令和4年出水市議会第3回定例会会議録第3号
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令和4年9月9日
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会議の場所 出水市議会議場
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出席議員 20名
1番 井 伊 健 一 議員
2番 迫 田 小百美 議員
3番 池 田 幸 弘 議員
4番 田 中 秀 一 議員
5番 宇 都 修 一 議員
6番 江川野 一 成 議員
7番 南 鶴 洋 志 議員
8番 鮎 川 浩 一 議員
9番 上須田 清 議員
10番 日 髙 信 一 議員
11番 北御門 伸 彦 議員
12番 吉 元 勇 議員
13番 土 屋 工 吉 議員
14番 鶴 田 均 議員
15番 田 上 真由美 議員
16番 杉 本 尚 喜 議員
17番 出 水 睦 雄 議員
18番 中 嶋 敏 子 議員
19番 道 上 正 己 議員
20番 髙 崎 正 風 議員
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地方自治法第121条の規定による出席者
椎 木 伸 一 市長
吉 田 定 男 副市長
冨 田 忍 政策経営部長
山 元 周 作 総務課長
戸 﨑 基 夫 くらし安心課長
大 田 直 子 財政課長
福 川 正 樹 企画政策課秘書監(係長)
柿 木 彰 保健福祉部長
宮 﨑 毅 市民部長
松 岡 秀 和 商工観光部長
田 口 保 商工振興課長
揚 松 智 幸 農林水産部長
中 原 克 章 農政課長
大 迫 健 次 農政課課長補佐兼農政畜産係長
橋 元 勝 志 農政課農業振興係長
小 原 一 郎 建設部長
小田原 豊 道路河川課長
大久保 哲 志 教育長
溝 口 雄 二 教育部長
床 並 伸 治 学校教育課長
横 峯 均 農業委員会会長
吉 岡 房 人 農業委員会事務局長
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議会事務局
春 田 和 彦 局長
華 野 順 一 次長(課長補佐級)
中 村 勇 士 主任主査
野 﨑 育 美 主査
北 紘 至 主査
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付議した事件
一般質問
午前10時00分 開 議
△ 開 議
○議長(田上真由美議員) おはようございます。ただいまの出席議員は20名であり、定足数に達しております。これより令和4年出水市議会第3回定例会第3日の会議を開きます。
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△ 議 事
○議長(田上真由美議員) これより議事日程により、議事を進めます。
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△ 日程第1一般質問 上程
○議長(田上真由美議員) 日程第1、一般質問を議題とします。
昨日に引き続き、一般質問を続行いたします。
質問順に従い、土屋工吉議員の質問を許します。
○13番(土屋工吉議員) おはようございます。令和4年第3回定例会3日目の1番目になります。今日は救急の日と当てつけますか、昨日、7番議員のほうから、鹿児島国体393日ですかね、今日は。今日は鹿児島国体のシャツまで着てきました。しばらくお付き合いいただきたいと思います。
9月1日は防災の日。前回までは災害復旧について質問してまいりました。出水市の早めの災害対応は、すばらしいと思います。お隣のさつま町では、今盛んに河川災害施工中であります。様々な災害について認識を深め、災害に対する備えを充実させることを目的に、1960年(昭和35年)防災の日として制定されました。1923年(大正12年)9月1日に発生した、10万人以上の死者・行方不明者を出した関東大震災に由来しての防災の日であります。今回から災害関係を一応閉めまして、農業、ロシアによるウクライナ侵攻や円安の影響で農家経営が厳しさを増している。原料の輸入依存度が高い肥料や家畜の餌となる飼料といった生産資材が値上がりする一方、皆さん御存じのとおり、米をはじめとした農産物の価格低迷であります。平生、水稲作業しながら、2、3人で軽トラを止めてよく話すんですが、「我々の兼業農家、5年・10年後は、これからのいずんの農業、どうなりますかねえ」という話からの今回の質問であります。
それでは、通告に従い、「いずんの農業」と温暖化に伴う教育施設(屋内運動場)の現況を伺ってまいります。
出水の農業5年・10年後を考える時期である。皆さん、労力不足で皆さんが感じていらっしゃると思います。短期計画で予算確保して、出水市の将来の農業、農地意向調査の必要性をどう考えているのか伺います。
次に、令和元年から令和3年度の遊休農地の状況を示していただきたい。身近な水稲での飼料作物(WCSといいますが)の需要と供給のバランスはどうなのか伺います。
大きく2番目に、今、水田作業なんかをやってますと、もう2時から3時まで、田んぼに出る人は誰もおらん、そんな暑い状況にあります。その中で、子供たちが学ぶ熱中症、コロナウイルスともに作業の効率の低下につながっていますが、目に飛び込むのは、草木の温暖化に伴い繁茂し、市道に隣接するかかり木の管理ができずに、市内あらゆるところで危ない市道になりつつあります。官民一体となって、具体策、政策を考える時期でもあります。今回は、パソコン、学校の教室等の設備投資をされました。環境が完備されますが、その中で屋内運動場のスポットクーラー、エリア空調というんですが、その部分だけをエリアで空調していくという考え方が今出ております。必要性をどうお考えか伺い、令和4年度小・中・高において、熱中症と診断された数はどの程度の発生状況か伺い、登壇しての1回目の質問とします。
○椎木伸一市長 おはようございます。
土屋工吉議員の御質問にお答えいたします。
まず、農地の意向調査の必要性についてでございますが、近年、農業従事者の高齢化や後継者不足など、農業を取り巻く状況は大変厳しくなっており、将来の農業の在り方や農地の保全など、様々な課題があると認識しております。
農業経営基盤強化促進法の改正によりまして、おおむね10年後の姿として、地域の将来の農業の在り方、農地の効率的かつ総合的な利用に関する目標を定めた地域計画を、令和6年度までに策定するように国から指示されたところであります。
農業委員会においては、既に農地の利用状況や今後の利用要望などの意向調査を実施されておりまして、これを基に地域計画を策定し、将来に向けた継続的な農地利用の推進に取り組んでまいります。
次に、水稲での飼料作物の需要と供給のバランスについてでありますが、WCSはホールクロップサイレージの略称で、稲を丸ごと収穫しまして、ロール状にラッピングして発酵させた家畜用飼料でございます。WCSは、事前に水稲農家と畜産農家が契約をして作付されますので、需給バランスは取れていると認識しているところであります。
○大久保哲志教育長 土屋工吉議員の御質問にお答えします。
まず、屋内運動場の熱中症対策についてですが、屋内運動場の使用時は、風通しをよくするため、必ず窓や出入口の扉を開放し、状況に応じて大型扇風機を利用しています。また、体育の授業や部活動等の運動を行う場面においては、熱中症対策を優先し、児童・生徒にはマスクを外して活動させたり、活動中においてもこまめな水分や塩分の補給をさせたりしています。さらに、運動時の服装は軽装にし、素材は吸湿性や通気性のよいものにしています。
屋内運動場におけるエリア空調は、熱中症防止の対策として効果的と思われますので、現状の対応を徹底しながら、エリア空調も含めた空調の設置について、調査・研究を進めていきたいと考えています。
次に、令和3年度及び本年度中における熱中症の発生状況についてお答えします。この期間において、明確に熱中症と診断された事例はありませんが、今年7月に市内の小学校において、体育の授業終了後に10人の児童が気分不良を訴え、救急搬送された事例がありました。このうち、2人は熱中症の疑いがあるとされ、搬送先の病院で点滴を受けてから帰宅しましたが、翌日には元気に登校するなど、残りの8人も含めて体調は速やかに回復しました。
○横峯均農業委員会会長 皆様、おはようございます。
土屋議員から、遊休農地についての質問がございます。
その前に、土屋議員は出水平野のど真ん中に居住されていて、この広大な出水平野というのが今後どうなるのかなという疑問を持ちながら対策をしなければ、この広大な出水平野の農地というのはだめになってしまうんじゃないかなという、そういう疑問もお持ちかと思います。そういう中で、今回の質問にお答えをさせていただきます。
農業委員会では、農業委員、最適化推進委員の方々が個別で農地パトロールをするのと、毎年1回出水市内の全農地を対象とする利用状況調査を実施しております。本調査により判明した遊休農地は、令和元年、田86筆、8.2ヘクタール、畑75筆、7.0ヘクタール、合計の161筆、15.2ヘクタールです。令和2年度におきましては、田が93筆、7.3ヘクタール、畑が80筆、6.5ヘクタール、計173筆、13.8ヘクタール。令和3年度につきましては、田が88筆、面積で7.4ヘクタール、畑で78筆、面積で7.7ヘクタールです。
なお、この遊休農地につきましては、農地所有者等に今後の農地の利用意向調査を実施し、その結果に基づき、地区ごとに各委員の遊休農地の解消目標面積を設定いたしまして、解消に努めております。
今後も、市長部局及び関係機関と協力しながら、遊休農地の解消、担い手への集積に取り組んでいきたいと考えております。
○議長(田上真由美議員) 土屋工吉議員より、書画カメラの使用について申入れがありましたので、許可しております。
