令和3年出水市議会第3回定例会会議録第3号
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令和3年9月10日
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会議の場所 出水市議会議場
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出席議員 20名
1番 南 鶴 洋 志 議員
2番 橋 口 住 眞 議員
3番 上須田 清 議員
4番 日 髙 信 一 議員
5番 北御門 伸 彦 議員
6番 枦 山 卓 二 議員
7番 吉 元 勇 議員
8番 土 屋 工 吉 議員
9番 鶴 田 均 議員
10番 田 上 真由美 議員
11番 杉 本 尚 喜 議員
12番 出 水 睦 雄 議員
13番 鶴 田 悌次郎 議員
14番 中 嶋 敏 子 議員
15番 宮 田 幸 一 議員
16番 道 上 正 己 議員
17番 榎 園 隆 議員
18番 垣 内 雄 一 議員
19番 築 地 孝 一 議員
20番 髙 崎 正 風 議員
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地方自治法第121条の規定による出席者
椎 木 伸 一 市長
吉 田 定 男 副市長
冨 田 忍 政策経営部長
山 元 周 作 総務課長
中 原 貴 浩 総務課職員係長
宮 﨑 毅 財政課長
松 岡 秀 和 企画政策課長
青 﨑 譲 二 企画政策課秘書監(課長補佐)
冨 永 栄 二 保健福祉部長
揚 松 智 幸 市民部長
春 田 和 彦 商工観光部長
川 添 直 市民スポーツ課長
肱 岡 広 一 市民スポーツ課スポーツ振興係長
池 田 幸 弘 農林水産部長
中 村 孝 文 農林水産整備課長
志 水 靖 博 農林水産整備課課長補佐兼林務水産係長
小 原 一 郎 建設部長
川 畑 正 樹 都市計画課長
高 見 勇 吉 都市計画課課長補佐兼計画管理係長
小田原 豊 道路河川課長
松 尾 善 博 道路河川課管理係長
松 木 健 治 道路河川課課長補佐兼建設第二係長
東 畠 賢 一 高尾野支所長
吉ケ島 英 章 野田支所長
鮫 島 幸 二 病院事業管理者
福 濱 敏 郎 出水総合医療センター事務部長
﨑 迫 真 也 出水総合医療センター総務課長
今 川 武 出水総合医療センター総務課課長補佐兼財務係長
大 平 伸 章 消防長
大久保 哲 志 教育長
溝 口 雄 二 教育部長
田 口 保 教育総務課長
床 並 伸 治 学校教育課長
吉 元 利 裕 学校教育課指導監
諏訪園 直 子 学校教育課学校教育係長
阿久根 崇 学校教育課指導主事
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議会事務局
髙 橋 正 一 局長
華 野 順 一 次長(課長補佐級)
中 村 勇 士 主任主査
野 﨑 育 美 主査
北 紘 至 主査
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付議した事件
一般質問
午前10時00分 開 議
△ 開 議
○議長(杉本尚喜議員) おはようございます。ただいまの出席議員は20名であり、定足数に達しております。これより令和3年出水市議会第3回定例会第3日の会議を開きます。
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△ 議 事
○議長(杉本尚喜議員) これより議事日程により、議事を進めます。
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△ 日程第1一般質問 上程
○議長(杉本尚喜議員) 日程第1、一般質問を議題といたします。
これより昨日に引き続き、一般質問を続行いたします。
質問順に従い、出水睦雄議員の質問を許します。
○12番(出水睦雄議員) 皆さん、おはようございます。2日目のトップバッターです。しばらくお付き合い願います。
長年待ちました、東京オリンピック・パラリンピックが終了しました。コロナ禍の中、いろいろなことが問題視されながらも開催されたオリンピックでしたが、国歌を聞けたのはうれしいことでした。競技でも幾多の感動を頂きましたが、マラソン競技の一山選手の走る姿を見て、金メダルをあげることができるのであれば、あげたいくらいの感動を覚えました。さらに感動をもらったのは、東京パラリンピックでの陸上200メートル予選の西アフリカの島国、カーボベルデから出場のペレイラ・セメド選手でした。予選4組、33秒4で最下位となりましたが、伴走者のガイドランナーがひざまずき、ペレイラ・セメド選手の左手の薬指に指輪をはめ、プロポーズしたそうです。11年にわたり交際していたそうですが、黒のアイマスクが目を覆い隠していたが、白い歯をのぞかせ、喜びをかみしめるような笑顔を見せていたそうです。レースの伴走者から人生の伴走者となる心温まるシーンに祝福の声が数多く寄せられたそうです。誰もが相互に人格と個性を尊重し、支え合い、人々の多様な在り方を相互に認め合える共生社会への一歩だと感じました。
それでは、1問目、南九州西回り自動車道について質問します。
この質問は、令和2年第4回、令和3年第1回定例会で質問しました。西回り自動車道建設箇所近くの道路を通ると、橋脚が立ち、すぐに完成するのではと錯覚を覚えるときがあります。早期に完成を願う私としては、完成時期が気になって仕方ありません。前回の質問で、供用予定は国から示されていないとのことでしたが、現在の進捗の情報はありませんか。
米之津川橋梁については、3月に米之津川両岸の地質調査に着手しているとのことでしたが、その後の進捗はどうなっているのでしょうか。また、一般的に地質調査に1年、詳細設計に1年程度、工事に7年程度かかるのではと答弁を頂きましたが、広瀬川漁協の協力がもらえれば、もう少し工事が早く終わるのではないかと考えますが、いかがでしょうか。
次に、早期に全線が開通し、現在、市が計画している道の駅を早く活用したいと思っています。そこで、米之津川の橋梁工事が最後になるのであれば、その期間にもよりますが、西回り自動車道の出口を臨時的に国道447号に設置できないかと考えています。いかがでしょうか。また、早期全線開通のために、市としてどのような取組ができると考えていますか。
次に、2問目です。
国道447号の整備に対する要望事項についてですが、近年温暖化により、雨量が多大化してきています。7月10日には、重大な災害が発生するおそれが著しく大きいときに発表される大雨特別警報がなされました。また、8月には大雨警報が出され、8月の平均雨量の3倍の雨量が計測されています。こうした中、本市も被害が多くの場所で出ておりますが、その被害を早急に克服すべく努力されているのは承知しています。
この国道447号は、出水から伊佐・えびの市と続いています。伊佐市への重要な幹線道路です。ですが、近年温暖化による影響か、雨量が多く感じます。そのためか分かりませんが、崖崩れ等の発生が多く感じられます。国道328号と比べ、災害に弱いと感じるところです。国道447号は避難道路の一つでもあります。この道路の整備に対する国への要望と実現するための施策は、どのような形で行っておられるのでしょうか。
3問目に入ります。
夏休みが終わり、子供たちが、まだ暑さが残る中、元気に登校している姿を見ます。県内でも、このコロナ禍の中、一律に授業は始まりませんでした。コロナに感染する未成年者たちもだんだんと増え続けています。コロナ禍での授業をどのようにすべきか検討されたと思いますが、検討されたのであれば、具体的に示してください。
まん延防止等重点措置が30日までになりましたが、児童にタブレット等の持ち帰りを認めておられると、昨日伺いました。オンライン授業を始めているところでもありますが、出水市において、タブレットの個人の配付は終わっていますということでした。終わっているということは、オンライン授業についても前向きに検討しておられるということで理解しています。オンライン授業についても密を避けた校内での授業をしておられるが、ハイブリッド授業に対しての考え方はあるのか。また、家庭でのオンライン授業は可能なのか。この質問に関しては、前日、田上真由美議員が質問されたコロナ禍での教育行政についての質問と重なる部分が多々ありました。なるべく重複を避けながら質問したいと思います。
まずは、事前のヒアリングでの回答をお願いいたします。
これで、1回目の質問を終わります。
○椎木伸一市長 おはようございます。
それでは、出水睦雄議員の御質問にお答えいたします。
まず、南九州西回り自動車道につきましては、現時点において開通時期は示されておりませんが、水俣インターチェンジから出水インターチェンジ間の事業進捗率につきましては、令和2年度末現在で約61%となっております。
米之津川橋梁の地質調査については、本年3月までに両岸の地質調査が完了しており、今後、9月から12月までに米之津川左岸から出水インターチェンジ間の地質調査が実施されると、八代河川国道事務所からお聞きしております。
また、米之津川橋梁から出水インターチェンジ間の詳細設計につきましては、現在、入札手続中であり、国は広瀬川漁業協同組合と継続的に協議を行っているようです。橋梁工事自体は河川内工事のため、出水期は工事ができないことから、米之津川ぐらいの川幅になりますと、一般的な工期は、仮設工事も含めて、7年程度かかるものと思われます。
次に、早期に道の駅を活用するために本自動車道を臨時的に国道447号に接続できないかとの御質問ですが、国道447号付近は、盛土区間ではなく、連続高架区間のため、仮のインターチェンジを設置するには用地費や工事費に多額の費用を要することや期間を要するため、現実的には難しいものと考えられます。
しかしながら、本市が計画している道の駅は、水俣インターチェンジから出水インターチェンジ間の供用に合わせた開業を見込んでいるため、早期に供用できるよう、私が会長を務める南九州西回り自動車道建設促進期成会等関係4団体で今後も国へ要望するとともに、内水面漁協に対しても引き続き本事業への協力を求めてまいります。
次に、国道447号の整備に対する要望状況についてお答えします。
本国道は、宮崎県えびの市を起点に、鹿児島県伊佐市を経て、出水市へ至る南九州を横断する道路で、農林業をはじめ、観光、商工業の振興に大きな役割を果たしている路線であるとともに、九州縦貫自動車道と現在建設中の南九州西回り自動車道の両高速道路を東西に最短距離で結ぶ重要な幹線道路です。
国に対しては、出水市、伊佐市及び宮崎県えびの市で構成している国道447号整備促進期成会で、宮崎県えびの地区等の整備を重点事項として要望しております。また、出水市においては、上大川内地区で豪雨による崩土や渓流からの土砂流失等が毎年のように発生しており、本年7月にも通行止めが発生していることから、今後も県に対しまして、災害に強い道路の整備を要望してまいります。
○大久保哲志教育長 出水睦雄議員の質問にお答えします。
コロナ禍の授業における感染症対策については、昨日お答えした分もございますので、少し重なる部分がございますけれども、お聞きいただければと思います。
2学期を迎えるに当たり、臨時の校長会を開催し、新型コロナウイルス感染症を「うつさない・うつされない」ための取組等について共通理解を図りました。
特に換気を徹底することが重要であると考え、「教育相談等、オープンにし難い活動を含め、室内で活動する場合、常時換気すること」「エアコン使用時であっても、教室等の対角線2方向の窓や扉を常時10センチ程度開けること」「休み時間ごとに、窓を全開にすること」など、換気の方法等について具体的に提示しました。そのほか、これまでも取り組んできたことですが、「マスクの着用」「手洗いの徹底」「児童生徒の間隔を可能な限り2メートル(最低1メートル)確保すること」などについても徹底することを再確認しました。
また、学習活動については、「長時間近距離で対面するグループワーク」「近距離で一斉に大きな声で話す活動」「理科の実験や観察」「音楽科の合唱及びリコーダーや鍵盤ハーモニカの演奏」「家庭科の調理実習」等、感染のリスクが高い学習活動は、当面の間、行わないこととしました。
今後も、市内の感染状況を注視し、学校における感染拡大防止に努めてまいります。
次に、オンライン授業についてお答えします。
整備状況につきましては、児童生徒への1人1台端末の配備及び校内LANの整備は100%完了しており、今年の4月から各学校で使用を始めています。
なお、光回線については、未整備の上場、大川内地区と江内地区についても、11月1日以降に利用できる見込みとなっています。
このようなICT環境の中で、各学校では、検索サイトを使って物事を深く調べる学習や、お互いの意見や回答を共有することができる授業支援アプリ「ロイロノート」と、自分で課題を選んで取り組むことができるAI型ドリル教材「Qubena(キュビナ)」を活用したりするなどのオンライン学習を行っています。
学校と家庭を結ぶオンライン授業については、児童生徒が自宅待機等で登校できない場合、端末を自宅に持ち帰らせ、オンラインで授業を視聴することができる態勢を整えつつあるところです。
○12番(出水睦雄議員) まず、1問目から伺います。
袋インターや出水北インターの開通時期ですか、これはいつ頃の予定となっておりますか。
○小原一郎建設部長 仮称でありますけれども、袋インターチェンジ、出水北インターチェンジの開通時期につきましては、現在まだ示されておりません。従来から期成会等で国に要望しております供用予定年次の明示につきまして、引き続き要望していきたいと考えているところでございます。
○12番(出水睦雄議員) まだ示されていないということは、あと間近、あれだけ工事が進んでいれば、できるだけ早い時期に進めていただきたい。それが出水市民にとってはとても重要なことではないかなと考えております。
また、今、米之津川橋梁の詳細設計については入札手続中だとは思いますが、現在についての進捗はどうなっているか、分かる範囲で教えてください。
○小原一郎建設部長 先ほど市長から答弁がありましたように、今後9月から12月末までに米之津川左岸から出水インターチェンジ間の地質調査が実施されます。引き続きまして詳細設計が終われば、いよいよ工事着手になると思われますので、市としましても事業が着実に進むよう、引き続き後方支援、側方支援ができればと考えているところでございます。
○12番(出水睦雄議員) 平松上に建設される予定の道の駅ですけれど、完成はいつ頃の予定か、分かるのであれば教えてください。
○小原一郎建設部長 西回り自動車道が開通してから、道の駅が開通されないと、効果はないかと思います。予定としては、合わせるような形で道の駅が完成できればと考えているところです。そのように計画を進めているところです。
○12番(出水睦雄議員) できるだけ早い時期の開通に対しての努力をお願いし、1問目は終わります。
2問目なんですけど、出水から伊佐市までの登りですね、路面がかなり傷んできています。この件に関しての期成会での話合いとか要望の取組はどのようにされるのか、されたのか、教えてください。
○小原一郎建設部長 国道447号の路面の補修等につきましては、県に要望を実際しております。今年度におきましても、下大川内、下平野地区ですけれども、舗装の補修をしていただいているところでございます。
今後におきましても、老朽化の激しい箇所から路面の整備等、要望していきたいと考えているところでございます。
○12番(出水睦雄議員) この路線は、やはり重要な路線だと思います。現在、この重要な路線で、私もたまに通る機会があるんですけど、この通行量ですね、現在どのくらいあるのか、国道328号と比べてどうなのか、そういう資料があれば示していただけないですか。
○小原一郎建設部長 平成27年度の交通センサスの資料によりますと、1日当たり2,461台となっております。国道328号に比べまして、交通量としては約半分程度となっているところです。
○12番(出水睦雄議員) 国道328号は鹿児島に通じる、また空港に通じるということで交通量も多いと思いますが、国道447号も決して重要性では引けを取らないと考えております。特に、議会議員の中でも、出水、阿久根、伊佐、水俣、こういう4市での勉強会等もやっております。ですから、やはり結びつきとして伊佐市は重要なところだと思っています。
