令和4年出水市議会第3回定例会会議録第2号
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令和4年9月8日
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会議の場所 出水市議会議場
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出席議員 20名
1番 井 伊 健 一 議員
2番 迫 田 小百美 議員
3番 池 田 幸 弘 議員
4番 田 中 秀 一 議員
5番 宇 都 修 一 議員
6番 江川野 一 成 議員
7番 南 鶴 洋 志 議員
8番 鮎 川 浩 一 議員
9番 上須田 清 議員
10番 日 髙 信 一 議員
11番 北御門 伸 彦 議員
12番 吉 元 勇 議員
13番 土 屋 工 吉 議員
14番 鶴 田 均 議員
15番 田 上 真由美 議員
16番 杉 本 尚 喜 議員
17番 出 水 睦 雄 議員
18番 中 嶋 敏 子 議員
19番 道 上 正 己 議員
20番 髙 崎 正 風 議員
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地方自治法第121条の規定による出席者
椎 木 伸 一 市長
吉 田 定 男 副市長
冨 田 忍 政策経営部長
山 元 周 作 総務課長
大 田 直 子 財政課長
青 﨑 譲 二 企画政策課長
福 川 正 樹 企画政策課秘書監(係長)
山 﨑 裕 樹 企画政策課総合政策係長
柿 木 彰 保健福祉部長
宮 﨑 毅 市民部長
松 岡 秀 和 商工観光部長
松 井 勉 商工観光部参与(文化財・ツル博物館担当)
田 口 保 商工振興課長
駒 壽 ひとみ 観光交流課長
濵 畑 信 一 市民スポーツ課長
堀 昌 伸 ツル博物館クレインパークいずみ館長(ツル博物館クレインパークいずみラムサール推進室長兼補)
揚 松 智 幸 農林水産部長
中 原 克 章 農政課長
橋 元 勝 志 農政課農業振興係長
中 村 孝 文 農林水産整備課長
小 原 一 郎 建設部長
川 畑 正 樹 都市計画課長
澤 田 誠 一 都市計画課技監(参事)
小 村 郁 則 住宅課長
小田原 豊 道路河川課長
鮫 島 幸 二 病院事業管理者
福 濱 敏 郎 出水総合医療センター事務部長
﨑 迫 真 也 出水総合医療センター総務課長
大久保 哲 志 教育長
溝 口 雄 二 教育部長
住 吉 祐 一 教育総務課長
床 並 伸 治 学校教育課長
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議会事務局
春 田 和 彦 局長
華 野 順 一 次長(課長補佐級)
中 村 勇 士 主任主査
野 﨑 育 美 主査
北 紘 至 主査
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付議した事件
一般質問
午前10時00分 開 議
△ 開 議
○議長(田上真由美議員) おはようございます。ただいまの出席議員は20名であり、定足数に達しております。これより令和4年出水市議会第3回定例会第2日の会議を開きます。
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△ 諸般の報告
○議長(田上真由美議員) ここで、諸般の報告を申し上げます。
市長から提出のありました地方自治法第180条第1項の規定による市長専決処分の報告がありましたので、皆様の議席に配付しておきました。
以上で、諸般の報告を終わります。
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△ 議事日程の報告
○議長(田上真由美議員) 本日の議事日程は、お手元に配付しているとおり定めました。
令和4年出水市議会第3回定例会
議 事 日 程 第 2 号
令和4年9月8日 午前10時 開 議
第1 一般質問
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△ 議 事
○議長(田上真由美議員) これより議事日程により、議事を進めます。
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△ 日程第1一般質問 上程
○議長(田上真由美議員) 日程第1、一般質問を議題とします。
本定例会の質問通告者は15名であります。
これより一般質問に入りますが、質問者の発言並びに当局の答弁は、できる限り重複を避け簡明・的確に、また通告外の質問や品位の保持等については遵守されるよう望みます。なお、再質問から一問一答方式とし、各議員の質問時間は40分以内とします。
質問順に従い、出水睦雄議員の質問を許します。
○17番(出水睦雄議員) 皆さん、おはようございます。
今日から一般質問ですが、私自身、今回7回目の一番手となりました。いつも緊張しておりますが、しばらくお付き合い願います。
石川県能登町では、盛んなイカ漁PRのため、能登町観光施設に「イカキング」という、繊維強化プラスチック製のモニュメントを、新型コロナ対策として交付された地方創生臨時交付金を充てられたそうです。建設費2,700万円のうち、2,500万円を充てたところ、町民から無駄遣いという批判が寄せられたそうです。その後の経過で、8月29日までの経済効果が建設費の22倍、6億4,000万円となったそうです。使い道もいろいろとあるものだと思いましたが、早くコロナが収束してほしいものです。
それでは質問に入ります。
初めに教育行政についてですが、大久保哲志教育長が就任されまして、早いもので1年が経過しました。大久保教育長が歩んでこられた教育一筋の中、2つの目的、1つは、児童・生徒一個人としての成長を図ること、2つ目は、社会を形成する一員として成長を図ることを意識してこられたそうですが、教育長の理念が、これまで出水市が取り組んできた様々な施策は、非常に有意義と考えておられることは意義深いものだと思います。これまでの施策による成果を十分引き出し、また検証も行いながら、新たな課題に適切に対応されていかれるとのことでした。
この1年を振り返って教育長の思いはどうだったでしょうか。今までの施策検証も進んできたものと思いますが、今後の進むべき方針をどのようにされようとしておいででしょうか。
教育委員会は、首長から独立した行政委員会としての位置づけではありますが、首長が、議会の同意を得て任命されたと思います。椎木市長としてこの新しい教育長のもと、学校教育・社会教育等が良好に実践されてきておられると思いますが、この1年をどのように評価し、今後の方向性を共に歩まれて行かれるのでしょうか。
2問目に入ります。
昨年度、名護漁港において漁港の出入口が浅くなっている。船の出入りに支障があるという事でしゅんせつを行っていただきました。1年もたたない昨今ですが、大潮干潮時において、また支障が出ると言います。県の事業であることは分かっていますが、対策は早めに行うべきと思います。市としての対策をどのように行動されますか。
今年度、漁業センサスが予定されていると思いますが、漁業者の動向に、新規に就業される方がおられるのか、おられるとしたら、何名の方がいるのでしょうか。また、漁業を廃業される方もおられたのでしょうか。海や漁業に関しては2問目以降で回答を求めます。
次に、ジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)や圃場対策等についてですが、タニシの被害がだんだんと多くなってきている気がします。有効な対策を共有したいのですが、どのようなことを考えておられるのでしょうか。
ラムサール条約湿地自治体認証に、出水市が認証されました。新潟市、出水市、国内初めての認証ですが、令和3年11月18日に締結された条約との関連が今少しずつ理解ができ始めました。締結時と認証時とどのような変化、または進展を描かれておられるのでしょうか。
次にゼロカーボンシティ宣言の効果や今後についてですが、出水市は令和4年6月6日にゼロカーボンシティ宣言をされました。どのような計画で行っていかれるのでしょうか。
1回目の質問を終わります。
○椎木伸一市長 おはようございます。出水睦雄議員の御質問にお答えいたします。
大久保教育長におかれましては市が定めた「出水市教育大綱」の基本理念であります「郷土を愛し、文化を伝え豊かな心を育むまちづくり」のもと、各学校の特色を生かした地域に根ざした魅力ある学校づくりに、教育者として信念を持って取り組んでいただいております。
また、新型コロナウイルス感染症による急激な教育環境の変化に対応するため、ICTを活用した教育にも積極的に取り組まれるなど、時代の要請に沿った教育環境の整備に尽力していただいていると高く評価しているところであります。
今後も引き続き、その手腕を発揮され、教育現場のデジタル化の急速な進展にしっかりと対応しながら、人と人との絆を大切にし、人としての優しさ、思いやりなど豊かな心の醸成、さらにはラムサール条約湿地に登録された恵まれた自然環境などを活用し、郷土愛の醸成など、子供たち一人一人が人として尊重され、将来に夢を持って心身共に健やかにのびのびと成長できる教育に取り組んでいただくことを期待しているところであります。
次に、漁業の環境対策についてお答えいたします。
名護漁港のしゅんせつ工事についてでありますが、名護漁港はおっしゃるとおり県管理の漁港であり、しゅんせつ工事は県がおおむね8年ごとに実施しております。現在は航路部分のしゅんせつ工事を実施しているところであります。
県は要望があれば随時対応していきたいとのことでしたので、市としましても、今後も継続して地元の意見を県へ要望してまいります。
次に、漁業者の動向についてお答えいたします。
北さつま漁業協同組合出水支所における組合員数は、令和4年度で正・準組合員合わせて98人となっております。令和元年度から令和4年度までの4年間で廃業した組合員が10人であったのに対しまして、新規漁業就業者は8人となっています。そのうち令和4年度は新規漁業就業者が5人でしたが、年々漁業者数が減少しているところであります。このようなことから、水産業を持続可能な産業とするため、先の第2回定例会におきまして、新規漁業就業者の確保・育成を支援する事業を新設したところであり、関係機関への周知を図ってまいります。
次に、ジャンボタニシや圃場等対策についてでありますが、ジャンボタニシは、元々食用として日本へ持ち込まれたものが野生化したもので、生育初期の稲に食害を及ぼすため、農家の方々がその対策をされているところであります。その一例としまして、水田への侵入経路の一つである取水口のネット設置や、手作りの捕獲器を活用した対策などが行われております。本市では、田植え時期の水管理や適切な薬剤使用などの管理方法をはじめ、ジャンボタニシは寒さに弱いことから、冬場における耕うんや水路の泥上げが有効な防除対策であることなどを、市の広報紙で周知しているところであります。
次に、ラムサール条約湿地自治体認証についてお答えいたします。
湿地登録と湿地自治体認証の違いについてでありますが、ラムサール条約湿地登録は御存じのとおり、ラムサール条約事務局が定める国際的に重要な湿地の基準を満たす湿地が登録されるものであり、昨年11月18日に荒崎・東干拓・高尾野川の一部の478ヘクタールが「出水ツルの越冬地」としてラムサール条約湿地に登録されました。それに対しまして湿地自治体認証は、湿地を賢明に利用することで湿地の保全を目指す自治体が、ラムサール条約事務局の定める12の国際基準の全てに該当することによりまして、自治体全体が承認を受けるものであります。
本市の認証は、これまで食料生産のための干拓事業が、多くの水鳥の生息を支える湿地の拡大に寄与した点、あるいはツルの越冬地として半世紀以上にわたり、人とツルとが共生してきた歴史、子供たちへのツル保護に対する教育が市全体で長く続けられている点が国際的に評価されたことによるもので、国内初の湿地自治体認証となりました。
湿地保全には、登録地で生活を行う方々の努力はもちろんのこと、湿地の上流である里山をはじめ、山林や河川、周辺で生活する市民の協力があって環境が維持されてきた歴史があります。
湿地自治体に認証されることによって、ラムサール条約登録湿地である「出水ツルの越冬地」478ヘクタールだけではなく、世界基準の環境に配慮した自治体として市内全域を対象としたブランド化を図ることが可能となります。
次に、ゼロカーボンに向けた取組でございますが、2050年に二酸化炭素の実質排出ゼロを達成するためには、様々な分野で横断的な取組が必要となります。特に核になるのがエネルギー関連の政策だと考えております。庁内の関係部署でプロジェクトチームを発足したところでありまして、まずは、このプロジェクトチームで必要な取組について検討していきたいと考えているところでございます。
○大久保哲志教育長 出水睦雄議員の御質問にお答えします。
私は、教育長就任以来、教育の目的を踏まえ、これまで出水市が取り組んできた教育施策のさらなる充実を図りたい、そして、学校教育のデジタル化など喫緊の教育課題に取り組む一方、心と心の通い合いを大切にした教育の実践に心を砕き、新たな時代の要請に応えられる人間味あふれる人材を輩出すべく、出水の教育を推進したいということを申し上げてまいりました。
教育は、人を育てることであり、これから訪れる未来、我が国、我がまちの将来を担う人材を育成するという大変重要な仕事であります。
現在、我が国は社会のあらゆる面で大きな変革期を迎えており、こうした変革期にあって、全ての人が多様な人と協働しながら様々な社会的変化を乗り越え、豊かな人生を切り開き、持続可能な社会の創り手として必要な力を身につけ、活躍できるようにする上で、教育の果たす役割は極めて大きいと考えており、職員とともに多岐にわたる課題に対し全力を挙げて取り組んできたところであります。
この一年間、新型コロナウイルス感染症への対応もあり、まさにあっという間でありましたが、強く感じましたのは、教育に対して協力・支援を惜しまない市民の皆様への感謝、そして、学び続ける姿勢を持ち連携協働する教職員への期待です。現在、出水市の全ての小・中学校がコミュニティスクールとして「地域とともにある学校」を目指していますが、学校内外のいずれの教育活動にも各種団体、各種ボランティアグループ、そして地域住民の皆様が参画しておられ、様々な形での協力・支援を実感しました。また、学校の空調施設の設置や1人1台端末及び高速通信環境の整備など他市町村に先駆けた教育環境の整備、ケース会議や通学路合同点検での連携など、首長部局や関係機関の理解と協力・支援も数多く実感しました。
さらに、各学校の訪問や各種研修会、行事等に参加して、学校長をはじめ、教職員と直接関わる中で、ICT機器を活用した教育など新たな教育課題に、研究と修養に努め、学び続ける姿勢を持って取り組む教職員や、仲間と連携協働して業務に当たり保護者や地域の信頼に応えるべく汗をかき続ける教職員に、さらなる期待を感じてきました。
次に、今後の学校教育の方針についてでございますが、本市の教育大綱や教育振興基本計画にもありますように、子供たちの「生きる力」を育むため、学校教育の充実に努めるとともに、郷土の伝統と文化を尊重し、家庭や地域との連携を深め、地域に根ざした魅力ある学校づくりを推進していきたいと考えております。
具体的には、第1に主体的・対話的で深い学びを実現する授業改善や「結果にこだわる」意図的、計画的、組織的な取組を進めるとともに、グローバル化に対応した外国語教育の充実や児童・生徒の力を最大限に引き出すICT機器の効果的な活用、子供一人一人の教育的ニーズに応える特別支援教育の充実を図り、確かさの教育を推進します。
第2に、人権教育を基盤に据えた学校づくり、心に寄り添う生徒指導体制の確立を図るとともに、子供の夢を育む豊かな体験活動の充実、「読書活動日本一のまちづくり」を目指す活動の充実を図り、豊かさの教育を推進します。
第3に、心身を鍛える体育指導の充実や健全な心と体を育てる食育の推進を図るとともに、心身を養う健康教育の充実、自他の命を守る安全教育の充実を図り、たくましさの教育を推進します。
第4に、ふるさと「いずみ」の自然や文化、伝統にふれる教育活動の展開や小規模校のよさを生かした教育活動の展開を図るとともに、つながる教育の実践や地域とともにある学校づくりの充実を図り、郷土に根ざした「いずみ」らしい教育を推進します。
第5に、人事評価制度の効果的活用やかごしま教員育成指標を活用した研修の充実により教職員の資質能力の向上を図るとともに、校務支援システムの活用や適正な部活動運営・指導体制の確立による教職員の業務改善を推進して、教育の質の維持・向上を図ります。
さらに、学校教育以外でも、全ての市民が「いつでも、どこでも、だれでも」主体的に学び、読書に親しみ、習得した知識や技術を生かして、生きがいに満ちた心豊かな人生を送るための生涯学習を推進するとともに、日本遺産登録やラムサール条約湿地登録を契機に、先人が築いた歴史と豊かな自然・文化を次世代に引き継ぐことを通して郷土愛を育むため、社会教育を充実させてまいります。
○17番(出水睦雄議員) 教育長と市長、これからのやる気、特に教育長は検証も済んで、これから5つのことを推進してみたい、郷土愛について、いろいろな形でいろいろなことをやらせていきたいという旨の発言だったと思います。
私は大綱ではよく分かりませんけど、ここについて、また2回目としての質問をさせていただきます。
阿久根では、学校の統廃合についていろいろ議論し、今回はという話もありました。先日の南日本新聞で、いちき串木野市の教育長が「統廃合基準を見直し、望ましい学校基準を目指す」とありました。私は、教育長も同じような考えだと思いますけれども、地域の結束等を考えると、現状がいいのではないかという思いがあります。
再度、この点について教育長はどのようにお考えですか。
○大久保哲志教育長 今、お話がありましたように、他市町等では、そういった統廃合の基準の見直しでありましたり、こういった話がございますが、私は現時点では出水市においての学校の統廃合というのは、考えておりません。
○17番(出水睦雄議員) 統廃合は考えておられないということで、私もそうしていただくようにと思います。ですが、先ほどいちき串木野市で「統廃合基準」と言いましたけれども、統廃合基準というのはどんなのが統廃合基準になっているのか、示していただければと思います。
○大久保哲志教育長 統廃合基準というものが、作っている市町村では実際にあるわけでございますが、これは一つは国が学級の適正規模、つまりどれぐらいの学級が小学校、中学校あればよいかというのを示したものがございまして、それに基づいて基準を定めている市町村があって、それを今、議員がおっしゃった統廃合基準と言っているものでございます。
○17番(出水睦雄議員) その統廃合基準なんですけれども、出水市ではそれに当てはまるところがあるのか、ないのか、それだけ教えてください。
○大久保哲志教育長 今、私が統廃合基準を作っている市町村があると申しましたように、この統廃合基準というものは全ての市町村で作成が求められているものではございませんで、先ほど申した国が適正規模の学校というのは何クラスぐらいあるというのを基に、それぞれの市町村が統廃合の基準というものを必要によって定めていくというような形になっておりますので、出水市にはこの統廃合基準というものは、定めてありません。
○17番(出水睦雄議員) この今の学校の在り方なんですけど、地域住民の方からのいろんな意向とかが上ってくるんではないかなと思うんですけど、具体的に学校とかそういう関係について上がってくる事例があれば、もしよければ教えてください。
○大久保哲志教育長 私が教育長に就任しましてから、地域の方々から統廃合ですとか、こういったことの意向についての意見は伺っておりません。
○17番(出水睦雄議員) いいことだと私は思いますので、これからもそれを遵守していただければと思います。
次に、学力テストについてなんですけど、21年度の全国小・中学校の学力テストで小学校が8番目、中学校が30番目という結果が出ております。22年度は小学校理科において、鹿児島県は5番目、5番目はすごいですね、という結果が出ております。この成績について、教育長としてはどのように思われますか。
○大久保哲志教育長 今、鹿児島県が全国で何番目というような御発言がありましたけど、この全国の学力学習状況調査というものは、もともとその目的と申しますのが教育施策の成果と課題を検証して、その改善を図ることでありましたり、児童・生徒への教育指導の充実、そしてまた学習状況の改善に役立てていくと、こういったことが目的でありますので、国にしても県にしても、例えば都道府県ごとの順位とか、それから市町村ごとの順番とかは特に示してはいないんですけれども、報道にもありましたように全て一覧に示してありますと、大体どれぐらいの順番というのは分かるということでおっしゃったことだとは思っております。
そのことを踏まえまして、私のほうから、それについて少しお伝えしたいと思いますが、まず、この昨年度の鹿児島県の全国での小学校・中学校の状況でございますが、私が見る限りでは、やはり小学校に比べて中学校の通過率が全国として低くなっておりますのは、身につけた知識とか技能、こういったものを活用して解決を図る総合的な問題への対応が不十分であったのではないかと、まず考えております。
それから、理科の通過率が高かったことでございますが、この件につきましては、実験や観察などを通して学習した内容について、演習問題を解いたり、個別指導や補充指導を取り入れたりして、授業改善等で学力の定着が図られたりした結果ではないかと捉えております。
○17番(出水睦雄議員) いろんな評価をしていただいてですね、以前は鹿児島県の中で出水市は何番目ぐらいとか、上位にあるとか、そういうあれが出てきたことがあるんですけど、今、県下においてどの程度の成績が公表できるのか。もしできるのであれば、ここは進んでいるよ、ここはちょっと落ちているよ、そうしたらここをもうちょっと教育しようか、というような方向があるのであれば教えてください。
○大久保哲志教育長 この学力の結果については、先ほども申しましたように、本来は他市町村とか他県と比べたりするものではございませんけれども、地域の方々でございましたり、あるいは保護者の方が非常に関心を高く持っておられるということは十分理解しておりますので、そういう意味で出水市の現状というものをしっかりと把握して、取り組んでいかなくてはいけないと、私も思っております。
現在の出水市の状況でございますが、今年度の結果はまだ細かい分析はできておりませんけれども、ここ数年の出水市の通過率、先ほど言いました正答率ではございますが、これについては大体県の平均と大きな違いはございません。大体同等か、1、2点低いというような状況が続いております。そういう意味では、先ほど話をしましたそれぞれの問題に対する個別指導とか補充指導とか、こういったものも充実させていく必要があると考えております。