○13番(土屋工吉議員) 今、会長から答弁がありましたけども、我々が田の中で話しするときはですね、「もうあと5年・10年すれば、田んぼのつくり手はおらんど」というのが、もうどこの、ただ出水市だけでなくてですね、さつま町でもたまに聞くんですが、なかなか山間部等の遊休農地はどうしても無理だと、鳥獣被害等がありますので。その中でも今、会長が申された、こんな立派な出水平野がですね、「果たして大丈夫かな」というのを普通に話しするんですよ。今、数値で遊休農地のいろいろ減少気味な点もあります。畑作もそうなんですが、水稲だけでなくて畑作。例えば、昔から「米ノ津のミカンなうんまかど」と。「ミカンなうんまかではやらよ」という、そういう話が飛び込んでまいりましたが、なかなかミカンのほうでも遊休農地が、多分今から先は出てくると思うんですよね。だから、答弁としてはそれを解消していくという農業委員会としてなんですが、今、市長答弁もありましたが、令和6年度までにまとめて、目的というのを、いかに出水市の農業をやっていくんだという目的というのはあるんですかね。ちょっと伺います。
○揚松智幸農林水産部長 目的というか、目標というところになると思いますが、今現在、耕作されていらっしゃる方の中で、5年後・10年後には離農をするというような方々も多々いらっしゃると思います。そういった方々の農地に対して、今のうちにそこを利活用される方々を探すというのが今の目標です。
○13番(土屋工吉議員) 今、部長のほうからありました利活用ということなんですが、やはり米ノ津ミカン、今、会長のうちののメロンとかですね。代表的なものがあれば、「あそこん出水のあやうんまかで、こっげいっが」という話がつくんですよ。で今、熊本県の氷川町、八代のちょっと先なんですが、氷川町から球磨盆地、鹿児島空港の手前の竹子とかですね。さつま町に入りますと、今は梨の直売所がすごいにぎやかですよ。私もちょっと立ち寄って、「この白か梨はなんつとな」と言ったら、「リンゴナシ」と。リンゴナシが初めて見るから買って食べてみようと思って買ってきましたが、やはり永年作物でなかなか業を成すということは、3年・5年かかりますから、そこら辺のやはり昨日の特産品の返礼品ですか。あれなんかでも、ミカン・メロンのときは、山ん神じゃないですが、山ん神とか米ノ津のそういう販売店はすごいにぎやかになります。で今、話した熊本の氷川町から球磨盆地、鹿児島空港の手前の竹子地区からさつま町にかけてすごいにぎやかですよね。そこら辺のオールシーズン使えるフルーツ、そこら辺の開発は、将来考えないのか伺います。
○揚松智幸農林水産部長 通年でできるようなものがあれば一番いいんでしょうけれども、そこには風土、土壌というものも関係してくると思います。それはちょっと我々では想定ができませんので、そういったものは県の普及員などとも、またJAさん、そういったところとも協議をしながら、進めてまいりたいと思います。
それと、今現在、出水市では農政アドバイザーを委嘱をしております。その方々の御意見も伺いながら、何かできるのであればやりたいと思います。
○13番(土屋工吉議員) 揚松農林水産部長にあんまりくどい質問すれば、最後は反問権でやられますのであまりしませんが、農業に対しての質問は初めてですので、そこら辺もやはり幾らか、熊本の菊池の方面に行きますとビール工場があるから、麦農家がバーッとありますよね。熊本震災の断層のあそこら辺に行けば、ニンジンが断層の中に見えてましたよ、ゴボウとニンジンが。そういった労力不足というのが今、建設業、いろいろと人材教育推進に、昨年予算つけていただきましたが、建設業だけでなくて、介護・福祉にしても労力不足。今、もうベトナムの方は日本には来ないんですよ。だから、その前は中国の方が応援していただきました。ベトナムの方も一生懸命汗かきながら建設業とか、養鶏のほうとか、いろいろ手伝っていただきましたが、そこら辺をするにはですね、やはり何か永年作物で3年・5年かかるものを一つ、出水市ももう一つぐらい何か作っていかなくちゃいけないなと思うんですが、今、部長のほうからありましたように、JAさんとそういったアドバイザーを設けながらですね、もうかる農業後継者、昨日は1番で漁業の後継者も言われましたけども。後継者に関しては9番議員のほうが後もってまた質問がありますので、重複しますからやめますけど、そういったものをですね、もう一つか二つ、何か出水に合う品物はできないものですかね。伺います。
○揚松智幸農林水産部長 はい。今ふっと言われてもなかなか思いつきませんので、それにつきましては、先ほどと同様の回答になると思います。
○13番(土屋工吉議員) それでは、早速書画カメラのほうお願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)この映像は、あの奥は白木川内温泉です。今、親子で田んぼを一生懸命つくってらっしゃる非常にきれいな田んぼです。次、お願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)同じ大川内の山間部なんですが、去年までは田んぼつくってあったんです、ここは。1年放置するとこういうふうな状況になります。次、お願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)これも同じような、水は豊富で、ただ鳥獣被害がちょっと難しいところなんですが、ここら辺も本当に「大川内の米はうんまかでわい」というのが、要するに、水管理というのが非常にしやすい地域です。次、お願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)これは同じ地区で、災害の後、4年・5年ぐらい放置された水田の跡なんですが、もう、すぐ私は水路の橋の上からこれ撮影したんですが、非常に便利な水がかりのいい水田なんですが、山間部に行きますとこういう状況です。だから今から先は、出水平野のど真ん中にこういう状況の遊休農地ができたらどうするということを思うんですが、農業委員会会長、何か一言ないですか。
○横峯均農業委員会会長 土屋議員が現地の写真を撮ってですね、こういうふうになる。議員の皆さん方、ほとんど御理解できているのではないかなと思っております。
そういうことで農業委員会にも、遊休農地として登録をされて、さらに見つけるんですけれども、やはり機械が大きくなっているものですから、どうしてもやっぱりそういうところは、もうあっせんしても「ちょっと」と言って受託をしてくれる人が敬遠をするというような意向が大分強いです。そればっかりじゃなくして、今、土屋議員が言われましたように、ああいうところでも何か永年作物ができて、鳥獣被害も防げれば有効に活用できるのではないかなと思っておりますが、今のところまだ、私の頭の中には「これはいいですよ」というのはまだ、アンテナには乗っかっていません。
以上でよろしいでしょうか。
○13番(土屋工吉議員) やはり大分県なんか、その地域に柿の木があれば、「熟した柿をイノシシが狙ってくるからみんな伐採しなさい」というような具体的なことをやってます。やはり、今から先は、線状降水帯でこの前、新潟・山形・青森までリンゴ園がどっぷりリンゴの実まで浸かった光景を見ましたけど、本当に心からお見舞い申し上げたいんですが、やはりそういったものをですね、何か一つ、二つつくって、将来は農事法人化された会社経営がその地域に入るとか、そういうものを考えていかないと、10年あとになれば我々も、もうごてはかなわんですから、田んぼはつくらんですよね。自分の子供に3ヘクタールあるから農業をやりなさいと言っても、なかなか我が子に難儀なということを、私も20代の前半は青年クラブでいろいろやってました。婚活もやる、いろいろなことをやりながらやりましたけども、やはりそういったものをですね、出水市の状況としてはこういう状況だから、特に、次の質問に、また、次ぐらいに農業の質問するときに、揚松部長に提案しながらそこを進めたいと思うんですが。
最後に一言、何か市長のほうで、今、出水市の農業はこうだ、今から先はこうなる、江内にしても高尾野にしても大川内にしても、本当に人材不足で今、なかなか農業というのは、もうかる農業をやらそうとしてもなかなか難しいと思うんですよね。そこら辺の何かいい案があれば一つ、いかがでしょうか。
○椎木伸一市長 土屋工吉議員には、いつも地域づくり、環境整備等も含めまして、大変御尽力いただき感謝を申し上げます。
私も県職員時代に、平成の初期の頃ですけれども、構造改善事業をしたことがございました。その当時言われていたのが、昭和一桁代の農業者がリタイヤしたときが、後継者が非常に減っていくというようなことであって、そのために構造改善事業等も含めて基盤整備、土地改良等を行いながらですね、区画を条件のいいものに変えていく。後々も耕作してもらえるような条件整備をしていこうということで、これまでいろんな国・県・市も併せてですね、基盤整備事業等に多額の費用を費やしてきたわけであります。
そういった中で、出水は非常に恵まれた平野部分と、先ほど写真等で御披瀝いただきましたように中山間部の非常にまだ狭隘な部分の水田等がございます。そういったところを考えますと、以前からお話をさせていただきますように、農業については土地利用型の効率性の高い農業と、もう一つにはその山間部の狭隘なところでもできるような、有機的な、安心安全な耕作物を求める農業と二パターンが大きく分かれるのではないかなというふうに思っております。
いずれにしましても、時代の要請に応えられるような作物をつくっていかなければならないというふうに思っておりますし、やはり、作り手と貸し手がマッチングするシステムを、我々行政は一生懸命取り組んでいかなければならないという思いであります。
