令和2年出水市議会第3回定例会会議録第4号
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令和2年9月14日
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会議の場所 出水市議会議場
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出席議員 20名
1番 南 鶴 洋 志 議員
2番 橋 口 住 眞 議員
3番 上須田 清 議員
4番 日 髙 信 一 議員
5番 北御門 伸 彦 議員
6番 枦 山 卓 二 議員
7番 吉 元 勇 議員
8番 土 屋 工 吉 議員
9番 鶴 田 均 議員
10番 田 上 真由美 議員
11番 杉 本 尚 喜 議員
12番 出 水 睦 雄 議員
13番 鶴 田 悌次郎 議員
14番 中 嶋 敏 子 議員
15番 宮 田 幸 一 議員
16番 道 上 正 己 議員
17番 榎 園 隆 議員
18番 垣 内 雄 一 議員
19番 築 地 孝 一 議員
20番 髙 崎 正 風 議員
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地方自治法第121条の規定による出席者
椎 木 伸 一 市長
吉 田 定 男 副市長
冨 田 忍 政策経営部長
山 元 周 作 総務課長
宮 木 隆 裕 総務課課長補佐兼庶務法制係長
戸 﨑 基 夫 くらし安心課長
益 山 剛 くらし安心課防災対策監(参事)
花 田 勝 宏 くらし安心課安全安心推進係長
駒 壽 ひとみ くらし安心課課長補佐兼コミュニティ推進係長
宮 﨑 毅 財政課長
大 田 直 子 財政課課長補佐兼財政係長
松 岡 秀 和 企画政策課長
宗 像 完 治 企画政策課秘書監(課長補佐)
田 中 一 将 情報課長
冨 永 栄 二 保健福祉部長
田 口 保 福祉課長
田 畑 幸 二 いきいき長寿課長
平 原 義 浩 いきいき長寿課介護保険係長
高 口 悟 こども課長
松ケ角 哲 哉 こども課こども施設係長
揚 松 智 幸 市民部長
谷 川 弘 之 生活環境課長
中 園 健 二 生活環境課生活環境係長
春 田 和 彦 産業振興部長
東 畠 賢 一 農林水産統括監(参与、農林水産整備課長事務取扱)
中 原 克 章 農政課長
大 迫 健 次 農政課課長補佐兼農政畜産係長
橋 元 勝 志 農政課農業振興係長
酒 本 祐 喜 農林水産整備課技術主幹兼基盤整備係長
小 村 郁 則 シティセールス課長
堀 昌 伸 シティセールス課特命統括監(参事)
松 下 誠 シティセールス課産業支援係長
松 井 勉 ツル博物館クレインパークいずみ館長(ツル博物館クレインパークいずみラムサール推進室長事務取扱)
戸 﨑 奈 里 ツル博物館クレインパークいずみ課長補佐兼管理係長
橋 元 邦 和 ツル博物館クレインパークいずみラムサール推進室次長(係長)
小 原 一 郎 建設部長(水道部長併任)
江川野 誠 一 都市計画課長
高 見 勇 吉 都市計画課課長補佐兼計画管理係長
山 村 祐一郎 道路河川課長
池 田 幸 弘 高尾野支所長
山 口 徹 野田支所長
鮫 島 幸 二 病院事業管理者
髙 橋 正 一 出水総合医療センター事務部長
﨑 迫 真 也 出水総合医療センター総務課長
今 川 武 出水総合医療センター総務課主幹兼財政係長
内之浦 昭 出水総合医療センター医事課長
大 平 伸 章 消防長
川 曲 徹 消防本部警防課長
林 田 祐 介 消防本部警防課警防係長
溝 口 省 三 教育長
溝 口 雄 二 教育部長
東 秀 文 教育総務課長
西 鶴 浩 二 教育総務課教育総務係長
田 中 真一郎 学校教育課長
諏訪園 直 子 学校教育課学校教育係長
阿久根 崇 学校教育課指導主事
小 田 大 吉 生涯学習課長
岩 本 秀 一 生涯学習課生涯学習係長
小田原 豊 下水道課長
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議会事務局
畠 山 義 昭 局長
華 野 順 一 次長(課長補佐級)
浦 﨑 紀 光 主任主査
中 村 勇 士 主査
野 﨑 育 美 主査
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付議した事件
一般質問
議案第94号 財産の取得について(教育用タブレット等(市立小中学校等用)
議案第92号 令和2年度出水市一般会計補正予算(第11号)
議案第93号 令和2年度出水市病院事業会計補正予算(第5号)
請願第3号 国の責任による「20人学級」を展望した少人数学級の前進を求める請願
午前10時00分 開 会
△ 開 議
○議長(杉本尚喜議員) おはようございます。ただいまの出席議員は20名であり、定足数に達しております。これより令和2年出水市議会第3回定例会第4日の会議を開きます。
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△ 議会運営委員長の報告
○議長(杉本尚喜議員) ここで議会運営委員長の報告を求めます。
○議会運営委員長(田上真由美議員) おはようございます。9月11日金曜日、議会運営委員会が協議しました結果につきまして御報告申し上げます。
追加送付のありました議案第94号財産の取得について(教育用タブレット等(市立小中学校等用))を個別に上程、議案第92号及び議案第93号令和2年度各会計補正予算議案2件を一括上程、請願第3号国の責任による「20人学級」を展望した少人数学級の前進を求める請願を個別に上程いたします。日程第2から日程第4まで提案理由説明後、これらの議案に対する総括質疑をいたします。総括質疑終了後、議案の委員会付託区分表のとおり、関係常任委員会に付託します。日程第5の請願1件は、請願等の委員会付託区分表のとおり、文教厚生委員会に付託いたします。
以上が、日程の概要でございます。皆様の御協力をお願い申し上げ、議会運営委員会の委員長報告といたします。
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△ 議 事
○議長(杉本尚喜議員) 本日の議事日程は、お手元に配付しているとおり定めました。これより議事日程により、議事を進めます。
令和2年出水市議会第3回定例会
議 事 日 程 第 4 号
令和2年9月14日 午前10時 開 議
第1 一般質問
第2 議案第94号 財産の取得について(教育用タブレット等(市立小中学校等用))
第3 議案第92号 令和2年度出水市一般会計補正予算(第11号)
第4 議案第93号 令和2年度出水市病院事業会計補正予算(第5号)
第5 請願第3号 国の責任による「20人学級」を展望した少人学級の前進を求める請願
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△ 日程第1一般質問 上程
○議長(杉本尚喜議員) 日程第1、一般質問を議題とします。
9月11日に引き続き、一般質問を続行いたします。
質問順に従い、鶴田均議員の質問を許します。
○9番(鶴田均議員) 皆さん、おはようございます。
私は、きのう、ボランティアで公園のクスノキを切るときにちょっと油断しました。油断して、7針縫いました。やはりちょっとの油断がこういうけがをするものだと思っております。
それでは、通告に基づき、市長に質問いたします。
今回、ラムサール条約登録が予算に計上され、計画的に推進されていると思います。ラムサール条約とは、地球温暖化や地球環境、社会生活環境の変化などから、地球上の自然湿地で活動する動植物などの生態系を守ることにあります。
つい最近、ラムサール条約登録されているインド洋の美しい楽園、モーリシャス島で日本の商船が座礁して、多量の重油が流出しました。これにより、マングローブ群集を初めとし、生態系に甚大な影響が起こり、その回復に十数年かかるのではないかと言われています。モーリシャス島の観光や漁業などの産業にも大きく影響します。約126万人の小さな共和国家でありますが、多大な被害にサトウキビの束や吸着力が強いと言われている髪を子供たちや人々が切って、重油の回収に当たっていると言われています。そして、支援の輪が国際的に叫ばれていることから、私たちができることは、ラムサール条約を計画していることもあり、身近な各種民間団体の協力が得られれば、民間サイドで運動できないかと思います。世界的共通のラムサール条約は、ツルの環境保護を目指す出水市として広く意識を高めることになればと考えています。
さて、ラムサール条約の計画は、新型コロナウイルス感染症で社会的経済が混迷している状況にあるが、今どのように推進されているのか、お伺いいたします。また、ラムサール条約登録されているところが日本に祁答院の藺牟田池をはじめ、五十数カ所あるが、それらを研修、検討されたと思うが、登録によるメリット、デメリットはいかがなものがあるでしょうか。また、ラムサール条約計画区域としている関係者の協力が必要であると思うが、区域となる地域への影響はどのようなものか、今までと変わらないのか、伺います。
次に、環境省では、ツルの絶滅を危惧して、給餌(餌やり)を削減して、分散化を推進されているが、市はどのような分散化を想定されているのか。他県に広げて分散化なのか、出水地域の身近な区域内での分散化なのか、伺います。ツルは出水市の特徴ある日本の特別天然記念物として観光の目玉でありますが、分散化による影響はどのように判断されるのか、お伺いします。
次に、農業の発展として、農地利用対策について、将来少子化による生産年齢65歳までは大きく減少し、65歳以上の高齢者割合が大きく増加し、平成27年度の自営農業(基幹的農業従事者)は平均が67歳であり、農業生産が安定するには農業者だけでは解決できない構造であることから、農業者が自由に経営できる環境を整備することが必要ではないでしょうか。その一つ、農地中間管理事業として、農地を集積し、生産規模の確保を図り、未来型農業経営の所得向上を目指すことであるが、現状はどのようになっているのか、伺います。
ところで、昭和30年から40年ごろにかけて、山間地の開墾を行い、樹園地整備として柑橘類ミカンを植栽されてきたが、現在荒れ地になっているところが多いと思います。今後、これらの農地を復活、活性化するために、農地中間管理事業や新品種研究や薬草などの栽培など、地域の条件に適した地の利を生かす農業開発はできないでしょうか。
また、農業発展は利便性が大事であります。特に農道の安定は農業の耕作意欲を高める大変重要な役割があります。この中で、市管理農道は、一般道路としての公共性があり、一般的な受益者用耕作道路の農道とはわけが違います。市道と同じような連絡道路としての利用率が高い農道もあります。これらを考えますと、市管理農道は、市が管理者であり、市道と同じような農道清掃作業員による管理が必要であると思いますが、市長の意見を伺います。
以上で、壇上からの質問を終わります。
○椎木伸一市長 おはようございます。本日もよろしくお願いいたします。
鶴田均議員におかれては、指を大切になさって、大事になさってください。
鶴田均議員の御質問にお答えします。
まず、ラムサール条約登録に向けての進捗状況についてお答えします。本市では、関係団体や国・県の関係行政機関の皆様で構成します出水市ラムサール条約登録推進協議会を組織しておりまして、これまで3回開催し、ラムサール条約についての共通理解を深めるとともに、市全体として取り組むことや登録申請範囲について了承をいただいたところであります。現在、関連する基礎調査や登録のための申請書類の作成はほぼ終了し、環境省と調整中です。また、先進地視察により、登録と同様に湿地保全・利活用計画が重要であるという情報を得ましたので、ラムサール条約の3つの柱であります「保全・再生」「賢明な利用」「交流・学習」を進めるための計画策定に向け、毎月、推進協議会の部会やワークショップを開催し、市民の皆様からの御意見やさまざまなアイデアを伺っているところです。皆様からの御意見をもとに豊かな自然環境を保全しながら、エコツーリズムの振興や農林水産物のブランド化等による産業振興、日本遺産に認定された「出水麓」との相乗効果で稼げる観光地づくりに市全体として取り組むとともに、子供たちを初め、市民の皆様の郷土愛の醸成や、さらに鳥インフルエンザの防疫体制の強化も図ってまいります。今後の予定としましては、計画策定作業と同時に、ラムサール条約登録とはどのようなものか、登録後どのように活用していくのかについて、登録予定地や近隣の住民の皆様への説明会を開催し、御理解いただけるよう努めてまいります。
次に、環境省の給餌量削減調整によるツルの分散化とツル観光への影響についてですが、去る8月26日に開催されたツル渡来地一帯の鳥獣保護区及び特別保護地区の拡張に関する公聴会において、ツル渡来地への一極集中を緩和し、分散化を図るための実験として、東干拓でのツルへの給餌量を削減調整し、モニタリングしながら5年間で半減を目指すとの環境省の方針が示されました。分散化については、九州・四国などに毎年ツルが越冬する地域がありますが、自治体として積極的にツルを誘致しているのは、山口県周南市があります。また、現在、環境省では、ナベヅル、マナヅルの長崎県五島市への越冬環境の整備を試験的に行っているということです。本市としては、これまでも9回にわたり合計24羽の保護ヅルを周南市へ移送し、同市からの放鳥に協力しておりますが、毎年、放鳥可能なツルを安定して確保することは困難であることから、環境省に対し、周南市への移送事業に係る積極的な支援を要望するなど、ツルの分散化を国が主体となって進めていただくようお願いしているところです。一方、給餌量の削減調整については、影響度の調査を行いながら、給餌の仕方、時期などを調整するとともに、地域の皆様の御理解を得られるよう努めていきます。また、推進協議会等で関係者の皆様の御意見を伺いながら、観光と環境保全を両立するため、越冬地の利用調整、入域規制的なものと、仮称ではありますけれども、「越冬地環境保全協力金」を検討し、登録予定地全体をツルの自然な姿を間近で観察できる世界でも貴重な場所としてアピールできるよう進めていきます。
次に、農地利用対策についてお答えします。まず、農地中間管理事業の実施状況ですが、平成26年度から始まりました本事業では、事業に取り組む地域を選定し、それぞれの地域の耕作者の農地集積・集約化を支援するため、昨年度までの6年間で東干拓地域を初め、8カ所の地域で事業を実施し、地域集積協力金を交付しています。これらの地域では、農業者への耕作農地の集積が進み、農地利用が推進されています。本事業を推進していく上で最も必要なことは、地域の方々の合意形成や中心となる農業者の確保ですが、耕作放棄地の発生を防止し、農地集積を図っていくために、これからも制度の周知に努め、事業の活用を図っていきたいと考えています。
次に、荒廃した樹園地跡地の対策についてお答えします。農地の荒廃は全国的な傾向ですが、本市においても担い手の高齢化や担い手不足が進み、以前は借り手があった農地も次の借り手が見つからない、また子供が遠隔地にいるため、親の農地を誰も耕作しなくなったなどの理由で荒廃農地が発生しています。特に、耕作条件の悪い山間部や傾斜地にある樹園地で多く見られる状況です。耕作放棄地の再生については、多大な労力を要するなど、さまざまな課題があると考えますが、その活用については、県や鹿児島いずみ農業協同組合等の関係機関、団体等と協議していきたいと考えております。
次に、農道維持についてお答えします。現在、道路幅員等の一定要件を具備した管理農道は216路線106キロメートル、一定要件外の管理農道は257路線75キロメートルあります。市管理農道については、広域農道を除き、原則として受益者の皆様に除草や軽微な補修等に御協力をいただいていましたが、受益者の高齢化や後継者不足により除草作業等への対応が困難な地域があります。この対策として、将来にわたって継続的な維持管理がなされるように、令和元年度から「みんなで守るふるさと農道管理事業」で農道除草等、奉仕活動報奨金の支給対象の拡大や報奨金額の見直しを行いました。また、耕作放棄地沿いの農道において、受益者で対応が困難な地域については、予算の範囲内で除草や路面清掃等を実施しているところです。
○9番(鶴田均議員) 今、市長の回答を受けました。大体、市長の考え方も私もなるほどというところもあります。何点か質問いたします。
まず、ラムサール登録において、観光はどのように変化していくのかと非常に気にしております。大体今それぞれの考え方もあると思いますが、環境省はどのように観光についての方向性を持っておられるのか、お伺いします。