○17番(出水睦雄議員) 生徒たちを、もうちょっと導いていただければと思います。
出水の教育制度の中で順調にいっているということだと思うんですけど、特認校制度なんですけど、教育長自体が特認校制度については順調にいっているとお考えですか。
○大久保哲志教育長 この出水市の特認校制度といいますのは、小規模校及び地域の活性化を図るために、子供たちの個に応じた指導とか、体験を通した特色ある教育活動、そして学ぶ楽しさを味わう豊かな人間性を培いたいと、こういった思いを持った方々が参加するものでございますが、現時点で出水市内で特認校制度を活用して通学している生徒が全部で116人おります。そういった希望者が多いことも考えますと、この特認校制度は順調に進んでいるというふうに理解しております。
○17番(出水睦雄議員) 特認校制度で通っている方が116人ということなんですけれども、この116人の内訳というのは分かりますかね。どこにどのくらいの方が行っているとかですね。
○大久保哲志教育長 特認校制度でそれぞれの学校に何人に行っているかという御質問だったと思いますが、小学校でありますと特認校が5校ございまして、現在、大川内小に44人、蕨島小に15人、上場小に9人、鶴荘学園に7人、切通小学校は現時点では特認生はおりません。中学校では、鶴荘学園に24人、大川内中学校に17人という状況でございます。
○17番(出水睦雄議員) この116人の中で、他県から何名の方が来ているとかあるんでしょうか。
○大久保哲志教育長 この特認校制度は転入学の要件がございまして、その転入学の条件の中に、自宅から通学、保護者の送迎または公共交通機関を含むんですけれども、ができる生徒ということで、現時点では県外からという者はおりません。
○17番(出水睦雄議員) 他県はないということは、鹿児島県以外からはないということで、出水市以外からはあるんですか。
○大久保哲志教育長 出水市以外から、例えば転入をして、そして出水市に住んで、そして特認校制度を使って特認校に通学しているという例はございます。
○17番(出水睦雄議員) 詳細はいいんですけど、いろんな形で他地域に行くということは、通常慣れた所から離れるということですから、そこに行ったときに、また教育を受けたときに、いろんなことが起きると思うんですけど、前はよくいじめが出水小は何件だったとか発表があったりなんとかしていたんですけど、やっぱりそういういじめとかはあるんですか。件数的にはですね。
○大久保哲志教育長 まず、特認校制度の中でと、まず考えてお話させていただきますけれども、特認校制度を利用する生徒の中には、確かに例えば大規模校に馴染めなくて、先ほど言いましたように、個に応じた指導であったり、あるいは特色ある教育活動を体験してみたいというようなことで、プラスに考えて特認校制度を利用する者もおれば、先ほど申したように、大規模校が少し自分として合わないので、小規模校でやりたいということで来る児童もおりますので、そういった意向は把握しております。ただ、いじめによって特認校制度を利用してというふうに、直接的なことでは聞いておりません。
○17番(出水睦雄議員) それはないということで、出水市全体では、そういういじめとかはあるんですか。
○大久保哲志教育長 特認校制度とは関係なく、出水市全体でいじめの件数ということですね。このいじめに関しては、全国的にそうですけれども、いじめというのはゼロにするのが目的ではなくて、いじめを1件でも多く発見して、そして解消を図っていくということで、このいじめの認知をしっかりとしていこうというようなこともございますので、今年はまだ途中ですので、昨年度の数でいいますと小学校・中学校合わせまして、認知した件数が689件です。
○17番(出水睦雄議員) そういういじめが問題視されない程度で、こうして対策をお願いしたいと思います。
教育委員会についてなんですけど、教育委員会というのは学校教育で重要な役割を持っていると思うんですけど、教育長を含め教育委員が5名ですね。その会議は月に何回行われていますか。
○大久保哲志教育長 教育委員会は定期的なものでございますけども、月に1回開催しております。
○17番(出水睦雄議員) この1年で、教育長も含めて、教育委員の方が3名、新しく代わられました。新しい方針とかは、この新5名の中でいろんなことを話されたと思うんですけど、あるのでしょうか。
○大久保哲志教育長 先ほど、私、最初の回答の中で、教育大綱と教育振興基本計画というものをお話しましたけれども、本市の教育方針につきましては、この市の教育大綱と連携して、国や県の教育振興基本計画を参酌して方針を定めておりますので、教育委員会がその変更がある度に、この方針が変わるというものではございません。
○17番(出水睦雄議員) 子供たちのために、一生懸命頑張っていただきたいと思います。
次に移ります。先ほど、漁業者と人数とか言いましたけれども、これ新規の農業者が12名おられるというふうな話だったと思うんですけど、具体的に漁業者としては新規は先ほど聞いたんですけど忘れてしまいまして、もう1回お願いします。
○中村孝文農林水産整備課長 令和4年度の新規に組合員になられた方が5名いらっしゃいまして、内訳といたしましては、海苔の後継者の方が1人、新規で行いたい方が1人、あと漁業者の方が3人と伺っております。
○17番(出水睦雄議員) その漁業者に対しての補助とかは、どのように。新規でやられるということは、かなりマイナスからの出発になると思うんですけど、この補助事業とかはいろいろあると思うんですけど、どんなものがあるか教えてください。
○中村孝文農林水産整備課長 新規漁業者につきましては、人材の確保と育成のために、新規に漁業者として就労をする方と、その方の技術の指導をする方、里親漁家といいますけれども、その両方を支援する事業を第2回定例会において承認をしていただきました。漁協さんにお聞きいたしましたところ、問合わせ等もあるという話を伺っておりますので、事業の活用に向けて、連携を図っていきたいと思っております。
○17番(出水睦雄議員) 漁業者も手厚く新規就業をお願いしたいと思いますが、これ新規農業者の12名に対しては、まだはっきりよく覚えていないものですから、先ほど言った漁業に対しての補助なり、新規に関してはどんなことが行われるか教えていただけないですか。
○中原克章農政課長 新規農業者に対する支援制度ということでございますが、例えば例を挙げますと、年間150万円を給付をする事業であったり、先代から農業を引き継いだ後継者に対する機械導入支援の事業であったり、市単独事業としましては、融資の償還金の一部を助成する事業であったりというところが、例として挙げるところでございます。
○17番(出水睦雄議員) 新規で事業を起こす、就業するということは不安が多々大きいと思いますので、できるだけ手厚い補助をお願いしたいと思います。
以前、私はエビの養殖場が裏にあるということで、エビの養殖をしたらどうかというような形でクルマエビ養殖場のことを質問しました。現状は、今どうなっているのか、教えていただけないですか。
○中村孝文農林水産整備課長 令和3年度に北さつま漁協さんにおきまして、試験的に海苔の養殖をされております。結果といたしましては、水温が低かったということもございますけれども、出来高もよくて、採れ高、売上げともによかったというふうに聞いております。
今後の活用につきましては、また今年度も引き続き行っていきたいというような話もございまして、施設の有効利用等につきましては、また引き続き検証をして、漁協さんとも協議を行ってまいりたいと考えております。
○17番(出水睦雄議員) 今、北さつま漁協での漁獲量ですが、大分少なくなってきて、以前から磯焼けや水温上昇が激しくて、漁獲量が少なくなっているのではないかというのがあったんですけど、現状ですね、その漁獲量は回復するのか。そういう見込みがあるのか、ないのか。
○揚松智幸農林水産部長 漁獲量は、ここ数年、横ばいから若干上がっている、アジなども上がっているようでございます。
磯焼けが全ての原因かというところでは、ちょっと我々では判断ができないところです。
○17番(出水睦雄議員) 以前、市の補助の下かは分かりませんけど、漁礁の設置とか行っていたと思うんですけれども、大分前だと思うんですけど。その漁礁を設置するということは、海面ではなくて海中・海底の現状を、あの頃は把握されていたんじゃないかなと思うんですけど、今市として確認をする。その確認をしながらいろんな対策を行うべきじゃないかなと思うんですけど、その漁礁についてもですね。その点、どのような考えを持っておりますか。
○揚松智幸農林水産部長 漁礁の調査ですが、恐らく「以前」とおっしゃったのは、多分平成の頭ぐらいのことだと思います。私自身が平成13年から17年まで、水産の担当をしておりました。そのときに、県の普及所がまだ出水にありましたので、そのときにROVという水中カメラを入れたことがあります。ただ、出水市は内海になっております。海底のほうが大分ヘドロ化しておりまして、砂を巻き上げ、漁礁の近くまでは行くんですけれども、なかなか確認ができなかったというのが、実際です。そのときに、我々県の普及員と一緒に1本釣りをしてみました。そうしたら、やはり漁礁の近くには、そういった魚がついておりました。多かったのは、もちろんアジです。そのほかにアイゴ、ヤノイオと言いますね、これがやはりかかってきたのもあります。ですので、漁礁は確かに有効性はあるのではないかということで、北さつまでは、平成26年から29年度において漁礁の設置をしておりますので、またこれから漁獲量については、それぞれ調査をしていくものだと考えております。
○17番(出水睦雄議員) 漁礁等も確認していただきたいと思います。ですが、磯焼けとか、なかなか水中カメラで見れないとかおっしゃいましたので、その磯焼けについて、水中カメラだけではなくて、昔で言えばアクアランドですか、水中に潜って実際に見てみる、そういった対策はできないのでしょうか。
○揚松智幸農林水産部長 以前より、阿久根市のほうが、そういうダイバーの方がいらっしゃいますので、阿久根市は藻場の造成を北水協という北薩地区の水産改良普及協議会というものの事業を活用してやられております。我々の出水市では、そのときには海底耕うんというか、海底清掃をやった事業があるんですが、阿久根市にお尋ねしたところ、設置はすると。そういう藻場ができるような種付けをやるんだけれども、1年すれば食害に遭って、結局また元に戻ってしまうと。これのイタチごっこだということで、あそこはウニの駆除をやったり、「伊勢えび祭り」などもあると思うのですが、そういうのでやっていらっしゃるということです。
出水市としてやれるとすれば、試験的にやってみて、それがどの程度いくのかということぐらいしか、今のところちょっと想定ができません。
○17番(出水睦雄議員) やることをやってみてほしいと思います。特に、海藻とかの植栽ですね、これはとても魚の成長なり、増える要素を持っておりますので、保護政策を行っていただきたいと思います。
次に、農業なんですけど、今年もタニシの食害にいっぱいやられました。宇都議員も前回、タニシのことを質問もされたんですけど、本当に今年は大変でした。前回、質問したときに、渋谷市長に尋ねました。「稲がどうやってタニシの害になるか、市長は御存じですか」と言いましたところ、結果は忘れました。椎木市長は、タニシがどうやって食うか御存じですか。
○椎木伸一市長 私も農家の出身で水稲も作っておりましたので、当時からジャンボタニシの被害は受けておりましたので、よく存じ上げております。田んぼを作るときに定植してから、水口から水が入るわけですけど、多くはそこから侵入してくるというようなことで、定植して3週ぐらいまででしょうかね、苗が丈夫になるまでのまだ柔らかい時期にタニシが根本を食べてしまって、それが折れて落ちてというようなことで、せっかく定植したものが大きくなる前になくなってしまうと。また、さらに追加で定植をしなきゃならないというような状況。それから、あとでピンク色の卵を産みますので、それらを私も集めて、水の中に放り込んだりした覚えがございます。
それと最近、捕獲機を考案されて、新聞報道等にありましたけれども、そこに行きまして、自分も実際に作らせていただきました。学校でも教育委員会のほうでも子供たちにも体験で作らせていただいて、農家に配付していただいたということもございますけれども、ジャンボタニシ、南米から食用で運ばれて来て野生化して、非常に厄介なものでございますけれども、いろんな薬剤散布も含めてございますけれども、これからもいろんな農家の皆様に御協力いただきながら、対応をしていきたいと考えているところであります。
○17番(出水睦雄議員) 担当の方も、いろいろ教えてはいただいているんですけど、市長もこうやっていろんな形で卵から絶やすということもされていたと思うんですけれども、今年、田んぼを1週間ほど早く植えたのかもしれないんですけど、天気のせいか植えてからタニシによる食害がすごい面積だったもんですから、田植え機で再度植え直したくらいでした。初めてでした。こんなに多く、今までは2回、3回とか植える程度だったんですけど、一面が1畝、2畝くらいかな、それが何枚も食われていまして、やはりこの対策は出水市、また農家全体が考えていかなければならない問題だと思うんですけど、行政も有効な方法を今御教授いただいたんですけど、さらに勉強をしていただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。
○揚松智幸農林水産部長 もちろん、ジャンボタニシの被害対策について、農政でも手をこまねいているだけではいけないなということもありますが、事実、撲滅まで至るのかなというのは、私自身が思っております。私も今年度、出水議員ではないですが、10日ほど早く植えました。ところが私、今年、苗が大きくなってから植えたのと、浅水というか1センチから2センチ程度で張っていたところ、今年はほとんど植え継ぎもせずにできました。周りにはもちろん、タニシはいっぱいいました。今年は取水口にネットを張ったりとしたところが功を奏したのかなと思いますので、ぜひ、出水議員も一緒にそういう対策を取っていただければと思います。
○17番(出水睦雄議員) 私のところの耕作地は、ゼロメートル地帯なんですよ。排水を用水に上げるんですよね。皆さんの所は米之津川からとか来る量だと思うんですけど、排水を上げるということは、タニシがいっぱいいるところを、また用水からやるわけですよ。何とかならないかなと思っているんですけど、先ほど言われた網をする、それもしてみました。結果は大分よかったです。ですけど、その前に入っていたタニシには効かないでした。
私が考えるところは、その排水を用水に上げるところ、コイがよくタニシを食べてくれると。ですから、米之津川でタニシの卵を多分見られたことはないと思うんですよね。大きなところ、水がいっぱい溜まっている所にタニシはいないと思うんですけど、ですから冬場でもコイを放しておくとかですね。スッポンとかも食べてくれますから、そういうできる対策を。今はもう秋になったから水を落としますから、だから水を貯めているということで、子供たちがとか、そういうことも考えられますけど、ある程度は泳げるような状態でしておけば、その排水溝からの害は防げるんじゃないかなと思うんですけど、どうでしょうかね。
○中村孝文農林水産整備課長 ただいまの質問でございますが、今言われたようなことをするとしましたら、用水が来ない時期に排水路等をせき止めてコイを飼ったりですね、そういうことになろうかと思いますけれども、その際につきましては、断面の確保であったり、用水が来ないということで水の水質の問題であったりとか、その辺りも出てくるのかなと考えておりまして、ただ水路管理者との協議とか、そのようなことで解決できる部分もあろうかと思いますけれども、その辺の対策の検討が必要になろうかと考えております。
○17番(出水睦雄議員) 話をされて対策等になればいいと思いますので、よろしくお願いします。
圃場の水口、取水口なんですけど、これが取水口も排水溝もかなり土地改良事業から多分、半世紀、50年程度はたつのではないかなと思うんですけど、取水口を閉めても壊れているんですよね。私が壊したかもしれないですけど、壊れているところからタニシがひょこひょこ入ってくるわけですよ。それを取水口を完全に開け閉めできる状態にもっていきたいと思うんですけど、結構お金がかかると思うものですから、補助事業は何とか、市長、お願いできないでしょうか。
○椎木伸一市長 おっしゃるように、土地改良施設につきましては約40年経過をしておりますので、御指摘のように不備な点も多々出てきていると思います。土地改良区とまた協議をしながら、いろんな補助の導入、できるところからやっていこうということになっていますので、協議をしていきたいと思っております。
ジャンボタニシについては、先ほど議員のほうからも御披瀝いただいたように、寒さに弱いということがあって、できるだけ早期に植え付けてもらうとかですね、あるいは水の管理を4センチ以下に落とすと食害が極端に減るそうですので、そんな取扱い。あるいは広報紙でもPRしていますけれども、冬場の耕起とかですね。冬場に寒さにさらして駆除する。それから、水の泥上げとかですね。それで基本的には卵は水中ではふ化できないそうですので、そういった駆除の方法とかですね、いろいろありますので、そういった周知なんかも徹底していきたいと考えているところです。
○議長(田上真由美議員) ここで、暫時休憩いたします。再開を午前11時15分とします。
午前11時00分 休 憩
午前11時15分 再 開
○議長(田上真由美議員) 再開いたします。休憩前に引き続き会議を続行し、出水睦雄議員の質問を許します。
○17番(出水睦雄議員) その取水口とかの補助事業は、農家の皆さんがいかに大変かというのを分かってほしくて、ぜひ、実現させていただきたいと思います。
私の作っている田んぼは、ゼロメートル地帯です。台風、大雨、満潮が重なるときは必ず、必ずじゃないな、数日間も池または湖になる場合があります。タニシも隣の圃場から越境して来るのもあります。それを防ぐためにも、早めの福ノ江ポンプ場の起動と能力の増大をお願いしたいと思いますけれども、どうでしょうか。
○中村孝文農林水産整備課長 福ノ江排水機場についてでございますが、この排水機場につきましては、県のほうで令和3年度から更新事業を進めているところでございます。現在は、今言われた満潮時で降雨時のときには職員のほうで現地に行って、準備をして起動をしているような状況でございますけれども、この更新が完了いたしますと、自動運転であったり遠隔操作であったり、そのような状況となりますので、今よりもよりよい管理ができるものと考えております。
○17番(出水睦雄議員) ラムサール条約に移ります。
その条約の中の認証の中ですけど、自治体のブランド化とか書いてあったんですけど、自治体のブランド化ってどういったことで、どういうふうにされるのか教えていただけないですか。
○椎木伸一市長 ラムサール条約は御存じのとおりのことでございまして、478ヘクタールのツルの越冬地を国際基準に合った環境のすばらしい水鳥のねぐらといいますか、そういったものに重要な湿地ということでの登録でございます。それを使って、いろんな産業振興も含めて、誇り醸成とかやっていこうということになってございます。
今年5月に決定をいただきました、認証式はまだ秋ですけれども、11月頃だそうですけれども、自治体認証につきましては、制度自体がまだ日が浅いわけでございまして、日本では新潟市と出水市が第1号ということでございます。これにつきましては、そういった環境保全あるいはラムサール条約等の登録に基づく、いろんな施策を積極的に展開しているというようなことで、12項目でしたか、基準がございます。これをクリアすると認証されるというシステムでございますが、これは478ヘクタールにこだわらず、市全域でブランド化ができるというような優位性がございますし、そういった取り組んでいる自治体だという市自体のイメージアップにも繋がるものだと認識しております。よって、ラムサール条約認証時に作りましたラムサールのロゴマークが、ツルのマークがございましたけれども、これらを使いまして市全体で作られる、あるいは製造される農林水産物加工品等に付加価値を付けるために、そのブランドマークを使ってPRしていきたい。そのことが市全体の付与発展に繋がるんだというようなことで、範囲的には市全体を指すものだと捉えているところであります。
○17番(出水睦雄議員) この制度はスイスのグランで令和4年5月で承認されたんですけど、この中で各条約国の事務局のウェブサイトで紹介されるということなんですけど、こういったウェブサイトて、どのような形のウェブサイトなんですか。
○松岡秀和商工観光部長 認証自治体を紹介するウェブサイトになります。今のところ英語だけになりますけれども、全世界にPRできるというものでございます。
○17番(出水睦雄議員) 利用と保全計画の作成がしてありますが、この保全・再生・賢明な利用・交流・学習とあり、越冬地利用調整が本市は含まれます。こういったことがありますけれども、行動が制限された中での観光客が満足できるようなツルの見せ方というのは、どのような考え方を持っていらっしゃいますか。
○松岡秀和商工観光部長 利用調整事業、数年、期間を長くしてやっております。今年度はシーズンを通しましてツル観察センターの屋上から早朝の飛び立ちを見ていただけることになります。それから、東干拓のほうにはハイドと呼ばれる野鳥の観察所、移動できるタイプにしたいと思っておりますが、それを設置しまして、ツルや野鳥などを驚かさずに観察、撮影ができるということになります。
それから、環境に優しい電気自動車の貸出し、ツル観察センターから東干拓のほうに指定ルートを通っていただくということも可能になりますし、民間企業の協賛をいただきまして一眼カメラや双眼鏡の貸出し等も行う予定としております。
○17番(出水睦雄議員) 観光客がいっぱい来るような施策をどんどん推し進めていただきたいと思います。
出水市は令和4年6月6日、ゼロカーボンシティを宣言されました。どのような計画で行っていかれるのでしょうか。
○冨田忍政策経営部長 今後の取組についてのお尋ねでございます。先ほど、市長のほうからも答弁がございましたように、取組自体は非常に幅広く横断的に取り組んでいく必要がございますので、庁内で関係する部署でプロジェクトチームを発足させたところで、これから取り組んでいくことになります。
様々な分野、特にエネルギー関係については必要な対応等をですね、時間のかかる事業でございますので、先行して取り組むこととしております。あと、SDGsの取組と関連する、あるいは域内の地域の経済循環、そういったものと組み合わせた農産品等も組み合わせた事業展開をしていきたいと考えております。
○17番(出水睦雄議員) 2050年に二酸化炭素排出量を実質ゼロにしようとしているわけですが、現在の排出量は分かりますか。
○青﨑譲二企画政策課長 環境省が公表しております部門別CO₂排出量の現況推計(2019年度版)によりますと、本市の二酸化炭素排出量は30万4,000トンとなっております。
