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出水市令和3年第2回定例会 第3日

○18番(垣内雄一議員) 新型コロナウイルス感染症が発生いたしまして約1年半経過しようといたしております。同時に、私どもマスク生活も余儀なくされており、日常生活に不便を来す毎日であろうかと思います。しかし、御承知のとおり変異株が発生をし、その感染力また重症化率も高くなっておりますので、さらに十分な注意を払いしっかりルールを守る、そのことが一層求められているのではないでしょうか。
本市におきましては、クラスターの発生や飲食業界の営業時短要請を受け入れ、大変な状況にあったところかと思っております。なお、ワクチン接種につきましては、予約支援体制を取っていただき大変助かったと、高齢者の皆さま方、感謝の声を聞くところでもございます。
今後においては、希望者全員に1日も早くワクチン接種がいきわたるよう願うばかりでございます。
では、通告に従い質問をいたします。
まず、1項目めは農業振興策でございますが、新規就農者支援対策事業及び農業次世代人材投資資金交付事業についてでございます。
後継者対策につきましては、私は年に1回必ず質問をしております。農水省は先般、2019年農業産出額を発表いたしました。鹿児島県におきましては、前年比0.6%増でほぼ横ばいの4,890億円でした。全体の6割を超える畜産部門が増え、北海道に次ぐ第2位をキープしたということであります。
さて、本市におきましては、2019年を見ますと農業産出額は340億4,000万円で、畜産部門が263億円で77.3%でございます。耕種部門が76億2,000万円で22.4%、加工農産物が1億1,000万円で0.3%となっており、畜産の産出額が上回っております。
その畜産部門におきましては、養鶏が40.1%、肉用牛が30.8%、養豚が4.8%、酪農1.2%となっております。なお、耕種部門につきましては、果実かんきつ類9.5%、米4.7%、野菜4.9%、花卉花木2.2%、サツマイモ0.1%、他の作物が0.5%となっているようであります。
さて、このような中、年齢別による農業従事者数を見てみますと、30歳未満71人、30から39歳138人、40から49歳が203人、50から59歳が372人、60から69歳840人、70から79歳が704人、80歳以上460人となっております。これらの数字は2020年の農林業センサスによるものであり、皆様御承知のように先般の説明会資料を頂きましたので、それを引用させていただきました。最も直近のデータとしては身近なところかと、このように思っております。
この数字を見るとき、今後の農業の先行きが果たしてどのようになるのか、いささか危惧するところでもございます。このことを解消するためにも、私はどうしても新たな人材が必要となってまいります。本事業は担い手の確保育成のための技術や経営等の研修を行い、円滑に就農ができるように支援する事業であります。また、それに伴って資金を交付することにより、就農意欲を喚起し定着を図る、そのことを大きな目的といたしております。いわば、未来への投資でございます。
今日、県も市も推奨しておりますスマート農業への活路を見いだすためにも、新規就農者の育成というものが不可欠ではなかろうかと考えます。
県におきましては、基幹産業であります農林水産業を「稼ぐ力」と位置づけまして、その向上対策として42億1,000万円を当初予算として計上をいたしております。生産、加工販売、輸出拡大、付加価値向上対策としておるところであります。
また、本市におきましても4,190万円の当初予算計上でありました。その意気込みを感ずるところでもございます。
そこで、未来を担う新規就農者の育成、また農業次世代人材投資資金交付事業に向けて、どのような施策を講じていかれるのか、市長の答弁を求めます。
次に2項目めでございますが、頑張る学生応援事業についてお尋ねをいたします。
昨今のコロナウイルス感染症の影響で、学生生活や日常生活に不安を感じていらっしゃる本市出身の学生等に特産品を贈り応援する事業として、他にあまり例のないといいましょうか、出水市特有の応援事業だと思っております。
大学や専門学校等に入学したけれども、ほとんど自宅待機のような方が今なお孤独感にさいなまれていらっしゃるかと思っております。人によっては死を覚悟するぐらい今日のコロナ禍における日常生活の急変した状況というのは、恐怖感すら覚えるところかと、このように思っております。経験された方にしか分からないことが、多々あるのではないでしょうか。このようなときに、ふるさとから心の込もった贈り物は大いに勇気づけられるかと思っております。本市にいらっしゃる保護者の方々にとっても喜んでいらっしゃるのではなかろうかと考えております。
さて、この対象となる方々が将来どのような方向に進まれるのかはそれぞれでありましょうし、もしかして地元出水に帰って働きたいということになれば、それにこしたことはございません。ふるさとに励まされ、あるいは期待されるとなりますと、おのずと愛着も沸き、本市のPRにも頑張ってくれるのではないかという期待感もあるところでございます。
いずれにいたしましても、この時期だけにとどまらず継続されることを期待しながら、次の点につきお伺いをいたします。
まず1点目、今年の応募者数は何人いたのか伺います。
2点目、保護者や学生の方々の反応はどうなのか、伺います。
3点目、毎年継続してほしいと思うのですがどうか伺います。
この点につきましても、市長の答弁を求めます。
3項目め、教育行政について伺います。まず、前教育長の溝口省三教育長が15年間本市の教育振興に御尽力をいただきました。御承知のように読書活動日本一のまちづくりにより、小学校、中学校、高校生、一般市民を含めて読書熱が盛んになり、ある意味全国的にも本市の知名度アップにもつながったと私は思っております。また、特認校制度や小規模校存続、あるいは鶴荘学園の開校など、数々の実績を残されております。つまり、学校の存在は地域発展の原点であり、情報の拠点であると認識をされ、施設改善等にも積極的に取り組まれてこられました。これまでの御功績に深く感謝を申し上げたいと存じます。
そしてこのたび、新しく大久保哲志新教育長をお迎えをすることができました。今日のコロナ禍の中、多事多難なことと存じますが、出水市教育の発展充実に向けて御尽力いただきますようお願いを申し上げ、次の3点につきお伺いをしたいと思います。
まず、教育長としての教育行政に対する抱負を伺いたいと存じます。
2点目に、読書活動日本一のまちづくり推進について、今後どのように進めていかれるのか伺います。
3点目として、小規模校存続についての今後の取組はどのように考えていらっしゃるのか伺います。
以上、教育長の答弁を求めます。
4項目めでありますが、道路行政についてでございます。
1点目が昭和町春日町2号線の路面整備について伺います。実は、先般一部下水道工事跡の貼付けを実施していただきましたが、どうしても少し不十分な点があるようですので、再度、その周辺を舗装をしていただけないかという要請でございます。周囲は住宅地、また公園等もあり、かなり高齢者の方々も利用度が多いところでもございます。いかがお考えか伺います。
2点目の下水道工事跡の道路の陥没についてでございますが、よくよく市内各地に見られるマンホール周辺の一部陥没が見かけられます。これから、大変雨量の多い時期に差しかかります。安全な日常生活、利便性の向上、生活環境整備に向けて早めの対応をお願いしたいと思っております。
これにつきましては、基本的な当局の考え方をお伺いをいたします。
以上、壇上からの1回目の質問といたします。