○椎木伸一市長 ラムサール条約登録については、環境省から多大な御協力をいただいておりまして、かねてから感謝しているわけでありますが、環境省も、いわゆるラムサール登録の大きな3つの柱ということで、環境の保全はもとよりですけれども、この「賢明な利用」ということで観光振興あるいは産業全体への振興ということで大変活用していただきたいというようなことを言っていただいております。ですから、私どもが目指しております産業全体への振興、イメージアップ、それから環境保全はもとよりですけれども、子供たちへの郷土愛の醸成、そして出水がいつも課題として抱えております鳥インフルエンザへの対応、そういったこともろもろ御理解の中で登録に協力していただいているというふうに理解しております。
○9番(鶴田均議員) 令和元年度に私もこの進めておりますツルの観光につきまして、ツル観光巡回レンタカーに乗ってみました。今、市長が言う、自然的というものは本当にそれに合っていると思いますが、レンタカーで回りますと、いろいろな田んぼで変化があります。そして、景観も変わっております。そこで、ツルが身近に見られますので、その行動もよくわかります。連れ立っているだけではなくて、動く姿とかいうのを見まして、すごくサファリパークのイメージがありました。それがすごくいいなと、感じてきました。ですから、それをラムサール条約登録の一つのテーマの中で、さっきも自然的な中でと言われましたけど、やはりそれもすごく大事なことかなと思います。そのあたりについて、さっき言いましたとおり、ツル観光にしても、バスとレンタカーを借りてしたと思いますが、市のほうは誰か回られたかわかりませんが、イメージはどうだったでしょうか、教えていただきたいと思います。
○椎木伸一市長 鶴田均議員、レンタカーも使われて、昨年度実験の中で見ていただいたということであります。まさに環境に優しいそういった車でありますとか、あるいは今後またレンタサイクルも予定しております。それと、コロナの状況の中ではありますけれども、バスによってツルガイド博士で頑張っている子供たちもおりますので、そういった子供たちも活用しながら、そして地元のもちろん雇用としてガイドも養成していきたいというふうに思っております。そういった中で入域を規制しながらの新たな見せ方ということで麓の武家屋敷の今回都市計画を用途変更し、訪れる方の利便性の向上、住んでいらっしゃる方の利便性の向上も含めて、見せ方、見ていただき方を変えつつありますけれども、それとツル観光と同じ時期にこうやって来年度からですけれども、できるということで、非常に出水の観光のあり方を変えられるのではないか、その大きなきっかけになるのではないかということで、そういったものになるように取り組んでいきたいというふうに思っております。
○9番(鶴田均議員) それと、一番大事なのは関係地権者ですね、区域の地権者の考え方はどうなのかというのが非常に興味があります。私も知っている人がおりますが、やはりそういう国の規制をすれば、なかなか土地を利用して耕作される人に対しては問題が生じるのではないかということを言われる人がおります。私といたしましては、ラムサール条約、これを推進したい立場でございますので、いや、そんなことはないですよ、ラムサール条約というのは、都市部でもたくさんしているところがありますよと、そんなに厳しい条件のあれではないんですよというふうに話をしたのですが、地権者に対しては、市としてはどのようにして今対応しているのか、教えていただきたいと思います。
○椎木伸一市長 先ほど答弁で申しましたように、登録の協議会をつくっておりまして、そこに土地改良区さんであるとか、地権者の代表の方々も入っていただいておりますし、またワークショップや部会でもいろんな市民の皆様に入っていただいております。そしてまた、今後につきましても、登録地が約500ヘクタールありますけれども、そこの地域の住民の方々への説明会も順次開催する予定としております。農業のあり方は、これまでと変わらなくていいわけです。若干いろんな地域内の木の伐採でありますとか、大がかりな工事でありますとか、そういったものは届け出が必要になりますけれども、大まかにはこれまでと同じ生活をしていただいて、何も影響はないというふうに考えております。むしろ地元でできる農林水産物、そういったものに、いわゆるラムサール登録地という環境のすばらしいところでできる作物というような付加価値がつくわけでございますので、イメージアップあるいは産業振興に大きく役立つものだというふうに思っておりまして、ぜひ地域住民の方々の御理解をいただきたいというふうに思っております。
○9番(鶴田均議員) やはり付加価値があるようにしてもらいたいというふうに思います。やはりツルが来るところの米とかいう形でもっていけば、また面白いものも新しい分野が出てくると思っております。
それで、環境省は、先ほどの説明では、5年間で半減したいような話をされましたけど、なかなかツルは言うことを聞きません。頭もいいし、そしてツルは意地っ張りが強いですので、そんなに言うのは聞かないと思いますので、半減というのは非常に厳しいと思います。私が心配するのは、そういう餌をやらないことによって、逆に、さっき言われた他の県に行くんじゃなくて、この地域のラムサール条約区域以外の農作物を荒らすんじゃないかと。ここと決めれば、鳥というのは集中的にどんな少々のことでもそこに来るんじゃないかという気がしてなりません。ですから、場合によっては、そのあたりの周辺の農作物を荒らす心配がちょっとあるのですが、そのあたりについての話し合いはあったのでしょうか。
○椎木伸一市長 農林水産省、この間の公聴会のほうでその方針として、東干拓の所管をしている環境省としては、分散化等を目指して、あるいは種の保存ということもありますけれども、5年間をかけて実験的にモニタリングしながら半減を目指すというふうなお考えでした。その中で、私どもも出水のツルについては、以前から農業被害等のいろんな調整等が今まで市民の皆様とかかわって、あったわけです。その中の60年を超えるような保護の歴史であります。そういったことも重々説明しながら、農業被害がもしあれば、拡大すれば、これを給餌量の削減を調整していただくというようなことをお願いをしております。おっしゃったように、野生のものでございますし、あるいは人間の言葉もわかりませんので、なかなか動向を読み取れないわけですけれども、私どもとしましては、周南市への移送が毎年1羽あるかないかというような状況の中でありますので、環境省が主体となって調整していただき、そのツルの分散についても主体となって積極的に行っていただきたいというお願いもしつつ、今回の給餌量の調整の方針を聞いたところであります。この5割というのは、余談ですけれども、釧路のタンチョウが非常にやはり密集しておりまして、これをどうにか分散させなければならないということで、5年間で半減した実績があるということでございました。これはこれとして、それはそれとして、私ども出水のツルは1万5,000羽という大きな羽数が来ておりまして、世界でも重要な鳥でございますけれども、その9割を占めるようなナベヅルもおります。そういったものが絶滅しない方向で、あるいは市民と観光と農業とが両立するような方向で調整していければという思いでありまして、農業被害については十分御留意いただくようにお願いをしているところであります。
○9番(鶴田均議員) もう一つ心配するのは鳥インフルエンザについてですが、ツルが来ない宮崎やいろんな県でも鳥インフルエンザは発生しております。ということは、コロナ感染と同じように、ツルにおいてはツルが来たから鳥インフルエンザが起こったようなイメージがあるんじゃないかと。はっきり言って、ツルにしたら、「いや、俺じゃない、俺ばっかりじゃないよ」と言いたいかもしれませんが、非常にそういうのがあります。ですから、風評被害というのは基本的にはマスコミとかいろんな報道とかいうのによって左右されると思いますが、やはりそれだったら、あそこは店もいっぱいありますので、できるだけ観光に支障がないようにするべきだと思いますが、こういったマスコミなど、報道関係者に対しまして気配りをちょっとしていただきたいと。要するに、ツルが確かに来た。感染も出ますと。だけど、鳥インフルエンザが出なくても、ツルの死亡率と出てからの死亡率、私はあまり変わらなかったなという気がいたします。ということは、免疫力が強いかもしれませんが。言いたいのは、一つは、出水市は確かにツルに対するインフルエンザが出たけれども、防疫体制はしっかりしていますよと。観光客に、人間にはうつりませんが、人間にうつることないし、防疫体制はしっかりしているので、安心ですよというところまで、場合によってはマスコミ等の皆さんに御理解いただけるということは大事じゃないかと思いますが、その点についてはどうでしょうか。
○椎木伸一市長 先ほどちょっと申し忘れた農業被害の件ですけれども、農業被害については、今、出水市は早期米が結構普及しておったりする関係で、早期に刈り取った株から二番穂が出てまいりまして、それが各地に自然の餌としてあるような状況でございまして、ここ数年来そういった傾向の中でツルも地域内に自然分散している状況の中であります。そういった中で、心配する農業被害というのは、主にあぜの被害というか、あぜの中の虫をつついたり、いろいろ植物をつついたりする関係で、大きな群れが行くと、あぜが壊れてしまう。そういったことも危惧しておりますので、そういったことも環境省との協議の中でしているところであります。
それと、今おっしゃったマスコミ報道等による風評被害ということですけれども、それについても、今回のラムサール条約登録をすることによって、先ほど言いましたように、鳥インフルエンザの防疫体制の強化にもつながるものだというふうに認識をしております。以前、初めてツルに発生をした年がありましたけれども、そのときも消毒等を徹底したわけですけれども、その後もそのような状況の中でツル観光を続けていただいております。そういったことで入域規制をしながら、そこで防疫体制をしっかりしながらツルを見ていただくということがその鳥インフルエンザへの防疫にもなりますし、また観光客にも安心感を与えられるというふうに思っております。そういったラムサールの登録後の見せ方によって、マスコミの皆様や旅行業者の皆様に風評被害が発生しないような取り扱いになってくださるように、常日ごろから防疫体制を徹底しているんだということをPRしていければというふうに考えております。
○9番(鶴田均議員) ぜひともマスコミのほうにはそういった市長の気持ちを伝えていただきたいと思います。
次に、農地の関係なんですが、農地中間管理事業については、土地改良区、先ほど市長がいろいろ説明されましたけども、8カ所、今されていると聞きました。やはりまとめ役というのがいなければなりません。8カ所は、簡単にどういうところが、今、農地管理機構をしているのでしょうか、わかれば教えてほしいと思います。
○椎木伸一市長 農地集積の8カ所、東干拓地域を初めということなんですけれども、この具体的な地域については、農林水産統括監のほうから答弁をさせます。
○東畠賢一農林水産統括監 平成27年度が6カ所ございます。水田が東干拓でございます。あと5カ所は果樹でございます。前田、櫓木、関外、平松、上ノ原。平成27年度が6カ所、平成28年度が水田で西干拓、それから平成30年度が水田で江内西部、現在、令和2年度につきましては野田の屋地地区を現在事業を行っているところでございます。
○9番(鶴田均議員) ありがとうございました。やはり水田だけではなくて、幅広く今計画されていることがわかりまして、ちょっとほっとしております。やはりさっきも言いましたとおり、山間地は非常に荒れているところがあります。それについては、やはり付加価値があるのを見つけることが大事かなと思っています。いろんな世間話でアーモンドはどうなのかといろいろ話があります。まだまだ樹園地の跡というのは、それに合ったものがあるかもしれません。御承知のとおり、あのあたりはオリーブを進めているとか、まだまだ世間にこれはいいなというのがあると思いますので、それらを検討してもらいたいと思います。
さて、出水市がブランド的に誇れるものは何だろうとよく思うんですが、まず鶏はマルイとか赤鶏などがあります。そのほかに簡単に出水はこれがブランドだよと、あるいは誇れるものだよというものがあったら、市長の考えているのは、これもですよというのがあったら教えていただきたいと思います。
○椎木伸一市長 荒廃した樹園地跡地等への植物等については、今御紹介いただいたもの等もいろいろあります。以前からジャバラでありますとか、あるいは薬草植物等の使用の研究でありますとか取り組んでいるわけでありますけれども。今、ブランドが確立しておりますのは、出水のソラマメとか、あるいは紅甘夏とか、果樹で言えばありますけれども、それとか大将季等もだと思います。そのほかに、最近では、これがブランドになるかどうかはよくわかりませんけれども、地域限定での菓子メーカーの菓子の原料となりますジャガイモでありますとか、相当数耕作面積も広がっているようであります。それは、いずれも広大な水田や、あるいは樹園地、そういったところで作られるものでありますけれども、何とか荒廃した荒れ地で反収が上がるような、高齢者の方にも負担にならないようなものがあれば取り組んでいかなければならないなというふうに思っておりまして、大きな課題だというふうに捉えております。
○9番(鶴田均議員) この誇りあるものとか、ブランドとかいうものにつきましては、やはり今まで、昨日もこの前も説明がありましたが、ふるさと納税で何を出すかというのは非常に生きてくるんじゃないかと思います。このあたりについては、アピール性もまだまだ必要だと思います。いいものはいっぱいありますし、また出水は特に農業というのが基幹産業でありますので、私からすれば、すごく魅力ある地域だと思いますので、あとはどれだけやる気があるかということでございまして、知恵を絞っていくべきだというふうに思っております。
それと、最後ですが、農道についてでございます。それぞれ市長もいろいろと考えて手を打ってこられたというのを私も重々理解しておりますが、私が市管理農道というのは、はっきり言って、これ交付税対象でございますので、国からもお金がくると思います。市道ほどはありませんが、それなりにはきます。市道は、大体キロ当たり、それぞれいろんな計算方法もありますが、五、六年前は1キロ当たり80万円というすごく高いお金がくるような話も聞いています。これは状況によっては変わってきますが。ということは、市管理農道というのは、御承知のとおり、これは管理者は市でございますので、ですから受益者とか地域の人たちもそれなりにしても、やはり連絡道とか、この集落からこの集落というところはなかなかそれぞれの人たちは手をつけないのがありまして、そういった農道についてはもう少し市道と同じような考え方でもっていっていただければ、非常に私は必要だと思っています。ですから、場合によっては、私は市道に認定するということは非常に大事なことだと思います。私は、前調べました。ずっと市管理農道は別個にして調べました。一定要件があります。確かに、市道も農道もあります。市もあります。それを調べたところ、大体9キロぐらいあったという気がします。要するに、80万円の9キロですが、相当のお金になるわけです。確かに、当初は、それは設計測量とかかかります。ですけど、交付税というのは、ずっと続くんですね。やはりそれらも考えて、進めていっていただきたいと思います。市長、もう一つ、そういう市管理農道についての市として何かこう、ちょっとやってほしいと思いますが、その点についてはどうですか。
○椎木伸一市長 農道、市道の管理については、皆様よく実態は御存じのとおり、高齢化の進行等によりまして、なかなか管理が行き届かない部分が多いということです。そういったこともありましたので、私就任してからでしたけれども、以前にも鶴田均議員からこのような質問をいただきまして、そのとき概略だけ答えさせていただきましたけれども、先ほど御紹介いたしました「みんなで守るふるさと農道管理事業」ということでいろんな報奨金の金額をアップしまして、自治会あるいは受け持ってくださる業者、NPO法人等が実施できるように制度を改めたところでありますけれども、おっしゃるように、この市道への認定ということも考えられます。いろいろその地域、地域の実情に応じて、今後もどういった方法が市民の皆様のためになるのか、あるいは持続可能な道路管理になるのか、そういった観点で今後も検討しながら対応していきたいと思っておりますけれども、なかなか市の作業員のマンパワーにも予算にも限りがありますけれども、みんなで守るという趣旨で今の事業をまたいろんな方面から検討しながら、どのような形での管理がいいのか、今後も大きな課題として検討していきたいというふうに思います。