○17番(出水睦雄議員) 2050年ということは、ちょうど私は1951年生まれです。100歳です。これ見届けることは可能だと思いますか、市長。
○椎木伸一市長 見届けられるように、共に長寿でいたいと思っております。
○17番(出水睦雄議員) 再生エネルギーを利用する、さらに推進するなど、市民と事業者、協働により地球温暖化防止対策を進めるとともに、令和6年度の出水市総合計画の改定に向けて、新たな施策・取組を検討するとあります。どのようなことなのか、ちょっと示していただければと思います。
○青﨑譲二企画政策課長 先ほど、市長それから政策経営部長からも答弁がございましたとおり、現在、庁内の関係部署で、特にエネルギー政策を検討するプロジェクトチームを発足させたところでございます。今からその具体を詰めていこうと考えております。そのプロジェクトチームの中で施策を検討しながら、次期総合計画に反映していきたいと考えております。
○17番(出水睦雄議員) 出水市は「ツルと歴史のまち」で売っているわけですけれども、農業のまちでもあると思います。
地球には大気中に7,500億トンの炭素があると言われております。土の中には1兆5,000億トンの炭素があると言われています。ですが、今までに5,000億トンの炭素が土から大気中に移行したといわれて、出水市として炭素を土に取り込む農業をしたらと考えますが、どうでしょうか。
○冨田忍政策経営部長 議員御提案の内容は、4パーミル・イニシアチブという土壌に炭素を返すというか、そういうことかと思います。そういうものにつきましては、いわゆる特に農業分野と親和性が高い取組になろうかと考えております。ゼロカーボンに向けた取組の一つとして、我々も調査研究して参りたいと考えております。
○17番(出水睦雄議員) プロジェクトをつくって、これからやるということは聞いて分かりました。その中で私の話も聞いていただければと思います。
佐世保市では吉田俊道さんという方が、微生物を使った農業を現在もう普及されております。この農業を主として導入されてはいかがですか。
○揚松智幸農林水産部長 導入というのが、どういったものかとは思いますが、導入されるのは農業を営まれる方だと思います。我々として、その佐世保の吉田さんがされていらっしゃる微生物を使った、確か廃棄物の野菜などを漬物にして、それを擦りこむとか、そういうことだったと記憶しております。そういったものができるかどうか、ということだと思うんですけれども、今現在の農業は昔の焼き畑農業から始まり、それから収穫量を増やすために、今現在の栽培技術等になっているかと思いますので、そういったものも含め、普及所それからJAさんともこういうことは協議をしていかなきゃいけない問題だと思っております。
○17番(出水睦雄議員) COP21、2015年フランスでの脱炭素計画、4パーミル・イニシアチブ、地球上に貯留された炭素量を毎年4パーミル、0.4%増やすということが決議されたと思います。出水市でもチャレンジされるのでしょうか。
○椎木伸一市長 脱炭素化は1市、町では達成できないものではあります。ですから、全世界的にやはりそういった方向でSDGsを中心に取り組んでいくべきものだと理解しております。私どもは、先ほど申しましたように、そのプロジェクトの中で、より具体的な計画をつくり、それに基づいて目標年次に向かって取り組んでいかなければならないと思っておりますので、この4パーミル・イニシアチブについても非常に重要な一つの取組だと認識しております。
○17番(出水睦雄議員) そのためにも、バイオ炭が有効とされております。バイオ発電の取組はいかがでしょうか。
○椎木伸一市長 バイオ発電につきましては、今、全国的に見まして、あまり上手くいっていないような状況ではあります。市内でも、取り組む企業のお話がございましたけれども、途中で断念されたというような経緯もございます。エネルギー関連の政策につきましては、私どもも取り組んでいかなければならないという認識は持っておりますので、今後、調査研究をしながら早急な実現に向けて対応していきたいと思っております。
○17番(出水睦雄議員) 炭素、炭は何か100年から1万年分解しないというそうです。間伐材でバイオ発電を行い、炭は発電後の肥料としても活用できる。また、炭自体が畑等に有効であるとも聞いています。これを出水は竹もいっぱいあります。間伐材もいっぱいありますので、炭を量産できるのではないかなと思いますけれども、どうでしょうか。炭をいっぱい作ろうという気はございませんか。
○揚松智幸農林水産部長 間伐材などでのバイオマス発電、バイオ発電というものが今あるところで、近くではさつま町さんのところに、ここ最近できております。今のバイオ発電自体が、輸入のほうが多いというのが聞いております。それは、やはりどうしても値段の関係、採算の関係だったと思います。また、以前は多分、御自宅の畑・田んぼ等でそういうもの、炭は作れたかと思いますが、ここ何十年かの環境問題、それから生活への障害などなどあって、今現在に至っていると思いますので、こういった事業所あたりとも協議をしながら、先ほど市長が答弁されましたように検討していきたいと思います。
○17番(出水睦雄議員) 脱炭素の中で、炭自体を日本では炭素クレジット制度、J-クレジットというのがあると聞きました。これは、どのような性格のもので、出水市の農業にも活用できないものですかね。
○青﨑譲二企画政策課長 議員御指摘の炭素クレジット制度、J-クレジットについてです。2020年9月に土壌改良剤の炭について、日本政府のJ-クレジット制度に認められたところでございます。ただ、この制度自体、プロジェクトの実施者と購入希望者との相対取引になる制度でございます。ですので、市としましては、本制度の周知等、市で取り組めることについて検討して参りたいと考えております。
○17番(出水睦雄議員) 海の海藻も炭素を蓄えるといいます。環境にも重要な役割をすると思います。ラムサール条約でツルの来る湿地が登録されました。釧路にはツルの公園もあります。子供のタンチョウもこの間、見て来ました。1年を通して観光客が来ます。出水もそんな公園が欲しいなと思いました。
最後に、環境に最大限注意を払いながら栄える出水市をつくりたいと思います。市長、考えはどうでしょうか。これで、終わりたいと思います。
○椎木伸一市長 議員、御提案というか、おっしゃったとおり、出水市は非常にポテンシャルの高いところだと以前から申しておりますけれども、一番ポテンシャルが高いのは、やはり環境のすばらしさだと思っております。これを全面に引き出して、ラムサール条約等を活用しながら引き出して、その上で観光振興、それからいろんな農林水産物の付加価値を付けるような産業振興、そういったものに繋げながら、子供たちに郷土愛を、そして市民が環境の良さを誇りに思えるようなそういったまちになれればいいなと思っておりますので、今後も環境を重視した姿勢を取り組んでいきたいと考えております。
○議長(田上真由美議員) 次に、吉元勇議員の質問を許します。
○12番(吉元勇議員) 本日2番目の質問者、吉元です。よろしくお願いします。
市の補助金団体への補助の在り方について一般質問でどうやって取り上げるべきか、まとめられない状況であります。
平成27年12月。大雪になったその日に補助金団体の理事が工事の説明を求めるために夜遅く、しかも大雪の夜に工事業者を呼び出すことを行っています。地元の業者は市役所に出て来れましたが、大隅半島の工事業者は国分IC近くまでは来れましたが、大雪のため出水には行けない。そのことを伝えると、「新幹線で来い」と。結局、大雪の関係で出水市役所には来れず、しかしその後その2工事業者並びに事業者は、何らかのお金をこの団体に支払っているようです。ただ、このお金が補助金団体に入金されたかは確認が取れてません。
この補助金団体の一理事が行ったことをどうやって一般質問で取り上げるかが、私の中で課題でありますが、この課題を持ちながら今回は大項目6つの質問を行います。子供たちに代わっての魂の叫び、そのような気持ちで質問させていただきます。
まず、鹿児島県内の公立学校にて発生した教職員による生徒への指導死のことについて伺います。2015年に奄美市及び、2018年に鹿児島市で中学生が自殺しました。それぞれの第三者の調査委員会が、どちらの自殺もその原因が教職員による指導の結果と結論づけました。教員による指導死です。このことについて、まず出水市教育委員会ではどのように情報収集をされましたか。2番目、出水市内の教職員に対してこの指導死のことをどのように指導していますか。3番目、児童・生徒に対して教職員が大声で怒鳴ったり、集団の前で叱ったりして恥をかかせるような事案は発生していませんか。また教職員が児童・生徒に対して恫喝的な指導や体罰に近いような事案がないかアンケートを取っていますか。
以上の点について答弁を求めます。
2つ目の質問ですが、公立学校の高木の安全管理について伺います。曽於市の小学校で校庭の高木の枝落下により校長が死亡した事故が発生しました。この死亡事故について市長、教育長は学校の安全管理の点から、どのようにあるべきと考えましたか。
この事故が発生した後、市内の学校に対して安全面からの調査を求めましたが、その調査結果をどのように受け止めましたか。安全対策のための予算措置は、どのようになっていますか。今回の調査を樹木医にもお願いしていますが、その調査結果をどのように生かしますか。答弁をお願いします。
3つ目の質問は、公立学校の制服について、性的マイノリティの観点から伺います。公立学校における男女混合名簿が導入されて2年目を迎えています。学校現場で、その導入の目的が進んでいるかはまだ十分ではありませんが、名簿と合わせて制服の、特に女子のスラックスの導入も進めなければなりません。この点の協議はどのようになっていますか。
4つ目の質問ですが、公立学校の救急車の手配について伺います。市内の公立学校で児童・生徒が救急車を呼ばなければならない状況が発生したにもかかわらず、救急車を呼ばない事案が発生しました。なぜ、このようなことが何回も発生するのか。そもそも救急車を呼ぶ事案についてのマニュアルはあるのか。この点、どのようになっていますか。答弁を求めます。
5つ目の質問ですが、シルバー人材センターへの市道における除草と草刈りの契約に関する予算増について伺います。
国道、県道ばかりではなく、市道の草丈の伸びが早く、草だらけの道路が多くなっている状況です。市道の草刈り等については市民の協力も必要ですが、それと合わせて、シルバー人材センターへの委託費も増やすべきです。具体的には現状の1.5倍は必要と考えております。美しい街づくりは道路の景観がよくならないと成り立ちません。この増額予算について令和5年度から、この考えを導入すべきです。どのように考えますか。
最後の質問ですが、コロナ患者の面会について伺います。コロナ患者の特に重篤な状態の患者について、あるいは状態がかなり悪かったり、命に関わる状況になった場合には、家族の方に面会をさせてあげたい。また、させてあげるべきだと考えます。遺族になるかもしれない。患者、そして、その家族のことを考えると、この面会のことも前に進めなければならないと考えます。誰かが考えて前に進めなければならないとも考えます。
この点について、出水総合医療センターでは何らかの協議や話題等について答弁できる点があればお願いします。
○椎木伸一市長 吉元勇議員の御質問にお答えいたします。
市道の除草作業につきましては、シルバー人材センターへの委託や市の道路清掃作業員により直接実施しているほか、自治会においても除草等奉仕作業報償費制度を利用し、清掃を実施していただいている状況であります。
しかしながら、御指摘のように、シルバー人材センターへの委託につきましては、作業員の不足が原因で、繁茂期には計画どおりに作業が進まないのが現状となっているところであります。また、これまで自治会清掃で作業していただいていた箇所についても、高齢化に伴います地域の清掃活動の減少により、市で沿道の除草や維持管理を行う範囲が増えてきているところであります。
このようなことから、シルバー人材センターへの委託料の増額を検討する前に、まずは現在も一部で実施しております路肩等のコンクリート施工によるメンテナンスフリー化を進めながら、作業効率の高い除草機材等の導入を検討するなど、作業の簡素化・効率化を図り、適正な維持管理に努めてまいりたいと考えているところであります。
○大久保哲志教育長 吉元勇議員の御質問にお答えします。
議員が指導死と言われる事案に関する情報収集は、該当市教委からの聞き取りや県教委からの情報提供、新聞報道等で収集を行っております。
同様の事案の発生を防止する観点から、児童・生徒を指導する際は、たとえ身体的な侵害や肉体的苦痛を与える行為でなくても、いたずらに注意や過度な叱責を繰り返すことは、児童・生徒のストレスや不安感の高まり、自信や意欲の喪失など児童・生徒を精神的に追い詰めることにつながりかねないこと。教職員にとっては日常的な声掛けや指導であっても、児童・生徒や個々の状況によって受け止め方が異なることから、特定の児童・生徒のみならず、全体への過度な叱責等に対しても、児童・生徒が圧力と感じる場合もあること。そのため、指導を行った後には、児童・生徒を一人にせず、心身の状況を観察するなど、指導後のフォローを行うことが大切であること。これらのことを管理職研修会や各種研修会等で指導しております。
教職員が児童・生徒を大声で怒鳴ったり、集団の前で恥をかかせるような事案の発生についての報告は受けておりません。また、アンケートについては、嫌なことをされたり、嫌な思いをさせられたり、嫌な思いをさせられている場面を見たり聞いたりしたことを無記名で記入する学校生活アンケートを月に1回、子供の学校適応感の変容が把握できる「学校楽しぃーと」等を各学期1回実施しております。
次に、公立学校内の高木の安全管理についてでございますが、曽於市での事故について聞き取りをしたところ、今年2月に樹木医による点検を行い、必要な枝打ち等が行われていたことから、予想できなかったとのことでありました。
本市では、学校から危険性が高いとの報告があった樹木は、現地確認を行い、その都度必要な対応を行ってきましたが、これまで以上に注意を払わなければならないと感じています。小・中学校、幼稚園に対し、重大な事故に繋がるおそれがある樹木を対象とした緊急点検と対策を指示し、報告のあった樹木については、職員が現地調査を行い、特に危険性が高いと思われるものを樹木医に診断を依頼しました。県が予算措置するかについては把握しておりませんが、本市において伐採等の必要な樹木を改めて整理し、時期を逸することのないよう適切に予算を計上したいと考えております。また、樹木医の調査結果については、学校に情報を提供し、学校運営協議会等で地域の理解を得ながら、対応を進めてまいります。
次に、公立学校の制服についてですが、現在、市立学校で制服または標準服がある学校は18校あります。その中で、女子にスラックスやズボンの着用を認めている学校が5校あり、着用に向けて検討している学校が13校あります。
次に、救急車の手配についてですが、全ての学校においては、危険等が発生した際に、教職員が円滑かつ的確な対応を図るため、学校保健安全法に基づき、危機管理マニュアルを作成することが義務づけられています。その中には、事故発生時の対処、救急及び緊急連絡体制が明記されており、必要と判断したら速やかに119番通報することになっています。しかしながら、教員は医療の専門家ではないことから、判断に迷い手配が遅れたり、手配をちゅうちょしたりする場合もあると考えられます。そのようなことから、学校の危機管理マニュアルの中には、頭部等への負傷の場合は、見かけ上の傷の大小にかかわらず直ちに救急車を手配することや、急に倒れて意識を失ったり熱中症が疑われたりする場合なども、救急車を手配することが明確に示されている例もあります。
学校が救急車を手配するマニュアル作成については、今後、他自治体の情報を収集して、調査研究していきたいと考えます。
○鮫島幸二病院事業管理者 吉元勇議員の御質問にお答えします。
コロナ感染症病棟における面会については、面会に訪れる御家族の病棟内での感染リスクを考慮し、原則として直接の面会は実施しておりませんが、患者さんはもとより、御家族の方々への心のケアになればと、タブレット等によるオンライン面会を実施しているところです。
コロナ感染病棟への直接的な面会は、患者さん御自身の大きな励みにもなり、御家族にとっても不安の解消につながるものと考えております。特に終末期と判断される感染患者やその御家族の心情をおもんぱかりますと、何とか面会の機会をつくることができないかを現在、検討しているところであります。
○12番(吉元勇議員) 午後からのほうにも質問になると思いますので、事前にはお話しましたけど、病院事業管理者のほうから、6番目の質問からやりたいと思います。よろしくお願いします。
今、少し鮫島事業管理者のほうから、何とか面会をさせることはできないかと考えていらっしゃる、まさに医療現場の心強い言葉だったと、僕は感じました。以前から、私は医療倫理のことを申し上げてきました。医療倫理のこと、病院事業の会計のこと、収支のことが大分話題になったときに、私はずっと言ってきたことが、収支以上に大事なことは、医療倫理だと。この医療倫理がないと、収支がそれを上回ってしまうと、とんでもないことになるといったような観点からの話です。やっぱり、こういうコロナ禍になると、いろんなものが制約になって、とても辛い思いをされている方が本当に多いんだと思います。鹿児島県内でも現在、約500人に近いような方が亡くなっていらっしゃいますけど、特に鹿大で発生した持病のないゼロ歳、それから11歳が亡くなったと。こんなときに鹿大にも確認しましたけれども、なかなかそういうことはお伝えできないというところがあったので、このときに家族が、お父さん、お母さんが近くにおれたのかなと、それを考えますと、何とか最期にまだ手のぬくもりがあるうちに、お父さん、お母さんに子供たちの手を握らせてあげたいなと、そういったことを含めたのが、僕は医療倫理だと思っています。ぜひ、こういうことは、なかなか国の方針だとか、大きな病院の方針だとか、それがあって、出水の総合医療センターの地方の公立病院はやりやすいような世論ができてから、やりやすいのかもしれませんけれども、でも私は思うのは、やっぱり今、事業管理者が言われたように何とか面会をさせてあげたいという気持ちがあれば、じゃあ、できるかどうか。厳しいけれども、それを上回る、やるかやらないか、そういったことに踏み込んでもらえればなと思います。インターネット等で病院のホームページを見ますと、病院事業管理者の話とか、あるいは病院長の話とか出てきますけど、ぜひ、今後は医師も、それから看護師も事業管理者も含めて、この特に小さい子供さんなんかが危ないといったときには、なんとか工夫して、感染防止もきちんとやって、「お父さん、お母さん、ちょっと近くに来てください」といったようなことを、ぜひ、この出水の医療センターから発信してもらいたいなと思います。そういうことを、どういう定例会をやるか分からんけれども、医師とか看護師さんたちとの定例会の中で、ぜひ話題から出していただきたいと思いますが、どう考えられますか。
○鮫島幸二病院事業管理者 ありがとうございます。我々のところにも、小児のコロナの患者さんは現在は入院しておりませんけれども、過去にも入院がありました。小児においては、私は小児科ですけれども、子供一人だけ預かるというのが非常に難しいので、通常はお母さんかお父さんの付添いをお願いして、それはコロナ病棟でも同様にお願いしています。コロナ病棟で付添いをされるということは、感染するかもしれないというリスクもあるんですけれども、それを考えても御家族のほうが「ぜひ、付添いをさせてくれ」というケースがほとんどですので、感染した場合はそれなりの対応をこちらで取りながら、通常は子供に対しては親御さんを付けているというのが現状でございます。
終末期になりますと、確かにいろんな御家族が面会ができない、亡くなってからも、そのままだびに付される、面会ができずに顔も見れずにということも、以前はあったと思います。そういうことは非常に家族にとっても心情的に辛いなというところは私ども感じておりまして、何とかそういうことがないようにできればなと考えております。
ただ1点、昨年の12月から1月ぐらいにかけて、当院は県内に先駆けて面会を進めるということをやりました。それが原因で2月にクラスターが起こったとは思ってはおりませんけれども、2月のクラスターの際に、終末期の患者さんで急変した患者さんの処置をしているときに、スタッフが感染してしまったということもありまして、なかなか感染症病棟に家族の終末期に入れるということに、本当に大丈夫なんだろうか、100%補償できるんだろうかというところは、常に考えておりますけれども、現状、だんだん世の中のほうも考え方がいろいろあると思いますし、我々もこのまま面会させないという方針だけではだめかなと思っておりまして、徐々に面会できる方法を今考えて、マニュアル化して、やろうとしているところでございます。
○12番(吉元勇議員) 出水の総合医療センター、医療倫理がしっかりしているなと改めて思いました。このことは、やっぱり世論の後押しも大事だと思います。僕はこの質問を、あるいは議員として取り上げるということを、南日本新聞の社会部だったかな、それからNHK鹿児島、記者のほうにも話をして、病院も恐らくそういう気持ちは持っている、やりたいと思っているはずだと。でも、世論の後押しがあれば、もっとやりやすい環境ができる。そういうことで、ぜひ報道のほうも、今の時代、報道が世論をつくる時代でもあるので、ぜひ報道もこういうことを取り上げて、やっぱり病院の立場も支えながら、もう世の中もコロナ禍になって2年半になりますので、そういったこともせないかんなということで、僕のこのインターネット中継を見ているか、あるいは録画を見るか分からないけれども、ぜひ、皆さんがそういってできる環境をつくるための世論も大事だと思うので、ぜひ、我々も発信していきます。病院事業管理者も出水の総合医療センターからそういうことをやるんだと、こういう非情なことはもう終わりにしたいです。ぜひ、期待しております。また、病院事業の中でも、医師・看護師を含めて話し合ってください。期待しております。熊本市の慈恵病院、ここがやった「こうのとりのゆりかご」こういったことも、病院でしたらできたわけですから、ぜひ出水の総合医療センターの今後の面会のこと、期待しております。ぜひ、そういうことを発信して、コロナ患者、それから親御さん、非情なことにならないように、ぜひ、よろしくお願いします。これは、皆さんしかできないことです。よろしくお願いします。
それでは次の質問、また1番目に返りたいと思います。
教育長から学校教職員の指導死、それから高木の安全管理、制服もですけれども、救急車の手配、何か聞いていてため息が出ました。何か心に響きませんでした。
それで、この指導死についてですが。
○議長(田上真由美議員) もしよろしければ、ここで暫時休憩を入れさせていただいて、午後から引き続き質問でよろしいですか。
