令和5年出水市議会第1回定例会会議録第2号
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令和5年3月2日
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会議の場所 出水市議会議場
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出席議員 20名
1番 井 伊 健 一 議員
2番 迫 田 小百美 議員
3番 池 田 幸 弘 議員
4番 田 中 秀 一 議員
5番 宇 都 修 一 議員
6番 江川野 一 成 議員
7番 南 鶴 洋 志 議員
8番 鮎 川 浩 一 議員
9番 上須田 清 議員
10番 日 髙 信 一 議員
11番 北御門 伸 彦 議員
12番 吉 元 勇 議員
13番 土 屋 工 吉 議員
14番 鶴 田 均 議員
15番 田 上 真由美 議員
16番 杉 本 尚 喜 議員
17番 出 水 睦 雄 議員
18番 中 嶋 敏 子 議員
19番 道 上 正 己 議員
20番 髙 崎 正 風 議員
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地方自治法第121条の規定による出席者
椎 木 伸 一 市長
吉 田 定 男 副市長
冨 田 忍 政策経営部長
山 元 周 作 総務課長
大 田 直 子 財政課長
青 﨑 譲 二 企画政策課長
福 川 正 樹 企画政策課秘書監(係長)
松ケ角 哲 哉 企画政策課行政改革係長
田 中 一 将 DX推進課長
田 中 誠 DX推進課DX推進係長
柿 木 彰 保健福祉部長
高 口 悟 こども課長
宮 﨑 毅 市民部長
松 岡 秀 和 商工観光部長
松 井 勉 ラムサール・文化スポーツ統括監(部長級)
田 口 保 商工観光課長
堀 昌 伸 ツル博物館クレインパークいずみ館長
揚 松 智 幸 農林水産部長
中 原 克 章 農政課長
大 迫 健 次 農政課課長補佐兼農政畜産係長
中 村 孝 文 農林水産整備課長
酒 本 祐 喜 農林水産整備課技術主幹兼基盤整備係長
小 原 一 郎 建設部長
川 畑 正 樹 都市計画課長
澤 田 誠 一 都市計画課技監(参事)
吉ケ島 英 章 高尾野支所長
東 畠 賢 一 野田支所長
福 濱 敏 郎 出水総合医療センター事務部長
大 平 伸 章 消防長
大久保 哲 志 教育長
溝 口 雄 二 教育部長
住 吉 祐 一 教育総務課長
床 並 伸 治 学校教育課長
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議会事務局
春 田 和 彦 局長
華 野 順 一 次長(課長補佐級)
中 村 勇 士 主任主査
野 﨑 育 美 主査
北 紘 至 主査
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付議した事件
一般質問
午前10時00分 開 議
△ 開 議
○議長(田上真由美議員) おはようございます。ただいまの出席議員は20名であり、定足数に達しております。これより令和5年出水市議会第1回定例会第2日の会議を開きます。
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△ 発言の申出
○議長(田上真由美議員) 鶴田均議員より議場でつえを使用したいとの申出がありましたので、これを許可しております。また、杉本尚喜議員から途中退席する旨の届出がありました。
ここで、溝口教育部長より2月20日本定例会第1日目の議案第1号、令和5年度出水市一般会計予算の総括質疑の際、中嶋敏子議員に対する答弁において、訂正の申出がありましたので、これを許可いたします。
○溝口雄二教育部長 発言の訂正をお願いいたします。2月20日本定例会初日の令和5年度一般会計当初予算の総括質疑の中で、中嶋敏子議員の「生理の貧困に対する予算は計上されているのか。」の質問に対しまして、「計上していません。」と発言しましたが、実際には予算計上してありますので、発言を訂正しお詫び申し上げます。
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△ 議 事
○議長(田上真由美議員) これより議事日程により、議事を進めます。
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△ 日程第1一般質問 上程
○議長(田上真由美議員) 日程第1、一般質問を議題とします。
本定例会の質問通告者は16名であります。
これより一般質問に入りますが、質問者の発言並びに当局の答弁は、できる限り重複を避け簡明・的確に、また、通告外の質問を避け、なお、品位の保持等については遵守されるよう望みます。
なお、再質問から一問一答方式とし、各議員の質問時間は40分以内とします。
質問順に従い、迫田小百美議員の質問を許します。
○2番(迫田小百美議員) おはようございます。令和5年出水市議会第1回定例会一般質問、1番、迫田でございます。昨日からとても緊張していて、一番最初にできる喜びと不安がいっぱいでございます。私が市議になろうと思いましたのは、市民の声を市政に届けたい、その思いだけで市議になりました。まだ一年に満ちませんが、元気で明るく笑顔になれる出水市を目指して頑張っていきたいと思います。
コロナになりまして、孫を病院に連れて行くことが多くなりました。その都度に見る光景が、お金を払うときに乳幼児を手に抱きながら落ちそうになる、そういう光景を何回も目にしております。そこで、今日の質問を始めさせていただきます。
「こどもの安心といのちの安心」について。出水市では、子育て支援策の一環として、子ども医療費助成制度を平成26年10月から助成対象年齢を18歳までに拡大しました。子ども医療費窓口無料化について、出水市では窓口負担なし対象者は非課税世帯だけとなっています。平成30年第2回の一般質問で、中嶋議員が子ども医療費窓口無料化について質問されております。そのときの椎木市長の回答が「子ども医療費の窓口無料化につきましては、県の乳幼児医療費の窓口無料化の制度に合わせて実施する予定。引き続き、市長会などを通じて県に対して要望したいと考えている。」と返答されました。返答から5年がたちましたが、そこで質問いたします。
ア、市長会を通じて、県に対して子ども医療費窓口無料化について要望されたか伺います。イ、経済的な理由から受診を控えるといった話を聞いています。所得にかかわらず医療費の窓口負担無料化を早期に実現する必要があると思いますが、市長の考えを伺います。
次の質問です。学校給食の黙食について。政府は昨年11月に「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」を変更いたしました。これまでの「飲食はなるべく少人数」「黙食を基本」といった文言を削除しましたが、現在でも市の教育現場で黙食が続けられているその理由をお尋ねいたします。文科省は、学校給食の際に適切な対策を取れば会話は可能とする通知を都道府県教育委員会などに出しています。そこで、3つ質問いたします。
ア、給食のときに、黙食を指示している学校はどのくらいあるのか。また、給食の座席についてはどういう形式にしているのか伺います。イ、出水市教育委員会としては、学校に対して、黙食についてどのように指導しているのか伺います。ウ、出水市教育委員会として、今後の給食指導をどのように行っていくのか伺います。
以上を持ちまして、壇上での1回目の質問を終わります。
○椎木伸一市長 おはようございます。よろしくお願いいたします。
迫田小百美議員の御質問にお答えいたします。
まず、「こどもの安心といのちの安心」についてお答えいたします。子ども医療費の窓口負担無料化につきましては、平成26年度から県市長会を通じまして、毎年県に要望を続けているところであります。
鹿児島県では、平成30年10月から家庭の経済的理由で病院受診を控えるようなことがないよう、非課税世帯の未就学児を対象に窓口負担無料化、いわゆる現物給付制度が導入され、さらに令和3年4月からはその対象が18歳までに拡大するなど、制度の充実が図られてきたところであります。所得制限のない現物給付制度に拡大するには、仮に市単独で取り組んだ場合、県の補助制度の対象外となり、市の単独負担となることや、審査支払機関である鹿児島県国民健康保険団体連合会や医師会等との調整など、財政面・実務面で多くの課題があります。これを導入するには、県域的な取組が必要であると考えられますので、引き続き県市長会を通じて県に要望してまいりたいと考えております。
○大久保哲志教育長 おはようございます。迫田小百美議員の御質問にお答えします。
現在、市内の小・中学校全20校のうち14校が給食時の黙食を指示しております。全ての学校で児童・生徒が向かい合わせにならない座席配置で給食を実施しています。各学校への指導については、令和4年1月に本県において「まん延防止等重点措置」が適用された際に、児童・生徒が向かい合わせにならない形式で黙食で行うよう指導しておりましたが、令和4年11月の基本的対処方針の変更を受けまして、給食は座席配置の工夫や適切な換気の確保等の措置を講じた上で実施することとし、黙食とすることは求めないという指導に変更しました。
今後は、国の新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針の変更等を踏まえつつ、給食指導については望ましい食習慣の形成を図るとともに、食事を通してよりよい人間関係の形成を図ることが実現できるよう検討していきたいと考えます。
○議長(田上真由美議員) 迫田議員より書画カメラの使用について申入れがありましたので、許可してあります。
○2番(迫田小百美議員) 窓口無料化につきましては、市長会のほうで市長が何度も言ってくださっているということが分かりました。
ここで、私が実際に保護者や医療関係者から聞き取ったものを紹介させていただき、質問とさせていただきます。
子育て中の若いお母さんです。「医療費が高くて病院に行けない。窓口で一旦お金を払うのにどれだけ要るのかびくびくする。できたら行かないで治ってくれればいいと思う。そのうち重症化する。そんな悲しい現実をもっと調査してください。」と意見をいただきましたが、こういうことを調査したことがありますでしょうか。
○柿木彰保健福祉部長 調査のほうはいたしておりませんが、お母さん方から、子育て世帯の方からはですね、現物給付を強く望む声は届いております。
○2番(迫田小百美議員) そのほかにですね、これは私が病院で見た光景です。そして、話を聞いてみました。
3人の子供を連れた、まだ30代前のお母さんです。「1人が病気にかかると兄弟姉妹みんなかかります。残念ながらお金がないので、病院に行くのは最初にかかった子だけ。やってはいけないことですが、薬も兄弟で分けている。私はもう1人産むのを諦めました。」
また、小学校2年生のお子さんのお話です。「慢性疾患でも定期的に受診せず、いよいよ悪くなってから、発作が出てから病院に行く。先生にどうして来なかったのかと聞かれると、お金がなくて来られなかったとは言えない。忙しくて来られなかったと言うしかない。」このようなお話もあります。
次に、質問です。子供が夜、急に具合が悪くなったときに、出水総合医療センターに行きます。支払いができないので預り金を支払い、翌日にまた病院に具合の悪い子を連れて支払いに行かなければなりません。窓口での支払いがなければ子供に我慢させる必要もなく、家計の心配もなく子育てができるのではないでしょうか。
この出水総合医療センターでの窓口無料化にすることで、預り金を支払うこともなくなると思います。このことについてどう思われますでしょうか。
○柿木彰保健福祉部長 特定の公立病院の具体的に例を出されましたが、加入されている保険組合との調整が出てきますので、どうしても一医療機関だけをそういう取扱いにするというのが実務上難しいところでございます。
先ほど、市長のほうの答弁からもありましたとおり、このことについては令和4年の第3回県議会においても一般質問が出されておりまして、答弁を見ますと、県においては現在のところ考えておらず、国に一律的な制度要望を強く要望していくということでございました。
本市におきましても、これは県内全域的な課題でございますので、今後とも市長会を通じて強く要望していきたいと考えております。
○2番(迫田小百美議員) よろしくお願いいたします。
ただいま4つの例を申し上げました。小さなお子様がいる御家庭では、毎日子育てに追われています。子供は病気をすることも多く、そのたびに病院に通います。治療費の支払いもかさんで、経済的につらいこともあります。また、病院から戻っても、治るまで看病しなければなりません。全ての子供たちが窓口負担なしにすることで、お金の心配もせずに誰もが医療を受けられる仕組みが必要です。具合が悪くなったときに、子供に医療を受けさせるのは親の当たり前の責任だとどの親だってそう思ってます。しかし、いろんな事情でそれができない家庭もあります。財布にお金がないということもあるんです。でも、幾らかかるのか分からない。ここで病院に連れて行けば、お給料日までお金が持たない。そういう格差もあるんです。全ての家庭の「こどもの安心といのちの安心」、健康を確保し、守りたいと思われるでしょう。少子化と言われてますが、現状の声を聞いてみると、もう1人子供が欲しくても余裕がない家庭が多いです。
そこで、子ども医療費窓口無料化にすることで安心して子育てができると思います。どうか、前向きに検討していただきたいです。
ここで書画カメラをお願いいたします。(議場内ディスプレーへの資料表示)こちらは出水郡医師会会長からいただいたチラシです。未就学児で子ども医療費を全額窓口で支払っているのは全国で鹿児島だけ。医療費が数か月後に返金されるのではなく、医療費の心配せずに安心して病院に行ける環境が必要ですということで、鹿児島県子ども医療費窓口負担ゼロ実行委員会、会長がNPO法人こどんとの未来理事長、副会長が鹿児島県医師会会長、ほか医師会2名が中心になって窓口で無料化の署名活動をされております。これに先駆けて出水郡医療機関だけでも窓口無料化を始めてみたらいかがでしょうか。御提案して、次の質問に移ります。書画カメラ、ありがとうございます。
先ほど教育長が答弁してくださって、学校側がそういうふうに黙食も決めているということ、あと席のほうも今はグループではないということも分かりました。
社会全般での活動制限の緩和が進められている中で、子供だけが過度な制限を課せられるのは合理的ではない。大人の社会では会話を楽しみながら食事を共にする光景が珍しくはないのです。子供の発育、学校給食は単なる栄養摂取ではない。児童・生徒の心身の健全な発達を支える教育的活動という役割があります。周囲と会話をしながら食事をすることで協調性がある、周囲と会話をしながら食事をすることで様々な効果が期待できると思います。専門家からは、黙食により教育的な効果が薄くなっているという指摘もあります。
