令和2年出水市議会第2回定例会会議録第5号
-------------------------------------------------------
令和2年6月26日
-------------------------------------------------------
会議の場所 出水市議会議場
-------------------------------------------------------
出席議員 20名
1番 南 鶴 洋 志 議員
2番 橋 口 住 眞 議員
3番 上須田 清 議員
4番 日 髙 信 一 議員
5番 北御門 伸 彦 議員
6番 枦 山 卓 二 議員
7番 吉 元 勇 議員
8番 土 屋 工 吉 議員
9番 鶴 田 均 議員
10番 田 上 真由美 議員
11番 杉 本 尚 喜 議員
12番 出 水 睦 雄 議員
13番 鶴 田 悌次郎 議員
14番 中 嶋 敏 子 議員
15番 宮 田 幸 一 議員
16番 道 上 正 己 議員
17番 榎 園 隆 議員
18番 垣 内 雄 一 議員
19番 築 地 孝 一 議員
20番 髙 崎 正 風 議員
-------------------------------------------------------
地方自治法第121条の規定による出席者
椎 木 伸 一 市長
吉 田 定 男 副市長
冨 田 忍 政策経営部長
山 元 周 作 総務課長
宮 﨑 毅 財政課長
大 田 直 子 財政課課長補佐兼財政係長
松 岡 秀 和 企画政策課長
宗 像 完 治 企画政策課秘書監(課長補佐)
田 中 一 将 情報課長
大 森 聡 情報課情報係長
冨 永 栄 二 保健福祉部長
佐 藤 義 明 健康増進課長
揚 松 智 幸 市民部長
春 田 和 彦 産業振興部長
東 畠 賢 一 農林水産統括監(参与、農林水産整備課長事務取扱)
志 水 靖 博 農林水産整備課課長補佐兼林務水産係長
小 村 郁 則 シティセールス課長
堀 昌 伸 シティセールス課特命統括監(参事)
武 和 真 市 文化財課長
岩 﨑 新 輔 文化財課文化財係長
小 原 一 郎 建設部長(水道部長併任)
江川野 誠 一 都市計画課長
池 田 幸 弘 高尾野支所長(支所庁舎建設部長兼任)
山 口 徹 野田支所長
髙 橋 正 一 出水総合医療センター事務部長
大 平 伸 章 消防長
溝 口 省 三 教育長
溝 口 雄 二 教育部長
冨 田 宏 選挙管理委員会委員長
川 平 信 二 選挙管理委員会事務局長
-------------------------------------------------------
議会事務局
畠 山 義 昭 局長
華 野 順 一 次長(課長補佐級)
浦 﨑 紀 光 主任主査
中 村 勇 士 主査
野 﨑 育 美 主査
-------------------------------------------------------
付議した事件
陳情第4号 新型コロナウイルス感染拡大対策に伴う飲食業等への経営支援の陳情書(産業建設委員長報告)
陳情第5号 教職員定数改善と義務教育費国庫負担制度2分の1復元をはかるための、2021年度政府予算に係る意見書採択の要請について(文教厚生委員長報告)
議案第59号 出水市いずみみらい基金条例の制定について(総務病院委員長報告)
議案第60号 出水市特別用途地区内における建築物の制限に関する条例の制定について(産業建設委員長報告)
議案第61号出水市特定用途制限地域内における建築物の制限に関する条例の制定について(産業建設委員長報告)
議案第62号 出水市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の制定について(産業建設委員長報告)
議案第63号 出水市高尾野相撲場の設置及び管理に関する条例の制定について(産業建設委員長報告)
議案第64号 新支所庁舎の供用開始に伴う関係条例の整備に関する条例の制定について(総務病院委員長報告)
議案第65号 出水市税条例等の一部を改正する条例の制定について(文教厚生委員長報告)
議案第66号 出水市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について(文教厚生委員長報告)
議案第67号 出水市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例及び出水市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について(文教厚生委員長報告)