では、ここで昼食のため、暫時休憩いたします。再開は午後1時とします。
午後0時00分 休 憩
午後1時00分 再 開
○議長(田上真由美議員) 再開いたします。
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△ 議員の遅刻及び途中退席の申出
○議長(田上真由美議員) 杉本議員より、午後の会議に遅刻する旨の届出が、また吉元議員より、途中退席する旨の届出が出ておりますので、御報告いたします。
それでは、休憩前に引き続き会議を続行し、吉元勇議員の質問を許します。
○12番(吉元勇議員) 公立学校教職員の指導死について、以下、高木の安全管理、学校の制服、それから救急車の手配、教育委員会を中心に市長にも答弁をいただきたい場面もあるかもしれませんから、御対応ください。
この公立学校の指導死については、新聞報道等、そういった情報を収集したということで、幾つも不適切な指導と対応、不適切な指導というのは担任のこと、教職員のこと、対応というのは教育長を中心とする教育委員会のこと、そのようなことが私の中では、そういう認識になっております。
この指導死について、僕の中で最近もありましたし、少し前もありましたし、僕が小学校、中学校、高校、まさしく教師が暴力を振るって児童・生徒を抑えつけた時代に生きてきました。苦い思い出を持っています。小学校時代は教室でみんなの前で立たされて、往復びんたをされた思い出もしっかりと覚えています。でも、打たれているときは痛くない。なぜかと言うと小便を漏らしたんです。打たれながら小便を漏らして、その時まだ感じているのは、寒い日でした。ジーパンを履いて小便を漏らすとヒリヒリします。だから、僕は孫が最近、家に来るんですけど、泣くのは紙おむつとはいえ、ヒリヒリするんだろうなと。僕はそれを小学校時代に体験しました。中学校時代は、みんなが集まっている前で、その友達はアトピーでした。アトピーをかきながら何か表情がゆがんだような、それを体育教師はどう思ったか「お前、なに、その態度は。」立って、「俺のびんたは痛いぞ」とみんなの前でバチンですよ。高校時代は、これも体育の教師。体育で集まったときに寒かったせいか、なぜか生あくびをした私の隣の友達、「なんだお前は、あくびしやがって、この野郎」という形で、バチンですよ。ついでに言えば、その体育教師は鹿児島県の教育委員会から派遣されてアルソックを連れて、不審者対応に、野田の中学校の体育館だったかな、小学校だったかな、「この野郎」と思いながら見ていましたけれども、それ以上は何もしませんでした。
で、教育長が来る前の何年前でしたか、4年ぐらい前か、中学校の部活の顧問のパワハラ、これについて教育委員会事務局で教育長、あるいは学校長、指導監もいました。で、私、3人で話をしましたけれども、最後はなぜか私対教育長、教育委員会の職員、そして学校長と一体になった。教育委員会事務局というところは第三者になれないと、そのとき初めて思いました。ついでに言えば、学校教育課長はプロパーの職員になれないかと一般質問をしましたけれども、「いや人事があるから、学校籍にある者が学校教育課長としてはふさわしいんだ」ということでした。恐らく退職金のことだと思います。退職金のこと、これはしっかりしていますよね。学校籍にある人たちは。これは、教育長の選任事案で渡された経歴もよく分かります。退職前は必ず学校に戻るといったようなことです。これだけはしっかりしている。
新聞報道等を情報収集したということですが、例えば奄美市で起きた事件は、これは新聞記事が一番頼りになりますけれども、教育委員会の対応のまずさ、それから教育長が瑕疵はなかったと言い続けながら最後は一転して、遺族に直接謝罪した。この奄美の指導死の件、やはり教育委員会を含めた、教育長を含めた、あるいは当初の学校の対応、不適切だったといったようなことの認識があるかどうか。僕は直接いろいろと見ていますから、僕は不適切だったという認識がありますけど、出水市教育委員会、教育長をはじめ、その辺の認識があるかどうか。答弁できる点があればお願いしたい。
○大久保哲志教育長 当時の奄美市の教育長の報道等、それから奄美市教への話を聞いたり、いろいろする中で教育委員会の対応が不適切であったかどうかということについて、私はコメントする立場にはないので、私が直接申し上げることはしませんけれども、奄美市教育委員会としては、こういう事故が二度と起こってはならないということで、そして調査結果を基に生徒指導ハンドブックを作って、子供たちの尊い命を守るために二度とこういう事件が起こらないようにということで冊子を作って、そしてその中に「強い覚悟で奄美の子供たちに光を」と、こういう形でハンドブックはできております。そういった形で指導について、もちろん教諭の指導、それから教育委員会の対応についても改善すべきところ、そういったものがハンドブックの中にありますので、そういった意味では改善すべきことは明確にあったということを伝えて、そして、今後こういったことは起こらないようにというふうにしたものであると理解しています。
○12番(吉元勇議員) 最初の質問で、教職員に対してこの指導死のことをどのように指導しているかと質問しました。今、教育長は奄美市ではハンドブックを作って、これには遺族も入ってやっておりますけれども、先日、奄美の指導死で自殺されたお子さんの遺族、父親ですけれども、鹿児島市で会うことができて、いろいろと話を聞きました。残念というのか、いろいろと不満もいっぱい。でも、これからはこんなことは二度と起こらないようにしていかなければいけないというような強い意志を持っていらっしゃいました。
そこで、その指導死のことをどのようにしているのかということを質問しましたけれども、今教育長のほうから、奄美市ではそういう再発防止のハンドブックを作って、これを研修のほうに役立てると。僕はなぜ、これを取り上げたのかというと、これは県内どこでもあり得ることです。私が今まで人生を経験した中、最近あった出来事の中でも必ずこれが起きます。だから僕は、これは人ごとと思ってはいけない、思ってほしくないと、そういった点から申し上げているわけですけれども、今後、指導をしていく中で、このハンドブックについて参考にするような考えはありますか。
○大久保哲志教育長 先ほど、各種研修会等で先生方にも、こういったことについて、しっかりと理解していただくような取組を行っているということをお話しましたけれども、ハンドブックを作成するかどうかということについて、今はっきりとそういうふうにしているわけではございませんが、つい先般、国から生徒指導提要の改定に関する協力者会議というのが行われて、そして、この改定が今調整中であるものが示されて、その中に「教師の不適切な指導について」という項目もあることを含めますと、先生方に対して、生徒指導、どこからどこまでを研修の中で用いるかというのは、今後考えていかないといけないんですけれども、先ほど私が3点申し上げたことなどについては、確実に先生方に伝わるように準備をしていきたいと考えております。
○12番(吉元勇議員) 今、教育長の答弁で、生徒指導の改定と指導関係のそれがこの秋に改定される予定ですけれども、先ほど奄美の遺族の父親とも話をした中で、国のほうにも遺族の立場として、こうあるべきだ、あああるべきだと、ほかの遺族の方も含めて文書を提出されているそうです。結局、この父親の方に言わせると、「この生徒指導の改定が秋にできるけれども、このとおりにやれば指導死には繋がらないはずだ」といったようなことも言葉としていただきました。つまり、大まかに言うと、子供の立場で考えろという指導になっているはずです。そうなってほしいと思いますが、この奄美の件で第三者委員会、それから再発防止委員会、これのどちらも兼務された弁護士の話があります。この弁護士に言わせると、結局、生徒に寄り添うような指導ができるかだと。やっぱり教師というのは、どうしても「こっちが指導するんだ」というような立場でやったときに、生徒の立場、児童の立場になって考えられないと。自分のほうが上だというような考えなんでしょうね。そういったことがあっては、寄り添うような指導はできないから、やっぱり寄り添うと。生徒の立場になって考えると、そういったことが大事だというふうなことを、この第三者委員会あるいは再発防止委員会を兼務された弁護士が言っていますけれども、教育長、まさしく僕はそこだと思うんです。生徒に寄り添えるかどうか、それから追い詰めることはしない。先ほど3つの点を申し上げたと言われましたが、今後も追い詰めるようなことはしない、生徒の立場に立って寄り添う、この2つをきちんと伝えれば、僕はできると思うんです。出水でも、これをちゃんとやっていただけますか。再度、答弁いただきたいと思います。
○大久保哲志教育長 今、お話があった寄り添う指導ができるかだと、それから追い詰めないと、この2点をおっしゃいましたけれども、今発言の中に寄り添う指導がなぜできないかというと、教師や自分が上だという意識があるのではないかとおっしゃいましたが、確かに、学校で年齢で考えれば大人と子供であり、大人が子供に教えてやるんだと、そういう気持ちで指導している場合もあるかとは思いますが、一方では、この寄り添う指導というのが子供たちからすると、不公平感というのを感じる場合もあって、例えば、今夏休みが終わりましたけれども、夏季休業の課題などが出してあって、やってくる。基本的には全員やっていないと、やっていない子供に対しては当然、罰則等をいままではやってきた。ところが私たち教育委員会のほうでは、今回指導として子供たちそれぞれ能力の差もあるし、家庭の事情、いろんな事情があって、課題が一律に進んでいない場合もあるので、だから一人一人の実情に応じて指導をやってくれということを指導しました。ただ、この指導は気をつけないと、子供たちからすると「なぜ、あの人は済んでいないのに怒られないで、私は済んでないで怒られたんだろう」とか、こういったことにも繋がりかねないので、なかなか難しい面があるのも事実です。
ただ、やはり今議員がおっしゃったように、子供一人一人の実情に沿って、寄り添った指導ができなくてはならないというのは、これからの子供たちの指導においては、どうしても必要になってくることですので、今、話をしたような子供たちが不公平感を持つことがないように、しっかりと理解させた上で、こういった寄り添う指導ができるようなことをやっていかなくてはならないと。
それから、先ほど、追い詰めるという話がございましたけれども、先ほど、私は例えば身体的な侵害とか肉体的苦痛を与える行為でなくても、いたずらに注意や過度の叱責を繰り返すと、児童・生徒にストレスや不安感を高めて、自信や意欲の喪失、そして精神的に追い詰めることになるという話をしましたけれども、やはりこれはあってはならないと。これは明らかですので、やはり生徒をこういう形で追い詰めることがないようにしていかなくてはならないと、そのように認識しております。
○12番(吉元勇議員) 一般質問ですので、私の質問に対して答弁をされているけど、今の言葉をぜひ出水市の教職員にされてください。僕が聞いても、もしかしたら教育長の言葉をあら探しに走るかもしれないし、あなたはこう言ったけど、全然違うじゃないかと、そういったことに使うだけかもしれんけど、今のことは非常に大事なんですよ、やっぱり。そういったことを常々言うことが大事なので、ぜひ、その言葉を研修と、あるいは常日頃から校長を通して伝えていただきたいと思います。
今、奄美市の指導死のことを話しました。もう1件が鹿児島市の指導死です。本年の7月、この指導死をした担任に対して、県の教育委員会が職務義務違反ということで戒告処分というんですか、「遺族にとっては軽い処分で混乱」という見出しになっています。まだ2018年、4年前です。そういったことは、ずっと教育委員会も校長も言ってきたはずなのに、夏休み中の課題提出で指導するために男子生徒を大声で叱責した、大声での叱責や物を叩いたり蹴ったりしたと。そういったことが指導死につながったと。夏休み明けの9月3日です。なんか出水でも夏休み明けのすぐに、大変残念なことがありました。
僕は常日頃思っているのは、不登校だとかいろんなことがあったときに、学校の職員に原因があるということは誰も言いませんけれども、僕はほぼ半数以上は原因があると思っています。それは今までのいろんなマスコミの情報等を踏まえると、つまんないことで怒ったり、延々と怒ったり、みんなの前で立たせたり、腕を引っ張ったり、そういったことがあると、行きたくないよなと。まさしく、僕が小学校のときに味わったこと、僕は貧乏だったから強かったのか分からんけど、それでも僕は「この野郎」という気持ちで学校には行きましたけれど。そんなことを経験すると、もう二度と指導死はあってはいけない。そもそも、教育長は指導死は絶対にあってはいけないという信念が、まずありますか。簡潔でいいので、「それは、もちろんだ」ということでもいいので、指導死は絶対にあってはいけないと、そういったことを、きちんと教職員に伝えるんだと。まず、そういう強い気持ちはございますか。
○大久保哲志教育長 まず、私の決意を申し上げる前に、その「指導死」という言葉でございますが、報道等ではこういった言葉が使われておりますが、私たちは「指導死」という言葉は使っておりませんので、教職員による不適切な指導によって、それが引き金になって子供が命を落とすと。こういうことは、絶対にあってはならないというふうに、これは固く思っております。
これは、どの教職員も気持ちは一緒であると思います。ただ、先ほどおっしゃったように、指導の方法がいろいろあって、まだ十分にその指導が行き届いていないところがあると思いますので、それを我々はしっかりと指導していくべきだと考えております。
○12番(吉元勇議員) 教育長の答弁を聞いていると、長く教育委員会、学校籍にあった方だからだと思うけど、必ずなんか「やるんだ」と言いながら、教職員をフォローするといいますか、そっちの立場になって、少し言葉を濁すというのかな、そんな言葉が常に出てきますね。やはり、学校籍にあった人、学校籍にある人というのは、保護者、児童・生徒に寄り添う以上に学校現場の教職員に寄り添った立場が抜けないんだなという感じがして、果たして、この教育委員会事務局の在り方、教育長、学校教育課長、僕は前からプロパーの職員、あるいは学校とあまり関係ないような教職員が必要だということも時々言っていますが、また改めて、そっちのほうがいいのかなと思っているところでもあります。
これにちょっと時間も費やすんですけれども、最後に、指導死は絶対にあってはならない。指導死という言葉は使っていないということでしたけれども、それがあってはならないということでしたので、今後は研修会で常々そういったことを話してください。僕は、今日、この議会に来るときにもう一回大木をずっと見てきて、ちょうど出水中学校では体育祭の練習を行っておりまして、教職員がいましたけれども、みんな走って来て校庭に来ました。走って来て、「ああ、疲れた」とか言っている中で教員から聞かれた言葉は、「へらへらしてるな」ですか。僕は、今、これに取り組んでいるから、「あんな言葉しか使えないのかな」と。「よし、今日も張り切って行くぞ」こういう言葉が出ないんですね。「へらへらしてるな」ですよ。残念です。残念か、これがそこの言葉を切って、そこだけを言うのは如何なものかとは思いますけれども、常日頃のことが出る中で、「今日も頑張るぞ。よし、頑張って走って行け」とか、なんか励ますよりも「へらへらするな」ですよ。横断歩道があったから止まって、「ははははっ、ははははっ」と仲間としていたら、「へらへらするな」ですか。まあ、それは今後のことですね。
指導死、絶対に教職員が児童・生徒を死に追いやることは、やってはいけません。ぜひ、こういうことを常日頃から教職員、現場に校長をはじめ、伝えていただきたいと思います。期待しております。
続いて、高木の安全管理ですが、ちょっと市長にも伺いたいと思います。設置者として、学校のこういう曽於市の高岡小で起きましたけれども、やっぱりこういうのがあっちゃいけないと僕は思いますけれども、改めてこの事故の一報を聞かれたときに、市長としてはどんな思いをされたか、短くでいいですので、お願いしたい。
○椎木伸一市長 非常に残念な事故だなと思いました。教育熱心な先生がグラウンド清掃中でしたかね、そういった中で不慮の事故といいますか、偶然としてはあまりにも悲しい事故だったと思っておりまして、学校現場の安全性については、先生・生徒・学校で働く、あるいは学ぶ人の一番の安全を守るのが私どもの責務でありますので、今後またこういった徹底をしていかなければならないというような思いで聞いておりました。
○12番(吉元勇議員) 我々の責務だと力強い言葉です。まさしく、そうです。命の安心を掲げる市長、今度はそれを言葉だけではなくて、行動に移す番です。
それで、この高木の件について、私がどんな活動をしたか短く紹介しますけど、8月9日に事故が発生しました。それで10日にマスコミというか報道等で知りました。その3日後の8月13日土曜日に現地に行って、どういう木で、どういった状況でと見に行きました。何人か、周りにも校庭にいらっしゃって、事故のことを話をしました。その後、南日本新聞の曽於支局に行って、取材をされている記者といろいろと話を1時間ぐらいやって、その後、今度は出水市内の学校をずっと回って、どんな状態だと、もう恐ろしくなりました。その後、9月2日、鹿児島市のほうで4つぐらいの学校が剪定・伐採が済んでいるということで、そのうちの一つ、明和小学校を訪ねて、校長とも話しましたけれども、ついでに言えば、この校長は川床小学校の出身だということで、ちょっとふるさとの話もやりながら、その後、鹿児島市の教育委員会の学校施設課に行って、「大分、鹿児島市はやり方が早いようだけど」ということで話をしたら、年間予算、その辺の対応をする予算が1,500万円あると、この予算で早期にやるべきことはやっているということでした。力強いなと思いました。その後、先日、長島町議会を傍聴して、この件を取り上げている議員がおりましたので傍聴、その後、いちき串木野市、串木野中、市来小、それから鴨池小も剪定が済んでいましたので、ここを訪問して、鴨池小の学校長が出水の市教育委員会にいた方でしたので、少しお話もできました。
そして、昨日、一昨日、今朝もですけれど、再度市内の高木をチェックした。これだけ、きちんと議員として状況を把握してやらないかんなということを思っております。
僕は今回、これを見てて、学校を見て改めて思ったのは、よく海外であるんですけど、人を何人も殺した殺人鬼という言葉があります。僕は学校をあちこち見とって、殺人鬼の「鬼」が樹木の「木」殺人木ということがありました。どう見ても、これは殺人の木です。
市内の学校を調査されたということですが、ちょっと予算措置のことを聞いておきたいと思います。これ、予算措置はどうなっています。鹿児島市の場合は、施設課のほうで1,500万円持って、これでやれるということでしたけれども、ちょっと予算措置はどうなっています。何か年間の予算でやるのか、それとも補正を組んでやるのか。予算措置のことはどうなっていますか。
○大久保哲志教育長 先ほど、答弁の中で学校から危険性が高いと報告があった樹木は、現地調査を行って、その都度必要な対応を行ってきたということで、その予算につきましては当然、当初の予算がある中で伐採についてはやるわけですけれども、それがどうしても足りなくなって、先ほど申しましたように、必要な対応がもっと伐採が必要となってきて、当初の予算が足りなければ補正というような形も考えていかなくてはならないと考えております。
○12番(吉元勇議員) いろいろと見る中で、僕が認識しているのは鶴荘学園の正門の横にあるヤマモモ、もう長い間、鉄の棒で支えて、いつ折れるか分からんという状態で、教頭に聞いたら昨年度から要請していますと。9月2日だと思いますけれども、根本に近いところから伐採してありました。これは、今年度のそういう当初予算の中で、まずされたということですか。
○大久保哲志教育長 まず、鶴荘学園の樹木も含めまして、今回の出水市で行った樹木についての緊急点検からの流れを少し説明したいと思います。
まず、事故があった後に、報道等がありました後に、出校日が近づいておりましたので、まずは出校日に子供たちの安全をしっかりと確保しなくてはならないということで、出校日までにまず緊急点検を行って、そして異常を発見した場合は必要な対策を講じるように指示しました。この必要な対策というのは、当然のことながら立入りを禁止したり、あるいは柵を講じて近くに寄らないようなそういった指示でありますけど、そういったことを指示をしたと。また、異常があると報告があった樹木につきましては、職員が全て現地調査を行いまして、特に危険性が高いと思われるものは、樹木医に診断をお願いしました。そして、学校に対しては、樹木医に診断を依頼して、そして特にその中でも倒木が近い将来考えられる、今議員がおっしゃった鶴荘学園のクロガネモチだったわけですけども、これは先日、台風が近づいていて、この台風によって、国道に倒壊する可能性があるということもありましたので、緊急に業者のほうにお願いして、伐採をして、今地上1メートルのところで切って、撤去してあるという状況でございます。このほかにも、まだ緊急に点検を行ったわけですけれども、これだけではまだ足りないということを考えまして、そのあと今度は点検の観点を示しまして、より詳細な点検を指示しまして、将来的に生命、身体及び財産に損害を与えることを予見される樹木の把握をしたところでございます。
○12番(吉元勇議員) やるのか、やらないのか、調査をしたけれども、その後動くのがどうかですけど、ちょっと僕も市内の学校を全部まわって、自分なりに危険な目で見て、そして高岡小の現地も見て、危険の認識は誰よりも強く持っていますので、ちょっと市内のことをお伺いしますけど、大川内小の方面からいきますけど、大川内小の国道447号沿いの歩道に近いところの校庭の上のほうにある、僕に言わせると大きい殺人木ですね、クスノキ。あるいは東出水小学校、校庭に入って北側のヤマモモ、それから校舎と体育館の中にあるイチョウの木。僕も改めてびっくりしたのは、3階建ての校舎よりもっと上にあるんですね、イチョウの木が。あんな木が児童・生徒が学ぶ施設にあっていいのか。そして、出水で一番殺人木が多いのが、出水小学校。出水小学校の正門を左と右に見ると、どこまで伸びているんだろうというイチョウの木やら、クスノキやらセンダン、あれは歩道側にも来ています。最近行ったり来たりしますけど、あれを見て、あれはまず対応をすぐにせないかんと、誰も思わんのかなと思いますが、この大川内小、東出水小、出水小、どれでもいいです。緊急的に対応せないかんというような方針があれば、紹介してください。
○大久保哲志教育長 先ほど申しましたように、緊急点検を行った時点では10校から28本の樹木が報告がありまして、それから現地調査をした後、樹木医による診断をしたものが3校に4本ありました。ただ、今議員がおっしゃった部分と全て一致しているわけではございませんが、今後、そういった詳細な調査を後ほど報告した中にはそれは入っていると思いますので、今後やっていく必要はあると思います。