ここで、提案があります。まだまだ小学校・中学校、黙食がある学校も続いております。そこで、今の中学校3年生の子供たちは入学の時から黙食が始まっています。小学校6年生の子供たちは小学校4年生から黙食が始まっています。今月卒業式です。中学校は卒業式まで約1週間、小学校は2週間です。中学校は高校受験も終わります。残り僅かな学校生活を最後の思い出づくりとして、黙食をやめて給食を食べる楽しさを思い出してほしいです。そこで、各学校の判断だと思いますが、今日、この一般質問で、議題に黙食が上がったこと、学校生活最後の卒業生徒や在校生徒のため、子供たちのために各校長先生に声掛けをしていただけませんでしょうか。
○大久保哲志教育長 先ほど答弁の中で、黙食を指示している学校は14校と申し上げましたが、実際指示してない学校も含めまして、現在ほとんどやっぱり会話をせずに食べているという学校が多ございます。やはり、なぜそういうことになっておりますかといいますと、11月に国の基本的対処方針の変更が出たわけですけども、国全体も11月から12月にかけ、また増えてきて、出水市内の学校でも11月・12月に増えてきて、そして3学期に入りまして、やはり1月の間はかなりいろんな学校で結構感染が出ました。そういう地域の実情を踏まえて、校長としても黙食は指示をしなくても、担任のほうで「静かに食べましょう」というような形で全体的に黙食が進んでるというふうなことであります。今後についてですけども、国全体がこの新型コロナ感染対策についても大きく変わるということを話をしておりますし、文部科学省のほうでもその留意事項等を今後学校に求めていくということがありますので、そういったことに則して教育委員会としても指導はしていくと。こういうことが先ほど述べた内容になるわけですけども、今週といいますか、2月の後半から大分、学校のほうの感染者も減ってきておりますので、学校としてもそれほど黙食に神経質になっているわけではないと考えています。ただやはり、これまで今おっしゃったように3年間にわたってこういう状態が続いておりますので、なかなかグループをつくって、以前のようにワイワイ言いながら食事をするというような状況というのはすぐには取り戻すのは難しいのかなと。こればっかりは、教員が「しゃべりなさい」と言って、食事の際に会話を進めるということもなかなか難しゅうございますので、そういったことも考えますと、一定程度時間は必要かなと思いますけども、今、議員がおっしゃった給食の中ではよりよい人間関係とか社交性が育まれるようにすると、そして楽しく食事をするといったこともねらいの中にありますので、そういったことも踏まえて、給食の時間がより楽しくなるようにやっていけたらと思っておりますので。
○2番(迫田小百美議員) 給食の楽しい時代というのを皆さん思い出に残っていると思います。ですので、どうかよろしくお願いいたします。
コロナ禍が始まって4年目に入ってます。学校生活で様々な我慢を強いられてきた子供たちのために給食を楽しむ環境を整えることをお願いいたします。
以上で、私の質問を終わります。
○議長(田上真由美議員) 次に、髙崎正風議員の質問を許します。
○20番(髙崎正風議員) それでは、通告に従い農業行政について一般質問をいたします。
今の世界情勢は、政治・経済ともに不安定な状況にあり、先行きの読めない現状であります。新型コロナウイルスも収まりつつある中、トルコ・シリア国境での大地震は5万人超の死者と200万人以上が被災され、失望や不安に陥られ、国際的な支援が求められております。日本では阪神淡路大震災、東日本大震災を経験しており、国際的な支援を受けました。今度はお礼をするときでございます。また、昨年2月24日、ロシアのウクライナへの軍事侵攻は1年を過ぎても一向に収まる気配はなく、長期戦で泥沼化に入り民間人の犠牲者が多発し、思わしくない事態に発展している現状で、国際社会の平和が希望されます。国の新年度予算は年度内可決成立の見通しが立ちましたが、防衛費は約6兆8,000億円と大幅な増額となっています。世界がまさかのことが起きない平和なものを望むものであります。
それでは、猛威を振るった高病原性鳥インフルエンザは今季58日ぶりに一旦終息をしたと報道がありました。本市の一大産業である養鶏農家は120万1,000羽が殺処分され、甚大なる被害を受けました。また、本市の観光の目玉である、ツルもへい死し、1,451羽が回収されました。このことが本市の財政や市民生活に大きな影響が出てこなければいいがと危惧をしているところです。
また、気にしなくてはならない畜産があります。生産牛・肥育牛・豚など、口蹄疫や豚熱などの法定伝染病です。飼育農家は鳥インフルエンザ同様に衛生管理に努めなければならないところであります。令和4年度の第4回定例会で申し上げましたように、家畜伝染病予防法の家畜の所有者の責務の中で、「家畜の所有者は、その飼養している家畜につき家畜の伝染性疾病の発生を予防し、当該家畜に起因する家畜の伝染性疾病のまん延を防止することについて、第一義的責任を有していることを自覚し、家畜の伝染性疾病の発生の予防及びまん延防止のために、必要な知識及び技術の習得に努めるとともに、家畜の飼養に係る衛生管理その他の措置を適切に実施するよう努めなければならない。」となっております。今、申し上げましたことは当たり前のことで、通常の衛生管理が守られることが飼養農家の責務であり、行政としての指導も肝要であります。
国は、鳥インフルエンザ対策の一助として、鶏舎の建設に補助金を出して最も安全性の高いと言われていたウインドレス密封式鶏舎でも感染され、皆様が戸惑っているのが現状で、このようなことを教訓にした対策が求められます。それでは、質問に入ります。
現状では飼養農家との意見交換もできないし、ましては鶏舎内の立ち入ることもできないことから、外部からの情報だけでは実態を把握することができない中での質問で、昨年の暮れ、養鶏場で高病原性鳥インフルエンザが続発し、120万1,000羽全てを殺処分されたが、その後の飼養農家の状況はどのようになっているのか、飼養環境は改善されたのか、また関係する市民にどのような影響が出ているのか、その対策は講じられたのかをお伺いをいたします。
次に、1例目に発生地から南西の方向での感染が続発したことは、野鳥や小動物だけが感染経路とは言えないのではないかと思われます。空気感染も考えられるのではないかと思っております。そこで、疫学調査による感染原因、感染経路は確定されたのか、今後の対策はあるのか、お伺いをいたします。
次に、いつも気にしていたことが起きました。それは、鳥インフルエンザ対策会議に出席した際に、「感染防止のため消石灰を使い過ぎているのではないか。」と発言したことがあります。過剰な使用で問題が発生しました。そこで、江内川、また江内の冷筋ため池、野田のため池の汚染は高病原性鳥インフルエンザの防疫対策の消石灰消毒剤と鳥の埋設が原因であるとのことだが、今後の対策は万全であるのかお伺いをいたします。
次に、大量の消毒剤の使い過ぎが招いたと思われる水生生物の死滅は、生態系のバランスを壊し、他の環境にも影響を及ぼすことは、自然の摂理に反することとなります。そこで、冷筋ため池は水生生物が死滅したと聞いているが、再生できるかお伺いをいたします。
次に、養鶏は本市の産業の要であり、一方ツルや野鳥も観光産業の要で、どちらも本市にとっては重要な産業であります。そこで、養鶏農家と野鳥(ツル)との共存はどのように図られていくのかの対策はあるのかについてお伺いをいたします。
次に、大量に殺処分された鳥を埋設したことで思わぬ事態が発生しました。悪臭や汚濁水の流出により、近隣住民からの苦情が出ました。埋設地の土質の調査が不十分であったため、場所によっては砂礫や粘土質が見極めるべきであったと思います。このことは事前に埋設に適しているか適していないかの調査をしておくべきであったと思います。
そこで、殺処分した鳥の埋設は、悪臭や汚濁水の流出、また地下水の汚染につながるおそれがあることから、殺処分した鳥は焼却とする考えはないかお伺いをいたします。
以上で、1回目の質問を終わります。
○椎木伸一市長 髙崎正風議員の御質問にお答えいたします。
昨年、市内9か所の養鶏場で発生しました高病原性鳥インフルエンザに係る鶏の殺処分後の状況についてでありますが、今回被害を受けた養鶏場の飼養者の方々については、皆さんが経営再開の意向を示されておりまして、再開に向けての準備を行っていると伺っております。
再開時期につきましては、高病原性鳥インフルエンザ及び低病原性鳥インフルエンザに関する特定家畜伝染病防疫指針によりますと、臨床検査の実施などが必要でございまして、発生から再開まで半年以上かかると思われます。
なお、再開に当たっては、感染経路等を明確にし、疫学調査の結果により改善対策を講ずる必要がありますけれども、調査結果報告がなされておりませんので、今後、飼養者や組合が結果に基づいた対策を実施されるものと考えております。
次に、関連工場への影響でありますが、搬出・移動制限区域内にあった食鳥処理場等につきましては、数回の稼働停止があったものの、制限の解除が認められる特例措置の適用があったことから、影響はほとんどなかったとの報告を受けております。
次に、疫学調査の結果ですが、先ほども申し上げましたとおり、国の疫学調査の結果報告はまだなされていないところであります。今回の防疫対策が江内地域や野田地域の河川やため池に与えた影響等についてでございますが、鳥インフルエンザ防疫対策においては、埋却までを原則72時間以内に行うよう求められておりまして、県が実施した防疫措置において不備があったことや、雨などにより消石灰等が流出したものと考えられます。流出しました水や汚泥の除去などの対策につきましては、県が地域の方々からの御意見等を聞きながら対応されていますが、市としてもできる限りの協力をしてまいりたいと考えております。
次に、ため池の再生についてでありますが、江内地区内のため池につきましては、鳥インフルエンザ対策として、地元の関係者で協議され、冬場は水を抜いているところであります。
今回、冷筋池については、鳥インフルエンザの発生に伴う鶏などの埋却地からの石灰等の流出により、池の水面が濁った状態となったため、県が浮遊物等の除去を行っております。その後、県が水質検査を実施し、結果は農業用としての使用に問題はないと伺っているところであります。
冷筋池の今後の在り方については、利用形態も含め、地元や関係機関と協議をしていきたいと考えております。
次に、養鶏農家とツルとの共存についてお答えいたします。本市は、日本一のツルの渡来地であり、養鶏をはじめとする畜産業が盛んな地域でもあります。また、ツルと共生した新たな地域づくりを目指し、鳥インフルエンザ対策等の観点から、越冬地利用調整を行っているところです。
利用調整につきましては、今年度からシーズンを通して、鳥インフルエンザ等のウイルスを保護区へ持ち込まない、持ち出さないことを目的に、観光客のマイカーでの自由な入域を制限し、レクチャーの実施による野鳥観察マナーの周知、マイカーで入域する場合の観察ルートの設定、観察ポイントの設置や消毒の徹底をお願いしております。
今後につきましては、観光客に対する法的な入域制限も視野に、関係機関と協議を行っていくほか、野鳥の観察ルールの策定、越冬地内を周遊するバスによるガイドツアーの充実や域内を周遊できる環境に優しい専用車の台数の増加等を図り、引き続き畜産業と観光の両立に努めてまいります。
養鶏業においては、国の防疫指針を遵守し、県・市や関係機関・団体等が連携して養鶏農家の取組を支援し、防疫対策に努めてまいります。
次に、殺処分した鶏の焼却処理についてでありますが、国が定めます家畜伝染病予防法施行規則によりますと、病原体の拡散防止の観点から、原則、発生農場敷地内や隣接地での迅速な埋却処理が推奨されております。焼却処理を含めた防疫措置の再検討については、県と国とにおいて協議されることになると思いますので、その動向を見守ってまいりたいと考えております。
○議長(田上真由美議員) 髙崎正風議員より、書画カメラの使用について申入れがありましたので許可してあります。
○20番(髙崎正風議員) 御答弁いただきました。
まず、最初に1問目からなんですけども、関連工場との関係はほとんど影響はなかったと。それから、国の指針によれば、発生から再生まで半年以上かかるというような御答弁をいただきましたんですけれども、まず、半年かかるということですけど、それを再開したときの時期ですよね。半年ですから6月頃から再開されていくわけですけれども、皆さん、このことについて全員が再度養鶏を続けていきたいという声があったのか、その辺をお聞かせいただきたいと思います。
○中原克章農政課長 市長の答弁でもありましたとおり、9軒の農家さん全員が再開の意向を示されてるということでございます。
○20番(髙崎正風議員) それとウインドレス鶏舎のことなんですけれども、このことは国も推奨して補助金を出しております。その密閉式であった鶏舎で感染したということをどのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。
○揚松智幸農林水産部長 国のほうが推奨というか、補助を出して造っている鶏舎でしたので、我々としても今回のことがありましたので、県知事に対し、ウインドレス鶏舎における発生のメカニズム等を国のほうできちんと検証していただきたいという要望書を出しております。
○20番(髙崎正風議員) それから、疫学調査のことなんですけど、まだ結果が出てないということなんですけれども、どうしてそんなに時間がかかるんですかね。その辺についてお答えください。
○揚松智幸農林水産部長 今現在、国のほうの疫学調査で公表をされているのが、1例目から20例目になります。そのうち、出水市とそれから千葉県の香取市の分がいまだ出ておりません。これは多分、発生が多かったところでどういうような関連があるのかというところの調査も含めて、今現在国のほうでやられているものと認識しております。
○20番(髙崎正風議員) 20例までという答弁ですけど、うちは9例、最初から9例目に、出水市で9例目に入るわけですけど、これが進まない大きな理由というのは、非常に感染が多かったと、全国的に、そのためにということなんですけれども、やはり早急にこのことについては、その地域・地方によってウイルスの発生状況は違うんだろうと思いますけれども、やっぱりそういう大量に出たところは特に早くその結論を出すべきじゃないかと思っておりますが、いかがでしょうか。
○揚松智幸農林水産部長 国の疫学チームが実施をされていることなので、ちょっと我々としてそこにお答えすることは不可能かと思います。
○20番(髙崎正風議員) 法定伝染病ということで、国が全てのきまりを遵守していかなければならないということなんですけれども、しかし、地方で起きたことはやはり、もっと国のほうに進言して急がせるべきじゃないかと思っております。その点、今答弁聞いてると、「県が」とか「国が」とかという答弁が多いようですけれども、自分たちでやれることはやっぱりきちんとやって、それを早く進言して急ぐ必要があるんじゃないかと思ってますが、いかがなもんでしょうか。
○椎木伸一市長 髙崎正風議員がおっしゃることは当然だと認識しております。私も、野村農林水産大臣のところへ伺ったり、県知事のところへ伺ったり、あるいはこちらにも県の職員が何回も来ておりますので、その都度にですね、こういったウインドレス鶏舎における発生メカニズムについては早急にですね、来年の対策にも必要なことでありますので、教えていただきたいということを口頭、対面しながらですね、面談しながらお願いをしているところであります。