議案第68号 出水市附属機関の設置に関する条例の一部を改正する条例の制定について(文教厚生委員長報告)
議案第69号 出水市税条例の一部を改正する条例の制定について(文教厚生委員長報告)
議案第72号 出水市病院事業診療費等の料金条例の一部を改正する条例の制定について(総務病院委員長報告)
議案第73号 財産の取得について(救助工作車)(総務病院委員長報告)
議案第74号 公の施設の指定管理者の指定について(出水市高尾野市民交流センター)(総務病院委員長報告)
議案第75号 公の施設の指定管理者の指定について(出水市野田市民交流センター)(総務病院委員長報告)
議案第76号 公の施設の指定管理者の指定の変更について(出水市老人福祉センター)(総務病院委員長報告)
議案第53号 令和2年度出水市一般会計補正予算(第7号)(総務病院・文教厚生・産業建設委員長報告)
議案第55号 令和2年度出水市介護保険特別会計補正予算(第1号)(文教厚生委員長報告)
議案第56号 令和2年度出水市水道事業会計補正予算(第1号)(産業建設委員長報告)
議案第58号 令和2年度出水市病院事業会計補正予算(第4号)(総務病院委員長報告)
議案第77号 令和2年度出水市一般会計補正予算(第8号)(総務病院・文教厚生・産業建設委員長報告)
議案第78号 令和2年度出水市介護保険特別会計補正予算(第2号)(文教厚生委員長報告)
議案第79号 令和2年度出水市一般会計補正予算(第9号)
意見書案第1号 教職員定数の改善及び義務教育費国庫負担制度拡充に係る意見書
閉会中の継続審査について
陳情第3号 種苗法改正の白紙撤回を求める陳情書
午前10時00分 開 議
△ 開 議
○議長(杉本尚喜議員) おはようございます。ただいまの出席議員19名であり、定足数に達しております。これより令和2年出水市議会第2回定例会第5日の会議を開きます。
-------------------------------------------------------
△ 遅刻届の申し出
○議長(杉本尚喜議員) 宮田幸一議員から遅刻する旨の届け出がありました。
-------------------------------------------------------
△ 議会運営委員長の報告
○議長(杉本尚喜議員) ここで、議会運営委員長の報告を求めます。
○議会運営委員長(田上真由美議員) おはようございます。6月24日、議会運営委員会が協議しました結果につきまして、御報告申し上げます。
本日の議事日程はお手元に配付のとおりでございますが、6月23日に追加送付のありました議案第79号令和2年度出水市一般会計補正予算(第9号)を、日程第25として上程いたします。
日程第25は、提案理由説明の後、委員会付託を省略し、即決の取り扱いといたします。皆様の御協力をお願い申し上げ、議会運営委員会の委員長報告といたします。
-------------------------------------------------------
△ 議事日程の報告
○議長(杉本尚喜議員) 本日の議事日程は、お手元に配付しているとおり定めました。
令和2年出水市議会第2回定例会
議 事 日 程 第 5 号
令和2年6月26日 午前10時 開 議
第1 陳情第4号 新型コロナウイルス感染拡大対策に伴う飲食業等への経営支援の陳情書(産業建設委員長報告)
第2 陳情第5号 教職員定数改善と義務教育費国庫負担制度2分の1復元をはかるための、2021年度政府予算に係る意見書採択の要請について(文教厚生委員長報告)
第3 議案第59号 出水市いずみみらい基金条例の制定について(総務病院委員長報告)
第4 議案第60号 出水市特別用途地区内における建築物の制限に関する条例の制定について(産業建設委員長報告)
第5 議案第61号 出水市特定用途制限地域内における建築物の制限に関する条例の制定について(産業建設委員長報告)
第6 議案第62号出水市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の制定について(産業建設委員長報告)
第7 議案第63号 出水市高尾野相撲場の設置及び管理に関する条例の制定について(産業建設委員長報告)
第8 議案第64号 新支所庁舎の供用開始に伴う関係条例の整備に関する条例の制定について(総務病院委員長報告)
第9 議案第65号 出水市税条例等の一部を改正する条例の制定について(文教厚生委員長報告)
