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出水市令和4年第2回定例会 第2日

○11番(北御門伸彦議員) たくさんの児童・生徒に悪影響を及ぼす、与える加害者側をケアするほうが、よりいじめの発生抑制効果があるんではないかと、私は思っております。
また、最近のことなんですが、お年寄りにここでは言えないような暴言を吐いた児童がいるらしいんです。その話を聞いて特に残念だったのが、子供たちを引率していた先生が注意しなかったと。そういう苦情は多分、教育委員会のほうにも来たかと思うんですけれども、やはり子供たちの心の中に、そういう思いやりが薄れていっている部分があるんじゃないかなと思うところです。
話は大変飛躍するんですけれども、ロシアのウクライナに対する暴力というのも、根っこはどこか同じようなものがあるんじゃないかなと感じているところですが、ちょっと難しい課題。
次に移りたいと思います。書画カメラ2をお願いいたします。(議場内ディスプレーへの資料表示)これは、認知症の話になってしまいましたけれども、2020年ですか、一番売れた本で、これは半分漫画なんですね。漫画家のおばあさんが認知症で、非常に大変家庭の中が荒れたということを一つの事例として、それに一つは老年行動学というのがあるらしいんですが、その研究家である佐藤さんという方が解説を付けて、漫画、解説、漫画、解説というふうになっている本です。これを読んでみて、私も非常に「ああ、なるほど、なるほど」と思うことがたくさんありました。佐藤さんの言葉を借りますと、認知症の人の心を知ることで、介護する側とされる側のすれ違いを減らしていくことが、よりよい介護への道だということで、理論とデータに基づく科学的な介護を今後は行っていくべきだとも言われております。
この高齢化が大変進行する田舎の出水にあって、私は最大の課題になっていく可能性もあるなというふうに思っています。耳にたこができるぐらい聞いていらっしゃるように2025年問題がありますし、認知症予備軍も含めると、1,000万人です。そういう対策は、今後の大きな課題であり、要望も十分図っていかないといけないと思っています。私もこれまで徘徊対策やそれから予防の観点で、回想法センターということで、質問をさせていただきました。認知症カフェも市内5か所できて、徐々に進んでいるというのも理解しているんですが、介護に至る大きな原因の要素は認知症が原因だというふうに考えています。この認知症対策というのは、国の施策によるところが大きいと言われるかもしれないんですが、自治体独自で早め早めの手を打つべきだとも考えます。
また、福祉の部分だけでなく、市全体でこれも調整して、知恵を集めて対策を考えていく分野じゃないかなと思っています。
国の調査も抽出調査です。ですから、実態とどのくらい整合性が取れるかも分からない部分もありますし、市の調査にしても全数調査ではないわけですので、なかなか十分な情報は集まってないんじゃないかと思います。市が独自に実態調査をする考え方があるか、ないかお尋ねしたいと思います。