令和4年出水市議会第3回定例会会議録第6号
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令和4年9月30日
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会議の場所 出水市議会議場
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出席議員 20名
1番 井 伊 健 一 議員
2番 迫 田 小百美 議員
3番 池 田 幸 弘 議員
4番 田 中 秀 一 議員
5番 宇 都 修 一 議員
6番 江川野 一 成 議員
7番 南 鶴 洋 志 議員
8番 鮎 川 浩 一 議員
9番 上須田 清 議員
10番 日 髙 信 一 議員
11番 北御門 伸 彦 議員
12番 吉 元 勇 議員
13番 土 屋 工 吉 議員
14番 鶴 田 均 議員
15番 田 上 真由美 議員
16番 杉 本 尚 喜 議員
17番 出 水 睦 雄 議員
18番 中 嶋 敏 子 議員
19番 道 上 正 己 議員
20番 髙 崎 正 風 議員
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地方自治法第121条の規定による出席者
椎 木 伸 一 市長
吉 田 定 男 副市長
冨 田 忍 政策経営部長
山 元 周 作 総務課長
大 田 直 子 財政課長
山 田 丞 財政課財政係長
青 﨑 譲 二 企画政策課長
福 川 正 樹 企画政策課秘書監(係長)
柿 木 彰 保健福祉部長
田 口 宏 幸 福祉課長
長谷川 健 健康増進課新型コロナウイルスワクチン接種対策室長(課長級)
宮 﨑 毅 市民部長
松 原 淳 市 市民生活課長
新 森 章 悟 税務課長
松 岡 秀 和 商工観光部長
濵 畑 信 一 市民スポーツ課長
揚 松 智 幸 農林水産部長
小 原 一 郎 建設部長(水道部長併任)
吉ケ島 英 章 高尾野支所長
東 畠 賢 一 野田支所長
福 濱 敏 郎 出水総合医療センター事務部長
大 平 伸 章 消防長
大久保 哲 志 教育長
溝 口 雄 二 教育部長
冨 田 宏 選挙管理委員会委員長
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議会事務局
春 田 和 彦 局長
華 野 順 一 次長(課長補佐級)
中 村 勇 士 主任主査
野 﨑 育 美 主査
北 紘 至 主査
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付議した事件
議案第61号 出水市過疎地域持続的発展計画の策定について(総務病院委員長報告)
議案第62号 出水市過疎地域における固定資産税の課税免除及び法人市民税の不均一課税に関する条例の制定について(産業建設委員長報告)
議案第63号 出水市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例の制定について(総務病院委員長報告)
議案第65号 市道の路線の廃止について(産業建設委員長報告)
議案第54号 令和4年度出水市一般会計補正予算(第6号)(総務病院・文教厚生・産業建設委員長報告)
議案第60号 令和4年度出水市病院事業会計補正予算(第4号)(総務病院委員長報告)
認定第1号 令和3年度出水市一般会計歳入歳出決算の認定について(総務病院・文教厚生・産業建設委員長報告)
認定第2号 令和3年度出水市国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定について(文教厚生委員長報告)
認定第3号 令和3年度出水市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について(文教厚生委員長報告)
認定第4号 令和3年度出水市介護保険特別会計歳入歳出決算の認定について(文教厚生委員長報告)
認定第5号 令和3年度出水市交通災害共済特別会計歳入歳出決算の認定について(総務病院委員長報告)
認定第6号 令和3年度出水市地方卸売市場特別会計歳入歳出決算の認定について(産業建設委員長報告)
認定第7号 令和3年度出水市水道事業会計決算の認定について(産業建設委員長報告)
認定第8号 令和3年度出水市下水道事業会計決算の認定について(産業建設委員長報告)
認定第9号 令和3年度出水市病院事業会計決算の認定について(総務病院委員長報告)
議案第64号 令和3年度出水市水道事業会計決算による剰余金の処分について(産業建設委員長報告)
議案第67号 令和4年度出水市一般会計補正予算(第7号)
閉会中の継続審査について
陳情第2号 川内原発の20年延長運転期間に関する陳情書
午前10時00分 開 議
△ 開 議
○議長(田上真由美議員) おはようございます。ただいまの出席議員は20名であり、定足数に達しております。これより令和4年出水市議会第3回定例会第6日の会議を開きます。
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△ 議会運営委員長の報告
○議長(田上真由美議員) ここで議会運営委員長の報告を求めます。
○議会運営委員長(杉本尚喜議員) おはようございます。議会運営委員会が協議しました結果につきまして御報告申し上げます。
本日の議事日程はお手元に配付のとおりでございます。日程第1から日程第16までは、各常任委員会に付託された議案の委員長報告、採決を行います。9月27日に新たに追加送付のありました補正予算議案の取扱いにつきましては、日程第17として上程、提案理由説明の後、委員会付託を省略し、即決の取扱いといたします。
皆様の御協力をお願い申し上げ、議会運営委員会の委員長報告といたします。
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△ 議事日程の報告
○議長(田上真由美議員) 本日の議事日程は、お手元に配付しているとおり定めました。
令和4年出水市議会第3回定例会
議 事 日 程 第 6 号
令和4年9月30日 午前10時 開 議
第1 議案第61号 出水市過疎地域持続的発展計画の策定について(総務病院委員長報告)
第2 議案第62号 出水市過疎地域における固定資産税の課税免除及び法人市民税の不均一課税に関する条例の制定について(産業建設委員長報告)
第3 議案第63号出水市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例の制定について(総務病院委員長報告)
第4 議案第65号 市道の路線の廃止について(産業建設委員長報告)
第5 議案第54号 令和4年度出水市一般会計補正予算(第6号)(総務病院・文教厚生・産業建設委員長報告)
第6 議案第60号 令和4年度出水市病院事業会計補正予算(第4号)(総務病院委員長報告)
第7 認定第1号令和3年度出水市一般会計歳入歳出決算の認定について(総務病院・文教厚生・産業建設委員長報告)
第8 認定第2号 令和3年度出水市国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定について(文教厚生委員長報告)
第9 認定第3号 令和3年度出水市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について(文教厚生委員長報告)
第10 認定第4号 令和3年度出水市介護保険特別会計歳入歳出決算の認定について(文教厚生委員長報告)
第11 認定第5号 令和3年度出水市交通災害共済特別会計歳入歳出決算の認定について(総務病院委員長報告)
第12 認定第6号 令和3年度出水市地方卸売市場特別会計歳入歳出決算の認定について(産業建設委員長報告)
第13 認定第7号 令和3年度出水市水道事業会計決算の認定について(産業建設委員長報告)
第14 認定第8号 令和3年度出水市下水道事業会計決算の認定について(産業建設委員長報告)
第15 認定第9号 令和3年度出水市病院事業会計決算の認定について(総務病院委員長報告)
第16 議案第64号 令和3年度出水市水道事業会計決算による剰余金の処分について(産業建設委員長報告)
第17 議案第67号 令和4年度出水市一般会計補正予算(第7号)
第18 閉会中の継続審査について
陳情第2号 川内原発の20年延長運転期間に関する陳情書
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△ 議 事
○議長(田上真由美議員) これより議事日程により、議事を進めます。
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△ 日程第1議案第61号・日程第2議案第62号
日程第3議案第63号・日程第4議案第65号 一括上程
○議長(田上真由美議員) 日程第1から日程第4までの条例議案など、4件を一括して議題とします。
ここで、総務病院委員長の審査報告を求めます。
○総務病院委員長(鶴田均議員) おはようございます。よろしくお願いいたします。
それでは、総務病院委員会が審査した議案は、議案第61号出水市過疎地域持続的発展計画の策定について、議案第63号出水市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてです。以上、2件の審査報告を行います。
まず、議案第61号出水市過疎地域持続的発展計画の策定について、概要と結果について、質疑部分を中心に報告します。
委員より、過疎地域の国庫補助率のかさ上げについて質疑があり、「学校への校舎の整備、公立以外の保育園、消防施設の整備等については、2分の1から10分の5.5へのかさ上げがある」との答弁でした。また、計画の策定においての地域住民の意見集約について質疑があり、「パブリックコメントを通じてや支所からの意見集約を行った」との答弁でした。
討論では、賛成の立場で、「当該計画は、令和4年から令和8年3月31日までの4年間の計画で、野田地域のみの指定であるが、当該地域の学校、保育所、消防施設等の施設整備に係る補助率が2分の1から10分の5.5にかさ上げされる等のメリットがあり、当該地域の活性化につながる計画であることから、賛成する」との討論があり、採決の結果、全会一致により原案のとおり、可決すべきものと決定しました。
次に、議案第63号出水市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例の制定について、概要と結果を報告します。
所管課より、「今回の改正は、国の非常勤職員の育児休業の取得要件が、今年の10月1日から緩和されることに伴い、本市の非常勤職員、主に会計年度任用職員になるが、国家公務員に準じて改正するとのことで、非常勤職員の子の出生後8週間以内の育児休業の取得要件の緩和、子が1歳に到達する日以後の育児休業について、配偶者と交代で育児休業取得が可能となるような柔軟な取得が可能になり、また再度、育児休業を取得するための特別の事情の緩和について、改正する」との説明がありました。
質疑はなく、討論において、賛成の立場で、「育児休業のために取得回数の制限の緩和と出水の宝を育てるための、さらなる育児環境が向上することと思うので、賛成する」との討論があり、採決の結果、全会一致により原案のとおり、可決すべきものと決定しました。
以上で、総務病院委員会委員長報告といたします。
○議長(田上真由美議員) 議案第61号出水市過疎地域持続的発展計画の策定について、総務病院委員長の報告に対する質疑を許します。
○12番(吉元勇議員) ただいまの委員長報告を聞いて、行政側が作ったこの計画の策定をそのままのんでやるといったようなことを受けました。委員長も野田地域の方ですけれども、それを踏まえて委員のほうから、もう少し、「こういったことを追加するべきじゃないか、ああいったことをすべきじゃないか」という追加的な事業のことは何も出なかったんですか。再度、確認の意味で聞きますけど。
○総務病院委員長(鶴田均議員) 特にそのようなことはございませんでした。一応、過疎にするためのいろいろな、どういう条件で過疎になったということの説明が主でありまして、そのほかにさっき述べましたとおり、学校への校舎の整備とか公立以外の保育園とか、そういった諸々の2分の1から10分の5.5というふうになったというような説明でございました。
○議長(田上真由美議員) ほかにございませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結いたします。
討論を許します。
○12番(吉元勇議員) 議案第61号出水市過疎地域持続的発展計画の策定について、賛成の立場で討論いたします。
委員長の報告のとおりではありますが、基本的には過疎債の発行に向けての策定ではありますけれども、もう少し住民からの声といいますか、あるいは市民からの負託を受けた各議員の提案だとか、それがもう少し入ってもよかったんじゃないかと思いますが、今後、過疎債のことも含めて地域住民の意見を吸い上げ、議員も含めて、行政頼りではなくて、やはり住民の自治が率先してやれるような計画の策定、及び事業の実施を希望いたしまして討論といたします。
○議長(田上真由美議員) ほかにありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 討論なしと認めます。よって、討論を終結いたします。
採決いたします。本案は、委員長の報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第63号出水市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例の制定について、総務病院委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結いたします。
討論を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 討論なしと認めます。よって、討論を終結いたします。
採決いたします。本案は、委員長の報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、産業建設委員長の審査報告を求めます。