それで、国道447号ではありませんが、国道328号では登坂車線が設けられております。これがかなりの時間短縮にもつながっているのではと思っております。国道447号にも、ぜひ登坂車線、上りの2車線化をお願いしたいと思いますけど、行政としての考え方はどうでしょうか。
○小原一郎建設部長 国道447号につきましては、近年、梅雨時期になりますと通行止め等、よく頻発しているという状況でもございます。市長の答弁にもありましたように、上大川内地内においてはそのように土砂崩れ等によって通行止めが起きておりますので、まずは災害に強い道路の整備ということを優先して要望していきたいと考えているところです。
○12番(出水睦雄議員) 国道447号は、これが完全に整備されたとしたら、出水、伊佐、えびのまで、すごく短い時間で行けると思います。伊佐からえびの市までの山間部分、特にえびのの京町ですか、あそこからの工事も、トンネル工事ですけど、始まっています。それに伴い、これが完成したら、栗野に行ける時間とえびの市に行ける時間が同じくらいになるのではないかと思います。出水、伊佐、えびのの期成会は設けられていますけれど、この期成会をもう少し活発に活動するために、どのようなことをするか考えがあれば、市長、お願いします。
○議長(杉本尚喜議員) 出水議員、市長答弁ですか。
○小原一郎建設部長 国道447号の整備促進につきましては、期成会等で今言われたように、国・県に対しまして毎年要望を行っております。今後も引き続いて、必要な整備につきまして、宮崎県、そして、伊佐市、えびの市、出水市、一致団結して要望していきたいと考えているところです。
○12番(出水睦雄議員) 西回り、また国道447号、出水市民が安全に快適に過ごすためには重要な路線だと考えておりますので、絶大な協力、また実行を期待しまして終わります。
それでは、3問目のコロナ禍での授業をどのように考えるかと、オンライン授業についての質問に移ります。
まず、コロナですけど、出水市において感染した生徒児童はいるのか。いたら、どのくらいの人数なのか。それを教えていただけるのであれば教えてください。
○大久保哲志教育長 出水市内で感染した生徒児童はいるのかということでございますけども、現在感染が確認されたのは、昨年度と今年度を合わせまして、市立の学校で、小学校で5人、中学校で1人、高等学校で1人という状況でございます。
○12番(出水睦雄議員) 昨日の教育長の答弁では、具体的な人数での学級閉鎖等々は言われなかったと思います。あるところで、1名感染したら、クラスが閉鎖された事例もあります。そういう事例をもとにというわけじゃないんですけれど、何名の子が感染したらクラス閉鎖を考えられますか。
○大久保哲志教育長 臨時休業につきましては、少し昨日もお話をさせていただきましたけども、全国で非常に低年齢の感染が広がったこともありまして、臨時休業が非常に話題になりまして、その結果、文部科学省が出しましたガイドラインが非常に注目されまして、その中に学級閉鎖の場合は何人とか、学年閉鎖はどうだとかいうのが明確に示されていたことから、全ての地域でこれを利用しているのではないかと誤解を受けている部分がございましたので、昨日説明させていただいたんですけども、今のところ出水市では8月末の臨時校長会で校長を全部集めまして、その中で、学校の全部または一部の臨時休業を行う必要が生じた場合は、保健所の調査や学校医の助言等を踏まえて検討して、そして決定するという形にしておりますので、明確に1人とか2人とか、そういうのを決めているわけではございません。
○12番(出水睦雄議員) 保健所と話し合いながら検討される。これは、学校の閉鎖も一緒だと考えてよろしいですか。
○大久保哲志教育長 そのとおりでございます。小規模の学校では、低学年から高学年まで一緒に活動している学校等も多くありますので、1名であっても学校全体の学校閉鎖もあり得ますし、大規模な学校では学級閉鎖だけで終わるということもありますので、そのあたりは同じように考えていただいて結構です。
○12番(出水睦雄議員) 今年も秋になりました。学校も体育祭、運動会等があります。先日も、小学校から来賓としての出席はという文書が来ました。当然のこととして理解しますが、家族として、また子や孫の成長を見守る家族として、やっぱりいい機会だと思うんですよ、こういうのは。その点について、運動会なり体育は変則的な開催でもできるんではないかという考え方もありますけど、教育長としてはどのように考えますか。
○大久保哲志教育長 まず、今おっしゃってくださったみたいに、学校の行事であったり、教育活動というのはそれぞれに意義がございまして、むやみに中止にするということではいけないということから、先ほど申しました8月後半の校長会では、できない理由を考えることよりも、まずどうやったらできるかということを一生懸命考えていただきたいということを伝えました。その中で、学校行事につきましては、感染症対策の確実な実施、そしてまた保護者の皆様方の理解、協力を前提に実施に向けて検討を行うということで、延期であったり、あるいは規模を縮小した形でやるということも検討してほしいという話をさせていただきまして、現時点では出水市内の小・中学校、それから市立の高等学校も含めまして、中止という予定はしておりません。どのような形か、昨年同様というわけではございません。先ほどおっしゃいましたように、人数制限でございましたり、あるいは時間短縮、あるいは種目内容を接触の少ないものにするとか、そういった工夫をした、それぞれの学校の実情に応じて感染症対策を行って実施するという方向で今進めております。
○12番(出水睦雄議員) 孫の成長をこういうときに見たいなと思っていましたら、見ることができない旨を親から伺いまして、ちょっと残念だなと思っておりますけど、これも致し方ないことかなと思っております。しょうがないしょうがないで済むわけでもないですし、今回のコロナは今終わるというわけではないです。田上真由美議員も、最初の出だしの人数で、今それが何十倍、何百倍という人数もおっしゃって、これが今が少ない時期かもしれない。また、今からはインフルエンザと一緒にそういう病気との兼ね合いで生きていかなければならない。
そうした中で、何でも何でもというわけじゃないですから、修学旅行についてもどうなのかな。修学旅行をやられたのか、まだこれからなのか、どういう形でやられるのか、分かっていれば教えてください。
○大久保哲志教育長 最初にありました楽しみにしていた体育大会でございますが、今、学校では、例えば行事等をネット上に配信して、それを見て、直接御自分の関係の生徒さんが近くで見られるかどうかは別にして、体育大会の雰囲気とか、そういった行事の様子が分かるような、そういったのも今後取り組んでいくということは聞いておりますので、またそういうのを楽しみにしていただけたらと思います。
次に、修学旅行でございますが、修学旅行につきましては、今よく話題になっているのが、県内の旅行に振り替えるとか、それから近いところで、そしてこれまでなかなか行こうと思っても行けなかったようなところにという方向も出ておりますが、これについては具体的にはそれぞれの学校で検討してやっていくわけでございますが、実際、修学旅行につきましては、小学校段階、中学校段階、高等学校というふうに児童生徒の発達段階に応じて場所とかはこれまで広げてきた経緯がございますので、確かに様々な情勢を考えますと県内一律になっている空気も分からないではありませんけども、感染状況によりますけども、これまでそれぞれの修学旅行の意義を踏まえて、可能であればその意義に合ったような旅行にしていけるように、そしてまた感染状況が厳しいときにはそれに見合った形の旅行ができるように、学校では計画をしていくというふうに考えております。
○12番(出水睦雄議員) 一回しかない人生ですので、できるだけ子供たちのためのことをやっていただければと考えております。
こういったことを、教育長が就任されましてまだ間がないと思いますけど、いろんな形で教育委員会としてどのようなコロナとかの対策を協議されたのか、回数とか、こういうことに重点を置いてあれしましたよというのがあれば教えていただけますか。
○大久保哲志教育長 教育委員会として感染症対策についてやるべきことは、ソフト面でありましたり、ハード面でありましたり、様々ございますけども、やはり教育委員会では、それぞれの学校で円滑に教育活動が進んでいくように、それを支援というか、支えていくことが一番大事な使命ではないかと考えております。
感染症対策については、報道等でどんどん流れてくる情報もありますし、そしてまた文部科学省であったり、あるいは県から様々な形で通知が出てきたりして、ものすごい量の、こうしなさいとか、これはこうしたほうがいいとかいう形で出てきます。そうしたときに、これを全部そのまま学校に教育委員会でスルーして、全部流してしまいますと、学校は一体何をどうすればいいのか非常に迷うことになりかねません。実際私も学校で校長をしているときに、ものすごい量の通知が届きまして、それぞれの所管している分野から通知が届くものですから、どれを職員に伝えていいのか、しかも何回も伝えるとその通知が徹底しないというジレンマに悩まされていました。
したがって、今、教育委員会としてどのようなことを協議されたのかということについては、まずやるべきことは、様々な通知の中で学校にどれを伝えて、どれを徹底してもらうのか、出水市は、今どういうことが課題で、どういうことを徹底していくのが一番大切かというのを、まず明確にして、校長に伝え、そして職員を通して子供たちの感染症対策に結びつけていくと、これをまず一番に大事にしてきたところでございます。そのほかにも、今、デルタ株というか、変異株のことがよく言われますけども、これにつきましてはなかなか感染力というのが強いということから、今、特に気をつけていることは、やはりウイルスを学校に持ち込ませないようにするにはどうしたらいいかということで、昨日お話ししましたけども、熱等の風邪の症状等ある場合は、休養を取ったり、職員もそういう状態のときは出てこないと、そして自宅待機した後にということで進めております。
ただ、そのときに大事になってくるのは、学びの保障といいますか、教育活動を止めてはいけないと。ですから、その中でどうやって学びを止めずに、学びの保障を図っていくか、これをまた学校と一緒に考えているというところでございます。
○12番(出水睦雄議員) 教育委員会の役割はとても重要だと思いますので、回数がどのくらいのあれでやっていらっしゃるのか聞き漏れましたけど、密にして、学校、子供のためにまたやっていただきたいと思います。もし教育委員会としての活動の日程とかが分かっていれば、どのくらいまでやりましたよというのが、教育委員会を開催しましたよというのがあれば教えてください。
○大久保哲志教育長 それは回数ということですか。教育委員会としましては、今のところ定例の教育委員会の中で今実際にやっている感染症対策とかを報告して、それに対して教育委員の皆様から意見をもらうなどしておりますけども、先ほど申しましたように、通知等がどんどん届くものですから、その都度、教育委員の皆様に招集をかけてということはできておりませんので、そこについては教育委員会事務局のほうで、今先ほど申したようなことを協議して、実施しているということでございます。
○12番(出水睦雄議員) コロナというのは、かかってみたら、いろんな後遺症が残るというコロナですが、このコロナ禍の中で学校において密になっていたところがあるんでしょうか。
○大久保哲志教育長 学校生活で密になる状況というのは、細かく見ますと、休み時間とか体育の時間とか、そういうのもあるかもしれません。基本的に通常教育活動を行う場合には座席に座ってということで申しますと、先ほどできるだけ2メートル、最低でも1メートルということを申しましたけども、この1メートルよりももっと間隔が狭まっている学級数というのを調べましたところ、全部で20学級ございました。
○12番(出水睦雄議員) それは密と感じてよろしいでしょうか。
○大久保哲志教育長 先ほど申しましたように、体育の時間に密になるとか、休憩時間に密になるのと違って、授業中だと長い時間その状態を保つことになりますので、やはり密の状態であると捉えることができると。ちなみに、今申しました、この20というクラスについては、新学期にそういう状況がございましたので、それぞれの学校で工夫をして、例えば広い特別教室等に場所を移して、間隔を確保したり、それから教室を2つに分けて、一方は大型黒板で画面に映してやるようなオンライン学習を使ったりとか、そういう形で、この20学級については、今のところ全て解消して、9月の授業はやっているという状況でございます。
○12番(出水睦雄議員) その20学級という密は、いつからそういう状態だったのか。本年度からなのか、まだ以前からそういう発生していて、持ち越したのか、それが分かれば教えてください。
○大久保哲志教育長 1つのクラスが1メートル間隔を取れないような学級というのは、先ほどいつからということでしたけど、明確にどの時点から20学級になったということははっきりしておりませんけども、一つ言えることは、非常に教室が密になる状況というのは特別支援学級との関係もございまして、前にここの中でも出てきたことがあるかもしれませんけども、近年、特別支援教育についての理解が非常に進んだことで、特別支援学級に在籍する児童生徒というのは非常に増えております。近いところの数字ではございますけども、平成28年に小学校で99名在籍したところが、令和3年には262名ということで、そうしますと、特別支援学級にいる生徒はずっと特別支援学級で授業を受けるわけではなくて、授業によっては所属する学級に戻って授業を受ける場合がございます。そうしますと、そのクラスは、通常は40人よりも少ない学級なんですが、それよりも多くなってしまって、密な状態が生じるということが近年出てきているという状況でございます。
○12番(出水睦雄議員) そういう子供たちが多くなり、いろんな教育を受けさせようという保護者の考え方から、そういうのが多々出てきていると思います。ですけど、それを解消するには学校からまた教育委員会にそういう行動を起こさないと、クラスが、教室がだんだんだんだん少なくなってくると思うんですけど、それを着実にやっておられれば、20学級の密はなかったと思うんですけど、その件に関してはどう思いますか。
○大久保哲志教育長 今申した、特別支援学級の関係で所属する学級に戻ったときに超えるという状況、確かにこれは近年起こってきていることで、これに対してどのような対応をするかと。通常の教室ではどうしても密な状態ができてしまうので、これについて常時これが起こっているわけではございませんので、私ども学校と相談しまして、先ほど申したように、学校によっては通常の学級よりも広い図工室とか、オープンスペースのある教室とか、そういったところを使って、教室を移動したりとか、そういったのをやっておりますが、これがさらに続きますと、確かに学校の現在のハード面では対応できないところもあるかもしれませんので、それについては我々のほうでも考えていかなくてはいけないと思っております。
○12番(出水睦雄議員) 子供たちが学びやすい環境をまた早く整える、整えているかもしれないですけど、これが継続して整えられる体制をつくっていただきたいと思います。
田上真由美議員でも質問がありましたように、ハイブリッド授業、オンライン授業への用意はできているということでよろしいですか。
○大久保哲志教育長 まず、ハイブリッド授業というのは、先ほど申したように、例えば教室で授業を受ける子供もいれば、家庭で授業を受ける子供もいて、学習の形が多様であるのをハイブリッドな授業と捉えているわけですけども、これについてはそもそも自宅で授業できる状況がまずできないといけませんので、まずそれについては、先ほど1人1台端末、そして校内LANの設置は進んでおりますので、あとその通信環境が整えばそれも可能になるという状況ですので、学校内での用意はできているというふうに言えると。
○12番(出水睦雄議員) Wi-Fiを持っていらっしゃる家庭というのはどの程度あるか、把握しておられますか。
○大久保哲志教育長 ネット環境といいますか、Wi-Fiが使えるような状況にある家庭については、昨年6月に調査したのが一番新しい状態でございますが、この時点でネット利用ができる戸数というのが73.5%という状況でございます。