第10 議案第66号 出水市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について(文教厚生委員長報告)
第11 議案第67号 出水市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例及び出水市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について(文教厚生委員長報告)
第12 議案第68号 出水市附属機関の設置に関する条例の一部を改正する条例の制定について(文教厚生委員長報告)
第13 議案第69号 出水市税条例の一部を改正する条例の制定について(文教厚生委員長報告)
第14 議案第72号 出水市病院事業診療費等の料金条例の一部を改正する条例の制定について(総務病院委員長報告)
第15 議案第73号 財産の取得について(救助工作車)(総務病院委員長報告)
第16 議案第74号 公の施設の指定管理者の指定について(出水市高尾野市民交流センター)(総務病院委員長報告)
第17 議案第75号 公の施設の指定管理者の指定について(出水市野田市民交流センター)(総務病院委員長報告)
第18 議案第76号 公の施設の指定管理者の指定の変更について(出水市老人福祉センター)(総務病院委員長報告)
第19 議案第53号 令和2年度出水市一般会計補正予算(第7号)(総務病院・文教厚生・産業建設委員長報告)
第20 議案第55号令和2年度出水市介護保険特別会計補正予算(第1号)(文教厚生委員長報告)
第21 議案第56号 令和2年度出水市水道事業会計補正予算(第1号)(産業建設委員長報告)
第22 議案第58号 令和2年度出水市病院事業会計補正予算(第4号)(総務病院委員長報告)
第23 議案第77号 令和2年度出水市一般会計補正予算(第8号)(総務病院・文教厚生・産業建設委員長報告)
第24 議案第78号令和2年度出水市介護保険特別会計補正予算(第2号)(文教厚生委員長報告)
第25 議案第79号 令和2年度出水市一般会計補正予算(第9号)
第26 意見書案第1号 教職員定数の改善及び義務教育費国庫負担制度拡充に係る意見書
第27 閉会中の継続審査について
陳情第3号 種苗法改正の白紙撤回を求める陳情書
-------------------------------------------------------
△ 議 事
○議長(杉本尚喜議員) これより議事日程により、議事を進めます。
-------------------------------------------------------
△ 日程第1陳情第4号・日程第2陳情第5号 一括上程
○議長(杉本尚喜議員) 日程第1及び日程第2の陳情2件を一括して議題といたします。
ここで、文教厚生委員長の審査報告を求めます。
○文教厚生委員長(北御門伸彦議員) それでは、陳情第5号教職員定数改善と義務教育費国庫負担制度2分の1復元をはかるための、2021年度政府予算に係る意見書採択の要請について、文教厚生委員会が審査いたしました概要とその結果について御報告を申し上げます。
まず、討論の前に、学校教育課に参考意見を求めましたところ、課長から、「出水市では29人以下の学級が62.3%で、比較的少人数で授業が行えるが、こういったことを継続する中でより専門性の高い教育を行い、教員負担を軽減するなど工夫をしてまいりたい」との説明がなされました。
続く質疑において、「憲法に義務教育は無償とうたってあるものが議題として出さなければならないのか。なぜ、こういう方向になってきたのか」との質疑に対し、「難しい質問ですが、教育の効率性などが言われた中で人口増も重なり、出てきた定数の制度であると思う。一般質問でありましたとおり、密ということから、今の教育環境とか人数とかどうなるのかという意見もあり、これについては国がコロナ禍に関して定数の補充をするというところである。出水市としても、適切に手を挙げ、補助してもらう方向で申請をしたいと考えている」との答弁でした。
また、「国の令和2年度の予算ないし補正予算1号、2号と決まったが、その中に教職員にかかわる部分についての配慮はなかったか」との質疑に対し、「御指摘のとおり、教員スクールサポーターあるいは学校の教育を補助する意味で増額の予算が計上されたと理解している」との答弁でした。
