者への支援についてでありますが、本市では、中小企業者等に中小企業振興資金の利子補給や信用保証料の補給を行っております。畳製造事業者の経営状況については、正確に把握できておりませんが、確かに、住宅の構造変化等により、昔と比べると畳の需要は減少していると感じられます。特定の事業者に特化した、直接の経営支援は難しいと考えますが、「出水市木造住宅新築等建築工事促進事業」において、畳替え等についても補助対象としていることから、今後も制度の周知を図ってまいります。