よって、農業委員会のシステムも補正で大分変えて、いろんな人が見れるように変えましたし、また農業関係のアドバイザーも4月から就任してもらいました。JAとの連携、あるいは関係団体との連携等含めて、皆さんで、言葉は適当か分かりませんけれども、寄ってたかって遊休地を解消していこうと、そういう方向で今進んでおりますので、これからもそういったことをしながら、いろんな挑戦はしていきたいというふうに思いますけれども。これまでも、ミカンを振興してみたり、いろいろありましたけれども、どうしても同じ方向に、各方面同一方向に向かってしまうという傾向がありまして、その地ならではの適作で、ほかにまねができないようなものというのが一番いいことは分かっておりますけれども、なかなかそこは、先ほど部長のほうからも答弁がありましたように、私どもの力だけではどうしようもないところがありまして、県の普及員の方、あるいはJAの皆さん、いろんな方の知恵を寄せ合いながら、今後協議をしていかなければならないというふうに思っているところであります。
○13番(土屋工吉議員) いろいろと、本当に農業だけに限らず、今、労力不足。ひょっとすれば、日本人が外国に出稼ぎに行かないといけない時代が来るかもしれません。それぐらい、もうちょっと頑張らな、外国では使ってくれないだろう。
今、ここに農業をビジネスにできれば、人の流れも生まれてくる。これ、先輩の議員の方からいただいたんですが、今、農家の方は、肥料・飼料・燃料高で非常に困っていらっしゃいます。我々も肥料1俵買いに行くと、「うわー、こげん上がったんや」というぐらいの状況であります。せっかく鹿児島選挙区の野村先生が農水大臣に着任されました。食の海外依存から国内増産へ、今こそ農政の大転換期だと思います。5年・10年後を考えて、やはり少しは考えていかないとなかなか難しいと思います。
もう一回会長に伺いますが、例えば会長の専門とするうちののメロン、西回りが全線開通しますと、みんな出水では降りらずに行ってしまう。だけど、「うんののメロンと米ノ津のミカンがうまかっじゃが」と言えば、「米ノ津のインターで降りてミカンどん買うて、山ん神でメロンどん買うて戻ろわい」と、それで「野田のインターから乗ろわい」と。そういう人の流れを変えてくるような状況なんですよね。大先輩に向かって大変失礼ですが、そういった後継者を育てようという考えはお持ちでないのか伺います。
○横峯均農業委員会会長 鋭い質問ですけれども、私が昭和48年に仲間とハウス団地を内野々につくったときにですね。指導員の方に「昔あったサンジというのはなかごっひんなっとっとな」。産地が変わるという表現をされたんですけれども、それにはやはり、今指摘された後継者がいなくなって、人間が、つくる人がもう諦めといいますか、「これじゃもう食うていきゃならん」ということでもう、産地がなくなっていくというスタイルがほとんどじゃないかなと思っております。
そういう意味合いで、私の自慢ですけれども、若いときに渡米研修に行きまして、毎日朝、水かけでした。イリゲーションというんですけれども、その関係で、一早くハウス団地の中にボーリングをして、地下水で灌水をしようじゃないかという話合いをいたしまして、皆さん方の協力があってですね、私たちのハウスには、バルブをひねれば水が出るというシステムをつくっております。当初、出水平野もありましたけれども、出水平野からの給水はなかなか難しいというような話もございましたので、地下からのボーリングということで、灌水の手当をしております。そういうことがあって、水の確保があって、うんののメロンがまだ持続しているという捉え方をしております。
その次の後継者対策ですね。私にも息子が二人いますけれども、「どげんすったいろ、まだ分からんです」という表現をしていますが。一人はですね、自衛隊に行った方が、もう自衛隊を辞めてメロンつくりをするということで取り組んでいます。若手の方が今二人ですかね。50歳以下で取り組んでいらっしゃる、そのほかは私を含めてですけれども、まだ後継者は未定、というような状況で、髙崎議員ともお話しするんですけれども、よそからですね、メロンをつくろかいという若い人たちが話を持ってくれば、相談に乗りながら、今度は地域を守る立場でメロン栽培の指導をしていきたいと思っております。
○13番(土屋工吉議員) 貴重なあれをいただきまして、ありがとうございます。まあ、植木のスイカにしても、南さつまのソラマメですか。あれも昔の園芸農家に聞きますと、「出水が元やっとじゃ」ということを聞きます。なかなかですね、要は労力不足というのが一番ネックなんですが、やはりそういうものを今、若手が2名ほど育ちつつあるということで伺いました。ぜひ、会長もごてがなゆっはざ、頑張っていただきたいと思います。
続きまして、最後ですが、今回、本当に太陽の輻射熱が非常に暑いんじゃなくて痛か。その中で、出水出身のキャプテン、それと長島のピッチャーが甲子園を沸かしてくれました。本当に「こんぬっかて、あんしは大丈夫じゃろかい」というぐらい思いますが、やはり、教育の場にしてもですね、今、扇風機等で対処していくというエリア空調なんですが、将来はやはり国がそういったものをエリア空調として、局部的に空調してあるという状況の中に、多分なってくると思いますが、そこら辺もですね、教育長。もう一回、「出水が先発隊で行っが」という気持ちがあるのかお伺いします。
○大久保哲志教育長 今、国のこの気候変動といいますか。我々が子供のころは、夏でも朝夕が少し涼しかったり、あるいは昼間の気温の上昇にしても、今のように体温を超えるような気温というのはなかったわけですけども、近年、非常に気象、気候の状況も変わってまいりまして、日によっては体温に近いような気温の状況というようなことで、出水市では昨日の答弁でも申しましたように、他市町村に先駆けて、空調を教室のほうに、空調設備を設置していただいて、子供たちはその中でしっかりとした学習に取り組んでいるという状況でございます。
私のほうで、予算のこともありますので、先駆けてこれを取り組みますと、そういったことは申すことはできませんけれども、こういった気象の変化に伴って、子供たちの学習環境を整えていくということは、その必要性は十分感じております。と同時に、やはり、守ることだけではなくて、今度は子供たちの体調管理。大人は体調管理ですけれども、子供の側からすれば、先ほどあったように、暑い中でも、その暑さに負けずに活動できる体力、そして体づくりをしている子供たちもいることを考えますと、命の危険は避けながらも、体を強くするような、そういった教育活動も必要ではないかと考えておりますので、そういったことと並行して、こういった環境づくりも取り組んでいきたいというふうに考えております。
○13番(土屋工吉議員) 今、教育長からありましたように、農業の質問は初めてでありました。まだまだ内容のない質問になってしまいましたが、追い追いそういうものを重ねてですね、また次に農業の件、教育施設の件、質問してまいります。ヒアリングのときに、農業委員会のほうから、我々は農地を守るのが仕事だということを言われました。
やはり、今から先は、これは私の持論なんですが、守るだけでなくて、今、教育長がおっしゃったように、少しは攻めながら何か都合が悪かときはそひこきばってみるというぐらいの、やはり農地にしても、そういった攻撃的なものを持ちながら開発していければなと思います。
とりとめのない質問となりましたが、ぜひ、5年・10年後の農業を考えて、農業だけでなくて第一次産業、そして、いろいろサービス業でもそうなんですが、なかなか非常に、こんな矢筈あり紫尾あり、こんな立派な出水市がまだまだ繁栄できることを願って、今回の質問を終わります。
○議長(田上真由美議員) 次に、鶴田均議員の質問を許します。
○14番(鶴田均議員) それでは、通告に基づき、市長に質問します。
さて、道路等安全対策と即戦力事業として質問します。
御承知のとおり、現在高齢者ドライバーが増えてきているのは御承知のことと思います。特に現在では、それぞれの車のライトはLEDになっており、非常にまぶしく、特に雨天のときは、対向車のヘッドライドで視界が見づらく、道路路肩の外側線が頼りであります。
この外側線がなければ、道路境が見えづらく、大変危険を感じることがあります。しかも、年齢とともに白内障などで視界も衰えてきつつあり、夜の運転は難しく感じるときもあります。
そこで、交通事故から市民を守るための、外側線は安全走行として非常に重要な役割があります。設置を計画的に推進されるように伺います。また、特に夜間時の走行中、似たような道路状況が続く場所の十字路やT字路に交差点誘導表示として、目印はできないか伺います。
次に、道路境のかかり木は、個人所有だから勝手に伐採することはできないとよく言われますが、道路敷地内に生えている雑木、かかり木も数多くあるので、これは道路安全を最優先して、伐採、取り除きを計画的に推進する必要があると思いますが、伺います。また、これらを早めにやる必要があるときは、あるいは草払いも含めてですが、役所として、事務業務だけではなく、時には現場作業として活動できることも必要と思います。この前、農林水産整備課の職員が暑い中に市道のバイパス農道の草払いをしていただき、3集落からの通勤者の安全が図られ、大変感謝しております。
今、会計年度任用職員道路清掃作業員6名が予算化されているが、草払いやかかり木の作業を主な作業として捉えていいのか伺います。
野田町のときは土木作業班として、夏場は草払いを中心に、冬場は小規模の土木作業として、切土面や路肩崩壊の復旧やかかり木の伐採などの処理を行い、季節に応じて作業をしてきた。そして、直営作業として、町道だけではなく、農道や林道、また公園などの必要に応じて作業をして市民の負託に応えていた。これらは、戦後国策として、失業保険対策事業の流れで、その必要性、利便性から継続的直営として推進したことにあると思います。
そこで、夏場は繁殖が激しい草払い中心に、冬はかかり木処理を中心に活動し、市民の負託に応えてはどうでしょうか。
