令和5年出水市議会第2回定例会会議録第6号
-------------------------------------------------------
令和5年6月29日
-------------------------------------------------------
会議の場所 出水市議会議場
-------------------------------------------------------
出席議員 20名
1番 井 伊 健 一 議員
2番 迫 田 小百美 議員
3番 池 田 幸 弘 議員
4番 田 中 秀 一 議員
5番 宇 都 修 一 議員
6番 江川野 一 成 議員
7番 南 鶴 洋 志 議員
8番 鮎 川 浩 一 議員
9番 上須田 清 議員
10番 日 髙 信 一 議員
11番 北御門 伸 彦 議員
12番 吉 元 勇 議員
13番 土 屋 工 吉 議員
14番 鶴 田 均 議員
15番 田 上 真由美 議員
16番 杉 本 尚 喜 議員
17番 出 水 睦 雄 議員
18番 中 嶋 敏 子 議員
19番 道 上 正 己 議員
20番 髙 崎 正 風 議員
-------------------------------------------------------
地方自治法第121条の規定による出席者
椎 木 伸 一 市長
冨 田 忍 副市長
髙 橋 正 一 政策経営部長
山 元 周 作 総務課長
大 田 直 子 財政課長
山 田 丞 財政課財政係長
青 﨑 譲 二 企画政策課長
福 川 正 樹 企画政策課秘書監(係長)
柿 木 彰 保健福祉部長
田 口 保 こども課長
溝 口 雄 二 市民部長
揚 松 智 幸 商工観光部長
高 口 悟 農林水産部長
中 原 克 章 農政畜産課長
志 水 靖 博 農林水産整備課課長補佐兼林務水産係長
小 原 一 郎 建設部長(水道部長併任)
島 畑 郁 朗 建設政策統括監(部長級)
松 井 勉 高尾野支所長
東 畠 賢 一 野田支所長
福 濱 敏 郎 出水総合医療センター事務部長
大 平 伸 章 消防長
大久保 哲 志 教育長
宮 﨑 毅 教育部長
中 原 貴 浩 教育総務課長
-------------------------------------------------------
議会事務局
春 田 和 彦 局長
西 野 竜 一 次長(主幹)
濵 上 泰 廣 主任主査
野 﨑 育 美 主査
北 紘 至 主査
-------------------------------------------------------
付議した事件
令4陳情第2号 川内原発の20年延長運転期間に関する陳情書(総務病院委員長報告)
陳情第1号 国体国益解体勢力LGBT法案・断固反対の意見書提出を求める陳情書(総務病院委員長報告)
陳情第2号 ゆたかな学びの実現・教職員定数改善をはかるための、2024年度政府予算に係る意見書採択の要請について(文教厚生委員長報告)
議案第40号 出水市再生可能エネルギーの利活用の推進に関する条例の制定について(総務病院委員長報告)
議案第41号 出水市屋根付き市民ふれあい広場の設置及び管理に関する条例の制定について(産業建設委員長報告)
議案第34号 令和5年度出水市一般会計補正予算(第4号)(総務病院・文教厚生・産業建設委員長報告)
議案第37号 令和5年度出水市水道事業会計補正予算(第1号)(産業建設委員長報告)
議案第39号 令和5年度出水市病院事業会計補正予算(第1号)(総務病院委員長報告)
議案第44号 令和5年度出水市一般会計補正予算(第5号)
意見書案第1号 ゆたかな学びの実現・教職員定数改善をはかるための2024年度政府予算に係る意見書
閉会中の継続審査について
陳情第3号 相次ぐ原告勝訴判決に従い、直ちに生活保護基準を引き上げ、物価対策給付金をすべての国民に支給することを要望する意見書を国に提出してください。
午前10時00分 開 議
△ 開 議
○議長(田上真由美議員) おはようございます。ただいまの出席議員は20名であり、定足数に達しております。これより令和5年出水市議会第2回定例会第6日の会議を開きます。
-------------------------------------------------------
○議長(田上真由美議員) 鶴田均議員より、議場でつえを使用したいとの申入れがありましたので、これを許可しております。
-------------------------------------------------------
△ 発言の取消
○議長(田上真由美議員) ここで、南鶴洋志議員から、お手元に配付しましたとおり、会議規則第65条の規定により、発言を取り消したい旨の申入れがありましたので、南鶴洋志議員の発言を許します。
○7番(南鶴洋志議員) 皆様のお手元に配付してあります発言取消申入書のとおり、6月16日の一般質問におけるふるさと納税についての発言の中で、「―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――」という発言が、実際はLR株式会社の契約自治体は昨年度は23自治体、今年度は28自治体となっており、LR株式会社にサイト運用を委託している自治体が減少している事実はなく、事実と異なる発言でLR株式会社の信用を失墜するおそれがあるため、発言の取消について、会議規則第65条の規定により、議会の許可を得たく申し出るものでございます。
皆様の誤解を招くような発言をしてしまい、申し訳ございませんが、発言の取消について御理解くださるようお願い申し上げ、申出の内容についての説明といたします。
○議長(田上真由美議員) お諮りいたします。
ただいま申出のありました発言の取消を許可することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 御異議なしと認めます。よって、南鶴洋志議員からの発言の取消申出を許可することに決定いたしました。
-------------------------------------------------------
△ 議会運営委員長の報告
○議長(田上真由美議員) ここで議会運営委員長の報告を求めます。
○議会運営委員長(杉本尚喜議員) おはようございます。議会運営委員会が協議しました結果につきまして、御報告申し上げます。
本日の議事日程は、お手元に配付のとおりでございます。日程第1から日程第8までは、各常任委員会に付託された議案等の委員長報告、採決を行います。6月26日に新たに追加送付となりました議案第44号令和5年度出水市一般会計補正予算(第5号)を日程第9として上程、提案理由説明の後、委員会付託を省略し、即決の取扱いといたします。
皆様の御協力をお願い申し上げ、議会運営委員会の委員長報告といたします。
-------------------------------------------------------
△ 議事日程の報告
○議長(田上真由美議員) 本日の議事日程は、お手元に配付しているとおり定めました。
令和5年出水市議会第2回定例会
議 事 日 程 第 6 号
令和5年6月29日 午前10時 開 議
第1 令4陳情第2号 川内原発の20年延長運転期間に関する陳情書(総務病院委員長報告)
第2 陳情第1号 国体国益解体勢力LGBT法案・断固反対の意見書提出を求める陳情書(総務病院委員長報告)
第3 陳情第2号 ゆたかな学びの実現・教職員定数改善をはかるための、2024年度政府予算に係る意見書採択の要請について(文教厚生委員長報告)
第4 議案第40号 出水市再生可能エネルギーの利活用の推進に関する条例の制定について(総務病院委員長報告)
第5 議案第41号 出水市屋根付き市民ふれあい広場の設置及び管理に関する条例の制定について(産業建設委員長報告)
第6 議案第34号 令和5年度出水市一般会計補正予算(第4号)(総務病院・文教厚生・産業建設委員長報告)
第7 議案第37号 令和5年度出水市水道事業会計補正予算(第1号)(産業建設委員長報告)
第8 議案第39号 令和5年度出水市病院事業会計補正予算(第1号)(総務病院委員長報告)
第9 議案第44号 令和5年度出水市一般会計補正予算(第5号)
第10 意見書案第1号 ゆたかな学びの実現・教職員定数改善をはかるための2024年度政府予算に係る意見書
第11 閉会中の継続審査について
陳情第3号 相次ぐ原告勝訴判決に従い、直ちに生活保護基準を引き上げ、物価対策給付金をすべての国民に支給することを要望する意見書を国に提出してください。
-------------------------------------------------------
△ 議 事
○議長(田上真由美議員) これより議事日程により、議事を進めます。
-------------------------------------------------------