○産業建設委員長(道上正己議員) 議案第62号出水市過疎地域における固定資産税の課税免除及び法人市民税の不均一課税に関する条例の制定について、産業建設委員会が審査しました概要とその結果を質疑部分を中心に報告いたします。
「今回の条例の対象事業所として、出水市内の事業所等が野田に移転した場合も対象となるのか」との質疑に対し、「新しく用地取得や設備投資をする場合は、資本金の関係等もあるが該当する」との答弁でした。
「第11条にある出水市産業開発促進審議会のメンバーは」との質疑に対し、「出水商工会議所、鶴の町商工会、JA、さつま出水青年会議所、出水市自治会連合会、出水市女性団体連絡協議会、公益社団法人北薩法人会から推薦された委員によって構成される」との答弁でした。
「固定資産税の課税免除分は何%が補塡されるのか」との質疑に対し、「4分の3が交付税で補塡される」との答弁でした。
続く討論はなく、採決の結果、全会一致により原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第65号市道の路線の廃止について、概要とその結果を質疑部分を中心に報告いたします。
「今回の対象路線を売却した場合、管理はどのようになるのか」との質疑に対し、「マルマエ、マツバラ共同で管理を行うと聞いている」との答弁でした。「売却額は幾らになる予定か、また売却される場合は議決事項になるか」との質疑に対し、「売却額は未定ではあるが、土地代及び市道の工作物も含め現在の価値を算出しなければならないと考えている。また、実際に算定して2,000万円以上の売却額になれば議決事項となる」との答弁でした。
「6自治会からの承諾書は、それぞれの自治会でどのように合意を得られたか」との質疑に対し、「今回の申請に対する説明会は、市が積極的に関与すると誤解を与える可能性があると考え、関与していない。具体的な合意方法は承知していない」との答弁でした。
討論において、反対の立場で、「住民の皆さんの理解が得られているのかと疑問に思う。現時点では賛成しかねる」との意見があり、賛成の立場で、「市民の利便性は低下すると思うが、廃止することで交通事故等のトラブルが回避されると思うので賛成する。自治会からの同意書が出されて2か月以上が経過しているが、特に反対運動も起きていないので、同意されていると思う。産業の促進の観点からも賛成する」との討論があり、採決の結果、賛成多数により原案のとおり可決すべきものと決定しました。
以上で、産業建設委員会委員長報告といたします。
○議長(田上真由美議員) 議案第62号出水市過疎地域における固定資産税の課税免除及び法人市民税の不均一課税に関する条例の制定について、産業建設委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結いたします。
討論を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 討論なしと認めます。よって、討論を終結いたします。
採決いたします。本案は、委員長の報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第65号市道の路線の廃止について、産業建設委員長の報告に対する質疑を許します。
○14番(鶴田均議員) 今、言われましたこの廃止についてでございますが、公の道路といたしまして活用されているかどうかということで、私は朝、木曜日7時から8時まで調べてみました。そうした場合は、その会社を利用する人、約20名ほどは右岸の向こうのほうの駐車場から橋を渡ってこられまして、両会社のほうに勤務され、歩いてこの道路を利用されているという件がございました。そしてまた、この間、じゃあこの会社以外の人はどうかと見ましたら、4台、ここの道路を通っていく人がおりました。ですから、やはりこれを利用する人がいるということは、やはり公の施設として非常に大事だなと認識しております。そして、そこを散歩される方に会いました。
○議長(田上真由美議員) 鶴田均議員に申し上げます。質疑をお願い申し上げます。
○14番(鶴田均議員) どうでしょうかということで、「道路は利用して農地に行ったりしていますと、大事ですよ」ということでございますので、やはり、これについては私はもう少し調べる必要があると考えます。それと。
○議長(田上真由美議員) 鶴田均議員、質疑でございます。
○14番(鶴田均議員) ですから、これについては継続審査という形では取れなかったのかどうか、お伺いいたします。
○議長(田上真由美議員) 質疑の内容を明確にお願いしたいと思います。委員長報告に対する質疑でございます。
○14番(鶴田均議員) 委員長報告に対して質疑がございますが、要するに、委員長がいろいろ言われましたこういう人たちが陳情があるという話でございましたが、やはり、総合的にはそういう人たちとの意見交流をされて上がってくるのは分かりますが、今言ったような点については、何ら説明がなかったので、私はもう少し、そういう人たちと話し合う必要があったと思います。ですから、継続審査という形でするべきではなかったかと思いますが、その件についてはどうでしょうか。
○産業建設委員長(道上正己議員) ただいまの質疑ですけれども、継続審査にという御意見はありませんでした。
○議長(田上真由美議員) ほかにありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結いたします。
討論を許します。賛成、反対の意思を明確にして挙手をお願い申し上げます。
○18番(中嶋敏子議員) ただいま提案をされております議案第65号市道の路線の廃止についてですけれども、この議案は私の所属する産業建設委員会で審査をいたしました。現地調査も実施をしております。現地調査中にトラックに乗った農家の方が通り過ぎて行かれました。朝方散歩をしているという方に聞きました。工業団地の南側の迂回路は狭いので、車の離合も気をつけないと危ない。散歩中、車に出くわしたら、車が通り抜けるまで待たなければならないほどであると。ここの市道が廃止されると、これまでのようには自由に通行できなくなると。そのことを知らない住民が多いのではないかと。それなのに、近隣の6自治会の自治会長だけの同意でよしとするのか、しかも集落で総会を開いて意思確認をしたものでもない。自治会長の一存の同意書が多いと。松ヶ野自治会だけは1か月1回の班長会で説明があって、印鑑をもらったと。それで5万2,000人の市民の同意を得たことになるのか。自治会への御案内とする資料も市からではなく、マツバラとマルマエ、2業者からのものだったことも違和感を覚えたと。この中の一人は、あちこちの行政機関に問合せをされたようですが、その中で財務省の担当者が「公有財産の処分は、そんな形ではありえない。その際でも代替地の提供が必要になる。既存の迂回路があるからということでは駄目だと。私たちは地方自治体に直接口をはさめませんけれども」ということを前提に、話をしてくださったということであります。
2業者からの説明資料には、市道矢房5号線は高尾野工業団地立地開始時はもともとなく、株式会社マルマエと株式会社マツバラで1区画を2分割としたため、市道を整備いただいた経緯があります。しかしながら、両者ともトラック積込みのスペース問題もあり、検討した結果、市道払下げの計画に至ったところです。現在、市道を御利用の皆様は払下げ後、迂回路での対応をお願いすることになり、御迷惑をおかけしますが、出水市の産業発展に寄与したく、何卒御理解と御協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます、という内容になっているようです。
ここで言われている市道利用者には、御迷惑をかけますけれども、産業発展に寄与するので、理解して協力を願いたいと、これは何か企業の利益優先で判断を求められてよいのか、私も疑問に思います。個人の財産を処分する際にも、相続権のある人全員の承諾が必要で、これに場合によっては大変苦労することはよくある話であります。同様の考えで判断すれば、そう簡単に手放すことはできないのではないかと思います。今日、継続審査にというのも出ましたけれども、もう少し住民の意向を確認する必要もあるのかもしれませんけれども、今日のところはそれができないので、採決が問われておりますので、今日のところは賛同しかねるので、反対いたします。
○12番(吉元勇議員) 議案第65号市道の路線の廃止について、賛成の立場で討論いたします。
反対の意見もあって、また問題点が提起されて、またいい方向にいくんだろうなと思いますが、私は賛成の立場で討論いたします。
議案第65号に参考資料として添付された位置図を見ても分かるように、まずマルマエさんの工場がこの市道を挟んで南北、東西というのかございますが、従業員も工場間を行ったり来たりするでしょう。私も、かつてNEC鹿児島に勤務して、このような状況があったときに市道がいわゆる社有地となりました。マルマエさんの従業員の安全確保のためにも、ここが公道で車が行ったり来たりするよりも安全が確保されますし、業者の出入りについても安全が確保されます。
またマツバラさんについても、皆さんも御存じのとおり、マツバラさんには3月から4月、5月にかけてタケノコの納入業者並びに一般の民間の方々もたくさん出入りされます。その中で、ここが公道よりも社有地になったほうが、その方々の安全にも寄与できますし、何よりも工場のいろんな業者の出入りについてもここは社有地等にしたほうが安全のことも含めて、あるいは事業の発展のことも考えますと社有地が望ましいと思います。
この位置図を見ても分かりますように、川を渡って真っすぐ来れば、いかにも便利がよさそうですけれども、この地点の道路に行くには、右折あるいは左折して行けばいいことであって、真っすぐ行くか、ちょっと曲がって1回右折、あるいは左折を経由していくかの違いであって、何ら不便さはありません。ちょっと心配するのは、川が近いので、このことで川から何かいたらぬような要求等がないかどうか、この辺が心配ではありますが、今後のマツバラさん、あるいはマルマエさんの事業者としての発展、あるいは職員等の安全、これにも寄与するものであります。
よって、市道の廃止については賛成するものであります。
○4番(田中秀一議員) 私は議案第65号市道の路線の廃止について、反対の立場で討論いたします。
今回、この件に関しましては、何も知らない状態で一般市民の方から情報が入ってきました。それがなければ、議会資料をもらうまで知らないままで、資料にも具体的な内容の説明はなく、議会初日に説明を受けて初めて詳しい内容を知りました。このような、直接市民に影響をするような案件は、ぜひ早めに教えてほしいと思います。
市道廃止売却は部長答弁にありましたように、少数であっても利用されている方はあるはずですから、住民にとっては影響が少ないにしてもマイナスだと考えます。また、反対の意見は聞いていないとありましたが、自治会に同意を求めるだけでは住民の意見はなかなか聞こえてこないと思います。確かに、その後の市長答弁にありましたように、マルマエさんやマツバラさんは企業として地域に貢献されています。行政や市民が企業発展に協力することによって、より以上に貢献いただけるとは思います。しかし、この件に関し、関係自治会以外の市民はほとんど知らないと思います。利用者が少ないからといっても市道です。このような形で事業者に売却する場合は、もう少し市民の意向を調査し、十分に検討すべきだと考えます。
今後、内容を具体的に協議されると思いますが、当然ですが、売却価格については適正な価格をしっかりと把握して、市民の皆さんが納得できるようにしていただきたいと思います。
いずれにしましても、今回は面積が5,000平方メートル以下の案件ではありますが、市道廃止の目的がはっきりしている中、売却に関する詳しい内容が提示されていません。全面的に反対というわけではありませんが、この路線の廃止が結果的に市民にとって、有益なものになるかどうか判断する上で、概算でも2社それぞれの買取り面積や価格、あるいは何等かの直接市民にプラスになるような条件等、提示された上でなければ判断ができません。一般的には契約が成立しなかった場合のことも考え、売買に関する大まかな協議が終わった後に、またその内容を明らかにした上で、市道廃止に関し審議するのが普通だと考えます。この状況で、市道廃止に賛成することは無責任だと感じます。従いまして、今回は提案された市道廃止に関して反対いたします。
以上で反対の立場での討論を終わります。
○5番(宇都修一議員) ただいま議題になっております議案第65号市道の路線の廃止について、賛成の立場で討論いたします。賛成の理由は、雇用の確保、交通安全、地元の同意の3つです。
まず、雇用の確保ですが、十数年前2つの工場が閉鎖され、地域の経済は大打撃を受け、失業率は過去最悪でした。当時の決算書等で調べてみましたが、特別徴収、これは給与から天引きされる市県民税の額ですが、約12億円から9億円あまりに大きく落ち込んでいました。その後、急成長を遂げ、閉鎖された工場を引き継がれたのがマルマエです。マルマエは出水市では、鹿児島県でも機械業では唯一の上場企業ですが、単に会社が大きいという理由だけではなく、地元愛にあふれた会社で、旧パイオニア、NECの方々も多く働いていらっしゃいますし、ほかにも地元の方々も多く働いていらっしゃいます。現在、真ん中に市道があるために、例えば、フォークリフトで数十メートル動かすだけで済む作業工程が、いちいちトラックに詰め込まないと移動できないなど、著しく生産効率が落ちているそうです。我々がこの会社を応援することは、多くの市民の雇用の確保に繋がります。
次に交通安全ですが、この道路はもともとなく、隣の会社も敷地も含めて一筆でしたが、用地が半分だったため使い勝手をよくするために、鹿児島県が道路を造り旧高尾野町に譲渡されたものと聞いております。その後、反対側を購入され、今の形態になっているようですが、荷物の積み下ろしをしているそばを一般車両が通行することは交通事故のおそれがあることから、安全確保のためにも用途廃止することが望ましいと考えます。