なお、組織されている会計年度任用職員道路作業職員の役割と価値を生かし、もっと充実し、効率のある直営組織として活動できないか伺いいたします。
もう一つですが、現状で幅員が狭くなっている道路路肩決壊の点検補修はできないかということも提出しておりますが、これ御承知のとおり、農繁期になりますと田んぼの耕作する、田植えのとき土手がちょっと壊れているところがありましたので、それについての点検、そういうところ、早めにしてほしいなというために、一応提案したものでございます。よろしくお願いします。
○椎木伸一市長 鶴田均議員の御質問にお答えいたします。
まず、外側線の設置についてでありますが、議員御指摘のとおり、市道や広域農道における区画線が経年劣化により、薄くなったり見づらくなったりしている箇所があることは確認しておりますので、現在、補修整備等を鋭意進めているところでございます。
市民の安全な通行のため、市民の皆様からの要望のほか、交通量が多い主要な道路や通学路等を優先して整備していきたいと考えており、今年度も外側線を含む区画線の予算として、市道では事業費で1,000万円、農道では事業費で300万円を確保し、整備距離としては、市道は延長約1万メートル、農道は約3,300メートルの補修を予定しているところであります。
次に、交差点の目印表示についてでありますが、現在、信号機のない道路が交差する十字路や丁字路上には、運転手に交差点があることを注意喚起し、交通の安全を図ることを目的として、交差点クロスマークや丁字マークを設置しているところでございます。
また、危険度の高い交差点につきましては、より交差点を強調させるため、赤枠表示の設置もしており、効果を上げているところであります。
今後も交差点の目印表示につきましては、交通量や危険度を踏まえながら、優先度等を勘案して設置してまいります。
次に、道路の路肩やのり面の崩壊箇所の修繕や道路のかかり木の伐採についてでありますが、市道の点検は毎日、道路清掃作業員が実施しており、崩壊による危険箇所等が確認された場合、また、かかり木等があった場合は、対応可能な規模であれば、その場で作業員が修繕や伐採を行っております。また、規模が大きい場合は、建設業者等に依頼を行い、交通の安全確保に努めているところでもあります。
次に、道路清掃作業員についてでありますが、現在、市道の道路巡視を行う作業員2人と、除草作業や小型建設機械を使用した施設補修等の作業を行う作業員4人の合計6人で作業を行っているところであります。
市道は1,102路線、延長で約753キロメートルあることから、全路線を軽微な路面補修等をしながら巡回するのに、一、二か月の時間を要しております。市道の多くは、道路整備してからの年数が経過しているため、劣化や損傷などの修繕も増えている状況ですので、作業の効率化などを行って、市道の維持管理に努めているところでございます。
○14番(鶴田均議員) 今、市長にそれぞれ伺いましたが、なかなか出水市をそれぞれ回ってみますと、ラインのないところは非常に多く感じます。特に、さっき申しましたとおり、段々この高齢とともに、白内障みたいなものが、いろんな人に白内障だと聞きますけど、非常に通行上危険を伴うことがありますので、これについては、計画的に今されているということでございます。
特に、道路通ってみますと、特に上り坂のところで本当に前が見えないという状況があります。ですから、そういうところに対しましては、積極的に危険性を考慮しながら、「ここの道路はちょっと危ないよ」。あるいは、雨が降ったときには本当にほとんど見えないところがあります。これについては、広域農道が非常に感じたことがあります。野田から高尾野を通っていく、非常に私は悩んでいたんですが、ここはしっかりラインを入れていただいて、本当に助かっております。そういうところがまだまだあると思います。江内のほうもありますし、高尾野のほうもあったと思いますが、やはりそのようなところを積極的にラインを設置していただき、安全を図ってもらいたいと思いますが、市長にもう一回伺いたいと思います。よろしくお願いします。
○椎木伸一市長 就任以来、そのことはよく認識しているつもりであります。ちょうど私が就任した年に、高校生が交差点で亡くなるという痛ましい事故が野田の田んぼの中の交差点でございましたし、私は最初から公約の中に入れて取り組んではおります。
管理者が違う国道であったり県道であったりするところもございますけれども、そういったところでも、県ができなかったりするようなところは代行してですね、市で行ったりもしております。確かに、その上でもですね、やはり側線と言いますかね、そういったところが薄くなっているところもまだまだたくさんあります。危険度とかですね、いろんなその交通量の多いところとか、通学路であるとか、そういったところの優先度を勘案しながら、今後も効率的に安全・安心に通れる道路に取り組んでいきたいというふうには思っております。
また、いろいろ危険なところがあればですね、その都度お知らせいただければ、すぐ見に行きまして、対応もしたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
○14番(鶴田均議員) それとですね、さっき申し上げましたとおり、この交差点の矢印。支線に行くときに、ここに支線がありますよというその表示ですね。特に私が感じたところは、きらめきドームから国道向こうに向かって行ってる唐笠木方面とかいろいろありますが、そこがですね、矢印が分からなくてちょっと入り口を失敗したのもあります。それと、野田においては、野田の岩下川って御承知かと思いますが、その岩下川に沿って市道がありますが、そこがなかなか、ここに道路がありますよ、支線がありますよとほとんどないもんですから、そういうところが非常に、道を間違えたりするの、あります。ですから、こういうところのですね、「あ、ここは矢印があったほうがいいよな」ということをそれぞれ巡回される中で「あ、ここは必要だ」と思うところはしていただきたいと思いますが、どうでしょうか。
○小原一郎建設部長 現地の状況等もよく見まして、そして危険度であったり、またそれと、使い勝手ですね、通行。そういうのを勘案しながら、クロスマークであったり、T字のマークであったり、検討したいと思います。
○14番(鶴田均議員) 特に、今言った目印もですけど、さっき市長が言いましたラインについてはですね、やはり今、路肩がなかなか草が茂ってきてラインが消えるところも本当に多いと思います。これらもそれなりに対応して、路肩の土が高くなってしまっているところは取ったりしていただいて、ラインをしっかりしていただければ非常にいいというふうに思ってます。
それと、もう一つですが、農道の関係なんですが、これはもう農道のという意味ではございませんが、実は先にさっき言いましたとおり、農林水産整備課の人が草を払ってくれて非常に助かったと。本当に4メートル60あるのに2メートルしか通れなくなってしまって、非常に苦慮したんですが、しっかり草を払って、暑いときに一生懸命していただいて、本当にありがたく思っていますが、そのすぐそばに、切土面が崩れているんです。まあ、1立米、少しなんですけど。私、これ見てですね、それは農林水産整備課の皆さんに取ってくれって難しいんですけど、ところが、道路河川課には、さっきの作業班ですね、そこにショベルがあるわけでしょ。だから、そういう道路河川課のショベルがあるんですから、そういう横の課のつながりの中で、それは道路河川課にありますから、それを使って取りましょうとか、そういうことはできないんでしょうか、伺います。
○議長(田上真由美議員) ここで、暫時休憩いたします。再開を午前11時15分とします。
午前10時59分 休 憩
午前11時15分 再 開
○議長(田上真由美議員) 再開いたします。休憩前に引き続き会議を続行し、鶴田均議員の質問に対する当局の答弁を求めます。
○揚松智幸農林水産部長 農道等で草刈り等は、こちらで先ほど御紹介があったようにやっております。慰労をいただき、ありがとうございます。
また、土砂の崩壊等について、手作業でできる範囲は、我々農林水産部のほうでやっております。また、簡易的に若干の機械を使うようであれば、道路河川課の道路清掃作業員の方々も御協力をされております。それ以上、ここを取ると土砂が崩壊をする、まだ崩れがあるというような状況であれば、こちらから業者委託をして工事を進めていく、ということで御理解をいただきたいと思います。
○14番(鶴田均議員) 分かりました。たった1立米、2立米、少しなんですけど、それがやっぱり道路まで食い込んできて、もし何かあったときはということもあります。ですから、1か月ぐらいはそういう状態あったら手を打つべきだなとちょっと感じましたので、そして、道路河川課にはショベルがあると分かってましたので、これを使えばすぐできるなと思いましたので、ぜひ横の連携を取りながらしてもらいたいというふうに考えてます。
次に、さっきちょっと市道にかかっているかかり木のことを言いましたが、つい最近、私が市道見て回ったところが、この市道敷き、切土面敷きにですね、すごくでかい雑木がけっこうたくさんあるんです。ですから、私はあまり価格は分かりませんが、こういうかかり木は、場合によってはチップ材とかいろんな方法で使ったらですね、場合によってはいいお金になるかもしれないねとちょっと感じたものですから、そういう方向に有効活用できないか、どうなのかというのをちょっと気にしております。仮にそれができると感じた場合は、「ここの路線のここからここまでは伐採していいですよ」という、そういう業者に契約できないかどうかと思ったんですが、その点についてはどう思いますか。
○小原一郎建設部長 市道ののり面部分の木の伐採でございますけれども、特にひどいものなどにつきましては、業者のほうに実際委託をして、伐採をしていただいております。