○12番(出水睦雄議員) オンライン授業を行うには、どうしても家庭でのWi-Fiなり、そういう光通信なり、いろんな通信方法があると思いますけど、オンライン授業をするためには経費がかかるのか、かからないのか。かかるのであれば、どのくらいかかるのか。かかるか、かからないか、教えてください。
○大久保哲志教育長 まず、オンライン授業を行うための経費としましては、先ほど申しましたように、学校内、そしてまた子供の端末については配備ができておりますので、全員がそれをやるとするには、やはりネット環境を整える、通信環境を整えるという部分では経費が必要になるということと、それからネット環境を整えた上で通信費というものが発生しますので、このことで経費は発生するということになります。
○12番(出水睦雄議員) 経費が発生するということは各家庭での出費が出てくると思うんですけど、その出費がしたくてもできないような家庭とか、いろんな家庭があると思いますけど、もしオンライン授業をやりたくてもできないような家庭が出てきたときの対処の方法というのは、いかがされるんですか。
○大久保哲志教育長 まず、今、オンラインの授業をやるということについてですけども、授業そのものができるようになったことを前提にしたときに、まずネット環境が整ってない家庭については、現在、家庭への貸出用のWi-Fiルーターというのを50基そろえております。その貸出しについては経済的に支援を要する家庭を対象としておりますので、今、議員がおっしゃったような家庭を対象にして準備しているわけでございますが、この台数で十分であるかということ、それからあと利用料についてですけども、通信費ですが、これについても年額1万円を給付する形の今補助は準備してあるんですが、これもまた今後、国のほうでもいろんな制度設計をするということも聞いておりますので、そういったのを踏まえながら進めていきたいと考えています。
○12番(出水睦雄議員) これからオンライン授業が始まるかもしれません。学校内では始まっていますけど、そうした中で成績面での考え方ですね、子供たちの成績がオンライン授業で向上していくのか、今と平行でいくのか、オンライン授業はちょっと厳しいよねと考えていらっしゃるのか、その3つのうちのどれだと思いますか。
○大久保哲志教育長 まず、端的にオンライン授業が今よりも力がつくかというと、正直、私たちも夏にオンラインでの会議とかいうのをやってみましたけど、やはり間近に見て、表情であったりリアクションであったり、そういったものが分かる状態で授業をするのと、画面でしかそれが分からない、空気がつかめないという意味では、それは授業をする側は非常に授業もしにくいですし、普通に今やっている通常の学校の授業をそのままオンラインで配信してするほうが力がつくというのは言えないと思います。
ただし、例えば先ほど「Qubena(キュビナ)」というのを言いましたけども、この「Qubena(キュビナ)」というのは、子供たちが自分の今の程度に応じて、AIがそれに合わせた問題を提示してきますので、40人いて、40通りの学習を進める。つまり個別最適化とよく最近言われますけども、これが可能になっているというソフトも出てきております。あるいは、先ほど「ロイロノート」というのを申しましたけども、これも自分が考えたことを目の前のパソコン上に提示して、そしてそれを使って、お互い意見交換するという意味では、黒板で意見交換するのに比べると効率的であったりという形で、オンライン学習というのは、今盛んに家に持ち帰って、オンライン授業だけが非常に注目を浴びておりますけども、オンライン学習そのものは、これからの学びを大きく変えて、学力向上につながることは十分あり得ると考えています。
○12番(出水睦雄議員) 子供たちの安全・安心を考え、教育長の答弁を頂きました。教育に関して邁進されることに感謝しながら、私の質問を終わります。
○議長(杉本尚喜議員) ここで暫時休憩いたします。再開を11時10分といたします。
午前10時56分 休 憩
午前11時10分 再 開
○議長(杉本尚喜議員) 再開いたします。休憩前に引き続き会議を続行いたします。
次に、吉元勇議員の質問を許します。
○7番(吉元勇議員) 昨日御紹介いただきました内水面漁協に批判的な議員の吉元です。実は、批判的ではなくて、否定をしております。否定というのはお金のことではありますが、今日2番目の質問者です。よろしくお願いします。
議員が市民からこう言われたそうであります。「はんなきばっと」。「はんなきばっと」って。でも、その議員は、あまりうれしくなかったそうです。なぜか。「はんなきばっと」じゃなくて、「はんもきばっと」と言われるごとなからないかんな。なるほどな。これは、皆さんと一緒にこれから取り組んでいかなきゃいけないんじゃないかと思います。「はんなきばっと」から「はんもきばっと」、そういった出水市議会であればいいなと思っております。
そういったことを言いながら、最初の質問に入ります。1番目の質問です。公共工事における受注業者の内水面漁協への工事協力金の支払いの問題についてであります。
公共工事における特記仕様書の中で、内水面漁協への工事内容の説明が記載してあると、結果的に、漁協が工事協力金の支払いを工事業者に求めるのが現状であり、実際、協力金が支払われていることを先の定例会で述べました。この件で、工事協力金の実態について、市内の建設業者に対しアンケートを行うことを提案しました。アンケートの内容としては、「協力金を払ったことはあるか」「協力金はどのように算定されていたか」「協力金を支払った理由は何か」、その中で、中身としては求められて払ったのか、あるいは自ら進んで払ったのか、こういったことを先の定例会で述べて、アンケートを行うことを提案しました。その際、答弁としては、県とも相談して進めたいということでありました。現在、どのような状況か、答弁をお願いします。
2番目の質問、不当要求行為等の防止についてであります。
本件についても、本年第2回定例会で述べました。市長答弁は、具体的な情報提供があれば、規定に基づき対応するとのことでありました。その後、私のほうで調査を行い、情報提供を行いました。その情報ですが、不当要求行為に関して、市の職員に様々な事例があり、3年前には警告も出された事例もありますが、その内容に比べて、比べものにもならない内容です。情報です。そのことを、情報提供があればということで情報を提供しました。ひどい。ひどすぎる。こんなことがあったのかと、私の中ではそういう思いであります。私のこの情報に基づき、市職員等への聞き取り調査の進み具合はどのような状況か、答弁をお願いします。
3番目の質問ですが、「住みよさNo.1出水市」を生かすことについてであります。
株式会社東洋経済新報社が行った「住みよさランキング2021」において、県内で出水市がNo.1になりました。私の記憶によれば、九州、中国、四国、この3つの地方の中でも、出水市は確か5位だったと記憶しております。このことは、出水市のホームページで知りました。このことから、これらを何らかの対策等に生かすために、例えば「広報いずみ」等で「あなたの住みよさは何ですか」的なアンケートを行い、その結果を広報紙等で伝え、市民に出水市のよさを改めて考えてもらえるきっかけをつくったり、アンケートの精査を行い、今後の出水市の市政にどう生かすか、そういった検証を行ったらどうかと考えます。このアンケートについても、答弁を頂きたいと思います。
最後の質問ですが、オリンピック・パラリンピック選手のモニュメントの整備についてであります。
南さつま市の加世田にある陸上競技場は、「OSAKO YUYA stadium」として、これはいわゆる命名権をあえて大迫勇也選手に付与するという形ですが、「OSAKO YUYA stadium」として、ワールドカップサッカー日本代表の大迫勇也選手をたたえております。モニュメントも入り口のところに整備してあります。
このことを参考にして、東京2020オリンピック・パラリンピックの選手に選ばれた出水市出身の3選手の活躍をたたえる意味で、現在改修が進む陸上競技場の入り口付近に3選手のモニュメントあるいは銅像等を設置することにより、その功績を形にしてたたえ、また、このことを長く市民の誇りになったり、あるいは市のPR、イベント等にも活用したらどうかと考えます。大分お金のかかる話ですので、例えば寄附金等を中心とした財源で整備を提案したいと考えますが、まずこのような整備については、行政はどう考えるのか、答弁を頂きたいと思います。
以上で、最初の質問を終わります。
○椎木伸一市長 吉元勇議員の御質問にお答えします。
まず、内水面漁協への工事協力金については、本年第2回定例会で答弁したとおり、4者協議の当事者である北薩地域振興局土木建築課出水市駐在と協議いたしました。出水市駐在としては、工事協力金の話は県内の内水面漁協全体に関わることになるため、建設部局ではなく、水産の所管部局が対応すべきではないかとのことでしたので、今後、北薩地域振興局や県河川課、水産振興課などと協議してまいります。
次に、不当要求行為等の防止についてお答えします。
吉元議員から情報提供を受け、関係規定に基づき事実確認を進めておりまして、今後の進捗により、出水市職員倫理条例等、定められた手続に従って進めてまいります。
次に、「住みよさランキング2021」に関する御質問にお答えします。
私は、これまで「誰もが夢と希望をもち、いきいきと安心してくらせる出水市」を目指し、市民の皆様とともに「安心のまちづくり」に全力で取り組んでまいりました。
このような中で、株式会社東洋経済新報社の「住みよさランキング2021」において、特に「安心度」が高く評価され、昨年に引き続き県内1位となりました。九州ブロックでは8位から5位へ上昇したことは、大変うれしく思っております。
市民の皆様に、住んでよかった、これからもずっと住み続けたいと心から思っていただける出水市にするため、これまでの取組を継続することが大切だと、改めて感じております。
今回のランキングについては、今後の市政を運営していく上で大変うれしく思っていますが、市民の皆様への周知については機会あるごとにお知らせしていきたいと考えておりまして、今回につきましては広報紙への掲載は控えさせていただいたところです。
なお、施策の検証や対策案策定のためのアンケートについては、これまでどおり、施策立案や実施の段階で必要に応じて意見聴取に努めてまいります。
次に、本市出身のオリンピック・パラリンピック選手のモニュメント整備についてお答えします。
マラソンの一山麻緒選手は、気温の高い苛酷なレースの中で8位入賞を果たされ、サッカーの大迫敬介選手は、チームを献身的に支えて、4位になられました。また、馬術の宮路満英選手におかれましては、馬と一体感あふれる演技で個人規定7位、個人自由演技8位となり、私たちに大きな感動を与えていただきました。
大会開会前に、出場する3選手を応援する懸垂幕を市役所本庁舎駐車場の入り口に掲示し、大会終了後には、その功績をたたえ、一山選手、大迫選手に特別表彰を授与しており、宮路選手についても同様に特別表彰を授与する予定としております。
選手の活躍をたたえ、その功績を形として残すことにより、市民の記憶に残るようにしたいという趣旨は賛同いたすところであります。3選手においては、これからさらなる目標に向かってそれぞれ今後も選手生活を続けられるということですので、さらなる活躍が期待されますことから、まずはそれぞれの夢の続きをこれからも応援していきたいと思っております。
現時点では、今回はモニュメントを整備するということではなく、現在整備中の陸上競技場や、今後整備予定の屋根付き市民ふれあい広場のこけら落とし等のイベントへの招待や、出場記念となるものを何か残せないか検討してまいりたいと思っているところであります。
○議長(杉本尚喜議員) ここで申し上げます。吉元勇議員より、書画カメラの使用について申出がありました。よって、これを許可してございます。
○7番(吉元勇議員) 最初に、工事協力金のことでありますが、確認させてください。ヒアリングのときに、工事の概要が決まって、入札して、受注先が決まって、例えばそれが内水面漁協への説明が必要な特記仕様書になっていれば当然説明に行くわけですが、行政と、それから業者も一緒になって、まずは説明に行くといった流れだと思うんですが、そのとおりでよろしいですか。
○小原一郎建設部長 手続の流れでございますけれども、まず発注前に工事概要という形で発注者が内水面漁協に協議に行きます。そして、その後に工事を発注しました。そしてから、また工事概要の説明ということで、具体的な工法等もございますので、そういうことも含めて、業者さんと一緒に行っているというのが実態でございます。
○7番(吉元勇議員) ヒアリングのときに、そういうことを伺って、少し僕の勘違いでしたが、改めてまた受注業者が決まって、一緒に説明に行くと。実は、今、工事協力金の話をしていますが、業者にはどういったお金が請求されるかを御存じのはずだと思うんですが、御存じなければ紹介しますけれど、工事協力金以外に業者は何を払うかというと、その協議費。協議費というのは説明に行った。漁協内部でその工事について協議される。それから、実際工事が始まれば、今後は、なぜか分からんけど、漁協が立ち会うんですね。僕は感覚的には行政が立ち会えばいい話なのに、漁協が立ち会うんですが、その協議費、それから工事立会費、合わせて工事協力金を払うんです。つまり皆さんが主体となって、受注業者に、よし、説明に行くぞと、行きますよね。その行為自体に、漁協は事業者に対して協議費を払いなさいと言って、実際に払わせているんですよ。これは、ちょっとおかしくないですか。工事協力金のことを、皆さんはあまり民民のことだから把握してなかったと。そうかなと思いますけど、一応そうだとしても、この協議費を業者が内水面漁協に払っている。ヒアリングのときは、その辺の説明に行く話をしましたが、協議費のことまで言いませんでしたけど、この協議費を結果的に受注業者が払うというのは、これはおかしくありませんか。感覚的なものなんですけど。感覚というよりも、主体となった行政が、払う必要もないけど、払うなら分かりますけど、何か行政も一緒に行って説明したのに、工事業者が協議費として漁協に払う。これはおかしくないですか。市長でもいいです。感覚的なものですけど。部長でもいいですけど。協議費を業者が払うというのはおかしくないですか。
○小原一郎建設部長 協議費につきましては、私も初めてお聞きしたところでございます。どういう目的で、どういうものなのか、実際知り得ませんので、何とも答えようがございません。
○7番(吉元勇議員) 協議費、それから立会費、それと工事協力金。僕は前からちらっと聞いていたんですけど、これはおかしいですよねという話をちょくちょく聞きよったから、僕は工事協力金のことがおかしいという観点でずっとやってきたんですが。行政が主体となって、業者、行くぞ。説明に行くぞ。説明した。じゃあ、今度は、内水面漁協に工事業者が協議費を払う。これ、おかしいですよね。今初めて知ったということですけど、どう考えても、工事業者が、私たちの分、つまり行政ですね、私たちの分まで払っているということになるんですよ。この形上は。なりますよね。もう一回その辺何か僕はおかしいと言っているんですけど、初めて聞かれたから、精査しますとか、そういうことになると思うんだけど、どう考えてもおかしいですよね。工事業者だけが漁協に行って説明をした。協議費を払った。それは工事業者と漁協の話です。行政が主体となって、一緒に行った。その協議費を工事業者が、ある意味、代わりに払っているんですよ。やっぱりおかしいでしょう。どうですか。もう一遍、よければ、話を聞かせてください。おかしいでしょう。
○小原一郎建設部長 繰り返しになりますけど、中身の内容のことが実際初めて聞いて分からない状況ですので、それに対しましてどうかと急に言われても答えようがないということで御理解いただきたいと思います。
○7番(吉元勇議員) 問題提起しておきます。協議してください。