○9番(鶴田均議員) 魅力ある農業を目指すためには、やはり利便性がいいところでないとなかなか人はつくろうとしません。そういった意味でも、基幹産業、出水の農業というのをさらに生かしていくためには、総合的に農道はどうあるべきか。さっき農地中間管理機構も含めた中で、魅力あるものにして、その中で地域以外のほかのところの人たちでも、Uターン、Iターン、Jターンかわかりませんが、それだったら農業に魅力あるよというのをつくっていけば最高であると思いますので、こういう点については総合的にまた役所のほうでも十分勉強していただき、出水市の農業未来をしっかりしてほしいと思います。
以上で、私の質問を終わります。
○議長(杉本尚喜議員) 次に、北御門伸彦議員の質問を許します。
○5番(北御門伸彦議員) 質問に入ります前にタブレット持ち込みの許可を議長にいただきました。先日10日に議会会議規則の一部改正により持ち込めるようになったわけですが、質問原稿として利用しようと考えたのが私が最初になったので、改めて申し上げたところです。私は、この議会では平均年齢ぐらいのポジションになります。決して若くはありません。パソコンについてのスキルも高くありません。しかし、「よかぶって」と言われるかもしれませんが、せっかく議会規則まで改正したのですから、活用方法を探っていかねばならないと思い、紙ベースより読みにくいことも覚悟しながらチャレンジしてみることにしました。済みません、ページを違うところを開いていました。ここに書いておりましたが、操作を誤るかもしれませんので、リスク対応としてプリント原稿を準備しました。
昨年AI活用について質問させていただきましたが、コロナの影響でAI活用が早まる分野も現れつつあります。小・中学生が1人1台のタブレットを持ち、学習し、この世の中も大きく変わる転機を迎えていると思います。今後、その社会変化を感じ取りながら質問をしてまいりたいと思います。当局も私の質問が時代遅れと思ったときは、遠慮せずに御指摘ください。質問のヒアリングのときにも勉強になることがあります。さらに議論を深めていきたいと希望しております。
さて、先日大きな脅威となった台風10号はスーパー台風とも言われ、地球温暖化の影響で海水温度が高いため、強い勢力を維持したまま接近したものでした。特に7月の豪雨で大きな被害を受け、さらに台風被害をこうむった人吉市など、近隣の市町村の皆様にお見舞い申し上げます。また、驚いたのは、6日の午後1時前で準備された市内27カ所の避難所の中で満員になっているところが3分の1強の10カ所あったことです。聞いた話ですが、やっと3カ所目で避難所に入れた方もいたそうです。私の近隣にある出水小学校は定員オーバーとなりましたが、そこへ早めに初めての避難をした近所の独り暮らしの方は、心配もなく、大変快適だったと言われていました。また次は迷うことなく避難所に避難すると言われました。避難所など災害に対応された全ての職員の皆様、大変お疲れさまでした。私は、市民の命を守る観点で災害対策については一番力を入れなければならないと思っております。今期最初の議会から何度も災害対応について質問をさせていただきました。今回は、後ほど災害に強いまちづくりの観点で質問をさせていただきます。また、今議会でも災害に関して3名以上の議員が、また5名以上の議員がコロナに関連した質問をされております。危機管理については、想定外をなくすため、知恵を絞ってまいりましょう。
次に、コロナ危機では、鹿児島県内で出水保健所管内だけが感染者が出ていないと聞いていますが、前回の議会質問で偏見や差別がないように願って発言しました。防災無線など、しっかり広報していただいたのは大変よかったと思います。ここで感染者が最後まで出なかった岩手県について記載した新聞記事に目がとまりましたので、少し紹介させていただきます。私は、独自にPCR検査ができるようにと提案を前の議会で申し上げました。検査体制を今から考え、施設整備を図る予算については誰も異を唱えないのではないかと思いますので、積極的に対応をお願いいたします。今回病院事業会計の補正予算で全自動PCR検査装置導入が提案されていますので、ソフト面も含めて、よろしく対応をお願いしたいと思います。広報いずみ9月号には、「新型コロナウイルス感染症対策市民講座」の案内もありました。市民に正しく理解いただくための大事な事業だと思います。
前置きが少し長くなっていますが、もう1点触れておきたいことがあります。私たちが絶対忘れてはならないことです。災害の記憶もそうですが、平和に関する記憶です。先月、終戦から75周年を迎えました。コロナの関係でさまざまな追悼行事などに影響があったのは残念ですが、AIの活用で戦前から戦後の記録写真がカラーで再現されて、リアルによみがえってきています。戦後生まれが8割を超え、戦争が風化していく現代にあって、後世にしっかり伝えていかねばと思うところで、今回、吉元議員が関係する質問をされましたが、出水市は特攻基地があった歴史を踏まえ、平和都市宣言を行っています。もっと積極的にできることがあるのではないかと、私も機会があれば、「平和」を改めて議論の場に上げたいと考えています。
今回の質問は、都市計画という大きなテーマを選びました。多くの提案をできるまでいきたかったのですが、残念ながら踏み込みが弱くなってしまい、申しわけないと思うところです。しばらくお付き合いをお願いいたします。質問のポイントとして、大きく4つの視点、10の個別の観点について上げております。いずれも平成25年3月につくられた都市計画マスタープランに記載されている観点です。
まず、私が一番大事なことと考えます災害に強い都市づくりの観点として、マスタープラン、88ページに記載されている「都市防災の方針」の中で、拠点施設、つまりは市役所について現時点で配慮されている防災機能、また今後付加していかねばならない機能などについて、くらし安心課の主管になるかと思いますが、お尋ねいたします。
次に、内水対策について、下水道課、道路河川課が主管となるかと思いますが、お尋ねします。マスタープランには、「内水対策として、(ないすい、内の水ですね)低地における雨水ポンプの設置を検討するとともに、雨水排水路の整備が出水地区で3割、高尾野地区で2割弱と遅れているため、緊急性の高い箇所から順次、整備を推進します。」と記載されています。現段階の整備状況についてお尋ねいたします。
災害に強いまちづくりの3番目、災害時の避難ルートについてお尋ねします。都市計画課、道路河川課の管理する道路だけでなく、国道、県道などの複雑なネットワークであり、災害種別に応じたシミュレーションが必要かと思います。マスタープランには、「避難場所及び避難経路の再検討」と書かれています。複合災害となると、もっと大変なシミュレーション(想定)が必要と思いますが、随時見直していく観点に関してお尋ねいたします。
次に、子供や高齢者に優しいまちづくりの視点で2項目についてお尋ねします。
高齢者は、交通弱者の比率が高いところです。病院や買い物に行く足として自家用車がなければ、なかなか車を手放せないのが田舎です。なかには電動カーを運転して、近場のお店に行かれるお年寄りを見ます。しかし、出水はそういった歩道の需要に対する整備は十分できていないと常日ごろから感じております。まずは車優先で、お年寄りの行動範囲など十分把握できていないものと思います。今後、さらに高齢化が進むと交通手段もさらに変化するかとは思いますが、子供やお年寄りには歩道整備は大切なことと思います。歩道に特化した計画など、なかなかないのかもしれませんが、安心・安全で住みやすいまちに必要な視点だと思います。お考えをお尋ねいたします。
次に、児童・生徒の通学路についてお尋ねします。椎木市長になられてからタイミングも重なったのかもしれませんが、小学校近くの道路の白線や横断歩道のラインの引き直しなど、子供の安全につながる改善が見られます。商業高校の校門近くの道路も一部拡幅が進み、生徒の安全が図られてきた実感があります。また、通学道路については、ハードだけでなく、地域の見守りやサポートなど、ソフト面が大事かと思います。子供たちの安全を図るだけでなく、加害者を生まないための工夫も必要かと思います。現時点で通学道路に関してハードとソフト両面でどのような指針をお持ちか、お尋ねいたします。
3番目の観点として、都市の顔づくりについて、3つの視点で質問させていただきます。
駅前の顔づくりについては、過去に質問をさせていただきました。主に国体開催前で新幹線駅前の東口についてと周辺の遊休市有地の活用、市の土地ですね、市有地の活用について申し上げたところですが、その後、西口について従来からの駅前の整備に熱い思いを持っている方からもお話をいただき、再度質問項目としました。やはり駅前というのは、都市のイメージを決める都市の顔というべき存在だと思っています。マスタープランの107ページには、「駅前広場、本町商店街、川端通り及び出水麓武家屋敷群内の通りなどにおいて、フリーマーケットやイベント等の開催により、にぎわいの形成や交流の促進を図ります。」と構想が作成されています。当局に確認しましたが、駅前だけの都市計画の青写真はないとのことでした。次世代に残す駅前の顔については、まず最初に取りかかるべきではないかと思います。個人の私有財産について、用途以外の整備計画をつくるのは難しさがありますが、後世に残す社会基盤として恥ずかしくないような都市の顔づくりの目安になる構想をつくるべきと考えます。現時点で駅周辺について検討されていることについてお答えください。
次に、コロナ禍の中で、商店街は、昼夜問わず、人通りが少なくなった感があります。特に夜のまちを含み、飲食業の方は大変な状況にあると聞いています。コロナにより生活様式が変わっていく新しい時代に対応した商店街のあり方が検討されなければならないと感じます。新観光戦略組織も設立予定であると議会初日に関連議案の提案があり、詳細な一般質問もありましたが、飲食業組合、旅館業組合など、関係団体の知恵を集めて、新たな取り組みを進めなければならないと思います。現段階で商店街の活性化の方向性についての糸口をお尋ねします。私は、都市計画マスタープランの中で実現が進んだ分野が都市計画の用途見直しと都市計画道路の見直しだったと思います。特に麓の用途については、伝統的建造物群保存地区にあって、思い切った対応ができたと評価します。今後も市が主導して必要な施設を適正配置すべきだと考えます。しかし、民間の経済活動は観光を中心に冷え込んでおり、新たな投資を見込める可能性は低く、新時代への対応に知恵を絞らなければならないと思います。市が現時点で考えている方針等についてお尋ねいたします。
次に、麓の景観に関する質問です。まず、昨年、高尾野、今年前半から西出水地区で発生しているキオビエダシャクによるイヌマキの被害について、麓地区にも見られるようになってきていて、地元自治会長へ8月末までの調査依頼があったことは承知しております。私の地元の山崎自治会でも数軒のお宅で発見されています。麓には生け垣だけでなく、庭園樹にイヌマキが多く植えられており、景観の大きな構成要素となっています。西出水地区は、業者による発生箇所の一斉薬剤散布がなされたことは聞いておりますが、麓地区への対応についてお伺いいたします。また、出水小学校近くの野間口坂で小学生が大けがをする事故があったことは承知しております。その対応としての注意看板がすぐ設置され、その後、小学校前の仮屋馬場の2カ所の交差点に赤い四角の標示がされていました。児童の安全には必要な安全標示だと理解しますが、あまりにも景観にそぐわない印象があります。十分検討されたとは思いますが、判断の経緯をお尋ねします。
4つ目です。潤いのあるまちづくりを考えるときに、公園は大きな要素があると思います。過去に米ノ津地区及び東出水地区に運動公園、防災公園など、多目的な公園設置の提案型の質問をしております。今回は具体的な質問ではありませんが、地域ごとの公園整備のあり方についてお尋ねいたします。
今年3月には3つの会社が紫尾山系に計画している風力発電施設について懸念されていることを指摘しながら、市の対応を確認する質問をいたしました。その後、私が区別しやすいように呼んでいますが、矢筈山系に2つの会社が合わせて49基風車を設置するという計画が公表されました。水俣市では、以前、市民運動で進出をとめた経緯があり、今回もまた議員、行政を巻き込み、反対の運動が展開されていると聞いています。また、阿久根市の沖合からいちき串木野市の海上まで大規模な洋上風力発電計画があるとのことで、各地で市民が計画の詳細を知ろうとして運動を展開し、連携を取りつつあります。出水でも風車が人家や学校に近いところもあり、上場を中心に計画の影響を心配する声が高まっています。懸念される観点は、前の議会で申し上げましたので、今回お尋ねしたいのは1点です。施設の計画を詳しく知り、それからの影響を想定することは住民の一番の心配点であります。しかし、縦覧に供した資料から詳細は把握できません。住民は不安を抱えながら過ごしています。市民に寄り添う姿勢は、何ができるのでしょうか。市が業者との間に入って、住民の不安を和らげることはできないものでしょうか、お尋ねします。
これで、壇上からの質問を終わります。
○議長(杉本尚喜議員) ここで暫時休憩いたします。再開を11時20分といたします。
午前11時03分 休 憩
午前11時20分 再 開
○議長(杉本尚喜議員) 再開いたします。休憩前に続き、北御門議員の質問を続行し、当局の答弁を求めます。
○椎木伸一市長 北御門伸彦議員の御質問にお答えします。
まず、災害時拠点施設としての本庁舎の機能、また新型コロナウイルス感染症対応を踏まえた今後の整備内容についてですが、本庁舎は、免震構造であり、非常用電源設備を72時間稼動可能な燃料を備蓄しているほか、災害活動に必要な受水槽容量の確保、災害備品の備蓄倉庫など、インフラが途絶した際に、災害拠点機能を長時間継続できるよう備えています。このようなことから、現時点では災害時拠点施設として機能を満たしていると考えております。
次に、避難経路の再検討についてお答えします。出水市地域防災計画では、避難経路としてではなく、避難路として記載しております。基本的な考え方として、幅員12メートル以上の主要な道路等を指定しており、通行どめ等の道路交通情報を防災行政無線等を通じての周知、あるいは市職員等の誘導を行うことで市民の安全な避難に向けて取り組むこととしております。あらかじめ避難経路を指定することは、かえって危険な場合も想定されますので、地域の皆様が安全に通行できる最適な避難ルートを自ら選定できるよう、防災訓練や出前講座等の機会を通じて情報提供をしていきます。このようなことから、地域防災計画に記載されている避難路について変更する予定はありません。
次に、内水対策についてお答えします。本市の雨水排水路整備につきましては、浸水被害のあった箇所から順次整備を行っております。現在、下水道事業での浸水対策は、浸水被害の発生が事業採択要件となっているため、事後保全的な整備が前提となっています。都市計画マスタープランにおいて、雨水排水路の整備が出水地区で3割、高尾野地区で2割弱と記載されていますが、下水道事業によって内水による浸水解消が図られた区域のみを整備済みとしていることから、このような数値となっております。今後の取り組みとしましては、異常気象による豪雨等が多発していますので、予防保全的な整備ができないか県とも協議しながら事業を推進していきたいと考えています。
次に、高齢者や子供たちに優しいまちづくりとしての通学路、歩道整備についてお答えします。通学路は教育委員会が所管する通学路安全推進会議で検討された改善計画をもとに整備しており、今後も関係機関と連携しながら進めていきます。なお、教育委員会の取り組みについては、後ほど教育長から答弁させていただきます。歩道整備については、通学路安全推進会議等で検討された路線や出水市道路総合整備計画に基づいた路線の整備を計画的に進めています。今後も子供や高齢者等が安心して通行できるように、道路形状、車や歩行者の通行量、交通事情の変化等を考慮して、歩道整備に取り組んでいきます。