また、そして、伐採していただいた木の中で、チップ材等に再利用、取ってもらえるようなものにつきましては、そこの場に存置してその木を持って行ってもらってというようなことも実際行っておりますので、現地の状況、そのかかり木ですね、通常、作業員等が、道路パトロールのときには支障する部分だけをするというような形でしてはいるんですけど、それが頻繁になるような、また、そのように木が大きくなったのがたくさんあるような部分につきましては、伐採をしてですね、言われるようなこともやっていきたいと、していますというようなことで御理解いただきたいと思います。
○14番(鶴田均議員) まあ、様々なところにかかり木がいっぱいございます。これ、しようとしたら本当大変です。私もどういうふうに手を付けたらいいのか、悩んで見ているわけですが。1立米あたりどれだけでするのか分かりませんが、本当に、これをしっかりしていくためには、それ相当の労力と経費も要るなと思ってます。これについてやはり、かかり木に対する予算というのは、組んであるのか、教えてほしいと思います。
○小原一郎建設部長 路線におけるひどい部分につきましては、ここをしなければいけないということで予算を取って、維持管理費の中で実施しているような状況でございます。
○14番(鶴田均議員) つい最近、10日ぐらい前から切っていただいたんですが、巡回バスの通りにそのかかり木、あるいはつるがちょうど、ど真ん中に下がっていた関係で、巡回バスがですね、右側を急に入ってきたものだから、前の車が停まって、私も後ろにいて本当にぶつかる寸前だったんですが、やはりこういうところは、パトロールとか、いろんな人もおるかもしれませんが、やはり地域から、いろんなこういう状況であるときは対応していただければ。この前のは対応していただいて助かったんですが。これからも十分配慮してもらいたいと考えております。
それと、次ですが、道路清掃作業班というのは、各いろんな市町村がいろんな方面でやってると思います。日置市においては、各市町村にそれぞれ割り当ててしてるというところもあるそうです。簡単には、出水市の場合は、野田に4人ですよ、高尾野に6人ですよとか、出水市は10人ですよと、こういうふうに振り分けるような状態のところもあると思います。そのほうが、しっかり道路維持管理が図れるということです。これらも一つの参考にまた、今後検討していただきたいとは思います。
それと、私がちょっと今気になったのは、先ほど説明しましたとおり、野田町時代の土木作業班という名前でしたが、これはですね、さっき言いましたとおり、市道だけではなくて農道・林道も、そして公園などの幅広い分野で活動されていたということで、すごく利用価値のある組織だったものですから、ですから、私は総合的、会計年度任用職員という予算を、はっきり言って、土木作業職員という位置づけで、そういった幅広い土木関係の対応ができる方法というのは、これはできないでしょうかね。ちょっと考えたんですが、それはどうでしょうかね。現実的にはやはり市道に限定しなければならないのは、その点についてはどうなんでしょうか。お伺いします。
○小原一郎建設部長 先ほど市長のほうからもありましたように、現在、道路清掃作業員、巡視を行う2人、それと実際の草払いや側溝清掃であったり、またそういった簡易な修繕などを行う作業員4名、合計6名で行っているところです。そして、市道の部分の延長につきましては、753キロというようなところで、パトロールを行うにしても、1か月から2か月かかっているというような現状はございます。ただ、担当課のところなどからですね、緊急的に簡易なのでどうにかならないかというようなときには、相談にも応じているというような現状でございますので、何でもかんでもできるというわけではないんですけれども、そのときの状況に応じて、緊急度とか、そういうのも含めまして対応していきたいと考えているところでございます。
○14番(鶴田均議員) 今、2人体制でパトロールされてるということです。それは分かります。ただですね、じゃあ、そのパトロール班はですね、巡回して回っていくときに、はっきり言いまして、かかり木はよく分かります。草払い、分かります。そのほかにはなかなか分かりづらいと思います。ですから、私は大雨が降ったり、いろんな状況のときにはしっかりパトロールは必要だと思います。分けてしてよい。職員でもしていいと思います。ところが、そのあえて、しっかりパトロールだけの役割というものについてはどれだけ必要なのか、あるいは、いろんな集落とかあります。そういうところから道路がこうですよ、ああですよ。苦情が来たり、あるいは連絡があったときするのが主と思いますが、ですから、そのパトロールというのはどれだけ今、価値があるのか。今、言われましたが、場合によっては、私はそういう実際の草払ったりする作業のほうに組み込んで、さっき言いましたとおり、大雨とか何か異状あるときはパトロールするという考え方というのは無理なんですか。あくまでも、2人は毎日パトロールだけをしなければならないのでしょうか。どうでしょうか。
○小原一郎建設部長 巡視のほうのパトロールなんですけど、実際にパトロール、どんなのをしてるのかと言いますと、道路を走ってて舗装側に穴ぼこがあったりとか、そういうのを議員の皆様方もよくお気づきになられるかと思います。そういう作業を、穴が掘げてる部分につきまして、合材をちょっと入れて補修をするとか、実際に隣接の山から竹が斜めに倒れかかってきていれば、そういうのを切ったり、そしてまた、簡単な側溝などのますなんかで詰まってたりとかいうようなのの場合に、そのごみの撤去ですね、そういうのを併せてしながらパトロールをしておりますので、それはそれでやはり、通行の安全という面から見ても大事なものと考えているところでございます。
○14番(鶴田均議員) しないよりしたほうがいいというのは当然のことだと思います。ですから、その効果的というものに対して、私もはっきり言って担当したことがあります。ですから、どこまで必要なのかなという、ちょっとそれを感じました。ですから、効果的にそれを生かす方法があればいいんですけど、せっかくこういう作業班がいるんだったら、しっかりとした方向を考えてもらいたい。最初は1人だったですよね。今2人という体制だと思いますが。確かに、市道は長いですけど、だからそこあたりのね、考え方、簡単に言えば、舗装してあまり長くなってないところは穴も掘げませんよね。まだいろいろあると思いますので、方法についてはいろいろまた検討してもらいたい。さっき言いましたとおり、出水の場合は、野田に何人、高尾野に何人という方法もあるかもしれませんし、そして、多面的機能を有したものにするということは、本当に効率的・効果的、地域に応えることができるというのもあると思いますので、総合的にそういうのもまた検討するのも非常に大事じゃないかなというふうに認識しております。それあたりを今後のいろんな検討課題として、いろんな努力していただきたいというふうに思っております。
最後ですが、これは、第1回定例会で質問した件についてですが、川平自治会の農道について、市長も回答された件なんですが、検討してきたよということですが、御承知のとおり川平集落においては、川平公園といって、一町歩の山を集落で、月に1回ずつみんなそろって草払いしております。あるいはほうきで掃いたり、そのそばの道路掃いたりしております。常にヤマヒルと闘いながら、私もこの前2匹かまれておりますが、そういうところでやってはおりますが、ここの川平農道というのと、長谷線、温泉のある。どっちも4メートル、幅広いんです。一定要件をしっかり具備している道路なんです。そして、私も川平集落、御承知のとおり、公園の清掃で苦労してるのもあります。今、14軒あって、実際行動できるのは8名ぐらいしかいない、頑張れるのは。あとはほうきで掃いたりとありますが、こういう状態でありますので。
ですから、私はこれをどうにかしたいという考え方で、四、五人の農道等ふるさと整備事業ですか。それで、メートル13円なんですけど、これで来ていただいて、道路を清掃したんですけど、非常に13円は厳しい気がいたしまして、シルバー人材センターは22か23円ぐらいだと私は思ってます。これ、一般的道路の草払いというのは、一般的では30円ぐらい、相場的にはそういうふうになっていると思います。ですから、ちょっと安いなと。それでもしていただきました。ですから、私が何を言いたいかといえば、今言った、一定要件を具備している、前、第1回定例会でも言いましたが、一定要件を具備している農道については、交付税対象になります。ですから、それを測量するという、1キロ当たり測量、そして委託でするわけですが、大体外部ですけど100万円かかると思います。ところが、交付税対象とした場合は、大体80万円、1キロ当たり、なるんじゃないかと認識しております。そうした場合は、1回交付税対象にすれば、これはもう毎年来るわけですから。それは財政力指数によっては変わってはくると思います。ところが、今、野田町は過疎指定されましたよね。だから、場合によってはいい方向でこれができるのかもしれません。ですから、できれば川平集落のそういう道路については、それを考えて市道認定という方向でできないのかというふうに認識しますが、どうでしょうか。それについては。
○小原一郎建設部長 今の質問につきましては、あらかじめ質問受けておりませんので、答弁しかねたいと思います。