△ 日程第1令4陳情第2号・日程第2陳情第1号
日程第3陳情第2号 一括上程
○議長(田上真由美議員) 日程第1から日程第3までの陳情3件を一括して議題といたします。
ここで、総務病院委員長の審査報告を求めます。
○総務病院委員長(鶴田均議員) おはようございます。よろしくお願いいたします。
ただいま議題となりました陳情について、総務病院委員会が審査しました概要と結果につきまして報告します。
はじめに、令4陳情第2号「川内原発の20年延長運転期間に関する陳情書」については、令和4年第3回定例会において、総務病院委員会に付託され、判断をするには時期尚早であること、国、県の方針がはっきりせず、川内原発の国の指示に基づく対応が不完全であることから、全般的に判断ができる状況にないとのことで継続審査となっていたもので、令和5年2月10日には、川内原発への現地調査を行いました。
今回、討論で、反対の立場で「地球温暖化に伴い、電力需要も大分増えており、再生可能エネルギーもまだまだ開発の一部で間に合わない状態であるので、この陳情には反対する。」との討論があり、採決の結果、賛成皆無により不採択相当とすべきものと決定しました。
次に、「陳情第1号国体国益解体勢力LGBT法案・断固反対の意見書提出を求める陳情書」について報告します。
本陳情については、参考意見等を求めずに審査しております。
討論において、反対の立場で、「性の多様性に関し、世界的にも理解していかなければならない問題である。よって、LGBT法案の成立は賛成すべきものと考える。また、この陳情の趣旨が理解できないところが多いことから、反対する。」との討論や「LGBTの流れは、世界的なものがあり、日本国内でも理解を深めていこうという流れができつつある。性の差がない、多様性を認めていくような世の中をつくっていくことで、一人一人が幸せになっていくものと考えられるため、反対する。」との討論があり、採決の結果、賛成皆無により不採択相当とすべきものと決定しました。
以上、総務病院委員会委員長報告とします。
○議長(田上真由美議員) 令4陳情第2号「川内原発の20年延長運転期間に関する陳情書」について、総務病院委員長の報告に対する質疑を許します。
○12番(吉元勇議員) 非常に難しい問題ですが、この問題の一番の根本的なところにあるのは、いわゆる使用済核燃料、高レベル放射性廃棄物の処分が決まっていないと。地中埋設を検討しているけれども、進まないといったことがあって、この辺について陳情には反対とかしたけれども、この辺の使用済核燃料、高レベルの放射性廃棄物の地中埋設のことと絡めた委員会での議論というものがあれば、お示しください。
○総務病院委員長(鶴田均議員) その件につきましては、特にありませんでした。
○議長(田上真由美議員) ほかにございませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結いたします。
討論を許します。
陳情に対しまして賛成の方から討論をお願い申し上げます。中嶋議員は、陳情に対しまして賛成のお立場でいらっしゃるということですので、中嶋議員の討論を許します。
○18番(中嶋敏子議員) ただいま提案をされております川内原発の20年延長運転期間に関する陳情書に対して、委員長報告には反対し、陳情書に賛成の立場で討論いたします。
原発事故後、歴代政権が原発依存度を低減するとしてきた方針を一転、岸田首相は原発の新増設や運転期間延長などの検討の加速を指示しました。昨年末、政府は原発の最大限活用を掲げたGX(グリーントランスフォーメーション)基本方針を決定し、同方針を具体化する原子力基本法改定案など、5本の法案を束ねた原発推進統合法案とGX推進法案を、先の通常国会で強行しました。改定法は原発事故の教訓から定められた原発運転期間の原則40年、最長60年規制と推進の分離も投げ捨て、運転延長の権限を原子力規制委員会から推進側の経済産業省に移行、70年超の運転さえ可能としました。「もう二度と自分たちと同じ思いをする人をつくりたくない」そんな原発被害者の思いも、原発事故の教訓も踏みにじり、原発回帰にかじを切った岸田政権に被災者をはじめ、全国から「福島を忘れるな」と厳しい批判の声が上がっています。
九州電力川内原発は、間もなく法で定められた寿命である40年を迎えます。九州電力は、これをさらに20年延長して使い続けるための申請を、昨年10月に行い、現在、原子力規制委員会がその審査を行っています。陳情書にあるように、2011年3月の福島第一原発の事故は、私たちに改めて原発の潜在的な脅威を知らしめました。水素爆発によって大気に放たれた大量の放射性物質は、多くの住民の命と生業と日常生活を奪いました。あれから12年の歳月が経過した現在でも、非常事態宣言は発動されたままで、帰還困難区域はいまだ309平方キロメートルを残しています。このように、ひとたび事故を起こせば、そこに住む住民に甚大な影響を及ぼします。
総務病院委員会では、再生エネルギーがまだ確立されていない以上、原発は必要という議論があったようですが、陳情書でも明らかにされているように、鹿児島は太陽光、風力、水力、地熱など再生可能な自然エネルギーが多くにあります。再生エネルギーが確立されていないどころか、九電は原発を稼働させるために、こうした再生可能エネルギーの供給に出力抑制をかけ、関係者から批判の声が上がっています。今年2月10日は総務病院委員会の川内原発の現地視察に私も同行させていただきました。が、莫大な人員と経費をかけた安全対策を目の当たりで見て、核を燃料とする原発の危険性を、改めて認識いたしました。川内原発の立地圏に住む市民の安心・安全な暮らしを守るためには、本陳情書が求めている陳情項目に、本議会が答えることではないかと考えます。
委員の皆様の賛同をお願いして、討論といたします。
○12番(吉元勇議員) 令4陳情第2号、川内原発の20年延長運転期間に関する陳情書について、賛成の立場で討論します。
大変、難しい問題とはいえ、市民から陳情が出た限りは、政治家としてはきちんと考えを表明しなければなりません。
この問題の一番の難しいところは、やはり使用済核燃料の最終処分場、いわゆる高レベル放射性廃棄物の処分が決まっていないことであります。先ほども説明がありましたが、私たち出水市議会の一部は薩摩川内市にある原子力発電所の調査に行きました。いろんな説明を聞いても、しっかりしたものができて、しっかりした延長に対することもやっていると認識しております。九州電力さんの努力は大したもんだなと認識しております。
それとは別に、国の方針として、使用済核燃料の高レベル放射性廃棄物の処分が決まっていないこの現状を見たときに、20年延長を認めるということは、原発の推進をこのまま処分場のことをきちんと方向性を示せないで、解決しないままにやるというのは、いかがなものかと思います。
また、この20年延長が進めば、今全国的に進んでいる風力発電、水力、それから太陽光、この再生可能エネルギーの更なる推進にも、何らかのブレーキがかかるのではないかという懸念もあります。
ベースロード電源として原子力発電所は必要だと認識しております。昨今の電気料金の高騰も含め、必要なものとは認識しますが、このまま推進するとなかなか再生可能エネルギーの推進が進まないのではないかという懸念もあります。一番の最大の懸念は、何回も言いますが、使用済核燃料、高レベル放射性廃棄物の処分であります。このことを考えますと、簡単に陳情に反対する、あるいは延長に賛成することはなかなか言えないものであります。九州電力株式会社の努力はきちんと認識しておりますが、この処分場のことを解決しない限り、なかなか延長にすんなりと賛成するわけにはいかないという立場で、陳情に賛成するものであります。
○14番(鶴田均議員) 陳情書に反対いたします。
我々、総務病院委員会も本当に何回もこれは検討しておりました。ただ、電気エネルギーというのは、生活には非常に重要なことでございます。再生可能エネルギーも、まだまだ確立されておりませんので、こういった状況で私たちはどういうふうにしていいのか、検討してまいりました。これにつきましては、県の専門委員会が知事に報告もされております。また、薩摩川内市で説明会も行われている状態でございます。
また、規制委員会におきましては、九電にもいろいろな面で厳正に要請を行っており、また安全面についても十分注視していきたいという報告も受けておりますので、これらのことを考えますと、本陳情書については不採択したいと思います。
○議長(田上真由美議員) 鶴田均議員に確認いたします。最後の文言が不明瞭であったように感じます。この陳情に対して、賛成、反対、もう一度よろしくお願いいたします。
○14番(鶴田均議員) 本陳情については、反対いたします。
○議長(田上真由美議員) ほかにありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 討論なしと認めます。よって、討論を終結いたします。