続く討論において、「教育の変化に対応するため、教職員の増員は大事だと思う。ぜひ、この陳情書は採択をし、政府に要請をかけていくべきではないかという立場で賛成する」との発言や、「国づくりを支える人材育成を担う大切な教育である。豊かな教育環境を整備するための陳情であり、地方から積極的な声を上げることは大切であり、賛成する」との発言があり、採決の結果、全会一致により採択相当とすることに決定いたしました。
○議長(杉本尚喜議員) 陳情第5号教職員定数改善と義務教育費国庫負担制度2分の1復元をはかるための、2021年度政府予算に係る意見書採択の要請について、文教厚生委員長の報告に対する質疑を許します。
○7番(吉元勇議員) まず、陳情書の陳情者ですけど、学校の教職員と考えておりますが、その辺の確認あるいは説明等があれば答弁いただきたいと思います。
○文教厚生委員長(北御門伸彦議員) その辺の確認はしておりません。
○7番(吉元勇議員) 陳情趣旨理由の1行目、2行目ですけども、私の感覚では、結局、今回のコロナ禍に関しては学校の現場、教職員、学校長を含め何もできなかったというか、何もしてないなという感覚があります。少し動画を撮影して配信したとか、ちょっとしたそういったことがニュースになって、いかにも学校現場は努力、ここに書いてある不断の努力となっていますが、私が感じた感じではほとんど何もできなかったなと、一体、この間、何をやっていたのかなという感じがありますが。この辺の1行目、2行目についての参考意見を聞いた学校教育課等への質疑等がもしあれば、その辺の答弁もあればお知らせいただきたいと思います。
○文教厚生委員長(北御門伸彦議員) そこの確認はしておりません。
○議長(杉本尚喜議員) ほかにございませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結いたします。
討論を許します。反対討論ございませんか。
○7番(吉元勇議員) 陳情書、教職員定数改善と義務教育費国庫負担制度2分の1復元をはかるための、2021年度政府予算に係る意見書採択の要請についての陳情書について、反対の立場で討論いたします。
今回のコロナ禍に関して、特に市職員、同じ公務員は大変な努力をされました。仕事の量がふえ、残業もふえたと思います、休日出勤もあったかと思います。それに比べて、学校教職員は、ふだんの仕事がなくなり、私が先ほど申し上げたように、一体この期間、どういったことされたんでしょうか。ときどきニュースを見れば、学校教育課の研修があったとはいえ、それがずっと行われた経歴もなく、この間にいろいろと自主研修もされたと思いますけども、その辺のことを考えますと、もっと教職員は公務員として謙虚であれと申し上げておきたいと思います。私も、ここ二十数年以来、学校現場等も通っておりますが、労働者ですから、どの労働者も頑張っています。しかし、この日本という国ではどうも教職員に対しては多忙感をあおるような感じがあって、全体的に教職員は多忙感だというようなことがあって、何もかも教職員は大変だ、大変だということがありますが、それはそれぞれで労働者ですから大変なこともあると思います。しかし、一体幾らお金をかければいいのだろうと思います。教育は大事ですけれども、これ以上、教職員に対してお金をかける、あるいは費用をかけるということはいかがなものかと思います。もっと目の前のことを努力して、日本の将来を担う児童・生徒のために努力をする、公務員として努力をする、そういったことにまず目を向けるべきだと思います。その点を言いまして反対討論といたします。
○2番(橋口住眞議員) 教職員定数改善と義務教育費国庫負担制度2分の1復元をはかるための、2021年度政府予算に係る意見書採択の要請について、賛成の立場で討論をいたします。
現在、教育現場の教職員は、目に見えないコロナから児童・生徒を守り、また、目まぐるしく変わるコロナ対策に対応すべく、一生懸命、日々努力しておられます。御多忙の状況は想像に余りあるものであります。さて、義務教育は国づくりを支える人材育成を担う大切な教育であります。単に、財政の観点からの合理化で進められる分野ではありません。この陳情は、豊かな教育現場を整備するための陳情であり、地方においては財政状況が厳しさを増す中、教育にかける財政的な力が薄らいでいる現状を鑑みますと、地方から積極的な声を上げていくことは非常に大切であり、意義深いことであると思います。このようなことから、この陳情に賛成をいたします。
○議長(杉本尚喜議員) ほかに討論ございませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 討論なしと認めます。よって、討論を終結いたします。