次に、都市の顔づくりに係る駅前の整備についてお答えします。出水駅周辺施設は、九州新幹線が開業した平成15年度までにまちづくり総合支援事業で整備を完了していますが、整備から15年以上が経過し、施設が老朽化してきています。そのため、今年度から東西自由通路の高圧受配電設備の更新や駐車場の管制設備の更新等を実施することとしています。また、今年度予定されていた、かごしま国体にあわせ、本市の玄関口にふさわしい景観整備として、駅の西口シェルターや東西自由通路の塗装、県道出水停車場線の駅前にある植栽マスにイヌマキの植栽などを行っています。今後、駅前を新たに整備する計画はありませんが、本市を訪れる観光客等を気持ちよくおもてなしできるような空間を提供するため、次の商店街の活性化で答弁いたしますリノベーション事業等の事業を展開しながら、引き続き駅周辺施設の適切な維持管理を行ってまいります。
次に、商店街の活性化についてお答えします。市では、商店街の活性化の取り組みとして、新規創業者が市内建築業者等を利用して店舗改修をする場合の改修助成や空き店舗等を活用した場合の家賃補助事業、回遊することに楽しさを感じられる商業空間を創出するために、魅力ある商店空間創出マネージャーの支援事業などを行っています。さらに、今年度は、出水駅から本町商店街までのエリア内の遊休不動産を活用したエリア再生のためのビジネスを創り出す人材育成を行うリノベーションスクールの開催を進めているところです。出水駅から本町商店街を経由して、出水麓地区までのエリアに魅力ある店舗等をふやすことで人が回遊する商店街エリアの創出を図りたいと考えています。
次に、麓武家屋敷群についてお答えします。現在、出水麓地区の武家屋敷を初めとする歴史的資源の活用を促進し、同地区の観光まちづくりを推進するため、出水麓地区歴史的建造物活用エリア基本計画を策定中です。また、本年8月の都市計画用途地域の見直しにより、出水麓地区で小規模な宿泊業や店舗等が開業できることとなったため、「伝統的な町なみの保存」「住みやすい住宅地」「観光地としての魅力の向上」の3点をこの基本計画の出水麓グランドデザインとしてバランスの取れたまちづくりの実現を目指します。なお、今後は、宿泊業や飲食業などの民間事業者の新規参入を促し、まずは、現在、市が所有する宮路邸等の活用について検討してまいります。
次に、潤いのある都市づくりについてお答えします。
まず、イヌマキの害虫であるキオビエダシャクの防除対策についてですが、現在発生が多い地域で市からの業務委託により一斉防除を実施しています。今後も引き続き市民の皆様に薬剤散布をお願いするとともに、発生が多い箇所の一斉防除を実施していきます。
次に、出水小学校前の交差点に赤色の交差点標示を設置した経緯ですが、本年6月に重大な交通事故があり、児童の登下校で通行量が多い場所であることから、出水警察署等の関係機関と協議を行い、緊急に整備したところです。また、東出水小学校から麓地区に通じる市道麓井上線と中央図書館の前を通る市道広瀬橋山崎線との交差点ですが、過去に地元自治会から交通安全対策の要望があり、現地確認を行いましたが、既に一時停止の道路交通法上の規制がされていることから、設置に至っていないところです。この交差点標示やミラー等の設置要望については、自治会連合会や地元住民から寄せられていますが、設置に当たっては出水警察署の意見を伺いながら、より危険性の高い箇所から設置しています。なお、今回設置した交差点注意の赤枠標示については、特に設置基準はありません。
次に、出水駅東口緑地公園西側市有地については、令和元年5月にグラウンドゴルフ場としての整備の陳情がありましたが、令和元年第2回定例会で答弁したとおり、道路が袋小路となっているため、防犯上の問題や、鉄道に近接しているので、利用制限があるなど、一般的な公園として整備するには課題があると考えられます。なお、出水駅東口緑地公園の芝生広場でグラウンドゴルフをすることが可能であることから、健康づくりや休息、散策、憩いの場として有効に利用していただきたいと考えています。もともと当該市有地は九州新幹線の整備に伴う駅周辺整備の際に駐車場用地として購入した経緯もあることから、駅や公園利用者の駐車場として整備できないか、現在検討しているところです。
次に、矢筈山系における風力発電施設計画についてお答えします。現在、矢筈山系においては2社の計画があり、2社とも環境影響評価法の計画段階環境配慮書の縦覧を経た段階です。多くの住民の方が縦覧に来られ、意見を出されていたようですが、それらの意見及び県が取りまとめた意見を考慮した環境影響評価方法書が事業所によって作成されることになります。今後、この方法書の手続に入れば、事業者が環境影響評価法に基づき縦覧及び説明会を実施するため、市が主体となって説明会を開催する必要はないと考えております。
○溝口省三教育長 北御門伸彦議員の御質問にお答えをいたします。
通学路の安全確保についてですが、教育委員会では、国道事務所、県北薩地域振興局、出水警察署、道路河川課、くらし安心課と合同で毎年6月と11月に実際に現場に行って、通学路合同点検を行っております。その結果をもとに、PTA連合会、出水地区交通安全協会、自治会連合会等にも加わっていただき、通学路安全推進会議を開催して、改善策を検討し、計画的に対応しております。昨年度は、8つの小学校区の検討を行い、グリーンベルトの設置、国道3号のラバーポールの設置、横断歩道の引き直しなどの整備が行われました。
次に、各学校の取り組みについてお答えをいたします。各学校では、教職員が定期的に通学路を点検し、危険が予想される箇所を確実に把握するようにしております。また、長期休業中には、PTAとの通学路合同点検も行っております。学習活動としては、危険箇所等を掲載したキッズセーフティマップを活用して、安全指導を行うとともに、出水警察署交通課による交通安全教室を実施するなど、児童・生徒に危険予知能力を養うための取り組みを行っております。さらに、自転車や原動機付自転車による事故が減らないことを受けて、現在行われている交通安全教室の充実を図り、実施回数をふやすなど、年間を通じた継続的な指導を行ってまいります。今後も関係機関と連携して通学路の安全確保に努めるとともに、地域人材を活用して通学路の交通安全教育の充実を図ってまいりたいと思っております。
○議長(杉本尚喜議員) ここで申し上げます。北御門議員より書画カメラの使用について申し出がございました。よって、これを許可してあります。
○5番(北御門伸彦議員) まず最初に、おわび申し上げます。タブレットを初めて使って、どうかなという経験をしたかったんですが、表示が1問目の質問じゃなくて、2問目を出してまして、慌てて、済みません、ペーパーに頼りました。リスク管理という意味では、ペーパーを準備していたのは正解だったなというふうに思います。
2問目は、質問の順番を変えまして、まず風力発電のことから質問をさせていただきたいと思います。今の答弁の中で市が主体となって説明会をすることはないというふうに答弁いただいたかと思うんですけれども、話はちょっと紫尾山系のほうの計画になるんですが、3社の事業者の中で1社は市民運動されている方々の要請に応じて説明会をしていいという返答をいただき、コロナの関係で残念ながらいまだ実現できてないんですけれども、住民の不安に寄り添って説明をしてもいいという業者はいらっしゃるわけです。そういうことで、そういう説明会があれば、詳しい内容もわかり、場合によってはこの不安は取り除かれるということもあろうかと思うんですけれども、いかんせんその地域の住民の方がそこまでするというのは本当に大変なエネルギーがかかります。本日も、この傍聴に地元の方、それから市外からもちょうど来ていただいているんですけれども、その住民の不安に寄り添っていただくということは、いま一度、市として方法はないのか、お尋ねしたいと思います。
○椎木伸一市長 この発電所に係る環境影響評価の手続については、そういった環境影響評価法に基づきます、いろんな手続が規定されております。これは十分皆様も御存じのことと思います。その手続フローによりますと、この説明会の開催についても2回開催の機会がありますし、一般の方からの意見の提出の機会も3回、それから私ども地方自治体に県から照会があり、意見を申し上げる機会も3回設けられておりますので、前の橋口住眞議員から御質問があったときも答弁したかと思いますけれども、そういった法律の中で私どもは意見書の提出を求められた場合に、それぞれ具体に検討しながら、関係各課の意見等も取りまとめ、実情を見ながら対応していきたいと思っております。自然の破壊とか、あるいは災害の発生のおそれ、あるいは健康被害、そういったものが十分予想されるものについては厳しい意見を出していきたいというふうに考えております。
○5番(北御門伸彦議員) 今回の矢筈山系に係る風力発電施設計画については、人家や学校に近いという懸念があります。先ほども申し上げましたけれども、住民自らがその情報を手に入れて、判断に足るものを得るというのは、非常に難しさがあろうかと思います。先ほど紹介した紫尾山系のある業者は、質問書を市民運動をされている方々から出されたら、それに丁寧に答えてくれています。ある面、業者によってその差はあるというのは聞いております。また、そのお隣、水俣市は行政のほうもその辺寄り添って対応しているという話を、詳細は語りませんけれども、聞いております。ぜひ市も住民の不安を少しでも和らげるためにできることがないか模索していただきたいと思います。
時間が残り8分となりました。ちょっと急いでほかの質問をさせていただきます。
まず、防災拠点である市役所の庁舎に関してですが、これはヒアリングで申し上げておりますので調べておられると思いますが、書画カメラ1をお願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)これは、ある市民の方から以前いただいた資料だったんですけれども、「週刊金曜日」の昨年の9月20日号の記事です。新しくオープンする新庁舎の多くで新しく消防計画がつくられていないという指摘をされている記事ですが、次のページをお願いします。非常に不名誉なことなんですが、ちょっとアップしていただきますと、遅延のトップに調査時点で出水市が1,025日遅れで一番上に紹介されています。これどこかで指摘は恐らくあったと思うんですけど、その後この件について対応をどうされたかを確認させてください。
○椎木伸一市長 新庁舎建設に伴う消防計画の御指摘ですけれども、内容については、政策経営部長のほうから答弁をさせます。
○冨田忍政策経営部長 本庁舎の消防計画について申し上げます。
消防法第8条1項に基づく市役所本庁舎の防火管理に係る消防計画につきましては、昨年8月に策定をいたしまして、火災発生の未然防止、また万一火災が発生した場合に被害を最小限にするよう努めているところです。昨年8月に策定をしました後、11月に防火訓練も実施したところでございます。
○5番(北御門伸彦議員) ちょっと不名誉なことで週刊誌に載ったわけですが、火災対策について主に定められているかと思いますが、ぜひ訓練等も繰り返し行って、庁舎の安全を守っていただきたいというふうに思います。
次に、内水対策についてですが、都市計画マスタープランの住民アンケートで関心が高く、これからも内水対策についてはしっかりやらないと災害が発生しやすい観点だと思います。平成18年の豪雨では、市内で多くの橋が橋桁近くまで水が来て、渡るのが非常に怖い状態になっていった記憶があります。唯一、川より高いところにかかっている比較的新しい橋なんですが、広域農道の一本松大橋ですね、ここが米之津川を挟んで安全に渡れるという思いがした橋でした。しかし、この橋も鍋野川のほうに行きますと、道路の接続部分が低くて、将来的には冠水も想定しなければならないと思います。そうなると、洪水が発生すると、市が米之津川で左右に分断されるということも想定に入れないといけないというふうに思いますし、今後どの橋が安全に渡れるだろうかということを考えると、南九州西回り自動車道の米之津川にかかる橋が将来的にはそれを補完してくれるだろうなというふうに思います。残念ながらこの橋についても、コロナの関係で財源等、事業費がしっかりつくのか心配されるわけですが、現在架橋が遅れております。その橋がかかるまで洪水が起こらないことを祈るしかありません。また、高尾野川も、この間、御手洗ダムの放水の関係で非常に危ないところが出たと。野田川も、しかりだと思います。出水市はそういう川で交通が遮断されるということを想定して、さまざまなシミュレーションをお願いしたいと思います。事前に決めておくというのはなかなか難しいという答弁でしたけれども、ここがだめだったときはどうするかというのは、ぜひ訓練としてやっていただきたいと思います。また、災害は洪水だけでなく、地震で場合によっては橋が落ちる可能性があると思います。市内の橋は大半がかなり古いというのは認識しております。また、出水でもありましたけれども、大風で、暴風で電柱が倒れて、道路が通れなくなった例もあります。千葉でも大変な災害を受けましたけれども、そういったことも想定して、かねがね職員の方々のスキルを磨いていただくようお願いするしかございません。また、関係機関との調整というのも非常に大事かと思います。避難経路など、今後どのように見直していくかというのを臨機応変に対応する視点をちょっと確認させてください。
○椎木伸一市長 橋の問題とか、るる御指摘をいただきました。先ほど答弁しましたように、出水市では、具体的な避難経路というのは記載しておりませんで、幅員が12メートル以上の比較的大きな道路を避難路として記載しております。御指摘のとおり、災害時においてはどのようなことが発生するかわからない状況であります。私ども職員も、かねてからそういったいろんな危険の度合いとか、今の置かれている状況等を把握しながら、いざというときに市民の皆さんを安全な経路で誘導できるようにしたいと思いますけれども、また今、自助、共助ということも強く叫ばれている時代です。かねてからの訓練や、あるいは出前講座等を活用し、市民の皆様にもそういった避難ルートについてはみずからの判断をできるような対応もお願いしながらの避難路の維持に努めていきたいというふうに考えております。
○5番(北御門伸彦議員) 災害が発生した場合、孤立地区が発生するという可能性もあり、現に過去、集落に通じる道路が水が出たために行けなかったという事例もちょっと承知しています。そういう意味でしっかりと確認をお願いしたいと思うんですが、ちょっと時間が思った以上にかかってしまって、残り少なくなりました。
書画カメラ3をお願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)これは歩道の関係なんですけれども、先ほど言いましたように、歩道の整備計画についてはあまりないかなと思っていたら、実は中小都市でもこういうのをつくっています。松江市の例なんですけれども、第5次の計画になっています。市民の安心・安全のために、歩道というのもいま一度注視していただきたい。ましてや、先ほどちょっと休憩中にある議員から言われましたけれども、身内の方が、あるところ、歩道で転んで骨折のけがをされた。非常に荒れている歩道だったという話ですので、いま一度歩道については見直しをしていただきたいというふうに思います。これは、要望だけしておきたいと思います。また、その交通安全施設の中で麓の東出水小学校から来たところの交差点の話、出ましたが、小学校のところをしていただいたからには、ここは基準がないと言われましたので、ぜひ赤い線を、こちらのほうをむしろ先に入れていただきたかったなというところもあります。事故が起きてからの対応も大事なんですけれども、事故が起きる前の対応もぜひお願いしたいと、こちらも要望させていただきたいと思います。
残り2分になりましたが、まとめたいと思います。西回り自動車道路の出水インター付近は、これから農業振興地域除外が進む関係で大型商業施設等、恐らくたくさん立地してくるんじゃないかなというふうに予想がつきます。出水市にとって今までにない都市化が進む可能性になるというふうに確信します。都市計画マスタープランは、2032年を目標とした20年にも及ぶ長いスパンの壮大な計画です。読み解きますと、本当にすばらしい未来予想図を目標値などを設定しながら作成されております。間もなく計画期間の折り返しが近づいています。10年が近づいているわけなんですけども、高速交通網が完成に近づいている今だからこそ、改めて未来の都市づくりを考えてみてはどうかというふうに思います。
ちょっと誤ってしまいましたが、ヒアリングで十分うまく言えてなかったところで多少の答弁ずれを発生させてしまったことをおわび申し上げ、私の質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(杉本尚喜議員) 次に、橋口住眞議員の質問を許します。