○12番(吉元勇議員) ちょっと、出水小だけはきちんとさせてください。出水小の正門を見て左側と右側、特に竹添邸に近いところの樹木、歩道、車道にも来ているし、丈は高いし、折れやすい枝のつくりになっていますし、これ緊急的にやるべきだと、僕は思うんですけど、これ緊急的にやる予定はありますか。やらなかったら、今までいろいろと述べられたけれども、児童の安全を考えてないなと言うしかありませんよ。そのセンダンだったと思いますけど、クスノキかな、ごめんなさい、すぐ対応するような計画はありますか。
○大久保哲志教育長 出水小学校のおっしゃる木については、私も確認をしました。また、左右の樹木等も確認して、かなり大きな木であること、それから途中で大きな枝を切って、そして薬を塗った後があることも確認しております。現時点では、先ほど緊急調査をしてすぐに伐採というような状況とは判断しておりませんけれども、議員がそうおっしゃるわけですから、再度確認はしなければならないと思いますが、現時点では専門の樹木医等の意見も聞きながら、対応していきたいと考えております。
○12番(吉元勇議員) 樹木医というのは、なぜ樹木医にお願いするかというと、見えないところも分かるのが樹木医なんですよ。例えば高尾野小学校の校庭の中にあるイチョウの木、1年半前に調査しましたけれども、切るべきだと。なぜ、そうなのかというと、彼らは専門的な器具を持っていて、幹の中に抵抗をずっとしていくんですね。ある時に抵抗がなくなる。それは樹木医しか分かりません。機械を持っているから。だから、これは伐採すべきだと。出水小のそれは、樹木医に聞くようなことじゃなくて、誰が見ても、あんな木が学びやの中にあるというのはおかしい。早速、大分予算はかかるかもしれんけど、まずこれからやろうというのは、誰でも分かりますよ。ましては、「命のなんとか、命のなんとか」と部長も6月議会で言われたけど、まずあれは樹木医の判断をするものじゃないですよ。どう考えても、切るべきですよ。じゃあ、切らないんですね。残念です。
次、いきます。米ノ津東小、切通小、米ノ津小、米ノ津中、この辺もずっと回りました。切通小は正門を入って左側に、左側というのは国道3号沿いに、これも殺人木になるような大きな大木が4本から5本、立っています。切通小のこの辺の対応はされる予定ありますか。
○大久保哲志教育長 今の出水小のほうも伐採しないと、今私が言ったわけではなくて、確認はするということを話をしましたけれども、今、切通小はどうかとか、それから先ほど大川内小の大きい国道にあるあれはセンダンの木だと確認しておりますけれども、そういった非常に大きな木が学校にはあることは存じ上げておりますし、また先ほど言いましたように調査で、今後にわたって将来的には生命・身体及び財産に損害を与える可能性があるというものは挙げてありますので、そういったものはこれから点検を進めていかなくてはならないと思っておりますが、今の時点ですぐに切るとか切らないとかいう回答はできないということを言っているわけです。
○12番(吉元勇議員) 点検を進めなければならないと言われて、僕はその後に、点検を進めなければならない、そしてその後に優先順位を付けて伐採あるいは剪定を進めなければいけない、どうしてここまで言わないんですか。そこまで言わないと、点検で終わりですかと僕は考えてしまいます。子供たちにとっても、生徒にとっても、そういうことは言えません。だから、我々大人がやらなきゃいけないんです。点検はしますけど、きちんとした処理、剪定・伐採までやるような方向で進んでいると、そこまで言い切ってください。言えないですか。
○大久保哲志教育長 点検をするだけで終わっているという意味ではなくて、点検をして、必要な対応はとっていきます。だから、その対応というのが、場合によっては伐採のこともありますし、剪定のこともあるということは申し上げておきます。
○12番(吉元勇議員) 「僕は指摘しましたよね」と、後から言いたくないけど、ここで指摘はしておくので、もし何かあったときには「ここで指摘しましたよね」ということも含めて、今指摘しております。高尾野小の北側、職員駐車場があるここのクスノキもひどい。それから高尾野中のグラウンド、ちょうど体育祭の練習をしていましたけれども、この校庭を囲むクスノキ、ほかの木、もうひどい。それから下水流小に至っても、これも何と言うのかな、こういうところで小学生がいるのかと。あと、野田中、野田小、江内小、全部高い木があります。計画的に剪定あるいは伐採を進めるといったような方向性はあるんですね。あるというふうに認識しますが、それでよろしいですね。
○椎木伸一市長 教育長への質問だったかと思いますけれども、るる御質問をいただいて聞いておりまして、設置者として思うことを申し上げたいと思いますが、そもそも学校にある木とか植物、花は多分子供たちの成長を促す心の醸成とか、豊かさとか、そういったために植えてあるものだと認識しております。ただ、学校の歴史の長さの中から、センダンの木とか、イチョウとか非常に高木化しますので、そういった長い歴史の中で非常に大きくなってしまった。そして、ところによっては倒れてしまっているのもある。そして、そのように悲しい事故が発生してしまったというようなことがあります。そういったことで、全てを伐採してしまうというのは、非常に当初の思いからすると本末転倒といいますか、残念でありますので、教育長が先ほどから申し上げておりますように、専門家の助言を聞きながら、見えない部分を見るのが樹木医という話もありました。鎌倉の大きな神社の鳥居の横に立っておったシンボル的な木が倒壊した事故もありました。そういったことを考えますと、我々素人では判断できない部分がありますので、より学校の安全・安心を守るために、どうやったらいいのか。樹木医等の専門的な方の御意見等も聴取しながら、学校側のいろんな関係者の意見も聞きながら、今後できるだけ速やかに対応していきたいと設置者としては考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。
○12番(吉元勇議員) 市長もるる申し上げましたけれども、僕は伐採だけ言ってるんではないです。剪定もでいいんです。剪定をしていいんです。高尾野小の校庭の中のイチョウの木、あれは令和3年の1月に樹木医が点検をして、極端にすれば中は空洞で枯れている様相が多いから、切るべきだということで、地域の声というのが誰をもって地域の声というのか分からんけど、うるさい人が何人かいるから、その人に聞いたら「何とか残せ」と言い出したから、結局丸坊主になって、とりあえず見た目はあんだけやってもらえば、一応安心できる。ただ今後、これを伐採するかどうかは、樹木医の改めての判断、そういった段階の中で、まずはやっぱり伐採を進めないかん。市長、学校をもう一回、回らないかんですね。回って、あれは殺人木と思えなければ、児童・生徒の命を語る資格は、僕はないと思う。だから、改めて伐採はその次の手段として、剪定は進める。大きな予算がかかるかもしれんけど、剪定は進める。長島町議会を聞いておって、最後、長島町長が質問に対して、こう言ったんです。「子供の安心を考えれば、お金は言っていられない。」と、やるんだなという姿勢があの人らしいなと思ったんですけど、伝わってきました。ぜひ、出水市の安心、児童・生徒、それから教職員が安心して学べる、この剪定を中心とした木の管理、しっかり、やってください。
それと、もう1点、申し上げますけど、今後、点検の在り方も重要です。点検の在り方のキーワードを1つだけ伝えておきます。これは教育委員会のメールでも伝えましたけれども、高岡小の原因は、これは新聞もなかなか報道せんし、教育委員会も発信しないし、市議会のほうでもなかなかそういう答弁にならないのは、あれはどう考えても、8月9日に発生しましたけど、その前に折れた枝が引っ掛かっていたんだと思います。なぜ、そう言えるかというと、一つは、これは支局に行って聞いた話だけど、近くにいた職員がバキバキバキという音は聞いていなかったと。あんだけ30センチの直径がある枝が折れるときは、かなりの音がするはずです。もう一つは、10日ぐらい前に台風並みの風が吹いたよね、というのが近くにいらっしゃったときに聞いたときに、僕は鹿児島地方気象台に聞いて、そういう風の調べ方を教えてくれという話をしたら、7月28、29、30日、まさしく10日前、ここに当時としては台風並みの風が都城の気象台の風速のやつに載っているんです。恐らく、つじつまが合うなと。あのときに垂直に伸びる枝が折れて引っかかった。そして、校長が当たったときにバキバキという音はしなくて、ドスンといってダンといったんだなとなると、強い風が吹いたあとには、高木の枝が折れて引っかかっていないか、これをチェックに入れるべきだと思いますので、ぜひ、教育委員会のほうでも、事務局のほうでも、これを何らかの形で現場に下ろしてください。強い風が吹いた、台風が来たときには、高木に枝が引っ掛かっていないか、これをチェックすることというのは、少なくとも当分はこれで命が守られるかもしれませんから、ぜひ、それをトップダウンでやっていただきたい。この件は、これを申し上げていきますが、安心して学べる小学校・中学校、あるいは高校をぜひつくってください。
公立学校の制服にいきます。先ほどの答弁で、僕の勉強不足で誠に申し訳なかったですけど、出水市内の市立で5校あって、検討を13校していると。これは鶴荘学園は認識しました。ほかに、女子というのは僕もマイノリティの関係で男女混合名簿を言っているし、女子という言い方をするのもですけど、これは生殖、いわゆる体のつくりから言う女子という意味です。女子のスラックスの導入を進める時期だということで、市立の5校があると言いましたが、鶴荘学園のほかはどこにあります。
[杉本尚喜議員 着席]
○大久保哲志教育長 制服がある学校で、女子がスラックス、ズボンを履くことを許可している学校は鶴荘学園のほかに出水商業高校、それから蕨島小学校、大川内小学校、上場小学校の5校です。
○12番(吉元勇議員) それは制服じゃなくて。出水小は制服でしたっけ。スラックスを認めているというか、ズボンを履いてくるか、スカートを履いてくるか、半ズボンを履いてくるか、それは制服でなければ小学校の児童はいろんなものを履いてきますよ。認めている云々ではなくて、制服を導入している学校が女子についてもスラックスが準備してあるというのは鶴荘学園のほかにありますか。
○大久保哲志教育長 出水小学校ではなくて、出水商業高校です。出水商業高校と蕨島小学校と大川内小学校と上場小学校の5校です。
○12番(吉元勇議員) 検討は13校あるといいますけど、具体的な検討はどんな形で進んでいるか、ちょっと把握している点があれば。
○大久保哲志教育長 検討している学校で具体的な例を申し上げますと、例えば来年度の変更を目指して、業者と制服を検討している段階であるというような学校、それから幾つかのデザインから生徒に制服を選択させると、そういうところに進んでいる段階の学校、こういったところが具体的な例としてあります。
○12番(吉元勇議員) 指導死のこととか、高木のこととか、いろいろと学校はやることがありますけれども、このマイノリティへの配慮、これも必要ですし、男女混合名簿を導入して、教職員も改めて出水はこういったことが進んでいる自治体なんだなという認識があった中で、このスラックスについても導入が進んでいるということは非常に望ましい形ですので、ぜひ、児童・生徒の少ないとはいえ、マイノリティの立場になった、いわゆる児童・生徒に寄り添う最たるものです。ぜひ、スラックスのことも教育委員会事務局としてはフォローしてあげてください。
公立学校の救急車の手配。最近、また事例がありましたよね、床並課長。ちょっと、紹介していただけますか。僕が言うのもまた聞きなので。ですから、こういうときは救急車を呼ぶべきだったのに呼ばなかった。1つでいいです、事例を紹介してください。
○床並伸治学校教育課長 昨年度の事例ですけれども、小学校で友達と遊んでいて、転倒した際に頭を強打した。養護教諭、校長で様子を見ながら頭を冷やして、しばらく様子を見ていたのですが、その後、頭痛を訴えたということで保護者に連絡をして、保護者が病院に連れて行ったという事例がございました。頭を打った際には、速やかに救急車を呼ぶということを指導しているところでございますが、そういった事例がありまして、その後、改めて全校に対して迷わず速やかに救急車を呼ぶということの指導をしたところでございます。
○12番(吉元勇議員) 同じことが繰り返されていますね。5年ぐらい前でしたか、中学校で柔道の時間、授業の科目にある剣道か柔道かを選択するほうの柔道をしていた女子生徒が、投げられて胸を打ったと、苦しいと。保健室、養護室へ連れて行ったけれども、大分よさそうなので、だけどしばらくしたら苦しんできたと。学校はどうしたか、保護者に連絡した。救急車を呼ぶためには保護者に来てもらわないといかんと。病院に連れて行ってもらわないといかんと。また、保護者と連絡が取れない、どうしたか、祖父母に連絡をしているんです。祖父母に連絡をして、ばあちゃんが来た。僕はたまたま総合医療センターの整形外科にいて、「どうしたんですか」と言ったら、今のような経緯を聞いた。残念で仕方がないです。柔道をして飛ばされた、苦しんでいる。学校がまず、早く病院に連れて行く、救急車を呼ばなきゃいけない。誰がどう考えてもやるべきことなのに、保護者に連絡してもつかない、今後は祖父母に。結局、この生徒の命をどう考えているのか。
指導死、高木、そして救急車。なんか言っていることと実際行っていることが違うなというのが、僕は学校現場に対する疑問ですけれども、今、指導したと言いましたけど、また2年、3年後は同じようなことは絶対発生します。なぜか。マニュアルがないからです。マニュアルを改めて、今回の事例、僕がさっき言ったような事例、床並課長が言われた事例、これをもって冊子を作って、やっぱり研修用の資料にするんだと。そういう意味ではマニュアルが必要だと僕は思っております。発生した事例を参考にしたマニュアルを作るようなことを提案をしますけど、どうですか。
○大久保哲志教育長 先ほども話をしましたけれども、学校には危機管理マニュアルというのが法的に作るようになっておりまして、この危機管理マニュアルの中には救急車を要請する場合の具体的な記載がしてあるものが21項中18項はあると。ただ、今議員がおっしゃるように、救急車を呼ぶためのマニュアルという形にはなっておりません。だから、どういう場合に救急車を呼ぶのかということについては、それこそ別個に作ったほうがいいのか、それとも今言っている危機管理マニュアルの中に特だしといいますか、項目を作って、こういう場合は救急車を呼ぶというふうにしたほうがいいのか、そこについては今後、検討して、いずれかの方法で記載はしていかなくてはいけないと。
今、課長が申しましたように、頭を打った場合には、とにかく事の大小に関わらず救急車を要請するということを話をしているわけですけども、これが頭を打つという状態がいろんな状況があるので、そういったものを学校が例えば戸棚で頭を打った、この場合も呼ぶのかどうなのか、そういうので迷っている例があるので、そういう意味ではマニュアルの中にはもう少し具体的に記載していくべきだというふうに考えておりますので、今申しました危機管理マニュアルの中か、もしくは特別にするか、そこ辺りも含めて検討していきたいと思います。
○12番(吉元勇議員) 大事なことは、行動に移すことです。それをやってください。それをもう一回申し上げておきます。もう、そういうことがあってはいけません。大きな事故があったときには、皆さんは責任問題になります。ぜひ、指導死の研修のこと。指導死と言われないけど、長々となかなか言えないので指導死でまとめますけど、指導死を絶対起こさない研修のこと、高木の管理。ぜひ、行動に移すこと。それから、救急車については、こういうことがまたないように、3度目がないようにマニュアル化を工夫して作ること。これを提案していきたいと思います。
シルバー人材のこと、話されましたけれども、これは人がいないから、なかなか手がまわらないというのは、シルバー人材センターの答えですか。ちょっと、その辺を確認したいと思います。
○椎木伸一市長 シルバー人材センターの答えではなくて、実態として、そういう状況になっておりますということで、その必要性も検討はいたしますけれども、それと同時に、その前にまずは効率性とか、機械化の導入とか、そういうことも検討してまいりたいという答弁でございます。
○12番(吉元勇議員) 僕も市道を中心に、県道、国道を含めて草刈り隊というものをインスタグラムに最近はあげて、募集をしております。やっていって、少しでも多くの人に、市民の人に住民の自治の観点からやっていきたいということを含めて、やっていきたいと思います。ぜひ、美しい景観づくり、これはまず道路の環境づくりからですので、予算のことも考えながら、一生懸命集めていきたいと思います。きれいなまちづくりになるように、これも頑張っていきましょう。終わります。
[吉元勇議員 退席]
○議長(田上真由美議員) 次に、田中秀一議員の質問を許します。
○4番(田中秀一議員) 市議会議員になって4か月半、2回目の定例会、そして一般質問になります。このコロナ禍で市会議員としても、一市民としてもなかなか思ったような活動ができませんが、これからも出水市、そして市民の皆様の役に立つよう頑張っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
今回は1つの質問と前回の質問に関する検討結果の2つについて伺います。
最初の質問は「若者世代に関する政策について」です。質問にあたり調査していく上で、年齢区分の定義に関し複雑でその多くが曖昧であると感じました。そこで今回の質問に限って、若者世代を成人前期(18歳から35歳まで)の未婚世代として質問いたします。
若者世代に関係する法律として、「青少年の雇用の促進等に関する法律」があります。これはそれまであった「勤労青少年福祉法」を改正し、平成27年10月1日に施行されたものです。改正の内容としては、職業選択支援や能力開発、雇用促進のための環境整備などを重点にしたものに変わっています。一方、法律の名称変更のとおり、福祉に関する内容としては後退したように感じます。
社会生活の中で、若者世代が今後の地域を支える最も重要な役割を背負っていることは言うまでもありません。しかし、一方でこの世代も多くの問題を抱えているのも事実です。仕事不足や地域環境への不満による他県等への流出、晩婚化や未婚化、無業者やひきこもり、ジェンダー不平等やLGBTQに関する悩みの問題、さらにSNS等による詐欺や誘拐などの犯罪被害、これらの問題ではこの世代が多くの割合を占めています。
ある調査では、先に挙げた晩婚化や未婚化の問題で「独身でいる理由」の回答の第1位は男女ともに「適当な相手に巡り会わない」で、どちらも50%前後となっています。2位以降は「自由を失いたくない」「必要を感じない」「趣味を楽しみたい」「仕事に打ち込みたい」と、それなりに理解できる内容が続きますが、気になるのは男女とも7位に「異性とうまく付き合えない」が挙げられていることです。
これらのことを考えますと、結婚を意識する前の段階での同世代の交流や仕事などに関する情報共有の場を設けることは、お互いの悩み相談が気軽にできる場を与えることになり、同時に地域との関わりや地域貢献活動ができる環境の提供にもつながります。このような交流の場は、若者世代に活力を与え、人口流出を防ぐ有効な施策だと考えます。
そこで質問いたします。
1番目、現在若者世代の福祉の増進を図るための施策として、どのようなものがありますか。これは「青少年の雇用の促進等に関する法律」第5条第2項に関しての質問になります。
2番目、地域における若者世代の希望を踏まえた求人に関する情報の収集と、提供方法はどうですか。同じく第11条です。
3番目、若者世代に関する職業訓練や職業に関し、相談できる施設はどのようなものがありますか。同じく第18条に関してです。
4番目、若者世代の活用を念頭に質問ですけれども、市民アンケートやワークショップの結果を踏まえた上での、出水公会堂の活用計画はできていますか。
5番目、以前の出水市勤労青少年ホームの廃止直前の利用者数と、それに代わる活動の場はどのようなものがあるか伺います。
質問の1つ目は以上です。
2つ目と3つ目の質問は、前回質問した内容の検討結果についてです。分かりやすいように、前回の質問を2つ目と3つ目に分けて質問します。前回質問した内容につきましては、理解できた部分と今後の検討をお願いした部分があります。今回は特に重要だと考え、ぜひ検討をお願いしたかった内容に関し、その結果を伺います。
2つ目の質問「みなし道路の補助金の検討について」。みなし道路の部分に関する塀や植木などの撤去費用に関し、補助金制度は検討されましたか。ここは1つだけです。
3つ目の質問「指定管理施設の検討について」。一番目、一般社団法人出水市観光特産品協会の受託している指定管理施設選定要綱の資格要件を出水市公の施設の指定管理者の公募に関する要綱第2条ただし書き及び総務省第94号通知に沿った形で変更することを検討されましたか。
2番目、市民プールの昼休み時間の廃止について検討されましたか。
以上で、壇上からの1回目の質問を終わります。
○椎木伸一市長 田中秀一議員の御質問にお答えいたします。
まず、若者世代の福祉の増進を図るための施策についてでありますが、「青少年の雇用の促進等に関する法律」の主な目的は、青少年が自分に合った職業を選択できるように努めるとともに、その能力を発揮できるようにサポートすることだと認識しており、出水市としましては、その一環としてハローワーク出水と連携し、「求人情報いずみ」を市ホームページに掲載するとともに、広報いずみの仕事図鑑で市内企業の紹介をしているところであります。
次に、求人に関する情報の収集と提供方法についてでありますが、これらの活動は基本的にハローワーク出水が行っており、求職者が直接出向いて収集する方法と、自宅のパソコン等からハローワークインターネットサービスにアクセスして、希望の求人を探す方法があります。また、鹿児島県の就職情報サイト「かごJob」でも、県内の企業・求人情報を探すことができます。
次に、職業訓練施設については、出水共同高等職業訓練校があり、建築科及び土木施工科のほか、離職者等を対象としたパソコン基礎科の訓練を実施しているところです。また、職業に関して相談できる施設としましては、ハローワーク出水や鹿児島市にある「かごしま若者サポートステーション」がございます。特に、かごしま若者サポートステーションでは、15歳から49歳くらいまでの方を対象に、就労に向けた個別面談、セミナー、職場見学・職場体験、出張相談など、多様な支援サービスが提供されております。