それで、僕は最近里道の整備を行ったんですが、自治会に加入しているところと、自治会に加入しないところが多かったもんですから、自治会長があまり動けずに、私が地域の代表でもあるし、こういう仕事をしているから中に入ってやりましょうということで、里道整備をやって、住民の方に大分喜んでいただいたんです。そのとき、工事立会いというのも当然やるんです。乳剤をふるときとか、工事業者がやるときには発注者が立ち会うんです。あるいは、最終検査のときも発注者が立ち会うんです。でも、工事立会いにどうして漁協が立ち会って、お金が発生するのかな。僕は不思議でならない。これも恐らく慣例ですよ。慣例。いわゆる、本来であれば、発注者が立ち会えばいい話ですよね。そう思いませんかね。発注者が立ち会えばいい話。発注者が立ち会って、例えば行政。僕も里道整備で立ち会いました。当然、立会費なんてもらうわけはない。もらえるはずがない。しっかりした仕事をしてくださいという形でお願いしているわけですから。でも、漁協が立ち会うと、お金が発生するんです。例えば、これが市が立ち会う場合に、お金を業者に請求しませんよね。そこだけ確認させてください。しませんよね。
○小原一郎建設部長 当然、発注者ですので、それを受けていただいた方からはそういうお金を頂くことじゃないと思います。
○7番(吉元勇議員) 発注者は、公共工事であれば行政ですので、立会費のこと、また先ほどの協議費と併せて僕は精査する必要があると思います。こういうことが民民の中であってもやられているわけですから、やっぱり発注者は無視してはいけない。そう思います。それを述べておきます。
それで、先ほど今後、県とも話ししていくということで、それは期待します。ぜひやっぱり何かよう分からんけど、工事費がもらえるもんだと思って、同意書と一緒にその金額まで示して、その中に協議費と立会費を合わせてこんだけですと。こんなことありますか。出水市の業者はずっとそれが慣例で、不満はあるけど、当たり前だと思ってやっていますけど。県の発注工事というのは、やっぱり大きいんでしょうか、県内の市外の業者がありますけど、こら何ですかね、これ。僕は、あっちこっち現場に行って、現場の監督とかに聞くんですけど、「いや、こうなっているんですね、出水は聞いてはいましたけど、やりにくいところですね」って。
僕は、最近、小学校の新いずみ音頭踊りに練習に行きましたけど、新いずみ音頭には、こういうせりふがあるんですよ。「こげんよかとこ、ほかになか、ほかになか」と踊るんですけどね。僕は、出水市で工事をする市外の業者は、こう歌うと思いますよ。「こげんやりにっかとこは、ほかになか」って。こげんやりにっかとこはなかですよ。でも、これが出水市の評判になるんです。出水ちゅうところはこういったとこ。せっかく住みよさNo.1になりながら、市外業者にすれば、「こげんやりにっかとこはなかな」、何ですか、これは。
今ずっと名刺とチラシと説明に行って、僕は今取り組んでいます。情報をください。取り組みます。情報をください。いわゆる理不尽な請求がなかったかどうか。そこに取り組んでいます。次の不当要求行為も、もしかしたらそれが絡んでいるかどうかですけども、とにかく工事協力金、やっぱりおかしい。こういうことを慣例で行ったら、おかしい。ぜひ県とも、おかしいといったことを、皆さんがどう感じるかですけど。
市長、今、具体的な事務作業のことを部長から答弁いただきました。市長もいろんな仕事が多いでしょうから、工事協力金の問題とか、そういったことまではなかなかいけないと思いますが、今取り組んでいる工事協力金の問題、先ほどの協議費、それから工事立会費、こういったことが業者に請求される。そういったことを発注者側でいろんなことが解決して、業者が安心して仕事をする環境をつくる。それが発注者の、これ使命ですよ。でも、そこに入ったら、工事立会費は払わないかん。協議費を払わないかん。結局、工事協力金を払わないかん。それをもって同意書が発行されるような状況、おかしいですよ、これ。お金で解決するという感じは。市長も、この工事協力金、前からずっとおかしいと言っていますが、いろんな仕事の中で、どういった感想をお持ちか、もしあれば、少しお話いただければと思いますが、申し訳ないです。
○椎木伸一市長 小原部長が答えましたように、協議費については、私も今日初めてお伺いいたしました。中身を精査というか、どのような実態なのかも含めて、県が言いますように、この協力金については、県内の内水面漁協全体に関わることだということですので、水産関係の部局等とあわせて、今後いろんな意見を聞いてみたいと考えます。
○7番(吉元勇議員) せっかく出水市に、例えば災害復旧工事で来られる業者、あるいは西回りに関していろんな業者が来ます。こういった方々が、「こげんやりにっかところはなかですね」というのが評判になって、「いや、出水はね、いいところと言うけどね」という話があるんです。恐らくそういう話になるので、市内業者も市外業者も安心して仕事をきちんとできる。なぜこうやって、入札というのは、最低限価格をちょっと超える、一番最低金額の方を決定しますよね。かつかつの状態で入札した上に、今度は説明に行ったら、工事協力金は請求されるわ、協議費は請求されるわ、立会費は請求されるわ、こんな状態、もうやめましょう。
西回り自動車の写真、いいですか。(議場内ディスプレーへの資料表示)今、着々と西回り自動車道の工事が進んでいるというのは、皆さん御案内のとおりであります。橋の問題、建設新聞の記事によれば、橋設計の入札が不調に終わったと。結局、入札に参加する者がいなかったということで、恐らく米之津川をやりたいのかなとか、何かそういう疑念も思いましたが、どうやら熊本地震の関係で、結局、熊本地震の関係であっちこっち橋が落ちていますよね。その辺の橋の作業が忙しくて、設計技術者もなかなかいないんだろうなということだと思いますので、なかなか橋のことは、いろんなことを含めて、すみませんが、今、これは六月田のちょうど旧ナフコがあったところですね。今、瀬涯さんがいますけど。あそこから熊本方面に向かった状態、立派なものができていますよ。だんだんと本当に、何か20年ぐらい前は、自分が生きているときに高速道路は開通するのかなと思っていましたけど、本当に現実味を帯びてきて、確実にできているというのを改めて思うんですが、これにも幾つか市内の大手の業者が入っています。「なぜ協力金を払わなきゃいけなんですかね」、聞こえてきます。今、取り組んでいます。順調に仕事をしていただくように、僕は取り組んでいきたいと思います。ぜひ行政の皆さんも工事協力金のこと、そして申し訳なかったですけど、協議費のこと、それから立会費のこと、発注者側としては、受注者にきちんとした仕事をしてもらうためには、やっぱり精査して、これはおかしいぞと。何とかやっぱり行政、発注者側としても黙っているわけにはいかないと。そういうことをお願いしたいと思います。写真、ありがとうございました。
続きまして、2つ目の質問ですが、不当要求行為の防止についてですね、壇上からも述べました。いろいろと調べましたけど、ひどい。こんなことをよう市の職員が対応したなと思います。
今後、ヒアリングをされるんですけど、僕も議員になって12年目、だんだん年を取ってきます。最初は45歳で、市の職員がすごくお兄さんに見えました。謙虚な気持ちで、多分していたと思うんです。ただ、57歳になって、私よりも大分年齢的にも下の方が多くなると、やっぱりどこかにおごりが出るんでしょうね。強い言い方をしたり、あるいは「そうじゃないだろう」って話をして、家に帰っても、あるいは私を支えている年配の方とかに話ししても、「議員になればね、だんだん年を取ってくれば威張ってくるようになるから、そこはちゃんと注意しとかないかんだよ」と言われながら、つい調子に乗って、言うこともあるんでしょう。何か自分は頑張っているから、あんたたちももっと頑張れよということがオフサイド的になって、強い言い方をするんだろうなと思って、自分に言い聞かせながら、ああ、やっぱりいかんかったなとか、その繰り返しであるんですが。私が言うのもですけど、もうその比じゃない。これは、刑事問題に僕は発達せないかんというぐらいの話ですよ。もう常識とか、そういうことではない。市の職員の人権とか、何とも言えませんけど。今調査中ですので、具体的には申しませんけど、これをきちんとやってもらわないと、やはり安心なまちづくりを市の職員が仕事ができないですよ。このことをきちんとせないかん。
市の職員にヒアリングをするということでした。対象となる職員の方がいらっしゃいます。私の今の一般質問を聞いていらっしゃる職員がいらっしゃいましたら、ぜひ話をしてください。お願いします。これを出さんと、当時の職員は泣き寝入りですよ。泣き寝入りしてはいけない。そういう思いであります。進めていくということでした。もうちょっと私もここまで言いましたので、市長、どのように進めていくか。その決意たるものを含めまして、行政の対応の決意と言いますか、進めていくという点、もう一回答弁を頂きたいと思います。
○冨田忍政策経営部長 この件につきましては、議員から提供を受けたということで、先ほど市長から明確に答弁をしたかと思います。市長の答弁以上でもなければ、答弁以下でもないということでございます。
今、議員から御指摘を頂きました。しなければならないということで、我々は粛々と淡々と作業は進めております。例えになりますけど、夏休みの宿題が終わったのか、済んだのか、したのかと、よう母親に怒られていたのを思い出しております。当時、私は、一生懸命宿題やっているのになと思ってきたことを思い出したところでした。
○7番(吉元勇議員) 夏休みの宿題と言えば、僕は必ず残り3日で終わらせました。だから、土壇場に強いんだと思います。いざというときはやる。それまではゆっくりする。でも、いざというときはやる。それが今の仕事にもなっているんじゃないかと思いますが、しっかりやっていきましょう。よろしくお願いします。
3番目の「住みよさNo.1出水市」、喜ばしいことですよ。僕もホームページをよく見てなかったんですけど、昨年度も1位だったということで、ああ、そうだったのかという思いがあります。
それで、実は、私は出水の市議会の広報広聴委員会の委員長をやっていますが、発行する以上、市民にも伝える、あるいは伝えやすさ、あるいは見やすさというのを、興味を持って見てもらうために工夫を自分なりにしてやっておりますが、来週発行される6月定例会の分の「かけはし」、この表紙を見ていただきたいんですが、コロナの関係で発行が遅れましたけれども、来週になって発行されるんです。
今回、来週配布される「かけはし」の表紙ですが、このようにしました。(議場内ディスプレーへの資料表示)皆さん、10人の編集員と一緒に作ったものですが、もう少しアップしていただければですが。「住みよさ県内No.1出水市」ということで、いろいろな住みやすさがあると思うんですが、僕は、さっきのモニュメントの話じゃないですけど、やっぱり形を出してみたいなと。何があるんだっけ、出水市は、あるいは県内いろんなところと差別化できるの、何があるんだっけということで、画面の左上が新幹線の飛来里の中の様子です。出水には新幹線駅がある。これも市民にとっては、大いな誇りというか、自慢というか、自負することじゃないかなと。
真ん中が高校、実は養護学校の高等も含めて、出水市って6つも高校がある。これを改めて考えると、これはやっぱりすごいことですね。6つの高校がある。教職員は転勤があるから、ときどきこんなことを言うんですけど、養護学校は除いて、「出水は高校が5つありますよね」って、「だから、意外と中学生、勉強しないのかもですね」って、どこかにとおるということもあって。ですけど、やっぱり養護学校の高等も含めて6つもあるというのは、これはほかの自治体にはないことじゃないか。
一番右上が公設の医療センター。今回のコロナについても、やっぱり市民の支えになっていると思います。
それから、真ん中辺の左からいったときに、国道328号。僕は実はこれが一番大きいんじゃないかと思うのは、今朝も朝6時から起きて、出水市内を1周しました。草取りをやろうかと思ったんですけど、今日は草取りをやる気がなくて、出水市を、自宅を6時に出て、ずっと国道328号を国道3号に出て、それからずっと来て、高尾野、野田、江内までぐるっと回って、最後は木牟礼城に出て、ずっと帰ってきたんですけど。やっぱり国道328号というのは、これは市民の憩いの道路という感じがしているんですね。歩く人、多い。走る人、多い。サイクリング、多い。横に1つの幹線道路が走っている。こんな何か走りやすいのはなかなか気づかんじゃないかなというぐらいです。
あとは、いろいろとあります。子育てセンター支援もあるし、先ほど言った国道447号には商業施設もある。広域農道も走っている。こうやって数え上げると、やっぱり出水市は、住みよさといいますけど、住みやすさも含めて、いいところだなと感じていますし、この住みよさを市民にも伝えるために、「かけはし」の表紙にしました。
だから、こういったことをしたことで、ぜひ出水市の広報紙も使って、改めて市民にもまず認識してもらって、その認識がいろんなところで、出水、いいところだよ、あれがあって、これがあって、住みよいよということが、最後には移住、あるいは移住・定住にもつながると。僕はこう考えたもんですから、市長答弁では、今後、支えていくし、自らも市政、4年目を終わろうとされる中で頑張ってきたという答弁がありました。せっかくだから、僕はこの広報紙を使って何かやれたらと思うんですが、改めて何か広報をもうちょっとしたらどうかと思いますが、その辺何かありますかね。
○冨田忍政策経営部長 市の広報紙でというお話です。「住みよさランキング」という名称でございました。一部、議員も言われましたけれども、いわゆる移住者向け、市外から転入していただく方に向けた情報ということで、いわゆる記事転載に配慮しながら、ホームページには掲載をさせていただきました。
ランキングに使われる指標の捉え方というものは種々ございまして、ほかの指標を捉えたものもございます。そういうことから、広報紙に掲載することについては、先ほど市長も申し上げたとおり、控えさせていただいたところでございます。
○7番(吉元勇議員) 市長も、一時期、副市長として出水に住まれたと思いますが、市長になって、県庁職員を早期退職して、志あって、出水市長に立候補されて、現在4年目を迎えられております。市長も久しぶりにこんなに長く出水に住まれたと思っていると感じる、あるいは思うところあると思うんですが、住みよさNo.1に選ばれた出水市、市長になって4年住まれた出水の住みよさ、何か感じられる点、あるいは紹介する点、自分なりにこう思うという点があれば、お願いします。
○椎木伸一市長 この東洋経済新報社のランキング、御紹介を頂いて、本当にありがとうございます。2年連続ということで本当にうれしく思っているんですが、私はもともと副市長の時代から職員にもよく話をする機会に申し上げておりましたけれども、出水市は、自然豊かな平野、それから紫尾山系、矢筈山系、本当に海まですばらしい自然環境にありますし、こんなに広々したところは県内でもないぐらいだと思っております。それと、あと先ほど御紹介いただきました新幹線とか、西回り自動車道、そういった交通の要衝がここにありますし、熊本市あるいは鹿児島市へもちょうど両方同じぐらいの時間で、熊本が少し遠いですけれども、行けるという位置関係にございまして、国税職員からは両管内に行けるということで非常に人気が高いそうです。
そういったことも伺っておりますし、この東洋経済誌のランキングで指標が4つほどあるんだそうです。「安心度」「利便度」、それから「快適度」「富裕度」、そういった中で、全国でも55位というのが「安心度」だそうです。これが非常にうれしかったんですが、この中身を見てみますと、人口当たりの病院でありますとか、福祉関係の施設でありますとか、20代から30代の女性の0歳から4歳児の数でありますとか、子供が多いということでしょうけど、それとか犯罪の数、それから交通事故の数、これ等を全て指標化して、合計で全国で55位というのは本当にありがたいと思っておりますし、また「快適度」も80位ということで、これも上位にあります。こっちも、いわゆる水道料金が県下で2番目に安いんでしょうか、そういったこととか、気候、公園の1人当たりの面積であるとか、転入者の数であるとか、そういったものを総合的に勘案して、そういった数値が出ております。
ですから、私たちは、子供たちに、よりよい、住みよい、暮らしよい、この出水市を引き継ぐために、これからもこの指標のみならず、安心安全の度合いを上げ、快適な出水市ということでいけるように様々なことに努力していかなければならないと、また強く改めて思ったところでございました。
○7番(吉元勇議員) 教育長も1年、久しぶりに住まれて、思いがあると思いますが、僕は指名しませんが、言われる機会があれば、ぜひまた今度聞かせてください。