○14番(鶴田均議員) 私は、最初質問の戦略と書いてますよね。だから、これは一つの戦略の中に、私は入ってるという認識ちょっとおるんですよ。道路交通安全対策等即戦略事業という形で、はっきり言って、活用しやすい道路をつくるというためには、さっき言った農道については、その作業班というのはしない状態で、要するに、受益者でする、あるいは地域でするという流れです。ですから、できればそういう一定要件を、市道として認める、できるっていうものについては、これは役立つことですから。費用対効果はしっかりあるわけですから、こういう路線、私は前調べたんですが、出水市全体は9キロあります。9キロを交付税対象にすれば相当の収入というか、なるというふうに考えたこともあります。ですから、はっきり言って、平面を取って交付税対象になる書類をつくって提出すれば、後は事務的にはそうかもしれませんが、効果的には私は役立つと思いますし、そしてまた、これについてはいろんな市町村の中では、新しい道路を造ったりした場合は交付税対象になるんだと努力する市もあります。効率的に、効果的にはそういうのを生かしたほうがいいと。私は、前、第1回質問のときにこの話を上げて、市長、そして皆さん方が前向きに検討するようなことでありましたので、特に川平集落の実情を考えて、やはり、できれば市道にしてもらいたいと考えておるところです。市長、どう思いますか。
○椎木伸一市長 鶴田均議員には、これまでもきれか道事業、農道・市道をみんなで守る管理事業ですね、等の推進につきましては御理解を賜っているところだというふうに感謝申し上げます。
この長谷の前の道路とかですね、受益者もいなくなったり、あるいは非常に山が迫っていて、落ち木等で非常に通りにくい状況でございましたので、年に1回、市のほうで重機等出して、整備はしている状況だというふうに認識しております。そのように、管理がなかなか難しくなった農道については、場合によっては、状況を勘案して、市のほうで直接、かかり木の伐採とか、そういった道路の清掃等も実施しているのが実情ではあります。
その市道への認定というのはですね、いろいろ要件もございます。交付税の措置の対象という話もありましたけれども、まずは要件等も含めて、その必要性とも鑑みていきたいとは思いますが、農道におきましても、我々がどうしても管理しなければならないというところは実施していきたいというふうに思っておりますので、そのような状況がある場合は、また御相談いただければとは思いますけれども。根本的ないろんな、今、高齢化によって、道路の維持が非常に難しい状況でありますので、そういった状況は十分認識しておりますので、きれか道事業もつくって単価の話もあります。そういったこともいろいろ協議しながら、検討しながら、どうやったらみんなで道路がきれいな状況に保てるのか、また、お互いに知恵を出し合いながら取り組んでいければというふうに考えております。
○14番(鶴田均議員) はっきり言って、この近辺の周囲はもう私のいろんな管轄の山ばかりですが、御承知のとおりごみ処理センターもできておりますので、すぐ隣の迫はごみ処理センターとあります。そこにもそれなりの努力し、いろんな計画案あたりもあったんですけど、今言ったそこの道路というのについては、今後、公園整備、川平公園というのも、要するに出水市は東光山、そして高尾野は高野山、そして野田はこの川平公園という、私は、展望所があるのはその3つだというふうに感じているものですから、どうしてもその流れの中で考えれば、今、長谷温泉のあった、あの道路も長島とかそういうところから来る。本当は近道なんですよね、はっきり言って。ですから、将来的に効果的に生かされる道路でもありますし、また本来だったら、野田町時代は農道でしたほうが補助事業がたくさん付くということで、ほとんどが農道でやってきたんです。ところが、市になったら農道というよりも市道というのが強いという形です。考え方としては、市道という、山ばかりですからね。農地はあんまりなかったんですけど。少しだけ阿久根の人たちがあったぐらいだったんですけど、それを普通ならば農道整備事業ですから、受益者ということでありますが、地域の幅広ーい分野で通っていただいて、県営の農村総合整備事業とか、県単事業ということでしたところでございますので、その趣旨からいたしましても、私はやはり市道に、今言いましたとおり、交付税対象としても、私も交付税道路、ここははっきりやってきましたので、可能性は十分あると思っておりますので。
○議長(田上真由美議員) 鶴田議員に申し上げます。
通告の内容にそれているように感じますが、通告内での質問に終始していただくよう、お願い申し上げます。
○14番(鶴田均議員) はい、若干それました。ということでございますので、十分検討してもらって。
道路の安全対策とか、そういうのも肝心でありますが、やはり、人の本当に交通安全、交通に対しては非常に重要です。今から、さっき言いましたとおり、冬になれば段々暗くなります。そしてまた、高齢率も増えてきております。この点については、私が交通安全協会の一員でございますので、しっかり留意をしながら、あるいは、これはもう人がしっかり交通を守るということよりも、やはり道路整備については、市も上げて、安全に走行できる、安全でできる道整備というのは常に必要だと思いますので、今後ともその点については、よろしくお願いいたします。
以上で終わります。
○議長(田上真由美議員) 次に、迫田小百美議員の質問を許します。
○2番(迫田小百美議員) 皆さん、こんにちは。4月に入りまして、2回目の一般質問になります。迫田小百美は市民の代表といたしまして、要望・意見を市政に反映させるため、市民に代わって、市民生活の様々な課題について取り組んでいきます。
このことを、この間、この場で話したら、本当にいろんな市民の皆様からお電話をいただき、お会いして、様々な要望・意見をいただきました。そのたびに、教育委員会、商工振興課、商工観光部、道路河川課、市民スポーツ課、こども課、安心サポートセンターと、いろいろ皆様業務のある中、ゆっくりと私の話を聞いてくださってありがとうございます。これからも、市民の皆様から要望・意見がありましたら、すぐ行動に移りたいと思っております。元気で明るく笑顔になれる、そんな出水市を目指します。
それでは、通告に基づいて、質問に入らせていただきます。
コロナ安全対策について。
新型コロナウイルス感染による飲食業の時間短縮、休業、営業自粛の措置は、2年以上続いていました。今までは各種支援金、協力金などで生活ができておりました。今年3月で事業復活支援金も終了し、4月以降は、中小企業に対する直接支援金制度がほぼなくなってきております。
さらに、コロナの特別融資(利息ゼロ、保証料ゼロ)も据置期間が終了し、元本返済が始まっております。飲食業、社交業、観光交通業は、これから稼ごうと思っている矢先に、出水市でコロナ感染が拡大いたしました。北薩一の繁華街の夜は、客足が遠のき、閑散としている毎日が続いております。
新型コロナ感染の心理的影響は大きく、生活習慣の変化で、商売の展望が見えないと廃業を選択せざるを得ない店舗も出てきています。
また、出水市のほうで、プレミアム付商品券をいただいておりますけども、この換金方法についてですね、鶴の町商工会は月曜日と木曜日の当日換金ができます。しかし、出水商工会議所のほうは木曜日までに連絡をして、次の週の火曜日の換金です。特に、飲食業、社交業、個人事業主は仕入れするための現金がすぐに欲しくても、一週間延びると仕入れができないと困っているという声も上がっております。ですので、換金のやり方を考えてほしいと思いますが、見解をここでは問います。
そこで、今日の質問になります。
(1)出水市の経済界において、飲食業、社交業、観光交通業が影響を受けていることに対して、新たな支援策はないのか伺う。
(2)北薩一の繁華街が閑散としており、廃業の店舗が出てきている。国や県に対して、対策を求める考えはないか伺う。
また、出水市として、どのように経済を回していかれるのか伺う。
(3)出水市プレミアム付商品券の換金方法を調査したことがあるか伺う。
続きまして、2に行きます。防災教育、防災頭巾の必要性について。
出水断層帯は、熊本県南部から鹿児島県北部に分布する活断層帯です。出水市山地の北西縁に沿って、熊本県水俣市から鹿児島県出水市を経て、出水市野田町へと延びる断層帯であります。地震を想定した本格的な防災訓練が、地域や学校で必要だと思います。
今日質問する防災頭巾は、普段は椅子の座布団、クッションとして使えますが、もし地震・火災があれば防災頭巾として、命を守れる可能性が高くなります。頭上からの落下やガラスの破片から、顔や肩まで守られます。
神奈川県、千葉、東京の都心部では、既に導入している市も多くあります。神奈川県では、使用の義務化をしているわけではないんですけども、ほとんどの学校が着用の指導をしているといいます。日本防災協会が認定しているものは50%以上の衝撃吸収力があり、防災性能試験の結果では、認定品のものは自己消化もできたという結果もあります。ぜひ、出水市でも子供たちの命を守るためにも御検討ください。
(1)出水市の児童・生徒に防災頭巾を配布することはできないか伺う。(2)防災頭巾について、他の自治体に調査したことがあるのか伺う。(3)この防災頭巾の効果について認識されているか伺う。(4)各学校における、地震を想定した本格的な防災訓練の実施状況を伺う。
以上、壇上からの質問を終わります。
○椎木伸一市長 迫田小百美議員の御質問にお答えいたします。
まず、飲食店の業界、社交業等含めて業界の皆様には、この7波の中でですね、大変御苦労いただいておりまして、心からお見舞いを申し上げたいというふうに思っております。
まず、コロナ禍における飲食業、社交業等に対する支援策についてでありますが、本市では現在、飲食店でも利用可能なプレミアム付商品券の販売や、マイナンバーカード取得促進商品券の配布、また貸切バス利用促進事業を行っておりまして、来月からは約3か月間、飲食業、タクシー業等を対象とし、利用額の3割、30%を利用者にポイント還元するキャッシュレス決済消費拡大キャンペーン事業を予定しておりまして、経済を動かす努力に取り組んでいるところでございます。
また、市内外から宿泊者を呼び込むため、8月から実施しております「泊まって応援キャンペーン事業」をはじめ、準備を進めております、10月22日の「ツルトライトリレーマラソン」、10月末から11月にかけて実施予定のマチ・テラスと体験型観光などを組み合わせました「わくわくステイプラン事業」など、宿泊型の事業実施に努めているところであります。