最後に、地元の同意の件ですが、地域の発展のためとはいえ、市民感情を軽視することは許されません。そのため、産業建設委員会では地元の同意書を確認しました。これは、地元自治会だけではなく、周辺の企業も含めての同意書を確認しております。また、同意書の日付が6月中旬となっておりまして、数か月以上経過しており、特に反対意見も聞こえないことから問題はないものと考えます。なお、念のため、委員会の場で「万一、迂回路に離合しにくいなどの問題が生じた場合は、改良を検討する考えはあるのか」とお尋ねしたところ、「そのつもりである」とのことでした。
以上のことから、市道の路線の廃止案には賛成の立場でございます。議員各位におかれましては、御理解ください。御協賛賜りますよう、よろしくお願い申し上げ、賛成討論といたします。
○19番(道上正己議員) 議案第65号市道の路線の廃止について、反対の立場で討論いたします。
皆様方の討論の中にありましたとおり、マルマエさん、マツバラさん、すばらしい事業所でありまして、全く反対という意味ではありません。でも、結論として反対の討論をしなくてはなりません。というのが、ただ一つの案件で事が終わるかということを私は考えました。ほかにも類似するいろんな事業、各種市民からの要望、事業などたくさんあります。その中で、この案件だけが2事業者から提案されたということで、これ議会としてどう判断するか、非常に難しいと私は思っております。それぞれ、市民の要望に応えるべく、行政・議会がそれをチェックする機能として、あらゆる過去出てきている問題も含めて研究検討し、できないものはできるように、という考え方もあれば、できないものもできるようにという考え方もあります。これは、議会として中立の立場で判断すべき案件だと思っておりまして、反対の立場であります。
また、私も提案しましたとおり、長期に渡って、この道路を占有・占用して使った上で、各市民がそれぞれ、何であそこが通れなくなったいよというような話が出てきて、実は会社が事故がなく、事業が繁栄するように、一応市としては道路を占用・占有させて使わせているという話が出て、それならそうせないかんねとか、市民の声がいろんな意見が出てきた結果、やっぱりこの問題の賛否を取るべきであると思っております。
以上、反対の立場で討論いたします。
○議長(田上真由美議員) ほかにありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 討論なしと認めます。よって、討論を終結いたします。
採決いたします。この採決は起立によって行います。本案は、委員長の報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)
○議長(田上真由美議員) 起立多数です。よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。
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△ 日程第5議案第54号・日程第6議案第60号 一括上程
○議長(田上真由美議員) 日程第5及び日程第6、令和4年度各会計補正予算議案2件を、一括して議題といたします。
ここで、総務病院委員長の審査報告を求めます。
○総務病院委員長(鶴田均議員) それでは、総務病院委員会が審査した議案は、議案第54号令和4年度出水市一般会計補正予算(第6号)所管部分、議案第60号令和4年度出水市病院事業会計補正予算(第4号)です。以上、2件の審査報告を行います。
まず、議案第54号令和4年度出水市一般会計補正予算(第6号)所管部分について、概要と結果を質疑部分を中心に報告します。
歳出部分において、委員より、予算書7ページの第2表繰越明許費の9款消防費、1項消防費の広報車購入事業の繰越明許について、「令和5年度に納車を設定することについて」の質疑があり、「報道等による半導体不足等が要因である」との答弁でした。
説明書43ページ、「02細目消防団活動費の雨衣購入について、200着購入であるが、消防団員全員には行き届かないのでは」との質疑があり、「団員は440名ほどおり、消防力の整備指針で一旦可及時にどのくらい集まってくるかのもとに、各部何着ということで、予算を決めた。全団員には、近年中には配備したいと考えているが、今回は200着を配付する」との答弁でした。
また、モデルチェンジについて質疑があり、「雨衣については、その視認性重視、機能性は湿気を出すものである」との答弁でした。
歳入部分においては、委員より、説明書23ページの市債部分の過疎債についての質疑があり、「起債の対象になる事業について、その経費の100%、交付税については70%ということで、合併特例債よりも、若干、交付税の措置率が高いということになる。国の予算の中で占められる過疎債の全国枠を必要なところに分配するということなので、枠の配分があり、その年度、年度必要な金額を発行できるものではない」との答弁でした。
討論では、賛成の立場で、「地域活性化や文化活動の拠点施設の空調設備等、また新たに指定された過疎地域、有利な過疎債の活用等、市民生活に必要な事業の実施が予定されていることから、賛成する」との討論があり、採決の結果、全会一致により原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議案第60号令和4年度出水市病院事業会計補正予算(第4号)について、概要と結果について、報告します。
「今回の補正予算は、収入について、新型コロナウイルス感染症患者等入院病床確保事業の補助金を新規計上し、固定資産の購入に伴う財源変更を行った。支出については、旧MRI室をリハビリ訓練室に改修するための経費、医療機器である心臓の補助循環装置のレンタル料、訓練室で使用する医療機器の購入、控除対象外消費税の調整について、それぞれ事業費を措置するものである」との説明がありました。
質疑はなく、討論において、賛成の立場で、「医業外収益において、新型コロナウイルス感染症患者等入院病床確保事業の補助金2億9,915万8,000円、また、これらを財源とする中で、旧MRI室をリハビリ訓練室に改修するなど、必要な経営改善に係る計画がなされており、賛成する」との討論があり、採決の結果、全会一致により可決すべきものと決定しました。
以上、総務病院委員会委員長報告といたします。
○議長(田上真由美議員) 議案第54号令和4年度出水市一般会計補正予算(第6号)について、総務病院委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 質疑なしと認めます。ここで質疑を中止します。
次に、議案第60号令和4年度出水市病院事業会計補正予算(第4号)について、総務病院委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結いたします。
討論を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 討論なしと認めます。よって、討論を終結いたします。
採決いたします。本案は、委員長の報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、文教厚生委員長の審査報告を求めます。
○文教厚生委員長(南鶴洋志議員) それでは、議案第54号令和4年度出水市一般会計補正予算(第6号)所管部分について、文教厚生委員会が審査しました概要とその結果について、質疑を中心に御報告申し上げます。
歳出について、補正予算書の25ページ、20細目カントリーコア管理費の減額についての質疑に、「10月からの郵便局での行政窓口サービスの提供開始に伴い、江内出張所の事務員を高尾野支所に配置換えすることから、カントリーコアの人件費、半年分を減額するものである」との答弁でした。
27ページ、02細目社会福祉一般管理費の新型コロナウイルス感染症対策の取組内容についての質疑に、「濃厚接触者となった家族に対して、食料支援は4日分で5,000円、このほかに、衛生品として、ハンドソープや手指のアルコールスプレー、ティッシュペーパー、トイレットペーパー、生理用品など必要に応じて聞き取りながら、保健所から連絡をいただいた翌日には、玄関先まで届けている」との答弁でした。
29ページ、54細目地域介護基盤整備事業費の補助率についての質疑に、「県の10分の10の補助で、1か所3,360万円が上限である。市からの上乗せ助成はない」との答弁でした。さらに、現状の応募状況と、その応募状況を踏まえて、今後の出水市の応募の在り方についての質疑に、「8月31日までに提出があったのは1団体である。今後は、3か所中の残り2か所について、要項等を再検討しながら早急に再公募を行っていきたい」との答弁でした。
29ページ、02細目保育所一般管理費において、登園等管理システム導入事業の内容についての質疑に、「保育日誌や保育計画など、保育士のサポート、トータルサポートも含めたシステムとなっている。業務改善なども図ることができ、保護者への緊急連絡もできるシステムである」との答弁でした。
43ページ、03細目高等学校振興事業費において、「生徒対外運動競技会等参加補助金の交付対象として増加した部活動は」との質疑に、「体操同好会が九州大会、全国インターハイに行っている。珠算部も九州大会と全国大会に行っている。陸上と吹奏楽部は南九州大会に出場した」との答弁でした。
続く討論において、賛成の立場から、「新型コロナウイルス感染症に関する濃厚接触者への生活支援品については、今第7波が減少傾向に入ったとはいえ、今後も感染状況については不明なところもあり、この支給経費の増加については仕方がないと考える。また、小規模多機能型居宅介護事業3か所整備については、応募は1か所のみとのことだが、今後は募集要項等の変更を行い、参加者の整備を進めたいとのこと。その努力に期待し賛成討論とする」との発言や、「文化会館等施設整備事業費が含まれており、現地を見てかなり老朽化しているのを感じた。早急に空調を整備していただきたい」との発言があり、採決の結果、全会一致により原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
以上で、文教厚生委員会の委員長報告を終わります。
○議長(田上真由美議員) 議案第54号令和4年度出水市一般会計補正予算(第6号)について、文教厚生委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 質疑なしと認めます。ここで、質疑を中止します。
次に、産業建設委員長の審査報告を求めます。
○産業建設委員長(道上正己議員) それでは、議案第54号令和4年度出水市一般会計補正予算(第6号)所管部分について、産業建設委員会が審査しました概要とその結果を、質疑部分を中心に報告いたします。
予算書33ページ、15細目産業祭開催事業費の大産業祭プレミアム付商品券発行事業について、発行方法についての質疑に対し、「1週間前に前売りを行い、当日も販売場を設ける予定である」との答弁でした。
予算書33ページ、94細目農業等緊急支援事業費の補助内容についての質疑に対し、「配合飼料価格が高騰した際の安定制度に対し、農家が1トン当たり600円を積み立てており、その3分の1を補助するということで、1トン当たり200円の補助と計画した」との答弁でした。
予算書41ページ、02細目河川維持補修費について流木土砂撤去箇所についての質疑に対し、「小規模な修繕費であり、特に場所を特定したものではない」との答弁でした。
予算書45ページ、03細目特別天然記念物ツル保護事業費のツル食害対策事業費について、「分散化の効果はあるのか、また餌を減らしたことにより問題はないのか」との質疑があり、「越冬地の形成は国が主導して行っているが、簡単ではない。分散化の傾向としては、西干拓、東干拓だけでなく、出水市内で分散している状況がみられる。給餌量については5年かけて減らす計画で、令和3年度が2年目になる。給餌量の急激な削減はツルを弱らせるおそれや、農業被害の原因にもなり得るので、もし問題があるような兆候があったら連絡会で協議する」との答弁でした。
続く討論はなく、採決の結果、全会一致により原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
以上、産業建設委員会委員長報告とします。
○議長(田上真由美議員) 議案第54号令和4年度出水市一般会計補正予算(第6号)について、産業建設委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 質疑なしと認めます。よって、質疑を中止します。
これから、先に質疑を中止していました議案第54号令和4年度出水市一般会計補正予算(第6号)について、3常任委員長の報告に対する質疑を再開いたします。質疑ございませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結いたします。
討論を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 討論なしと認めます。よって、討論を終結いたします。
採決いたします。本案は、委員長の報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。
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△ 日程第7認定第1号・日程第8認定第2号
日程第9認定第3号・日程第10認定第4号
日程第11認定第5号・日程第12認定第6号
日程第13認定第7号・日程第14認定第8号
日程第15認定第9号・日程第16議案第64号 一括上程
○議長(田上真由美議員) 日程第7から日程第16までの令和3年度各会計決算認定議案9件及び令和3年度出水市水道事業会計決算による剰余金の処分議案1件を、一括して議題とします。
ここで、総務病院委員長の審査報告を求めます。
○総務病院委員長(鶴田均議員) それでは、総務病院委員会が審査した議案は、認定第1号令和3年度出水市一般会計歳入歳出決算の認定について(所管部分)、認定第5号令和3年度出水市交通災害共済特別会計歳入歳出決算の認定について、認定第9号令和3年度出水市病院事業会計決算の認定について、以上、3件の審査報告を行います。
まず、認定第1号令和3年度出水市一般会計歳入歳出決算の認定についての所管部分について、概要と結果を質疑部分を中心に報告します。