採決いたします。本案は、委員長の報告のとおり採択することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)
○議長(杉本尚喜議員) 起立多数です。よって、本案は、委員長の報告のとおり採択することに決定いたしました。
次に、産業建設委員長の報告を求めます。
○産業建設委員長(髙崎正風議員) 産業建設委員会に付託された陳情第4号新型コロナウイルス感染拡大対策に伴う飲食業等への経営支援の陳情書について、会議規則第39条の規定に基づき、その審査の経過と結果について報告します。
本委員会は、令和2年6月16日午前9時より開会し、机上審査は11時10分より16時36分まで、第3委員会室で、委員全員出席のもとで関係部長、課長、係長の意見を求め審査を行いました。
参考意見として、課長より、「陳情書の中身の要望事項について、1点目は、川端通りの会員の店舗に一律現金支援について、2点目が、会員店舗の家賃の一部助成について、3点目が、夜間外出要請解除後の川端通りのにぎわいを取り戻せる施策の行政との協議について、以上のような陳情内容である。1点目の例として、売上が20%以上減少した場合、出水市中小企業等支援金として、商工会議所、商工会を通し10万円の現金支援と、県の休業協力金として中小企業に20万円、個人事業に10万円を、それに市が上乗せし、中小企業に10万円、個人事業主に5万円の支援がなされる。また、スナックやカラオケボックス等は別途に5万円が支援される。2点目は、家賃支援給付金は、国が、月額、法人50万円、個人が25万円を上限としてその家賃額の3分の2を支援する。3点目が、にぎわいを取り戻せるための施策として飲食店改修事業で改修費の30%、上限30万円で、それにコロナ対策を行うと、10万円を加え40万円の支援があり、そのほかクラウドファンディングを活用し、最終日に618万5,500円の支援を得たとのことです。そのほかに、テイクアウト市場の開催やテイクアウトの情報誌を全戸配布し支援を行った。この陳情書は、これら支援の出る前の陳情書ということで受けとめている」との課長の説明でありました。
委員より、「川端通り会等からの陳情書ですが、支援に対する説明というか意味のわからない、また、理解できない店もあると思うが、どこに聞いたらよいのか。また、関係者の皆様より相談を受けたときには」との質疑があり、担当課長として「商工会議所や商工会に相談されるのが一番で、特に商工会では申請手続で指導員の方の訪問もあると聞いております。また、市役所に相談されてもよい」との説明でありました。
討論開始前に協議会に切りかえ意見交換を行い、会議を再開し、討論に入り、賛成の立場で、「本陳情書につきましては、飲食店等は本当に死活問題で必死に頑張っておられます。これらについて、国・県もそれなりに支援の方向性について考え、推進しております。私どもも、そのような意味から本陳情書については採択相当と思います」との賛成討論があり、採決の結果、この陳情書は願意妥当と認め、全会一致で採択すべきものと決定いたしました。
以上で、産業建設委員会の委員長報告といたします。
○議長(杉本尚喜議員) ここで、議員の皆様方、また当局の皆様方に遅ればせながら申し上げます。発言をされる際は、発言者の御判断によってマスクを外されることを許可いたします。
陳情第4号新型コロナウイルス感染拡大対策に伴う飲食業等への経営支援の陳情書について、産業建設委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結いたします。
討論を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 討論なしと認めます。よって、討論を終結いたします。
採決いたします。本案は、委員長の報告のとおり採択することに御異議ございませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 御異議なしと認めます。
よって、本案は、委員長の報告のとおり採択することに決定いたしました。
-------------------------------------------------------
△ 日程第3議案第59号・日程第4議案第60号
日程第5議案第61号・日程第6議案第62号
日程第7議案第63号・日程第8議案第64号
日程第9議案第65号・日程第10議案第66号
日程第11議案第67号・日程第12議案第68号
日程第13議案第69号・日程第14議案第72号
日程第15議案第73号 一括上程
