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出水市令和3年第1回定例会 第4日

○椎木伸一市長 北御門伸彦議員の御質問にお答えいたします。
 まず、リスクマネジメントに関するコロナ対策のワクチン接種についてですが、先日の橋口住眞議員の質問でもお答えしたとおり、ワクチン接種については、市内の医療従事者向け接種が今月中旬から始まり、その後、来月には65歳以上の高齢者の方に接種券を郵送し、来月中旬以降に接種を開始できる予定です。
 ワクチンの供給量に未確定の部分はありますが、郡医師会や総合医療センターに協力をいただきながら、接種を希望される市民の皆様が安全に安心して接種ができるよう準備を進めていきます。
 次に、公共施設の耐震化についてお答えします。
 不特定多数の利用がある公共施設135施設の耐震化率は、面積換算で93.8%であり、指定避難所39施設の耐震化率は、面積換算で94.3%です。
 次に、一般住宅の耐震化についてお答えします。
 耐震化を図るべき住宅としては、昭和56年5月31日以前の旧耐震基準に基づいて建てられた全ての住宅が対象となります。
 まず、住宅の耐震化の現状については、国から示された推計方法により算出すると、市の耐震化率は82%となり、住宅総数約2万戸に対して耐震性が不十分な住宅は3,560戸となります。
 次に、木造住宅耐震診断・耐震改修工事補助事業の実績については、制度を設けた平成22年度から耐震診断を14件実施し、そのうち耐震性がありと判定された住宅が3件、なしと判定された住宅が11件です。また、耐震改修工事は3件実施しています。
 今後については、国から示された新たな目標に即して策定した、出水市建築物耐震改修促進計画に基づき、令和7年度までに耐震化率を95%に、令和12年度までに耐震性が不十分な住宅をおおむね解消することを目標とします。
 住宅の耐震化を促進するためには、住宅所有者に地震への備えが大事であることを強く認識していただく必要があると考えますので、支援制度の継続と耐震化の効果や費用の目安など、耐震化の全体像が把握できる具体的な情報の提供を出前講座を通じて周知するなどして、住宅の耐震化の促進に努めます。
次に、橋梁の耐震化についてお答えします。
本市内の橋梁は、国道で55橋、県道で78橋、市道で414橋架設しているほか、農道や林道にも架設しています。
 橋梁の耐震基準は、阪神淡路大震災後に大きく改定され、平成8年以後の基準で架設された橋梁や、河川内に柱のない短い橋梁は耐震化対策済とみなされることから、市道の366橋が耐震化対策済となり、耐震化率は88.4%になります。
 本市では、損傷が激しい橋を計画的に補修し、修繕や架け替えなどのコストを平準化する、橋梁の長寿命化を優先して行っています。
 また、国から示されている耐震化は、緊急輸送路や高速道路・国道をまたぐ跨道橋の倒壊を防ぐ対策を優先していますので、今後、耐震化対策が必要な橋梁については、国・県と協議しながら進めます。
 次に、風力発電施設計画の意見書についてお答えします。
 環境基本条例の基本理念では、1つ目に、環境の保全は、健全で恵み豊かな環境を維持し、将来の世代に継承していく。2つ目に、環境の保全は、市、事業者及び市民が自主的かつ積極的に取り組み、環境への負荷の少ない持続的発展が可能な循環型社会を構築する。3つ目に、地球環境保全は、全ての事業活動及び日常生活において、積極的に推進されなければならないとされています。
 また、第二次出水市総合計画においては、再生可能エネルギーの導入を促進し、普及啓発を進めることになっています。
 本市は、環境影響評価法に基づき、県から意見を求められ、関係各課から意見を集約し、本市の意見として回答していますが、環境基本条例の基本理念に基づき、水環境の適正な管理、動物の生態系に影響を及ぼさないよう配慮することなど、環境保全の見地から意見を付しています。
 次に、公共施設マネジメントについてお答えします。
 まず、屋根付き市民ふれあい広場についてですが、基本構想段階で積算で、大屋根の維持管理費は、年平均390万円となっています。
 次に、利用が想定される団体との調整については、道上正己議員の御質問でお答えしたとおり、関係団体等の意見をいただきながら策定しました。
 次に、想定されるイベントと使用頻度についてですが、大産業祭やマチテラスなど既存のイベントに加え、鹿児島市の「かんまちあ」での活用事例を参考に、企業主催のお祭りや、マルシェ、車の展示販売会、屋外シネマ、保育園や幼稚園等の遠足や運動会、グラウンドゴルフやフットサル大会など様々なイベントを想定しております。また、民間の方から行政では思いつかないイベントの提案もあると考えています。使用頻度についても、イベント開催等での占用利用がないときは、市民が自由に利用できるため、毎日稼働するものと考えます。
 次に、盛土についてですが、県が「米之津川流域に12時間で787ミリの降雨がある」、これは時間雨量で65ミリが12時間降り続けた、現実では考えられないような大変厳しい条件で作成した米之津川の洪水浸水想定区域図ではありますが、建設を予定している総合運動公園芝生広場が0から50センチメートル浸水する可能性があるため、最大で50センチメートルの盛土を行います。なお、このかさ上げについては、昨年7月の豪雨災害で芦北町の復旧・復興計画策定に座長として関わり、屋根付き市民ふれあい広場の検討会に外部専門員として参加していただいた、熊本県立大学の柴田祐教授から、「厳しい条件下で想定する最大規模の浸水想定図であり、現在の計画で十分対応可能」との意見をいただいたところです。
 なお、先ほど通告外での質問ではありましたが、花火については、2問目以降で改めてお願いしますが、先の全員協議会でも申し上げましたとおり、検討会には関係団体である出水商工会議所の役員の方にも入ってもらって協議していただいておりますが、最後の検討会で基本構想を御了承いただいたあと、私のほうで直接出水商工会議所会頭を訪ね、その報告と花火についても基本的には現在地での打ち上げを前提として、具体的な検討は今後実施していく旨お話したところであります。
 次に、東光山花見山公園計画等についてお答えします。
 東光山花見山公園計画については、東光山の西側斜面に、四季折々の草花や花木が楽しめるような魅力的な空間を創出し、新たな観光拠点とするため、今年度、市民や専門家などによる検討委員会を設置して、花木や遊歩道等の配置計画を検討し、策定しているところであります。整備テーマは公募し、検討委員会で審議した結果、「四季の万華鏡東光山」となりました。
 また、テーマに基づき、冬から春にかけて開花時期の異なる花木が山すそから頂上に向けて開花する「季節のグラデーション」が楽しめる花見山となるような花木の配置を計画いたしました。
 基本的には、桜をメインとし、春は梅や桃、夏はサルスベリやジャカランダ、秋はモミジやキンモクセイなどを配置しています。
 また、休憩所や遊歩道も配置し、散策できる計画としています。
 整備は、東光山の頂上付近から年次的に山すそに向けて植栽し、おおむね5年で完了する見込みで、令和3年度は、雑木等の伐採後、花木の植栽、遊歩道及び石積花壇の整備を予定しているところです。