我々も農場に立ち入れない、この法の規則、指針がありますので、農場に立ち入れないという非常に歯がゆさもありますけれども、そういった中で、所管であります鹿児島県の家畜保健衛生所とかですね、そういう所にもできる限り足を運んで、いろんなお願いをしているところでありますので、御理解を賜ればというふうに思っております。
○20番(髙崎正風議員) 疫学調査の結果が出ていないということですので、私が今、野鳥の感染であるというようなリスクが高いということなんですけれども、空気感染の問題は考えられないかということなんですけれども、その辺について疫学調査の結果を見て、発言をしなきゃならないところだと思いますけれども、必ずしも野鳥と小動物なんかによって感染したのかというようないろんな防疫対策の指針もできて、非常に難しいような徹底したような指導がなされているんですけれども、なかなかそれだけでは感染防止できないと。今回のは最初申し上げましたように、南西の方向に発生してずっと流れていったという感じなんですけれども、そのことを空気感染というには考えられなかったのか、お伺いしてみたいと思います。
○椎木伸一市長 学者先生と言いますか、私どもの水質検査等をお願いしている鹿児島大学の教授の話によりますと、飛沫から感染するというメカニズムだということで、空気感染はあり得ないということではっきり明言されていらっしゃいます。
従来から申しますように、鳥インフルエンザのウイルスはカモ類によって運ばれてきて、カモは発症しないということでございますので、それらのふん便を介して野鳥に、ほかの野鳥、ツルも含めてですね、伝播し、それがまた、そのふん尿から、ふん便等からですね、小動物、ネズミでありますとかイタチでありますとか、そういうものがキャリアとして鶏舎に入り込んで、鶏に感染するというようなメカニズムであるというふうな解説を正式にいただいてるところでありますので、いろいろ空気感染とかおっしゃいますが、紫外線に当たればすぐ、このウイルスは死滅するんだそうです。ですから、空気に乗って空気感染するということはあり得ないということでございますし、また、先ほど御披瀝ありましたようにツルの1,400羽以上が犠牲になっておりますが、こちらの感染についても近くにいる中で飛沫で感染すると言われていますし、また、ふん便等からも感染するわけですけれども、そういったことで、決して空気感染というのはあり得ないということです。それをですね、非常に外向けに議論が始まりますと、また観光面での風評被害等も考えられますので、私どもは空気感染については大学教授、専門の先生からも、それは全くあり得ないという否定をいただいておりますので、そのことについては議論の中には入らないというふうに考えているところです。
○20番(髙崎正風議員) 大学の先生によれば、空気感染というのはあり得ないということのようです。その辺はおっしゃるとおりなのかなと今感じたわけですけれども、飛沫感染するということでありますので、やっぱり鶏舎内で殺処分するときに相当なほこりが立って、それが飛んでいくと。でも、紫外線で死滅するというような話ですので。でも、どうしてそういうふうにずっと感染していくのかとなると、やっぱり小動物か鳥しかいないわけですね。そのことを完全に防止できるのかっていったら、非常に厳しい問題であると思っております。ウインドレス鶏舎になると、ほとんどネズミも入ってこないようなきちんとした、整備された鶏舎だと思っております。また、我々も簡単に入れないと。それこそ飼育者、飼養者のみが入って管理をするという状況であります。そういう国の助成を受けた現場を一応見ようとしても、なかなか遠目にしか、あそこに建ってるよとしか、中は全く立ち入れない状況です。ですから、完全にされてるんだろうと思うんですけれども、そこで小動物か鳥かということなんですが、本当にそうなのかというのは疫学調査の結果が出ないと分からないということを今おっしゃるわけですけれども、それで十分防疫と言いますか感染を防止できるのかということはどうなんでしょうか。
○椎木伸一市長 新型コロナの我々の人類のこともそうですけれども、ウイルスは目に見えないだけに、非常に防御するというのには通常のやり方を一生懸命やったとしても100%ではないと考えております。農家のほうでもこれまで必死になってシーズン中はいろんな対策を講じていらっしゃいます。講じていらっしゃいますが、こういう結果になってございますので、「今後ももう一回使用基準等を見直し、徹底して再検証をお互いにしましょう。」という話もしております。そしてまた、その上で疫学調査の結果があればですね、農家・組合、そして私ども含めて総力で来季に向けての対策を講じていかなければならないと考えております。
○20番(髙崎正風議員) この鳥インフルエンザ、畜産関係と言いますか、の病気というのは世界的にもたくさんあるわけですので、日本だけのことじゃないと思っておりますけれども、難しい問題だとは思っております。
ところで、殺処分の仕方、やり方ですかね、についてなんですけれども、殺処分する前に、ガスで殺処分する前に、全体の消毒っていうのは、鶏舎内の消毒の在り方はどうなっているのか、御存じだったら御答弁願いたいと思います。
○中原克章農政課長 殺処分の前の消毒は、していないところだと思っております。疑似患畜が出た場合に殺処分をしてから消毒・防疫措置を終了させるということになっております。
○20番(髙崎正風議員) 今、殺処分してから後の鶏舎の消毒をやるということですね。私は反対だと思うんですよね。まず最初に全部、殺処分する前に、鳥も鶏舎内も消毒剤で消毒やって、その後に殺処分するのが順序じゃないかと思っております。ということは、やはり捕まえてやるとバタバタするわけですから、さっき言われたように飛沫ですか、そういうのが出るわけですから、結局やり方が逆じゃないかと思ってるんですけれども、いかがなもんでしょうか。
○揚松智幸農林水産部長 先ほど答弁の中でもありました家畜伝染病の防疫指針というものの中に、それらが事細かに書いてございます。その順序で保健所等もやられておりますので、そこについてどうだと言われても、ちょっと私はお答えしにくい。
○議長(田上真由美議員) ここで、暫時休憩いたします。再開を午前11時10分といたします。
午前10時55分 休 憩
午前11時10分 再 開
[杉本尚喜議員退席]
○議長(田上真由美議員) 再開いたします。休憩前に引き続き会議を続行し、髙崎正風議員の質問を許します。その前に、椎木市長より発言の申入れがございましたので、これを許可いたします。
○椎木伸一市長 大変すみません。先ほど私がツルの感染の中で、この飛沫感染の話をいたしました。これについては、ちょっと誤解を招けばいけないのでもう一回説明しますと、通常のウイルスの感染は口から食べるものとか飲むものから感染すると思いますが、今回の場合は、「あれだけのツルが死んだということで考えられることは、ひょっとしたらツルが密集することで、ツル同士の飛沫感染があり得る。」というような見解を専門家が示していらっしゃいますという御紹介でございまして、鶏舎の中で飛沫感染があるということは何もコメントされておりませんので、鶏舎の中で普通一般的に言われているのは、小動物が、例えばネズミがということで例でとりますと、餌を食べに入ります。その餌を食べるときにウイルスをまいて、ウイルスの付いた餌を鶏が食べることで感染するというように言われているところでありますので、私の事例がちょっと誤解を招いたかもしれませんので、改めて説明をさせていただきました。どうぞよろしくお願いします。
○20番(髙崎正風議員) 誤解を招く、そういうふうな感じがしたんですけど、答弁の中でですね。
それはそれとしてですね。やはり、やり方の順序を言ったんですけれども、まず、いつも答弁されるのは、「国の指針に基づいて」という言葉がよく出てきます。そのとおりだとは思うんだけど、自分たちで考える力はないのかなという、そこが残念なんですよね。全て答弁されるときは、それがそうなんだけど、しかし、困っているのはやっぱり地域住民なんですが、だから自分たちでもうちょっと考えて、「そういう考え方もあるんじゃないかな」と、「ああ、そうかな」というのもあるし、また反対に「それ違うよ」ということもあるだろうと思うので、その辺の答弁されるときには、「国の指針は指針であるけれども、そういう考えとしてはちょっとおかしいんじゃないか」という答弁をしてもらえば、こちらのほうも分かるんですけれども、ただもうさらっと流して、「国の指針だ」と、「県の考え方だ」と言われるとですね、国のことについてはここで答弁もできないしですね、執行部側としては。そうだと思い、そこは十分理解しておりますけれども。でも、変えるのは、やっぱりこういう地方の議会が変えていって国にそれが変わってくるということになりますので、その辺はやっぱり一番の基礎になるのは地方だと思いますから、よくその辺を考えていただきたいなと思っております。そういうことでありますから、そのことも考えるべきじゃないかなと思っていますので、頭の中に入れていただければありがたいなと思っております。
それから次に、江内川ですね。それから冷筋ため池、野田のため池の件についてですが、書画カメラをお願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)今出しているのが、1月の14日に撮影したやつです。その前に新聞・テレビ等で放映されたんですけれども、全くその後も変わってないと。次のやつを出してください。(議場内ディスプレーへの資料表示)これが昨日、1日の日に撮影したやつなんですけれども、全く変わっておりません。もうそれこそ、中にこうやって撮影したりなんしたりすると、体に臭いが移ったような感じがして、家に帰って来ても、御飯も食べたくないぐらいの移り香、臭いと言いますか、悪臭が抜けず。非常に先に進んでいないと。これも県の対応が遅いのか、やり方が分からないのか、何なのかと。やっぱり早く解決していただきたいなと思っております。
そのことについて、どのように検討されているのかですね、お伺いしたいと思います。
○椎木伸一市長 現場については、私も、昨日も行って見てまいりましたけれども、以前と比べれば色も薄くなって、オイルフェンスの中に茶色く濁った部分をこうしてあって、増水した部分について吸い取るような形でなってるようなことでした。今後、埋却をし直すということでですね、今、その手法について県のほうで検討されていると聞いております。先ほど来、髙崎議員のほうから御指摘がありますように、私ども現場を持つものとしては、いろんなことを指針によらずとも、考えなければならないという御指摘をいただきましたけれども、そのとおりであると思っておりまして、これまでも私どもの担当部・課のほうでは、率先してこの埋却場所からいろんなものが流れ出さないように土のうを積んだりですね、県のほうに御進言を申し上げたりもしてきました。ただ、法的な壁というのがあって、実施はできないというのが非常にもどかしいところでありますし、また農場に立ち入ってはいけないというのも法律で決まっておりますので、そこも現場を見れないというのも非常にもどかしいところであります。
そういった中でできることを一所懸命取り組んでいるつもりでありますけれども、まだまだ足りない部分があるかもしれません。そういったところは、髙崎議員の御指摘のように、何ができるのかということも、これからも考えながら取り組んでいきたいと思っております。
今、餅井の現場でございましたけれども、先ほど申しましたように、これから埋め直しのその手法等について決定すれば、速やかに対応されるものと認識しております。
○20番(髙崎正風議員) なかなかこの法定伝染病になってくると、中には入れないというのは残念なんですけれども、中も見えないから。外からのことしか言えないんですね。だから、外から見たところでそういう状況が起きているということになるわけです。ですから、この解決は早く除去すると言いますかね、しゅんせつするのか、その辺もまだ分かってはいらっしゃらないと思いますけれども、江内のため池のときにももう話をしますけれども、大変なことだと思っております。やっぱり水生生物なんかにも影響が出てるということになります。
次の書画カメラをお願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)さっきの続きで、これは発生時の土のうで下に流出しないようにしてある土のうを積み上げてあるとこです。
次を、お願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)次は、もう昨日行ったときには除去してありました。それでもやっぱり少しずつ流れていると。きれいになってないと。やっぱり悪臭はしているという状況です。
次をお願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)これなんですね。ニホンイシガメ、これがもう死んでおりました。赤い方は頭なんですけれども、鳥か何か食べたんでしょう。こういうのが放置されておりました。ですから、やはりできるだけこういうものは片づける。周囲をずっと回っていないという、自分たちにこうして気づかれないようにするのが県の仕事じゃないかと思うんだけれども、市もそうだ、行政もそうだと思いますけれども。やっぱりその影響を受けたんじゃないかと私は思っております。ですから、必ずしもいい結果が出ていないと。ただ除去するということだけでは元に返らないんじゃないかという、これをちょっと心配したので。このことも農業用水等に使われて、管理池に使われているんじゃないかなと思っております。ですから、できるだけ早く除去して、元の形に返していただきたいと思っております。先ほど市長から答弁がありましたように、そういうような形の中で進めていきたいという答弁でございました。
それから、水質検査は両方とも終わったような御答弁をいただきましたので、地元に対する説明とかそれについては今のところされていないんだろうと思います。今、中間との、地元の人との協議というのはされる考えはないんでしょうか。
○揚松智幸農林水産部長 冷筋池の水質検査が3回ほどやられているようです。で、そのことは県のほうが地元の土地改良区の方とお話をされたというふうに私は聞いています。
○20番(髙崎正風議員) やはり、水質検査等をされた場合には、その結果等について、今後の対策について、もう相当時期を逸しているわけですから、やっぱり寄せて住民が安心できるような方向に向けていくのが行政じゃないかと思っております。ですから、そういう検査の結果について、異常がなければないというような報告をすべきだと思います。しかし、この野田のため池についても、江内のため池のときにもそうなんですが、本当にこの中には、ドジョウとかフナ、それからオタマジャクシ、そういうものがいたと私は思っております。ですから、こういう環境になってくると全部死滅したんじゃないかと。その辺の調査まではまだされていないんだろうと思いますけれども。やはり、地域住民に理解してもらえない方法はすべきじゃないと思いますけれども。早急にとは言いませんけれども、その考えはないか、お伺いいたします。
○揚松智幸農林水産部長 そのことについては、またこれからちょっと県と協議をしていきたいと思います。
○20番(髙崎正風議員) していないんでなくて、する考えはありますか。
○揚松智幸農林水産部長 本日、髙崎議員のほうからそういう御指摘があったということで、お話をして、やっていきたいというふうに考えております。
