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出水市令和2年第3回定例会 第3日

○3番(上須田清議員) 以上、3つのキーワードについて御理解をいただけたと思います。
資料の2をお願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)あと1つ、医療センターの経営の悪化の原因となっている給与費の問題です。書画カメラをごらんください。医療センターの医業収益に対する給与費の割合については、前回も一般質問をいたしましたけれども、総務省のホームページの集計の仕方と自分が分析したのとは数字が違います。前回、総務省のほうに申し入れをしました。こちらの形に合った形で集計をしますということでしたけれども、なっていないようです。したがって、比較するものが、おっしゃったようにございません。
一応、総務省のあれには56%全国平均だったんですけれども、出水市の平成29年70.3%、平成30年67.56%、令和元年66.1%、令和2年、予定が66.9%となっていて、自分の情報の中では、全国平均よりも高いと。研修にも行ってまいりました、資料を求めてしましたけれども、私は高いと思いますけれども、ただ、総務省のホームページを見ると53%になっていますので、ここのところがどうも、恐らく病院側のほうと意見が合わないというよりも、議論をしても、比較対象ができないので、ここのところは聞き流していただきたいと思います。
ただ、自分は、いわゆる赤字の中で、損益改善するのは固定費を下げることなんですね、そうしたときに売上高に対していわゆる人件費が何パーセントあるのかと、民間であれば10%が、売上高に対して基準にして目標にしてきたんですけれども。その観点から経営管理をしているものですから、一応、私から見れば高いんじゃないのかなと、収支内容から見てもですね、と思いますけれども、次に行きたいと思います。
資料の5をお願いします。(議場内ディスプレーへの資料表示)病院の経営が悪化しているのは、キャッシュフロー計算書を見ればわかります。簡単に説明をしますと、病院の事業による収益をあらわすのは、業務活動キャッシュフローです。平成29年、30年、令和元年、令和2年予定の業務活動キャッシュフローは、非資金費用である減価償却費を下回っているので、当然、キャッシュは生み出してはいません。気になるのは、毎年、業務活動キャッシュフローが減少していることです。令和元年度に至っては、黒字だといわれますけれども、平成30年度より業務活動キャッシュフローは減少しています。このことからも、実質の損益が、いわゆるひまわりに書いてあった経常利益の黒字というのは、事実と異なるというふうに思います。
業務活動キャッシュフローをごらんください。長期前受金戻入という科目があります。この額は、損益計算書の医業外収益と特別利益を合算した額です。どういうわけか、損益計算書では医業外利益と特別利益に分けて計上してあります。マイナスですから、令和元年度の収益には関係してないことをあらわしています。キャッシュフローは、業務活動キャッシュフローがプラス、投資活動キャッシュフローがマイナス、財務活動キャッシュフローがマイナスというのが理想ですけれども、令和元年度に至っては、投資活動キャッシュフローのマイナス分を財務活動キャッシュフローで補うという経営改善策で、一段と業務が悪化する環境をつくっていると考えております。キャッシュは減るばかりです。
以上のとおり、出水総合医療センターの経営は、経営改善が遅々として進まない中、毎年、毎年悪化していると思います。もっと現実を認めて、病院改革に取り組む必要があるのではないかと思いますけれども、病院事業管理者はどのように考えていらっしゃるのかお伺いします。