さらには、年明けに「LINEクーポン発行事業」を実施し、経済の活性化を図りたいと考えているところでもございます。対象となる事業者の皆様には、市内で200店舗の皆様が取得していただいている第三者認証店の認証取得に引き続き取り組んでいただきたいと思っておりますし、また、キャッシュレス決済の導入なども積極的に取り組んでいただき、コロナ感染対策を十分に取っていただいた上で、市民の皆様が安心して街に出やすい飲食店街、まちづくりなどの環境整備に御協力を賜りたいというふうに思っております。
次に、出水市の繁華街が閑散としていることについてでありますが、市では、国や県と同様に、一律の行動制限は求めておりません。正確な情報に基づき、冷静な判断をとっていただけるように、冷静な行動をとってくださいということで、私自身も防災無線等で呼びかけをしておりますが、ワクチン接種や感染対策等について、細やかな情報提供に努めているところであります。その上で経済を回すために、先ほど申し上げましたキャッシュレス決済消費拡大キャンペーン等の事業を実施してまいりますので、対象事業者の方々におかれましても、効果的に活用していただきたいと考えているところでもございます。
次に、プレミアム付商品券の換金方法についてでありますが、実行委員会において、出水商工会議所及び鶴の町商工会と協議しながら行っておりますので、換金の方法については承知いたしているところでもございます。
○大久保哲志教育長 迫田小百美議員の御質問についてお答えします。
まず、出水市の児童・生徒への防災頭巾の配布についてですが、学校防災マニュアル作成の手引きによりますと、地震発生時の基本行動は、「どこにいても、どのような状況でも、上から物が落ちてこない、横から物が倒れてこない、物が移動してこない場所に素早く身を寄せて、安全を確保すること」とあります。
そこで、各学校においては、まず机の下に体を隠すことを第一として指導しており、加えて、地震発生時は津波や火災などの二次災害も想定して、主体的に考えて避難行動をとれることに主眼を置いておりますことから、現時点では防災頭巾を配布したり、費用の一部の補助を出すことは考えておりません。
次に、防災頭巾にかかる他の自治体への調査についてですが、平成30年に実施された学校安全の推進に関する計画に係る取組状況調査によると、ヘルメット・防災頭巾の備蓄を行っている学校は、地域間格差はあるものの、全国で小学校34.2%、中学校26.2%、義務教育学校34.5%となっており、鹿児島県では公立学校全体で10%未満となっております。
次に、防災頭巾の効果についてですが、地震発生時には頭を保護したり、火災から身を守るために一定の効果があることは認識しております。
次に、地震を想定した本格的な防災訓練の実施についてですが、現在、市内全ての市立学校において、地震を想定した防災訓練は実施されており、それぞれの地域で関係機関と連携したり、地域の実情に応じた様々な訓練が実施されたりしています。例えば、過去に土石流災害が発生した米ノ津中学校においては、出水市消防本部や警察、社会福祉協議会等の協力を得ながら、AEDを活用した心肺蘇生法や消火訓練、土嚢づくりなど、様々な体験活動を実施しております。
また、他の学校でも予告なしで訓練を実施したり、小学校では引き渡し訓練と併せて実施するなどして、より実効性の高い避難訓練を実施しております。
今後も、児童・生徒が災害時における危険を認識し、日常的な備えを行うとともに、状況に応じて的確な判断のもとに自らの安全を確保するための行動ができるよう、指導していきたいと考えております。
○議長(田上真由美議員) 迫田小百美議員より、書画カメラの使用について申入れがありましたので、許可しております。
○2番(迫田小百美議員) 書画カメラ、お願いいたします。(議場内ディスプレーへの資料表示)
市長、これはどこの映像かお分かりになりますでしょうか。これはですね、川端通りのキングに向かうほうです。次、お願いいたします。(議場内ディスプレーへの資料表示)こちらはですね、商工会議所のほうに行く川端通りです。これは平日の映像なんですけども、全く人が歩いておりません。これを、今の川端通りを見て、懐かしいなあと思う方々もいらっしゃると思います。
そこでですね、私、先ほどですね、キャッシュレス決済のことなんですけども、30%還元。市民にはとても還元できるっていいと思います。ですが、加盟店のほうは、手数料がまた発生します。プレミアム商品券と同じように、すぐに現金収入が得られるわけでもありません。ですので、ほかに現金が動く支援策はないかと伺います。
○松岡秀和商工観光部長 このキャッシュレス決済のキャンペーンでございますが、30%のポイント還元ということで、飲食店、タクシー、代行を対象としております。30%のポイント還元というのは、使う方にとってはかなりの魅力があるのではないかというふうに考えまして、この制度に取り組むことといたしました。これを、まずは10月から取り組みます。これによりまして、ぜひ市民の皆様に街に出ていただいて、食事をしていただいて、またその後二次会に行っていただければという趣旨で考えておりますので、まずはこの10月のキャッシュレスのキャンペーンのほうで経済が回るように努めていきたいと考えているところです。
○2番(迫田小百美議員) キャッシュレス決済もとてもありがたいことだと思います。出水市で2016年いずみ街バルを開催したんですね。あと2018年もいずみ街バルを開催しました。このように、今後ですね、いずみ街バルのようなイベントを企画していただけるのか、伺いたいと思います。
○松岡秀和商工観光部長 有効な手立てがあれば、いろいろと検討をしていきたと思います。街バルについてもそうだと思うんですけれども、これについては、飲食店の皆様の御協力も必要になってくると思います。御協力、御努力といいますか、そういうのもございますので、何ができるかということについては、今後検討したいと思います。
○2番(迫田小百美議員) 2回にわたって街バルをしたときには、本当に街の活性化で、米ノ津・高尾野までも2回目は行ったと思います。本当に、そういう街バルの、またイベントをしていただければうれしいと思います。もちろん、そのときには飲食業のほうも喜んでお手伝いさせていただきたいと思っております。
次にですね、プレミアム付商品券の換金方法についてですね、これも先ほどお願いをしたんですけども、鶴の町商工会と出水商工会議所の換金日が違うということですけども、できれば個人事業主だけでも構いませんので、出水商工会議所のほうもその週に換金ができればと思いますけども、そちらのほうはどうお考えでしょうか。
○松岡秀和商工観光部長 先ほど市長が申し上げましたとおり、この換金手続についてはですね、想定される取扱いの件数とか体制とかを検討した結果、実行委員会で協議をして、現在の取扱いとなったところでございます。出水商工会議所にも確認をいたしましたけれども、この取扱い点数、金額が多くて、現金の準備でありますとか、人員配置の理由もございまして、現在の取扱いを継続させていただきたいということでございました。
○議長(田上真由美議員) ここで、昼食のため暫時休憩いたします。再開は午後1時といたします。
午後0時00分 休 憩
午後1時00分 再 開
○議長(田上真由美議員) 再開いたします。休憩前に引き続き会議を続行し、迫田小百美議員の質問を許します。
○2番(迫田小百美議員) プレミアム付商品券の換金方法についてですけども、変えることができないのでしたら、商工会議所に入ってますけども、そのプレミアム付商品券の換金を鶴の町商工会のほうで換金をしてもよろしいんでしょうか。
○松岡秀和商工観光部長 先ほどから申し上げておりますとおり、取扱い件数とか体制などを検討して、それぞれ出水商工会議所、鶴の町商工会のほうで、今の換金方法を選んでいただいております。ただ、鶴の町商工会のほうにつきましては、条件によっては対応が可能なところも出てくるかもしれません。ただ、そこはもう、詳しくはこの場ではお答えできませんので、できるところは協議をしてみたいと思います。
○2番(迫田小百美議員) よろしくお願いいたします。
コロナ感染対策について、最後にですね、市長のほうにお伺いいたします。
7月13日から爆発的にコロナ感染が発生いたしました。100人超えが20日間を超え、8月14日には200人を超えるという事態になりました。この発表によって、住民が警戒心を持ち、飲食店を利用しないという事態が起こりました。まん延防止など重点措置ではないか、風評被害ではないかと、市長、その見解を問いますが、よろしくお願いいたします。
○椎木伸一市長 新型コロナの7波につきましては、全国的なものでもありますし、鹿児島は非常に多いほうだったかと思います。ただ、この10日、2週間近くはですね、減少に転じているわけでございますけれども。
政府は御存じのとおり、行動制限はしないという方針で、経済を動かしていくんだという方針でございます。私どももその方針に沿ってですね、現在、先ほど申し上げたようないろんな事業を展開しながら、かつ宿泊型の事業を多く取り入れながら、どうにかその飲食店等の利用も増えるようなことをですね、取り組んでいるわけでございます。
閑散としているという事実はですね、私も十分承知しておりまして、答弁で申し上げましたとおり、正しい情報によって冷静な行動をと。これは当初からお願いしているわけですが、数の理論だけで、マスコミ等が非常に、死亡者が何人だとかいう報道が多々ありますので、市民の皆様はじめ、国民はそういった報道を見ると委縮してしまうということは残念でなりませんけれども、私どもは国の方針に沿って、経済を動かしていくという方向で取り組んでおります。
そういった意味では、市民の皆様にも十分な感染防止対策をしながらの行動をお願いしたいというふうに思ってはおります。