この出水住みよさ、職員も議員も、ある意味、誇りと思って、いろんな方に伝える立場にあると思いますので、市民あるいは市外の、県内の県民の皆様にも、こんなところがあるよというのを話ができるような立場でありますので、ぜひやっていきましょう。
最後の質問は、モニュメントですが、モニュメントですので、画像をいっぱい見ていただきたいと思います。9枚あります。(議場内ディスプレーへの資料表示)
最初、まずいきましょうか。モニュメント像、銅像、いろいろとありますが、これが説明しました南さつま市加世田の陸上競技場にあります「OSAKO YUYA stadium」という塔が立っているんですね。とうが立つのは大根ぐらいかと思ったら、南さつま市にも塔が立っているんですけども、この塔の下に、大迫選手からのメッセージが、銘板があるんですね。それには何と書いてあるかというと、ちょっと事務局、読んでもらえますかというわけにもいかないので、こういうふうにですね、「僕が子供の頃からプレイしていた加世田運動公園陸上競技場」という銘板、これは大迫勇也選手から頂いたメッセージだと思います。これを載せて、あと勇也選手のサイン、それから小学校から今までの活躍の経歴を載せてある。これが南さつま市にある大迫勇也選手のモニュメント像であります。
続いて、金栗四三、皆さん御存じですかね。金栗四三さん、大河ドラマ「いだてん」、オリンピックに出場した最初の選手、マラソンですね。これは、新玉名駅、新幹線の新玉名駅です。こういう状況でしたので、せっかく行きましたけど、何も遊びもせず、写真だけ撮ってきました。新玉名駅にある金栗四三像であります。
次の写真、どのくらいの大きさかなということで、隣にも左には金栗四三、右側には何かしそうというぐらいの議員が立っておりますが、こんな大きさの像であります。何かしそうかな。前のタクシーの運転手にお願いして、写真を撮ったところでありますが、こういった像があります。これは、金栗四三さんが玉名高校の卒業ということで、玉名高校の同窓会115周年事業として、3年前、2018年11月に除幕式が行われたということで、インターネットを見れば分かるんですけれど、にぎやかにされたということで、やはり大河ドラマに取り上げられたということで、にぎやかな除幕式だったろうと思います。
金栗四三さんのこんな像があると、これをきっかけに、実は箱根駅伝、箱根駅伝というのは金栗四三さんの発想で始まったんですね。何かを残したいということで、箱根駅伝を創設した。今では、箱根駅伝で活躍した人を金栗四三杯として、お一人最優秀選手として賞品を与えているそうです。こういった銅像もその一つの歴史をずっと伝えるという意味では、なかなか銅像というのはいいなと思ったところです。銅像だけに、「出水市もどうぞ」という感じに僕は言いたいところがあるんですが、金栗四三さんの銅像。
それから、じゃあ、出水市はどんなのがいいかなと思ったとき、例えば大迫敬介さんの場合は、どういうのがいいかというと、私は新聞の切り抜きをずっと持っていた中で、これがいいなと思ったのが、2021年3月25日の南日本の新聞に載っていた、いわゆるボールに飛びつく大迫敬介選手の写真、これをうまく、いわゆるブロンズ像といいますか、銅像にできたらなという考え。
じゃあ、一山選手はどうかというと、市の「広報いずみ」9月号、表紙、立派ですね。皆さんもまたこれを見て、ああ、一山選手、こうだったねと、またいろんな意味で思い出すんじゃなかろうかと思います。これをうまく銅像にできたらいいなと思っています。
それから、宮路選手の場合はいろいろと難しいんでしょうけど、マスコミの取扱い上、出身地というのは出水市ということで、新聞にもその活躍が載りました。こういった感じでつくったらどうかなという思いもします。
こういう銅像が陸上競技場の正面、あるいはその横の入り口の樹木帯につくれたらいいなと思ったときに、参考にしたいのが、大久保教育長も市長も鹿児島市出身ですから、よく分かっていると思いますが、僕は鹿児島に行って、一番まずこれいいなというのが、鹿児島中央駅の前にある「若き薩摩の群像」ですね。これを見ると、志を何か持ったあの時代に、当時は鎖国政策でしたので、19人がいちき串木野の羽島から甑島に出張に行くといったような理由で、名前もみんな変えて、そこからシンガポールに行って、イギリスに行ったという、その「若き薩摩の群像」ですね。
○議長(杉本尚喜議員) 吉元議員に申し上げますけども、一般質問でございますので、何を聞かれたいのか、それをまとめていただけますか。
○7番(吉元勇議員) 最初、9枚見せると言いましたので、今それを紹介して、最後に締めますから、あと2枚ですから。
この横には紹介板があります。このような紹介板があって、この薩摩群像というのは当時の歴史、あるいはどんな方が行った、どういう活躍をしたというのがあります。これを参考に、先ほど見せた、一山選手、大迫選手、それから場合によっては宮路選手、こういった銅像をつくると僕はいいなと思っているんですが、今ずっと写真を見せました。市長の感想を聞かせていただければと思います。
○椎木伸一市長 それぞれ地元のために御貢献され、いろんな勇気を与えてくださった方、希望を与えてくださった方々で称賛すべき方々だと評価、本当に敬服する次第であります。今回のお三方については、オリンピックに出られること自体がものすごくすばらしいことだと、これは市民の皆さんもそうお思いだと思いますけれども、思っております。ずっと以前にも出水市内からはオリンピックに出られた方の小島義雄さんという方ですかね、投てきの方でしたけれども、いらっしゃいました。
今回、お三方、まだ先を見据えていらっしゃいます。さらなる夢があるということで、宮路選手も含めて、皆さん次の目標を既におっしゃっていらっしゃいます。そういったことで、さらなるまだ今後の期待もあるということもありますので、それぞれの夢の続きを市民の皆さんと一緒になって応援をまずはしたい。
ただ、吉元議員がおっしゃるように、何か残すことは必要だろうという認識は持っておりますので、今後、陸上競技場の全天候化が終わり、あるいは屋根付き広場ができ、そのときにこけら落とし的な式典をしなきゃならないと考えておりますので、そのときにお招きし、またその折に関係のあるところで、モニュメントまでとはなかなかいかないかもしれませんが、今回の入賞も含めて、何か御活躍を残せるものができないか、今後検討してまいりたいと思っております。
○議長(杉本尚喜議員) ここで暫時休憩いたします。再開を午後1時といたします。
午前11時58分 休 憩
午後1時00分 再 開
○議長(杉本尚喜議員) 再開いたします。休憩前に引き続き、吉元勇議員の質問を許します。
○7番(吉元勇議員) 最後の質問は、オリンピック3選手のモニュメント像といいますか、陸上競技場には、手前の駐車場のどっか入り口のところにこういう銅像が立っておりまして、これは写真を撮りに行ったら、ロータリークラブが何か設立何十周年かの記念事業で行った像で、多分陸上選手を描いた像だと思います。
お金のかかる話です。今日、一般質問で取り上げたのは、行政がやってもいいし、あるいはこういうふうに民間がやってもいいし、金栗四三さんの銅像みたいに同窓会とか、いろんな立場のある人が気をかけてやればいいし、どういった形がいいか、市長も何か形に残すのは必要だなという認識でしたし、我々市民パワーも含めて、長くこれをたたえていけたらなと思っているところです。
今日は、4つの質問をしました。1番目と2番目、大変残念な質問の話ですが、こういう暗い話は私が頑張ってやります。「泣いた赤鬼」という日本昔話もありますけれども、泣いた赤鬼の中では、青鬼が私のような立場じゃないかと思います。私は、いずれ去るんでしょうけど。3番目と4番目は、泣いた赤鬼で言えば、明るい話ですので、この辺は赤鬼である椎木市長が明るい話はどんどんそう言ってください。
そういった形でやりましたけども、特に2番については、組織の一員として、多分やったことになるんだと思います。だから、この組織の一員としてやった行為だと私は思っていますので、最後はこの組織自体が何らかの形でまたいろんな制裁を受けるものだと私は思っておりますので、しつこく言いましたけど、しっかりやるんだから、そう何度も言うなといったような感じに取りましたけども、しっかりやっていただきたいと思います。
以上、4つの質問でした。職員の皆さん、お疲れさまでした。質問を終わります。
○議長(杉本尚喜議員) 次に、宮田幸一議員の質問を許します。
○15番(宮田幸一議員) 9月3日午後1時のNHKニュースで、菅総理の自民党総裁任期が満了するのに伴い、総理大臣を退任することを知り、菅総理在任中を振り返ってみました。
中国の武漢で発生したと言われる新型コロナウイルスも、2020年12月イギリスで見つかった変異ウイルス「アルファ株」に始まり、今やインドで見つかった「デルタ株」、ペルーで見つかった「ラムダ株」、そして9月2日に日本人2人の感染が確認された南米コロンビアで見つかった「ミュー株」と、収束どころか拡大の一途であります。
一方で、その影響を受けた経済は、令和2年度の新たな国債発行額112兆5,500億円余りとなり、日本はGDPに対する債務残高266.1%で世界第1位。世界各国の財政悪化の中でも、日本の厳しさは突出していることが判明。加えて、この年は基礎的財政収支も69兆4,000億円の赤字となりました。
地方自治体も、新型コロナウイルス感染拡大で税収が減少し、地方交付税を受けない「不交付団体」22減って、54自治体となりました。なお、日銀が発表した「貸出残高動向」によりますと、今年7月の全国の銀行と信用金庫が企業や個人に融資した残高は、578兆4,961億円となりました。
また、1人の女性が産む子供の数の指標となる「合計特殊出生率」は、1.34となり、5年連続の減少で、去年1年間に生まれた子供は過去最少を更新する84万3,321人だったのに対し、死亡した人の数「死亡数」は、過去2番目に多い137万3,929人となり、死亡した人が生まれた人を上回る「自然減」の数は53万人と13年連続で拡大した結果、総務省がまとめた令和3年1月1日現在の日本の人口は、1億2,384万2,701人でありました。このことから分かるように、確実に人口減少が加速しています。さらに申し述べますと、去年1年間に結婚した男女の数は、52万5,490組となり、前の年と比べて7万3,517組減少して、戦後最も少なくなりました。このような状況下で、日本の先行きを憂えながら、病院の運営、教育行政について尋ねてまいります。
まず、出水総合医療センターの運営についてお尋ねいたします。
コロナの影響で、九州に1,192ある病院のうち、65.8%が赤字である。国民皆保険制度での日本の医療体制の在り方に疑問が生じている。患者と受診回数を増やすことで収益を上げてきた。それは、国が診療報酬を決めて、医療費が抑えられる中で、医療従事者の人件費の高騰等の構造的な問題にほかならない。コロナ禍で行き詰まる病院経営。世界一の病床数を誇りながら、コロナ病床逼迫による医療崩壊の危機が迫る日本。その危機の深層で進行している病院の経営難という、もう一つの医療崩壊の現状があることを踏まえて、1つ目、令和2年度第3号の広報「ひまわり」に掲載の当年度純利益は、3億8,023万2,000円となったが、現金預金の3,092万5,000円減少は、どう解釈すればよいのか、2つ目、病院経営改善の一番の問題点は何か、3つ目、医師・看護師の数に見合った病床数にすべきではについて、私にというよりも、出水市民に分かりやすい答弁を心から願います。
次に、教育行政についてお伺いいたします。
令和2年3月に策定された出水市学校施設等長寿命化計画の目的の部分に「学校施設として求められる機能や役割などを考慮しながら、長寿命化改修、改築等の方向性や優先順位等を設定し、施設整備に要するライフサイクルコストの縮減、財政負担の平準化、児童生徒の安全性の確保や適切な教育環境の向上を図ることを目的」の文言と、学校給食法第9条に基づき制定されている学校給食衛生管理基準、併せて概要として、教育委員長と教育長を一本化した新教育長の設置、教育長へのチェック機能の強化と会議の透明化、全ての地方公共団体に総合教育会議を設置、教育に関する大綱を首長が策定などから構成された地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律を踏まえて、1、給食施設の衛生管理基準は6月議会以降改善されたのか、2、各調理場で働く人の正規職員と非正規職員の人数は、3、教育長の所信表明を伺いたい、4、教育大綱と教育委員会の所掌事務について、調整がつかない場合はどうされるのか、以上、4点伺います。
○鮫島幸二病院事業管理者 宮田幸一議員の御質問にお答えします。
まず、広報紙「ひまわり」に掲載した決算の内容についてですが、令和元年度は、診療単価の伸びにより医業収益が増加し、また地方公営企業法の改正によって新たに計上した長期前受金戻入により医業外収益が増加したため、損益計算書では黒字を計上しました。さらに、そこから現金を伴わない長期前受金戻入や減価償却費等を除いた現金収支でも黒字となっています。しかし、損益計算書に表示されない設備投資に伴う支出や企業債の借入れ、償還等の現金収支が赤字であったため、全体としては現金が減少する結果となりました。なお、長期前受金戻入の計上は、平成30年度に行った資本金の減額による累積欠損金の補塡と同時に、議会の議決を経て行ったものです。このように、企業会計においては、損益計算書が黒字であっても、現金が減少することはあり得ることと認識しております。しかしながら、現金が減少している経営状態には注意が必要であり、投資活動や財務活動を見直し、改善する必要があります。なお、令和2年度の決算は、新型コロナウイルス感染症の影響により、前年度より本業の医業利益は悪化しましたが、補助金等の収入が増加したことによって、経常利益は黒字を計上し、同時に現金収支も黒字となったところです。
次に、経営改善の問題点についてですが、まずは職員の意識改革が不可欠であると考えます。そのため、現在、経営改善を目的としてプロジェクトチームによる活動に取り組んでおり、全職種から手上げ方式で職員の109名が自主的に参加しています。経営改善はもちろんのこと、人材育成の面でも効果を期待しているところです。
次に、病床数の在り方についてですが、地域医療構想の内容を踏まえた上で、市民が求める安全で安心できる医療を提供できるよう、医療需要をしっかりと見極めながら、病床数を含めた医療供給体制を整備していきたいと考えます。
○大久保哲志教育長 宮田幸一議員の御質問にお答えします。
まず、学校給食衛生管理基準については、学校給食法第9条第1項に衛生管理を図る上で維持されることが望ましい基準とされており、この基準に基づき、学校薬剤師の協力を得て、定期検査を実施し、7分野145項目の観点から各調理場の衛生管理の実態把握に努めています。
本年第2回定例会の時点で、衛生管理上、課題があった項目としては、「外部からの汚染を受けない構造の検収室を設けているか」「食品用及び器具等の洗浄用のシンクを共用していないか」などがありましたが、「外部からの汚染を受けない構造の検収室を設けているか」については、害虫の侵入や雨風等による異物混入を防ぐことが目的であることを踏まえ、屋内の通路等に検収場所を設け、泥や細菌からの汚染を防ぐための置台を設置するとともに、あらかじめ泥を落として納入したり、根菜類を最後に納入したりするなど、業者との連携を図ることで改善に努めてまいりました。また、「食品用及び器具等の洗浄用のシンクを共用していないか」については、食品と器具を相互に汚染させないことが目的であることを踏まえ、食品を全て洗った後に食器を洗うこととし、使用後は丁寧に拭き上げて、アルコール消毒を行うことで、相互に汚染させないよう改善を図るなどしてきました。
このように改善を要する項目については、本年第2回定例会終了後に実施した栄養教諭等研修会や臨時の校長研修会を通じて、各調理場において衛生管理基準に応じた運用を工夫するように、改めて指示したところです。
次に、各調理場で働く正規職員と非正規職員の人数についてお答えします。
調理従事者の内訳としましては、令和2年度実績として、正規職員は18人、非正規職員は39人です。
次に、所信表明についてですが、先の第2回定例会における就任の挨拶と重複する部分もありますが、改めて申し上げさせていただきます。
私は、これまで教育には2つの側面、目的があることを申し上げました。一つは、児童生徒の自己実現のために行う教育。もう一つは、児童生徒一人一人に社会的役割を担っていく力をつけ、新たな社会を担おうとする気概を持たせるために行う教育です。