歳出部分において、委員より、主要な施策の成果の説明書136ページ、01細々目契約検査一般管理費の電子入札システム共同利用負担金について質疑があり、「件数として、建設工事に係るものが190件、建設工事に係る設計等の業務委託の契約については、15件となっている」との答弁でした。
成果の説明書、149ページの05細々目地域再生可能エネルギー利活用推進事業費について質疑があり、「地域エネルギー構造高度化推進調査及び計画策定業務委託について、本市が有する再生可能エネルギーのポテンシャルについて調査した。いろんな再生可能エネルギーがあると思うが、その中でも、太陽光発電が本地域では特化しているという報告を受けた。今後の施策の展開においては、太陽光発電を生かしながら、進めていきたい」との答弁でした。
成果の説明書154ページ、「01細々目感染症拡大防止対策情報化推進事業費の光ブロードバンド利用促進事業補助金について、今後も申込みできるのか」との質疑があり、「令和3年度中に申込みをしていただいた方が対象で、今は申込みは終わっている」との答弁でした。
成果の説明書157ページの「細目1庁舎等一般管理費、02細々目高尾野支所の高尾野農村環境改善センター東側駐車場を返却することについて、高尾野農村環境改善センターを使用するとき、今の現状の駐車場で賄えるのか」との質疑があり、「令和3年度までが279台、高尾野支所北側の駐車場を整備して、現在の台数が301台となっており、従前より22台増えていることから十分賄える」との答弁でした。
成果の説明書346ページ、01細々目防災対策推進事業費の防災ハザードマップ作成に関する質疑があり、「ハザードマップについて、何年かに一偏、必ず作らなければならないという決まりはないが、前回作成したのが平成27年、その後、令和2年度に鹿児島県の土砂災害危険箇所の調査点検が終了したというタイミングで令和3年度に校区ごとに作成したが、また今後、自主防災組織の皆さんといろんな協議を重ねていきたい」との答弁でした。
歳入部分について、委員より、成果の説明書110ページの01細目人事雑入の民間企業派遣職員手当精算金のBSよしもとへの職員派遣の成果について質疑があり、「BS事業を立ち上げる、その立ち上げ業務の一環に従事をさせて、経験をさせようということで、派遣をしたところである。人的なつながり、『よしもと』の会社の人のみならず、BSの番組を始めるそこに当たっては、日本全国のいろんな地域の団体の皆さんや、まちおこしの皆さんなど、そういう人たちの交流など人的なつながりも十分にある。民間企業のスピード、大変さ、そういったものを非常に学んでくれたと思う」との答弁でした。
討論では、賛成の立場で、「コロナ禍において、出水市内の学校をはじめ、ブロードバンド対応の地域でなかったところも、令和2年、令和3年の予算でほぼ完了し、市内にとって十分な通信環境設備ができたと思うので、賛成する」との討論があり、採決の結果、全会一致により認定すべきものと決定しました。
次に、認定第5号令和3年度出水市交通災害共済特別会計歳入歳出決算の認定について、質疑部分を中心に概要と結果について、報告します。
歳入部分について、委員より、成果の説明書543ページの01細目会費の加入率について質疑があり、「行政事務連絡員制度が廃止になったが、自治会長さんの善意の取組があり、40%近い加入率を維持できている」との答弁でした。
討論では、賛成の立場で、「出水市は他市と比べて、自治会長さんたちの協力もあって、非常に効率のいい制度と思う。継続できることを願って、賛成する」との討論があり、採決の結果、全会一致により認定すべきものと決定しました。
次に、認定第9号令和3年度出水市病院事業会計決算の認定について、質疑部分を中心に概要と結果について、報告します。
委員より、決算資料20ページの収益的収入の出水総合医療センター、4寄附金のふるさと納税について質疑があり、「このふるさと納税については、病院のためにということで作っていただいた。その分が、病院に対して、収益的収入と資本的収入に入ってくる。事務委託料、手数料については、病院側が支払いをする形になっている」との答弁でした。
討論では、賛成の立場で、「令和3年度は、コロナ感染症等に係る補助金の受入れにより、現金預金の期末残高は約14億円となり、フリーキャッシュに余裕が出ている。令和4年度は、補助金が不明なことから、本業の医療利益で利益が出るように、さらに努力していただきたい」との討論があり、また、賛成の立場で、「新型コロナ感染症禍における病院事業関係者の皆様には大変御苦労のことと思う。感染症の影響もあり、令和3年度も例年と異なる決算内容となっているが、単年度経常損益も約7億3,000万円の黒字を計上した。いずれにしても、今後も良好な経営基盤を築くため取り組まれるとのことである。今後、より以上の経営改善を期待する」との討論があり、採決の結果、全会一致で認定すべきものと決定しました。
以上で、総務病院委員会委員長報告とします。
○議長(田上真由美議員) ここで暫時休憩いたします。再開を午前11時15分といたします。
午前11時02分 休 憩
午前11時15分 再 開
○議長(田上真由美議員) 再開いたします。休憩前に引き続き、会議を続行いたします。
認定第1号令和3年度出水市一般会計歳入歳出決算の認定について、総務病院委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 質疑なしと認めます。ここで質疑を中止します。
次に、認定第5号令和3年度出水市交通災害共済特別会計歳入歳出決算の認定について、これから総務病院委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 質疑なしと認めます。よって質疑を終結いたします。
討論を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 討論なしと認めます。よって、討論を終結いたします。
採決いたします。本案は、委員長の報告のとおり認定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員長の報告のとおり認定することに決定いたしました。
次に、認定第9号令和3年度出水市病院事業会計決算の認定について、これから総務病院委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 質疑なしと認めます。よって質疑を終結いたします。
討論を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 討論なしと認めます。よって、討論を終結いたします。
採決いたします。本案は、委員長の報告のとおり認定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員長の報告のとおり認定することに決定しました。
次に、文教厚生委員長の審査報告を求めます。
○文教厚生委員長(南鶴洋志議員) それでは、認定第1号令和3年度出水市一般会計歳入歳出決算の認定について(所管部分)について、文教厚生委員会が審査しました概要とその結果について、質疑を中心に御報告申し上げます。
歳出について、主要な施策の成果の説明書169ページ、7細目収納業務費では、「県の特別滞納整理班設置について、その効果は」との質疑に、「滞納繰越分については増収になっている。県に引き継ぐという文書を滞納者に送ったところ、特別感を与えたのか、そのことで納付につながったと思う。通常行っている滞納処分、差押えなどの業務は、変わりなく行っている」との答弁でした。
183ページ、20細目安心サポートセンター事業費の児童虐待再発防止検討委員会開催経費についての質疑に、「令和元年8月に発生した4歳女児死亡事案を踏まえ、再発防止策について審議されている。この死亡事案だけに限らず、今後の再発防止策についても、関係機関との連携強化や要保児童対策地域協議会の機能強化、その辺も含めたところで審議をいただいた。その上で、今後の改善策や改善点等について提言をいただいた」との答弁でした。
また、安心サポートセンターにおける、各種相談事業に関する質疑に、「181ページの婦人相談事業費、これはDV等に関する相談の件数で、延べ729件である。実人員だと232人となるが、令和2年度が188人の593件ということもあり、令和3年度から相談員の勤務日数を増やしている。また、児童虐待については、199ページ、家庭児童相談員の相談助言等が延べ4,935件、人数で351人である。令和2年度が306人の延べ4,022件ということなので、こちらも相談件数が伸びている。この家庭相談員についても、令和2年度から2人体制から3人体制に人数を増やし、うち2名は、それまで月14日だった勤務を毎日勤務にして相談の対応を強化した」との答弁でした。
また、「子育て支援室と安心サポートセンターは連携が取れているか」との質疑に、「毎月1回、子育て支援室、保健センター、安心サポートセンターで、支援が必要な世帯について情報共有しながら支援に当たっている」との答弁でした。
200ページ、12細目障害児通所支援事業費について、「放課後等のデイサービスにおいて、行政側が指導した事案はなかったか」との質疑に、「令和3年に、虐待の認定をして、業務改善をさせた事案が1件あった。改善計画の提出をさせ、虐待防止の研修や虐待防止にかかる委員会の設立など、改善の結果が得られ、業務改善がなされた」との答弁でした。
218ページ、2細目生活保護一般管理費について、生活保護の相談者数の推移についての質疑に、「令和元年度が169件、2年度が187件、3年度が180件となっており、例年と変わらない推移と考えている。3年度の申請件数が少なかった要因は、生活困窮の自立支援事業における給付金や住居確保給付金、非課税世帯等に対する給付金等があったためと分析している」との答弁でした。
228ページ、4細目新型コロナウイルスワクチン接種事業費において、「ワクチン接種予約対応業務委託料について、どのような対応が取れているか」との質疑に、「当初は少し混乱があったが、3回目接種以降は、65歳以上の方については、あらかじめ前回打たれた医療機関を中心に、接種医療機関、日時等を指定する形にし、若年層はネットやスマホで取られるため、電話もつながりやすくなったということで改善したと考えている」との答弁でした。
231ページ、1細目子ども医療費助成事業費で、スポーツ保険との関係についての質疑に、「日本スポーツ振興センターの保険は、かかった医療費の助成という意味になっており、要綱で対象外は明記している。一般の保険は医療費助成とはまた別という考えになっており、医療費の助成額からそれを控除することは一切ない」との答弁でした。
245ページ、3細目じんかい処理費について「家庭ごみの改善は図られているのか」との質疑に、「令和2年度との比較になるが、家庭系の可燃ごみについては、95.55%、事業系については96.51%、トータルで95.92%。不燃ごみについては、家庭系が85.18%、事業系が97.17%、合計の88.26%である。可燃、不燃合わせて、95.51%で減っている」との答弁でした。
246ページ、3細目シルバー人材センター費の運営補助金の使途についての質疑に、「運営補助金については、国の通知等により、人件費、管理費、あと国が認めた事業費の2分の1を補助することとなっている」との答弁でした。
379ページ、3細目高等学校一般管理費の「スクールカウンセラーについて、カウンセラーを受ける生徒数は」との質疑に、「延べになるが、25人である」との答弁でした。
また、4細目高等学校保健衛生管理費において、「AED購入の1台は適正か」との質疑に、「生徒数、敷地の広さ、適正な配置など調査していきたい」との答弁でした。
412ページ、2細目学校給食センター管理費では、「学校給食センター運営審議会において、主に出てくる協議内容、課題は」との質疑に、「運営審議会は年2回開催している。6月には、前年度の給食会計の決算の承認と給食等の運営について、2月には、翌年度の予算案と当年度の決算の見込みの説明等を行っている。台風の状況のときの連絡体制をどうしたらよいか、アレルギー食の対応をどうするかなどの話が出ている」との答弁でした。
続く討論において、賛成の立場から、「新型コロナウイルスワクチン接種事業において、接種を希望する市民の立場に立ってシステムを導入したことで、予約、接種がスムーズに行われていること。子育て支援室が新しくなり、乳幼児を持つ子育て世代への支援の充実につながっていること。小学校、中学校においては、トイレの洋式化の整備が進んでいることなどを中心に賛成する」との発言や、「待機児童がゼロ、GIGAスクールサポーター、ICT教育、子育て支援室といろいろな形で市民生活を助ける決算が行われたと思うため賛成する」との発言があり、採決の結果、全会一致により認定すべきものと決定いたしました。
次に、認定第2号令和3年度出水市国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定について、質疑を中心に御報告申し上げます。
歳出について、457ページ、1細目一般被保険者療養給付費について、「令和3年度の平均被保険者数が、令和2年度と比較して減少しているが、その要因は何か」との質疑に、「後期高齢者へ例年、500人程度ずつ移行していたところだが、今年度、来年度、再来年度にかけ、団塊の世代の方が後期高齢のほうに移行するのに伴い、毎年、七、八百人ほど移行していくので、例年よりも移行する人数が多いところである」との答弁でした。
続く討論はなく、採決の結果、全会一致により認定すべきものと決定いたしました。
次に、認定第3号令和3年度出水市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について、御報告申し上げます。
歳入について、「481ページ、後期高齢者医療保険料は、現年分及び滞納繰越分、合わせて4億9,732万8,200円を受け入れた」。歳出について「493ページ、健康診査事業費について、長寿健診等委託料で、生活習慣病の早期発見と重症化予防のため、集団健診及び個別健診等による、長寿健診を実施している」との説明ののち、質疑、討論はなく、採決の結果、全会一致により認定すべきものと決定いたしました。
次に、認定第4号令和3年度出水市介護保険特別会計歳入歳出決算の認定について、質疑を中心に御報告申し上げます。