○議長(杉本尚喜議員) 日程第3から日程第15までの条例議案12件及び財産の取得議案1件を一括して議題とします。
ここで総務病院委員長の審査報告を求めます。
○総務病院委員長(枦山卓二議員) おはようございます。
それでは、早速、議案第59号出水市いずみみらい基金条例の制定について、総務病院委員会が審査いたしました概要とその結果について御報告いたします。
企画政策課長より、「これまで新型コロナウイルスの感染症対策に関して、市のほうでいろいろ取り組みを進めている。この取り組みに対して、市民の方や企業の方から寄附の申し出をいただいている。趣旨に沿って、目的を絞って大切に活用させていただくために基金を設置しようとするものである。条文のほうで、第1条において、本市の未来である子供たちに、活気に満ちた魅力的なまちを引き継ぐために設置することと規定しており、第2条では、基金の額は予算で定める額としており、第3条以下については、基金の管理、運用益金の処理、繰替運用、処分、それから規則への委任について、本市のその他の基金と同様の規定をしている。附則として、本条例は公布の日から施行することとしている」との説明がありました。
質疑において、「この基金の目的等は条例案に記載されているが、第2条の基金の額は予算で定める額とするということだが、この額は目標設定額というのはあるのか」という質疑に対し、「2,000万円の予定であり、それ以上に寄附が集まるようなら補正予算等を考えたい」との答弁でした。「趣旨として、子供たちのために活用してほしいということで、この2,000万円が最初集まった。申し入れがあったと理解してよいか。それで、基金条例をつくって基金として活用しようということになったのか」との質疑に対し、「市民の方や企業の方から寄附の申し出があり、おおむね2,000万円に近いところ集まる感触があったので2,000万円で組ませていただいた」との答弁でした。
次に、「具体的に、この基金を使って何かをしたいというのがあるのか」との質疑に対し、「想定される事業というのは、今後も新型コロナウイルス感染症から市民の命と暮らしを守る事業、それから、地域経済の活性化に向けた事業のうち、予算の中で性質を分けて、未来への投資であったり、持続可能性への挑戦というような項目でくくった事業に充てていきたいと考えている」との答弁でした。
次に、「第3条、有利な方法により保管しなければならないとなっているが、金額からすると2,000万円ということから、どんなに有利なものに投資してもそこまで果実というものは生まれないと思うが、どう考えているのか」との質疑に対し、「運用の関係で、これまでは国債とか地方債とか政府保証債での運用とかを行ってきているが、現在は金利が低いということもあり、定期預金による運用を行っている。金利の動向を見ながら、恐らく預金になるのではないかと思うが、確実かつ効果的な運用に努めていきたいと考えている」との答弁でした。
続く討論において、「議案第59号出水市いずみみらい基金条例の制定について、賛成の立場で討論をいたします。提案理由によりますように、出水市の未来である子供たちに活用できるよう、そして、このように寄附をくださる方々の気持ちを大切にしながら活用していただくことを熱望し、賛成いたします」との発言があり、採決の結果、全会一致により原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第64号新支所庁舎の供用開始に伴う関係条例の整備に関する条例の制定について、総務病院委員会が審査いたしました概要とその結果について御報告申し上げます。
支所庁舎建設課長より、「改正理由について、高尾野及び野田支所庁舎の供用開始に伴い、関係する5つの条例について所要の改正をしようとするものである。条例の改正内容については、第1条で出水市支所設置条例について、野田支所の位置を下名7035番地から上名6034番地1に改めるもので、高尾野支所については現地建てかえとなり改正の必要がなく、野田支所だけの改正となる。第2条で出水市老人福祉センターの設置及び管理に関する条例について、高尾野老人福祉センター及び野田老人福祉センターの機能が市民交流施設へ移転し、両老人福祉センターが廃止となることから、両センターに関係する規定を削除するものである。第3条で出水市公民館の設置及び管理に関する条例について、高尾野公民館の機能が市民交流施設へ移転することに伴い、関係する規定を削除するものである。これにより、出水の中央公民館が残り、今回、出水のみの条例となる改正である。第4条は、出水市立図書館の設置及び管理に関する条例について、高尾野新支所庁舎内に設置する新高尾野図書館の所在位置を、旧館があった高尾野町大久保20番地から大久保173番地へ改めるものである。第5条について、野田にあった出水市健康増進センターについて、老人福祉センター等と同様に、機能を新支所庁舎内の市民交流施設へ移転し、解体することから同センターの設置及び管理に関する条例を廃止するものである。附則で、この条例については、同支所庁舎の供用開始に合わせ、本年12月1日から施行するものである」と説明がありました。