採決いたします。この採決は起立によって行います。この陳情に対する委員長の報告は不採択です。したがって、原案について採決いたします。本陳情を採択することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)
○議長(田上真由美議員) 起立少数です。よって、本案は不採択とすることに決定しました。
陳情第1号「国体国益解体勢力LGBT法案・断固反対の意見書提出を求める陳情書」について、総務病院委員長の報告に対する質疑を許します。
○12番(吉元勇議員) 陳情の趣旨というか要旨が、よく分からなかったというような報告がありました。結局、委員会としては反対ということなんですが、よく分からないまま反対するというのも、いかがなものかと思うんですけれども、どういった点が、よく陳情の中身が分からなかったから反対だということなんですかね。
○総務病院委員長(鶴田均議員) 先ほども説明いたしましたが、LGBT法案というものについては、時代の流れでもあるんだということで、私たちは検討いたしました。国のほうも、その方向で動いている状態であるということで、私たちもそれについては協議しました。
そしてまた、内容につきましても、様々な内容がきて、それもどうも理解しがたいところが確かにあります。ですから、そのようなことで、これについては今の段階では賛成することが厳しいので、反対するということにいたしました。
○議長(田上真由美議員) ほかにありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結いたします。
討論を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 討論なしと認めます。よって、討論を終結いたします。
採決いたします。この採決は起立によって行います。この陳情に対する委員長の報告は不採択です。したがって、原案について採択いたします。本陳情を採択することに賛成の方は起立願います。
(賛成者皆無)
○議長(田上真由美議員) 起立皆無です。よって、本案は不採択とすることに決定しました。
次に、文教厚生委員長の審査報告を求めます。
○文教厚生委員長(南鶴洋志議員) それでは、「ゆたかな学びの実現・教職員定数改善をはかるため、2024年度政府予算に係る意見書採択の要請について」について、文教厚生委員会が審査しました概要とその結果について、御報告申し上げます。
学校教育課から「学級編成の現状としては、令和3年度から小学校の学級編成を35人学級で行うものとなっており、本年度は4年生までが35人学級、令和6年度は5年生、令和7年度は6年生と段階的に35人学級編成が進められている。政府は中学校の学級編成についても今後検討するとしているが、現時点では高等学校については特に示されていないと認識している。義務教育費国庫負担割合については、平成18年に国の三位一体の改革に伴い、国庫負担割合が2分の1から3分の1になっている。」との参考意見があり、質疑として、「教職員の人材不足が課題と思うが、今の鹿児島県の状況は。」との質疑に、「県全体は即答できないが、出水市に関しては、本年度は教職員の未配置はなく、全ての学校に配置されている。」との答弁でした。「人材不足が深刻な問題であるとの認識があるか。」との質疑に、「教職員の成り手がいないと新聞報道等でもある。そういったことへの危機意識は持っている。」との答弁でした。
続く討論において、反対の立場から、「教職員定数の改善以上に、教職員の資質の改善が優先される。中学、高校での35人学級は必要ないと思われる。義務教育費国庫負担割合の引上げは、今後の課題であり反対する。」との発言があり、また、賛成の立場から、「この陳情書は豊かな学校の学びや働き方改革など、いろいろな要素を含んでいる。定数改善や35人学級についてもそういう考えを持っているので賛成する。」との発言があり、採決の結果、賛成多数により採択相当とすることに決定しました。
以上で、文教厚生委員会の委員長報告を終わります。
○議長(田上真由美議員) 陳情第2号「ゆたかな学びの実現・教職員定数改善をはかるため、2024年度政府予算に係る意見書採択の要請について」について、文教厚生委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結いたします。
討論を許します。
○12番(吉元勇議員) 本陳情書に反対の立場で討論いたします。
このような陳情は昨年度も出て、反対の立場で討論いたしました。
内容については、委員長報告のとおりでありますが、残念なことに、職員をどんどん増やせ増やせといった環境の中で、相変わらず、特に中学校教諭の生徒に対する体罰が絶えません。鹿児島県内では、本年1月に徳之島で中学校教諭が生徒に体罰をしております。平手で打ち、こぶしでみぞおちを打ち、そして生徒は病院に通っております。このようなことが、なかなか止まりません。計画的に教職員定数を改善推進すること、どんどん教職員を増やせ、増やせといった中で、質の向上のことはどこかに置き去りにされているのではないかというふうな気がしてなりません。
この件で、鹿児島県の教職員課を尋ねていろいろと聞きましたが、このような体罰があっても、文書で「やっちゃだめよ」とそのくらいの程度で終わる今の教育委員会の指針、これにもなかなかの疑問を感じるところであります。
教職員定数の改善を図るよりも、質の向上、生徒に対する暴力、暴言をしない、その辺を推し進めることが重要であります。よって、陳情に反対するものであります。
○18番(中嶋敏子議員) ただいま提案されております陳情書「ゆたかな学びの実現・教職員定数改善をはかるため、2024年度政府予算に係る意見書採択の要請について」について、賛成の立場で討論いたします。
今、教育現場で教員不足と教職員の長時間勤務が大きな社会問題になっています。教職員の多くが過労死ラインを越えて働いています。病気休職者が増え続け、成り手も減る事態は各地で教員不足を引き起こしています。教職員の健康と生活を守るためには、長時間勤務の解消は急務です。それは子供たちの学びを保障することにも繋がります。長時間勤務をなくすには、教員を増やし1クラスの人数を減らすことであります。
私はかつて、県立野田女子高の看護科の専攻科1年生に、薬理学の講師として約20年間務めたことがあります。その中で、40人の定員が28人に定員割れになった年がありました。そのときは、レポートなどの提出物や試験の採点等に使う時間が短縮でき、「もっと時間をかけて取り組みたい日常業務は何ですか。」という現場の先生方への問いの中で、断トツ多いのは「授業・学習指導とその準備」という結果が出ていますけれども、私自身もその分を講義の準備に使うことができ、少人数学級の利点を自ら享受した経験を持っております。
先ほど、体罰や学校での問題などがありましたけれども、それはあってはならないことで、それと今問われていることはまた次元の違う話ではないかというふうに考えております。教職員のゆとりは、子供たち一人一人に行き届いた教育の実現に繋がることから、議員皆様がこの意見書採択に賛同してくださいますようお願いして、討論といたします。
○議長(田上真由美議員) ほかにありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 討論なしと認めます。よって、討論を終結いたします。
採決いたします。この採決は起立によって行います。本案は委員長の報告のとおり採択することに賛成の方は、御起立願います。
(賛成者起立)
○議長(田上真由美議員) 起立多数です。よって、本案は委員長の報告のとおり採択することに決定しました。
-------------------------------------------------------
△ 日程第4議案第40号・日程第5議案第41号 一括上程
○議長(田上真由美議員) 日程第4及び日程第5の条例議案2件を、一括して議題とします。
ここで、総務病院委員長の審査報告を求めます。
○総務病院委員長(鶴田均議員) 総務病院委員会が審査しました概要と結果につきまして、質疑を中心に報告します。
本条例の用語の定義について、「第2条に水力発電が入っているが、ダムによる水力発電に関しては、大規模開発、自然破壊という捉え方から、再生可能エネルギーとしてどうなのかとの議論になっている。また、資源エネルギー庁のホームページには、「中小水力」となっているが、条文には「中小」を入れたほうがいいのではないか。」との質疑に、「第3条第2項で「環境への影響に十分配慮しなければならない」という記載もあり、環境基本条例の基本理念にも反していないと考える。条例等の整合を取りながらの制定となるため、水力には「中小」も含まれると理解してほしい。」との答弁でした。