○2番(橋口住眞議員) こんにちは。9月議会の一般質問の最後となりました。どうぞよろしくお願いをいたします。
皆様は御存じですか。国内において保健所が1991年に852カ所あったものが、2019年に472カ所に削減され、ほぼ半減していることを。保健所の職員数は約6,600人も削減され、実に保健所の45%、職員の19%が削減されてきたことを。そのような中、保健所関係者は尽力しておられるのであります。感謝の念に堪えません。また、出水市職員も平成18年度から平成29年度までに121人の職員が減少していることを御存じでしょうか。慢性的な人員不足の中、コロナ対策、防災対策をこなしておられます。いつ公共サービスや健康に支障が出てもおかしくない状態であります。平常時の配慮の不足が非常時に露呈したと言えるのではないでしょうか。政治はいかなるときも市民の生活をよくするためのものであるはずです。このことを念頭に置きながら、今回は特に身近な生活の中から大項目2つ、1、コロナ禍における食育について、2、大川内放課後児童クラブが利用しているトイレ改修について、質問をさせていただきます。
まず、大項目1、コロナ禍における食育についてお伺いをいたします。
この大変なコロナ禍の時期にありながら、食育の一般質問と思われた方々もおられるのではないでしょうか。たかが食育、されど食育なのであります。食育とは、食に関する適切な判断力を養い、生涯にわたって健全な食生活を実現することにより、国民の心身の健康の増進と豊かな人間形成に資することを目的とするものです。
8月の南日本新聞の記事によりますと、新型コロナウイルスへの取り組みについて、健康と経済のどちらを優先すべきかという問いに対し、「どちらかといえば」を含め、実に84%の人が経済よりも健康を優先すべきと回答しておられます。健康でありたいという気持ちは、多くの人の願いであります。
ところで、戦後75年、本年8月9日に行われた平和式典において、田上富久長崎市長は、次のように述べておられます。「新型コロナウイルス感染症が自分たちの周囲で広がり始めるまで、私たちがその怖さに気づかなかったように、もし核兵器が使われてしまうまで、人類がその脅威に気づかなかったとしたら、取り返しのつかないことになってしまいます。」と。人は、身近な目に見える危機に対しては強い警戒心を示し、危機管理や対策を講じます。しかし、目に見えない危機に対しては、先送り、あるいはなおざりになりがちだということであります。
食育についても同様のことが言えるのではないでしょうか。食育の政策は、個人の健康のみならず、増え続ける医療費、介護を必要とする人の増加を抑制するという大切な役割を果たすものであり、食育のなおざりは取り返しのつかないことになってしまうと思います。コロナ禍において、特に大切なことは免疫力を向上させるための食育であり、端的に申し上げて、バランスのよい食生活をいかに行動に移し、定着させるかであります。このことは、今後、新型のウイルスが現れたときも、平常のときも、非常のときも効力を発するはずであります。
そこで、食育についてお尋ねをいたします。
1点目は、出水市の食育の取り組みの現状と課題はどのようになっているか、伺います。
2点目は、バランスのよい食生活を送るために、ア、若い世代・子育て世代・高齢者の食育の具体的な取り組みはどのようになっているか、伺います。イ、低所得家庭の食育への具体的な取り組みはどのようになっているか、伺います。
3点目は、関係者が連携を図り、食育・地産地消の推進を図ることを目的としている食育・地産地消推進協議会は、現在どのように機能しているか、伺います。
次に、大項目の2、大川内放課後児童クラブが利用しているトイレ改修についてお伺いをいたします。
人吉市に甚大な被害をもたらした7月の豪雨は、出水市にも多くの被害をもたらしました。状況把握のため、少し地域を巡回させていただきましたが、その折、大川内放課後児童クラブに立ち寄りました。大川内放課後児童クラブの場所は、大川内小学校と隣接している出水市生活改善センターにあります。在中しておられた指導員さんは、豪雨の時の状況を丁寧に話してくださいました。建屋までの道路の陥没、建屋内への浸水、どうなることかという状況でしたが、建物管理の所管課である生涯学習課の皆様が額に汗して迅速に対応され、おかげで児童クラブは休むことなく開くことができたことなどを感謝しながら話されました。その上で、今とても困っているのはトイレなのですと言われました。以前からトイレの流れが悪く、平常時でも何とか流せる程度とのこと。雨が降る日はトイレが流れないので、200メートル離れた大川内小学校のトイレに子供たちは傘を差して行っているとのことでした。生涯学習課に話をいたしますと、平成22年、大川内放課後児童クラブがこの出水市生活改善センターの建屋を使用するに当たり、トイレ改修の話があったようです。そのときは、改修費用が高額であるとの理由から改修に至らなかったということでした。
現在の大川内放課後児童クラブの在籍者数は、令和元年12人であり、平成27年と比べますと倍増しております。加えて、大川内小学校の生徒数も、令和2年34人であり、平成23年と比べますと2.5倍以上増えております。事前に担当課に確認いたしましたところ、来年度も引き続き放課後児童クラブが開設できる空き教室は学校には生じないということでございました。
放課後児童クラブを開設することとトイレが正常に機能することはセットであり、保健衛生上においても非常に大切であります。大川内放課後児童クラブのトイレ改修についてどのようにお考えか、お伺いをいたします。
以上、壇上からの質問を終わります。
○議長(杉本尚喜議員) 橋口議員の質問の途中でありますが、ここで昼食のため、暫時休憩いたします。再開を午後1時といたします。
午前11時59分 休 憩
午後1時00分 再 開
○議長(杉本尚喜議員) 再開いたします。
鶴田悌次郎議員より午後からの会議に遅刻する旨の報告を受けております。
これより橋口住眞議員の質問に対する答弁を求めます。
○椎木伸一市長 橋口住眞議員の御質問にお答えします。
まず、本市の食育の取り組みの現状と課題ですが、本市では、昨年3月に第3次出水市食育・地産地消推進計画を策定し、食育や地産地消の活動に関する各団体を会員として、毎年、出水市食育・地産地消推進協議会を開催しています。この協議会では、食育をめぐる現状と課題や地産地消の推進方針など、会員である団体や機関と情報を共有しながら、それぞれの取り組みを推進しています。具体的には、地元食材を使ったレシピ紹介、郷土料理伝承のための料理教室の開催、子供たちへの食育活動や料理の体験学習などになります。また、課題としては、食育は子供から高齢者まで全ての世代に関係し、関係団体や機関が広範囲にわたることから、一体的な連携が取りづらいことがあげられ、次の活動へとつなげるためのそれぞれの取り組みの検証などが必要ではないかと考えています。
次に、若い世代等がバランスのよい食生活を送るための具体的な取り組みについてですが、同計画では協議会に所属する団体の役割や各団体の職員、関係する対象者などに向けての取り組み方針を定めており、世代別や低所得家庭等については定めていないところです。
次に、食育・地産地消推進協議会は、食育や地産地消への取り組みについて市民の方々への啓発活動を行うとともに、国や県からの情報を関係団体に提供し、共有することで食育推進への一翼を担っています。しかしながら、先ほど申し上げたとおり、各団体間の取り組みの検証など、今後取り組んでいくべき課題もあるかと思いますので、今後も食育の推進が図られるよう努めてまいります。
次に、大川内放課後児童クラブが利用しているトイレの改修についてお答えします。同クラブは地元の実行委員会が出水市生活改善センターを利用して運営していますが、当該施設は昭和45年に竣工し、老朽化が進んでいることから、トイレの使用について御不便をおかけしております。このような状況に鑑み、施設のトイレ改修ではなく、クラブ自体を大川内小学校に移せないか、教育委員会と協議いたしました。その結果、教室の調整をすれば利用が可能であるということでしたので、地元の同クラブを運営しています実行委員会とも協議しながら移転を進めていきます。
○議長(杉本尚喜議員) ここで申し上げます。橋口議員より書画カメラの使用について申し出がありました。よって、これを許可してあります。
○2番(橋口住眞議員) 大変御丁寧な回答をいただきました。
それでは、大項目の1と2を入れ替えまして、大項目の2、大川内児童クラブのトイレ補修について、一問一答方式で先に質問をさせていただきます。
大川内児童クラブ自体を大川内小学校内に移すという大変な御英断に本当に心から感謝を申し上げます。そこで、今後のこともございますので、少し確認をさせてください。長年改善されてこなかったトイレが、今回、市長の御英断によりまして大川内小学校内に移動されるということなんですけれども、今回そのような御英断が可能になられた背景というのは、具体的にはどういうことになるのか、教えてください。
○椎木伸一市長 改善センターについては、2回ほど私も外からではありましたけれども、存じ上げておりました。非常に古いということは認識しておりますし、改めて聞いてみますと、昭和45年に竣工したということでしたので、トイレについても当時のままではないかなというふうに思っておりました。今回、教育長ともお話をさせていただきながら、同じ大川内小学校の敷地内ということで、どこか議員がおっしゃるように、特認制生徒もふえておりますので、どこかもし校舎の中で活用できるものがあれば、教育長にお願いしておりましたところ、早速、教育長のほうで学校のほうと協議をしていただき、それが整いましたので、改修をして続けるという手もありましたけれども、非常に雨の日等も200メートル離れた校舎のほうへ行かれているという御不便な状況もお伺いしましたので、取り急ぎそのような対応を、小学校の理解もいただいて、したところであります。
○2番(橋口住眞議員) 本当に子供たちにとりましたら、この上もない環境改善をしていただいたのではないかと思います。ただ、もう1点、今まで大川内小学校の、確認したところによりますと、空き部屋はないということで、今のお話ですと、いろいろ移動させながらということであろうかと思いますけれども、学校の授業に支障はないのか。それから、大川内小学校、先ほどお話しさせていただきましたように、ふえてきております。聞くところによりますと、特別支援の生徒さんもふえてきているようですけれども、今後そちらとの兼ね合いは大丈夫なのか、確認をさせてください。
○溝口省三教育長 橋口住眞議員からこのことがなされまして、早速、大川内小学校に行って、改善センター等も溝口部長やらと行きまして、見てまいりました。あそこの校長はすぐ動く人で、ちょっと専門的な人がおったら、改善センターがなぜトイレの排水が悪いのかちょっと見てもらいたいと。見て、あれしたところ、恐らくこの管が中が砕けておって、浄化槽からなかなか流れないと。しかし、それを修理するだけでも、かなりの100万円単位以上のお金がかかるということでしたので、早速、大川内小の校長と話をしました。1日目は。そうしたら、子供がふえているけど、住眞議員がおっしゃるように、特別支援の子供が来るかもしれないと。それであっても、現在、校長室の前に図工室というのがある。図工室は普通の教室も広い部屋です。使うのが、大体3時ごろまで使うと。児童クラブは、それ以降になりますので、そこを使ったほうが校長等も非常に見やすいと。それから、そこの指導員の原さんという方も来ていただいて、そこには棚がいっぱいあるわけです。その棚を子供たちはいろいろとカバンを乗せたり、いろいろ活用ができるということで、そして自治会長さんが会長さんでしたので、それからPTA会長も来ていただいて、そこがよいと。それから、隣に視聴覚室があります。今度、GIGAスクールでタブレット端末を入れますので、そこにあるパソコン等を今後はのけて、そしてそこを図書室にしたいと。そうすると、子供たちがもし多くなっても、指導員は2人おるそうですから、図書室でもみることができる。まして、すぐ近くにはトイレもあるということで大変納得をしていただいて、ちょっと御足労をかけるけれども、子供たちが安全に過ごす児童クラブにしていただけないかということで会を開いていただいて、今のところそういう状況で進んでいるところです。
○2番(橋口住眞議員) 関係者の皆様いろいろ本当に心を児童の方に寄せていただいて、改善していただいたのがよく理解できました。本当に感謝でございます。
済みません、もう一つなんですけれども、今コロナ禍でございます。今、教育長から丁寧な説明で、教室、図工室、視聴室ということで説明いただいたのですが、確か放課後児童クラブ運営指針というのがあったかと思うんですけれども、その中で1児童1.65平米、1坪の半分ですね、1人が最低それぐらいは必要だという基準があったと思うんですけれども、その基準に加えて、コロナ禍でありますので、密にならないようにというような指導が厚生労働省のほうからきていると思うんですけれども、そのあたりももちろん今のお話、確認なんですけれども、大丈夫だということで理解してよろしいんでしょうか。
○椎木伸一市長 児童クラブの基準を満たしているのかとの御質問でございますけれども、保健福祉部長のほうから答弁をさせます。
○冨永栄二保健福祉部長 今、議員から出ました平米数ですね、その基準どおりでございます。十分満たしております。また、コロナ禍については、そこあたりの十分また利用者を見ながら対応できるような形で運営していただくような形で考えております。
○2番(橋口住眞議員) 本当に大変な御英断に感謝いたしながら、それでは大項目の1、食育についての質問に移らせていただきます。
私は、議員になりまして2度目の、今から2年前、平成30年9月の一般質問におきまして、食育について質問をさせていただいているところです。その後、先ほど市長答弁でもありました第3次食育・地産地消推進計画がその年度の3月に作成されたところなんですけれども、私それを拝見させていただきまして、非常に猛省いたしました。その計画自体が前進しているとはなかなか言い難い。よくて現状維持かなという計画でございました。現状と課題について、先ほど市長からるるお話をいただいたところなんですけれども、第2次推進計画とほぼ同じ現状と課題の記載でございます。この点について、市長はどのような見解をお持ちなのか、お伺いをいたします。
○椎木伸一市長 橋口住眞議員には、食育に関して一生懸命取り組んでいらっしゃることに心から感謝を申し上げます。
今、御質問の件につきましては、農林水産統括監のほうから答弁をさせます。
○東畠賢一農林水産統括監 平成30年の議会で橋口議員御質問をいただいております。第2と第3の変わりがあまりないという御質問でございますが、県のほうの推進計画をもとに作成をされております。出水市でもそれをもとに作っております関係で大幅に中身を改善していくということではなく、踏襲しながら計画を立てている関係で、あまりかわりばえのないと言われてしまえばそれまでですけれども、計画自体は沿って行っているということで御理解をいただきたいと思います。
○2番(橋口住眞議員) よくわかりました。御検討された上での変更があまりなかったということで理解させていただきました。実は、国のほうは第3次推進計画を出しておりまして、第2次と比べますと大幅に現状と課題と問題点が精査されているところです。もちろん、国と我が鹿児島県出水市は違うことと思うんですけれども、全体的な傾向として、少し差異があるのじゃないかなということも踏まえて質問をさせていただいた次第ですが、検討されてのということなので、安心をいたしたところでございます。
私、そちら2年前の食育の質問の反省を踏まえまして、しっかり皆様に食育の大切さを伝えることができていなかったのではないか、行動に移せる政策を強く求められなかったのではないかという反省も踏まえて、今回は、皆様に少しでも納得していただけるということを主眼に置きまして、少し傾向として違う質問になるかと思いますが、質問をさせていただく形になることを御了解ください。