歳出について、「介護保険料の増額につながらないよう努力した点は何か」との質疑に、「介護給付費の増額につながらないような試みとして、介護予防事業で、出水こけん塾事業を令和3年度末で54か所展開している。また、ポイントアップ事業も健康につながるということで介護給付費の増大を防いでいると考えている」との答弁でした。
523ページ、「1細目高額介護予防サービス費の執行率が悪いようであるが、どういう状況か」との質疑に、「要支援1、2の方が対象で、要支援の方のサービスの利用が少なかったということである」との答弁でした。
533ページ、1細目認知症総合支援事業費について、認知症カフェの利用状況についての質疑に、「5つの生活圏域があり、各圏域ごとに1か所ずつ、認知症カフェを展開している。大川内・東出水圏域の会場が平均で約5.8人程度、出水・西出水圏域会場が3.8人、米ノ津・米ノ津東・荘圏域が5.8人、高尾野・下水流・江内圏域が4人、野田圏域が5.3人とのことで、継続的な利用をしていただいている」との答弁でした。
続く討論はなく、採決の結果、全会一致により認定すべきものと決定いたしました。
以上で、文教厚生委員会の委員長報告を終わります。
○議長(田上真由美議員) 認定第1号令和3年度出水市一般会計歳入歳出決算の認定について、これから文教厚生委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 質疑なしと認めます。ここで質疑を中止いたします。
次に認定第2号令和3年度出水市国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定ついて、これから文教厚生委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 質疑なしと認めます。よって質疑を終結いたします。
討論を許します
○18番(中嶋敏子議員) ただいま提案されております認定第2号令和3年度出水市国民健康保険特別会計歳入歳出決算に、問題点を指摘して反対いたします。
高すぎる国保税が市民の暮らしを脅かしています。この要因に国保会計に対する国の負担割合が減らされてきていること、他の健保にない均等割、平等割が賦課されていること。その一方で、事業主負担がないことから、他の健保等の約2倍の負担になっていることなどがあります。高齢者、低所得者が多いこの制度の持つ構造的な問題は、平成30年度から開始された県単位下でも解決できていません。令和3年度は平成30年度の税制改正の影響もあり、一人当たり1,286円、世帯で3,015円安くなっているとはいえ負担は重く、国保の滞納者は総数で1,313人、滞納総額2億9,437万4,487円にのぼっております。滞納のために、短期証が発行されている世帯が215世帯、窓口留置で実質上の無保険の世帯になっていることが想定されている数が119世帯に及び、依然として国民皆保険は危機的状況になっております。さらには、こうしたペナルティだけではなく、約束どおりの分納を守れない加入者の預貯金や給与など、わずかな財産さえも差し押さえ、生活苦に追いやられている相談も増えてきております。差押えは、全ての税金滞納に関してですけれども、令和元年度48件、令和2年度は130件、令和3年度は120件と急増しております。新型コロナ感染問題に関連して、国保税の滞納者に対する短期保険証や窓口留置で無保険の状態の方など、問題は感染防止の観点から早急に解決すべき課題であると考えます。
令和3年度は令和5年度までに現在の賦課4方式の資産割をなくして3方式に移行する3年目でしたが、今後、国保税がさらに値上げにならないか、懸念をされます。いずれにしても、このままでは国保制度は限界にきております。だからこそ、全国知事会は1兆円の公費投入を国に要求しているのであります。国に対しては、公費負担を増やせと要求し、市としても基金繰入や一般会計からの法定外繰入で、国保税を引き下げるべきであります。短期保険証や無保険で病気にかかりにくくなり、病気が重症化、そのために医療費の高騰に跳ね返るという悪循環を正し、誰でも安心して医療にかかれる国保制度に抜本的に改善することを求め、本決算の認定に反対の討論といたします。
○議長(田上真由美議員) ほかにありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 討論なしと認めます。よって、討論を終結いたします。
採決いたします。この採決は起立によって行います。本案は、委員長の報告のとおり認定することに賛成の方は御起立願います。
(賛成者起立)
○議長(田上真由美議員) 起立多数です。よって、本案は認定することに決定しました。
次に、認定第3号令和3年度出水市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について、これから文教厚生委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結いたします。
討論を許します。
○18番(中嶋敏子議員) ただいま提案されております認定第3号令和3年度出水市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について、問題点を指摘して反対いたします。
この制度は国民を年齢で区切り、高齢者を別枠の医療保険に囲い込んで、負担増と差別を押しつける悪法であります。保険料は、後期高齢者の人口比率の上昇に伴って2年ごとに上っていく仕組みです。平成20年、制度スタート時の均等割4万5,900円は令和3年度には5万5,100円に、9,200円の負担増、所得割率は平成20年、8.63%から10.38%と1.75ポイント増え、この制度が存続する限り際限のない負担増が市民を襲います。重い負担を高齢者に実感させ、我慢を強いて、検査・投薬・手術を制限したり、複数の診療科を受診しにくくするものであります。平成20年の制度導入後、すでに6回にわたる保険料値上げが強行されました。
鹿児島県の保険料は2020年、2021年度の2年間は1人当たりの年間平均保険料は8,905円増え、6万1,738円の負担増になります。高齢者差別の国民の批判をかわすため、制度導入時、当時の自公政権は低所得者の保険料を軽減する仕組み、特例軽減を導入しましたが、安倍政権はその特例軽減を打ち切り、保険料を値上げする改悪を2017年度から実施に移しております。保険料の滞納者は年金天引きできない普通徴収で発生していますが、その数、総数90人、滞納総額516万6,260円にのぼっております。保険料が払えず滞納し、正規の保険証が取り上げられ、1か月短期保険証が5人、3か月が2人に交付され、窓口留置の未交付者が1名おられるようであります。支払いに誠実な高齢者で発生していることとして深刻だと考えます。病気にかかりやすい高齢者に、短期保険証の発行は許せません。以前の老人保健制度ではなかったことであります。高齢者の尊厳を損なっているのは、年齢で区切って、別枠の医療保険に囲い込み、高い負担で安上がりの医療を押しつける後期高齢者医療制度そのものであります。ただちに、この制度は廃止を求めるものであります。
以上、問題点を指摘して、本決算の認定に反対するものであります。
○議長(田上真由美議員) ほかにありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 討論なしと認めます。よって、討論を終結いたします。
採決いたします。この採決は起立によって行います。本案は、委員長の報告のとおり認定することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)
○議長(田上真由美議員) 起立多数です。よって、本案は委員長の報告のとおり認定することに決定しました。
次に、認定第4号令和3年度出水市介護保険特別会計歳入歳出決算の認定について、これから文教厚生委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結いたします。
討論を許します。
○18番(中嶋敏子議員) ただいま提案されております認定第4号令和3年度出水市介護保険特別会計歳入歳出決算の認定に、反対いたします。
この制度は家族介護の解放、介護の社会化をうたい文句にして、2000年にスタートしました。しかし、必要なサービスを利用できない実態が年を追うごとに広がり、家族介護を理由とした介護離職も高止まりの状態であります。介護事業所では、深刻な人手不足と低い介護報酬の下での経営難が続き、コロナ禍はこうした事態を一層加速させています。スタート時3,200円だった出水市の介護保険料基準額は年金は減り続ける中で、令和3年度は6,200円に、スタート時の2倍近くにまで上がり、年金天引きのやり方も含めて、高齢者の生活を脅かし怒りをかっております。
一方で、サービス利用を阻む制度改悪が相次いで持ち込まれています。要支援者の保険給付外し、特養入所の要介護3以上への限定、利用料の2割負担、3割負担の導入、施設の食費・居住費の負担増、介護事業所の介護報酬の大幅削減などの制度改悪は、保険あって介護なし。介護の社会化の投げ捨てがより深刻になる実態が進行しております。
介護保険料の滞納者は延べ318人、滞納総額は2,521万1,976円に上っておりますが、全国で2019年度65歳以上の介護保険料滞納のために、差押えが負担増の下で2万人を超え、過去最多を更新したことが厚労省の調査で明らかになっております。差押えのほかに給付制限、保険給付の制限処分を受けた人は1万3,883人に上ることも報告をされております。特別養護老人ホームの待機者は、令和3年4月1日現在151人で、この方々は現在の施設入所者が亡くなるか、あるいは退所されない限り、入所できないことになります。介護保険料を払っても、希望する施設に入れない、まさに「保険あって介護なし」介護基盤整備の不足がこの制度の持つ問題点を浮き彫りにしております。
令和3年度は2月から新たな介護従事者の処遇改善が始まりました。その額は全産業平均給与との差を埋めるものには程遠い水準で、しかもケアマネジャー、訪問看護師、福祉用具相談員などは対象から外されているなど、職場に混乱と分断を持ち込む内容であります。その上、今年10月からは介護報酬に組み込まれることから、新たな利用料負担が発生することになります。政府は2023年、通常国会に向けて介護保険見直しの検討を進めています。利用料、2割、3割負担の対象者拡大。要介護1、2のサービス削減、ケアプラン作成への自己負担導入、福祉用具の貸与から購入への変更など、負担増と給付削減の提案が目白押しであります。利用者と事業者双方にさらなる矛盾混乱を押しつけるものであり、絶対に許せません。
令和3年度はコロナ感染症対策強化として、検査ワクチン体制の整備、住宅施設での陽性者クラスター対応への支援、事業所に対する公費による年収補塡などの対策が求められていました。人手不足を解消し、行き届いた介護を実現するためには、介護報酬の引上げ、処遇を改善し、介護従事者を大幅に増やして一人夜勤をなくすなど、人員配置基準の引上げなどで利用者介護事業所従事者が直面している困難の早急な打開と介護保険制度の立て直しが急務でありました。国に対して経済的な心配をせず、必要なときに必要なサービスを利用・提供できる制度への転換を求めると同時に、市独自の一般会計から介護保険特別会計への繰入れ等で介護保険料の引下げ、介護サービスの充実を図るべきであったことを指摘して、本決算の認定に対する反対討論といたします。
○議長(田上真由美議員) ほかにありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 討論なしと認めます。よって、討論を終結いたします。
採決いたします。この採決は起立によって行います。本案は、委員長の報告のとおり認定することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)
○議長(田上真由美議員) 起立多数です。よって、本案は認定することに決定しました。
次に、産業建設委員長の審査報告を求めます。
○産業建設委員長(道上正己議員) それでは、認定第1号令和3年度出水市一般会計歳入歳出決算の認定について、所管部分について、産業建設委員会が審査しました概要とその結果を質疑部分を中心に報告いたします。
主要な施策の成果の説明書47ページ、02細々節公営住宅使用料(滞納繰越分)について、「現在の滞納額は幾らか」との質疑に対し、「公営住宅、一般住宅合わせて4,496万5,717円である。滞納が1か月の方には督促の通知を、2か月の方には催促書を、3か月以上の方には催告書を毎月送付して対応している。それでも応じてもらえない方は呼出しを行い、説得、協議を行い誓約書を書いていただいている。また、訪問による徴収に併せ、小まめに電話による催促も行っている。滞納について減っては来ていないので、今後も一層努力していきたい」との答弁でした。
成果の説明書48ページ、01細々節出水駅前広場等使用料の出水駅南側駐車場使用料についての質疑に対し、「1か月税込み2,600円であり、一時期30台分すべて契約されていたが、現在は26台の契約である」との答弁でした。
成果の説明書51ページ、01細々節クレインパークいずみ使用料について、「花公園から入館されるような仕組みづくりは考えているか」との質疑に対し、「花公園の利用者は親子連れなど年々増えてきている。ツル博物館の1階にそうした親子連れが楽しめるスペースを充実させたりして、ツル博物館の中を利用していただける取組をしていきたい」との答弁でした。
成果の説明書109ページ、06細々節道路河川課分大丸久木野線改良工事違約金についての質疑に対し、「工期内に間に合わないということで、工事工期内で契約解除をしたものである」との答弁でした。
成果の説明書146ページ、15細々目ラムサール条約登録推進事業費のツル越冬地利用調整実証実験経費について、この実験の目的と参加者の感想についての質疑に対し、「ツルへの配慮、来訪者との共生を目的とし、鳥インフルエンザ対策のため、域内の出入り口を制限した。協力いただいた方にアンケートにて意見を聴取したところ、約7割の方が協力は惜しまないとの結果をいただいたことから、賛同をいただけていると考えている」との答弁でした。