次に、出水公会堂の活用計画についてでありますが、市民アンケートの結果や市民ワークショップの結果を踏まえまして、令和3年3月に策定いたしました「出水市公共施設個別施設計画」において、まずは施設の今後の在り方、使い方などを検討することとなっておりまして、昭和12年に建築された施設であり、既に85年が経過してはいますが、地元のシンボル的な建物でありますので、それらも踏まえて、今後活用できるように検討してまいりたいと考えております。なお、勤労青少年ホームの機能は出水市民交流センターに移転しており、青少年に限らず幅広い世代で活用していただいております。
次に、平成19年9月に閉所いたしました出水市勤労青少年ホームの利用者数についてでありますが、ピークが昭和51年度の1万4,993人で、閉所直前の平成17年度は4,112人、平成18年度は3,947人となっておりました。出水市勤労青少年ホームでは、勤労青少年の健全な育成と福祉の増進に寄与するため、勤労青少年の憩い又は集会のための施設の提供、レクリエーション及びグループ活動の育成指導・講演会・講習会その他各種教養講座の開催、職業・生活・健康等の指導及び相談などの事業を行ってきました。勤労青少年ホームの廃止後については、同じ趣味を持つ方々や多種多様なスポーツのサークルが、市民交流センター、中央公民館、マルマエスポーツセンターなどの公共施設を利用して交流が図られていると考えております。
次に、みなし道路の補助金の検討について、お答えいたします。
一般的なみなし道路の塀や植木の撤去については、道路の拡幅工事や用地の分筆登記に係る費用が補助対象となる里道等整備事業や危険ブロック塀等安全確保支援事業において、対応ができることから、引き続き同制度の呼びかけを行ってまいります。なお、既存の補助事業で対象とならない部分については、国の動向や県の取組を見極めながら、他市の取組状況を調査し検討してまいります。
次に、指定管理施設の募集要件の見直しについてでありますが、前回の定例会でお答えしたとおり、本市は、より高く公平性・透明性を確保する点から、公募・非公募にかかわらず、募集要項及び選定要項に兼業禁止規定を設けているところであります。
次に、市民プールの昼休み時間廃止の検討についてお答えいたします。
現在、市民プールの利用時間は午前10時から正午まで及び午後1時から午後9時までとなっております。正午から午後1時までの時間帯については、館内の清掃作業、消毒作業等を行う時間として確保しておりまして、コロナ禍でもありますので、今後もこうした利用のない時間帯を設けて、入念に消毒作業等ができるようにしていきたいと考えてはいます。現在の正午から午後1時までの利用については、今後、利用者からアンケートを取るなどして、その意見も踏まえながら検討していきたいと考えております。
○議長(田上真由美議員) ここで、暫時休憩いたします。再開を午後2時15分といたします。
午後2時01分 休 憩
午後2時15分 再 開
○議長(田上真由美議員) 再開いたします。休憩前に引き続き会議を続行し、田中秀一議員の質問を許します。
○4番(田中秀一議員) 先ほどの答弁に関しての質問ということで、続けたいと思います。
1番目、2番目、それぞれにハローワークの話が出ました。確かに、これはここにのっとっているような就職に関してのいろんな情報を得られる場所だと思います。ただ、これに関しては、それこそずっと以前からあるわけで、この法律というのができたのが平成27年です。とすると、この法律に基づいた形で少し変わったというか、例えば、それに関連するようなものが追加されたとか、そういったものがあったら教えてください。
○田口保商工振興課長 市での形では特に変わったというところではないんですが、かごJobであったりとか、若者サポートの関係であったりとか、そういうことで若者サポートステーションですね、こういったものができておりますので、これは厚生労働省の委託によって行っている事業でありますが、こういうところで若者に対しての就労支援という形で進められてきていると思っております。
○4番(田中秀一議員) 3番目の質問で、職業訓練ということでの話ですけれども、職業訓練校を私も35年以上前ですかね、利用させてもらったことがあったんですが、そのときには相当な人が寄って勉強をしていました。私も最近行ってみませんので、どういう状況か分かりませんけれども、この職業訓練校の最近の状況を教えていただけたらと思います。
○椎木伸一市長 出水共同高等職業訓練校のことでよろしいですね。野田のほうに設置をいたしまして、遊休施設に移っていただいております。今年の終業式、開校式に行かせていただきましたけれども、昨年の終業式と今年の開校式です。先ほど言いましたように建築科と土木施工科がございまして、阿久根・長島・出水地区の建築業とか建設業に従事していらっしゃる方々が、昼間働きながら夜はそういった研修に従事されております。
人数は、合わせて十数名だったと思います。それと、離職者等を中心に、パソコン講座を実施しておりまして、こちらのほうは離職者に限らず募集はしているようでございました。これからも、施設のパソコン等も老朽化しておりますので、そういった支援もしていかなければならないということで、各市・町と協議をしているところであります。
○4番(田中秀一議員) やはり、人数は今、かなり少ないということです。非常にいい施設だと思いますので、できるだけ多くの方に活用していただけるような何か方法がないのか、その辺はぜひ、また御検討をいただきたいと思っております。
5番目の質問に関してですが、勤労青少年ホーム廃止時の利用者が平成18年3,947名ということだったと思います。やはり、かなりの方がその当時でも利用されていたということです。これは、また、あともって質問に入れますけれども、そういった中で、今現在これが、市民交流センターのほうに移ったということですけれども、正直言いますと、実情はほとんどそれを引き継いだ形ではなっていないんじゃないかなというふうには思っております。まるっきり違いますし、若者に特化したようなことではないのかなと思っております。
関連する質問で、最初に事例を言ってから質問しますけれども、愛知県新城市が取り組んでいる若者総合政策について、少し紹介します。新城市のホームページを見ますと、若者総合政策とは「平成27年4月1日から施行され、新城市若者条例第8条に基づき、若者総合政策がスタートしています。若者の思いや意見を形にし『若者が活躍でき、市民全員が元気に住み続けられ』」、ここ非常に重要だと思うんですが、「『世代のリレーができるまち』を実現するための政策集です。若者政策ワーキングが提案した事業や平成27年度から始まった若者議会が提案している事業も若者総合政策として位置づけています。」とあります。もちろんいろんな問題点もあると思いますが、非常に参考になる取組だと考えます。
この新城市の取組については、今回の若者世代支援についての質問を決めた後に、つい最近なんですが知ったんですけれども、以前から考えていた若者世代の支援の在り方にまさに符合する内容でしたので、今回急遽加えることにしました。
出水市でも多くの審議会や協議会、委員会等もありますが、各委員については有識者や各種団体からの選出、そしてわずかな公募による選出で、若者世代はほとんど見受けられていません。
以上を踏まえて質問ですが、若者に特化した協議会や担当係の設置など若者のエネルギーを市の活性化に活用する政策はできないか伺います。
○椎木伸一市長 おっしゃるとおり、若者のエネルギーを市の活性化に取り入れていくということは、とても重要なことだと思いますし、また今後を担っていく青少年、そういった方々の考えを反映していくことも、とても大事なことだと考えております。
私自身、就任以来、「市長と何でも語ろ会」ということで、特に若い方々との回数も多いわけですけれども、商工会議所青年部でありますとかJCさん、あるいはツルのまち商工会の青年部、そして高尾野・野田両青年団、それとか本町のまちおこしグループ等がありますけれども、そういう方々とも話してきました。そしてまた、コロナ禍で対外的にできないときは、市役所内の若い人たちとの語ろ会を十数回やっております。それと、最近では、新規採用職員を市長室に1日帯同してもらいまして、二、三人ずつですけれども、この間19名全員、終わったところであります。そういった中で、いろいろお話を伺うということが非常に私としては嬉しいことでありまして、また、若い人たちをいろんな所にも派遣する制度も設けてございます。そういったことで、今のところ、担当係の設置等は考えてはおりませんけれども、その重要性は十分認識し、また、そういったところで、今、本町あるいは武家屋敷等で民泊等も始まっておりますけれども、新しい官公庁の事業として若い人たちが中心になった六、七人でやる事業も採択されまして、具体的に動き始めておりますので、リノベーションのまちづくり等も併せて、これらも若い人たちの意見も聞いて実施してきた事業でございますので、そういったものに実際は生かしながらやっております。必要性については今後も検討しながら、対応していきたいと思っております。
○4番(田中秀一議員) 市長の答弁で、非常に重要だということで、考えていただけるということですので、また今後よろしくお願いいたしたいと思います。
続きまして、同じ若者世代に関してですが、昨年の11月30日に出水公会堂の今後の在り方に係る市民ワークショップが行われました。その時は、建物に関しては、耐震に問題がなければ文化的価値も考え、存続という意見で一致したと思います。
利用方法や問題点についていろいろ意見が出ましたが、個人的には、出水市には若者の集う場所が少ないことから、以前あった「勤労青少年ホーム」に類似した活動の場として利用し、場合によっては隣接する市民交流センターも含めたところで、活動する場を作っていただけたらなと思っております。
先ほどありました、勤労青少年福祉法の改正によって、「青少年の雇用の促進等に関する法律」に改められ、「勤労青少年ホーム」に係る一切の規定が削除され、勤労青少年ホーム設置の努力義務規定がなくなりました。そのことにより、全国各地で多くの勤労青少年ホームが廃止されたわけですが、改正理由についても説明はありましたけれども、あまり納得できないところでした。ただ裏を返せば、自治体が独自のやり方で政策を考えれば、他の地域の若者まで、その地域に定着させるようなチャンスもあるのかなと考えています。
先の、今言った理由とは別に、出水市ではそれ以前、平成18年7月鹿児島県北部豪雨災害に伴う河川拡幅により、施設が解体撤去され実質廃止をされました。当時、廃止に関し友の会、これは勤労青少年ホームの利用者による交流会です。先ほどのデータを聞いても、かなりの方が入っていらっしゃったと思うんですけれども、その友の会がどのように考えているか、ホームページがありましたので、そこで確認しました。当時は市民交流センターで同じような形で再開されるということで、竣工後、平成21年3月に竣工されていますけれども、その開館まで休会だということで認識されていたみたいです。多分ですね、この議場の中にも勤労青少年ホームを利用された方がいらっしゃると思うんですけれども、勤労青少年ホームでは、私が知る数年間、そんなに長くいませんでしたので数年間ですけれども、そこで十数組以上、もう二十組を超えるぐらいだと思うんですが、のカップルが誕生して結婚しております。あれほど若者の地域定着に貢献した施設・施策はないと考えます。現在でも鹿児島市など幾つかの施設は存続し、若者の活動の場として提供されています。本当にすごくいい施設だったと思うし、あれがなくなったことは本当に残念だなと自分は思っております。
そこで質問ですけれども、出水市として以前の勤労青少年ホームに類似した取組はできないか改めて伺います。
○松岡秀和商工観光部長 出水市勤労青少年ホーム、昭和46年に働く青少年の交流の場として整備をされております。先ほど、市長も申し上げたとおり、昭和51年、年間1万4,993人ここをピークといたしまして、閉所前の平成18年度には年間3,947人の利用者ということで、利用者が減っております。これは勤務時間でありますとか、生活の多様化など、勤労青少年を取り巻く環境が大きく変わって、利用実態が変わっていったのではないかと考えております。
現在においては、SNSサービスでありましたり、インターネット上に構築をされた3DCGの仮想空間ですね、メタバースなどによります時間や場所を制限されない新たな交流の場というのも出てきているようでございます。
ほかの自治体で、現在も勤労青少年ホームが残っている自治体のほうに、現在の状況がどうなのか、まずは残っているところの事例等を調査していきたいと考えております。
○4番(田中秀一議員) ぜひ、その辺の調査を進めていただいて、どういう状況でそういったやり方が今後出水市では取り入れられないか検討いただきたいと思いますが、利用者が減ったのは、多分私が思うには、若者の考え方が変わったというのはあるんですけれども、そういった若者たちを引っ張っていくような人たちが少なくなったのかなというふうな感じがします。ですから、一人でもそういう人がいて、そういった若者の集合場所をみんなで盛り上げていこうというような気運が高まれば、今の世代の人も全然集まらないということはないと思いますし、最初話をしましたけれども、ネットを使ってのどうのこうのというのは、それはそれで大事だと思いますけれども、直接会って、いろんな人と長い期間、例えば婚活なんかありますけれども、あれ1回か2回だったって、絶対にうまくいくわけないと思っています。そうやって、長い期間、ずっといろんなサークルの活動を同年代の人たちがすることによって、自然といろんな人のことを分かって、その中で結ばれていくといった状況は、やはり一番理想的だなと考えますので、また今後ぜひ、御検討をお願いしたいと思っております。
それでは、前回質問したことに関しての件ですけれども、みなし道路部分に関する塀や植木などの撤去費用に関し、補助金制度は検討されましたか、ということで、「出水市里道等整備事業補助金制度」それから「出水市危険ブロック塀等安全確保支援事業補助金制度」先ほどおっしゃったようにあります。里道に関しては、確かにこれを利用できる部分というのもあると思うんですけれども、これに関しては、まず30メートル以上なければできないということ。ですから、普通に考えて、それぐらいの敷地を持った人がいれば別ですけれども、個人的にはそれはできないでしょうし、ましてや両側が対象というふうになってきますので、やはりこれはある程度の人たちが集まって、皆さんが承諾したときに初めて活用できる補助金制度かなと思っております。
それから、危険ブロック等に関しては、これも活用できる部分はたくさんあると思います。昔のブロック塀、確かに危険なものがたくさんありますので、そういった形で作られていたら、これを利用してやるということはできると思うんですけれども、当然、コンクリート塀だとか基準を満たしたブロック塀等には適用されません。ましてや、植木だとか、その他の工作物に関してはできないわけですけれども、この2つの補助金制度があるということは、私が今お願いしているような道路を、みなし道路を提供した人が自分で自分の敷地の邪魔になるブロックを解体する、あるいは植木を撤去するといったことをするときに、この2つがあるわけですから、それはそれに関しての補助金制度もあっておかしくないかなと思いますし、このどちらかに、それを含めた形で制度として取り入れることができないのか、伺います。
○小原一郎建設部長 まず、現在ある里道等整備事業について、今、できる部分につきましては、こういう里道等を活用していただいて、実施していただきたいと思うところなんですけれども、新たにまた補助制度となりますと、ほかの国の動向であったり、他の市の状況であったり、そこら辺の部分をよく調査して、また検討していきたいと思いますので、今はそういう状況ですので、御理解いただきたいと思います。
○4番(田中秀一議員) 確かにおっしゃるように、今、全国的にこの問題に関しては、少しずつ動きがあるみたいです。ですから、その辺は十分注視されて、時期がきたら、ぜひ、御検討をお願いしたいと思っております。
それでは、3つ目の質問の「指定管理施設の検討について」ですけれども、先ほど平等のためにという話がありました。私が思うのは、施設によっては平等であってはいけない。何もかもが平等であるべきというのは違うんじゃないかなと思っております。利益を目的とした企業と、公益性を持ったボランティアメンバーで組織された団体、これはやはり同じに考えるべきではないはずです。現に、観光特産品協会は行政や議会の理解を得て、今は、公募によらない指定管理者と選定されています。その辺は中身を御理解されて、そのようにしていただいたんだろうと思っています。観光特産品協会、以前は観光協会でしたけれども、観光協会が指定管理者になって10年以上たちますけれども、その当時、私が感じたのが、自ら会費を払って、自分の時間を割いて、地域のために頑張ろうとする人が、このようなボランティアの団体でありながら、議員の兼業禁止規定によりその場を離れなければならない。非常に理解できませんでした。それをいまだに引きずっているんですけれども、ぜひ、ここは御検討いただきたいと思っているんですが、前回のところで、一応答弁では募集要項の変更はできないということでしたけれども、それができないことに関して、前回でもいいし今回にあたってでもいいんですが、そのことに関して検討されたのか。検討されたとしたら、その中身を少し教えていただきたいと思います。
○冨田忍政策経営部長 前回の答弁時の検討状況で申し上げます。
指定管理者の指定は、議決事項でございますので、その団体の性質等ももちろん議員のご指摘の部分もあろうかと思いますけれども、当局提案に対して、議員の議決をいただくというものでございますので、私どもは指定管理者の選定にあたっては、今のような取扱いをしていると。そのことを改める必要があるかという点については、検討いたしました。しかしながら、まだそういう段階ではないということと、やはり一度決めたルールについては、安定性というのもがございますので、これは継続をするという判断にいたっております。
それと、観光特産品協会とは、合併した後、今現在ですけれども、そこの団体とは議員がおっしゃるように常日頃から連携をしながら、出水市の観光であったり、特産品、あるいはふるさと納税の関係についても協力してやっている団体でございます。そういうこともあって、非公募という形で対応させていただいておりまして、議員の方が役員であるからどうこうという部分と、その組織自体の役員であられることと、議員が役員になられることと、指定管理者で制限を設けることはイコールではありませんので、そこは御理解いただきたいと思います。
○4番(田中秀一議員) 今の最後の部分は、理解しております。ただ、そうされた理由が先ほど言ったように観光特産品協会はボランティアの団体だから、そういうふうにされたんだろうなということでの話です。
この総務省の94号通知というのも、平成30年ということで、まだそんなに前のことではありませんので、これも出たということで、またぜひ今後、もう少し検討いただけたらいいのではないかと思います。私としては本当に納得できていませんので、よろしくお願いいたします。
それから、市民プール昼休みの時間廃止についてですけれども、今は清掃時間に充てられているということ、これも理解しております。ただ、以前は前も言いましたけれども、昼休み時間も利用できたわけですから、それはできないはずはないと思っておりますので、そこはまた検討の余地は非常にあるのではないかなと思っております。少しでも、せっかくいい施設です。市民の方に利用していただいて、そのような体制を取れば、ますます利用者も増えていくのではないかなと考えますので、御検討をまたよろしくお願いいたします。
以上で私の質問を終わります。
○議長(田上真由美議員) 次に南鶴洋志議員の質問を許します。
○7番(南鶴洋志議員) 本日最後の質問者です。今しばらくお付き合いをお願いいたします。
早速ですが、通告に従い質問いたします。
大項目1の「ゼロカーボンシティ宣言」をした本市の取組について伺います。
2050年に二酸化炭素の実質排出量をゼロとする「ゼロカーボンシティ」の実現を目指すことを、本市は宣言されました。私は先月8月に中央省庁のレクチャーを受けてきました。日本政府の2050年カーボンニュートラルに向けた様々な目標が掲げられております。乗用車新車販売では2035年までに、電動車100%。EV・PHVの普及の鍵となる充電インフラの整備も、2021年度末で約3万基ある充電器を2030年までに15万基増やす計画など、国も補助制度で後押しを進めています。
そこで、(1)公用車の電気自動車移行を促進し、休日にレンタカーとして貸し出す考えはないか伺います。
出水市環境基本計画の基本目標4(住み続けられるまち~快適な生活環境の保全の推進~)の中の基本的方針①大気環境の保全で、本市の努力目標の中に「公用車の低燃費車やエコカーの導入に努めます」と表記があります。今後、電気自動車への移行を促進し、さらには、近年公用車を休日、業務時間外にレンタカーやカーシェアリングとして導入する自治体の取組があります。環境省の脱炭素先行地域に指定された鹿児島県知名・和泊両町は今年7月から、2人乗りの超小型電気自動車(EV)を計4台導入しました。兵庫県尼崎市でも、同じく2台をレンタルで導入し、平日は公用車として使用するとともに、使用しない休日については市民等に広く活用してもらうカーシェアに供する「公用車を活用したEVカーシェア事業」を、株式会社トヨタレンタリース兵庫と連携して、令和4年5月から稼働しております。こうした取組は公用車の利便性を維持しつつ、車両の維持管理をレンタカー、カーシェアリングのサービスを提供する事業者が行い、利用頻度に応じて支出額が決まることから、公用車の利用にかかる「ヒト」・「カネ」の負担を軽減する効果が期待されております。また、このサービスの普及は、自動車の絶対数の削減だけではなく、「出水ツルの越冬地」としてラムサール条約湿地に登録され、日本遺産のある出水麓武家屋敷群を持つ本市にとって、環境に配慮した地域の観光地ブランドを確立することにも繋がるのではないでしょうか。
次に(2)公共施設の充電設備について伺います。
全天候型陸上競技場も完成し、屋根付きふれあい広場も工事着工しました。しかしながら、多くの公共施設が隣接しているにもかかわらず、周辺には充電設備が存在しません。「燃ゆる感動かごしま国体」まで394日となりました。県内外から多くの関係者が、この出水市に集まります。充電インフラの補助が拡大している今こそ、設置すべきではないでしょうか。令和3年第2回定例会でも同様の質問をしておりますが、再度伺います。
次に(3)集合住宅の充電設備について伺います。
昨日、全国軽自動車協会連合会は2022年8月度の車名別販売台数ランキングを発表しました。2022年6月16日に販売を開始しました日産の軽EV(電気自動車)「サクラ」は、前月比106%(3,523台)。13位からトップ10圏内の10位へ浮上し、軽自動車の価格帯では高額にもかかわらず好調な流れであることが伺え、地方のセカンドカーとして、昨今のガソリン高騰、環境に配慮した車の推移にも注目が集まっております。
