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出水市令和3年第1回臨時会 第1日

○椎木伸一市長 おはようございます。よろしくお願いいたします。
ただいま上程されました令和2年度出水市一般会計補正予算(第16号)及び令和2年度出水市病院事業会計補正予算(第9号)の専決処分の承認を求めることについて、提案理由を説明します。
まず、一般会計補正予算(第16号)について説明します。専決処分をしました補正予算は、ツルと歴史のまち応援基金積立金及びふるさと納税に係る贈呈用特産品代等の経費や鳥インフルエンザ対策経費をそれぞれ追加計上し、また、新型コロナウイルスワクチン接種に向けた接種体制準備経費を新規計上するものです。いずれの予算につきましても緊急の予算措置が必要となりましたので、地方自治法第179条第1項の規定に基づき、1月26日に専決処分を行ったものです。
議員の皆様におかれましては、諸般の事情を御賢察の上、御理解を賜りたいと存じます。
それでは、第1条の歳入歳出予算の補正の歳出から説明します。予算書13ページ、第2款総務費、総務管理費のツルと歴史のまち応援基金積立金では、追加の補正も加え、歳入において、本年度3億円の寄附金を計上しておりますが、さらに申込額が3億円を超える見込みとなりましたので、寄附金の追加計上に合わせて調整を行い、また、地域活性化対策費のふるさと納税事務費では、贈呈用特産品代に係る報償費等の所要見込額を追加計上しました。
第4款衛生費、保健衛生費の新型コロナウイルスワクチン接種事業費では、国の指示のもと、全国的にワクチン接種が実施されることとなり、今後ワクチンが承認された場合に、速やかな接種を実施するため準備経費を計上するものです。ワクチン接種の優先順位を踏まえ、医療従事者向けの接種については県が調整することとなっておりますので、市においては、まずは高齢者から始まる4月以降の接種に向け、ワクチン接種実施計画の策定等を行うための出水郡医師会や出水総合医療センターとの連絡調整会議開催経費や接種予約等に対応するためのコールセンター委託費及び接種券の印刷発送経費等を新規計上しました。なお、準備経費の予算計上と併せて、円滑な接種体制を確保するため、2月1日から保健福祉部内に新型コロナウイルスワクチン接種対策室を設置しています。
次に、第6款農林水産業費、農業費の鳥インフルエンザ対策事業費ですが、昨年11月13日、荒崎のツルのねぐらの水からH5N8亜型の高病原性鳥インフルエンザウイルスの検出が確認されましたので、ツルのねぐら周辺に無人消毒ポイントを設置し、また、12月22日死亡したナベヅルのウイルス確定検査において高病原性鳥インフルエンザウイルスが確認されたことに伴い、翌12月23日から、東干拓、ツル観察センター周辺に有人消毒ポイント6か所を設置し、防疫体制を確保しております。その後も、12月25日にオシドリから、1月25日には、二羽目となるナベヅルから高病原性鳥インフルエンザウイルスの検出がそれぞれ確認されており、ツル保護、家禽への感染防止に万全の体制を整えるべき緊急事態にありますことは、皆様と認識を同じくするところであります。なお、環境省では、全国での監視体制を既に対応レベル3とし、監視を強化するとともに、感染確認個体の回収場所を中心とした半径10キロメートル圏内を野鳥監視重点区域に指定しております。この区域指定は、最後の感染確認個体の回収日以降、30日を経過した時点で野鳥監視重点区域が解除されることになりますが、新たな感染個体が確認されますと、その期間が延長されるため、これまで既定予算及び予備費充用で対応してまいりましたが、現段階では今後の動向が予測できませんので、3月末までの消毒薬等の購入費や消毒作業に係る業務委託料等の防疫作業経費を追加計上するものです。
以上が、歳出の概要ですが、これに対します歳入としましては、国・県支出金、寄附金、地方交付税及び諸収入においては、出水総合医療センターからのふるさと納税に係る事務委託料を計上しました。
今回の補正額は1億621万1,000円の追加で、これにより予算規模は372億7,252万5,000円となるものです。
以上が、一般会計補正予算(第16号)に関する説明ですが、病院事業会計補正予算(第9号)については病院事業管理者が説明いたします。
よろしく御審議の上、御承認賜りますようお願い申し上げます。