○20番(髙崎正風議員) 次にですね、江内川の件についてなんですけれども、江内川のことでもフェンスを張って、ちゃんと止めて、除去されていたようですけれども、このことでコイなんかがへい死したのは御存じなんでしょうか。
○揚松智幸農林水産部長 下流域のほうで十数匹でしたか、二十数匹でしたか、死んでいたのは確認はしております。
○20番(髙崎正風議員) それは今回との、石灰との関係がありますか。
○揚松智幸農林水産部長 それについては、県のほうで調査をされているのではないかとは思いますが、私のほうは多分消石灰あたりの酸欠によるものかと推測はしました。
○20番(髙崎正風議員) やはり、冷筋ため池を通って下流域に流れて江内川まで行ってるということは、非常に長い距離の中でそういうへい死したというのは、これは重大問題だと思うんですが、いかがでしょうか。
○揚松智幸農林水産部長 そうですね。問題だと思いますし、県のコメントの中でも「不備があった」というところでお詫びをされてることかと思います。
○20番(髙崎正風議員) これは消石灰だけのものなのか、ほかの消毒剤は流れ込まなかったのか、その辺について、お答えを願います。
○揚松智幸農林水産部長 詳しくは私は分かりませんが、消毒液については、パンパックスというような商品だったと思います。塩化ジデシルジメチルアンモニウムというものです。それにつきましては、逆性石けん製剤ですので、特に環境には影響はないと認識してるということでした。
○20番(髙崎正風議員) 環境に影響はないということでありますけれども、石灰もある程度までは影響はないんだけど、多量に使い過ぎるとそういう問題が出てくるわけです。ですから、その消毒剤も多量に使われたんじゃないかという推測が立つんじゃないかと思いますが、それについてはいかがでしょうか。
○揚松智幸農林水産部長 こういった消毒剤については、適正な希釈がされておれば環境に影響がないものと私は認識しております。
○20番(髙崎正風議員) 適当な希釈がされていればって、確認はされたんですか。
○揚松智幸農林水産部長 当初からずっと言っていますとおり、防疫措置については県が実施主体でありますので、我々としてはそこは確認はしておりません。
○20番(髙崎正風議員) このことについて、県に申し上げる考えはありますか。
○揚松智幸農林水産部長 こういうふうな御意見があったということはお伝えしたいと思います。
○20番(髙崎正風議員) 江内川もそういう大きな被害を受けたわけですから、やはり再生できるような、元のきれいな川にできるように、やはり国や県に進言していただきたいと思っております。
それから、次に、冷筋のため池についてですが、同じことの繰り返しのような話になりますけれども、話によると、結局ここのため池にはほとんどもう水生生物はいないということのような話なんですけれども、そうなんでしょうか。
○揚松智幸農林水産部長 大変申し訳ありません。私はちょっとそこのところは認識しておりません。
○20番(髙崎正風議員) やはり、このような重大なことが発生したのに、今の御答弁はちょっといかがなものかなと思っております。ですから、やはりそういう状況、通告も1週間前で現地で見られてそうなのかって周囲の意見も聞かれるはずと思うんです。そのために通告して、ヒアリングをやるわけですので。そのことについて、御答弁をお願いします。
○中村孝文農林水産整備課長 この鳥インフルエンザが発生してからですね、地元に聞き取りを行った際に、数年前にそのような、魚が死んだりしたことがあったというのはお伺いしたんですが、当時そのことがあった時点で報告等受けておりませんので、詳しいことは分からないような状況です。
○20番(髙崎正風議員) 今後は、そのことについて調査をする考えはありますか。
○中村孝文農林水産整備課長 水生生物ということではなくてですね、冷筋池につきましては、先ほど答弁もあったんですけれども、水質検査等も実施しておりますので、そこの結果等で安全性、農業として使うには問題ないということで結果も出ておりますので、後は今後の冷筋池の利用形態等につきましては地元と協議をしながら進めていきたいというふうに思っております。
○20番(髙崎正風議員) 先ほどの市長答弁の中で、農業用水として問題ないので利用していくという答弁がありました。ということは、稲作に一つもそういう問題はないというようなことだと思いますが、しかし、やはりそういう水生生物が住めないということは環境が悪くなっているんじゃないかなと思っております。ですから、このことについて、やはりため池をしゅんせつして、元の冷筋ため池に再生はできないものか、そのようには考えられないのか、御答弁を願います。
○椎木伸一市長 おっしゃるように、環境というのはそういったことで、水生生物が生息できる環境が一番望ましいと考えます。冷筋池の今後の在り方については、利用形態も含め、地元あるいは関係機関と市と一緒になって協議を進めていきたいと考えております。
○20番(髙崎正風議員) 書画カメラをお願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)これは、上に溜まった消石灰を除去した後にまた撮影をした、これ1月14日ですね、同じ日だと思いますが、このときも相当石灰が溜まって、完全ではなかったと思います。
次、お願いします、書画カメラ。(議場内ディスプレーへの資料表示)同じ所です。現状で水もちょっと上が流れるように大分きれいになっております。フェンスで止めて、下の多い所、実際溜まってる所までは映っておりません。この辺まで前は深かったんですが、もうちょっと浅くなっております。ですから、こういう所をしゅんせつ、下の所もしゅんせつして、元の池に再生するということはできないものかということで、先ほど答弁をいただきましたので、できるような努力はできないのかということですが、いかがでしょうか。
○揚松智幸農林水産部長 先ほど市長からも答弁があったとおり、関係機関、それから地元の方々とも協議はしていきたいと思います。
○20番(髙崎正風議員) 協議は進めていきたいというような話で、答弁であります。
本当にですね、オタマジャクシ、これ、どこの田んぼなんかにも最近オタマジャクシのこういうカエルの声とかオタマジャクシを見かけることは少なくなりました。これはそのため池だけの問題ではないんですけど、いろんな生息する条件が悪くなってきてるからいなくなったんだろうとは思いますけれども、ああいうため池なんかにはそういうのがいるべきじゃないかな、昔に、何十年か前に遡ればそういうので、非常に自然と言いますか、水生生物がいてよかったため池じゃないかと思っております。そのことでなんですが、なぜ江内ため池について申し上げるかと申しますと、私の小さい頃、おやじなんかがあそこの池をはかしたときに、抜いたときによく入札といいますかね、みんなで会って池を幾らで買うかと。田んぼも終わって、冬ですね、あって、落としてウナギやら、フナやら、コイやら取ってきて食べたことの記憶があります。非常にそれだけ魚も豊富で、入札するくらい、江内だから海も近いんですけれども。私は山辺のほうだからそういうのが好きで、おやじなんかも好きだったんだろうと思います。ですから、そういうふうに食べられる魚になっております。最近あそこ、今の状況だと、もうあそこの魚は食べられないというような状況ですので、もう一回再生して、そういう魚が食べられる環境に戻していきたいと思いますが、先ほど部長のほうから御答弁がありましたように、そういうふうな方向に進めていきたいということですので、ここは強い意見で申し上げておきたいと思っております。
次に、ツルと養鶏農家との共存はできるかということなんですが、よく「二兎を追う者は一兎をも得ず」という言葉がありますが、二兎を追いかけることになる難しい問題であろうかと思いますが、・・・(声、不鮮明)・・・した考えがあるか、市長の御答弁をお願いします。
○椎木伸一市長 髙崎議員のおっしゃるように、出水市の課題ということで、鶏を代表する畜産を守り、そしてツルを代表する観光産業を守っていかなければならないという非常に困難な、今の鳥インフルエンザに関してはですね。困難な課題だと、命題だと認識をしております。
そういった中で私が考えましたのは、ツル観光の見直し、いわゆるラムサール条約に登録することで、この鶏への鳥インフルエンザの防疫対策もできないかという思いがありましたので、登録をお願いし、今できたところであります。と言いますのは、ラムサール条約には基本的には3つの目的があります。1つは環境の保全・再生という目的。それから2つ目が賢い利用という目的。これはもう産業振興でございます。今ロゴマークを使って、高付加価値、付加価値を付ける農林水産物ということで取り組んでおります。そういったこと観光振興ですね。それから3つ目が交流・学習。子供たちに、あるいは大人も含めて環境学習をするということでの、環境に対するその認識を変えていただくというようなことでございます。
そして、そのほかに市の独自としまして、出水市ならではということで、越冬地利用調整事業というものを導入しております。これは先ほども御紹介いたしましたけれども、今年度からシーズンを通して入域ルートを決めまして、観察センターに行ってもらう。その後は電気自動車なり、用意したバス等で見学していただくというようなこと。あるいは観察小屋に行って写真を撮ってもらう。そういったやり方をこれからも改善してまいりますけれども、とっておりまして、そしてまた、その域から出るときは、タイヤ消毒等を徹底していただくというようなことで人を配置して消毒作業をずっとシーズン中、3月12日まででしたか、やることになってございます。
そういったことで、少しでもですね、このツル、野鳥が多い地域でありますので、そういったところから人により持ち出されないような形での対応を、このラムサール条約登録によって対応したいということでございまして、幸いその経費も今年度からいろんな国の代議士とかに働きかけました結果、半分は出していただけるようになりました。以前は市独自で出しておりましたので、大変ありがたいことだと思っております。
それと、来年以降ですね、対策本部会議を随分早めたいと思います。でないと、今、シーズンが非常に早くなっておりますので、昨シーズンもでしたけれども、発生が非常に早うございましたので、できるだけ早いうちに他関係国の情報も交えてですね、どういう状況かも踏まえて取り組んでいきたいと思っておりまして、そういったネットワークも駆使しながら対策を講じていきたいと考えているところであります。
○20番(髙崎正風議員) 書画カメラをお願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)これはお分かりでしょうと思います。これも私が昨年撮影したもので、本当であれば飛んでるところがあればはっきりと分かるんですけど、ソデグロヅルですね。こういう1羽だけ、昨日帰ったそうです。ちょっと話聞いたらですね。非常にこう羽を広げたときにはきれいです。下から見るとですね。皆さんは撮影された方、たくさんいらっしゃるということですので、私にはこれだけしか撮れませんでした。
次を、お願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)これはお分かりですよね、カワセミ。これも何日か前だったかな、撮りました。こういうきれいな野鳥、いろんな珍しいものがおります、出水市はですね。たくさん、言われているように300種ぐらいいると。世界の600種の中の半分は出水市にいると言われておりますけれども。こういうことで、せっかくラムサール条約の登録をとり、それからラムサール条約の湿地自治体の認証を受けてスタートしたばかりですね、今が。ですから、このことも鳥インフルエンザとの関連で非常に難しい問題だと思いますけれども、このことについては、やはり前に進むような対策を取っていくべきじゃないかと思っております。
最後になりますが、殺処分した鳥の埋設は悪臭や汚濁水の流出、また地下水の汚染につながるおそれがあることから、焼却処分とする考えはないかということですけれども、国の指針にのっとってという先の答弁があったようですね。家畜伝染予防法の規則で、埋却を推進するということですが、これはですね、埋却だけでなくて、本当に焼却する考えはないのかもう一度お尋ねします。
○椎木伸一市長 この埋却は指針に基づくもので、そのとおりだと今のところ認識しておりますが、焼却もですね、羽数が稼げるような焼却方法でありますとか、あるいは現場に近い所でできるような設備があれば、そしてまた、臭いとか煙とか、そういったものが市民生活に影響がないようであればそういったものも研究していかなければならないと思っておりますが、国のほうにも一応そういったものも含めて要望もしております。ですから、国のほうとしましても、焼却も視野に入れての検討もされてるやに思いますので、今後また国の見解等も聞きながら対応していきたいと思っているところであります。
○20番(髙崎正風議員) 全く知識が不足しているようでございますが、事例があるんですよ。焼却事例が。一窯で6万2,000羽ですかね、焼却したということで、これは岐阜県で行われた羽島市ですね。実演が行われております。大量の鶏が焼却できる移動式の焼却炉の説明を羽島市で開き、県内の養鶏農家、自治体の職員200人近く参加しました、ということであります。高さ約8メートル、重さ12トンあり、1日に6万4,000羽の鶏が焼却できますということですので、これは移動式で、10基とか20基とか集めれば、鹿児島県で保有すればどこでも使えると思います。ですから、この焼却については十分検討して、後れをとらないようにやっていただければ、さっきみたいな埋設によって汚濁が出るとか、地下水の汚染も考えられるわけですので、跡地の利用もできないということでありますので、その辺について、どう先に考えているか、ちゃんとできないじゃなくてできる方向を考えてみるべきじゃないかと思っていますが、担当部長も「できない」と一言で終わるので、「国の指針に基づいて」と、簡単なもう本当に先が見えない話をしてくれますので残念ですが、市長、最後の締めで御答弁を。
○椎木伸一市長 今、髙崎議員が御披瀝いただきましたような施設が、本当に羽数も稼げてといいますか、大量の量にも対応でき、そしてまた市民生活に影響がないような状況であればですね、もちろん農水省のまた指針を言えば申し訳ないんですけど、そういったものに取り入れられていくとは思っております。私どもも以前、10年ぐらい前に初めて鳥インフルエンザがあったときに、移動式を持ってきてもらって少々焼いていただいたことがありましたけれども、やはり煙と臭いが大きな問題だったように覚えております。
そういったことで、課題解決に向けて我々もできることはやっていきたいと思っておりまして、この鳥産業が重要産業でありますので、鶏を守り、ツルを守る方法についてはですね、積極的にいろいろな情報を仕入れながら対応していきたいと思っております。
○20番(髙崎正風議員) それでは、最後になりますけれども、今、卵価が高騰しているという情報が昨日の新聞に出ておりました。昨年の1月で平均が175円と比べると152円値上がりしてると。327円ですかね、市場価格は。そういう状況であるということでありますので、やはり市民生活にも大きな影響を与えるということになっております。直接何もないけど。
これで、一般質問を終わります。