また、「それぞれの公共施設に蓄電池を設置していくことになると思うが、蓄電池の選定には研究が必要ではないか。」との質疑に、「蓄電池については、技術開発等を注視しながら、どういった形で蓄電池を導入していくか研究していくことになる。」との答弁でした。
討論では、賛成の立場で、「昨今の世界各地で起こる異常気象による災害を見ると、脱炭素社会の実現は喫緊の課題である。地域の発展や文化的な生活を持続的に実施していくためにも、エネルギーの確保は重要で、今回提案された条例は、再生可能エネルギーの利活用の推進の基本となるものである。よって、賛成する。」との討論があり、採決の結果、全会一致により原案のとおり、可決すべきものと決定しました。
以上、総務病院委員長報告とします。
○議長(田上真由美議員) 議案第40号「出水市再生可能エネルギーの利活用の推進に関する条例の制定について」について、総務病院委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結いたします。
討論を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 討論なしと認めます。よって、討論を終結いたします。
採決いたします。本案は、委員長の報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、産業建設委員長の審査報告を求めます。
○産業建設委員長(道上正己議員) 議案第41号「出水市屋根付き市民ふれあい広場の設置及び管理に関する条例の制定について」について、産業建設委員会が審査しました概要とその結果を、質疑部分を中心に報告いたします。
質疑として「指定管理者に関する条文があるが、指定管理者導入の予定はあるのか。」との質疑に対し「利用者、申請者の利便性等の観点から直営管理が適切なのか、指定管理導入が適切なのか判断したい。」との答弁でした。
「使用料が高いのではないか。」との質疑に対し、「経費の見込みや類似施設の使用料の均衡でこのような使用料の設定になっている。」との答弁でした。また、「営利目的で使用する場合は別途料金を徴収してもいいのではないか。」との質疑に対し、「屋根付き市民ふれあい広場はイベントで使用することも主な目的の一つであることから、営利目的での使用料の加算はせずに、イベントに使用する場合は、その他の場合の4倍の使用料に設定している。」との答弁でした。
討論において、反対の立場で、「利用者が市内外を問わず使用料が同じであること、類似施設を参考に設定されたとのことだが、使用料の設定が高いのではないかということ、管理については状況に応じて見直しを図るとのことだが、現時点でクリアできていない問題を抱えている施設だと感じるので反対する。」との意見があり、賛成の立場で、「この施設は、市の活性化あるいは市民の健康増進を図るための子供から高齢者までのふれあいの場であり、雨天時でも大規模なイベントができる。ほかにも、災害発生時における防災拠点としての機能もあることから、相対的に見た中での条例制定案については、整っているのではないかと思うが、条文の中に、指定管理者制度に関するものもあり、そこは慎重に取扱いを進めていただくこととし、賛成する。」との討論があり、採決の結果、賛成多数により原案のとおり可決すべきものと決定しました。
以上で、産業建設委員会の委員長報告といたします。
○議長(田上真由美議員) 議案第41号「出水市屋根付き市民ふれあい広場の設置及び管理に関する条例の制定について」について、産業建設委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結いたします。
討論を許します。
○18番(中嶋敏子議員) ただいま提案されております、議案第41「号出水市屋根付き市民ふれあい広場の設置及び管理に関する条例の制定について」について、問題点を指摘して反対いたします。
この条例は、屋根付き市民ふれあい広場の設置及び管理に関する必要な事項を定めようとするものであります。その必要性は当然ですが、この施設そのものについては、当初から幾つかの問題点を指摘してきました。
産業建設委員会の委員会審査日の6月21日に、現地調査を実施いたしましたが、ちょうどその日は少し寒く、冷たい雨の降っている日で、風もありました。雨の日に利用するのが、この施設の売りなのでしょうが、こんな日にここに来る人、利用する市民がいるのだろうかと、まず疑問に思いました。現地は川に近く、災害の避難場所として適切なのか。感染症で150人、原発事故で460人を収容する、暴風災害時には使用しない。これは、田中議員の一般質問への答弁でした。私が単純に考えたとき、どうしても納得できないのが、原発事故の際の一時避難所として、壁のない構造の施設が適当なのかという疑問であります。ここは、30キロ圏外ということですけれども、圏外といえども放射能は風向きによっては、どこまでも流れていきます。実際、福島第一原発事故の際、40キロ離れた飯舘村に大量の放射能が流れ込んだという事実は、記憶に新しいところであります。建物が崩壊するような危険がなければ、壁のある自宅等からなるべく動かないのが、原発事故発生時の基本ではないかと考えます。
管理人はここには常駐しない、非常時等の電話もなければ、監視カメラ、どこかにつながる内線もない。これでは、少し不安が残ります。多目的に使用する施設なので、その調整管理に問題が出てくるのではないかと懸念します。
使用料の設定が鹿児島市の「かんまちあ」を参考にされたという説明でしたが、市内外とも同じ価格設定は、市民は納得しないのではないでしょうか。また、使用料が高いという声があります。人口60万人近い鹿児島市を参考にして、問題はないでしょうか。
第14条には、指定管理者による管理が可能とされ、そこに関する条項が定められていますが、しばらくは行政で管理するべきではないかと思います。今後、状況に応じて見直しを図るということはあったとしても、現時点でクリアできない問題点を抱えている施設であることを指摘して、本条例に反対いたします。
○16番(杉本尚喜議員) ただいま議題となっております議案第41号「出水市屋根付き市民ふれあい広場の設置及び管理に関する条例の制定について」について、賛成の立場で討論いたします。
賛成の理由は、先ほど委員長の報告のとおりでございますが、併せまして、完成を間近としております施設でございます。まずは、この完成を先延ばしするのではなくて、この条例を制定いたしたあとに、また不備があったら適切な対応を取る。そういう姿勢で臨んでいくべきと思います。
それと、先ほど反対討論がございましたけれども、反対するからには、修正案も出していただきたい。そのことをお願い申し上げまして、賛成討論といたします。皆様方の賛同をよろしくお願い申し上げます。
○議長(田上真由美議員) ほかにありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 討論なしと認めます。よって、討論を終結いたします。
採決いたします。この採決は、起立によって行います。本案は委員長の報告のとおり、決定することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)
○議長(田上真由美議員) 起立多数です。よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。
-------------------------------------------------------
△ 日程第6議案第34号・日程第7議案第37号
日程第8議案第39号 一括上程
○議長(田上真由美議員) 日程第6から日程第8までの各会計補正予算議案3件を、一括して議題とします。
ここで、総務病院委員長の審査報告を求めます。
○総務病院委員長(鶴田均議員) それでは、総務病院委員会が審査しました概要と結果につきまして、報告します。
まず、議案第34号「令和5年度出水市一般会計補正予算(第4号)」所管部分について、概要と結果について、質疑部分を中心に報告します。
歳出部分において、予算書31ページ、13細目自治活動費について、「コミュニティ助成事業補助金の内訳は。」との質疑に、「小原上自治会が210万円、豊原自治会が160万円である。」との答弁でした。
09細目DX推進事業費、書かない窓口導入経費について、「署名は絶対に必要なのか。」との質疑に、「システムで名前を出すことも可能だが、本人に内容の確認をしてもらう意味で、署名だけはいただく運用を想定している。」との答弁でした。
予算書55ページ、03細目消防業務費、災害対応ドローン購入について、「今回、導入予定のドローンは、防水機能等を有しており、雨天時での活動が可能である。また、カメラについては、ズーム機能やサーマルカメラなど、高性能カメラを搭載しており、鮮明な映像や赤外線での検知ができる。」との説明があり、続く質疑で、「現在、ドローンは何機か。」との質疑に、「現在、1機保有している。令和2年度に購入したが、雨天時には使えない晴天用の小型のもので、ズーム機能や赤外線などの機能はない。」との答弁でした。