そしてまた、飲食店の皆様にも、当初からお願いしておりますように、出水市はけっこう取り掛かりも早かったと思いますが、この認証店制度ですね。安心して利用できる環境づくりをですね、今199店舗だったと思いますけれども、されておられます。まだ実施されてないところもありますので、ぜひですね、そこをできるだけの対策をしていただきたいということ。
それから、公会堂の質問が昨日、田中秀一議員からもありましたけれども、公会堂についてもですね、飲食ができるような施設でございますので、ぜひ飲食店も中心になってですね、そういったイベントを組み立てていただければ、市民の皆様もそれに呼応してくれるのではないかというふうにも考えるところであります。
そしてまた、クラウドファンディングについても、これまでも私もできる範囲でしましたけれども、家族にしてもらいましたが、市民の皆さんも相当協力してくださいましたので、それの対応もですね、恩返しもあるだろうと思いますので、ぜひ、飲食店の皆様にも、前を向いてですね、積極的に協力していただければ、対応していただければという思いであります。
○2番(迫田小百美議員) もし、これからコロナ感染が少なくなったときに、市の放送でもですね、第三者認証店は安心ですから、ぜひ飲みに出てください、飲食に行ってくださいということを言ってもらえればうれしいなと思います。
それでは次に移りたいと思います。防災教育、防災頭巾の必要性について。
書画カメラお願いいたします。(議場内ディスプレーへの資料表示)皆さん、防災頭巾を見たことがありますでしょうか。防災頭巾はこのようになっております。椅子のクッションとかに敷いてもらえれば、普段は大丈夫です。次、お願いいたします。(議場内ディスプレーへの資料表示)被るとこういうふうになります。これはですね、日本防災協会が行った試験なんですけども、頭上10センチから5キロの鉄製の重りを落下させたときの衝撃を抑えられるかという実験でした。日本防災協会が認定しているものは50%以上の衝撃吸収率があり、最も優れたものは85%あったということです。次、お願いいたします。(議場内ディスプレーへの資料表示)はい、こちらですね。また、日本防災協会の品質性基準に準じた方法で、防災頭巾に接炎したところ、こういうふうな試験を行いました。すると、日本防災協会の品質はこのように差が出ました。分かりますでしょうか。ピンクのほうは焼けておりますけども、銀色のほうはこのようになって、穴も開いておりません。出水市のほうでも、ぜひ子供たちの命を守るためにも御検討ください。
以上をもちまして、一般質問を終わらせていただきます。
○議長(田上真由美議員) 次に、上須田清議員の質問を許します。
○9番(上須田清議員) 皆様、こんにちは。早くも4番目の質問者の上須田でございます。どうぞよろしくお願いします。
質問通告書に沿って、出水市の農業後継者不足の問題について質問いたします。
世界の食糧事情を見ますと、20年後にはアフリカの急激な人口の増加による食糧不足で、餓死者が出るとの予測や、直近ではロシアのウクライナ侵攻により、世界の穀物倉庫といわれるウクライナからの麦をはじめとする穀物輸出が停滞している影響で穀物相場が高騰し、食料品の値上げや飼料価格の高騰により、世界経済に大きな影響を与えています。このような状況の中、日本の農業の現状を見ると、自給率が低下し、自給できるのは米ぐらいというのが現状です。日本の自給率の向上は、日本の農業政策の大きな課題になっています。
一方では、農業後継者は高齢化による離農や、後継者不足で年々減少し続けています。農業後継者がいなくては、日本の自給率の向上を図ることはできません。
では、どうすれば新規就農者を増やすことができるのでしょうか。まず、直近の3年、令和元年度、令和2年度、令和3年度の出水市の新規就農者数は、耕種、施設園芸、果樹、畜産など、部門ごとに何人だったのか、市長に伺います。
次に、新規就農者に対し、出水市として、経営安定のために支援を含め、どのような育成対策があるのか伺います。
次に、新規就農者を増やすための、出水市の取組について伺います。
以上で、壇上からの1回目の質問を終わります。
○椎木伸一市長 上須田清議員の御質問にお答えいたします。
まず、新規就農者についてでありますが、令和元年度が16人、令和2年度と令和3年度がそれぞれ6人ずつで、合計で28人となっております。各年度の部門ごとの内訳につきましては、後ほど農林水産部長のほうから答弁をさせます。
次に、新規就農者に対する支援制度についてでありますが、令和3年度までの新規就農者に対して、最長で5年間資金を交付する農業次世代人材投資資金交付事業、それから新規就農者が農業用資金を借り受けた場合に償還金の一部を最長5年間助成する農業者就業資金償還助成事業、そして、先代から経営を継承した後継者が機械導入などを行う場合に補助を行います経営継承・発展等支援事業のほか、令和4年度からの新規事業といたしまして、本定例会に補正予算案として提案しております、就農後、最長で3年間資金を交付する新規就農者育成総合対策事業、そして新規就農者が機械導入などを行う場合に補助を行うかごしまの農業未来創造支援事業など、就農直後の資金援助や機械・施設等の導入に関する各種補助事業の活用により、支援を行っているところであります。
次に、新規就農者を増やすための取組については、就農へ向けた農業技術等の研修を実施する新規就農者支援対策事業がございまして、平成22年度から本市における農業の担い手を確保するため、畑作技術振興促進センター、通称アグリセンターにおいて、就農へ向けた農業技術や経営等の研修を実施しておりまして、研修を修了した16人が現在も就農しているところであります。
研修生に対しましては、鹿児島いずみ農業協同組合と市が2分の1ずつ負担しまして、月額15万円を研修手当として支給するなど、就農が円滑に進むよう、関係機関が一体となり支援しているところであります。
○揚松智幸農林水産部長 それでは、私のほうから、新規就農者数の部門ごとの内訳を申し上げます。
令和元年度、水稲が3人、野菜が9人、果樹が3人、肉用牛が1人。令和2年度、野菜が2人、果樹が1人、花木が2人、肉用牛が1人。令和3年度、野菜が4人、果樹が2人となっております。
○9番(上須田清議員) 市長のほうから、支援対策について、るる御説明をいただきました。自分たちが知らない、いわゆる政治資金等々、手厚く網羅がされております。ただ残念なことに、この制度があることを知らない新規就農者もしくは農業を志す者がいるんじゃないかなと。これについては、やはり十分にPRをしていただきたいというふうに考えます。
次に、るる、制度についてお話がございましたけれども、新規就農者という区切りからいきますと、経営安定のための制度について、どのような制度があるのか、市長の答弁と被るところもございますけれども、お答えをいただきたいと思います。
○揚松智幸農林水産部長 恐らく資金融資であるとか、そういったことかと思いますが、資金としては農業次世代人材投資資金交付事業というのがございます。そして、農業者就農資金償還助成事業。次に、経営継承・発展等支援事業、新規就農者支援対策事業という、今のところ4つがございます。それぞれの人数を申し上げますが、今現在、人材投資資金交付事業は28人の方、それから農業者就農資金償還助成事業は8人、経営継承・発展等支援事業には2人、新規就農者支援対策事業は1人というふうに今なっております。
○9番(上須田清議員) 制度を利用されている、利用状況までお答えをいただきました。最後にそれを質問しようと思っておりましたけれども、お答えいただいたので結構でございます。
大変、早いようですけれども、最後に、出水市は広大な扇状地で紫尾山系の豊富な水と肥沃な土壌に恵まれ、農業資源豊かな地域で、将来に向けては、現状もそうですけれども、大きな農業への可能性がございます。先般からるる説明がございましたように、5年間にわたるとか、3年間にわたるとか、手厚い市からの支援もございます。今後、このことについて、十分にやはり市民の皆様へ、もしくは農業関係者以外でも農業しようとされる方がいらっしゃいますから、PRができたらなというふうにも考えます。
本日の一般質問は、出水市の基幹産業である農業を支える新規就農者が増えることを願っての質問でした。新規就農者を増やすための課題は幾つもございます。また、大変難しい課題がございますが、まずは、農業で経営が成り立つことが前提条件でございます。同時に、もうかる農業や再生産できる農業、その実践が必要でございます。このことが実現ができれば、おのずと農業を志す者が、私は本市で増えてくるというふうにも考えます。関係者の皆様におかれましては、これからも新規就農者への手厚いサポート・御支援をお願い申し上げ、質問を、早いようですけれども終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(田上真由美議員) 以上で、本日の一般質問を終結いたします。
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△ 延 会
○議長(田上真由美議員) お諮りします。本日の会議はこれで延会したいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 御異議なしと認めます。よって、本日はこれで延会いたします。
第4日の会議は、9月12日に開きます。御苦労様でした。
午後1時21分 延 会
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地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。
出水市議会議長
出水市議会議員
出水市議会議員
出水市議会議員
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