○椎木伸一市長 ちょっと申し忘れましたけれども、処理羽数についてはですね、私どもが把握している数字とだいぶ開きがありましたので、また詳細については調べて、また髙崎議員のほうにもお知らせしたいと考えております。
○議長(田上真由美議員) 次に、田中秀一議員の質問を許します。
○4番(田中秀一議員) 本日3番目の質問者となります。今回は、大きく2つの質問をしたいと思っております。よろしくお願いします。
ウィズコロナの時代を迎える今、今年度は多くのイベント事業が再開されるようになりました。最近では、ツルトライトリレーマラソン、マチテラス、オールドカーフェスティバル、総合文化祭、大産業祭など、いずれも多くの市民の皆様が参加あるいは見学され、大変盛大に行われたと感じました。
特に、今回初めて開催されたツルトライトリレーマラソンは、その奇抜で印象に残るネーミングも大変よかったと思いますが、競技場も多くの選手や応援される皆さんで非常に盛り上がったと感じました。市長もそう若くはないと思いますが、御多忙の中、5回も走られたそうで大変驚きました。お疲れ様でした。長年続いてきたツルマラソン大会が終了したことは残念でしたが、今後それに代わる新しいイベントとして、よりよい成果が期待できます。
また、この前2月に開催されたおれんじオルレでも、久しぶりの開催にもかかわらず、天候に恵まれ、多くの参加者で大変にぎわったと感じました。
国は新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけを5月に5類に引き下げる方針です。令和5年度は、コロナ禍以前のイベント事業の取組に戻ることを期待しますし、そうしなければいけないと思います。
さて、最初の質問は、それらのイベントに関係することです。出水市では、行政改革の一環としてのイベント事業の再構築に関し、令和元年度末から令和3年度にかけて検討会が開催されました。これは出水市が関与するイベント事業などに関し、その役割や目的、重要性などを再検証するためのものと理解し、大きく「商工・観光」「教育・郷土」「健康・趣味」「福祉・環境」の4つの分野の関係者が集まり、あるいは行政内で検討されたと認識しています。その成果によっては、出水市の財政や職員の過度な負担を軽減する上で非常に重要な検討会だったと考えます。
また、関係する各種団体においても、今後も継続すべき重要な事業と、社会情勢の変化等により、必要性が希薄になってきた事業の見極めをすることは、各団体の負担軽減と新たな取組に関し、検討する上で大切な要因となります。
このような目的を踏まえ開催された検討会について、改めてイベント事業再構築の目的と検討会で示された意見や提案、そして、それぞれの検討結果及び検討会で決定した内容を踏まえ、行政側で決定した内容と今現在の進捗状況、また今後再構築が完了した場合の財政や職員負担軽減の予想される結果を伺います。
検討会で示された資料は100を超えるイベントを分かりやすく整理してあり、内容や人件費、経費など細かく記載され、大変よくできた資料でした。まとめるまでには相当な時間を要したと思います。また、関係団体の方にもこれらの資料を基に、たくさんの貴重な御意見をいただいており、多くの時間と労力を費やした重要な検討会でした。この検討会を有意義なものにするためにも、検討結果を参考に、行政として方向性を示さなければなりません。
それでは、最初のイベント事業再構築についての質問です。
1番目、イベント事業再構築検討会開催の目的について、教えてください。2番目、商工・観光分野における再構築検討会の内容と示された意見や提案、検討結果及び行政側で決定した内容と進捗状況について、教えてください。3番目、同じく、教育・郷土分野についてお願いします。4番目、同じく、健康・趣味分野についてお願いします。5番目、同じく、福祉・環境分野についてお願いします。6番目、イベント事業再構築後の財政や職員の負担軽減の予想される結果について教えてください。
続きまして、2つ目の、出水市公式LINE情報発信について質問いたします。
出水市がLINEでの情報発信を始めて数年たちますが、それ以来出水市の情報が早く簡単に確認することができて大変便利に活用しているところです。出水市民の登録者に関しても、年々増加していると思いますが、市の広報をする上で重要な一つの方法になっています。最近自治会に加入しない若い世帯が増えています。この問題は改めて検討する必要がありますが、自治会を通じての市の広報が難しくなる一方で、若い人には別の手段としてホームページやSNSの活用でその分を補うこともできます。今後LINEを活用したさらなる情報の充実と、よりよいものにするための配信方法の検討が必要だと考えます。
また、最近は市のスマホ教室等の取組の影響もあると思いますが、高齢者のスマホ利用者も増えてきていると感じます。非常に有意義な取組であり、数年先にはLINE登録者の大幅な増加が期待できます。それに加えて新年度公共施設のオンライン予約機能を追加する計画があり、ますます市民の利便性が向上すると思います。
ただ、そんな中、最近耳にするようになったのが、「便利だけど少しうるさい」という声です。確かにLINEは家族や友人、あるいは所属するグループなど、直接関係する内容のやり取りがほとんどです。それに比べたら出水市の発信には直接関係のない情報も含まれます。誰かのLINEを待っているときに無関係な内容の情報が流れてくると、うるさいと感じるのも理解できます。そのことにより、せっかくの友達登録者が減少することは避けたいところです。そこで、質問いたします。
1番目、現在の出水市公式LINEの登録者数を教えてください。2番目、発信する内容はどのように決定しているのか教えてください。3番目、DX推進課等で発信内容を集約して、同時にまとめて発信できないか伺います。4番目、配信時間を設定し、緊急な内容を除き毎日同じ時間に発信できないか伺います。5番目、現在検討されている新たな発信方法や内容等について、ありましたら教えてください。
実は、これらは前回の定例会で質問しようと思っていた内容ですが、つい最近のLINE発信に関しては、横スワイプで表示できるカードタイプメッセージの活用や日にちを空けた発信など、工夫した発信の仕方がされるようになったのではないかと思います。その辺も含めてお答えいただければと思います。
これで、壇上からの1回目の質問を終わります。
○議長(田上真由美議員) ここで、昼食のため暫時休憩いたします。再開は午後1時からといたします。
午前11時58分 休 憩
午後1時00分 再 開
○議長(田上真由美議員) 再開いたします。休憩前に引き続き会議を続行し、田中秀一議員の質問に対する当局の答弁を求めます。
○椎木伸一市長 田中秀一議員の御質問にお答えいたします。
まず、イベント事業再構築検討会は、効率的で効果的な行財政運営を行う中で、イベントについても持続可能で効果の高いものに再構築することを目的に、公募委員や関係団体の皆様に御参加いただき開催したところであります。
商工・観光分野における検討会の検討結果と進捗状況につきましては、政策経営部長から答弁させていただきます。
次に、教育・郷土分野から福祉・環境分野については、先行して取り組んでいる商工・観光分野とは異なり、イベントの性質等を考慮し、検討会による協議ではなく、所管課が中心となって各関係団体との協議を行うこととしているところです。
次に、再構築後の財政や職員の負担軽減については、再構築により、イベントに係る経費の削減効果に加え、各事業の企画運営に関わっている職員の人件費や負担の軽減効果があると考えております。
次に、出水市公式LINEでの情報発信についてお答えいたします。
出水市公式LINEの登録者数は、令和5年2月28日現在2万7,149人です。発信する内容につきましては、各課からの依頼に基づきDX推進課で取りまとめて発信しています。
令和3年1月から開始している、出水市公式LINEを使った情報発信は、これまでワクチン接種の案内や、マイナンバーカード交付に関するものなど、短期間に発信件数が非常に多くなることもあり、市民の方々から御意見をいただくこともありました。このようなことから、発信方法については、先ほどお話しいただきましたように、昨年末からアドバイザーに御意見をいただき、検討を重ねまして、2月6日から毎週月曜日の午後0時10分にスクロール方式により複数情報を同時に発信するよう見直しを行ったところです。
今後、新たな機能が追加され、有効性を確認した場合は、積極的に導入し、見やすく伝わりやすい情報発信に努めてまいりたいと考えております。
○冨田忍政策経営部長 商工・観光分野における検討会の検討結果と進捗状況について申し上げます。
検討会の検討結果につきまして、まず、存続とされたのが、夏祭りいずみ鶴翔祭、春のオルレフェア、大産業祭、中の市、いずみマチテラス、西日本オールドカーフェスティバル、いずみ桜祭り。縮小とされましたのが、たかおの夏祭り、野田郷夏祭り、野田郷むらまつり。廃止とされたのが、たかおの鶴駅伝大会。統合とされたのが、あったか歳末特産品まつりで大産業祭と統合するということでございました。
これらの提言を受けました後、市の取組の進捗状況でございますが、検討会の提言を基に再構築に向けた検討をしており、各実行委員会・その構成団体の方々と具体的な実施に向けて意見交換を進めているところでございます。
○4番(田中秀一議員) よく分かりました。
今のお答えの中でですね、縮小というところで、たかおの夏祭り、野田郷夏祭り、野田郷むらまつりということでありましたけれども、これは実際は、縮小というのはどのような運営の仕方をするのか、教えてください。
○青﨑譲二企画政策課長 先ほど、政策経営部長からもお答えしたとおりでございまして、その縮小という方針につきましても、各実行委員会あるいはその構成団体の方々と話をして、意見交換をしながら進めてまいりたいと思っております。
○4番(田中秀一議員) ということは、今後また検討するということでよろしかったですかね。はい、分かりました。
この商工・観光分野以外に関してですけれども、今、行政内で検討するということですが、これは大体いつ頃にまとまるんでしょうか。教えてください。
○青﨑譲二企画政策課長 特に、その期限は設けていないところでございます。それぞれのイベントに、それぞれの地域の歴史であったり文化というのが根づいております。一方で、この検討会をした理由の一つとして、それぞれの地域での人口減少、あるいは少子高齢化というところが進んでおりますので、イベントの担い手自体が不足しているという現状もございます。再構築に当たっては、このような現状と検討会でいただいた御意見を参考にさせていただきながら、地元あるいは関係団体の理解を得ながら進めていきたいと考えております。
○4番(田中秀一議員) まだいつ頃まとまるかは分からないということですけれども、先ほど言いましたように、もう大分前から、特に商工・観光に関しては協議を進めて、まとめられるところはまとまってきていると思いますので、ほかに関してもできるだけ早く方向性を出していただければと思っております。
それから、イベントに関しての件でですね、先日、商工会議所と出水市議会とで意見交換会、報告会が開催されたんですが、いろんな意見が出て非常に有意義だったと感じております。その中で、今回のイベントに関連する質問がありましたので、少し伺いたいと思っております。
夏祭りいずみの件で、これまでと同じ場所での花火が打ち上げられるのかどうか、お答えください。
○椎木伸一市長 この花火の問題につきましては、屋根付き市民ふれあい広場を建設する時点から協議が始まっておりまして、結論を言いますとまだ結論は出ていなくて、打ち上げていただいて結構なんですが、どのような形で打ち上げられるかというところで協議をしております。詳細については後ほど、商工観光部長のほうから答弁してもらいますけれども、いずれにしてもですね、花火も施設建設の市民の福祉向上というか、市民に喜ばれるものでありますので、どちら側もうまく調整がついて、以前も花火大会も炎とレーザーと花火の競演というようなすばらしいものがありましたので、ただ、大きな花火がなかなか範囲が広くないと駄目だというようなこともありまして、その辺が課題として残っているようでございますので、できるだけ早くですね、合意形成つくっていきまして、できるような形にしていきたいと思っております。詳細については、部長のほうから答弁させます。
○松岡秀和商工観光部長 花火についてです。打ち上げの高さが200メートル以上になる大型の花火につきましては、屋根付き市民ふれあい広場への影響が考えられますことから、今までの位置からの打ち上げというのは難しいというのを業者のほうから聞いておりますけれども、それよりも小さな規模の花火であれば、少し場所をずらした所から可能ではないかということでございます。先ほど、市長からもございましたように、この件につきましては、以前から関係者と協議を続けているところでございまして、実際の打ち上げ場所、それから花火の規模等につきましては、実行委員会のほうで検討をすることとなっているところです。
○4番(田中秀一議員) 今のお答えですと、できれば近い場所で、今の場所は無理でも近い場所でできたらということで検討するということだと思います。それに関してなんですけれども、今の屋根付き市民ふれあい広場の屋根の膜材の防火性能と膜材の表面に汚れが付着した場合の除去方法について、教えてください。
○小原一郎建設部長 屋根の膜材につきましては、東京ドームの屋根と同じような膜材を使っております。この膜材の防火性能につきましては、建築基準法で言いますと不燃材料に認定されておりまして、燃えにくい物ではございますけれども、仮に花火の火の粉が高温のまま落下した場合には変色若しくは変形のおそれがあるようなことは言われております。また、汚れを防ぐ性能につきましては、酸化チタン光触媒粒子を含有しておりますことから、これまで以上にセルフクリーニング機能を有しているというようなことで、膜材のメンテナンスは必要ではないというようなことで考えております。ちなみに、東京ドームなんですけれども、35年経過しておりますけれども、これまでの膜材のメンテナンスは実施していないというようなことで聞いております。
○4番(田中秀一議員) 防火性能当然あるということで、セルフクリーニングだということです。仮に、今の位置じゃなくても、少し離れた位置で花火を上げたときにですね、ここでこの大きさだったら大丈夫だろうということで検討したにしても、場合によっては、風のその時の状況によっては屋根に飛ぶ可能性がゼロではないと思うんです。そうしたときに、ある程度の掃除なり何なりができるのかなと思って聞いたんですが、ちょっと基本的には難しそうですけれどもセルフクリーニングはあると。ただ、やはり焦げ目等が付いたのはなかなか難しいんだろうなと、今理解しました。分かりました。
それとですね、イベント再構築に少し絡めた話ですけれども、観光牛車会ですけれども、以前から非常に出水の宣伝に役立っていると言いますか、いろんな所でのこの観光牛車の写真はよく見るようになってます。ただ、今非常に、その継続に向けた施策というところで、若い人たちがなかなか後継者が見つかっていない、それから現状としては非常に予算が厳しくて、スタッフにその労力に応じた賃金の支払いができていないのが実情だろうと思います。これに関しまして、市のほうで補助金、今現在出ているみたいですけれども、なかなかそれでは足りないみたいで、もう牛も今は6代目、6頭目になってるみたいですけれども、少し補助金の増額はできないのか、伺います。