予算書65ページ、給与費明細書について、ア、会計年度任用職員以外の職員において、「国土交通省から建設政策統括監を割愛で採用しているとのことだが何を担当するのか。」との質疑に、「特に地域活性化施設、防災道の駅の整備について、交渉や国交省との折衝等に中心に携わっていただく。」との答弁でした。
討論では、賛成の立場で、「人事異動に伴う共済費の調整や、出水市病院事業からの財政調整基金積立金への繰入れなど必要な財源の措置がなされており、また、書かない窓口の導入経費については、特に市民の利便性向上が図られる。そのような予算がほかにも計上されていることから、賛成する。」との討論があり、採決の結果、全会一致により原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議案第39号「令和5年度出水市病院事業会計補正予算(第1号)」について、概要と結果について報告します。
予算書40ページ、収益的収入の2目その他の特別利益について、「大久保さくらこども園に高尾野診療所の土地を売却するものである。」との説明があり、続く質疑で、「医師住宅の一部の売却だと思うが、医師住宅は足りているのか。」との質疑に、医師住宅は4棟あり、そのうちの1棟に所長が入居している。今回の土地売却に係る医師住宅は、令和2年7月以降、使用がない状況である。」との答弁でした。
討論では、賛成の立場で、「一般会計とも関連があるが、借り入れたお金を出水市の一般会計に返戻するということである。これは、何より、出水市病院事業の経営環境が非常によくなってきたということである。新たに2名の医師も増員され、歳入、歳出ともに、健全な経営が図られていくことが見込まれるため、賛成する。」との討論があり、採決の結果、全会一致により原案のとおり可決すべきものと決定しました。
以上で、総務病院委員長報告とします。
○議長(田上真由美議員) 議案第34号「令和5年度出水市一般会計補正予算(第4号)」について、総務病院委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 質疑なしと認めます。ここで、質疑を中止いたします。
次に、議案第39号「令和5年度出水市病院事業会計補正予算(第1号)」について、総務病院委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結いたします。
討論を許します。
○18番(中嶋敏子議員) ただいま提案されております、議案第39号「令和5年度出水市病院事業会計補正予算(第1号)」に、賛成の立場で討論いたします。
今回の提案で大きく評価できるのは、一般会計長期借入金を一部繰上償還され、その額が7億8,600万円に上がっていることであります。これは、この間、コロナ禍の中で感染症指定病院として、医療スタッフの皆さんをはじめ、職員の皆さんが昼夜分かたず、献身的に尽力された功績も含めた成果として高く評価すると同時に、心から感謝を申し上げます。
出水総合医療センターは渋谷前市長の時代に、内科医を中心に医師不足に陥り、その後の医師招聘が困難で、議会でもたびたび問題になり、特別委員会が何度もつくられ、そのたびに指定管理者制度や独立行政法人化等の方向も議題に上がっていました。6月2日に開かれた全員協議会の資料で、出水総合医療センター経営改善の推移の中で、医師、看護師の増加、PTというのはプロジェクトチームですかね、WGというのはワーキンググループでしょうか、活動参加による職員の意識改革が上げられています。本当に、それは確かにそうだろうと思います。
しかし、ここで忘れてはならないのは、今村前病院事業管理者の平成29年度から4年間の実績であります。私は、令和2年第2回定例会で一般質問で椎木市長の見解をただしていますけれども、渋谷前市長のたっての依頼で就任してくださった今村前事業管理者は、「大変だとは聞いていたが、最初は問題の困難さにたじろぎそうになった。」と言われるほどの難問を、卓越した見識、尾辻��参議院議員が2回も鹿児島大学に同行してくださるなど、幅広い人脈、的を射た行動力、粘り強い説得力、人間味あふれる人柄などで、わずか4年間で出水市政の1丁目1番地と言われるほどの病院事業を黒字に導いてくださった。この4年間の実績を正しく検証することは、今後このようなことが起きたらいけませんけれども、医療界、大学、医局は何が起きてもおかしくないところでもあります。万一、経営困難に陥ったときの教訓として生かすべきではないかと考えます。
椎木市長も、そのときの答弁で、今村氏は自らが医師の手法と名付けられた改革手法により、経営危機にあった病院事業の立て直しに尽力され、任期の最終年度には黒字決算を実現された。その取組として、病院あり方市民公開会議の開催、医師の招聘、給与体系の見直し、会計制度の見直しを先頭に立って断行された。医師招聘については、大学医局に寄附講座を開設することにより、7人の医師増員に尽力、給与体系の見直しについては、収益に見合う給与体系を目指し、職員の給料削減を実施、事務職員の削減で医業費用の削減を実現された。会計制度の見直しについては、資本金との相殺により、未処分欠損金を大幅に削減することで、経営危機に直面しているという病院のイメージが刷新され、同時に令和元年度の経常利益の黒字化を実現された。このように、全ての戦術において結果を出されたその功績は、高く評価していると述べられております。
近頃、このことが正しく評価・検証されていないのではないかという市民からの声を受け、私も同じく感じるところがあって、ここで改めて、このことを申し述べることにいたしました。前病院事業管理者の実績を改めて正しく評価し、それを生かしていくことと、病院経営の内容を知った市民が、管理者と職員の皆さんの努力を「おらが町の病院」として支え、公営のままでこの病院を残してほしいという5,200人もの市民の声は、パブリックコメントとして、同じく今後の経営の在り方に生かすべきではないでしょうか。
令和5年度ひまわり第1号に医師30名が掲載され、大変うれしく思います。この中に出水総合医療センター100周年記念誌作成準備で、100年の歴史が分かる写真や資料を求める記事があります。あと2年後でしょうか、多くの市民が望んでいる公設公営で100周年を迎えることができることを心から願って、本補正予算に賛成する討論といたします。
○議長(田上真由美議員) ほかにありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 討論なしと認めます。よって、討論を終結いたします。
採決いたします。本案は、委員長の報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。
それでは、ここで暫時休憩いたします。再開を午前11時10分といたします。
午前10時57分 休 憩
午前11時10分 再 開
○議長(田上真由美議員) 再開いたします。休憩前に引き続き、会議を続行いたします。
次に、文教厚生委員長の審査報告を求めます。
○文教厚生委員長(南鶴洋志議員) 議案第34号「令和5年度出水市一般会計補正予算(第4号)」所管部分について、文教厚生委員会が審査しました概要とその結果を、質疑を中心に御報告申し上げます。
歳入について、予算書23ページ、1節市有地売払収入、14細節こども課分について、「どのような経緯で売払いに至ったのか。」との質疑に、「令和2年に大久保さくらこども園側から園庭が手狭なこと、園児の送迎時の安全面向上の観点からの駐車場の整備、園舎の老朽化による建て替えの計画があることから、隣接地である現子育て支援室の土地全体を購入したいとの申出があった。しかしながら、子育て支援室の移転リニューアル計画があったことから、協議を重ね、子育て支援室利用者が増加した際に駐車場の拡幅が行えるスペースを確保した上で、売却することが決定された。また、施設の配置計画、児童の安全管理上、診療所売却分と当該市有地売却も含め、形の整った土地のほうが整備がしやすいと考え、分筆した形で売却することとなったものである。」との答弁でした。
予算書39ページ、01細目予防接種事業費のデジタル予診票導入事業について、「導入後は現状の予診票はなくなるのか。」との質疑に、「対応できない方のために紙も残る。」との答弁でした。また、「市としてどのように考え導入するものか。」との質疑に、「国も導入を進めているが、それよりも利用者の利便性を図るということ、アンケート等でデジタル予診票を導入して欲しいとあったことから導入するものである。」との答弁でした。
予算書39ページ、04細目妊産婦・新生児健康支援事業費の産後ケア事業費について、「国の補助が拡大したことに伴う利用者負担軽減措置の拡大とはどういうことか。」との質疑に、「自己負担が一律2,500円減るということである。」との答弁でした。