この質問も、今和3年第2回定例会でも同様の質問をしております。その当時はなかった「集合住宅用の充電器設置の国の補助事業」も充電設備費の50%補助、工事費の100%の補助と手厚くなっております。当時市長は「公共集合住宅居住者の充電インフラ整備についても、国等の動向、EV車の普及状況や民間での充電インフラの整備状況など、情報収集に努めてまいります。」との答弁でしたが、お考えは変わってないか伺います。
次に大項目の2、ふるさと納税についてお伺いいたします。
ふるさと納税を利用した人は去年740万人余り、自治体に寄附された総額も、昨年度8,300億円余りで、いずれもこれまでで最も多くなりました。総務省によりますと、去年1年間にふるさと納税を利用して住民税の控除を受けた人は740万8,000人でした。これまで最も多かったおととしに比べて176万人余り増えていて過去最多を更新しました。
また、ふるさと納税で全国の自治体に寄附された額は、新型コロナウイルス禍の巣ごもり需要もあり、昨年度8,302億4,000万円と、前の年度をおよそ1,600億円上回り、こちらも過去最高を更新しました。各市町村の争奪戦が激しくなってきております。
そこで5点伺います。
(1)令和3年度実績の反省と課題について、伺います。
(2)出水市観光特産品協会と出品者と本市の連携について、伺います。
(3)ふるさと納税に関わる業務で負担の大きいものについて、伺います。
(4)ふるさと納税の費用内訳について、伺います。
(5)ガバメントクラウドファンディングの活用について 活用状況と活用事業拡大の可能性について、見解を伺います。
次に、大項目の3、学校行政について伺います。
2020年春コロナ第1波から約2年半。この間、緊急事態宣言からの休校、行事や体験活動の縮小・中止、外出制限、学校でのデジタル端末の導入など、子供たちの生活環境には大きな変化がありました。そのような中、2学期も元気よく登校する子供たちを立哨活動を通して見ることができました。今回は、学校行政について新聞・報道関係で話題になっていることについて伺います。
(1)「GIGAスクール構想」に基づく端末配備後の問題点と今後の課題について伺います。
次に、(2)教員の勤務時間について、伺います。デジタル化で効率化が進む中、勤務時間の短縮につながっているか、「教員の1週間当たりの学内総勤務時間」の推移について、伺います。
次に(3)古木調査について、伺います。今年8月鹿児島県曽於市の小学校で芝刈り中の校長先生が、折れた枝の下敷きとなり亡くなりました。文部科学省によると、樹木は学校保健安全法施行規則をはじめとする法的な点検対象になっていないところではありますが、本市の現状は把握できているか伺います。
(4)虫歯治療率について。校種別の治療率について伺います。
最後に大項目の4、「オシリカジリムシを生かしたまちづくりについて」伺います。
2021年5月、出水市の干潟で新種の甲殻類が発見されました。体長1.3ミリほどで、ハゼの仲間の尻ビレにかじりつくような様子から、「NHKみんなのうた」の人気キャラクターにちなんで和名は「オシリカジリムシ」と命名されました。今年7月には「オシリカジリムシ発見の地」という看板を、出水市の福ノ江海岸に市が設置し、除幕式が行われました。“元ネタ”は、2007年から同局の音楽番組「みんなのうた」で放送されて、一大ブームを巻き起こした人気曲「おしりかじり虫」です。同楽曲に登場する「おしりかじり虫18世」らは、たちまち人気キャラクターとなり、2012年にはテレビアニメ化されました。今回のこのニュースを受け、同作品に親しんだ世代を中心にSNSで話題となり、ツイッターのトレンドでは関連ワードがランクインしたほどです。千潟は出水インターから車で5分ほどの場所にあり、周囲には神社や公園などもある風光明媚なスポット。学術的にも大変珍しい新種の発見地とのことで、新しいパワースポットとして注目されております。市長は、「ラムサール条約の登録湿地も市内にはあり、生物の多様さや環境のよさをPRしていきたい」と話されていました。今後どのように活かしていくのかを伺いまして、壇上からの質問を終わります。
○椎木伸一市長 南鶴洋志議員の御質問にお答えいたします。
まず、「ゼロカーボンシティ宣言」をした本市の取組についてでございますが、ゼロカーボンシティ宣言を表明している本市としましては、その取組の一つといたしまして、公用車に低燃費車や電気自動車を含めましたエコカーの導入を、今後、積極的に推進してまいります。また、休日のレンタカーとしての利用につきましては、昨年導入いたしました電気自動車シーポッド2台を、ツルの越冬地での利用調整期間における、区域内の移動手段として、観光客への貸出しを予定しており、そのほか、出水麓武家屋敷群などの観光地内での活用も検討しているところであります。
次に、公共施設の充電設備についてでありますが、今後、電気自動車等の普及が見込まれますので、電気自動車等の普及状況をみながら設置の検討をしてまいります。また、設置に当たっては、民間事業者の先行投資により設置されている充電設備の配置状況を考慮し、民間事業者と競合しないところで、必要性が高い場所へ設置を検討してまいります。
次に、集合住宅の充電設備について、お答えいたします。市営住宅においては、国等の動向、電気自動車の普及状況や民間での充電インフラの整備状況など、情報収集に努めながら、ゼロカーボンシティの実現に向けた取組について検討してまいりたいと考えております。
次に、ふるさと納税についてでありますが、令和3年度の実績は、前年度比約1.3倍の4億2,658万6,500円でした。全国の寄附総額は、昨年度比約1.2倍の約8,302億円で過去最高の受入額となっています。鹿児島県全体では昨年度とほぼ同額の受入れでしたが、本市の約1.3倍の伸びは県内19市の中では1番となっています。着実に寄附額は増加していますが、これまで本市で多く選ばれていたハンバーグや鶏肉の返礼品の競合商品が多く出てきたことや、「訳アリ」「業務用」といったお得感を前面に出した戦略が全国的に行われてきたこと、また、独自のECサイトで多額の売上げがある事業者がふるさと納税に参入してきたことなどで、ふるさと納税がネットショッピング化し自治体間の商品開発競争が激化している状況にあると考えております。出水市の返礼品を選んでいただくためには、寄附者のニーズに沿った商品開発を事業者にお願いするとともに、ほかの自治体に先駆けた取組を行うなど、まずは出水市のページを見ていただけるような取組も積極的に行う必要があると考えています。
次に、観光特産品協会と出品者と本市の連携についてであります。詳細は政策経営部長に答弁させますが、協会と出水市は定例的に打合せを行い、お互いに情報を共有して、協力しながら寄附額の増加に向けて取り組んでおります。ふるさと納税に関わる業務負担及びふるさと納税の費用内訳については、政策経営部長から答弁させます。
次に、ガバメントクラウドファンディングについてでありますが、本市では令和2年度に子育て応援券交付事業の財源確保のために実施いたしました。目標額100万円に対しまして、52万4,000円の御寄附をいただきました。しかしながら、今後の活用については、必要性や効果を慎重に検討して取り組んでまいりたいと考えております。
次に、オシリカジリムシを生かしたまちづくりについてお答えいたします。オシリカジリムシは、令和3年5月に福ノ江海岸付近の干潟で鹿児島大学大学院農林水産学研究科、是枝怜旺氏により発見され、鹿児島大学理学部准教授、上野大輔氏により命名された新種の甲殻類で、その発見を記念して、オシリカジリムシの写真や命名の経緯、ふくのえこども園の園児が描いたイラストを掲載した案内看板を設置し、本年7月14日に除幕式を開催したところであります。また、「オシリカジリムシの唄」を本市在住のシンガーソングライター・シーゲル小野氏に作成していただき、除幕式で園児と一緒に披露していただきました。この曲は、同氏がパーソナリティを務めるラジオ番組で披露されたり、市役所本庁舎内において午後5時15分から曲を流すなどPRに努めているところでございます。
「オシリカジリムシ」が発見された福ノ江海岸付近の干潟は、昨年11月にラムサール条約湿地として登録された出水ツルの越冬地に隣接しておりまして、この一帯では多くの希少種が確認されています。発見された「オシリカジリムシ」との相乗効果を図り、本市の生物多様性や恵まれた自然環境の良さを市内外にPRすることで、子供たちの郷土愛や市民の誇りを醸成してまいりたいと考えているところであります。
○大久保哲志教育長 南鶴洋志議員の御質問にお答えします。
まず、「GIGAスクール構想」に基づく端末配備後の問題点と今後の課題についてですが、本市では、GIGAスクール構想における1人1台端末と高速大容量の通信ネットワークの一体的な整備は昨年度完了しており、当初、機器の操作に戸惑っていた教職員も各種研修会の参加や同僚間での研さんにより、児童・生徒の反応や考えを即時に把握しながら、双方向的に授業を進めたり、コロナ禍において児童・生徒が登校できない際、オンライン授業を実施したりするなど学校の実情に応じた活用を進めてきました。
現在は、教科の学びを深める授業に取り組み、例えば、社会の授業において農産物と畜産物の産地を地図に重ね合わせ、気候や土地の特徴を読み取る学習活動や、理科の授業において実験を動画で記録し、現象を科学的に分析しながら考察を深めるなど、教科の学びの本質に迫る段階へ進みつつあるところです。また、今年度は英語のデジタル教科書を小学5年生から中学3年生までの全児童・生徒に導入しました。文部科学省は、学力の伸びが「デジタルは紙と同等以上の効果がある」との実証結果を公表しましたが、「読む」分野では、デジタルより紙の教科書が「優位」との結果も同時に示されました。このことからデジタル教科書の活用については、さらに工夫が必要と考えています。
今後は、特別な支援を必要とする子供を含め多様な子供たち一人一人に学びが個別最適化され、資質・能力が一層確実に育成できるようにICT環境を構築し、これまでの教育実践と最先端のICTのベストミックスを図り、教師・児童・生徒の力を最大限に引き出す教育をどのように進めるかが課題であると考えています。
次に、教員の勤務時間についてお答えします。
学校における課題が複雑化・多様化する中において、新学習指導要領を踏まえた教育課程等を確実に実施し、質の高い教育を持続発展させるためには、学校における働き方改革を実質的かつ着実に推進していくことが必要不可欠であると考えます。
令和元年度、県教委は、学校における働き方改革の一環として、本県の実情に即した数値目標を設定し、中・長期的な具体的な取組を「学校における業務改善アクションプラン」として取りまとめました。
本市内の学校においても業務改善に対する意識改革、事務の負担軽減と専門スタッフ等の活用、授業準備の効率化と時間確保、部活動に係る勤務状況の改善を図り、業務改善を進めてきました。その結果、正規の勤務時間以外の時間が県の定める目標値である月45時間以下の教職員の割合が令和元年度は全体の62%でしたが、令和2年度は75%、令和3年度は81%と推移してきており、一定の成果がみられています。
次に、古木調査についてですが、学校保健安全法施行規則第28条に、「毎学期一回以上、児童生徒等が通常使用する施設及び設備の異常の有無について系統的に行わなければならない。」とあり、続く同条2項では「学校においては、必要があるときは、臨時に、安全点検を行うものとする。」とされています。
市内の小・中学校及び義務教育学校では、毎月1回安全点検を実施しており、樹木についての項目自体はないものの、安全点検を実施している中で事故につながるおそれのあるものは、教育委員会に随時報告するようになっています。
今回、曽於市での事故を受けて、小・中学校、幼稚園に対し、重大な事故につながるおそれがある樹木を対象とした緊急点検と対策を指示し、報告のあった樹木については、職員が現地調査を行い、特に危険性が高いと思われるものを樹木医に診断を依頼しました。
次に、児童・生徒の虫歯治療率についてですが、県が実施している学校保健活動状況調査によると、令和3年度の結果は、小学校が82.3%、中学校が66.4%、高校が41.8%となっております。
○冨田忍政策経営部長 私のほうから2点、申し上げます。
まず、観光特産品協会と出品者及び本市との連携についてでございます。市から観光特産品協会に、新規出品者の掘り起こし、返礼品の開発、返礼品の申請受付、広告の実施、出品者からの請求事務などを委託をしております。負担の大きいものとのお尋ねでございます。それにつきましては、ポータルサイトの新サービスが開始された場合の導入、あと広告などの検討でございます。返礼品や決済事務に係る請求書の支払い事務、そのほか、ふるさと納税全般に及ぶ問合せへの対応などがございます。
次に、ふるさと納税に関する費用でございます。令和4年度当初予算ベースで申し上げます。返礼品代としまして1億5,000万円、配送料が6,000万円、広告費が280万5,000円、決済手数料1,149万5,000円、委託料5,242万8,000円、合計2億7,672万8,000円を計上しております。想定する寄附額として5億円を見込んでの予算計上でございます。
○議長(田上真由美議員) 南鶴洋志議員より、書画カメラの使用について申入れがありましたので、許可しております。
○7番(南鶴洋志議員) それでは、2問目に質問をさせていただきますけれども、すみませんが1番と2番を入れ替えて質問をさせていただきます。
最初にふるさと納税についてお伺いとなります。分かりやすい丁寧な質問をしたいと思いますので、ぜひとも反問権の行使などされないようにお願いいたします。
早速ですが、書画カメラ2―1を御覧いただければと思います。(議場内ディスプレーへの資料表示)これ南日本新聞記事に出ていた記事でございます。都城市で飼料の高騰対策ということで、9億円超計上されております。1戸当たり上限300万円を補塡する方針の中で、ふるさと応援基金から3億4,000万円を支出したという事例でございます。このように、都城市、全国でも2番になったぐらい寄附額が多かったからできるような品物なんですが、やはりこれが循環型ふるさと納税の本質であったかなというふうに考えております。私も、この控除限度額までいっぱい、ふるさと納税を使わせてもらっています。もちろん自分の節税のためではなくて、出水市のふるさと納税をもっと高額にするように研究するための材料ということで、やっております。先ほど、市長のほうからも答弁があったとおり、今回、令和3年度の結果を受けて、1.3倍の伸び率、県内では1番だということで、一定の評価はさせていただきます。しかしながら、私なりに人口、職員数で評価指数を作って分析をしたりとかしてみました。行政規模の割には、やはり物足りなさを感じます。また、経済センサスで総算出料が1,600億円であることからすれば、まだまだ高みを目指すべきかと思います。
ほかに、この令和4年度の部局経営方針というのも見させてもらいました。企画政策課で書いてあるところなんですが、令和4年度の目標・取組内容ということで、一番下に「ブランド化した商品のふるさと納税返礼品への活用等によるPRと販路の拡大」と書いてあります。これ、もっと具体的にどういうことなのか、お示しいただければと思います。
○青﨑譲二企画政策課長 まずブランド化につきましては、今年度、出水市観光特産品協会と一緒にラムサールブランドを活用した商品開発というのを一緒にしていくところでございます。その開発した商品を、ふるさと納税の返礼品として活用したいと考えています。
○7番(南鶴洋志議員) すみません、もうちょっと具体的に、どういった商品なのか教えていただければと思います。
○青﨑譲二企画政策課長 まだ、具体的な検討、商品等は検討に入っていないところです。
○7番(南鶴洋志議員) せっかく青﨑課長から御答弁をいただいたので、もう一回お伺いします。前回の6月議会で髙崎議員が一般質問でしたところの答弁で、ふるさと納税利用者の利便性への向上に向けた取組を今後やっていくと言われております。具体的には、これふるさと納税利用者の利便性の向上に向けた取組というのはどういうことなのか、教えていただければと思います。
○青﨑譲二企画政策課長 現在、取り組んでおります利便性向上の取組として、新たにワンストップ特例申請書、こちら、今寄附者から郵送でいただくようなシステムになっております。これをオンライン上で全て完結できるような取組を始めたところです。
○7番(南鶴洋志議員) ついでにもう1個、前回の6月議会で分からなかったところをお伺いします。資料がなかなか、前回の髙崎議員のところで出なかったんですが、青﨑課長の答弁として、「現在システムの改修を進めているところですので、今後出るようになると思います」ということでした。今、現在はこのシステムの改修は進んでいるのか、お伺いいたします。
○青﨑譲二企画政策課長 現在、システム改修といいますか、全ての入力完了しておりまして、いつでもデータが引き出せるような状況になっております。
○7番(南鶴洋志議員) るる反省と課題について、説明をいただきました。私も今回、4月改選のときに公約として、ふるさと納税負け組とか大変失礼なことを言いましたけれども、勝ち組か負け組かと言われたら、やはり負け組のほうに入っていたかと思います。で、いろんなところを調べました。この第2次出水市まち・ひと・しごと創生総合戦略というのがあります。これは令和4年3月に改訂されておりますが、これは当然ながら国にもこのまち・ひと・しごと総合戦略という基本計画書、指針があると思うんですが、この国が定めた指針書にはふるさと納税に関する表記があるんですが、この出水市で作られた創生総合戦略版には記載がありません。計画が不在でありますが、これについての見解をお願いいたします。
○青﨑譲二企画政策課長 本市、第2次出水市まち・ひと・しごと創生総合戦略、令和4年3月改定しておりますが、この中には個人版ふるさと納税の記載はないと思います。そこは特に必要性というか、総合戦略を進める上での必要性というのを考えなかったところがございますので、記載はないところでございます。
一方で、企業版ふるさと納税の記載はあったかと思います。
○7番(南鶴洋志議員) ぜひとも計画ありきの、このふるさと納税ですので、しっかり定義づけをお願いしたいと思います。
それともう1点、根本的に間違っているなというのが見られました。1つ、お伺いします。本市でこのふるさと納税に関するふるさと納税特設サイト、これは存在するかどうか伺います。
○青﨑譲二企画政策課長 本市のホームページ、一応カテゴリーとしてはふるさと納税を設けております。ただ、議員のおっしゃる特設サイトという形では設けてございません。あと、各ポータルサイトにおいて、本市のページをそれぞれ設けているところでございます。
○7番(南鶴洋志議員) では、「ない」ということで、これがどういった効果を示すかを、今からお見せしたいと思います。書画カメラの2-2を御覧いただきます。(議場内ディスプレーへの資料表示)先ほど、課長がおっしゃられたポータルサイトの市長の爽やかな笑顔の下に、ふるさと納税というバナーがあります。赤枠で囲ってあるところです。これをクリックしますと、次の画面になります。ここに、ずらずらとワンストップ特例申請とか、寄附金の活用状況、寄附の申込についてということで、この寄附の申込についてのところで各ポータルサイトに移行するという仕組みになっています。この画面をよく覚えていてください。では、次の画面、(議場内ディスプレーへの資料表示)今度は都城市のホームページを見ていただきます。これがトップ画面です。同じように右側の矢印で書いてあるところにバナーがあります。これをクリックします。次の写真をお願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)ちょっとアップしてもらえばお分かりのとおり、本当に購買意欲、寄附したいなというのが一発で出る画面だと思います。やはり、こういった基本的なことができていないんじゃないかなという気がいたします。市長、これを御覧になって、どのような感想があるか教えてください。
[吉元勇議員 着席]
○椎木伸一市長 非常に印象が違うなという印象は持ちますけれども、もともとこのふるさと納税については、出水市は負け組という話がありましたけれども、本来のふるさと納税の趣旨から言いますと、出水市はそれを踏まえて真面目なですね、返礼率も考慮しながらやってきた経緯はございます。そういった中で、一生懸命後追いで頑張っているわけですけれども、職員も一生懸命、目標を立てながら、そしてまた新しい商品も開発しながら観光特産品協会等へのお願いをし、新しいアイデアで取り組んでいるところでございます。そういった中で、皆様からも、どういった形でやればいいかという提案をいただければ大変ありがたいと思っております。今のお話もその一つであろうと思いますので、そういった御助言を生かしながら、今後もふるさと納税の増額には取り組んでいく所存であります。
○議長(田上真由美議員) ここで暫時休憩いたします。再開を午後3時30分とします。
午後3時15分 休 憩
午後3時30分 再 開
○議長(田上真由美議員) 再開いたします。休憩前に引き続き会議を続行し、南鶴洋志議員の質問を許します。
○7番(南鶴洋志議員) それでは(2)の出水市観光特産品協会と出品者と本市の連携について質問いたします。資料請求いたしまして、観光特産品協会と業務委託の契約書を拝見いたしました。その文面を見る中で、ふるさと納税システムというシステムの表記がありました。これは具体的に何をするものなのか教えていただければと思います。
○青﨑譲二企画政策課長 まずは寄附者の管理です。あと、その寄附者の管理というのが、どの方が何を寄附したかという基本的なデータがそこに入りますので、それからいろいろ分析できるシステムになっております。
○7番(南鶴洋志議員) これもネットで調べたところ、多分、このシステムの会社元は株式会社エッグになると思うんですが、間違いないでしょうか。
○青﨑譲二企画政策課長 今、おっしゃられた会社のものではございません。
○7番(南鶴洋志議員) 大変失礼いたしました。いろんな納税管理システムがあると思いますので、その中で今おっしゃられたように管理ができるということなので、今後、分析を進めていただければと思います。
ついでに、観光特産品協会に勤めてられる方で、このふるさと納税に携わる業務の人は何名いるか教えてください。
○青﨑譲二企画政策課長 観光特産品協会、3人態勢でしていただいております。
○7番(南鶴洋志議員) この3人という数字は、適正だと思われますかどうか、お伺いいたします。
○青﨑譲二企画政策課長 現時点では適正な人数だと思います。
