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出水市令和5年第3回定例会 第3日

○椎木伸一市長 出水睦雄議員の御質問にお答えいたします。
まず、農業政策についてでございます。農業は本市の基幹産業でありまして、これまでも農家の所得向上や新規就農者の育成・確保などに取り組んでおり、また持続可能な農業生産を行っていることが客観的に証明される農業生産工程管理、いわゆるGAPの認証取得費用の一部助成を行う制度を新たに創設いたしました。今後も国や県の動向を注視しながら農業振興を図ってまいりたいと考えております。
次に、農地面積の減少についてお答えいたします。地域ごとで事情があるかと思いますけれども、平野部であれば道路交通網の発達による利便性の向上により、農地が宅地化したことも農地減少の要因のひとつと捉えております。なお、農地を農業以外に利用する場合、土地改良区等の関係団体から意見を聴取し、県の同意を得た上で法の規定に基づき、適正に手続をしているところであります。
次に、農業用水口・排水口整備の補助についてお答えいたします。農業用水口・排水口は、農道や用排水路とは異なりまして、水田個々の施設であることから、補助事業には適さないものと考えますけれども、用排水路を一体的に整備する場合は、補助の対象になるものと考えております。また、多面的機能支払交付金事業に取り組んでいる地域は、活動計画に位置づけることで、農業用水口・排水口の更新を実施することができますので、それらの活用について検討していただければと思っております。
次に、スクミリンゴガイの対策についてですが、通称ジャンボタニシとも呼ばれ、生育初期の稲に食害を及ぼすため、農家の方々がその対策に大変苦慮されていることは十分承知しているところであります。本市では、田植え時期の水管理や適切な薬剤使用などの管理方法をはじめ、ジャンボタニシは寒さに弱いことから、冬場における耕うんや水路の泥上げなどが有効な防除対策であることを、市の広報紙で周知しながら、対応をお願いしているところでございます。薬剤散布を含め、有効とされる様々な対策を講じても撲滅することは困難ですが、引き続き、有効な対策の周知に努めるとともに、農家の方々の御意見を伺いながら、市として新たな対策ができないか、関係機関と協議してまいりたいと考えております。
次に、その他の危険外来種の予防対策についてであります。御紹介のありました「ナガエツルノゲイトウ」は国内において多くの自治体で確認され、今後、日本全国に広がる可能性がある多年草の植物であります。繁殖力、再生力が非常に高く、生態系や農業への悪影響のおそれがあるため、国の特定外来生物に指定されています。当該植物の侵入経路は様々あり、侵入に対する対策は難しいと考えていますが、万一、本市で発見された場合は、国の防除マニュアルに基づき対応してまいりたいと考えます。
次に、名護公園の設備の破損についてであります。令和5年6月28日に、当公園でトイレの照明やドア等が壊される被害が発生しております。被害を発見後、警察に被害届を提出するとともに、情報提供をお願いしているところですが、いまだ解決に至っておりません。
破損した設備につきましては、修繕依頼を行っており、近日修理されるものと思っておりますけれども、引き続き情報収集に努めるとともに、貼り紙による注意喚起や管理者及び警察の巡回強化など、市民の皆様が快適に利用できるよう適正な管理に努めてまいります。
次に、他の公園の状況についてですが、近年ではこのような事案は発生はしていないところでございます。