予算書57ページ、04細目特色ある学校づくり推進事業費について、「当初予算ではふれあいバスに乗車しきれない児童・生徒のためにジャンボタクシーを1台計上していたが、新年度となり利用する児童・生徒が確定したことに伴い、ジャンボタクシーをさらに追加することとなったため、その調整である。」との説明があり、「ふれあいバスに立って乗車している児童・生徒を見たことがあるが、安全を考えると大きいバスへの変更やジャンボタクシーの追加をするべきではないか。」との質疑に、「学校から人数を聞いて設定している。指摘された事項は確認し、対応するべき部分があるか確認したい。」との答弁でした。
予算書57ページ、04細目小学校施設整備事業費の野田小学校南校舎長寿命化改修事業について、「児童・生徒及び教員の安全対策は。」との質疑に、「今回工事を行う校舎をフェンスで囲み、入れないようにする。」との答弁でした。
続く討論において、賛成の立場から、「児童・生徒、教職員の安全の確保、デジタル予診票導入による効率化、定員が増えている保育園の建て替えのための市有地売却など、必要な事業なので賛成する。」との発言があり、採決の結果、全会一致により原案のとおり可決すべきものと決定しました。
以上で、委員長報告を終わります。
○議長(田上真由美議員) 議案第34号「令和5年度出水市一般会計補正予算(第4号)」について、文教厚生委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 質疑なしと認めます。ここで、質疑を中止します。
次に、産業建設委員長の審査報告を求めます。
○産業建設委員長(道上正己議員) それでは、議案第34号「令和5年度出水市一般会計補正予算(第4号)」所管部分について、産業建設委員会が審査しました概要とその結果を、質疑部分を中心に報告いたします。
予算書43ページ、94細目農業等緊急支援事業費について、「配合飼料及び燃油の単価は幾らか。」との質疑に対し、「配合飼料は1トン当たり10万1,921円、燃油は1リットル当たり121円である。」との答弁でした。
予算書45ページ、04細目有害鳥獣防除事業費について、イノシシ・シカ捕獲用機材等購入事業費補助金の購入予定品目に関する質疑に対し、「狩猟用ベストを10着と箱わなを46台購入予定である。」との答弁でした。
予算書47ページ、02細々目企業立地促進事業費について、「補助対象の事業所はどこなのか、また、新規雇用の雇用形態の内訳は。」との質疑に対し、「設備投資補助金については株式会社マルマエ、新規雇用補助金については株式会社マルマエと日生化学株式会社で、新規雇用の内訳は、正社員が9人、正社員に準ずる社員が41人である。」との答弁でした。
同じく、予算書47ページ、25細目商工業振興イベント事業費について、「つるのしんクーポン発行が市公式LINE登録者のみに限定された理由とは。」との質疑に対し、「つるのしんクーポン発行事業は、市内の消費喚起と併せてデジタル化推進の趣旨もある。」との答弁でした。
予算書53ページ、11細目地域活性化施設整備事業費について、「用地取得に関し、対象が何筆あるのか。」との質疑に対し、「現時点の設計段階で把握しているのは、126筆である。」との答弁でした。
予算書61ページ、01細目社会体育施設一般管理費について、電気料に関して、「これまで指定管理料に含まれていたものを、電気料の高騰を理由として市が直接支払うということか。」との質疑に対し、「高圧の電気契約分のみ市が負担する。」との答弁でした。
討論に入り、反対の立場で、「企業立地促進事業費において、雇用の形態に関係なく一人30万円と一律に補助する点が問題であること、つるのしんクーポン発行事業については、デジタル化の推進も大事であるが、市公式LINE登録者のみにクーポンを発行することが税金の使い方として不公平さを残すため反対とする。」との意見や、賛成の立場で、「農業等緊急支援事業を迅速適格に対応していることや、社会体育施設一般管理費において、指定管理者制度を導入している各施設の高圧電気契約分を市が直接支払うとして、電気料の高騰にも対応していることから賛成とする。」との討論があり、採決の結果、賛成多数により原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第37号「令和5年度出水市水道事業会計補正予算(第1号)」について、概要とその結果を報告いたします。
予算書5ページ収益的収入及び支出の支出について、「人事異動に伴う人件費の減額とのことだが、金額が非常に大きいが、人が一人減ったということか。」との質疑に対し、「育児休暇の職員が4月まで水道事業会計職員として計上されていたため、今回減額した。」との答弁でした。
続く討論はなく、採決の結果、全会一致により原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
以上で、産業建設委員会の委員長報告といたします。
○議長(田上真由美議員) 議案第34号「令和5年度出水市一般会計補正予算(第4号)」について、産業建設委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 質疑なしと認めます。よって、質疑を中止します。
これから、先に質疑を中止していました議案第34号「令和5年度出水市一般会計補正予算(第4号)」について、3常任委員長の報告に対する質疑を再開いたします。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結いたします。
討論を許します。
○18番(中嶋敏子議員) ただいま提案されております議案第34号「令和5年度出水市一般会計補正予算(第4号)」に、問題点を指摘をして反対いたします。
問題点の一つは、予算にマイナンバー関連予算が計上されていることであります。23年度国家予算はデジタル化の推進を国・地方一体に、かつてなく強引な手法で推し進めるものとなっています。その要がマイナンバーカードです。「誰一人取り残されない社会をデジタルの力で」などとうたうデジタル田園都市国家構想の最大の目的は、どうやって行政の持つデータとサービスを、企業の儲け口に繋げるか、財界主導で具体化することであります。行政のデジタル化をめぐっては、2025年度が期限の自治体情報システム標準化に向けて、その地ならしとなる個人情報保護条例の改定が行われ、先の通常国会ではマイナンバーの使途拡大を省令で簡単に可能とする法改正も行われました。行政のデジタル化とマイナンバーカードの普及をめぐる政府のなりふり構わぬ押しつけ策は、2万円のポイントのばらまきや紙の保険証廃止という脅しなど、常軌を逸しているとの指摘が相次ぎました。こうしたあめとむちでカード普及を強引に強行した結果、トラブルが相次ぎ、岸田首相が陳謝する事態になっております。そして、政府はデジタル庁に総点検本部を設け、各情報について紐づけが正確か確認するとしておりますけれども、自治体をはじめ関係機関の負担はさらに大きなものが予測されます。そして、総点検が済んでも、問題は解消しません。誰もが安心して利用できるシステムや体制を構築するまでは、制度の運用を一旦ストップして、その見直しを含め検証して、信頼回復の施策を講じるのが最優先ではないでしょうか。
昨日の地元紙には「制度不安、返納相次ぐ」という記事が掲載されています。私のところにも、「返納できるのか。どうすればよいのか」という問合せが、幾つも来ております。阿久根市は、議会で取り上げたこともあり、今月21日からホームページにカードの返納方法を掲載、近く広報紙でも案内すると報道されています。
デジタル技術の普及そのものには反対ではありませんが、岸田政権が進めるデジタル化は巨額の税金を投入し、行政サービスの後退や財界への利益誘導と、官民癒着の国罪を招く一方、国民には個人情報の漏えいの危険や負担増、給付削減が押しつけられるおそれがあります。マイナポイントの申込終日が9月末にまた延期をされましたけれども、国の言いなりにマイナンバーカード普及の推進に走るのはやめるべきではないでしょうか。
2つ目は、企業立地対策費です。1億9,912万3,000円のうち、1億612万3,000円が企業立地促進事業費として計上されています。今回、2社のうちマルマエ株式会社が高尾野工場に第4工場を増築されるということで、それに伴う設備費に関する補助金9,112万円と49人の新規雇用に対する一人30万円の補助という説明がありました。問題なのは、新規雇用の49人のうち、正社員はわずか8人であります。私は以前から指摘をしておりますけれども、市の予算で補助するのであれば、正社員を前提にするべきであります。その上で、場合によって非正規あるいは短時間労働であれば、支給額に差を付けるべきではないでしょうか。