このような教育の目的に照らした場合、本市がこれまで取り組んできた様々な施策は、非常に有意義だと考えています。例えば、小規模校の存続やコミュニティスクールの推進は、地域と一体となって出水の風土や特色を生かした魅力ある学校をつくり上げることにつながります。また、自然や歴史、文化、産業を知る体験活動はもとより、日本遺産への登録やラムサール条約登録へ向けた取組は、ふるさと出水への郷土愛や誇りにつながると思います。さらに、全ての市民が「いつでも、どこでも、だれでも」主体的に学び、読書に親しみ、習得した知識や技術を生かして、生きがいに満ちた心豊かな人生を送ることは、子供たちにとってすばらしい励ましとなります。大人たちの姿を見て、子供たちも学ぶ喜びに気づき、学びに向かう力が自然と育まれると考えます。このようなことから、私は、これからも、これまでの施策による成果を十分引き出せるよう、さらなる充実を図ってまいります。
加えて、GIGAスクール構想に伴う学校教育におけるデジタル化も進めてまいります。1人1台端末と高速通信環境の整備によって、学びは大きく変容し、ICTの活用は次世代を生きる子供にとって必須のスキルとなります。ただ、デジタル機器は、あくまでも一つのツールに過ぎません。私は、学校教育のデジタル化を推進する一方で、心と心の通い合いを大切にした教育の実践に心を砕き、新たな時代の要請に応えられる人間味あふれる人材を輩出すべく、出水の教育を力強く推進したいと考えています。
これまで本市が行ってきた施策を検証しつつ、今後出てくるであろう新たな課題に適切に対応していくために、関係部局との緊密な連携を図りつつ、何事にも真正面から向き合い、誠心誠意取り組んでまいります。
次に、教育大綱と教育委員会の所掌事務についてお答えします。
教育大綱については、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第1条の3に定めてあるとおり、総合教育会議において協議し、地方公共団体の長が定めるものとなっています。総合教育会議は、地方公共団体の長または教育委員会が特に協議、調整が必要な事項であると判断した事項について協議または調整を行うものです。教育大綱で示してある内容について調整が必要な場合は、総合教育会議で協議を行い、十分連携を図りながら教育行政を進めたいと考えています。
○15番(宮田幸一議員) まず、鮫島病院事業管理者にお尋ねいたします。ヒアリングのときに、これをちゃんと担当職員に渡して、必ず鮫島病院事業管理者に渡してくださいと言ってありますので、読まれていると思います。出水をどげんかすっ会の会報を読まれて、まずどのような感想をお持ちですか、お尋ねいたします。
○鮫島幸二病院事業管理者 この会報を読ませていただきました。ただ、ちょっと理解できない部分と戸惑いを受けた部分がありました。記載内容といいますか、損益計算書については、記載してあるとおりでございます。
○15番(宮田幸一議員) 逆に言うと、鮫島病院事業管理者が理解できなかったところを、実は「ひまわり」3号を読んだ方は、逆に市民は分からないんです。先ほど第1回目の答弁をされたときのを聞いていますと、事業収益がこうあっても、現金が足りなくなることはあるんだと、言い方をされましたけど。いいですか。一般常識で考えると、黒字なら内部留保資金である現金預金は増えるはずなんですよ。減少するということはおかしいんですよ。私はそう思いますけど、その辺の見解をお聞かせいただけませんか。分かりますか。黒字なんですよ。事業収益は黒字なのに、内部留保資金である預金残高は減るということはないんです。増えれば、逆に来年度事業に向けて設備投資したり、いろんなことをしなきゃいけないということで、預金しとって、そして増えていくのが普通なんですけど、ここで減っているということについての、これは「ひまわり」をそのまま写してありますから、ここの部分は、ですよね。お答えください。
○福濱敏郎出水総合医療センター事務部長 今、損益計算書が黒字であって、なぜキャッシュフローは赤字なのかと。本来であれば、黒字、黒字ということが当たり前じゃないかという御質問だと思っております。
損益計算書の中には、現金の動きを伴わない収益と費用がございます。これが損益計算書の中に含まれておりますので、それをもとに計算した場合は黒字になります。しかし、現金、キャッシュフローですね、こちらにつきましては、その現金を伴わないものを差し引いていきます。例えば、今申し上げました長期前受金とか減価償却費を差し引きます。また、例えば医療機械等を購入した場合は、これは資産の購入となります。これを起債を使って買いますと、元金償還というのがございます。元金償還が大きくなりますと、キャッシュフローはどんどん減って、現金は減っていきますので、赤字に転じます。ですから、損益計算書は黒字、そしてキャッシュフローは赤字ということは十分考えられるわけでございます。
あと、先ほどこの会報の中で管理者に感想を求められました。私もこれを見せていただきまして、幾つかの疑問点があったので、そこのところも一緒に感想として述べさせていただきたいと思います。
まず、長期前受金戻入というのがございます。この中で、説明は、長期前受金戻入は、一方では収益であると言いながら、また一方では費用という矛盾した答えが書いてございます。また、長期前受金戻入の正体の分注ということで、「本来ならば費用として減価償却すべきところを、収益増加のために帳簿上収益として計上し、損益計算書の赤字を黒字へと粉飾する」という言葉が使ってございます。決して粉飾はしておりません。これは公営企業法の施行規則にのっとった処理をしておりますので、粉飾ではございませんので、その点も違っていると思います。また、この文書の中には、「市長は、出水市病院事業の黒字を装い、赤字の原因たる固定費を下げるな」とございますが、経営につきましては、市長でなく、管理者が経営をしておりますので、この時点も違うんじゃないかと思います。いずれにせよ、この文書の中には多々間違った記入があると思っております。
○15番(宮田幸一議員) 事業を経営したことのない方ばかりだから、そちらはそうおっしゃるんだろうと思うんですが、私は一般常識で言っています。いいですか。私も、これを総務省に問い合わせて、いろいろ調べてみました。
あなたも元財政課長までされたからお分かりだと思いますが、私どもがやる民間の企業では、確かに帳簿用語でも財政用語でも「戻入」という言葉はあります。例えを言いましょうか。「戻入」という言葉は、例えば間違って払ったり、過払いしたり、要するに必要以上に多く払ったことを、会計を閉じるときに、その許可をもらって、そこでまた繰り入れるということは民間では行います。これはあります。
そこで、総務省に聞いたら、先ほど福濱部長が言われたように、「長期前受金戻入」という言葉、この言葉自体は総務省が地方公営企業法の会計法を変えるときにつくった言葉だということが分かりました。そうしないと、普通の企業にはないんです。だから、これは何年でも遡れるんです。例えば、市立病院、昔は米ノ津病院ですけど、それをつくったときの国からもらった補助金もしくはそれを建てたときの建設費というのは、これで計算できるんですよ。
ただ、民間にはこれがないので、私が言いたいのは、これを発行するにしても、地方公務員が発行されるわけですから、地方公務員が出される場合は信用失墜行為をしてはならないという地方公務員法があるので、だから、市民が主役ですから、市民に分かりやすい、本当は「ひまわり」を出すべきじゃなかったのかということでこれを聞いているんです。
ですから、これを作られた方は、多分、病院事業管理者じゃないと思うんですけど、ものすごくこの人は正直な人だな。私が言った地方公務員に抵触するといけないと思われたのかな。これだけ6年ぶりに経常利益が黒字で、何億何千何百万円の黒字だと言いながら、下のほうに、「しかし、経営を続ける上で最も重要である現金預金の年度末残金は、前年度と比べて3,092万5,000円減りました」と、わざわざ正直に書いてあるんですよ。
それで、私が言っているのは、会計を間違っていると言うんじゃないですよ。地方公営企業法もちゃんと読みましたから。だけど、市民にはこういう言葉は分からないということを言っているんです。長期前受金戻入というのは、市会議員の中で何人理解していますかね。それぐらい難しい言葉を使って、操って、さも出水総合医療センターが黒字にあるようにやるというのはちょっといかがなこと。計算のやり方を間違っていると言っていませんよ。でも、民間にはない手法なんです。
なぜ総務省が救済するためにこういう新しい会計法とか、言葉をつくったのか、私、計り知ることできませんが、私の推察によると、ああ、公営病院の83%、厚生労働省から言わせたら赤字なので、それを救済するためというよりも、そこの地域住民が不安がらないようにと思ってされたことなのかなと私は思っています。
そこで、お尋ねいたしますが、減少した現金預金の3,092万5,000円は何に使用されたのでしょうか。
○福濱敏郎出水総合医療センター事務部長 何にという具体的なものはございませんけれども、資本的支出のほうで出した、例えば元金償還であったり、そういうものに使っております。
○15番(宮田幸一議員) このあれを見る限り、「ひまわり」の記事ですよ。総務副大臣の通達により、繰出基準による繰出金や補助金がありますよね。確か令和元年度の「ひまわり」の決算のあれですから、恐らく多分そのとき5億数千万円あったと思うんですが、念のため、令和2年度の繰出金と補助金の合計額を見てみたら、6億5,723万4,000円あります。だから、私に言わせれば。その前に、じゃあ、総務副大臣の通達による繰出金による繰出金や補助金は、医業外収益勘定科目に含まれていると理解してよろしいですか。
○福濱敏郎出水総合医療センター事務部長 はい、そのとおりでございます。
○15番(宮田幸一議員) 事業部長、後ろの会計者を見ないと答えられないって、情けないことをやめてよ。
そこで、じゃあ、今度、お尋ねします。民間病院では考えられない国からの手厚い繰出金、補助金、先ほども言いましたが、合わせて5億数千万円、この年は出ています。先ほど言いましたけど、令和2年度では6億5,723万4,000円もの補助があり、加えて会計基準の見直し等で民間では全くない長期前受金戻入を用いて、経営はそれでもなお苦しい状況を、病院事業管理者はどのように受け止めていらっしゃるか、お尋ねいたします。
○鮫島幸二病院事業管理者 以前のこの議会でも答弁しましたように、損益計算書は黒字でありますけども、キャッシュフローが減少していることについては非常に重大な関心を持っているとお答えしましたので、そのような心構えで令和2年度の経営といいますか、病院運営に臨んでおりました。
○15番(宮田幸一議員) キャッシュフローの重要性を言われましたけど。ということは、当然、病院事業管理者は、総務省が地方公営企業法の改正に伴う会計基準の見直しをしたときには、このキャッシュフローというのは国から義務づけられていますよね。それは御存じですか。
○福濱敏郎出水総合医療センター事務部長 はい、改正のときに義務づけられております。
○15番(宮田幸一議員) それをなぜ義務づけたか分かりますか。結局、一般市民の方が分からない。民間の企業を経営している人でも分からないような文言、言葉を使って、こうやって黒字なんだと。計算は間違っていると言いませんからね。そういうやり方を認めているんですから、国が。そうやるやり方でやるけども、でも、やっぱりきちっとしなきゃいけないよねと。だから、キャッシュフローを見ると、現金の流れが分かって、本当にその病院は、私が言いたいのは、帳簿上の黒字であって、実質黒字かどうかというのを見るには、キャッシュフローを見るのが一番いいからだということで、国はこういう会計基準は設けたけれども、キャッシュフローの動きは必ずこの資料に添付しなさいよという義務をつけたんだと思いますが、その辺についての御感想はいかがでしょうか。
○福濱敏郎出水総合医療センター事務部長 公営企業法の改正によってした事実でございますので、損益計算書は黒字には間違いございません。おっしゃるとおり、キャッシュフローは赤字です。そのことは、ちゃんと現金の減少があるということは「ひまわり」の中にもうたっておりますので、決して間違ってはおりません。
○15番(宮田幸一議員) 僕、さっきから会計のやり方は間違ってないと必ず言っているんです。
あなたに聞きますけども、じゃあ、会計のやり方は間違ってないんだけども。でも、実質は赤字ですよ。累積赤字もそれで減ってないじゃないですか、長年の。その辺をやっぱり市民にしてみないと、なぜかというと。いいですか。椎木市長になってから、長期貸付金も6年間戻さなくていいよと。そのことを踏まえると、本来の民間の企業でそれだけしてくれる人はいませんから。だったら、市民から見たら、本当の実態として、病院はどうなんだ、こうなんだという判断基準にするには、ごめんなさい、せっかく「ひまわり」を出してくださるんだったら、一般市民の方も理解できるような言葉遣い、もし「長期前受金戻入」という言葉が一般の人には分からないと思ったら、これはどういうことですよという解説文をつけたような、そういうのをされたほうが主権者である市民にとっては大変親切で、行政は当然それをするべきだと思うが、いかがでしょうか。
○福濱敏郎出水総合医療センター事務部長 その表現のところについては、黒字ということを間違いとおっしゃらないけども、確かに黒字には変わりないので、そういう表現をさせていただいております。現金のことにつきましてもちゃんと触れておりますので、そういうふうに思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、表現としては特におかしい表現はしていないつもりです。
○15番(宮田幸一議員) 質問の趣旨、私が言うのは、「長期前受金戻入」という言葉は民間にない言葉なので。いいですか。出水市というのは、日本国憲法に書いてありますけど、主権者は誰か、日本国民と書いてあります。それをこのまま出水市に当てはめますと、市民なんですよ。市民の税金によって成り立っているということを考えれば、市民に分かりやすく丁寧に説明するのが行政の役目だと私は思っていますので、しかもこの病院は公立の病院です。勤めていらっしゃる人は、みんな市職員と同じ地方公務員ですから。ですから、そういう観点で、これが間違っていると私は一回も言っていませんので。これを出されるなら、市民が分かりやすい文言で、どうしても変えられない長期前受金だったら、これはどういうことなんですよという注釈文をつけてでも、これからは出されるほうがいいと思うんですが、その辺についていかがですかとお尋ねをしております。
○福濱敏郎出水総合医療センター事務部長 では、今後は市民に分かりやすい形はつくっていきたいと考えております。
○15番(宮田幸一議員) 令和2年度第3号「ひまわり」で広報された内容は、地方公営企業法で認められた、先ほども言いました総務省の会計基準で示した数字であることですから、先ほど何回も言うとおり、私は間違っているとは思っておりません。すなわち、私に言わせれば、民間の人、市民から言わせれば、帳簿上の数字であって、実質は赤字なのだと私は認識しておりますが、それでいいのかどうか。本来なら。いいですか。民間の企業が示す場合の黒字は、事業収益から事業支出を差し引いた利益と、例えば企業敷地内の建物や土地を他者に貸した土地、建物の借上料や預金利子等の事業収益を合算して、そしてそれから借金の償還も、おたくでは償還、民間では返済分を減じた残額をもって、これだけの利益があって、黒字でしたとの報告をするのが通常だからです。だから、これを聞いています。
○福濱敏郎出水総合医療センター事務部長 民間の場合はそういうことになるかもしれませんが、公営企業法で公営企業法規則にのっとってやった結果ですので、これは別に、間違いといいますか、こういう表現でも問題ないと思っております。
それと、先ほど一般会計からの繰り出しを3条と申しましたけども、3条と4条に分かれて入っておりますので、訂正いたします。
○15番(宮田幸一議員) 質問の時間がもったいない。僕が聞いたことになぜ素直に答えてくれない。
私が言っているのは、この会計は間違ってないと、さっきも言いました。質問するときも。だけど、私から言わせれば、帳簿上の数字であって、黒字というのは、実質は赤字なのだと私や市民は認識していますが、そういう認識でよろしいですかと聞いています。