成果の説明書150ページ、03細々目畜産バイオマス利活用調査事業費について「事業は進んでいないが可能性があるのか」との質疑に対し、「国・県、調査会社から年間数件の提案がある。そういう提案等があれば検討すべきと考えている」との答弁でした。
成果の説明書150ページ、20細目国体開催事業費について「不用額が多い原因は」との質疑に対し、「三重国体の中止により、大会視察が無くなったためである」との答弁でした。
成果の説明書284ページ、01細々目緑化産業活性化推進事業費の植木サブスクリプション商品開発事業支援業務委託料についての質疑に対し、「植木産業を活性化するために実施している事業である。定額制サービスを植木に対し導入できないか検討するために行った事業である」との答弁でした。
成果の説明書296ページ、19細目企業立地対策費において、「企業誘致から人手不足対策へシフトしないのか」との質疑に対し、「市内の高校2年生を対象に、市内企業の説明会を行ったり、市内企業に興味を持ってもらうような施策等も行っている」との答弁でした。
成果の説明書297ページ、11細々目移動販売支援事業費について、「これまでの実績は」との質疑に対し、「令和2年度から3年度に繰り越した分が4件、令和3年度に実施した分が5件、令和4年度に繰り越した分が1件ある」との答弁でした。
成果の説明書298ページ、01細々目住宅建築等工事促進事業費について、市内の経済効果についての質疑に対し、「新築51件で、その工事費が10億2,628万円、増改築が237件で、その工事費が3億7,224万円となっている」との答弁でした。
成果の説明書300ページ、「01細々目観光業等緊急支援事業費の泊まって応援キャンペーン事業で鹿児島県民に加え、熊本県民を対象にした理由はなぜか」との質疑に対し、「当初は九州全域を想定していたが、コロナの感染状況を見たときに鹿児島県のみで検討したが、水俣市と隣接していることから熊本県のみ追加したものである」との答弁でした。
成果の説明書305ページ、01細々目観光資源活用推進事業費についての質疑に対し、「補助申請事業費6,000万円に対し3分の2補助の上限4,000万円の補助金を交付したものである」との答弁でした。
成果の説明書330ページ、01細々目出水駅周辺都市計画施設管理費の「出水駅西口第二駐車場精算機等更新について、初めての更新なのか」との質疑に対し、「平成16年3月の供用開始以来、初めての更新である」との答弁でした。
成果の説明書331ページ、01細々目街なみ環境管理費の街灯照明器具取替修繕について、麓地区の街灯のLED化についての質疑に対し、「令和2年度に23基、令和3年度に28基実施しており、本年度26基を取り替えたい」との答弁でした。
成果の説明書331ページ、01細々目景観形成推進事業費の景観審議会での計画の見直しについての質疑に対し、「従来の景観計画は、市内一律の規制であることが課題であった。それを踏まえてワークショップや景観審議会で議論していただき、出水麓・野田麓を中心とした『街並み景観エリア』、国道・県道沿い、あるいは出水駅を中心とした『市街地・幹線道路沿道景観エリア』、ツルの越冬地、東光山公園西側斜面等をメインとした『自然景観・広域景観エリア』の3地区に分けて区域を設定した」との答弁でした。
成果の説明書334ページ、01細々目住宅管理事務費において、「空き戸数は幾らか」との質疑に対し、「全体で250戸という状況である」との答弁でした。
成果の説明書336ページ、01細々目空家等対策事業費において、「空き家の件数は」との質疑に対し、「平成27年度の調査時点で約2,000件ある。その後は調査していないが、空家解体事業の実績が相当上がってきているので、環境の整備は進んでいると思っている。また、まだ使える空き家は空き家バンクに登録いただき売買を行っている」との答弁でした。
成果の説明書402ページ、01細々目出水地域の総合体育館アスベスト含有調査手数料について、調査結果についての質疑に対し、「女子トイレの天井部材の一部にアスベストが含まれていることが判明したので、令和4年度に行うトイレ改修工事に合わせ、その部分は撤去予定である」との答弁でした。
成果の説明書433ページ、森林環境譲与税の使途となる森林整備及びその促進に関する施策に要する経費について、「伐採後の再造林事業に充当されたものはあるのか」との質疑に対し、「令和3年度において再造林はなかったが、令和4年度から県や林業事業体を含めた関係者が集まり、再造林を推進する取組を始めている」との答弁でした。
討論に入り、反対の立場で、「以前から指摘していた屋根付き市民ふれあい広場の事業が計上されていること、宮路邸関連の事業については地元を置き去りにして進めているように思えること、価格保証・所得補償を導入した農政の転換を図る必要があること、公営住宅の住環境の改善は今の実態に追いついていないこと、有害鳥獣対策は以前指摘した問題点が改善されていないことを指摘し反対する」との意見や、賛成の立場で、「新型コロナウイルス対策における経費が多く盛り込まれており、市民の安心・安全を最優先した取組で高く評価する」との討論があり、採決の結果、賛成多数により原案のとおり認定すべきものと決定いたしました。
次に、認定第6号令和3年度出水市地方卸売市場特別会計歳入歳出決算の認定について、概要とその結果を質疑部分を中心に報告いたします。
「令和3年度の市場の売上は幾らか」との質疑に対し、「令和3年1月1日から令和3年12月31日までの売上高は6億2,928万円3,173円である」との答弁でした。
続く討論はなく、採決の結果、全会一致により原案のとおり認定すべきものと決定しました。
次に、認定第7号令和3年度出水市水道事業会計決算の認定について、概要とその結果を質疑部分を中心に報告いたします。
出水市水道事業会計決算書26ページ、「有収率をみると相当な漏水が考えられるが、送水管の更新のため、水道料金の検討等が必要な時期ではないか」との質疑に対し、「有収率が全国的な平均になるよう漏水修理等対応しているが伸び悩んでいる。有収率から漏水していると想定されるが、他市、類似団体と比べ出水市は起債残高が多いと認識しており、今後の更新を進めるため、企業債抑制に努めている」との答弁でした。
決算書32ページ、「キャッシュフローにおいて現金預金の期首残高が約7,000万円増加しているが、黒字なのか」との質疑に対し、「収益的収入及び支出においてはプラスになっているが、資本的収入及び支出は建設改良費が要因となり収入より支出が大きく、内部留保資金等から補塡している。また、今後の更新事業に備え、起債の抑制、企業債残額の減額に取り組んでいる」との答弁でした。
討論に入り、賛成の立場で、「有収率の改善のため、漏水箇所の点検、管路の更新等を継続的、年次的に行い、将来的に水道料金の改定等の検討を要望する」との討論があり、採決の結果、全会一致により原案のとおり認定すべきものと決定いたしました。
次に、認定第8号令和3年度出水市下水道事業会計決算の認定について、概要とその結果を質疑部分を中心に報告いたします。
下水道事業として単年度は黒字なのか、また今後の方向性について質疑があり、「決算としては2年続けて黒字である。これは企業会計に移行した特殊な時期である関係で利益が上がっている。しかし、収益のほとんどが一般会計からの繰入金と、現金を伴わない長期前受金戻入が多くを占めているので厳しい状況である」との答弁でした。
出水市下水道事業会計決算書29ページの汚泥処理に関する契約について、契約方法と処理方法について質疑があり、「4社との随意で行っている。処理方法についてはマニュフェスト管理をしており、搬出量、受入量、浄化センターからの報告、請求書等の数字を照らし合わせて確実に処分されていることを確認している」との答弁でした。
決算書29ページの出水市公共下水道ストックマネジメント計画策定業務についての質疑に対し、「長期的な視点で下水道施設全体の老朽化の度合いを考え、リスク評価を行うものである。その上で優先順位をつけ、施設の点検、調査、修繕を実施するものである」との答弁でした。
「合理化計画を策定しているのか」との質疑に対し、「合理化計画は策定していない」との答弁でした。
討論に入り、反対の立場で、「事業会計に移り、2年が過ぎ、今後一般会計からの繰入れが減らされていく方向かと思う。企業債の返還額も大きいので、事業の中身を点検する必要がある。また、合理化計画を前提とした計画にすべきと思うので、反対する」との意見や、賛成の立場で、「管路、ポンプ場施設等の長寿命化を図るストックマネジメント計画を策定されていること、市民にとって、なくてはならないライフラインの浄化センターの耐震化工事及び管路の耐震化等の取組もされており、特に指摘する点もないので賛成する」との討論があり、採決の結果、賛成多数により原案のとおり認定すべきものと決定いたしました。
次に、議案第64号令和3年度出水市水道事業会計決算による剰余金の処分について、概要とその結果を御報告いたします。
水道課より、「令和3年度の未処分利益剰余金1億5,944万8,839円について、今後の更新費用創出のため建設改良積立金へ9,334万2,839円を積立て、残りの6,610万6,000円は資本金へ組み入れ処分するものである」との説明があり、続く質疑、討論もなく、全会一致で可決すべきものと決定しました。
以上、産業建設委員会委員長の報告といたします。
○議長(田上真由美議員) ここで昼食のため、暫時休憩いたします。再開は午後1時からとします。
午後0時01分 休 憩
午後1時00分 再 開
○議長(田上真由美議員) 再開いたします。休憩前に引き続き、会議を続行いたします。
認定第1号令和3年度出水市一般会計歳入歳出決算の認定について、これから産業建設委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 質疑なしと認めます。ここで質疑を中止します。
これから先に質疑を中止していました認定第1号令和3年度出水市一般会計歳入歳出決算の認定について、3常任委員長の報告に対する質疑を再開します。質疑、ございませんでしょうか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結いたします。
討論を許します。
○18番(中嶋敏子議員) ただいま提案されております認定第1号令和3年度出水市一般会計歳入歳出決算の認定に対して、問題点を指摘して反対いたします。
令和3年度は新型コロナウイルス感染症対策や相次ぐ自然災害への対応に追われた1年で、市長をはじめ職員関係者の皆さんの御苦労も大変なものではなかったかとお察しいたします。御苦労様でした。
令和3年度の市政運営の問題点として、第1にコロナ感染症対策に関して、感染拡大防止と社会経済活動の両立のためには、無症状者の早期発見と保護・隔離が感染症対策のいろはとしてワクチン接種と同時にPCR検査をいつでも誰でも何回でも無料で実施することを求めましたが、令和3年度は施設の新規入所者への無料PCR検査は取り組まれましたが、それ以上の取組は広がらないまま、その後のクラスター発生を含む第7波の感染拡大と医療崩壊、社会経済活動の低迷等につながりました。
第2に、令和3年4月1日現在、正規職員916人に対して524人、36.4%、4割近い会計年度任用職員で市政運営がされていることであります。決算資料から単純に人件費を割り出してみますと、一人当たりの正規職員と会計年度任用職員の給与費は年間で5.4倍の開きがあります。昨年、私が独自に実施したアンケートでも「格差を縮めてほしい」「賃金を引き上げてほしい」継続雇用を望む声が圧倒的でありました。会計年度任用職員の約8割は女性です。このことは、女性の幹部職登用の取組が遅れていることとも連動しているのではないでしょうか。女性職員の幹部職への登用は、一定努力されていることは認めますが、市長部局で見ますと、課長級40人に女性は7人、12%。ところが部長級は11人中女性はゼロ、誰もいないのであります。市の重要な政策決定に女性の意見が繁栄されない。これはジェンダー平等の取組の遅れ、軽視の反映ではないでしょうか。公務公共サービスは、任期の定めのない正規職員が当たり前です。会計年度任用職員を常勤職員に任用可能な立法的措置や希望する職員には、任期の定めのない短時間公務員制度の新設など、実行ある制度の検討を求めることが必要です。低処遇と不安定雇用の会計年度任用職員に依存した市政運営は早急に見直し、改善するべきであります。
国はマイナンバーカードを全ての国民に持たせるために、マイナンバーカードを新規に作成する人等に最大2万円のポイントを付与するなど、普及に躍起になっております。出水市も特別の体制をとっております。大量の個人情報を集中的に管理しようとするマイナンバーカード制度は、個人情報漏えいの危険を伴い、大企業がビッグデータを利用しやすくし、社会保障の給付抑制を実行しようという財界の意向に沿ったもので、この制度は廃止すべきであります。
都市公園等整備事業に屋根付き市民ふれあい広場整備事業が取り組まれております。これに対しては、計画が明らかになった当初から市民の反対の声が寄せられていましたが、その声は整備が始まった今でも絶えていません。その声は整備場所の問題、原発事故や災害の一次避難所としての機能性の問題、そして何よりも10億円という整備費用は税金の無駄遣いではないか。コロナ禍や災害、物価高騰等からくる市民生活困難の救済を優先すべきなどという声が圧倒的ですけれども、その指摘は妥当ではないかと考えます。その声は麓の武家屋敷、宮路邸を高級宿に整備する事業者に、出水市が4,000万円の補助をしたことに対しても批判の声が寄せられています。最初に出水市と契約した事業者が違う会社に譲渡したり、そこがまた別の事業者に高級宿の運営を委託したりとかしておりますけれども、このようなことが許されるのか疑問に思います。
企業立地促進補助金では、雇用は原則正社員に雇用促進定着に向けたチェック体制の整備を求めましたが、対応されておりません。
有害鳥獣被害対策で実施隊副隊長の行政私物化等の実態解明とその歪みを正すよう求めましたが、不十分なまま今年度に引き継がれていることは問題であります。
中2女子生徒自死事件では、事件から10年目の昨年6月に、出水市と遺族との間で和解が成立しました。このことで、市と遺族の間の利害関係については終了したかと思いますが、教育的な課題は残されていると考えます。裁判所の和解勧告で提言されたのは、同様な事件が起きたときの具体的な対応策でした。中村真弥香さんの死を無駄にしないためにも、この事件を検証して再発防止に生かす取組です。このことを共通認識にしていくために、引き続き努力してまいります。
