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出水市令和3年第1回定例会 第6日

○産業建設委員長(髙崎正風議員) それでは、議案第35号令和2年度出水市一般会計補正予算(第19号)。産業建設委員会に付託された審査事件は、議案第35号令和2年度出水市一般会計補正予算(第19号)所管部分について、会議規則第39条の規定に基づき、その審査の経過と結果について報告いたします。
本委員会は、令和3年3月11日9時に開会し、現地調査を11時30分まで、全委員の出席のもとで行い、机上審査を12時58分より16時17分まで、及び令和3年3月12日9時より15時1分まで、議会会議室で、関係部長、農林水産統括監、課長、館長、事務局長、特命統括監、技監、課長補佐、係長等の出席を求め、審査を行いました。
それでは、議案第35号所管部分の主な内容について、道路河川課分について、課長より、予算書25ページ、国の令和2年度第3次補正予算に伴い、道路メンテナンス事業の内示があり、これに伴う補正を行うものである。細々目02橋梁維持補修補助事業費として2,500万円の計上は、長寿命化のための補修工事で、松尾橋と西出水駅橋を行うものであるとの説明。
予算書6ページ、繰越明許費補正は、橋梁維持補修補助事業費5,443万円繰越をするものである。これは、今回の補正分と肥薩おれんじ鉄道、北さつま漁協との工事期間の協議に期間を要したためであるとの説明。
委員より、「25ページの松尾橋、西出水駅橋の工期は、大体どれくらい予定されているか」との質疑に、課長より「松尾橋は5か月程度、西出水駅橋は本年10月末までの予定である」との説明。委員より「西出水小学校に行く登下校、鉄道を使っての高校生の登下校、夏休みには終わるとイメージを持っていたが、その通学の対策は考えてあるのか」との質疑に、課長より「標準工期は10月末となっているが、できるだけ生徒に迷惑がかからないように、夏休みなどをフル活用して終わるように努力したいが、どうしても平日は、大変だが迂回していただく形になろうかと思う」との説明。
次に、都市計画課分について、企画政策課も同席、課長より、予算書21ページ、23細目感染症拡大防止対策公共施設等改修事業費144万1,000円の減額は、新型コロナウイルス感染症等の感染拡大を防止するため、不特定多数の方が使用する公園や社会体育施設、観光施設などのトイレの手洗用水栓をプッシュ式、または、センサー式に改修した事業費の確定による調整との説明。
次に、27ページ、04細目都市公園等整備事業費として1億2,893万1,000円は、令和3年度へ全額繰越するものであるとの説明。屋根付き市民ふれあい広場設計業務委託で、市の活性化や市民の健康増進を図るため、様々な世代の方々の触れ合いの場やスポーツなどに利用できる場として、また、雨天時、災害発生時の様々な拠点の場として、多機能型の施設を整備しようとするものであるとの説明。
次に、総合運動公園野球場スタンド改修工事は、国の防災・安全交付金を受けて改修工事を実施し、また公園遊具の更新については、出水市公園施設長寿命化計画に基づき、将来の維持管理の節減及び顕在化する事故等を未然に防止し、公園利用者の安全性確保や利便性を図るものであるとの説明でした。
質疑では、委員より「屋根付きふれあい広場の耐用年数は30年と説明を受けたが、その30年間の維持管理費、修繕費、指定管理料は見積もっておられるのか。その30年間の総額支出を伺いたい」との質疑、企画政策課長より「年間ベースで390万円、30年間で1億1,700万円になる」との説明。委員より「防災拠点施設とした場合に、職員はどの程度配置するか。また、阿久根市、県との連携がとれる体制が必要だと考えるが、可能なものか」と質疑があり、企画政策課長より、「具体的に職員の配置人数、近隣市、県との連携についても、今後検討していきたいとのこと」との説明。委員より「事前に庁舎内で、それぞれの立場、立場で意見交換がなされたと思うが、ただ、市長が市民の声があるからということでいければよいけど、それに対して職員として、将来の出水市が、この施設を造ったら今後どうなるのか、そういう議論とか意見があったのか、なかったのか」との質疑があり、企画政策課長より「関係課、それから庁内の会議を重ねている。その中で、これからの出水市を考えたときに、今までになかったような施設であるけれども、これからを考えると、市民のニーズに沿った、必要とされる施設であるとの意見が出て、建設の方向で話を進めてきたところである」との説明。委員より「建設予定地区の河川流量がものすごく増えた場合、水害という点を考えると、想定外とよく言われている。黄金地区、緑町地区、昭和地区の方に言わせると、計画地の堤防を1メートルかさ上げしてもらえませんかという要請も住民からいただいている。防災の点から防止できるような対策をするとなれば、川底のすき取りも定期的に県にお願いし、また内水面漁協との協議をしっかりやらなければ大変であると思うが」との質疑に、部長より「土砂などがたまるとあふれることも考えられる。定期的に川などを見て、寄り州の状況、また堆積の状況が多くなったら、県の方にも、当然、強くお願いし、定期的に取ってもらいたいと要望していきたい」との説明。
次に、クレインパーク分について、館長より、予算書21ページ、03細目地域活性化対策費、15細々目ラムサール条約登録推進事業費は、ツル越冬地入域調整実証実験に係る経費の確定見込みによる調整として100万円の減額補正で、警備業務の日程の調整により、委託費が予算額を下回ったことからの補正であるとの説明。質疑はありませんでした。