○7番(南鶴洋志議員) 続いて、(3)のふるさと納税に関わる業務で負担の大きいものについて、ポータルサイトの新規導入とか、広告について、問合せについてとかいうのがありました。先ほどから申し上げているとおり、本当、今ふるさと納税、各市町村で加熱しております。本当に有名なブランド産品を持たない限りは、どこも横一線だと思います。これから、ふるさと納税で関わる業務の負担で一番大きいのは顧客管理になるかと思います。どれだけ、寄附納税者と繋がりを持っているかが大切なところになるかと思います。例えでいうと、出水市のテイクアウト市場、よくありますけれども、そこで3店舗ぐらい並んでいました。で、から揚げがその3店舗ともありましたと。購入者は何を見るかというと、まずはお買い得感、価格ですね。見た目もそうなんですけれども、価格、ボリューム感、お得感を見ます。そして2点目、関わり合いがあるところを多分選ぶと思います。自分とお店側の関わり合い、関係性があるところにまず買うと思います。これは、やはりふるさと納税と共通するところがあって、商品としては同じレベルの広告がどこの市町村でも同じものが出ています。となると、やはり関係性を持った市町村のほうが勝ち組になっている傾向があります。よく上位にランクするところは、暑中見舞いはがきとか、広報紙を寄附納税者に送って、自分の市を理解してもらおう、分かってもらおうという繋がりを持っていたりします。メールに然り、DMを送ったりすることもあります。場合によってはアンケート抽選をして、その抽選の中で約何名の方にはまた粗品的なものを贈るという取組をしているところもありますけれども、本市はそのようなことはされているか伺います。
○青﨑譲二企画政策課長 議員がおっしゃる、多分、寄附後のコミュニケーションといいますか、というところだと思います。本市はシェア7割、出水市に対して寄附をいただける方の7割を占めております楽天とふるさとチョイスで寄附をいただいた方のうち、メルマガの配信を御了承いただいた方に対しまして、月1、2回程度メルマガを配信いたしまして、人気の返礼品、季節限定商品、最近は出品者の情報、あと市のスポットの紹介とか、旬の情報を提供するようにしております。
○7番(南鶴洋志議員) 全国2位になりました都城市はこの40%が顧客管理を重点的に力を入れていまして40%の反復しての寄附があっているそうです。先ほど言われた継続的なコミュニケーションを図っている。それが実績に伴っているという気がいたします。ぜひ、さらなる検討をお願いいたします。先ほど、市長も言われたとおり、食べ物で結構苦戦している、鶏肉とか、ハンバーグとかありましたけれども、食べ物が結局メインなんですけれども、そこで苦戦している。出水市のホームページを見ても、やはり食べ物以外のアイテム商品数が少ないような気がいたします。
そこで書画カメラ2-6をお願いいたします。(議場内ディスプレーへの資料表示)特産品がないということで、とりあえず地元にはどんな出水市をアピールするのがあるのか、風呂敷を広げるみたいに取り組まないといけないのかなと思います。私なりに考えてみました。左の上のほうから、これ市内の観光名所カレンダーを作ってみてはどうかなと思います。それを作ることによって、何がいいかとなると次の年も寄附をしてもらえる。リターン率が高くなるということが考えられます。当然、これは職員業界の方ではなく出版関係、印刷業者の方にメリットがあります。その右隣、これメディアの変換です。アナログのデータをデジタルに変換するサービスもできないかなと。これ高尾野のどこか家電製品でもいろいろチラシがありましたけれども、こういったのも、実際にこういうものがあれば普段はやらないんですけれども、こういうものがふるさと納税であれば、「じゃあ、これでやってみようかな」という方もいらっしゃるかと思いますので、ぜひ、検討いただければと思います。その右の下、みかん狩りとかぶどう狩りとか、いろいろあります。先ほど、一般質問でもありましたけれども、ノリ養殖をされているところの訪問体験型、あるいはクルマエビの作業とか、そういったものも考えてみてはいかがかなと思います。その下になります。これ、桜の植樹です。花見山公園の整備事業で植樹をされますけれども、これもやはり桜の木を「あなたの桜の木を植えますよ」ということで、植えれば当然、この寄附をした方は見に来られます。毎年、桜の時期には見に来るかもしれません。そういったことで、関係人口、交流人口を増やしていくのも、これも一つの手かなと思います。左の写真のほうに移ります。鉄道のおれんじ食堂ですね。なかなか体験型というのが出水市は少ないので、おれんじ食堂でのコースの体験型。私、最近、おれんじ鉄道のフリ鉄もやっていますので、最近この辺の力も入れているところです。あと、その上になりますけれども、最近できました宿泊型のタイプになりますけれども、RITAの出水麓宮路邸、これも宿泊型ということで出品してはどうかなと。乗る乗らないは別として、出水市のPRとしては有効なものかと思います。
以上、説明しましたけれども、市長、見られてどう思われたかご感想をお願いいたします。
○椎木伸一市長 貴重な御意見、ありがとうございます。私どもも、体験型を返礼品に今準備しておりまして、そのリタの宿泊も確か入っていたかと思いますけれども、今シーズン、竹灯篭祭等々のタイアップで、わくわくステイプランというものを作りました。ふるさと納税にもぜひ、出水のPRも含めて、体験型等々考えていきたいと考えております。
○7番(南鶴洋志議員) ぜひ、お願いします。あと、最近のトレンド、はやりとして、お試し版定額ふるさと納税みたいなものがあります。初級者ですね、ふるさと納税を試したいけど、ちょっと1万円はどうかなという寄附納税者もいらっしゃるので、低額のやつ5,000円とか3,000円があるのかな、5,000円がほとんどだと思うんですけれども、そういった低額の商品を揃えることも考えられます。先ほどの御提案もありましたけれども、カレンダーがありました。カレンダーのミニサイズ版でも作れば、これもまた有効かなと思いますので、ぜひ御検討をお願いしたいと思います。
次の(5)のガバメントクラウドファインディングの活用についてです。先ほど、御説明があったとおり、子育て応援券に使ったことがあるよということで、御答弁いただきました。よその市町村を見ると、部活動の全国大会に出場した学校の支援金として、こういったガバメントクラウドファンディングというものを使っている事例もあります。今後、こういったものを活用されるお考えはないか伺いいたします。
○椎木伸一市長 他市でも例えば、公の費用で負担するのに公平性を欠くとかいうことだけれども、市の発展のためにはどうしても必要だというようなものがあるわけでありますけれども、そういった事例の中で、全国に募集しますと、それぞれそのマニアの方もいらっしゃる。そういった中で多額の寄附が集まったという事例も承知しておりますので、またそういった事例等も踏まえて、いろんな場面を想定しながら、機会があれば挑戦してみたいと考えます。
○7番(南鶴洋志議員) ぜひ、お願いします。例えば、出水商業高校の体操部、一生懸命、全国大会に出場して頑張っておりますので、全国にいる出水商業高校のOB・OGの支援も得られる、また体操関係の支援も得られるのではないかと思いますので、ぜひともよろしくお願いいたします。
金子総務大臣が記者会見で令和3年度のふるさと納税の総括として、寄附金額が伸びた要因としては、制度が国民に広く浸透し、定着が進んできたことや、各自治体が地域の魅力のアピールについて一層努めていることが考えられる。ふるさと納税は地域の資源を活用した地域経済の活性化につながっており、今後とも適正に運用されるよう取り組んでいくと述べられております。今回、私以外にお二方の議員がふるさと納税関連の質問をされます。また間もなく年末商戦も控えております。この数か月が勝負だと思いますので、ぜひ勝ち組になるよう官民一体で認知拡大、関与拡大、定住人口増を目指して取り組んでいきましょう。2番のふるさと納税については、これで終わりにしたいと思います。
戻りまして、ゼロカーボンシティを宣言した本市の取組について伺います。公用車については進めていくよという御答弁をいただきました。そこで書画カメラ1-1を御覧いただきたいと思います。(議場内ディスプレーへの資料表示)休日レンタカーとして貸し出す考えはないかということで、壇上で申し上げた二人乗りのEVを知名・和泊両町で上げた記事でございます。こちらも、この車の車両については、ふるさと納税の一部を購入費に充てております。こちらは鹿児島トヨタ自動車が代行でこのレンタカーの管理をしているということでございます。次の写真をお願いいたします。(議場内ディスプレーへの資料表示)こちらも本市で今走っているシーポッド、どちらも先ほどのもそうだったんですけれども、尼崎のレンタカー事業の写真でございます。こちらも2台、市民の方にも利用してもらっているという事例をお示ししました。本市も令和3年度に導入しましたこの写真のシーポッドなんですけれども、現在、市役所の利用部門の評価及び市民の方の反応についてお伺いいたします。
○冨田忍政策経営部長 まず、評価でございます。いきいき長寿課等の訪問調査業務等で利用をしております。稼働率は2台、93%、86%ということで、公用車の稼働率としては高いほうでございまして、一般的な軽自動車と比較した場合でも小回りが利く、操作しやすく、接触事故の危険性も非常に低いのかなと考えております。私ども、公用車管理をする部門では、結構、傷をつけたり、ぶつかったりという事故はあるんですけれども、シーポッドについては利用率の割に、そういう報告はまだ受けておりませんので、そういう部分でも効果は出ているのかなと考えております。
市民の方の反応につきましては、直接私どものところに届いたものはございませんけれども、職員の話を聞くと、訪問先等で電気自動車、小型ということで好意的な反応をいただいているようでございます。
○7番(南鶴洋志議員) せっかく、こういう目立ったかわいいといいますか、珍しい車なので、ぜひとも今回、ゼロカーボンシティ宣言を市長がされたので、このお車の横にでもゼロカーボンシティ宣言をした表明をした看板というか、カッティングシートでも貼って、市民の方にPRができないかお伺いいたします。
○冨田忍政策経営部長 せっかくの宣言でございますので、そういうアピールもしていきたいと思います。検討してまいります。
現在、市が保有している公用車では、鹿児島国体とかの広告宣伝、あと公式LINE等の周知広報等に活用しております。議員、御提案のゼロカーボンシティ宣言についても、シーポッドも含めて、他の公用車においても活用しながら周知・広報に努めてまいりたいと思っております。
○7番(南鶴洋志議員) 横に出水市と地味に貼ってあるのを見かけるんですけれども、ぜひ、こういった宣言表明をすると、市民の反応も違うと思います。もし、このカッティングシートというか、こういった掲載をするのに費用がかかるのであれば、スポンサー広告掲載を募集して、その費用を充てるということもできるかと思いますので、ぜひ、前向きに検討していただければと思います。
次に(2)の公共施設の充電設備についてです。なかなか、前回と同様、いいお答えがいただけませんでした。そこで書画カメラ1-3をお願いいたします。(議場内ディスプレーへの資料表示)これ、冒頭申し上げたとおり、計算書のほうでいただいた資料でございます。緑で仕切ってあるところが高速道路、道の駅、公道等に急速充電器を設置した場合の補助率でございます。ちょっと見づらいかもしれませんけれども、機器費用が補助率100%、工事費用が100%、ほとんど手出しが要らないような状態です。ぜひとも、検討をお願いします。
次、書画カメラ1-4をお願いいたします。(議場内ディスプレーへの資料表示)前回のを調べてもらったら、市内の充電スポットがどれだけあるのよということで聞いたところ、このぐらいあるよということでいただきました。右半分のほうをちょっとアップしていただきます。縦のところが447号が上から下に走っております。それに沿って、充電スポットがあるんですけれども、丸で囲ったところ、紫のところに屋根付き広場、そして陸上競技場、体育館、いろんな施設が揃っています。そこのエリアについて、ほとんどというか全くない、一番近くは出水駅の前にあるホテル2か所あるんですけれども、これはあくまでもホテル側の利用客が優先なので、ぜひとも国体が394日後にはあります。ぜひとも、付けていただければなと思うところでございます。あと、その下赤丸で囲ってあるところ、これは出水麓武家屋敷群なのですけれども、ここにもやっぱり要るだろうと。やっぱり充電スポットというのは急速充電は1回につき30分かかります。30分間ぼーっとしとくのももったいない。せっかくだから、じゃあ出水麓歴史資料館でも見ようかという流れにもなる。また、武家屋敷群を歩いてまわろうかという話にもなりますので、こっちのエリアにもないので、ぜひとも検討をしていただければと思います。全体的に見るとツルの展望所ぐらいにはどこにあるのと調べたら、この黒の点線のところ、JA鹿児島いずみの近くに1か所だけあります。あとは、ないような状態です。ツル展望所も先ほど一般質問で通年で鳥を観察できるようなスポットも考えておられるということでしたので、ぜひともどこか近くに1か所でもあれば、バードウオッチングをする方というのは、環境の意識が高い方が多いかと思いますので、御検討いただければと思います。これについて市長、どのような考えがあるか、御意見をお願いいたします。
○椎木伸一市長 電気自動車には詳しい南鶴議員の御提案でございます。普及は今1%ぐらいだったかと思いますけれども、今後またどんどん、国の方針もありまして、こういった補助事業も相当、工事費100%とかですね、高補助率の事業が出てきております。そういったいろんな状況を見極めながら、タイミングよく設置できればと思っておりますので、状況把握に努めながら対応していきたいと思っております。
○7番(南鶴洋志議員) 次の(3)の集合住宅用充電設備についてですが、こちらもあまり前回と同様、前向きな回答がいただけておりません。こちらも書画カメラ1-5を御覧ください。(議場内ディスプレーへの資料表示)こちらも、先ほどと同じようなものなんですけれども、共同住宅用の補助金がお得ですよということで、資料をいただきました。こちらは、ちょっと補助率が下がっていますけれども、充電設備で50%補助、工事費の100%補助ということでございます。先ほど、壇上で申し上げたとおり、日産「サクラ」軽自動車がかなり売れております。出水市でも月に二、三台売れているよという営業マンから話を聞きました。しかしながら、納期は来年の4月以降になるということでございますが、やはり軽自動車としては若干、補助金があったとしても通常のガソリンの軽自動車からすると50万円弱ぐらい高いお車であるんですが、やはり環境を意識した方は乗られます。集合住宅に住まれていても、やはりEV車を選ぶ権利はあると思うんですが、ぜひともこれを検討していただきたいのですが、建設部長、前回はあまりいい答弁がなかったんですが、お答えいただけませんか。
○小原一郎建設部長 なかなか、難しいところに感じるところもございます。やはり、普及の状況であったりとか、実際の民間の充電スタンドの状況など、いろいろなそういう状況を把握しながら、見極めて取り組むべきなのかということを考えていきたいと思います。
○7番(南鶴洋志議員) 遠い未来の話ではありません。これ、もう3年か5年ぐらいには、近々そういった話、市営住宅に住んでいる方から要望があるかもしれません。そういったときに、どのように対応できるか、今のうちに構想だけでも考えていただければと思います。3年連続、鹿児島の住みやすいまちナンバー1になった出水市でございます。今後も自治体の特性を生かした取組を進め、地域経済の活性化につなげていくことを期待して、この質問を終わります。
次に3番目、学校行政についてです。GIGAスクールについてお話いただきました。各学校間の例えば先生方のスキルによってICT化が遅れている、遅れていないがあると思いますが、その辺の状況についてお分かりであれば教えてください。
○大久保哲志教育長 学校間の格差ということでございますが、個々の教職員、当然多少の習熟の差はありますけれども、どの学校も実情に応じて、タブレットの授業での活用、それから家庭への持ち帰り、家庭と学校をつなげてのオンライン授業、こういったことができておりますので、そういう意味では子供たちにとって必要な学習はなされていると思っております。
○7番(南鶴洋志議員) このICT化、かなり進んでおります。私もこの時代に生まれておれば、もっと賢くなっていたかなと思いながら聞いていたところでございます。
(2)の教員の勤務時間について伺います。先ほど、月45時間以下のパーセンテージをお示しいただきました。ちょうど、本日の新聞で教員残業の記事が載っていたかと思います。平均で月123時間あったということですが、本市の状況について、もしお分かりでしたら、教えていただければと思います。
○大久保哲志教育長 先ほどの答弁の中で申しましたけれども、県のほうというか、勤務時間を超えた時間の正規の勤務時間以外の時間、これが月45時間以下となるように目標にしているわけですけれども、これについて先ほど申し上げたように、この3年間で62%、75%、81%と向上はしてきておりますので、改善はなされつつあると捉えております。
○7番(南鶴洋志議員) 先ほど、ちょっと聞き漏れがありました。申し訳ございません。GIGAスクール構想についてです。クロームブックを使っていらっしゃいます。去年から本稼働しているということでございますが、買い替えのタイミングについて、当然ながらノートブック型なのでバッテリーの消耗交換とかが考えられるんですが、その辺についてどのように計画されているか伺います。
○大久保哲志教育長 買い替えのタイミングについてですけれども、国のGIGAスクール構想により導入された1人1台端末の今後の更新についてですけれども、これは国からまだ更新の時期とか、方針とかが示されておりませんので、本市においても、現在のところは更新の時期は未定でございます。今後、端末の更新に関する国や県の動向を注視して、適切に対応していきたいと思っております。
○7番(南鶴洋志議員) それでは、(3)の古木調査については、先ほど吉元議員が質問されたので、この辺は割愛させていただきます。
(4)の虫歯治療率についてです。先ほど各校種別に説明をいただきました。小学校のほうが治療率が高くて、中学・高校になるほど治療率が悪くなっておりますが、どのようなことが推察されるか教えてください。
○大久保哲志教育長 小学校から中学校、中学校から高等学校、もちろん、それぞれの段階で子供たちは学習であったり、学校帰りの活動であったり、様々な活動があるわけですけれども、やはり小学校よりは中学校、中学校よりも高等学校のほうが課外の活動、例えば部活動などで時間を取られる人が多くなることが治療率が下がる原因の一つであると考えております。
○7番(南鶴洋志議員) 治療率については、年々校種別になんですが、治療率はよくなっているでしょうか。
○大久保哲志教育長 治療率の改善については、今は手元に資料がなくて、年々改善されているかどうかということについては、はっきりした数値は持ち合わせておりませんけれども、治療率の改善に向けては、その取組として全児童・生徒を対象とした歯科衛生指導でありましたり、治療が必要な児童・生徒に対して個別指導を行っている、こういったことをやっておりますので、改善をしていきつつあるというふうに理解しております。
○7番(南鶴洋志議員) 新聞等で口腔の貧困というワードが出てまいります。例えば、シングルの親御さんをお持ちの方は、なかなか小学校の場合、歯医者に連れて行くことができない、共働きであっても、なかなか時間を外せなくて、治療に連れて行くことができないということがあります。学校側、教育委員会として、このような口腔の貧困について、どのようなことを考えておられるか伺います。
○大久保哲志教育長 口腔の貧困ということではないかもしれませんけれども、子供たちの中には長期間治療を行っていない児童・生徒、子供の中には、そういったことが理由になっていることも考えられますので、長期間治療を行っていない児童・生徒に対しては、治療促進への対応の一つとしまして、生活保護や修学援助を受けている児童・生徒に対して、自己負担なして治療を受けることができる医療券を発行したり、それからまた学校歯科医と連携しながら、仕事で予約が取れない保護者に代わって、歯科の診察の予約を行って治療に連れていきやすくなるような取組をしている学校もございます。
○7番(南鶴洋志議員) もう時間がありませんので、最後の質問に移りたいと思います。
オシリカジリムシを生かしたまちづくりについてです。先ほど、市長から御答弁があったとおり、今回の「オシリカジリムシ」、言葉としては本当に有名な言葉、音楽、そしてキャラクターだと思います。これを出水市としても生かさないわけにはいけない。どうにかして、しがみついてでもやっていきたいかなと感じておるんですが、まずは市民の方でもあんまり知られていない、認知度が低いような気がします。周知をもっと図るべきだと思います。
あと、ゆるキャラを作るというのは、もう今の時代ではないので、せめてアニメ化されたのは著作権の問題もあろうかと思います。漫画化して、例えば出水商業のアニメ同好会にでもお願いして、漫画化したやつでPRするようなお考えはないか、伺います。これ、最後の質問です。
○椎木伸一市長 このオシリカジリムシについては、報道があってすぐ上野准教授のほうにお願いをして、そういったイベントをしたいので、ぜひ出席をということで即刻お願いしたところで、了解を二つ返事でいただきまして、大変ありがたかったわけですけれども、先ほど答弁しましたように、単体ではなかなかですね、個々の地域単体でのイベントというのは難しくございますので、おっしゃったようないろんな仕掛けをして、あるいはラムサール条約湿地、あるいは自治体認証等と連動しながら、相乗効果で出水の環境のよさのPR、生物の多様性とか、そういったものをPRしていきたいと思いますし、2月2日は湿地の日ということでございまして、2月2日にはできないとは思いますけれども、その近いところで湿地の日のイベントもしたいというふうに思っておりますので、そこら辺りでの披露とか、いろんなPRも努めていきたいと思っているところであります。
○7番(南鶴洋志議員) ありがとうございました。
○議長(田上真由美議員) 以上で、本日の一般質問を終結いたします。
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△ 延 会
○議長(田上真由美議員) お諮りいたします。本日の会議はこれで延会したいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(田上真由美議員) 御異議なしと認めます。よって、本日はこれで延会いたします。
第3日の会議は明日9日に開きます。御苦労さまでした。
午後4時05分 延 会
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地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。
出水市議会議長
出水市議会議員
出水市議会議員
出水市議会議員
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