農政では、規模拡大重視の農政から、価格保証、所得補償で小規模農家や家族農業でも安心して農業に取り組める農政への転換を図ることで、自給率を引き上げる取組が必要であります。令和3年度では、こうした取組は見られませんでした。
市政運営では、単年度黒字決算、取り崩さずに済んだ財政調整基金の一部を使うなどして国保税等の引下げを図り、コロナ禍の市民の命・暮らしを支援する取組が必要でした。この対話されていないことなど、主な問題点を指摘して、本決算認定の反対討論といたします。
○12番(吉元勇議員) 簡明な討論にしたいと思います。
令和3年度出水市一般会計歳入歳出決算の認定について、賛成の立場で討論いたします。
決算の審査、それから採決については令和4年第3回定例会の会期中に行うこととしております。これは、令和5年度の当初予算に反映させるために会期中に行うと、出水市議会はやっております。そのことを踏まえて討論いたします。
特別天然記念物ツル保護事業費のツル食害対策事業費、これのツル食害対策事業委託料、約4,400万円ですが、昨今の穀物の高騰等を踏まえると、小麦に頼らず例えば地元の米の生産とかそういったことの試用をそろそろ求めるべきです。令和5年度はそういうことも検討をすべきだということを、まず述べておきたいと思います。その意味で、この4,400万円の事業については滞りなく執行されたと認識しており、今後は米の利用も含めた対策費にすべきであります。
土木費における道路維持費、道路新設改良費、橋梁維持補修費、また災害復旧費における各事業費、出水市のインフラ整備のためには必要な事業であります。これの執行についても滞りなく行われたと思いますが、問題は特記仕様書であります。内水面漁協等における仕様書のことについて事業者から工事協力金という名目はいろいろとありますけれども、その辺を取っているのは問題だと指摘しました。この辺のことについて、単なる事業を滞りなく行うだけではなくて、事業者に対する配慮も必要です。引き続き、述べておきます。
最後に、水産業振興費、内水面漁業振興対策事業費、内水面漁業振興対策事業補助金、広瀬川漁業協同組合に対する補助金107万9,000円、高尾野地域水産業振興対策事業補助金、これは高尾野内水面漁業協同組合に対する補助金80万円でありますが、これについても先ほど述べた工事業者からのお金を取るといったようなことに、大変問題があると指摘しております。これを踏まえて、この補助金の執行の是非については今後も述べていきますが、行政におかれましてもこの是非については追及していただきたいと思います。令和3年度の事業の執行については、問題なく行われていると認識しておりますが、今述べた点については今後も課題があるということも申し上げて、賛成討論といたします。
○議長(田上真由美議員) ほかにありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 討論なしと認めます。よって、討論を終結いたします。
採決いたします。この採決は起立によって行います。本案は、委員長の報告のとおり認定することに賛成の方は御起立願います。
(賛成者起立)
○議長(田上真由美議員) 起立多数です。よって、本案は認定することに決定しました。
次に、認定第6号令和3年度出水市地方卸売市場特別会計歳入歳出決算の認定について、これから産業建設委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結いたします。
討論を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 討論なしと認めます。よって、討論を終結いたします。
採決いたします。本案は、委員長の報告のとおり認定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員長の報告のとおり認定することに決定しました。
次に、認定第7号令和3年度出水市水道事業会計決算の認定について、これから産業建設委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結いたします。
討論を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 討論なしと認めます。よって、討論を終結いたします。
採決いたします。本案は、委員長の報告のとおり認定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員長の報告のとおり認定することに決定しました。
次に、認定第8号令和3年度出水市下水道事業会計決算の認定について、これから産業建設委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結いたします。
討論を許します。
○18番(中嶋敏子議員) ただいま提案されております認定第8号令和3年度出水市下水道事業会計歳入歳出決算の認定について、問題点を指摘して反対いたします。
今回の決算で、令和3年度の事業費の中で株式会社出水環境衛生公社、これは出水清掃と文化清掃社の合同会社かと思いますが、随意契約で各種維持管理業務、汚泥処理業務、汚泥収集運搬業務等で年間1億4,000万円余り、九テク等の共同企業体の管理業務委託が7,600万円余りを合わせますと、2億2,000万円余りが契約されております。これに新たな、し尿浄化汚泥処理の収集運搬についての許可は出さないとされていることから、し尿くみ取り合併浄化槽の保守点検、清掃費も文字どおりこの2社のみとされ、これを合わせますと年間3億円を超える収入が、毎年随契で安定的に保障されていることになります。これは、昭和50年に議員立法でつくられた下水道の整備等に伴う一般廃棄物処理業等の合理化に関する特別措置法、略称して合特法といいますけれども、それに基づくものだと伺っております。この法律の第1条では、下水道の整備等により一般廃棄物処理業者が受ける著しい影響を緩和し、経営の近代化及び規模の適正化を図る計画を策定し、その実施を推進することにより、その業者の安定を保持するとともに、廃棄物の適正な処理をすることを目的とするとされております。
佐賀地裁で出た判決では、随意契約には根拠が必要とされ、合特法は合理化事業計画を策定し、し尿処理業者の仕事が減った分だけ代替業務等で支援できるとしております。この趣旨に基づき、透明公正な運営を図るべきでありますが、毎年の合理化事業計画はこの間、1回も策定されないまま、事業だけは推進されていることは大きな問題であります。
し尿処理以外の一般廃棄物処理業には現在、多くの事業者が参入して競争しております。いつまでも合理化事業計画が出されないままで、この事業が推進されていくことは問題であります。今後、下水道の負担金が増えてくる大きな問題を抱えている中で、この問題はきちんと正すべきではないかと考えます。
以上、問題点を指摘して本決算の認定に反対するものであります。
○議長(田上真由美議員) ほかにありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 討論なしと認めます。よって、討論を終結いたします。
採決いたします。この採決は起立によって行います。本案は、委員長の報告のとおり認定することに賛成の方は御起立願います。
(賛成者起立)
○議長(田上真由美議員) 起立多数です。よって、本案は認定することに決定しました。
議案第64号令和3年度出水市水道事業会計決算による剰余金の処分について、これから産業建設委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結いたします。
討論を許します。
○13番(土屋工吉議員) 議案第64号令和3年度出水市水道事業会計決算による剰余金の処分について、賛成の立場で討論いたします。
地方公営企業法第32条第2項の規定に基づき、議会の議決を求めるわけですが、出水市においては水道がおいしい水、地下水を頼っております。台風災害において静岡県清水地区でも、断水等で市民の方に大変迷惑をかけております。報道等で皆さん御存じかと思います。
今、日本で豪雨災害だけではなく、地震災害、いつどこで起きるか分かりません。2の利益剰余金処分額、内訳、建設改良積立金に上げてあります。特に、今回一般質問でありましたけれども、こういった積立金をより利活用して、例えば委員長のほうからも報告がありましたように、鳥越浄水場の改修等を急ぎ、常に耐震化されたパイプラインを望み、市民の皆さんにおいしい水の供給を願って議員各位の賛同をお願いし、賛成討論とします。
○議長(田上真由美議員) ほかにありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 討論なしと認めます。よって、討論を終結いたします。
採決いたします。本案は、委員長の報告のとおり決定することに御異議ございませんでしょうか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。
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△ 日程第17議案第67号 上程
○議長(田上真由美議員) 日程第17、議案第67号令和4年度出水市一般会計補正予算(第7号)を議題とします。
提案理由の説明を求めます。
○椎木伸一市長 それではよろしくお願いいたします。
ただいま上程されました令和4年度出水市一般会計補正予算(第7号)について、提案理由を説明いたします。
今回の補正は、国の電力・ガス・食料品等価格高騰緊急支援給付金の支給経費や、新型コロナウイルスワクチン接種における新たなオミクロン株対応ワクチンなどの追加接種に係る経費のほか、本市出身で世界陸上銅メダリストの白石黄良々選手、同じく陸上短距離競技で活躍されている多田修平選手による陸上教室の開催経費、マイナンバーカード取得促進商品券発行事業に係る経費及び市税過誤納金還付金について、それぞれ所要の予算措置を講じようとするものであります。いずれの経費につきましても、早急な対応が必要となりますことから、今期最終日での補正予算の提案となったところでございます。議員の皆様方におかれましては諸般の事情を御賢察の上、御理解を賜りたいと存じます。
補正予算第1条の歳出では、予算書13ページ第2款総務費、総務管理費の市税過誤納金還付金でありますが、法人市民税の予定申告納付に係る還付や、修正申告によります固定資産税の還付の増加などにより、還付金が不足する見込みとなりましたことから、所要見込額を追加計上いたしました。
次に、戸籍住民基本台帳事務費では、マイナンバーカードを取得された方に5,000円分の商品券を交付する取得促進商品券発行事業につきまして、8月末から9月にかけて、カードの申請件数が増加しておりまして、当初の見込みを大きく上回ることや、国が実施しておりますマイナポイント事業に係るカードの申請期限も12月末まで延長されましたことから、さらなるマイナンバーカードの普及促進のため、商品券発行経費を追加計上いたしました。
また、第3款民生費、社会福祉費の電力・ガス・食料品等価格高騰緊急支援事業費では、給付金及び給付事務に係る経費をそれぞれ新規計上いたしました。本給付金は、電力・ガス・食料品等の価格高騰によります負担増を踏まえ、特に家計への影響が大きい住民税非課税世帯等の低所得世帯を対象に、1世帯当たり5万円を支給するもので、準備が整い次第、速やかに交付したいと考えております。
続きまして、第4款衛生費、保険衛生費の新型コロナウイルスワクチン接種事業費では、オミクロン株対応ワクチンなどの追加接種に係る医療機関への接種委託料等を追加計上いたしました。今回のオミクロン株対応ワクチンの接種につきましては、2回目の接種を完了した12歳以上の全ての方を対象に、国から示された優先順位に基づきまして、10月1日から順次、開始していくこととしております。また、5歳からの11歳までの小児用ワクチン接種につきましても、9月26日から3回目の接種をすでに開始しているところであります。9月に入り、感染者数が前の週の同じ曜日を下回る日が続くなど、第7波の感染拡大は収束への動きがみられるところではありますが、人の移動が増える年末年始に備え、市民の皆様の安全・安心のため、引き続き地元医師会や医療関係者の皆様の御協力をいただきながら、確実な接種体制を確保し、必要なワクチン接種を実施してまいりたいと考えております。
次に15ページ、第10款教育費、保健体育費の体育振興費では、世界陸上男子400メートルリレーの銅メダリストである本市出身の白石黄良々選手、また同じく銅メダルのリレーメンバーである多田修平選手をお招きし、陸上教室を開催させていただくこととなりましたので、開催に係る経費を新規計上したところであります。陸上教室は全天候化の改修が完了いたしました陸上競技場において、小・中学生等を対象としまして、10月下旬に開催する予定となっております。
以上が歳出の概要でありますが、これに対します歳入といたしましては、国庫支出金を追加計上し、地方交付税を調整いたしました。以上が本補正予算の内容でありますが、今回の補正額は6億2,080万円の追加で、これにより予算規模は297億503万8,000円となるものであります。よろしく御審議の上、御協賛賜りますようお願い申し上げます。
○議長(田上真由美議員) 議案第67号令和4年度出水市一般会計補正予算(第7号)に対する質疑を許します。
○19番(道上正己議員) 12ページから13ページにかけてですけれども、2款総務費の中の10目諸費、市税過誤納金の還付についてですけれども、新型コロナに関する事業をそれぞれやったのかなと思うところでありますけれども、それがどうだったのか。それと企業と業種名ですね。それと何件ぐらい対象者がいらっしゃるのかお尋ねしたいと思います。
○新森章悟税務課長 市税の還付金なんですけれども、これはコロナウイルスの影響はどうというのはないと推測をしておりますが、今回でいえば令和3年度中に予定申告納付をされた法人ですとか、遡って固定資産税等に修正申告があった法人ですとか、そういうちょっと突発的な例年にないようなものがありましたので還付額が増えたということになります。件数等については、すみません、資料を持ち合わせておりません。
