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出水市令和3年第3回定例会 第2日

○椎木伸一市長 土屋工吉議員の御質問にお答えします。
文化会館等の改修については、これまでも施設の状況を所管課及び指定管理者で確認し、その優先順位を適宜判断して進めてきたところであります。
文化会館入り口コンコースの洗い出し部分及び身障者スロープにつきましては、市民の皆様の安心安全に関わることでありますので、早急に改修できるように検討を進めてまいります。
なお、中央公民館の外壁塗装につきましては、今後、時期も含めて方向性を検討していきたいと考えます。
次に命名権料の用途についてでありますが、本市では一昨年、ネーミングライツパートナーを募集し、株式会社マルマエ様が命名権を取得されました。その結果、令和2年4月1日から10年間の契約で文化会館は「マルマエホール出水」という愛称に決定いたしました。
命名権料につきましては、新たな財源として、施設の整備や管理運営に使用することとなっており、令和2年度においては通常の維持管理のほか、中央公民館及び文化会館の非常照明等改修工事を行ったところであります。
次に屋根付き市民ふれあい広場事業の進捗状況についてお答えします。
本事業については、現在、基本設計が最終段階となっています。今回の基本設計では、防災公園として屋根付き広場を有効活用するほか、非常用発電機、防災備蓄倉庫、防災あずまや、かまどベンチ及びマンホールトイレも計画しております。今年度中に設計業務を完了し、建築確認申請を行う予定であります。
次に、令和3年度の土木事業及び災害復旧についてでありますが、道路河川課所管の土木工事に係る執行状況については、後ほど建設部長から答弁をさせます。
次に、河川災害の改良復旧についてお答えします。
昨年7月の豪雨により、大川内小学校沿いの護岸が被災し、本年4月に護岸の災害復旧が完了したところでしたが、7月10日の豪雨により、復旧した箇所付近から再び越水し、同小学校が体育館の床上浸水などの被害を受けました。そこで7月19日に県知事に対し、米之津川の施設機能強化等を図る改良復旧の整備を要望したところです。
また8月には、全国市長会から国に対し、再び災害が発生しないよう国土強靱化につながる改良復旧を積極的に推進するよう要請されているところです。
災害復旧事業は原形復旧が原則となっておりますが、再度被災しないように復旧することが重要と考えることから、今回被災した箇所についても周辺の被災水位等を勘案し、再度災害の防止を図る復旧計画を国に申請していきます。
次に、7月の豪雨による宮之元上場線の復旧についてお答えします。
本路線については、昨年度も同様の被災をしています。本年も再び被災した原因としては、昨年度を超える大雨が短時間で降ったことにより、渓流から転石等が市道横断暗渠を閉塞し、さらに路面を破壊したことで路盤まで雨水が侵入し、路面陥没が発生したと考えます。国土交通省の災害査定官の事前調査において、被災原因除去のためには既設横断暗渠の断面を大きくすることが可能であるとの助言をいただいているところでございます。
なお、渓流から転石等を受け止めるため、砂防ダムの整備ができないか県に確認したところ、渓流の荒廃状況を調査した上で、砂防ダムの整備の必要性について検討が必要とのことでした。
今後は、現地調査や砂防ダムの整備の必要性を整理し、県と対応策を協議してまいります。
次に、野平地区の広域農道災害復旧についてお答えします。
当地区は、8月11日からの大雨により8月13日午前9時半頃、道路のり面が高さ約10メートル、長さ約30メートルにわたり崩壊し、土砂が道路全面に堆積したため、通行ができなくなりました。
広域農道は一般交通に重要な路線であることから、のり面の被災状況を確認しながら即日仮復旧を行い、現在片側通行としているところです。
被災したのり面の復旧工法については、今後、補助災害復旧事業の測量設計業務で被災原因を含めた調査を行い、その結果を事業に反映させたいと考えます。
なお、湧水の調査やのり面のひずみセンサーの設置については、被災原因の調査結果により必要となった場合には検討していきたいと考えます。
次に、交通安全施設区画線等の施工状況についてお答えします。
まず、令和2年度補正予算に計上しました交通安全施設整備事業費500万円について、説明いたします。
この事業では、令和2年度に児童生徒の安全安心のため、新学期前に緊急的に塗り直しが必要な学校近くの横断歩道等を35か所整備いたしました。
また、グリーンライン等の整備など期間を要するものについては、令和3年度に200万円を繰り越し、今釜西浜新田線ほか4路線の整備を実施し、8月に完了しています。
令和3年度当初予算では、区画線や路面標示等の整備費として1,000万円を計上しており、自治会等の要望を踏まえて、西ノ口上町線等の区画線、赤枠等の路面標示の整備を実施しています。
執行率は繰越予算も含め8月末現在で52%となっており、引き続き市民の安全な通行のため迅速な対応を図ってまいりたいと考えております。