書画カメラ1をお願いいたします。(議場内ディスプレーへの資料表示)こちらが壇上で話をさせていただきました南日本新聞の記事であります。経済よりも健康84%ということで、済みません、丸いところ、表のところ、こういう感じで「優先」「どちらかというと優先」ということで、これを合わせると84%ということでございます。人は、生きるために食べる、食べなければ生きていけないわけでございます。しかし、今の日本におきましては、ある意味、何を食べても生きていける。ある程度生きていけるわけなんでございますけれども、それではなぜある程度生きていけるのに、私、今回の一般質問のテーマでありますバランスよい食生活というのが必要なのか、市長の認識をお伺いをさせていただければと思います。
○椎木伸一市長 認識といいますか、この「食」という字は、前も言ったかもしれませんけど、人に良いと書いて「食」と読むんだそうですけれども、心身ともに健全に発育、成長していくためには、生まれてからの食べ物の環境というか、そういったものが非常に重要であろうと思っております。今回、コロナ禍の中でもおっしゃっているように、罹患しないための免疫力を高めるためにも、バランスのよい、人の体によい食事が、食べ物が当然必要であろうというふうに認識しておりまして、心身ともに健全に成長していくためには、人にとってはそういったものは非常に重要なことであるというふうに認識しています。
○2番(橋口住眞議員) それでは、書画カメラ2をお願いいたします。(議場内ディスプレーへの資料表示)今、市長が誠実にお答えをくださったことに非常にうれしく思っているところですけれども、バランスのいい食事、バランスのいい食事、わかり切っていることじゃないかということなんですけれども、ここが大変重要なことだと思いますので、自分のことに引き寄せて考えていただけたらと思います。簡単に申し上げますと、私たちの体は、化学反応、食べるものを化学反応させて取り入れているという形になります。そこの一番真ん中のところに、四角の1リットルと三角の1リットル、そして自分は丸の1キロの栄養が欲しいと思って食べ物を食べるとします。そうしたときに、1リットルのものと、三角が0.5しかないときは、私たちの中には必要なものが0.5しかない。これは、少ないものに合わせて化学反応が起きるということ、こういった反応の原則があるわけです。じゃあ、残りの使われなかった0.5はどうなるのか。例えば、私たちの糖質で考えますと、糖質を1リットル、例えば1リットルとったのだけれども、ビタミンB群が0.5しかなかったというときは、エネルギーとして0.5しかできないことになるんですけれども、残りの0.5の糖質は別の化学反応によって脂肪として体の中に蓄えられる。簡単に申し上げますと、あの人そんなに食べてないのに何で太るのかなというのは、糖質としてはそうなんだけれども、ビタミン群が足りてないじゃないかということです。じゃあ、たくさん食べればいいじゃないか。それが右のほうなんですけれども、四角も倍、三角も倍食べたときに、しかしながら、私たちの体は必要な量しかつくらない。1キロのものしかできないわけなんです。じゃあ、残りの四角と三角はまた別の化学反応を起こして、別のものとして体の中に回ってしまう。じゃあ、私たちが化学反応を適正に自分たちの体に入れようとする一つの方法として、バランスのいい食事というのが必要だということなんです。だから、日本食で例えますと、日本食は、主食、主菜、副菜、そうやって食べることによってバランスのいい食事ができる。逆に言いますと、そういった食事形態をしないと、私たちの体に正しい化学反応が起きてきませんよ、細胞が活性化されませんよということなんです。細胞が活性化されない。私が、今回のテーマであります免疫をつかさどるリンパ球、これも細胞でできておりますので、リンパ球が活性化するためには、先ほど来申し上げております、この細胞が活性化される。こういったバランスのいい食事をとることによって、リンパ細胞も活性化される。リンパ細胞が活性化されると、結局免疫力が上がるということのつながりになるわけでございます。どうしてもここは、バランスのいい食事、バランスのいい食事ということで、私たちつい言いがちなんですけれども、こういったものがあるということで引き寄せて考えていただけたら。だから、日本食をきちっとバランスよく食べるということは理にかなったことであるということであります。逆に言いますと、バランスのいい細胞の活性化なくして、免疫の活性化なし。この免疫というのは、自然免疫でございますけれども、今、ワクチンなどが開発されてない限り、獲得免疫は今のところ、例えばインフルエンザでいうと、インフルエンザの注射とか、それはないわけですので、このコロナウイルスについては自然免疫のほうを上げる。それによって、コロナ禍に対して少しでも強い体をつくっていくということになってくるということでございます。書画カメラ、ありがとうございます。
少し脱線いたしましたが、本題に戻させていただきたいと思います。先ほど、食育推進計画、県、その他の計画を見て、精査した上で行っているということでありました。食育推進協議会について、よく検討してというのもわかるんです。確認なんですけれども、食育推進協議会については、私、会議録の資料請求をいたしました。年に1回、3月30日の開催であります。検討をいろいろされて、計画を立てられたということなんですけれども、これで十分に食育の現状、その他課題が浮き彫りになる活発な推進協議会なのかなと率直な感想なんですけれども、食育推進協議会の開催は、繰り返しますが、3月30日1回、そして、議事録を拝見させていただきますと、報告書程度の会でございます。これについて、市長、率直な感想をお聞かせください。
○議長(杉本尚喜議員) 橋口議員、ちょっと確認ですけども、ただいまの質問は、食育協議会に関しての市長の感想をお聞きになっていらっしゃるんですか。その協議会に対してのですか。
○椎木伸一市長 食育推進協議会活動についての感想ということですけれども、ちょっと具体の内容について、私が会にも出席しておりませんでしたので、恐縮ですけれども、農林水産統括監のほうから答弁をさせます。
○東畠賢一農林水産統括監 年1回の開催ということでございます。昨年度が年度末の令和2年3月30日に開催をされております。出席者の方は、先ほどから議員御紹介のとおり、生活研究グループの方であったり、食生活改善推進員の方、それからPTA、各農協、赤鶏関係、それから生活学校、あと県の出水駐在、それから出水市が学校教育課、生涯学習課、いきいき長寿課、こども課、健康増進課、最後に農政課ということで協議会を行っております。なかなか年1回の開催ということで、各団体の方、それから市の活動報告等をして、聞いて、その内容を精査をしていくというような形態をとっているようでございます。農政課とも、質問をいただきまして、いろいろ去年の状況等を調べたんですが、今後については、やはり予算等に反映していくには、3月ではなくて、遅くとも10月、11月ぐらいには会をしながら、全体のバランスをとっていければというふうに協議をしたところでございます。
○2番(橋口住眞議員) 大変前向きな回答、ありがとうございます。ちょっと時間のほうが。
では、次に若者の食育について、移らせていただきます。若者の食育について、市長は、一番どういうところが問題だと考えて、認識しておられるか、お伺いをいたします。
○椎木伸一市長 やはり若者の食事、食生活については、小さいころからの家庭内での食事というものが非常に影響が大きいのではないかというふうに考えておりますし、またそういった中で食事に対する考えをどのように持つかということも非常に重要なことではないかなというふうに思っております。若者については一番の成長期の食事でありますので、先ほど来、橋口議員が御披瀝いただいておりますように、バランスのとれた食事を心がけていただくべきものだというふうに思っております。
○2番(橋口住眞議員) 私は、若者が統計上、20代の方々の中でバランスのいい食事を心がけて、とっているという方が、10項目いろいろな食事について回答のアンケートがあったときに、その10項目の中にバランスのいい食事というのが入ってこないという統計を見させてもらいましたときに、バランスのいい食事はなぜ大切なんだろうかということを若者が納得してないのではないか。先ほど私、ちょっと時間を割いて、簡単に説明をさせていただいたんですが、先ほど来申し上げておりますように、何を食べても生きていけるのに、何でそんなバランスのいい食事、お金もかかるじゃない。こういう納得していないから、そういう考えが出てきてもわかるような気がしますけれども。
書画カメラ7をお願いいたします。(議場内ディスプレーへの資料表示)繰り返しになりますが、若者の食育について、一番の問題は認識の薄さだと思います。自分の健康のみならず、次世代の健康まで左右するということに思いが至っていない。これは、早稲田大学の福岡秀興先生の言葉ですけれども、胎児期の栄養状態が子供の生涯の健康を左右する。これ大変なことなんですよね。その胎児期、生んだときだけじゃなくて、遺伝子の機能についてもそういったのを引き継がれるんじゃないかというのが今言われて、研究されているところだと思うんですけれども、そういうことを若者は知らずに過ごしている。
特に実例を挙げさせていただきますと、書画カメラ8をお願いいたします。(議場内ディスプレーへの資料表示)これは、出生率と、それから低体重児の割合なんですけれども、出生率は減ってきているのに、低体重児が生まれる割合はふえてきているんです。低体重児が生まれる割合がふえてきている。低体重児がなぜ問題なのか。低体重児が生まれる割合は、それが全部だと言いませんけれども、痩せの妊婦さんが低体重児を出産される確率は、普通体重の妊婦さんの1.64倍ということになるわけですけれども、女性の妊婦さんの痩せがかなり影響しているのではないかということです。
書画カメラ9をお願いいたします。(議場内ディスプレーへの資料表示)これは、低体重児で生まれた赤ちゃんが将来にわたって冠動脈疾患に3.63倍、4,000グラム以上の赤ちゃんに比べるとなりやすい。生まれたときからリスクを背負うということなんです。痩せの妊婦さん1.64倍、普通の妊婦さんよりも低体重児を生みやすい。低体重児は、4,000グラム以上よりも3.63倍、冠動脈疾患になりやすい。冠動脈疾患とは、主なものに狭心症とか心筋梗塞とかありますけれども、子供の健康を願わない親はいない。しかしながら、知らないがために、その危険性にさらされる。バランスのいい食事、いかに必要なのか、必要エネルギーが必要なのかということなんですけれども、そのためには、具体的に、市長、どのような政策が必要だとお考えになられますか。
○椎木伸一市長 非常にこの食育の重要性というものを次世代への影響ということで胎児期の話でありますとか、いろいろ詳細な御披瀝をありがとうございます。やはりおっしゃるように、次世代あるいは本人についても長い人生の中でその後の健康への影響とか、そういうはかり知れないものがあるというふうに認識しております。そういった観点から考えますと、政策の中では広い世代に、特に若い世代、あるいは幼児期、子供、小学生、中学生時代も含めて、そういった時代にもこの食育ということは非常に重要な課題であるというふうに思っております。ですから、今おっしゃった低体重児の話等を考えますと、やはりそういった対象年齢の方々にもこういった食育の知識を広く普及していく必要があるのではないかというふうに思います。
○2番(橋口住眞議員) そうですね、具体性のあるもので政策、ぜひ実現させていただきたいと思います。例えば、チラシの活用ですね。こういう危険性がありますよというのを、美容室とかエステとか若い方が行かれるところ、居酒屋さんとかに具体的に置いていただく。そして、教育委員会に協力していただいて、高校3年生に配るとか、あとホームページを活用していただくという方法もあるのではないかと思います。具体的に動いていただくほうがいいのではないかと思います。
書画カメラ10、お願いいたします。(議場内ディスプレーへの資料表示)これは、今回上程されました一般会計補正11号にも出ておりましたが、ナッジというものでございます。人々を強制することなく、望ましい行動に誘導する仕組みということで、書画カメラ11をお願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)例えば、4,000円のディナーを選んでほしいと思ったときには、左側の表示よりも右側の表示のほうが格段に4,000円のディナーがあがる。これは、4,000円買ってくださいとおっしゃったわけではないんです。だけれども、ただこれだけの工夫をしただけで行動が変わる。こういうことを食育にも、感染予防のところで経費計上ありましたけれども、食育の分野でもぜひいろいろな分野で活用していただきたい。
書画カメラ12をお願いいたします。(議場内ディスプレーへの資料表示)これはナッジの例ですけれども、ドアノブにこういう印をつけるだけで、やはり、あっ、菌があるぞというような行動、気をつけないといけないなという行動、ぜひこういう無意識の行動、誘導させる行動をナッジで計上されておりましたので、ぜひ食育のほうにも活用していただきたいと思いますが、市長、いかがでしょうか。
○椎木伸一市長 ナッジについては、おっしゃるとおり、今回の補正予算でもお願いをしている部分もございます。そういった行動哲学といいますか、が現在言われております。強制せずに、自分の判断でそっちのほうに向かわせるというようなことでありますけれども、今後の施策の参考にさせていただきたいと思います。
○2番(橋口住眞議員) 大変時間が押してまいりました。子育て世代、高齢者、低所得者世帯の食育についてもお話しさせていただきたかったのですけれども、具体的にテイクアウトを利用した子育て世代、高齢者世代、栄養を付加させた専門の方の意見を入れたテイクアウトを活用できないかと思うのですが、市長、御意見をお聞きいたします。
○椎木伸一市長 お弁当とか、今、テイクアウトでいろいろコロナ対策等で活用していただいております。やはり食育の一環として、かねてからの外食も含めて、バランスのいい食事というものが非常に重要かと思いますので、今後そういった機会の中でそういったことの重要性も含めて、そういった対応等もできていけばというふうに考えております。
○2番(橋口住眞議員) ますます食育について。
○議長(杉本尚喜議員) 終わりました。
○2番(橋口住眞議員) はい、ありがとうございました。
○議長(杉本尚喜議員) 以上で、質問者全員の質問が終わりました。
〔鶴田悌次郎議員着席〕
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△ 日程第2議案第94号 上程
○議長(杉本尚喜議員) 日程第2、財産の取得議案を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
○椎木伸一市長 ただいま上程されました財産の取得について、提案理由を説明します。
本案は、国が進めるGIGAスクール構想に基づき、児童・生徒1人1台端末を実現し、ICTを活用した学習の充実を図るため、出水市内13小学校、6中学校及び義務教育学校に教育用タブレット等を整備しようとするものであり、地方自治法第96条第1項第8号及び出水市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第3条の規定に基づき、提案するものです。
取得しようとする財産は、タブレット端末1,788台で、小学5・6年生、中学1年生及び教員用として取得し、また学習用教材ソフトウェア一式、端末の利用に必要なヘッドホン、スタイラスペンをそれぞれ端末と同数取得します。取得の相手方は、鹿児島県鹿児島市中央町18番地1、南国殖産株式会社で、取得価格は9,864万5,800円です。
よろしく御審議の上、御協賛賜りますようお願い申し上げます。
○議長(杉本尚喜議員) 以上で、提案説明が終わりました。
これより総括質疑に入りますが、質疑をされるときは簡潔にお願いいたします。細部にわたっては、所管委員会において審査いたしますので、本日は大綱についての質疑をお願いいたします。なお、質疑回数は4回以内といたします。
質疑を許します。
○14番(中嶋敏子議員) 市長の提案に対してですけれども、添付資料で物品売買仮契約書というのをいただいているわけですが、それの執行調書の中でここは1社しか出てないんですけれども、これは、見積もり参加されたところは1社しかなかったということなのか、それとも途中で辞退されたのか、どういう状況だったのか、そこは随契ではないと思うんですが、お聞かせください。
○溝口省三教育長 今の状況については、ちょっと溝口部長のほうに答弁をさせます。