今、少子化が深刻な社会問題になっております。先日の地元紙に、共同通信の記者が書いた論説が掲載されていました。少子化の大きな原因は、若年層、とりわけ非正規労働者の生活苦である。結婚はおろかデートすらできないという層の生活向上こそ、少子化対策の肝であると指摘をされております。私も全く同感であります。株式会社マルマエに入社予定の方に、こうした若年層が何人含まれているのか、知る由もありませんけれども、どちらにしても市が補助金を出すのであれば、それぐらいの条件は付けるべきではないでしょうか。今回も従来どおりのやり方には、納得できません。
もう一つは、商工業振興イベント事業費2,400万円です。これは新規計上で、つるのしんクーポン発行事業として計上されていますが、対象者は市公式LINEの登録者とされています。この事業を通してLINEの登録者を増やしたいという目的があるのは理解したとしても、デジタル難民はこの事業の恩恵を被ることはできません。市民の税金でやる以上、これは問題ではないかと思います。
予算の中には必要なもの、評価できるものも含まれてはおりますけれども、どうしても容認できない点を指摘をして、討論といたします。
○議長(田上真由美議員) ほかにありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 討論なしと認めます。よって、討論を終結いたします。
採決いたします。この採決は、起立によって行います。本案は委員長の報告のとおり、決定することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)
○議長(田上真由美議員) 起立多数です。よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第37号「令和5年度出水市水道事業会計補正予算(第1号)」について、産業建設委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結いたします。
討論を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 討論なしと認めます。よって、討論を終結いたします。
採決いたします。本案は委員長の報告のとおり、決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。
------------------------------------------------------
△ 日程第9議案第44号 上程
○議長(田上真由美議員) 次に日程第9、議案第44号「令和5年度出水市一般会計補正予算(第5号)」を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
○椎木伸一市長 ただいま上程されました。令和5年度出水市一般会計補正予算(第5号)について、提案理由を説明いたします。
今回の補正でありますが、物価高騰による影響が長期化している中、栄養バランスや量を保った従来どおりの給食を提供するため、県の補助事業を活用した私立保育所等への補助金に併せて、市独自で実施する公立の保育園及び幼稚園に対する補助金や賄材料費のほか、国の助成対象外となっているLPガスを使用する私立保育所等へのエネルギー価格高騰対策支援事業補助金を計上いたしました。
また、本市の主要産業であります養鶏業を守るための、鳥インフルエンザへの防疫強化に向けた緊急支援事業補助金及び補正予算(第4号)の調整後に、県支出金の内示があった事業に係る予算を追加するものでありまして、いずれの経費につきましても、早急な対応が必要となりますことから、会期最終日での補正予算の提案となったものでございます。
議員の皆様方におかれましては、諸般の事情を御賢察の上、御理解を賜りたいと存じます。
補正予算第1条の歳出では、予算書17ページ、第3款民生費、児童福祉費の職員給与費では、保育所等給食支援事業補助金の事務を行う職員の時間外勤務手当について財源変更をし、保育事業費では、公立保育園における給食材料の購入に係る賄材料費を追加計上いたしました。また、保育所等給食支援事業費では、市内の私立保育所等に対する給食支援事業補助金を新規計上いたしました。
本補助金は、昨年度と同様に、主食及び副食を提供している園につきしては、児童一人当たり月額750円を、副食のみを提供している園につきましては、児童一人当たり月額450円を基準としまして、本年4月分から補助するものであります。なお、認可外保育施設につきましては、県が直接補助金を交付することとなっております。
次に、保育所等エネルギー価格高騰対策支援事業費でありますが、県において、LPガスの使用に係る経費の一部を直接支援することから、市におきましても、県と同額を助成するため、所要見込額を新規計上いたしました。
エネルギー価格の高騰に対しては、国が電気や都市ガスについて助成を行っていますが、LPガスについては助成がないことから、私立保育所等の施設定員に応じて、4,000円から2万2,000円の範囲で助成を行うこととしております。
続きまして、第6款農林水産業費、農業費の農地利用効率化等支援事業費では、県補助金の内示に伴いまして、トラクター等購入に係る融資主体型補助事業費補助金を新規計上し、鳥インフルエンザ対策事業費の養鶏業防疫対策緊急支援事業費では、昨年度、本市でも大きな被害を受けた鳥インフルエンザに対する防疫対策を強化するため、鶏舎に設置する消毒液噴霧装置の購入に対する補助金を新規計上いたしました。噴霧装置は、鶏舎内部へのウイルス侵入を防ぐため、鶏舎の吸気口等に消毒液を噴霧するものや、据置型で消毒液を噴霧するものなど、鶏舎の形状に応じて設置されることから、1棟当たり最大40万円を補助するものであります。鶏舎への設置時期を考慮し、令和6年度までの支援を予定しております。
鳥インフルエンザへの感染対策を支援し、本市の主要産業である養鶏業を守らなければならないと考えております。
次に、19ページ、林業費の林道点検診断・保全整備事業費では、県補助金の内示を受けまして、山志比線の橋梁補修設計委託費を新規計上しております。
続きまして、第10款教育費、保健体育費の学校給食物価高騰対策支援事業費では、先ほど説明いたしました、市内保育所等への給食支援事業の実施に併せ、市内公立幼稚園に対する給食支援事業補助金を新規計上いたしました。本補助金は、令和5年度からの給食費増額分として、一人当たり月額300円を支援するものです。
次に、第11款災害復旧費、現年発生林業用施設補助災害復旧費では、林道北薩1号線において、令和3年7月の豪雨災害による復旧工事を進めていた中、地すべり災害発生のおそれが生じたため、工事を一時中断し、改めて調査測量設計を実施しておりましたが、今回、補助災害として認められたことから、復旧に係る工事費を新規計上いたしました。早急に復旧工事に着手し、復旧時期については、来年の梅雨時期前を予定しているところであります。
以上が歳出の概要でありますが、これに対する歳入としましては、県支出金、繰入金、諸収入及び市債を追加計上し、地方交付税を調整いたしました。
次に、5ページ、補正予算第2条の繰越明許費の補正でありますが、現年発生林業用施設補助災害復旧事業について、所要の工期確保のため繰越明許費を設定するものであります。また、補正予算第3条の地方債の補正につきましては、現年発生林業用施設補助災害復旧事業を追加し、林道整備事業の起債限度額を変更しようとするもので、本条による補正後の市債の現在高は、予算説明書21ページの資料のとおりとなります。
以上が、本補正予算の内容でありますが、今回の補正額は、1億8,735万1,000円の追加で、これにより予算規模は290億1,920万9,000円となるものであります。
よろしく御審議の上、御協賛賜りますようお願い申し上げます。
○議長(田上真由美議員) 議案第44号「令和5年度出水市一般会計補正予算(第5号)」に対する質疑を許します。
○12番(吉元勇議員) 19ページの災害復旧費、現年発生林業用施設補助災害復旧費1億3,600万円、県の支出金がほとんどですが、市の持ち出し分が約1割ということで、これは発注者はまず出水市だと思うんですが、そのとおりかというのと、ちょっと発注までのスケジュール、特記仕様書がいつぐらいにできて、入札がいつぐらいからだろうということが説明できれば、お願いいたします。
○高口悟農林水産部長 まず発注者についてでございますけれども、出水市のほうで発注することとなります。
今後の発注のスケジュールについては、まだ調整中でございますので、具体的にここで、いつ頃というのはまだ申し上げられないところでございます。
○12番(吉元勇議員) 17ページの鳥インフルエンザ対策事業費、全員協議会で説明いただきまして、質疑も多くありましたが、1点か2点、お伺いします。
