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出水市令和4年第3回定例会 第6日

○4番(田中秀一議員) 私は議案第65号市道の路線の廃止について、反対の立場で討論いたします。
今回、この件に関しましては、何も知らない状態で一般市民の方から情報が入ってきました。それがなければ、議会資料をもらうまで知らないままで、資料にも具体的な内容の説明はなく、議会初日に説明を受けて初めて詳しい内容を知りました。このような、直接市民に影響をするような案件は、ぜひ早めに教えてほしいと思います。
市道廃止売却は部長答弁にありましたように、少数であっても利用されている方はあるはずですから、住民にとっては影響が少ないにしてもマイナスだと考えます。また、反対の意見は聞いていないとありましたが、自治会に同意を求めるだけでは住民の意見はなかなか聞こえてこないと思います。確かに、その後の市長答弁にありましたように、マルマエさんやマツバラさんは企業として地域に貢献されています。行政や市民が企業発展に協力することによって、より以上に貢献いただけるとは思います。しかし、この件に関し、関係自治会以外の市民はほとんど知らないと思います。利用者が少ないからといっても市道です。このような形で事業者に売却する場合は、もう少し市民の意向を調査し、十分に検討すべきだと考えます。
今後、内容を具体的に協議されると思いますが、当然ですが、売却価格については適正な価格をしっかりと把握して、市民の皆さんが納得できるようにしていただきたいと思います。
いずれにしましても、今回は面積が5,000平方メートル以下の案件ではありますが、市道廃止の目的がはっきりしている中、売却に関する詳しい内容が提示されていません。全面的に反対というわけではありませんが、この路線の廃止が結果的に市民にとって、有益なものになるかどうか判断する上で、概算でも2社それぞれの買取り面積や価格、あるいは何等かの直接市民にプラスになるような条件等、提示された上でなければ判断ができません。一般的には契約が成立しなかった場合のことも考え、売買に関する大まかな協議が終わった後に、またその内容を明らかにした上で、市道廃止に関し審議するのが普通だと考えます。この状況で、市道廃止に賛成することは無責任だと感じます。従いまして、今回は提案された市道廃止に関して反対いたします。
以上で反対の立場での討論を終わります。