次に、シティセールス課分について、課長より、予算書23ページ、04細目就労支援モデル事業費について、財源変更するもので、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を財源として変更するものとの説明。25ページ、20細目地場産業支援事業費、11細々目移動販売支援事業費は、飲食業者を支援するため、移動販売車、キッチンカーで、その導入の経費を補助する事業で、申請件数の増加が見込まれることから300万円の増額との説明。13細目観光客誘致事業費1,500万円は、アフターコロナの観光を見据えた、本市の魅力や歴史を情報発信するため、また、稼げる観光地づくりの事業を展開するため、多言語に対応した観光PR用動画を作成するもので、併せてスマートフォンなど、歴史体験ができる回遊アプリの導入経費を新たに計上するものであるとの説明。
質疑では、委員より、「25ページ、地場産業支援事業費、移動販売支援事業費は、コロナ禍の中で商法が変わってきたと思っている。その中で、自分が加工したものでないといけないという、限定されたような当初説明を受けているが、その考え方でよいか」との質疑に、係長より「要綱があるが、自分で加工したものを販売する。パンであったりとか、総菜であったりとか、そういうものを、車で作って販売する、また店で加工して、販売するものである。野菜などを、市場から購入して販売するというのは想定していない」との説明。委員より「25ページの動画とアプリを、具体的にどんな形で、どこで上映するかを分かる範囲で説明を」との質疑があり、特命統括監より「動画については、目的として、国内外観光客誘致やインバウンド対策を考えている。多言語による音声案内も考えており、動画の中身については2種類で、360度カメラで撮るパターンと通常の4K動画で撮る場合を考えている。回遊アプリは、ストリートミュージアムというアプリを活用し、地図を見ながら観光スポットに向かっていくことができる」との説明。委員より、「文化財課の予算でつくった出水市の観光PRのVRがあるのに、これは、またPR動画をつくるということか」と質疑があり、部長より、「文化財課で作成を進めていた観光動画は、画像が冬の季節の部分しか撮影できていないので、もちろん活用させていただきたいと考えている。今回、春から秋までも含めて四季を通じて、年間を通して出水の風景を見ていただこうかと考えている」との説明。
次に、産業振興総務課分について、課長より、予算書25ページ、25細目商工業振興イベント事業費の減額補正は、20人程度を瞬時に検温できるAIサーマルカメラ2台と、一人一人顔を近づけて検温する非接触式検温検知器の6台購入による執行残との説明。質疑はありませんでした。
次に、市民スポーツ課分について、課長より、予算書29ページ、03細目社会体育施設整備事業費、04細々目陸上競技場全天候化事業費は、企業版のふるさと納税があったことにより財源変更するとの説明。
質疑では、委員より、「ふるさと納税があったということだが、これは、企業から目的をもって、これに使っていただきたいということで財源変更したのか」との質疑に、課長より、「この財源については、企画政策課と財政課との協議で陸上競技場に充てるということで、詳しい事情は聞いていない」との説明。
次に、農政課分について、課長補佐兼農政畜産係長より、予算書23ページ、3目農業振興費、94細目農業等緊急支援事業について、現在、市単独事業として実施しているこの事業が、国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の対象となったことから、事業費1,300万円のうち、1,250万円を財源変更するものであるとのことの説明。質疑はありませんでした。
次に、農林水産整備課分について、農林水産統括監より、予算書23ページ、40細目県営水利施設整備事業負担金5,000万円は、今回、国の3次補正により、令和4年度に実施予定であった事業が前倒しになった関係で、負担率が25%であるが、約2億円の事業費が付いた。事業内容は、野田地域の嶽ダムの管理システム等の更新であるとの説明。質疑はありませんでした。
次に、農業委員会事務局分について、事務局長より、予算書23ページ、01細目委員報酬について、農業委員、農地利用最適化推進委員の活動成果実績により交付される農地利用最適化交付金、226万8,000円を増額されることに伴う補正であるとのこと。質疑では、委員より「最適化推進委員の事業の実績が何をしたかというのがわかるはずだが、この3年間の実績を出してもらいたい」との質疑に、事務局長より「利用集積の実績の一覧表は作成しているので、提供したい」との説明。
討論に入り、賛成の立場で「屋根付き市民ふれあい広場は、今後の出水市のまちの活性化や市民の生活満足度向上などの中に大いに寄与するものである施設です。よって、期待して賛成いたします」との討論があり、続いて、賛成の立場で「屋根付きふれあい広場については、国土交通省防災・安全交付金で内示されている。非常に期待されるものであり、出水市の未来に向かった情熱をアピールでき、また市民が望んでいる数多くの利用が期待されて、活気をもたらし、市民も大変喜ぶ事業であるので、ぜひとも可決して、出水市の今後の将来に向けてしっかりと考えていく必要があることから、賛成いたします」との討論があり、採決の結果、全会一致により、原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
以上で、産業建設委員会の委員長報告といたします。