○溝口雄二教育部長 早期の1人1台端末を実現させるために、国が示しました標準仕様書に基づきまして、県を単位とした共同調達が推奨されておりますことから、本市におきましても、鹿児島県が行います共同調達に参加して、契約をしたところでございます。
○7番(吉元勇議員) 今、部長の説明で聞きなれない言葉がありましたので、やっぱり質疑をせざるを得ないんですが。まず、私は、今の指名委員会といいますか、指名のあり方、やっぱり一般競争入札のあり方、こういう時代で市内の経済も疲弊しておりますので、まさしくそういった観点から見たときに、こういうことになったんだなと少し残念であるんですが、今言われた、何て言われましたっけ。共同調達、ちょっとその言葉の説明をいただきたいんですが。
○溝口雄二教育部長 先ほども申し上げましたとおり、一気に国で1人1台のタブレット端末等を購入しなければならないということになります。ですので、それぞれの単位で入札をかけますと、そのタブレットがおくれるというような事案が生じますので、鹿児島県できちんとした台数を確保することを目的としました共同調達に参加したものでございます。
○7番(吉元勇議員) この方法を選んだのか、県からの指導があってこういうふうにしましょうということなのか。ちょっと僕も初めてのことなので、きちんと、価格も大きいですし、先ほど申しました地域経済のことを考えると、出水商業のタブレット購入のことがありましたので、あれは地元の業者が入札した関係もあって、これはそれができなかったというのは、この共同調達でないと、安くてという言い方はおかしいですけど、適当な価格で、それからきちんと必要な数が入る方法はこれしかないということを教育委員会事務局で考えられたのか、それとも県からの指導があって、こういうふうにしましょうということなのか、ちょっと答弁いただけますか。
○溝口雄二教育部長 今年度中に調達できるかどうか不安ではございましたものですから、この県の共同調達に参加させていただいたというところでございます。
○14番(中嶋敏子議員) 私もいろいろわからなくて、今、吉元議員の質疑も一緒の項目もありますけれども。これは最初から全国一斉に購入というか、導入ということになると、こういう事態が発生するんじゃないかというのは指摘をされてきていたわけですけれども、これは、例えばそのメーカーの指定ですね、そういうのなんかはどうなっているのか、わかったら教えてください。
○溝口省三教育長 今、部長が答えましたように、どうしても国の予算の関係で本年度中に入れなくてはならないと。全国の自治体の中で大量に発注が集中するということで、県のほうもこの共同調達によったほうがきちっと早くできますよということで、今のその小さいことについては、ちょっと東課長のほうに。
○東秀文教育総務課長 この共同調達に当たりましてですけれども、今回導入しようというタブレット端末、クロームブックという種類のものを調達しようとしております。このクロームブックという種類の端末ですけれども、その構造上、不具合が非常に起きにくい、それから子供たちが使っても、操作が直感的にできるなど、いろんな利点がございました。ただ、ネックとしまして、今まで市内業者が大量の千七百何台ですか、扱ったことはないというのがございます。先ほど来から部長が申しますとおり、全国一斉に注文をかけるものですから、非常に品薄が発生するということで、国のほうからもこの共通仕様書というものに基づきまして共同調達に参加するようにということで勧めてきた経緯があります。そこで、やはり確実になるべく早く調達したいということで本市も手を挙げた次第でございます。
○議長(杉本尚喜議員) ほかにありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結いたします。
ただいま議題となっております財産の取得議案につきましては、お手元に配付の議案の委員会付託区分表のとおり、文教厚生委員会に付託いたします。
なお、付託された議案で自己の属する委員会以外の委員会が審査する部分について質疑をされる事項があれば、あらかじめ当該委員長にその旨お伝え願いたいと存じます。
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△ 日程第3議案第92号・日程第4議案第93号 一括上程
○議長(杉本尚喜議員) 日程第3及び日程第4の令和2年度各会計補正予算議案2件を一括して議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
○椎木伸一市長 ただいま上程されました令和2年度出水市一般会計補正予算(第11号)及び令和2年度出水市病院事業会計補正予算(第5号)について、提案理由を説明します。
はじめに、一般会計補正予算(第11号)について説明します。
今回の補正は、これまでの新型コロナウイルス感染症の拡大防止策に加え、国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金等を活用した新しい生活様式等へ対応するための環境整備や新たな暮らしのスタイル確立などに取り組むものでございます。そのほか、補正予算(第10号)の調整後に国・県支出金の内示があった事業に係る予算を追加するものであり、会期途中での補正予算の提案となったものでございまして、諸般の事情を御賢察の上、御理解を賜りたいと存じます。
まず、予算書17ページの第2款総務費、総務管理費の庶務管理費では、感染防止対策のため、庁舎内で使用する非接触型体温計やマスク等を購入する経費を追加計上し、地域活性化対策費のラムサール条約登録推進事業費では、ツルの越冬地において協力金をいただき、不特定多数の方の出入りを一部制限することで、新型コロナウイルス感染症の感染リスクの軽減及び鳥インフルエンザ対策を図りつつ、コロナ禍終息後のツルの越冬地の新しい見せ方を構築するため、ツル越冬地入域調整実証実験経費を新規計上しました。また、お試し移住体験事業費では、新型コロナウイルス感染症の拡大を機に地方移住への関心が高まっていることを踏まえ、本市で移住体験をされる方を対象に1泊当たり2,000円を補助するお試し移住体験事業補助金及び広告経費を新規計上し、行政改革推進費では、行動経済学の理論の一つであるナッジ理論を感染症対策に活用するための研修開催経費を新規計上しました。
次に、感染症拡大防止対策情報化推進事業費では、テレワーク推進事業として市職員の在宅勤務が可能な環境を整備し、情報発信力強化事業としてLINEを利用し、災害時等の市民への情報発信及び市民からの情報提供を受ける機能や市民からの定型的な問い合わせに24時間自動回答できるチャットロボット(224ページ発言訂正あり)機能を活用するなど、新しい生活様式に対応した情報発信・収集を行う環境を整備するため、システム構築に係る経費をそれぞれ新規計上しました。また、オンライン相談等環境整備事業として、オンラインにおける市民からの相談やWeb会議等で利用できる環境を整備し、光ブロードバンド利用促進事業として新しい生活様式で求められる社会インフラの整備拡大を図るため、現在、光ブロードバンドが提供されている地域内において、新たに光ブロードバンドに加入する世帯への助成金をそれぞれ新規計上しました。なお、今後、光ブロードバンドの整備が予定されている地域につきましては、令和3年度に助成する予定としております。
19ページ、庁舎等維持補修費では、感染防止対策として、本庁舎の洋式トイレにふたを設置する経費を新規計上し、戸籍住民基本台帳事務費では、死亡に伴う届け出等がそれぞれ複数の所管課窓口での手続が必要となる場合があることや、庁舎滞在時間の長時間化が御家族の負担となっていることを踏まえ、感染拡大防止対策と市民の利便性向上を図るため、ワンストップ型おくやみ窓口設置経費を新規計上しました。
次に、第3款民生費、老人福祉費の地域介護・福祉空間整備等交付金では、国の認知症高齢者グループホーム防災改修等支援事業を活用し、有限会社精祥及び医療法人吉祥会が実施されます冷暖房施設改修に係る交付金を新規計上し、高齢者施設オンライン面会支援事業費では、市が指定しております認知症高齢者グループホーム等の高齢者施設を対象として、オンライン面会に必要となる機器整備等に対する補助金を新規計上しました。
19ページから21ページにかけての児童福祉費、子育て応援券交付事業費の子育て世代緊急支援事業費では、事業費の確定による調整とともに、本事業に対するクラウドファンディングでの寄附金に係る財源変更をし、赤ちゃんすくすくみらい応援商品券交付事業費では、生活支援・地域経済対策として、国の定額給付金の対象にならなかった令和2年4月28日以降に出生した新生児の保護者に対し、10万円分の商品券を交付することとし、所要見込額を新規計上しました。災害救助費の県被災者生活支援基金支援金支給事業費では、本年7月の豪雨災害の被災者に対する県支援金を新規計上しました。
第4款衛生費、保健衛生費の病院事業会計繰出金では、感染症対応職員に対する特殊勤務手当及び院内保育所設置に対する繰出金を追加計上し、予防接種事業費では、季節性インフルエンザと新型コロナウイルス感染症の同時流行が懸念されていることを踏まえ、地域医療機関の負担軽減を図るため、65歳以上の高齢者等は無料、18歳までの子供及び妊婦は自己負担額の一部を助成することとし、所要見込額を新規計上しました。
次に、23ページ、妊産婦・新生児訪問事業費では、感染への不安から相談窓口や教室等への参加を控える妊産婦に対し、オンラインによる保健指導等の実施に向けた備品購入及び環境整備に係る経費を新規計上し、保健センター維持補修費では、感染拡大防止のため、出水保健センターの手洗い用蛇口をハンドル式からプッシュ式等に取りかえる経費を新規計上しました。
続きまして、第5款労働費、就労支援モデル事業費の拠点施設整備事業費では、商店街の空き店舗を利用し、保育所併設型シェアオフィスを整備・運営する事業者への補助金を新規計上し、スキルアップ事業費では、子育て世代の女性の就労支援のため、オンラインによる在宅就労研修会の開催委託費を新規計上しました。
第6款農林水産業費、農業費の農業振興一般管理費では、特産館いずみの来館者の増加に伴い、館内トイレが混雑する状況にあることから、コロナ対策も踏まえ、新たに屋外トイレを設置するための建築設計委託費を新規計上しました。
25ページ、水産業費の水産業等緊急支援事業費では、補助金の確定見込みによる調整とともに、国・県支出金に係る財源変更をしました。
続きまして、第7款商工費、地場産業支援事業費の移動販売支援事業費では、感染症の影響を受けている飲食業関係者等を支援するため、移動販売を行う方を対象として、車両の新規購入や改造等経費に対する移動販売支援事業補助金を新規計上し、副業マッチング事業費では、副業人材の地元企業での活用に向けた研修会開催経費及び採用に向けた支援経費を新規計上しました。
次に、地域消費喚起・生活支援事業費のプレミアム付き商品券発行事業費では、感染症の影響による地元経済の落ち込みに対する消費喚起及び生活支援として、プレミアム付き商品券発行経費を新規計上し、商工業振興イベント事業費では、新しい生活様式に対応したイベント等の開催に向け、体温測定サーマルカメラ等購入経費を新規計上しました。
25ページから27ページの観光施設管理費の観光施設等キャッシュレス決済導入事業費では、現金のやり取りを減らすことで感染拡大を防止するため、ツル観察センター、出水麓歴史館及びクレインパークいずみにおけるキャッシュレス決済導入経費を新規計上しました。観光事業費の地域ブランド力強化事業費では、新観光戦略推進組織の設立支援補助金及び推進拠点準備経費のほか、新しい日常に対応した旅行商品の造成及び特産品開発研修会開催委託経費を新規計上しました。また、レンタサイクル事業費では、コロナ対策も踏まえ、出水駅のレンタサイクルを増台し、また新たにツル観察センターでもレンタサイクルを利用できるよう補助金を新規計上し、ツル観光乗合タクシー・バス運行事業費では、感染症対策として不特定多数の同時乗車を極力避けるため、出水駅からツル観察センター間の交通手段として、事前予約型の乗合タクシー・バス運行実証実験業務委託経費を新規計上しました。
次に、観光資源活用推進事業費では、新たな旅行スタイルを実現するため、出水麓武家屋敷宮路邸を宿泊施設等として活用する事業者への施設改修に係る再生活用モデル事業補助金を新規計上しました。
第9款消防費の消防業務費では、救急・救助活動で着用する感染防止衣の購入や感染防護対策資機材の備蓄倉庫整備に係る経費を新規計上し、27ページから29ページにかけての消防施設維持補修費では、感染拡大防止のため、消防署内の手洗い用蛇口をハンドル式からプッシュ式等に取りかえる経費を新規計上しました。また、防災対策費では、避難所用の扇風機や備蓄倉庫などの感染症対策備品等購入費を追加計上しました。
続きまして、第10款教育費、教育総務費の心の教室相談員・自立支援教室設置事業費、中学生学力パワーアップ事業費、特別支援教育支援員設置事業費及び学習支援アドバイザー配置事業費では、夏季休業短縮に伴う会計年度任用職員給与費等を追加計上しました。
29ページから31ページの小学校費、中学校費、高等学校費の一般管理費では、感染症対策のための空気清浄機等購入経費をそれぞれ新規計上し、小学校、中学校、高等学校の教育施設整備事業費では、学校教育の情報化の推進やコロナ対策も踏まえ、既に予算計上しております学年分の教育用タブレット等購入に引き続き、全学年に教育用タブレットを配置することとして、機器等の購入費をそれぞれ追加計上するとともに、財源変更をしました。
33ページ、社会教育費の出水麓歴史館一般管理費では、キャッシュレス決済のためのインターネット環境の整備と利用者の利便性向上のため、公衆無線LAN整備経費を新規計上し、文化会館等維持補修費では、感染拡大対策のため、中央公民館・音楽ホールのトイレ洋式化等改修工事費を新規計上しました。クレインパークいずみ一般管理費では、麓歴史館と同様に、公衆無線LAN整備経費を新規計上し、保健体育費の小学校、中学校の給食一般管理費及び学校給食センター管理費では、夏季休業短縮に伴う会計年度任用職員給与費を追加計上しました。
35ページ、第14款予備費では、これまでの補正予算においても追加計上しておりますが、避難所用の感染防止対策備品購入や7月の豪雨災害による災害復旧経費などに既に2,840万5,000円を充用しておりますことから、引き続き今後の不測の事態への緊急対応や時機を逸することなく適時適切な対応ができるよう1,000万円を追加計上するものです。これに対します歳入としましては、国・県支出金及び諸収入を追加計上し、地方交付税及び繰入金を調整しました。なお、国庫支出金においては、国の2次補正による新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を追加計上し、対象事業への充当及び財源変更をいたしました。
以上が、本補正予算の内容ですが、今回の補正額は7億3,414万4,000円の追加で、これにより予算規模は366億2,488万3,000円となるものです。
なお、病院事業会計補正予算(第5号)については、病院事業管理者が説明します。
よろしく御審議の上、御協賛賜りますようお願い申し上げます。
○議長(杉本尚喜議員) ここで暫時休憩いたします。再開を2時15分といたします。
午後2時03分 休 憩
午後2時15分 再 開
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△ 発言訂正
○議長(杉本尚喜議員) 再開いたします。休憩前に続き、会議を続行し、市長より発言の訂正の申し出がございましたので、これを許可します。
○椎木伸一市長 先ほど提案理由を申し上げました中で、情報発信力強化事業の中での「市民からの定期的な問い合わせに24時間自動回答できるチャットボット機能」というところは、「チャットロボット機能」と言ったそうでございます。「チャットボット機能」が正しいということでございますので、訂正し、おわび申し上げます。
○鮫島幸二病院事業管理者 令和2年度出水市病院事業会計補正予算(第5号)について、提案理由を説明します。
本補正予算は、新型コロナウイルス感染症への対応として、感染拡大防止や医療供給体制を整備するため、所要の調整を行うものです。
まず、第2条の収益的収入及び支出では、医業費用において、感染症対応に従事する職員への手当の支給や発熱外来施設の整備のほか、AI問診システム等の導入を行うため、給与費、材料費及び経費を追加計上し、その財源として医業外収益に一般会計負担金及び補助金を追加計上しました。また、医業外費用においては、控除対象外消費税の増に伴い、雑損失を調整し、特別損失においては、県が実施する新型コロナウイルス感染症対応従事者慰労金交付事業に係る所要額を計上し、財源を特別利益に計上しました。