○福濱敏郎出水総合医療センター事務部長 帳簿上と言いますか、帳簿上が損益計算書ですので、そこは黒字でございます。ですから、帳簿上は黒字ということでよろしいと思います。
○15番(宮田幸一議員) じゃあ、極端に言うと、民間の場合は、総務副大臣の通知によっての繰出金、補助金とかないんですよ。だから、私が民間のレベルで分かるようにするためには、ここにあるからそれが悪いと言っているんじゃないですよ。前、市役所から病院に行った人も、「いやいや、あるものは全部利用せんと」ということですけど。逆に言うと、民間の人は、そういう制度はあっても、できるだけ国に甘えないようにしようと。なぜならば、国民の税金だから。だから、自分の会社でできることは自分たちで何とか努力するんだと、切磋琢磨して努力していくんです。でも、地方公務員の方というのは、そういう制度があれば使えばよかっじゃらいと。あとは国が面倒みるとよということでは、私に言わせれば、企業を経営していく上では経営者としてはいかがなものかなと私は思っているから、その辺を聞いているんです。ですから、市民から見れば、それがなければ赤字なわけですから。だから、帳簿は間違っていると言いません。だから、この黒字というのはあくまでも帳簿上の数字であって、本当にこれだけ上がっているんだったら、じゃあ、お尋ねしますが、累積赤字はなぜ減らないんでしょうか。
○福濱敏郎出水総合医療センター事務部長 累積赤字につきましては、帳簿上の関係で黒字が出ておりました。その分は僅かですが、減っております。
○15番(宮田幸一議員) でも、帳簿上で出た黒字と累積赤字が減った額は、大きな相違がありますよね。なぜ。
○福濱敏郎出水総合医療センター事務部長 今の御質問はよく分からないんですけども、それは同額でございます。
○15番(宮田幸一議員) じゃあ、どっちみち答えられないでしょうから、あれしますが。病院事業管理者が予算の調製をし、議会の議決を経るべき事件につき、またその議案を提出したり、決算を監査委員の審査に付して、議会の議決に付する権限を有していらっしゃると理解してよろしいでしょうか。病院事業管理者に聞いています。
○鮫島幸二病院事業管理者 はい、そうだと思います。
○15番(宮田幸一議員) なぜ聞いたかと言います。なぜかと言えば、地方公営企業法の第8条に「管理者の地位及び権限」というのがうたってあります。後ろの方の職員は御存じだと思いますけど、分かっていらっしゃるのかなと思って。それと、今度は、同じく地方公営企業法の第9条に「管理者の担任する事務」というのもあります。そこで、7項には当該企業の用に供する資産を取得したり、管理したり、処分することも書いてあります。
そこで、鮫島病院事業管理者になってからの後のこれ、あれですから、記事そのものじゃないです。ここは全部「ひまわり」の写しですので。そうなりますと、結局はされてきて、これ令和元年度のが「ひまわり」には出ているわけですから。ですよね、決算の。ですから、鮫島さんでいらっしゃいますので、そうなれば、こういう手続でいろいろされたときは、その権限があるということは、「ひまわり」を発行するに当たり、作った人は知りませんよ、私。でも、編集したり、何か作った人は別にいらっしゃると思いますけれども。でも、病院事業管理者にきちっとやっぱりこういうものを作りましたということでお目通しを願って、それで病院事業管理者の許可を得て、発行されるんじゃないかなと私は思っているもんですから、その辺について教えてください。
○鮫島幸二病院事業管理者 この損益計算書については、私も確認しておりますし、説明を受けておりますし、それが会計法にのっとった損益表であることも理解しております。
○15番(宮田幸一議員) それでは、次の病院経営改善の一番の問題点は何かと言ったけども、それには残念ながら答えてくださいませんでした。プロジェクトチームを組んでいて、こうこう人材育成をして、そんなことをやっていて、何が一番の問題点なのか、教えてください。
○福濱敏郎出水総合医療センター事務部長 やはり人材育成、意識改革が必要ということをちゃんと答弁いたしました。
○15番(宮田幸一議員) 人材育成という問題じゃ僕はないんだと思いますけど、人材育成というのはどういうことでしょうか。
○福濱敏郎出水総合医療センター事務部長 まず、意識改革と人材育成ということで、意識改革と人材育成と申し上げました。
○15番(宮田幸一議員) 意識改革は全くそのとおりです。さっき言ったように、民間の方だったら、あなた方は地方公務員ですから、国がこげんしてくるっと、それに頼ればよかっじゃがと、何でもあるのは使わな損じゃという考えの人、民間は持ってないですよ。なぜかというと、民間にはそういうのがないから。だから、切磋琢磨して、自分たちで何とかして利益を上げよう。そして、従業員の家族までを養っているわけですから、その人たちに家庭崩壊が起きないようにと頑張っているわけですね。
その意識改革は大事ですけど、私に言わせれば、この人材育成をする前に、育成も大事なのかもしれんけど、私の考えている一番の問題点というのは、私自身は診療報酬に対する人件費の割合が高いこと。つまり人件費の高いことが一番の問題点ではないかなと考えています。以前、私どもが診療報酬に対する人件費を鮫島病院事業管理者の前ですが、聞いたときには、72%を占めていると聞き、これでは企業は成り立たないと強く感じたことを覚えています。今現在、人件費は診療報酬に対して何%ぐらいあるんでしょうか。
○福濱敏郎出水総合医療センター事務部長 68%でございます。
○15番(宮田幸一議員) 相変わらず高い数字です。病院事業管理者は、経営改善の問題点は意識改革と人材育成でしたが、じゃあ、私が今提案した人件費の高騰についてはどのように解決されていくつもりでしょうか。
○鮫島幸二病院事業管理者 病院経営と言えば、医業収益を上げて、医業支出を下げるということが一番の大きなとりでだと思います。その医業支出の中の人件費というのは大きなウエイトを占めているということも理解しておりますけども、人件費を削減するということに対して、マンパワーを減らせば収益が上がるかというと、その先を見たときに、人がいないことによる医業収益の減少というのも非常に大きな問題になってきます。人を減らす。ただ、医者は今のままでいい。看護婦も増やさなくていいという経営でやっていると、今以上の、じゃあ、経営改善をどうやったらやるかというと、人件費を減らすとか、材料費を減らすという段階になりますと、もっと病院としての機能は落ちていくんじゃないかと考えます。人件費をマンパワー、つまり人のモチベーションといいますか、働く人のモチベーションを維持しつつ、なおかつ収益を上げるべくどうしたらいいかというのを、プロジェクトチームをつくって、収益増に向けた取組をみんなでやっているので、そういう意味で人材育成が大事でありとお答えしております。
○15番(宮田幸一議員) 次のまた機会に聞きます。時間が足りない。
私は、人件費の高さの次に、病床数が多いことも改善が進んでない一因ではないかと考えていますが、病院事業管理者の意見を求めます。
○鮫島幸二病院事業管理者 地域医療構想の中で策定しているところでございます。ただ、現状、私たちの病床数が多いと言われますと、非常に今コロナ禍で使えない病床が30床以上あります。こういうことが今後起こらないというのであれば、いろいろ考えないといけませんけども、今回のようなコロナ禍にいざ直面したときに、これで病床を減らしていたら、多分当院としてはコロナには対応できなかったのではないかと思います。よって、やみくもに簡単に下げるということはなかなか難しくて、県とか市とかのいろんな情報を共有、交換をしながら策定していくのが必要かと思っております。
○15番(宮田幸一議員) たぶんそう答えられるだろうと思いました。
日本の病院の総数のうち、約8割が民間病院でありますが、全病床数の7割を民間、公立病院が3割を占めております。日本は、人口当たりアメリカ、イギリスの3倍から5倍の病床数があります。病院経営は薄利多売の時代となり、病床利用率を上げる努力をすると、病院同士の患者奪い合いの競争が生まれます。病床数が多いと、結果的に医療費が高くなるという厚生労働省の医療施設調査と概算医療費のデータもあります。管理者は、現在の医師、看護師の人員に適した病床数は幾らぐらいとお考えでしょうか。
○鮫島幸二病院事業管理者 質問には即答はできません。申し訳ありません。
○15番(宮田幸一議員) じゃあ、病院事業管理者は、47都道府県で人口10万人に対し、鹿児島県の病床数は全国で何番目で何床ぐらいあるとお考えでしょうか。
○鮫島幸二病院事業管理者 すみません、その答えも持ち合わせておりません。
○15番(宮田幸一議員) では、私から申し上げます。鹿児島県は、高知県に次いで、病床数は2位で、人口10万人当たり約2,050床あります。ちなみに、医療費も高知県の次で、2番目に高くて、年間1人当たり17万1,000円かかっております。そこで、また世界で見ても、日本は人口1,000人に対して13.4床、韓国は10.3床で、アメリカは8位で2.9床です。また、入院期間を調べると、1回入院すると平均在院日数、日本は非常に悪くて、日本17.5日で第1位、韓国9.21日、アメリカは10位にも入っていません。このOECDヘルスデータを見る限り、病床数を減らすことには勇気がいると思いますが、国が病床数を減らす取組をしていることを病院事業管理者は御存じでしょうか。
○鮫島幸二病院事業管理者 国が病床調整をしていることは存じております。
○15番(宮田幸一議員) 2020年11月28日に国が公立病院に対して、公立病院だけですよ、病床削減に取り組むための国からの財政支援制度があることは御存じでしょうか。
○鮫島幸二病院事業管理者 事務部長がお答えします。
○福濱敏郎出水総合医療センター事務部長 県にそういう補助金があることは存じております。
○15番(宮田幸一議員) ここに厚生労働省医政局地域医療計画課からもらった資料があります。これによりますと、これは取り寄せました。病床機能再編支援事業で、1床当たり病床数稼働率に応じた額で114万円から228万円を交付する財政支援制度があります。国の病床数を、最大、国は日本全体の、公立病院の話ですよ、病床数を最大20万床削減する目標を示し、2025年までに30万人を自宅に帰し、急性期と慢性期のベッドを減らして、医療費を減らす計画を立てております。
そこで、調べてみると、47都道府県で一番病床数が減るのは、残念ながら、我が鹿児島県で1万700床、2番が熊本県で1万600床です。管理者が先ほどおっしゃいましたように、コロナ禍で大変だというのは分かっています。しかし、この国の政策に対して、やはり今から取り組んでいかないと、ああ、コロナが収束した、終わった、じゃあ、取り組もうというときは遅いから私は申し上げているんです。老婆心ながら。ですから、そろそろ病床削減に取り組まれていったらいいと思いますが、いかがでしょうか。
○鮫島幸二病院事業管理者 構想が私の管轄の範囲を相当超えておりまして、県で議論すること、国で議論すること、韓国、米国の例を出されても何とお答えしていいか分かりませんけども、鹿児島県においては地域医療構想というのがそれぞれ病床数について検討していると思いますので、そちらの構想の協議に委ねたいと思います。
○15番(宮田幸一議員) それでは、今度は教育行政について尋ねます。
給食施設について、先ほどいろいろ言われたんですが、大久保教育長が、だけど、何か他人ごとのように聞こえて、私の耳が悪かったのかもしれませんが。給食施設については、私はコロナ禍であり、子供も多数の感染者がいる状況なので、特に念を入れて伺いたいと思います。
文部科学省より公布された学校給食衛生管理の基準の学校給食実施者の責務には、学校給食を実施する市町村教育委員会は、自らの責任において安全な学校給食の実施のために必要な措置を講じるよう努めること。また、学校給食調理場の衛生管理に関する指導体制の部分を要約しますと、教育委員会等は随時域内の単独調理場及び共同調理場並びに共同調理場の受配校の施設、設備、職員の取扱い、調理作業、衛生管理体制について実態把握に努め、衛生管理上の問題がある場合には、速やかに改善措置を講じるようにすることとありますから、当然、大久保教育長も単独調理場、共同調理場を視察されて、実態を把握されていることと思いますので、実態把握の所見をお願いいたします。
○大久保哲志教育長 まず、実態把握の様子ということ。私も調理場の中のほうで、実際調理しているときは中に入れませんので、外から見る、もしくはその調理が終わった後に、調理場を見るという形が多いわけでございますが、それぞれ給食調理従事員の方々は、先ほど申しましたように、施設が整ってない場合には、衛生管理基準にあります目的に応じて、できる工夫をして、子供たちの給食の衛生管理、これに努めていると理解しております。
○15番(宮田幸一議員) 私が6月議会で質問して、いろいろ答弁されましたけど、それから3か月たっているけど、実際は現場を見ていらっしゃらないということでしょうか。
○大久保哲志教育長 幾つかの現場は見せていただきました。
○15番(宮田幸一議員) だから、幾つか見たものの見解を教えてください。実態把握をしなさいと書いてあるんですから。
○大久保哲志教育長 今申しましたように、見た感じとしては、それぞれの調理従事員の方々が日々いろんな衛生管理に注意をしながら、調理を一生懸命やっていらっしゃるということを感じました。
○15番(宮田幸一議員) 私は、衛生管理の基準を問うているんですが。
じゃあ、学校給食衛生管理の基準の学校給食施設には、教育委員会等は随時施設の点検を行い、その実態の把握に努めるとともに、1、早急に整備を図ることが必要な事項、2、早急に計画を策定し、改善を図ることが必要な事項に留意し、施設の新築、改築、改修、修理等の措置を講じることとある文言を、教育長はどのように受け止められていらっしゃいますでしょうか。
○議長(杉本尚喜議員) ここで暫時休憩いたします。再開を午後2時15分といたします。
午後1時58分 休 憩
午後2時15分 再 開
○議長(杉本尚喜議員) 再開いたします。
休憩前に引き続き、宮田幸一議員の質問に対する教育長の答弁を求めます。
○大久保哲志教育長 今、学校給食施設の実態の把握に努めるということでありましたけども、先ほど申しましたけども、学校給食調理場というのを私も当然様々な機会で見る必要はあると捉えております。また同時に、それぞれの学校には栄養教諭が衛生管理責任者として定期的に点検を行っている。先ほど申しました、145項目の調査というのはそれに当たるわけですけども、そういった点検をすることによって、それぞれの調理場の現状を把握して、そしてそれに対して必要な措置を講じると、このように理解しています。
○15番(宮田幸一議員) 学校給食法の第9条の3項、「義務教育諸学校の校長又は共同調理場の長は、学校給食衛生管理基準に照らし、衛生管理上適正を欠く事項があると認めた場合には、遅滞なく、その改善のために必要な措置を講じ、又は当該措置を講じることができないときは、当該義務教育諸学校若しくは共同調理場の設置者に対し、その旨を申し出るものとする」という条文を、教育長はどのように解釈していらっしゃいますか。
○大久保哲志教育長 この法に書いてあるとおりだと理解しております。
○15番(宮田幸一議員) 共同調理場の設置者は、どなたなんでしょうか。
○大久保哲志教育長 共同調理場の設置者は、出水市だと理解しています。
○15番(宮田幸一議員) 市はものもしゃべりませんし、何もしませんので、市長です。そのようにちゃんとおたくが前にいらっしゃった県教委のほかの県からも全部、文科省からも聞いておりますので。だから、市長に相談して、なぜかと言ったら、そのために総合教育会議をするわけですから、予算をつけるのは市長のほうですよね。その辺をちゃんと理解されないと、これから先の仕事はできなくなりますよ。よろしいでしょうか。
それでは、次にいきます。給食施設は、学校給食法、学校給食衛生管理基準に基づいた改善は、今のままでいくと、いつ頃になると、教育長はお考えでしょうか。
(発言する者あり)
○議長(杉本尚喜議員) ただいまより反問を使いますので、時間を停止してください。