全部で2,500万円を出水市の一般財源から補助する事業でありますが、全員協議会での質疑でも申しましたけれども、国・県のほうの補助がないというのは、結局、この対策がまだ根拠に乏しいということで、なかなか国・県は助成を示さないということでありましたけれども、併せて鶏の入れ替えで、この事業を農家はやることになるということでしたが、それを考えると、まず一番最初、その入れ替えがあって機器の設置を行う農家、一番早いところでいつぐらいでしょうか。その辺、ちょっと分かっていれば。
○高口悟農林水産部長 この装置の設置についてでございますけれども、早いところはすでに6農家さんが導入をしております。現在、3農家のほうが検討を進めているところでございます。
完成の期間、設置して、その設置が終わる期間ということの趣旨でお答えしますと、6事業者については、すでに設置をしておりまして、本年の4月から5月にかけて設置が終わっているところでございます。今、はっきりしているのは3事業者について、検討をしているということでありまして、それがシーズン前には終わるのではないかという見込みで考えております。
○12番(吉元勇議員) 質疑は、国・県の補助がないということは、もう少し待って、国・県ここらの補助が確定してからの事業予算の提案でもよかったんじゃないかと思いますが、例えば6事業者が終わっているということですが、この6事業者には、この予算は補助金として出すんですか。
○高口悟農林水産部長 この補助金は適用したいと考えております。
○12番(吉元勇議員) 市長が答弁いただきたいと思いますが、やはり国・県のこの問題は、出水市が率先してやるというのは、我々議会も恐らく、そのとおりだと思いますが、やはり国・県の補助事業も借りてやるべき問題でもなかろうかと思います。国・県への助成の求め方、今後、説明できる点があれば、お願いします。
○椎木伸一市長 おっしゃるとおりだと認識しております。その点で、私どもも農水省には要望書も出し、「こういった装置を付けます。」ということでの具体的な資料も提出しておりまして、国のほうでは、今協議をしていただいております。来年の概算要求がまだですので、その時点を待ってでないと回答ができないということでございます。その時期になりますと、補助に計上してもらえるかどうかというのは明らかになると思います。
県のほうにつきましては、先般の一般質問で県議のほうから質問がありまして、その実証といいますか効果について証明ができない時点では、今のところでは補助の対象には考えていないというような県からの回答でございました。
○議長(田上真由美議員) ほかにありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結いたします。
お諮りいたします。本案は委員会付託を省略することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員会付託を省略することに決定いたしました。
討論を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 討論なしと認めます。よって、討論を終結いたします。
採決いたします。本案は、原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。
-------------------------------------------------------
△ 日程第10意見書案第1号 上程
○議長(田上真由美議員) 日程第10、意見書案第1号「ゆたかな学びの実現・教職員定数改善をはかるための2024年度政府予算に係る意見書」を議題とします。
提出者の趣旨説明を求めます。
○7番(南鶴洋志議員) ただいま上程されました意見書案第1号「ゆたかな学びの実現・教職員定数改善をはかるための2024年度政府予算に係る意見書」につきまして、趣旨説明を申し上げます。
意見書案文の朗読をもって趣旨説明といたしたいと思いますので、御了承願いたいと思います。
21年の法改正により、小学校の学級編制標準は段階的に35人に引き下げられるものの、今後は、小学校に留まることなく、中学校・高等学校での早期実施も必要です。加えて、きめ細かい教育活動を進めるためには、さらなる学級編制標準の引き下げ、少人数学級の実現が必要です。
学校現場では、貧困・いじめ・不登校・教職員の長時間労働など解決すべき課題が山積しており、子供たちのゆたかな学びを保障するための教材研究や授業準備の時間を十分に確保することが困難な状況となっています。ゆたかな学びや学校の働き方改革を実現するためには、加配教員の増員や少数職種の配置増など、教職員定数改善が不可欠です。
一方、難しい財政状況の中、独自財源により人的措置等を行っている自治体もありますが、自治体間の教育格差が生じることは大きな問題です。国も施策として定数改善に向けた財源保障をし、子供たちが全国のどこに住んでいても、一定水準の教育を受けられることが憲法上の要請です。ゆたかな子供の学びを保障するための条件整備は不可欠です。
よって、国会及び政府におかれては、地方教育行政の実情を十分に認識され、地方自治体が計画的に教育行政を進めることができるように、下記の措置を講じるよう強く要請いたします。
1 計画的な教職員定数改善を推進すること。
2 中学校・高等学校での35人学級の実施、また、さらなる少人数学級について検討すること。
3 教育の機会均等と水準の維持向上をはかるため、義務教育費国庫負担制度の負担割合を引き上げること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
皆様の御賛同をお願いいたします。なお、意見書提出先は、衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、財務大臣、総務大臣、文部科学大臣であります。
以上で趣旨説明といたします。
○議長(田上真由美議員) これより、意見書案第1号「ゆたかな学びの実現・教職員定数改善をはかるための2024年度政府予算に係る意見書」について、質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結いたします。
お諮りいたします。本案は委員会付託を省略することに、御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員会付託を省略することに決定いたしました。
討論を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 討論なしと認めます。よって、討論を終結いたします。
採決いたします。本案は、原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。
-------------------------------------------------------
△ 日程第11閉会中の継続審査
○議長(田上真由美議員) 日程第11、閉会中の継続審査についてを議題といたします。
文教厚生委員長から、会議規則第111条の規定により、お手元に配付しました申出書のとおり、閉会中の継続審査の申出がありました。
お諮りいたします。文教厚生委員長からの申出のとおり、閉会中の継続審査とすることに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 御異議なしと認めます。よって、文教厚生委員長からの申出のとおり、閉会中の継続審査とすることに決定しました。
-------------------------------------------------------
△ 議決事件の字句等の整理
○議長(田上真由美議員) 議決事件の字句等の整理をお諮りいたします。
出水市議会会議規則第43条の規定により、本定例会の会議結果作成において、条項、字句、数字、その他の整理については、議長に委任願いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 御異議なしと認めます。よって、条項、字句、数字、その他の整理は議長に委任することに決定いたしました。
-------------------------------------------------------
△ 閉 会
○議長(田上真由美議員) 以上で、本日の日程は全部終了いたしました。よって、本日の会議を閉じ、これをもって令和5年出水市議会第2回定例会を閉会いたします。御苦労さまでした。
午前11時46分 閉 会
-------------------------------------------------------
地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。
出水市議会議長
出水市議会議員
出水市議会議員
出水市議会議員
- 138 -