○松岡秀和商工観光部長 いずみ観光牛車会への支援についてでございます。先ほどございましたとおり、この観光牛車、麓地区の体験型観光の一つということで、年間30万円の助成をさせていただいております。観光牛車会のほうでも昨年6月から、着物・浴衣・甲冑着付けを体験できる、「出水麓体験の日」というのを毎月第2日曜日に出水麓街なみ保存会等と連携して開催をされるなど、新たな取組も進められているところでございます。また、今年1月からは運行料金のほうも1人1,000円を1,500円にするというような料金改定を行って、運営改善などを図っていらっしゃいます。今後、多くの観光客の方に利用していただけるよう、市としても周知・広報に努めていきたいと考えております。
それからまた、この観光牛車会のほうについては、会長等ともこれまでも会員の募集でありますとか運営について協議をしてきておりますので、引き続き対策を協議していきたいと考えております。
○4番(田中秀一議員) なかなかですね、今の現状では牛車会存続させるには非常に厳しいような状況ではないかと思っておりますので、ぜひいろいろと検討していただければと思っております。
それから、イベント関連ということでもう一つ、DENKENWEEKに関することなんですけれども、麓に住んでいらっしゃる方がこの内容について分からないといったような話があったということなんですが、私も最初始まったころにはあちこちでいろいろと情報が耳に入ったような気がしますが、最近コロナの影響もあるんだと思いますけれども、あんまりこれを耳にしないといったところだと思うんですが、広報の方法はどのようにされているのか、教えてください。
○松岡秀和商工観光部長 DENKENWEEK、先般行われた「DENKENWEEKの2023」と言われてる分だと思います。今年の2月4日から12日まで、RITA出水麓宮路邸で開催されておりまして、食をテーマといたしまして出水地区の食材を活用したディナーイベント、それからマルシェ、県内在住のアーティストによる作品展示などを株式会社いづるさんの主催で宮路邸で行われたイベントということでございました。
広報につきましては、インスタグラムなどのSNSから市の観光ホームページで情報発信を行っております。それから、今年度から先ほど申し上げました株式会社いづる、それから出水麓街なみ保存会、出水市観光特産品協会、それから市の関係課で毎月情報交換会というのを行っておりまして、その中でも情報交換ということで、情報共有を図っていたところでございます。
住民の皆様にイベント内容が届いていないということでございましたので、情報発信、それから共有の在り方につきまして、また関係者の間で協議をしていければと考えております。
○4番(田中秀一議員) いづるさんも今、非常になんか忙しいような状況だと思います。ですから、皆さんで協力し合いながら広報も広めていただけたらと思っております。
それでは、LINEのほうに関しての質問ですけれども、2万7,149名ということで、正直言いますと非常に驚きました。こんなに登録されてる方がいるんだなというふうに感じております。
先ほども言いましたが、これはますます増えていくわけですから、非常にいい情報ツールになるんだろうと思っております。DX推進課のほうで取りまとめて発信されてるということで、私も先ほども言いましたけれども、最近変わったなというのを感じておりまして、自分が思ってたような方向にきてるんだなとは感じております。前にも言いましたがこれ前回、質問するつもりだったんで、ちょっとそことずれてるんですけれども、その中で、今は週1回ということなんですが、週1回は、ネットというのはその迅速さが魅力だと思うんです。先ほど言いましたように、確かに「うるさい」という声はありますけれども、1週間に1回はちょっと少ないんじゃないかなと個人的には気がしてます。というのは、質問でもありましたが、配信時間を決めてですね、例えば大体12時10分ぐらいに流れてますけれども、その時間に流れるのは出水市の情報なんだというふうなのが大体分かってくればですね、「あー今、来たのは市の情報だから、とりあえずゆっくり見よう」とか、そういった感覚に多分変わっていくと思います。そうしたら、別に週1回に留めなくても、それほど皆さんの「うるさい」といったそういった感覚はなくなっていくんじゃないかなと思います。せめて情報を本当に目にして、「あ、これがあったんだ」と思って、それが間に合うぐらいの期間であったほうがいいと思います。例えば、月曜日と金曜日ぐらい、少なくてもですね、毎日は無理でも。ぐらいにされたらいいんじゃないかと思っておりますが。それはまた、今後検討していただければと思っております。
新たな機能がまた今後出てくれば、それを追加されるということで、またその辺はどしどしやってもらって、非常にいいツールですので広めていっていただけたらと思っております。
以上で、私の質問を終わります。ありがとうございます。
○議長(田上真由美議員) 次に、出水睦雄議員の質問を許します。
○17番(出水睦雄議員) 本日、4人目の質問者です。しばらくお付き合いのほどお願いします。
それでは、ツルによる観光や鳥インフルエンザでの取組について質問します。髙崎議員の質問と重複しておりますが、質問をいたします。
今年度は鳥インフルエンザの発生が全国的に、また過去に類を見ないくらいに多数発生し、出水市においてもツルや家禽における鳥インフルエンザが発生しました。2月10日までに発生した国内飼養家禽例は76か所、死亡または処分した家禽は1,400万羽を超え、本市でも100万羽を超えた殺処分が行われました。養鶏農家に甚大な被害・損害があり、また、関係者の労苦に敬意を表します。鳥インフルエンザは物価の模範生と言われた卵の値段を高騰させ、市民生活に重大な影響が出ています。早期に以前の状態に戻ることを願っています。
出水市では11月1日にナベヅルが令和4年シーズン野鳥10例目として発生し、その後全国で194例が公表されました。そのうち、実に70例がこの出水市です。ほとんどがナベヅル・マナヅルですが、1例だけオナガガモが入っていました。カモは鳥インフルエンザにはかからないと言われておりますが、残念なことです。その後の被害を考えるとき、発生からでき得る限りの対策だったのでしょうか。鳥インフルエンザは過去数百人の方が感染しており、カンボジアで11歳の少女の感染死亡例が先日報告されました。
ペルーでは、アシカが700頭余り鳥インフルエンザにかかり死亡したそうです。変異が既に始まり、強力な鳥インフルエンザになるような気がします。人にも非常に危険をもたらします。目に見えぬことから注意喚起が必要だと感じ、対策等を伺います。
まず、1番目に、ツルや野鳥の鳥インフルエンザの発生から現在までの状況を示してください。2番目に、発生時からどのような対応をされてきたのか、教えてください。3番目に、今後の発生予測や取組はどうされるのでしょうか。
次に、人材確保・育成推進事業についてですが、令和4年度から創設された人材確保・育成推進事業ですが、令和5年度当初予算にも継続してこの事業が上げられており、各分野においてありがたいという歓迎の声を聞いております。しかし、人材確保・育成は急務であります。保育事業に限ったことではありませんが、今回は特に保育事業を例として、この事業をより機能させるために質問します。
保育園における虐待事件が全国的に明るみになる中で、なぜこのような事態に陥ったか、何が要因であったのか、社会全体として考えなければならないと思います。報道で「コロナ禍でやることが多すぎた。忙しすぎて余裕がない。人手不足で負担が大きかった。」等が要因としてあったとありました。確かに、保護者、関係者にとっては許せない行為です。このような事態にならないように人材確保・育成は急務だと思います。保育士は保育園だけではなく、学童保育、療育施設、放課後デイサービス等の施設で今後必要度が増加するでしょう。人材不足も要因の一つです。早急に解消すべきと考えますので質問します。
まず、保育士の復職奨励金と奨学金返済支援の申請状況を示してください。
2番目に、現場からこの制度が活用しにくいとの声もあります。もっと活用しやすくするための方法や具体案はないのでしょうか。
3番目に、出水市社会福祉事業等施設職員復職奨励金交付要領のレジュメによると、保育所等離職後1年経過した後とありますが、引き抜き防止の観点からと思いますが、条件の緩和はできないものでしょうか。
4番目に、支援の対象者が常勤または非常勤とあり、非常勤は1日6時間以上勤務となっていますが、パート職員も対応できるように柔軟な支援策はできないでしょうか。
5番目に、保育士新卒者就職支援奨学金助成事業は、魅力的な事業と考えます。ですが、まだまだ周知ができていず、人材不足が現実ではないでしょうか。保育士資格取得後だけの支援ではなく、保育士資格獲得のため、高校卒業後保育士になりたくても経済的や家庭的に進学できない生徒のためにも支援を広げていただきたい。
そこで、高校卒業後、保育園等で2年間勤務することで、保育士試験の受験資格を得られます。この間の通信教育学習支援金、受験会場への交通費、合格した際のお祝い金等の支給事業に取り組むことはできないでしょうか。
3番目の教育環境の整備について。エアコンの設置、タブレットの導入、トイレの洋式化等、大きな予算を投入され、環境整備に尽力されております。しかしながら、友人からの相談で、学校教室のカーテンが悲惨な状況になっているとのことでした。確認のため、現場を見せていただきました。エアコンも導入していただきましたが、夏の日差しを遮断するには疑問を感じてしまいました。電気代の高騰の折、節電に有効であり、何よりも学校は児童・生徒の心を育む場です。エアコンやトイレといった大きな予算はかからないと思います。早急に改善すべきと考えますが、いかがでしょうか。このような状況は他校にもあるやに思います。
この際、市内全校、カーテンなどの環境について、状況を調査すべきと思いますが、いかがでしょうか。
これで、1回目の質問を終わります。
○椎木伸一市長 出水睦雄議員の御質問にお答えいたします。
ツルや野鳥の鳥インフルエンザの状況についてでありますが、昨年11月1日に保護し、その後死亡したナベヅルから高病原性鳥インフルエンザH5N1亜型が初めて検出され、1日当たりの回収保護羽数は11月18日の92羽がピークでしたが、12月中旬以降は落ち着き、現在は1日当たり回収数は1羽程度となっております。
高病原性鳥インフルエンザウイルスの検出につきましても、1月25日に保護し、その後死亡したナベヅルが最後で、野鳥重点監視区域も2月22日をもって解除されています。
鳥インフルエンザ発生時からの対応については、感染拡大の防止を第一に、国や県と連携し、死亡したツルの回収を速やかに行いました。また、ツルと鳥インフルエンザのキャリアであると言われているカモとの密接を避けるため、トラクターを使いまして、餌を広く薄くまくなどの対策を実施しているところです。給餌につきましても、栄養摂取の促進を図るため、計画よりも早い時期からまくなど、順応的に状況に応じた対応をしているところであります。
来シーズンの予測は大変難しいのですが、ツルが出水以外の地域にも分散して越冬するよう促すことも重要と考えております。そのためには、ツルが出水市以外で越冬できる環境を確保することや給餌量を順応的・計画的に調整することが求められておりまして、そのための取組を国や県と連携しながら引き続き行っていきたいと考えております。
次に、人材確保・育成事業についてお答えいたします。
まず、申請状況につきましては、保育士に関する復職奨励金が1件、新卒職員奨学金返還支援補助金が5件となっております。現場の声として、復職奨励金の対象条件のうち、離職後1年を経過した後に復職していることとするものを少し緩和できないかといった意見があったところです。
次に、保育士の復職奨励金における対象者の支給条件でありますが、1つ目に、出水市内に住所があること、2つ目が保育所等を離職後、1年を経過した後に出水市内の保育所等に保育士として就職し、6か月以上勤務している常勤・非常勤の職員であること、3つ目に、令和4年4月1日以降に復職をしていること、4つ目として、過去にこの奨励金を受給したことがないことを条件としております。
これらの条件は、地域における潜在的な有資格者の復職を促し、継続的かつ安定的な雇用環境に資することを目的に設定されています。
次に、支援対象となる勤務形態につきましては、非常勤職員の場合、1日6時間以上の勤務であればパート職員の方も対象としております。提案のありました保育士新卒者就職支援奨励金につきましては、今後の課題としたいと考えております。
なお、保育士の確保は依然として厳しい状況が続いており、喫緊の課題と捉えておりますので、必要に応じて現制度も柔軟に見直しを図っていきたいと考えているところであります。
○大久保哲志教育長 出水睦雄議員の御質問にお答えします。
カーテンなど教室内の学習環境に関する物品が破損または故障している場合における改善についてですが、学校施設の修繕等については、児童・生徒等に危険が及ぶと思われるものや漏水等速やかに対応すべきものを優先して行ってきました。加えて、学習環境の整備についても、子供たちの日々の授業を充実させるためには大切なものであることから、学校から要請があった場合には現地調査等を速やかに行い、対応方法を検討するなど、可能な限り早急に対応していかねばならないと考えています。
次に、市内全校の状況調査についてです。現在、毎年度学校から修繕等の要求を提出してもらい、重要な箇所や新規の要求について現地調査等を行い、優先順位を付けて対応していますが、今後は、市内全校に対して学習環境の状況調査も行い、現状を把握した上で対応していきたいと考えています。
○17番(出水睦雄議員) 2問目から始めたいと思います。人材確保からの質問です。
奨学金の返還事業は有資格者が対象ですが、先ほどからいろいろ回答いただきましたけど、それ全てですね、人材教育・確保から考えると、以前からの支援が有効と考えられますが、それが先ほど私が提案した事業ですけど。保育士になりたくても、経済的や家庭的に進学できない生徒が、高校卒業後、保育園で2年間勤務し、保育士試験を受験して、この間の支援金、会場への通信費というと、こういう事業を行っていただきたいと思うのです。この事業の効果として考えられるのが、この出水市内で人材育成ができるということです。
進学して、資格取得する場合は、出水市内に大学等はありません。ですから、必然的に市外に人材が流出するということだと思います。その市外に行った場合に、進学先で就職される方が多いと思います。これが現実のことだと私は思います。出水市内で人材育成ができるということは、人材流出に歯止めをかけるということにもつながるのではないでしょうか。人材不足の保育園等において、保育士の負担軽減にもつながると私は思います。保育士の負担軽減は、今後の保育士人材育成に大きな意味を持つと考えますので、通信教育学習支援金、受験会場への交通費、合格したときのお祝い金等々の支給事業について、再度、強力に取り組む考えはありませんか。
