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出水市令和5年第1回定例会 第2日

○椎木伸一市長 出水睦雄議員の御質問にお答えいたします。
   ツルや野鳥の鳥インフルエンザの状況についてでありますが、昨年11月1日に保護し、その後死亡したナベヅルから高病原性鳥インフルエンザH5N1亜型が初めて検出され、1日当たりの回収保護羽数は11月18日の92羽がピークでしたが、12月中旬以降は落ち着き、現在は1日当たり回収数は1羽程度となっております。
   高病原性鳥インフルエンザウイルスの検出につきましても、1月25日に保護し、その後死亡したナベヅルが最後で、野鳥重点監視区域も2月22日をもって解除されています。
   鳥インフルエンザ発生時からの対応については、感染拡大の防止を第一に、国や県と連携し、死亡したツルの回収を速やかに行いました。また、ツルと鳥インフルエンザのキャリアであると言われているカモとの密接を避けるため、トラクターを使いまして、餌を広く薄くまくなどの対策を実施しているところです。給餌につきましても、栄養摂取の促進を図るため、計画よりも早い時期からまくなど、順応的に状況に応じた対応をしているところであります。
   来シーズンの予測は大変難しいのですが、ツルが出水以外の地域にも分散して越冬するよう促すことも重要と考えております。そのためには、ツルが出水市以外で越冬できる環境を確保することや給餌量を順応的・計画的に調整することが求められておりまして、そのための取組を国や県と連携しながら引き続き行っていきたいと考えております。
   次に、人材確保・育成事業についてお答えいたします。
   まず、申請状況につきましては、保育士に関する復職奨励金が1件、新卒職員奨学金返還支援補助金が5件となっております。現場の声として、復職奨励金の対象条件のうち、離職後1年を経過した後に復職していることとするものを少し緩和できないかといった意見があったところです。
   次に、保育士の復職奨励金における対象者の支給条件でありますが、1つ目に、出水市内に住所があること、2つ目が保育所等を離職後、1年を経過した後に出水市内の保育所等に保育士として就職し、6か月以上勤務している常勤・非常勤の職員であること、3つ目に、令和4年4月1日以降に復職をしていること、4つ目として、過去にこの奨励金を受給したことがないことを条件としております。
   これらの条件は、地域における潜在的な有資格者の復職を促し、継続的かつ安定的な雇用環境に資することを目的に設定されています。
   次に、支援対象となる勤務形態につきましては、非常勤職員の場合、1日6時間以上の勤務であればパート職員の方も対象としております。提案のありました保育士新卒者就職支援奨励金につきましては、今後の課題としたいと考えております。
   なお、保育士の確保は依然として厳しい状況が続いており、喫緊の課題と捉えておりますので、必要に応じて現制度も柔軟に見直しを図っていきたいと考えているところであります。