○19番(道上正己議員) それぞれ、分からないところもあるということですけれども、これは前納金として実績に応じて納めた分が所得がなかったということで、マイナスが出たということで還付されるということです。500万円ということですので、個人とかそういうのだけじゃないと思うんですが、私が思うところは、やっぱりコロナによる事業不振、経営に関わったもののことじゃないかと思うんですけれども、企業とか職種、これが明らかにできないのか。それが分かっていないと、私なんかも令和2年度に納めた分が令和3年度ですので、形が見えないわけですけれども、そこのところは本当に分からないんですか。
○新森章悟税務課長 主なもので申し上げますと、1件は法人の、衛生製品を取り扱う会社でございまして、令和2年度の決算からすると令和2年度決算額が下回ったというところで、予定申告納付を還付したというところです。もう1件、主なものとしましては、固定資産税ですけれども、これは太陽光発電の会社でありまして、これは申告に修正があったということで、ちょっと詳しくはこちらでは把握はしていないんですけれども、償却資産の税の申告に誤りがあったというところで、税理士の修正申告があって還付をしたと、それが例年にないような主なものになります。
○16番(杉本尚喜議員) 今回の7号補正につきましては、事前に全員協議会で説明を受けていたんですが、聞き漏らした点があったかもしれませんので、再度お尋ねいたします。
予算書13ページの民生費でございます。電力・ガス・食品等価格高騰緊急支援給付金の事業でございますが、対象世帯が住民税非課税世帯等とあるんですけれども、住民税非課税世帯以外の対象者をお尋ねいたします。
それと、15ページでございます。教育費、体育振興費の中の白石黄良々選手及び多田修平選手を招いて、陸上競技の教室を開催する。本市にとってみれば陸上界のスーパースターともいえる方々2名をお呼びするということは願ったりかなったりなんですけれども、この予算が可決されますと、どのような形で広報をされていかれるのですか。その2点をお伺いいたします。
○柿木彰保健福祉部長 対象世帯は全体で8,500世帯でございます。うち、非課税世帯が8,300、それと家計急変世帯を200世帯と見積もっております。
○松岡秀和商工観光部長 陸上教室の関係です。今、詳しい日程等について、細かな調整をさせていただいております。日程等が決まりましたらホームページでありますとか、学校等に対しては文書で、また防災行政無線等でお知らせをしていきたいと考えております。
○16番(杉本尚喜議員) ただいまの体育振興費について了解したのですが、例えば陸上競技協会とか競技団体があると思うんですけど、そちらのほうにはどのような形でお知らせされるのでしょうか。
○松岡秀和商工観光部長 競技団体等へも、お会いする会議の機会とかがございますので、お知らせをしていきたいと考えております。
○18番(中嶋敏子議員) 1点だけ、確認を含めてお尋ねしたいと思います。
13ページの民生費のところですね。電力・ガス・食料品等価格高騰緊急支援事業費ですけれども、従来と同じかなと思っていますけれども、問合わせも何件か来ていますので、ちょっと確認だったんですけれども、生活保護の世帯の方も対象になれるはずだと答えてはいるんですけれども、それで確認させていただきたいというのと、それは収入認定はされないということでいいのか、その2点だけ確認させてください。お願いします。
○柿木彰保健福祉部長 生活保護世帯の方も支給要件に該当すれば、当然対象となります。また、収入認定の対象にはなりません。
○12番(吉元勇議員) 13ページの戸籍住民基本台帳事務費、マイナンバーカードの普及促進事業費ですが、件数からいったらあと1万人ぐらいを予定しているようなんですが、そのくらいを見込んでいるのかというのと、近い話で、マイナンバーカードの発行も含めてなんですけど、スマホでのいろんなマイナンバーカードの代わりができるといったようなシステムを、例えばこのアンドロイド製のやつは取り入れていこうとか、そういう動きがあるようですが、その辺のことが進む中でこの1万人の申請が進むのかどうか。行政としては、その辺をどのように見ていますか。
○宮﨑毅市民部長 マイナンバーカードの取得商品券の今度の追加の補正でございます。議員も言われましたとおり、当初、目標交付率が50%、2万7,000人を目標としておりましたけれども、すでに申請件数で2万9,000人を超える件数となっているということで、今回追加をしているというところでございます。
あと、スマホでの手続の関係でございます。今度の人数につきましては、今の申請状況を見まして、今回の追加の交付の予算の見積りをしているところでございまして、またスマホの手続につきましては、商品券の交付とは別かもしれませんけれども、できる手続を確認をしながら対応していくべきかと考えております。
○12番(吉元勇議員) 次に15ページの体育振興費ですが、ちょっと嫌みを言えば、高木の伐採・剪定が入っていないのに、80万円の体育費かという感じがしますが、80万円というと相当なお金なんですけど、ここに具体的に陸上教室開催経費とありますが、80万円もかかるもんですか。ちょっと具体的な80万円の中身を教えてください。
○松岡秀和商工観光部長 この陸上教室には白石選手、それから多田選手、もう一人学生の選手も参加していただくこととなっております。3名の方の旅費等が40万円、それから陸上教室の開催経費の講師謝金として40万円ということになっております。
○12番(吉元勇議員) 今の説明の中に、合宿の話が出てきておりませんけれども、全協での説明では、それは取り方なんでしょうけど、二人で合宿をやると。その中でこの開催をやりたいということで、大変いい話だと思ったんですが、何か合宿をするのに旅費を40万円払うというのは、これはどういうことですかね。つまり合宿に来ていただいて、その中で開催をするから、その経費に充てるなら分かりますけれども、合宿をされるのはそちらなんだと。されるほうなんだと。そこに40万円の旅費を出すというのは、これはどういった根拠ですかね。根拠というのは、合宿に来ていただくのは大変ありがたいんですけど、そこは当然合宿をされる方は普通は旅費はもちますよ。でも、旅費までもつというのは、これはどういったことになりますかね。
○松岡秀和商工観光部長 合宿には先ほど申し上げた3名の方以外にも、トレーナーの方、コーチの方もおいでになられます。ここで陸上教室につきましては、おっしゃるとおり合宿のついでというような考え方もできますけれども、陸上教室を開いていただくには、当然通常考えますと報償費、それから旅費が発生しますので、その分については市のほうで予算措置をしてもいいのではないかと考えたところです。
○12番(吉元勇議員) 事業費は80万円ですけど、関連して合宿を1週間か10日ほどということですが、当然施設を占有されるんでしょうけど、市民の利用にどれくらい影響があるのか。今回の80万円の経費は陸上教室で市民も一体となってやるんでしょうけど、それ以外の合宿の期間中は、陸上競技場はこの合宿の方々が占有して使うから、市民の利用はできないな、難しいなという、そういう感じですかね。できれば、一緒にやってほしいなと思うんですけど。
○松岡秀和商工観光部長 大会前の合宿ということでございます。一緒にやってほしいというお気持ちは重々分かるんですけれども、合宿の趣旨を考えますと、基本的には合宿に専念していただいて、その間、一般の利用については控えていただきたいと考えております。
○議長(田上真由美議員) ほかにありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結いたします。
お諮りいたします。本案は委員会付託を省略することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員会付託を省略することに決定いたしました。
討論を許します。
○18番(中嶋敏子議員) ただいま提案をされております議案第67号令和4年度出水市一般会計補正予算(第7号)について、問題点を指摘して反対いたします。
反対する理由は、戸籍住民基本台帳事務費5,150万円であります。ほかの事業については問題はありません。これは、新型コロナウイルス感染症対策として、マイナンバーカード普及促進事業で申請件数の増による取得促進商品券分補助金等の調整とされています。説明では、マイナンバーカードの交付率が当初予定していた目標の交付率を上回る見込みであるから、事業費を追加するというものであります。9月11日現在、2万9,443人です。さらに増えることが見込まれるため、交付目標を約3万7,000人に引き上げると、70%に及ぶと。そのために5,150万円が必要となるという説明でありました。
マイナンバーカードの交付率をデジタル交付金として来年の自治体の交付金に反映させると政府が検討しているということが報じられております。これには賛否両論あるようです。もちろん、私は大反対ですけれども、これから単純に考えれば、評価をして喜ぶべきことかもしれませんけれども、私は令和3年度の一般会計の決算認定の討論でも述べましたが、マイナンバーカードは個人情報の漏えいやなりすましの犯罪事件など、未解決のまま推進されています。政府は今年度中に全ての国民に普及するとしていますが、思うように進まないために多額の税金を使って推進を図っております。国民の多くは、マイナンバーカード取得への不安や不信をまだ持っております。何よりも、日常生活に必要性がないことが大きな要因だと考えます。先ほども述べましたが、大量の個人情報を集中的に管理しようとするこの制度は、個人情報の漏えいやなりすまし等のリスクを伴い、国の本当の目的は国民の資産状況を把握することで、大企業がそのビッグデータをビジネスチャンスに生かそうとしていることや、社会保障の抑制を迫っている財界の意向にそったものであることを知るべきであります。そのような目的のために、多額の税金を使って推進を図ることは直ちに止めるべきであることを主張して、反対討論といたします。
○12番(吉元勇議員) 議案第67号出水市一般会計補正予算(第7号)につきまして、賛成の立場で討論いたします。反対討論が出ましたので、その反対を述べたいと思います。
ただいまマイナンバーカードの普及について、大変疑問があり、国民からの反対も多いということでありました。マイナンバーカードについては、当初出た当時から私は「これは普及しなきゃいけない」と申し上げ、特に宮崎県の都城市では普及が大分進んでいるということもありまして、学びにも行きました。このマイナンバーカードの一番の利点は、一つはデジタル社会に対応できた国民の生活の向上が上げられますが、もう一つは当初から述べているように、国民が基本的に初めて身分証明書を持つものでもあります。これまでは身分証明書といえば運転免許証だとか保険証だとか、そういったことでありましたけれども、日本は先進国でありまして基本的にきちんとした身分証明書がありませんでした。このことで、マイナンバーカードは写真つきでありますので、カードを持つことによって、あなたはどこの誰だということがはっきり分かります。そういう意味でも、きちんとマイナンバーカードを国民は持つこと、これは必要だと思います。商品券は補助があるから申請が進んだというのは、なんか寂しい話ではありますけれども、市民、県民、国民、きちんとマイナンバーカードを持つという自覚を持って、この普及に協力していただきたいものだと思います。
そのことを述べて、賛成討論といたします。
○議長(田上真由美議員) ほかにありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 討論なしと認めます。よって、討論を終結いたします。
採決いたします。この採決は起立によって行います。本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は御起立願います。
(賛成者起立)
○議長(田上真由美議員) 起立多数です。よって、本案は、原案のとおり可決されました。
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△ 日程第18閉会中の継続審査
○議長(田上真由美議員) 日程第18、閉会中の継続審査についてを議題といたします。
総務病院委員長から、会議規則第111条の規定により、お手元に配付しました申出書のとおり、閉会中の継続審査の申出がありました。
お諮りいたします。
陳情1件は、総務病院委員長からの申出のとおり、閉会中の継続審査とすることに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 御異議なしと認めます。よって、総務病院委員長から申出のとおり、閉会中の継続審査とすることに決定しました。
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△ 議決事件の字句等の整理
○議長(田上真由美議員) 議決事件の字句等の整理をお諮りいたします。
出水市議会会議規則第43条の規定により、本定例会の会議結果作成において、条項、字句、数字、その他の整理については、議長に委任願いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 御異議なしと認めます。よって、条項、字句、数字、その他の整理は議長に委任することに決定いたしました。
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△ 閉 会
○議長(田上真由美議員) 以上で、本日の日程は全部終了しました。よって、本日の会議を閉じ、これをもって令和4年出水市議会第3回定例会を閉会いたします。御苦労さまでした。
午後1時49分 閉 会
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地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。
出水市議会議長
出水市議会議員
出水市議会議員
出水市議会議員
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