○柿木彰保健福祉部長 今回の人材育成の保健福祉部関係の制度設計に当たっては、いわゆる不足する人材をどこに求めるかということで、先ほど市長のほうからも答弁がありましたが、事業所間で人材の取り合いをしては総数は増えないだろうということで、まずは潜在的な有資格者、現場を離れて久しい方、あるいは他の職種に就職されている方から、そういう方を拾って総数を増やそうと。さらに、新卒者の雇用を呼び込もうということを考えました。確かに、出水議員の御提案にありました、その有資格者に限って求めるのではなくて、今後は事業所自ら育てるという視点もある程度、私どもは即効性を求めた制度設計をしたところですが、二、三年、四、五年かけて徐々に人材を育成していく視点というのも現制度の見直しの中で今後検討していきたいと、課題の一つと。先ほど市長からもありましたとおり、検討していきたいと考えております。
○17番(出水睦雄議員) できるだけ、人材育成に努力していただきたいと思います。
保育士の復職支援もですね、重要な施策ですが、離職期間が長ければ長いほど復職した際のギャップが大きく、長期雇用につながらないという意見も聞きました。離職期間が短いほうが支援策として成立すると私は思います。また、要綱内に「過去にこの奨励金を受給したことがないこと」とあることから、「離職後1年以上経過」という条件は外したほうがよりよい活用がしやすくなると思いますが、いかがでしょうか。
○柿木彰保健福祉部長 この期間についても相当検討したところで、つくったところでございますが、離職期間を短くすることで我々が一番恐れたのは、事業所間の移動というのがあって、流動的になってしまうと新しく採用されたところはいいでしょうけど、逆に辞めていったところにはよろしくない影響があるということで設定をしたところでございます。
期間の短縮、あるいは撤廃についてはですね、ちょっと慎重に判断をしたいと考えております。
○17番(出水睦雄議員) できるだけですね、どこが前向きか分かりませんけど、この復職とかこういうことに関しては善処していただければと思います。
次に、学校のカーテン等ですが、できるだけ早い時期にですね、積極的に進める。これは子供たちが勉強する場ですから、カーテン等がない場合ですね、学校は子供たちを育む場ですから、その環境があまりよくないということは非常によくないことだと思います。ぜひ、早めに、早急に、積極的に進めていただければと思いますけど、もう一回見解を伺います。
○大久保哲志教育長 先ほど答弁したことと少し重なりますけれども、学校はまず安心・安全でなくてはならないと。そういうことから先ほど、まずは子供たちに危険が及ぶもの、そしてまた早急に、速やかに対応すべきものを優先ということでありましたけれども、加えてというところで申しましたように、学習環境の整備というのは、やはり子供たちが安心・安全のさらにその上に来る学び、力をつけていくという意味ではこれをしっかりと整備しておくことは必要であると私も認識しておりますので、この対応については早急に対応していきたいと考えております。
○17番(出水睦雄議員) 学校を訪れたときですね、子供がカーテンを見ながら「見てよ」と。すごいカーテンでした。やはり子供たちがそういうことを感じているわけですから、今おっしゃったとおり早急に、早く取り組んでいただいて、勉学の環境を整えていただければと思います。
それでは、1番目のツルによる観光や鳥インフルエンザへの取組についてお伺いします。
ツル保護会があります。このツル保護会というのは、私はよく分からないんですけど、あんまりタッチしてないもんですから。ツル保護会という名前はよく聞きます。どんな役割を担っているのですか。教えてください。
○松井勉ラムサール・文化スポーツ統括監 ツル保護会の役割でございますけれども、これは文化庁などの、国の補助金で事業を実施しておりますので、補助金の受皿として県や市で組織をしている団体でございます。内容としましては、ツルの保護管理対策の推進、ツルの生態調査・研究などを主に行っております。
○17番(出水睦雄議員) 文化庁よりの団体ということで分かりましたけど、この保護活動の役割として、文化庁ということなんですが、実質的にどこが管理するんですか。文化庁ですか、それとも環境省ですか。それとも、どこが管理されているんですか。
○松井勉ラムサール・文化スポーツ統括監 鹿児島県ツル保護会は、主には出水市と鹿児島県の2つの地方公共団体で構成をしておりますけれども、事務局をツル博物館のクレインパークいずみに置くこととされておりまして、職員はクレインパークの職員が兼務となっておりますので、実務は市が中心となって行っています。環境省・文化庁等はオブザーバーとして参加をしていただいているところです。
○17番(出水睦雄議員) 出水市が主としてということなんですけど、あまり見えない部分が多々あります。ですから、これが国のほうなのかな、県のほうなのかなと思いながら、いろいろ考えてみました。一応考えた中でですね、いろいろ順序があるんですけど、順序を私なりに決めて、今年死亡したツル、髙崎議員からもこうしてアレが出ましたけど、この回収したツルは、今年は何羽回収したんでしたっけ。
○堀昌伸ツル博物館クレインパークいずみ館長 今年度のツルの保護回収数ですが、2月末現在で1,451羽となっております。
○17番(出水睦雄議員) 例年のツルの死亡例は幾つなんですか。
○堀昌伸ツル博物館クレインパークいずみ館長 令和3年度が123羽、令和2年度が124羽となっております。
○17番(出水睦雄議員) 今年の、この死亡した鳥インフルエンザの、先ほど髙崎議員がおっしゃったんですけど、ウイルスは何だったのか。ウイルス、3種類あると思いますけど、この3種類の中のどれが悪さをしたんですか。
○松井勉ラムサール・文化スポーツ統括監 3種類と言われるのは、型と言いますか、A型・B型のことですかね。一般に言われるA型になるかと思います。
○17番(出水睦雄議員) この鳥インフルエンザが発生してですね、すぐさま市に対応していただきました。まず、消毒ポイントに対応されたということを聞きました。ところが、例年と比べて何か変化があったということを聞きまして、消毒ポイントについての対応はどうだったんですか。場所等ですね。
○松井勉ラムサール・文化スポーツ統括監 消毒の対応ですけれども、今年度は早期から有人の消毒ポイントを5か所、それから散水車両を運行しまして路面消毒などをしているところです。
○17番(出水睦雄議員) 対応は早かったのでいいことだと思います。ツルを迎えるに当たって、聞き及んだところによると、ねぐら等の水張りがまだ済んでなくて、準備の段階だったという話を聞いたことがあります。これは本当の話でしょうか。
○松井勉ラムサール・文化スポーツ統括監 ねぐらは、例年東干拓のほうが10月中旬、荒崎が11月から休遊地を借り上げた後、準備をしてるんですけれども、今年の場合は10月の12日に初渡来をしておりますので、それに合わせて準備をしております。荒崎についても10月下旬には今シーズンは準備ができておりまして、例年よりも若干早いと考えております。遅いということはないのかなと考えているところです。
○17番(出水睦雄議員) 例年より早いということですけど、実際鳥インフルエンザが1日には発生しているわけですから、どうなんですかね。よく分からないんですけど、インフルエンザですから。だけど、このインフルエンザにかかるということは、カモが持ってきたにしろ、ツルが持ってきたにしろ、ねぐら等で感染する場合が多いと思うんですけど、このねぐらに対してですね、毎年同じ場所だと思います。いつもここの、そのねぐらにはウイルスはいるんですか。いないんですか。いつからいるのか。
○松井勉ラムサール・文化スポーツ統括監 ねぐらについては、毎年同じ場所を使っておりますけれども、ウイルスはカモ類の渡り鳥が大陸から渡ってくるときに持ち込むもので、常時ウイルスがいるわけではありません。ウイルスは、気象条件により若干の違いはありますけれども、紫外線に当たると不活化すると言われております。また、ねぐらでは、野鳥のねぐらに水が留まらないように、常に水の流入・排水を増やす対策等を行って循環をさせております。
なお、野鳥のねぐらの水の検査では、12月26日を最後にウイルスの陽性反応は出ておりませんので、現在ウイルスは確認されていないという状況です。
○17番(出水睦雄議員) このねぐらに排出される、また検出されたウイルスは、海に流れると思うんですけど、これ海の中でもウイルスは成長するんですか。というのも、なぜかというと、先ほど壇上から言いましたように、アシカがかなりの数が死んだという、海でも生きていればどうなのかなという気がするもんですから。そこのところはどうでしょうか。
○松井勉ラムサール・文化スポーツ統括監 ねぐらから排出される水は、海に流れますけれども、鹿児島大学の共同獣医学部の教授にお尋ねしましたところ、ほかの河川と合流したり、海に流れ出ることで希釈されること、あと、そもそもウイルスが紫外線により不活化されるということから、海の魚ですとかへの影響は考えられないということでした。先ほど言われたアシカですけれども、これは私の推測ですが、感染した野鳥の死骸等との接触で広がっているのかなというふうに思っております。
○17番(出水睦雄議員) いろんな形で、怖いもんですから伺うんですけど、できるだけインフルエンザにならないようにと思いながらの質問です。
ねぐらの水から検出されるウイルス量は例年より少ないと発表があったと思うんですけど、これは本当ですか。
○松井勉ラムサール・文化スポーツ統括監 ねぐらの水の検査ですけれども、年末年始を除きまして、11月から毎週採取をしまして、鹿児島大学で検査をしているところです。令和2年度が、件数で申し上げますと、荒崎地区が12件、東干拓地区が4件。令和3年度が、荒崎が6件、東干拓が1件。今年度が、荒崎地区が7件、東干拓が1件という結果でした。今年度の水の検査については12月の26日以降、全て陰性となっているところですけれども、今年度が特段多いとか少ないとかいった傾向は、特に見られないと考えております。
○17番(出水睦雄議員) ウイルス量が少なくてかからなければいいと思うんですけど、よく問題になるのが分散化の問題だと思いますけど、分散化させるために、給餌の量を減らしているという話をよく聞きます。給餌の話が出るのはどうなんだろうと、私の家の近くにもツルがよく飛んできて、今年はかわいそうです。1羽でツルがいたり、そのツルも成鳥じゃなくて幼鳥だったり、成鳥が2羽で、あり得ない子供のツルが3羽いたりですね。それが最盛期にはいっぱいいて、ツル自身が離れて過ごしてる。そういうのをよく見ておりました。
この分散化をするために、給餌を減らしたということも、餌の量を減らしたというのもよく聞きました。どうして、どのような方法で、どのくらいの給餌を減らしたんでしょうか。教えてください。
○松井勉ラムサール・文化スポーツ統括監 給餌量ですけれども、量につきましては、国や県などと連携をしながら、ツルへの影響や食害等も勘案しながら、あと他の地域の越冬地の形成状況等も見ながら、令和2年度から段階的に調整をしているところです。
今年度は、鳥インフルエンザの発生を受けて、計画よりも早く給餌を始めたところです。
○17番(出水睦雄議員) 早くから給餌を減らしたということでいいんですか。
○松井勉ラムサール・文化スポーツ統括監 申し訳ありません。予定よりも早めに給餌を開始したということで、量的には減らしておりません。
○17番(出水睦雄議員) 鳥インフルエンザにかかるということは、家禽もそうですけど、密集し過ぎているという面もあるんではないかなと思うんですけど、分散化、分散化と言いますけど、このねぐらの場所を増やすようなことは、環境省なりがそういうふうに持ってきてると思うんですけど、ねぐらの場所を増やすっていうことは市としては考えなかったんですか。
○松井勉ラムサール・文化スポーツ統括監 現在、ねぐらは人工ねぐらということで準備をしておりますけれども、ねぐらを増やす場合には、水田に水を張るということになりますことから、所有者の承諾ですとか、あと、ほかの耕作者への、耕作地への影響などですね、課題があるかと思ってはいます。ただ、休遊地内のねぐらを広げるという意味ではですね、対策上、一定の効果が見込めるのではないかと思いますので、対策の一つとして、国や県とも自然のねぐらをつくることも含めて、協議をした上で実験を行う余地はあるのかなと考えています。ただ、長期的な目標は、ほかの地域での越冬地形成をすることですので、市外への分散化と並行して検討すべき課題ではないかなと考えております。
○17番(出水睦雄議員) 2月24日の県議会でですね、知事が出水市内での分散化について言及されました。市長は、この知事の発言にどう思われましたか。
○議長(田上真由美議員) ここで、暫時休憩いたします。再開を午後2時15分とします。
午後2時00分 休 憩
午後2時15分 再 開
[杉本尚喜議員着席]
○議長(田上真由美議員) 再開いたします。休憩前に引き続き会議を続行し、出水睦雄議員の質問に対する当局の答弁を求めます。
○椎木伸一市長 知事の「分散化を進める必要があるか。」との問いに対しての答弁について、どう思うかという御質問ですが、知事は「引き続き地元や関係機関と連携しながら対応したい。」とおっしゃっております。皆さん御存じのとおり、出水市は先ほど私が申しましたように、鶏とツルと両方守っていかなければならないという非常に困難な地域でもあります。そしてまた、分散化についても10年以上前から議論がなされ、いろんな全国の地域も巻き込んで取り組んだ経緯がありますが、鳥インフルエンザが家禽に入ったことで、その話もしばらく立ち消えになっておりました。その中で、周南市も平成17年からでしょうか。ああいったことで、傷病ツル等を引き取っていただいて放鳥するというような取組を進められ、そしてまた最近では、四国の各県、特に四万十辺りはですね、このツルを地域の活性化の基にしようということで、国土交通省を巻き込んで生態系ネットワーク推進協議会というのをつくられて活動されております。
私も、どうにかこの分散化を進めることができないかということで、今シーズン、この四国の生態系ネットワークのほうに行って講演をしたり、皆さんにお願いをしたり、活動をしようと思ってました矢先に出水市で発生しましたので、行けずにリモートで講演をしたところでありましてけれども。
こういったことでですね、分散化というのは非常に困難なことです。自然の、野生のものだけにですね。ですから、我々単独の自治体だけでは実施というか、分散化を進めることはできません。ですから、知事がおっしゃるように、鹿児島県、あるいは環境省、文化庁の協力をいただきながら、そしてまた他県の協力もいただきながら進めるべきものだと感じておりますので、今後も県や国に対してですね、あるいは他県の市町村に対しましても、いろんな協力要請をしていかなければならないと思ったところであります。
○17番(出水睦雄議員) 単独の自治体では決められないような状況だと思いますけど、ですけど今でき得ることもあるんではないかなと思うんですけど。今、2か所でやっている給餌ですけど、これを出水市内でほかの所にも3か所も4か所も増やしてやるというのも一つの方法であるし、なぜそう言うかというと、今年は、後で北帰行のことを言いますけど、11月・12月の途中でツルが異常な行動を起こしました。普段、北帰行はツルの観察センターの辺りから北帰行があるんじゃないかなと感じますけど、私のいる住吉町でもツルがワーワー騒いでいました。何するのかなと思ったら、そのうちにもうすごく徒党を組んでですね、上のほうに上がって上がって、多分あれは北帰行したんだろうなと思いながら、また、その後ねぐらに帰るときもですね、いつもだったらねぐらに直接帰るツルが、水俣方面に行って、それから海岸線上を帰るとか、その行動自体がインフルエンザによる行動だったのじゃないかなと思います。ですから、ねぐらに帰りたくないツルがいっぱいいたんじゃないかなと。ですから、こういう千何百羽が亡くなる前に、もうちょっとツルのねぐらの拡張なり、そういうことを考えられたらいいんじゃないかなと思いますけど、この意見について、市長はどう思いますか。