○15番(宮田幸一議員) 教育長が、先ほど実態把握には努めていると。それで、ただ、調理場に、私というのは教育長ですよ、教育長が入ることは今の衛生管理上よくないので、外から見た感じといろいろ言われましたので、実態把握をしなきゃいけないというのはちゃんとこれに書いてありますので、その把握をされて、今現在、私が質問してから3か月たっているわけですが、でも、今、私が知る限り、どこも改善されておりません。それで、教育長は、私が今質問している給食施設または学校給食を学校給食衛生管理基準に基づいた給食施設の改善はいつ頃になったらできるんですか、始められる、それともいつになったら全部完備するんですかということをお尋ねしております。
○議長(杉本尚喜議員) 反問をときます。
○大久保哲志教育長 今、把握をした後に施設の改善というか、改修と申しますか、それについては、先ほど申しましたように、全てを基準にあるように改修するのではなくて、それぞれ規定してある、例えばトイレとの距離は3メートルとるということは、なぜ3メートルとらないといけないのか、目的があるわけですから、その目的をしっかりと抑えた上で、それに応じた運用が図られる場合は、それで基本的にはやっていただいている。そういうふうにして運用を図ったりするのが、まず基本にあって、そして運用ではどうにもならないものもあります。例えば、給食室に雨漏りがすると。雨漏りがすれば、ドライ運用というのはどんなに職員が頑張っても雨水が床に落ちるわけですから、これはどう運用しようがないと。こういったことについては早急に対応する。このような形で進めていくべきだと考えております。
○15番(宮田幸一議員) 私の土俵じゃないところの答弁ですが。
じゃあ、教育長にお尋ねしますけど、学校給食衛生管理基準の施行令というのはお読みになったことはあるんでしょうか。
○大久保哲志教育長 読んでおりません。
○15番(宮田幸一議員) 6月議会でもそのことを言ったんですが。いいですか。給食をするときは、要するに食品の動線、動線って分かりますかね。動いていく、そこの今度は人間の動線も入ってきます。ですから、施行令を読まれれば、そこに後ろにはしかと読んで分かっていらっしゃると思いますが。いいですか。トイレの隣に調理室をつくってはいけないとか、トイレの前に給食着というんですかね、給食着をあれするときはトイレのところで脱いではいけないと。そのトイレの前室の部屋を設けて、そこで着たり脱いだりしてとか、細かく書いてあるんですよ。それを守らなきゃ駄目なんだよということで、私は、だから、実態把握をされて、そういう箇所が、実名はいりませんよ、何学校とかいけませんから。そういうことを全部把握した上で、いつ頃になったらちゃんと施行令に書いてあることが守られるんですかと尋ねているんですけど。
○大久保哲志教育長 今まさにおっしゃった調理作業に合った動線となるように、機械、機器の配置は配慮されているかということについても、前回の調査でもやはりこの点を課題にしている調理場が2か所ありました。この点については、どのように運用しているかというと、毎日、動線図を作成して、前日のミーティングで動きを確認していると。特に、汚染区域と非汚染区域を行き来することがないよう十分留意していると。このような形で運用しているということでありますので、そのように理解しております。
○15番(宮田幸一議員) 大久保教育長がおしゃっているところは、一部は合っているんだけど、確かに汚染区域と非汚染区域は分けなさいと書いてある。ただし、例え汚染区域であっても、作業が終わった場合は、後をきちっと消毒し、何とかって、細かく書いてあります。ですから、そういうところまで一つ一つ実態をまだ、3か月じゃ無理なんですかね。じゃあ、12月議会で、もっと半年たってから聞いたほうがいいのかもしれませんが。どうも後ろに4人座っている方々がその辺でいいんじゃないですかって、目をされていますので。
じゃあ、次の2番の各調理場で働く人の正規職員と非正規職員の数を聞きました。正規職員が18人、非正規職員が39人とおっしゃいました。あってはならないことですけども、非正規職員がたくさんいらっしゃる調理場で、万が一ですけども、衛生管理上の問題、例えば食中毒などが発生した場合はどなたが責任を取られるのでしょうか。
○大久保哲志教育長 誰が責任を取るかということは、私は今この場でお答えすることは控えますけども、基本的に何か問題が生じた場合については、まずやるべきことは、その原因を明らかにして、再発防止に努めることと、これを第一義的に考えたいと思っております。調理業務においては、非正規職員においても正規職員と同様に学校給食衛生管理基準に基づいた運用を十分理解するよう研修等も行っておりますので、適正な業務が遂行されるように努めていると、そのような状況でございます。
○15番(宮田幸一議員) 私があえて変な聞き方をしたのは、学校給食に関しては、単独調理場で申せば、その学校の校長となっているんですが、その校長は、必ずこの改正文、私はこれを文部科学省から取り寄せたものですが、これによると教育委員会となっていますよ。ですから、誰が取るのか分からないじゃ、保護者はどうすればいいんでしょうか。
○大久保哲志教育長 もちろん責任を取る立場の人間はいると思います。今あったように、教育委員会であったり、あるいは学校長であったり、あるいは調理場に明らかに過失があった場合ということもあるかもしれませんけども。しかし、保護者が一番心配するのは、なぜそういう事故が起こったのか、そしてまたそういう事故が起こらないように、学校はどういう措置を取ったのか、そういうことが一番注目されるべきことなので、私はその再発防止を第1番目に考えるべきだとお話ししたところでございます。
○15番(宮田幸一議員) なぜ手順を踏んで質問しているかお分かりになっていらっしゃらないんだと思うんですが。その前に何て言いました。衛生管理基準の施行令を読んでいますか。それにはこうしなさい、こうしなさいというのが、してないのが、私も現状を見ていますから、多いから、その結果、今私が言ったような問題が起きたらどうされるんですかと聞いているわけですから。人の質問というのは、やっぱり手順を踏むということ。何何だろう。そこで、なぜこの順序にしたんだろうとか、お考えになったほうが私は明解な答弁が生まれると思うんですが。でも、ここはまた次の機会に譲ります。
それでは、3番目の教育長の所信表明を伺いたいということで、ここで述べていただきました。
なぜ私がこれを聞いたかと言うと、前もって東條広光県教育長にも伺いましたら、教育長任命時。いいですか。県議会の承認を得るとき、県議会にて質疑を受け、答弁したという体験談をお聞きいたしました。そこで、前川喜平文部科学省初等中等教育局長、その当時の、よりの、後でこれは文部科学大臣(176ページ、発言訂正あり)になられた方の地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律についての通知文をよく読んでみますと、留意事項の新「教育長」の任命等に教育長の任命の議会の同意に際しては、新「教育長」の担う重要な職責に鑑み、新「教育長」の資質・能力を十全にチェックするため、候補者が所信表明を行った上で質疑を行うなど、丁寧な手続を経ることが考えられるとあることから、なるほど県の教育長である東條さんは県議会で実施されたんだなと理解をいたしました。大久保教育長の議会の同意のときは何にもなかったんですが、なぜでしょうか。
○大久保哲志教育長 まず、私が任命される場において、この場でそういう所信を表明する、それはそういう機会がなかったから私はしなかったまでですけども。先ほどの東條教育長の任命の際も、私は県の教育委員会におりましたので、その任命の場面も見ておりますけども、任命する時点では所信表明は行っておられません。任命された後、一般質疑あるいは代表質疑、どっちだったか覚えていませんけども、質疑の中で抱負について聞かれて、その抱負を述べられたと記憶しております。
○15番(宮田幸一議員) 私にくださったのは、東條教育長になぜそういうシステムを取らざるを得なかったんですかと言ったら、東條教育長がわざわざ県の教育委員会の総務福利課というのかな、そこの中島企画監というのが一番詳しいから、それにちゃんと資料を送らせるからということで、私自身はこうやってちゃんと宮田様ということで書いてもらって、大事なところにはわざわざ御丁寧に黄色いあれでして、この付箋紙までつけて、色を引いて、用意してある。でも、これを読むと、文部科学省はそうすることが一番いいと。要するに、丁寧な手続を取りなさいと。先ほど言いましたように、資質・能力に対して十全なチェックをするんだということが書いてあって、大久保教育長がそうじゃないということを言っているんじゃないですよ。やっぱり丁寧な手続を取るということから考えれば、本来はやっぱりこうすべきだなと。文科省にも問い合わせて、資料をもらったのが、ここに持っている、どういう改正点があったのかということで、ここにもちゃんと文部科学省初等中等何とか委員会からもちゃんと資料は送ってきました。国会議員の事務所を通じてですけど。これも網羅して全部読みました。そうすると、やっぱりこれに書いてあるとおりだなということが分かります。ですから、その辺のところがあったので、今回は聞きましたけども、時間がないので、あなたの所信表明に対して質問することが時間が不可能ですので、次に回したいと思います。
それで、今度は4番目ですが、大久保教育長がおっしゃったように、要するに教育大綱については首長が治めるとちゃんとこれに定められていますから。そこで、市長が策定された出水市教育大綱、平成31年3月のものと令和3年5月に改定されたものと読み比べ、内容が多少変わっている部分を確認いたしました。令和3年5月改定分には、5月に就任された大久保教育長も参加された総合教育会議の結果が反映されているものと推察をいたします。
教育長も十分認識されていらっしゃると思いますが、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律を見ますと、総合教育会議において、首長と教育委員会が協議・調整を尽くし、首長が大綱を策定、首長及び教育委員会はそれぞれの所管する事務を執行とあり、なお、今回の法改正では、教育委員会の位置づけや政治的中立性の確保といった制度の趣旨に関わる変更は全くないと、過去の法律と一緒だということが書いてあります。また、所掌事務も学校社会教育に関すること等の権限を有する点についても従来のとおりでありますと。総合教育会議で調整がつかなかった事項を首長が大綱に記載した場合でも、最終的な。いいですか。ここが大事なんです。最終的な執行権限は教育委員会が持つことになりますと。ちゃんと文部科学省からもらった説明書に書いてあります。
先ほどの大久保教育長の答弁を聞きますと、合わなかった部分はまた総合教育会議をして、そこで調整していくんだと書いてありますが、そのいとまがないときはという意味で私は聞いたんですが、よくここを承知していらっしゃらないから、ああいう答弁になってしまう。これにちゃんと書いてあるんですから。いいですか。私はそのために質問のこれには教育大綱と。いいですか。教育委員会の所掌事務について調整がつかなかった場合にはどうされるんですかと書いたんですから、文科省からもらったこれにはわざわざ御丁寧に、いや、その場合であっても、仮に調整がつかないことを首長が大綱に書いても、所掌事務の部分については、権限は教育委員会にあるんですよとちゃんと明示してある。後ろの方、読んでいらっしゃるから分かりますよね。うそは言っていませんね。ですから、その辺のところのことも分からずに答弁されるというのは、先ほど言いましょうか。所信表明もすごくいいことをおっしゃって、2つの目的があるんだと。児童が社会的において、人材の育成とかいろいろ言われたんですが、もう一度その辺は今後はどうされるのか、教えていただけませんか。
○冨田忍政策経営部長 教育大綱の関係、総合教育会議の関係については市長部局の所管でございますので、こちらのほうで答弁をいたします。
先ほど意見が違った場合に市長が大綱に書けばという御意見でしたが、そういうことはございませんで、大綱については教育長、教育委員会と市長合同の総合教育会議の場で決定をするようになっております。ですので、議員がおっしゃるような、何か大綱に書いて、首長と教育委員会が調整をしなければならないものについて、独断で教育委員会が何かをしなければならないということにはならないかと思います。
任命の関係も、先ほど質問をされましたけども、任命に関しては、市長が教育長を任命しますので、改めて任命権者である市長部局から答弁をします。
前川初等中等教育局長ですかね、文科省の、当時の、出されておりますけども、この通知というか、それについても、先ほど教育長が言われたとおり、県の教育長もしておりません。そこには、所信表明をしなければならないとか、そういうことではなくて、例えば教育長職の任命は重要な行為だということなので、そのことに鑑みれば、例えば所信表明を行った上、質疑をするなど、丁寧な手続を取ることが考えられるということでございますので、所信表明をしなかった手続が違法であるとか、足りなかったとか、そういうことではありませんので、そこは申し上げさせていただきたいと思います。
○大久保哲志教育長 今、議員がおっしゃった国の通知ですけども、実際、世の中を見てみますと、大綱の中ではないんですけども、首長が教育委員会の意向を無視して、例えば全国学テで自分の町の点数を全て公表するということがあったりして、そういう混乱があったときのことを想定して、今のような文言が入ったということは私も存じ上げておりますけども。もともと教育大綱というのは、教育基本法の中にあります教育振興基本計画を参酌して、大綱も作成するし、そしてまた我々教育委員会のほうで策定します出水市の教育基本振興計画というものも、これも教育基本法にあります国がつくる教育振興基本計画をもとに参酌してつくると。そういう大本のところは一緒なわけでございます。ですから、基本的に市長が出される教育大綱が、教育委員会が出す振興計画等と全く相反するものになることはないと私は確信しております。
○15番(宮田幸一議員) 私が言ったのは老婆心ながらであって、ちゃんと文科省からくださった文書にここに書いてあって、僕が読んでいたら、例えば市長と意見が違っても、教育委員会の所掌事務については教育委員会に権限があると書いてあるから、あえてここで質問しただけです。
それで、ちゃんと総合教育会議で収まるものがあればいいですけど、例えば先ほど冨田部長が言ったように、昔と違って、昔は教育委員を市長は任命していましたけど、今は教育長が直接任命できるようになりましたから、そういうことです。それと、国にも聞いたら、やっぱり丁寧な手続というのはそういうものだということなので、じゃあ、出水市の場合は丁寧でなかったんだなと思っただけです。
以上で終わります。
○冨田忍政策経営部長 議会における任命手続は、我々だけでどうしてくださいということを決められるものではございません。従前の例にならって、きちんとした任命行為をしていただきたくて、議案としてお願いをして、その取扱いは議会議運のほうで決められた手続に沿って、我々は提案理由と説明をしてきたと考えております。
それと、総合教育会議ですけれども、もし違いがあれば、総合教育会議で相互に調整をするということになっておりますので、生じた場合は、明らかに市長と教育長、教育委員会の皆さんと協議が行われるものだと思っております。
○議長(杉本尚喜議員) 以上で、本日の一般質問を終結いたします。
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△ 延 会
○議長(杉本尚喜議員) お諮りいたします。本日の会議はこれで延会したいと思います。これに御異議ございませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 御異議なしと認めます。よって、本日はこれで延会いたします。
第4日の会議は、9月13日に開きます。御苦労さまでした。
午後2時37分 延 会
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地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。
出水市議会議長
出水市議会議員
出水市議会議員
出水市議会議員
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