第3条の資本的収入及び支出では、建設改良費において、PCR検査装置の購入をはじめ、院内保育所の設置、テレワークシステムの導入、待合室の椅子更新等を行うため、固定資産購入費、電算整備事業費及び施設整備事業費を追加計上し、その財源として、県補助金の内示に伴い、企業債を減額した上で一般会計負担金及び県補助金を追加計上しました。
第4条の債務負担行為では、発熱外来及び院内保育所施設の賃借に係る期間と限度額を定め、第5条の企業債では、限度額を調整し、第6条の議会の議決を経なければ流用することのできない経費については、職員給与費を調整しました。
今回の補正により、収益的収入及び支出の収入で1億2,402万9,000円を追加し、これにより予算規模は49億9,271万7,000円となり、支出で1億2,513万4,000円を追加し、これにより予算規模は50億2,870万2,000円となり、また、資本的収入及び支出の収入で6,548万6,000円を追加し、これにより予算規模は5億8,602万円となり、支出で6,545万2,000円を追加し、これにより予算規模は7億9,676万9,000円となるものです。
よろしく御審議の上、御協賛賜りますようお願い申し上げます。
○議長(杉本尚喜議員) 以上で、提案説明が終わりました。
これより総括質疑に入りますが、質疑をされるときは議案番号及びページ数を示していただき、簡潔にお願いいたします。細部にわたっては所管委員会において審査いたしますので、本日は大綱についての質疑をお願いいたします。なお、質疑回数は4回といたします。
質疑を許します。
○10番(田上真由美議員) 一般会計補正予算(第11号)、ページは23ページになります。ここの就労支援モデル事業費の中に、01拠点施設整備事業費、保育所併設型シェアオフィス整備事業補助金がありますが、これについてもう少し教えていただきたいのと、あとこのシェアオフィスということで何人かこれ希望されている方がいらして、この事業がここに計上されているのか、そこを教えてください。
○椎木伸一市長 田上真由美議員のほうから拠点施設整備事業費の保育所併設型シェアオフィス整備事業補助金、内容と希望者等の有無についてというような内容の質問でございますけれども、詳細について、産業振興部長のほうから答弁をさせます。
○春田和彦産業振興部長 保育所併設型シェアオフィス整備事業補助金について中身を御説明申し上げます。
この事業につきましては、先ほど提案理由では商店街の空き店舗を活用ということで御説明を申し上げましたが、今想定をしているのは、本町通りにあります鹿銀出水支店を想定して計画をしようとしているところです。それから、今希望者があるのかということでございましたが、これから公募をかけて事業者を募集しますけれども、市内に興味を示している企業があります。
○7番(吉元勇議員) 大綱ですけど、職員がたくさん来ていらっしゃるので、1つ、2つやらんといかんかなというのもあるんですが。議案第92号の19ページの戸籍住民基本台帳事務費、課長も予測されたかもしれませんけど、これ以前マイナンバーカードで私がずっと言ってきたことで、都城ではこういうことを今メーカーとタイアップして、これをやろうとしていますが、まず、これマイナンバーカードと関連したことになりますかね。
○揚松智幸市民部長 これは、マイナンバーカードとは全く関係がありません。
○7番(吉元勇議員) いずれマイナンバーカードでこのワンストップ型おくやみ窓口設置はやれると思うんですが、もしこれを導入するというか、これは当分続くということですか。それとも、ちょっと試験的にやろうということですか。
○椎木伸一市長 これはずっとこれからやろうという事業でございまして、お悔やみ、御家族に亡くなられた方がいらっしゃったときに、皆さん経験あられると思うんですが、非常に市役所の中で何カ所も行かないといけない、そういう状況でございますので、ワンストップ化しようということで、職員の改善という総務省の事業があるんですけれども、そちらで若い職員等から提案があったものを実現化しようというようなことでございまして、窓口に来ていただいて、多くの時間と窓口回りをされることをワンストップで1カ所で終わらせようということの事業でございます。
○7番(吉元勇議員) 同じく議案の27ページ、常備消防費ですけど、現在この感染防止衣を購入だとか、資材を備蓄する倉庫ですけど、そもそもこの感染防止の洋服だとか、感染防護対策資材ですかね、これまず準備してあるんですかね。というのも、既にこういう状況になって大分たつので、そもそもまずこれって新規計上というのがちょっとよくわからないんだけど、こういうのは大体準備してあるんですか、まずは。
○椎木伸一市長 この防止衣は何回も繰り返し使える防止衣のことでございまして、倉庫についてもこれまで代用していたところを新たにというようなことで聞いております。
詳細については、消防長のほうから答弁をさせます。
○大平伸章消防長 ただいまありました感染防止衣ですが、これは、救急隊、救助隊が現場で着用する感染防止衣で、今まで使い捨てタイプのものを使っていたんですが、今回はリユースタイプということで、再使用が可能なものを使って、繰り返し使おうということであります。それから、資機材につきましては、今まで三、四カ月分の備蓄がございまして、常時足りなくなったら購入するという体制で、分散化して置いていたのを1つにまとめて置こうとするものでございます。
○議長(杉本尚喜議員) 吉元議員、4回目です。
○7番(吉元勇議員) 再度19ページのワンストップ型おくやみ窓口設置へ戻りますけど、結局マイナンバーカード、今、例えば、僕、この前、スーパーよしだに行っとったら、スーパーよしだでもサテライトでマイナンバーカードを発行するとか、徐々に発行が進んでいくんだろうなと思っていますけど、今後、恐らくマイナンバーカードでこのお悔やみ関係のワンストップが多分始まると思うんですね。そのときに二重になっちゃいかんと思うんですが、そういったときにやっぱりマイナンバーカードも含めて、まずはこれが、まだ先のことかもしれないので、まずはこれをやって、場合によっては、マイナンバーカードでのワンストップ型おくやみ窓口設置のことも考慮してやらないかんと思いますけど、その辺の考え、もし述べるんだったらお願いしたいです。
○揚松智幸市民部長 今後、普及が大分なってくれば、当然そういうことは考えなければならないと思いますが、今は、先ほど市長が申したとおり、お一人の方が何課も回る、何部局も回ることを、とにかく1カ所で済むようにしましょうと、ある程度1カ所で済むようにしましょうというのがこの目的ですので、御理解をください。
○14番(中嶋敏子議員) 一般会計のほうでは第11号のですね、いろいろあるんですけど、一応27ページのほうで観光資源活用推進事業費で宮路邸を改修する予算が計上されておりますけれども、これは市が直接やるのか、どこか民間に委託をされてやられるのか、それを一つお聞きします。
それと、病院事業のほうですけれども、院内保育所、これは大歓迎なんですけれども、あと発熱外来と全自動のPCR検査機の導入が組まれておりまして、どちらも私たちも常に必要だなというふうに感じてきた部分で歓迎したいんですけれども、この保育所と発熱外来、そして全自動PCR検査装置などは、大体場所はどこを想定されて、整備をされていくのかですね。PCR検査については、どういう人を対象に考えていかれるのかですね。それと、国のほうも予算をつけた分でですが、コロナ感染症対応職員への慰労金の支給というのが計上されておりますけれども、これについては職員の範囲というのがどこまでなのか、例えば会計年度任用職員の方々も対象になるのか、そこらについてお尋ねいたします。
○春田和彦産業振興部長 まず、宮路邸の改修の関係でございます。これにつきましては、宮路邸をみずから改修して、宿泊施設等として運営していく事業者を公募するものでございまして、市が実際に行うものではございません。それで、今回はそれに対する補助金ということで計上させていただいております。
○鮫島幸二病院事業管理者 まずはPCRの対象患者についての御質問でしたので、その点について、まずお答えしますけども、PCRの対象患者は院内にPCR機器がありますと結構いろんな幅で検査できるという利点があります。今は、保健所と共有した濃厚接触者と、あるいは発熱で疑われる人というのが中心になっておりますけども、今、各病院で問題になっているのは、緊急入院で入院した患者とか、あるいは術前検査、全身麻酔をかける、いわゆる気管挿管をするような患者さんの検査等であったり、あるいはコロナウイルス感染症に従事した職員の健康管理であったり等を考えているところです。
院内保育所の場所と慰労金の範囲については、医療センターの事務部長のほうに答弁させます。
○髙橋正一出水総合医療センター事務部長 まず、院内保育所の場所でございますが、これは職員駐車場の一角を考えております。一番奥まったところにあります砂利の駐車場に、その必要な面積分を確保できる場所がございましたので、そちらに設置しようと考えております。それから、発熱外来の場所でございますが、正面の駐車場の救急外来の道向いの一角を利用したいと考えております。患者さんからよくわかる場所ということで、そこを予定しております。それから、慰労金の対象でございます。慰労金の対象者は、正規職員、それから会計年度任用職員、これら全て対象としております。そのほか、病院の中でいろいろ業務を行っていただきます受託業者ですね、この方々でも患者さんと接する機会のある方については対象となります。
○14番(中嶋敏子議員) ありがとうございます。今の部長の答弁の中で、受託業者の負担まで含むんだということでしたけれども、金額的にはどういう積算でされるのかですね。同じような1人20万円とか、高尾野、野田診療所は1人当たり5万円とかいう予算が計上されておりますけれども、どういう対応をされていくつもりかですね。それと、院内保育所は、病院内の職員の方々だけが対象なのか、どれぐらいの人数を預かっていこうとされているのか、そこらも含めて。運営費については、設置費用なんでしょうけど、毎年の運営費についての、何か自治体立の場合には事業所内保育所としての補助はないんだというふうに聞いているんですけれども、その後の運営費についての対応をお聞きいたします。
先ほど言われた宮路邸についてですけれども、希望する業者を今から公募するんだとおっしゃったけど、何か希望されるような業者の方が既におられるのか、そこらも含めてお尋ねします。
○髙橋正一出水総合医療センター事務部長 慰労金の金額でございます。これは、全職員とも、出水総合医療センターにつきましては、受託業者も含めまして、1人当たり20万円ということになっておりまして、職員の種類によって金額が変わることはございません。それから、院内保育所の定員でございますが、こちらが考えておりますのは、無認可で19人以下ということで考えております。職員のアンケート調査をしたところ、12人ほどすぐにでも預けたいという方がいらっしゃいました。それから、あとアンケートをした中に現在産休・育休の方々が含まれておりませんので、20人以下であれば、何とか皆さん希望をする方、職員の要望には応えられるのではないかと考えております。それから、院内保育所の設置後の運営費につきましては繰出基準にもございますし、それから交付税の中でも措置される形になっておりますので、そこにつきましては、また令和3年度以降、出水市当局とも協議して決めていきたいと考えております。
○春田和彦産業振興部長 宮路邸のことについて希望されているというか、興味を持っている事業者があるのかということですが、こちらとしては、全国各地でこういった古民家を改修する実績を持ったところにやっていただきたいと考えております。出水の物件についても、そういった事業所から視察に来られているところもございますし、先日、日南の飫肥のところでJR九州が受託をされたという記事もございました。そういったところも手を挙げていただけるとありがたいと考えております。
○14番(中嶋敏子議員) 済みません、PCR検査は大歓迎なんですけれども、一般的にPCR検査は非常に費用が高いというか、価格もちょっとばらつきがあったりとかしているように聞いているんですけれども、ここでの、いわゆる患者負担というのは大体どれぐらいを想定されているのか、お尋ねします。
○鮫島幸二病院事業管理者 今、PCRの検査の業者に頼みますと1万8,000円かかります。PCR機器を買って、PCRを検査するキット代、自分のところで病院内でやったとしても、そのキットに係る費用は大体1万5,000円ぐらいかかります。保険診療もしくは行政による無料検査でない場合の個人的な検査については、大体3万円ぐらいプラス消費税等を考えております。全国的に一律ではないんですけども、当医療センターとしてはその程度を考えているところです。
○12番(出水睦雄議員) 議案番号92号の17ページ、庶務管理費とあります。これは、マスク購入等となっております。ここにいらっしゃる皆さんマスクされていますけど、以前、出水市においても、マスクを寄附された企業とかあると思います。その中でも、多分まだ在庫で持っていらっしゃるところもあるんじゃないかという気がしております。そういうことも考慮しながら、この購入先については考えてはいただけないでしょうか。
○椎木伸一市長 市のほうが購入する相手先ということでございますね。購入先については、政策経営部長から答弁をさせます。
○冨田忍政策経営部長 庶務管理費200万円の購入費ですけれども、このマスク等とございますが、中身については非接触型の体温計の購入費も含めてでございます。それと、今マスクを購入するのは、非常に多くの方から法人等から多くの寄贈をいただいておりまして、出水市としても、いろんな福祉関係、医療関係、寄附をさせていただいております。今後の備えとして、鳥インフルエンザ等もございますので、それらへの備蓄、あるいは避難所用の備蓄としてもしておりますので、不足する場合に、今度第3波等がきた場合に備えて購入させていただくものです。マスクの購入先については、徐々に市場での一般的な購入方法での購入が可能になってきておりますので、従来と比べたら幅広い範囲で発注できるかと考えております。そのように進めたいと思います。
○議長(杉本尚喜議員) ほかにございませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結いたします。
ただいま議題となっております令和2年度各会計補正予算議案2件は、お手元に配付の議案の委員会付託区分表のとおり、それぞれの所管委員会に付託いたします。
なお、付託された議案で自己の属する委員会以外の委員会が審査する部分について質疑される事項があれば、あらかじめ当該委員長にその旨お伝えおき願いたいと存じます。
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△ 日程第5請願第3号 上程
○議長(杉本尚喜議員) 日程第5、請願第3号国の責任による「20人学級」を展望した少人数学級の前進を求める請願を議題といたします。
請願第3号については、請願等の委員会付託区分表のとおり、文教厚生委員会に付託いたします。
なお、付託された議案について、文教厚生委員会委員以外の委員で質疑される事項があれば、あらかじめ当該委員長にその旨お伝えおき願いたいと存じます。
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△ 散 会
○議長(杉本尚喜議員) お諮りいたします。本日の会議はこれで散会したいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 御異議なしと認めます。よって、本日はこれで散会いたします。
第5日の会議は、10月1日に開きます。御苦労さまでした。
午後2時39分 散 会
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地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。
出水市議会議長
出水市議会議員
出水市議会議員
出水市議会議員
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