○椎木伸一市長 山階鳥類研究所の尾崎さんという副所長さんがいらっしゃって、いろいろ見解も聞いてみました。副所長様がおっしゃるには、ねぐらで仲間が死んでいくのを見て、ねぐらに限らずですけれども、そういった姿を見て、野生動物として、本能として身を守るために、一旦離れて、緊急避難的に順天あたりに避難したんだろうというような話でした。そしてまた寒波が来て、やはり越冬ということで元の出水に帰ってきたというような話ではないかというようなことでございました。
そういったことでございますけれども、そのねぐらを拡張するというのはですね、逆に言いますと、非常にその選定が難しいわけでありますが、ああいう感染が拡大している最中にですね、ほかの所に持って行くというのは非常に難しいわけでありまして、おっしゃるようにある程度密を避けるということは必要でございますので、今後も国や県の意見も聞きながら、そこの対策は来年度に向けて検討していきたいと思っておりますが、拡大防止の観点からはですね、あんまり地域外にねぐらを早々につくるということは、感染拡大という面からは避けなければならなかったと思ってますし、まずは早期の死亡鳥、弱ってる鳥の、ツルの回収に心がけるべきだというような御意見等も、国や県からもいただきましたので、そのような中で国や県の協力をいただきながら、職員も動員して回収にまずは全力を尽くしたというのが実情でございます。
○17番(出水睦雄議員) 給餌の方法は、ツル保護会とかやってらっしゃるということでしたけど、その給餌の場所、また時間等はどのような変化があったか、分かれば教えてください。
○松井勉ラムサール・文化スポーツ統括監 給餌の事業につきましては、食害対策事業として行っております国の事業でありますので、借り上げをしております休遊地内を給餌場ということにしております。場所については、専門家とか国などと協議をしながら決めておりますけれども、方法については、ツルとカモの密を避けるために、これまで実験を行っておりまして、今シーズンは、シーズン中を通じてトラクターを使って餌を広く薄くまくなどの対策を取っているところです。
○17番(出水睦雄議員) トラクター等を使っての給餌ということで分かりますけど、その方法がいいのか、どれがいいのか分かりませんが、インフルエンザにかからないのが一番いいことです。この給餌の予算というのは、どの程度減らしているのか、現状維持なのか、かえって今増やしたのか。分かる範囲でいいですから、教えていただけないですか。
○松井勉ラムサール・文化スポーツ統括監 給餌につきましては、先ほど申し上げましたとおり、荒崎が文化庁の補助事業でやっております。東干拓のほうは環境省の直営の事業ということで行っておりますけれども、給餌量については、環境省との協議により、令和2年度から段階的に調整をしているところです。
文化庁の予算については、給餌の事業を含めた全体額が年々減額の傾向にありますけれども、令和4年度は、鳥インフルエンザの発生等の要因もありまして、年度途中で令和3年度並みに増額をされております。
○17番(出水睦雄議員) 令和3年度並みということは、令和3年度はどのくらいですか。
○堀昌伸ツル博物館クレインパークいずみ館長 給餌事業に関する予算ですが、令和3年度の決算が4,420万円となっております。
○17番(出水睦雄議員) この4,420万円、これがツル観察センターあたりに留まって、全羽がいたとお考えでしょうか。それとも、いろんな所に拡散し始めたなというのが多いでしょうか。どっちでしょうか。
○松井勉ラムサール・文化スポーツ統括監 各地に分散をしている場所がありまして、年によって変動はするんですけれども、先ほど市長が申し上げましたとおり、四国で越冬する群れがあったり、九州各地にも分散をしております。例年ですと、数十羽越冬したりするんですけれども、今シーズンに関しては、一旦出水に来たツルが、大陸のほうに一旦緊急避難的に戻ったということもあってか、例年と比べると四国への渡来とかは特段多くなかったというか、いつもより少なかったというふうに聞いております。
○17番(出水睦雄議員) 出水はラムサール条約の自治体認証を受けまして、認証前と認証後のツル観光については、市長はどのような見解をお持ちでしょうか。
○椎木伸一市長 ラムサール自治体の認証を受けて、観光をどのように考えるかという御質問だと思います。御存じのとおり、我々はこのラムサール条約に登録したことで、先ほど言いましたような4つの目的に沿って取り組んでいくわけですけれども、その中で認証制度につきましては、いわゆるブランド化、自治体がそういう取組をしている自治体であるというイメージ戦略ですね。それと、そこの地域でできる農林水産物等をブランド化して、そしてまた付加価値を付けて産業振興に役立てる。そういったことが必要だと思っておりまして、私、観光につきましても、この環境のすばらしさというのを前面に出して、取り組んでいきたいと思っておりますし、また、農林水産業の振興におきましても、この登録を、認証自治体を生かして、PRロゴマークも製作しておりますので、いろんな企業体・事業者の皆さんに、このマークを活用してもらって、差別化した、環境に優しい所でできた商品なんだということを前面に出して取り組んでいきたいと思っておりまして、産業振興に、どうしても大きなツールとして活用してまいりたいと考えております。
○17番(出水睦雄議員) ツル観察センターは直営でされるというようなことを聞いたような聞かないような記憶があるんですけど、今後、ツル観察センターは直営されるんですか。
○松岡秀和商工観光部長 ツル観察センターについてでございます。ラムサール条約湿地保全利活用計画におきまして、このツル観察センター、年間を通して湿地や環境を学ぶことができる地域文化の発信拠点、野外活動の拠点として活用するという方法を検討していくこととしております。
現在、このツル観察センターは指定管理者制度で運用しておりますけれども、開館期間が11月1日から翌年3月の第2日曜日までということになっておりまして、通年の管理運営費が算定できておりません。したがって、ここを算定するために来年度から市直営で運営をしたいと考えております。
○17番(出水睦雄議員) 来年度から直営でされるということなんですけど、今のツル観察センターの売上げは上がってるんですか、下がってるんですか。減少してると思えば、どのくらいの割合で減少があるんですか。
○松岡秀和商工観光部長 売上げの件ですが、まずは入館者数に比例すると思われますので、入館者数で申し上げますと、新型コロナの影響を受ける前になります令和2年2月末までは、3万2,670人の入館者がございました。3万2,670人が令和元年度です。今年度の2月末日までに1万8,299人。コロナ前と比べますと、57%の水準でございますけれども、令和2年度と比べますと164%、令和3年度と比べましても130%となっておりまして、入館者数も徐々に回復してきている状況でございます。売店の売上げも令和2年度・3年度に比べて増加しているというところでございます。
○17番(出水睦雄議員) 安定したツル観察センターができ上ればいいなと思ってはいますが、このツル観察センターというのは、大体は正月前後が一番活況な時期だと思います。この活況な時期を過ぎるとツルが帰っていくということが始まるんではないかなと。今年はツルはいつから帰ったと認識してよろしいんでしょうか。
○松井勉ラムサール・文化スポーツ統括監 北帰行につきましては、1月31日にマナヅル7羽の北帰行がありまして、その日のうちにですね、数百羽のマナヅル・ナベヅルが北帰行をしております。例年並みではあるんですが、この1月31日と認識をしております。
○17番(出水睦雄議員) 蕨島の周遊、一周する整備歩道をされるということもありますけど、この北帰行についてですね、長島まで行かなくても江内の山辺りで見れたら、ツル観察センターとの連携が取れるかなと思うんですけど、私なりに、前から思ってたんですけど。この北帰行が見れて、順天にどういうふうに行くのかなと思いをはせるのもまた北帰行の醍醐味だと思います。北帰行して、順天市は今年は鳥インフルエンザはどうだったのか、そういうのは話がありますか。
○松井勉ラムサール・文化スポーツ統括監 順天の状況ですけれども、順天のほうでは今シーズン200羽程度のナベヅルが死亡したということで聞いておりますけれども、原因等については不明です。
○17番(出水睦雄議員) 順天でもインフルエンザで亡くなったツルが200羽はいたということで、どこも野生においてはちょっとかわいそうな気もしますが、出水において、インフルエンザではないんですけど、そのねぐらとインフルエンザ等を勘案したときに、すごく分散化ではないんですけど昼間は、ツルがすごく給餌に来ます。この給餌に来るってことは、農作物の食害が始まったんじゃないか、という考え方もあります。このツルによる食害というのは、当局としてはどのように捉えておりますか。
○堀昌伸ツル博物館クレインパークいずみ館長 ツルの食害についてでありますが、被害の情報が入った場合には、農政課・ツル博物館・環境省で現地調査を行っておりまして、被害の状況を確認しているということです。
○17番(出水睦雄議員) その食害について、発生した場合と今おっしゃいましたけど、発生したとよく分からない場合もあるんですよね。ツルがつついたから枯れてしまった。そういうのが分かる場合と分からない場合がありますから、常にこの食害については、単年度で食害はどうだったかというのを皆さんに周知するようなことができれば一番いいんではないかなと思いますけど、そういった調査をされる気持ちはありませんか。
○堀昌伸ツル博物館クレインパークいずみ館長 農業共済等の被害情報とか被害額からですね、被害量とか被害額を推計しているところでありまして、我々が把握しております食害の金額といたしましては、令和3年が142万7,000円、令和2年度が144万9,000円となっております。
○17番(出水睦雄議員) ツルの越冬地周辺は食害対策として、あぜを上げていただいたりしています。そのほかの所もかなりのツルが毎日毎日来るから、そういうのもあるんではないかなと思うんですけど。それを今後検討する考えはありませんか。
○堀昌伸ツル博物館クレインパークいずみ館長 食害対策の一環といたしまして、我々のほうで防護資材の設置等の助成を行っております。
○17番(出水睦雄議員) これからのツルとの共存を考えて、いろいろ対策も立てていただきたいと思います。
それでは、次に、駐車場なんですけど、私も行きました。係の方が御協力お願いしますということで、1,000円ほど払ってきました。この1,000円なんですけど、協賛金。どの程度本年度あって、どういうふうに使い方はできるという考えをお持ちですか。
○堀昌伸ツル博物館クレインパークいずみ館長 越冬地環境保全協力金で、自家用車以下1,000円程度、任意でお願いしておりまして、使い方といたしましては、鳥インフルエンザなどの防疫体制の強化、あと越冬地の環境保全、傷病ツルの保護管理、また出水市ラムサール条約保全利活用計画というのを立てておりますので、それに関する事業の実施に使っていきたいということで、協力のお願いをしております。2月末現在で6,230台から協力をもらいまして、655万9,000円の協力金となっております。
○17番(出水睦雄議員) 655万9,000円、有意義に使っていただきたいと思います。ツル観察センターに行きましたら、すごくきれいなトイレが建設され、整備されておりました。利用する私どもはすごく喜んでおりました。が、設置場所がその所は前、観光販売店があった所だと認識しております。長年、そこに出店されていた方に対する補償等は行われたのですか。
○松岡秀和商工観光部長 特産品館の出店者におかれましては、これまで長年にわたって特産品の販売とか、PRに御尽力をいただきまして大変ありがたく思っております。このトイレの設置についてでございますが、出店者の方と協議をいたしましたところ、売上げの状況等も勘案したところで、建設に対して御理解をいただきましたので、対応して設置をしたところでございます。
補償料につきましては、行政財産の手続に基づきまして使用してもらっておりますので、生じないものと考えております。
○椎木伸一市長 ちょっと私が知り得ている範囲で補足をさせてください。
そこの売店の部分についてはですね、ツル観察センターができた当初から地元の方々に取り組んでいただくということで、特産品等を販売していただいておりました。その中で、経年する中でですね、会員の数も減って、最終的にはお一人の方に御負担をかけているような状況になってございました。ここでですね、トイレも古くなったということもあり、御相談した結果、先ほど部長が申しましたような状況で御同意いただきまして、今の建設ができたところで、非常に長年の皆さんの取組に対して、本当に心から敬意を表したいと思っておりますし、感謝を申し上げております。
そしてまた、新しくですね、これから取り組む、通年を通しての利用のできるような施設にしたいとも考えておりますので、それはまた、今後計画を立てていくわけですが、その際も地元の皆さんにいろいろ御迷惑もかけ、御協力もいただいてるわけですので、何らかの方法で地元の皆さんにも関わっていただきたいとも考えているところであります。
○17番(出水睦雄議員) 市長が今、考えをおっしゃっていただきましたので、当事者の声としては、何もなかった、何十年もして、冬の間の生活の糧にもなっていた、いろんなことを伺いました。それを、やっぱり当然、行政としても考えながらするべきだったんじゃないかなとは思いますけど、市長の答弁で、今後を注視していきたいと思います。
それでは、これで、ツルと1番、2番、3番の質問を終わりたいと思います。どうもありがとうございました
○議長(田上真由美議員) 以上で、本日の一般質問を終結いたします。
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△ 延 会
○議長(田上真由美議員) お諮りいたします。本日の会議はこれで延会したいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 御異議なしと認めます。よって、本日はこれで延会いたします。
第3日の会議は明日、3日に開きます。御苦労さまでした。
午後2時43分 延 会
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地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。
出水市議会議長
出水市議会議員
出水市議会議員
出水市議会議員
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