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出水市令和4年第1回定例会 第1日

○福濱敏郎出水総合医療センター事務部長 次に、別冊になりますけれども、病院事業会計について御説明します。
病院事業では、基本的理念である良質な医療を提供し、市民に信頼される病院を目指して、職員一丸となって経営改善に取り組んでまいります。
現在、新型コロナウイルス感染症患者に対応するため、出水総合医療センターの一部の病棟を感染症専用病棟として運用しており、入院患者を制限せざるを得ない状況が続いています。
また、院内で発生した感染の影響で、その状況はさらに深刻なものとなっており、事態の収束に向け全職員が一丸となり、責任感と使命感をもって対応に当たっているところです。
医療センターを取り巻く環境は、感染症の終息のめどが立たないなど、依然として厳しい状況が続いておりますが、市民の健康を守るため、目下の感染症対応に全力で取り組みつつ、経営改善にも努めてまいります。
それでは、令和4年度当初予算の方針を申し上げます。
出水総合医療センターにおいては、出水地域の中核的な医療機関としての自覚を持ち、救急や小児、感染症医療など地域に不可欠な医療を担う公立病院としての使命を果たしてまいります。
また、地域で求められる医療提供体制を安定して確保するとともに、持続可能で健全な経営基盤を築くための施策を積極的に展開してまいります。
高尾野診療所、野田診療所におきましては、在宅療養支援診療所として、引き続き地域に密着した医療を提供し、その運営をさらに強化することで、経営改善に努めてまいります。
次に、令和4年度の主な事業を説明いたします。
出水総合医療センターでは、令和3年度中に導入する診療案内表示システムと令和4年度に更新する自動再来受付機を連携させ、さらなる感染症対策の強化を図るほか、CTやMRIで撮影しました画像を管理するための画像管理システムをはじめとする医療機器等を更新し、医療の質の向上を図ります。
また、医師招聘対策といたしまして、研究講座寄附金を継続するとともに、大学医局等への積極的な訪問活動に努めてまいります。
高尾野診療所におきましては、老朽化したX線撮影装置を更新し、また、野田診療所においても、老朽化したCT装置を更新することで、医療の質の向上を図ります。
このようなことから、予算規模は、病院事業収益が51億9,724万3,000円、病院事業費用が53億9,765万6,000円、資本的収入が3億6,153万8,000円、資本的支出が6億6,577万4,000円となるものでございます。
今後も引き続き、他の医療機関、介護施設等と緊密に連携しながら、地域に必要な医療を安定して提供することで、市民の命と健康を守り、地域の健全な発展に貢献してまいりたいと考えております。