質疑において、「高尾野及び野田の老人福祉センターが廃止となって、出水の老人福祉センターに統合されるのか」という質疑に対し、「出水の老人福祉センターはそのまま残るが、高尾野と野田の老人福祉センターの機能は新しい交流施設に移るので、そこで老人クラブの総会とか学習会とかを実施するスペースを準備しており、高尾野及び野田の老人クラブの方々にも詳細を説明して、老人福祉センターは今度の施設に移るんですよ、という説明をして御理解をいただいているところである」との答弁でした。
続く討論はなく、採決の結果、全会一致により原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第72号出水市病院事業診療費等の料金条例の一部を改正する条例の制定について、総務病院委員会が審査いたしました概要とその結果について御報告申し上げます。
事務部長より、「保険医療機関及び保険医療養担当規則及び高齢者の医療の確保に関する法律の規定による療養の給付等の取り扱い及び担当に関する基準の改正に伴い、所要の改正をしようとするものである」との説明の後、医事課長より、「条例の別表の、他の病院等からの紹介がない初診の患者に加算する初診時加算料750円を5,000円に改め、そして、他の病院等に紹介する旨を申し出たにもかかわらず当院を再受診する患者に加算する再診時加算料を、新たな種別として設け、2,500円と規定するものである。また、施行時期を、国の猶予期間が切れる本年10月1日としており、別表の長期入院料の記載については、もともと括弧の中で引用していた告示の引用部分を最近の条例改正として、告示は引用を記載しないというならわしのようになっているため、この際、削除するというものである。内容については、変更はない」との説明がありました。
続く質疑において、「750円から5,000円になり、収入的には変化があるのか」との質疑に対し、「収入的には、これをそのまま掛け合わせて昨年の例で行くと600万円ぐらい収入増という計算にはなるが、その分、制度そのものが受診を控えさせようという制度であり、地域の医療の医院診療所と大きな病院の役割分担をするためのもので、大きな病院への初診の患者を減らそうというものがもともとの趣旨で、趣旨どおりうまくいくと、当院の初診患者が減るという結果を招き、その結果、収入に対してどのような影響が出るかというところは、今のところまだ見通しができていないところである」との答弁でした。
次に、「法律の規定による改正だということでいたし方ない点はあると思うが、このように方針を打ち出すことで、阿久根もあるので出水医療センターにとって紹介してくださる患者が少なくなるのではないかと懸念する点も幾つかあると思うが、これが導入されることでこういったメリットがあるのではないか、導入されることでこういう不具合があるのではないか、想定される点を幾つか教えてほしい」との質疑に対し、「まず、選定療養費が入ることによって初診の患者が5,000円を徴収されることになるので、5,000円払って診療を受けるかといったら、なかなか厳しい状況にあると思う。初診をまずは開業医にということになり、初診の外来患者が減るということになるが、それを避けるためには、どうしても開業医の先生たちとの連携が必要になってくると思う。まずは、その開業医の先生のところで初診を受けていただき、紹介状を持ってうちにおいでになれば、選定療養費を徴収する必要もない。先生たちとの医療のすみ分けを含めて、十分調整をしていかなければならないと考えている。当然のことながら、開業医の先生たちと連携をするために、医療センターとしてもいろんな施策を打っていかなければならないということで、開業医訪問とか、昨年6月に連携の会として、医療センターに出水保健医療圏の開業医の先生たちを招待し、そこで、うちの病院にどういった診療科があり、どういった診療行為ができるのかの紹介や、どういった医師がいるかといったことを説明させていただき、意見交換を行うなどの活動を地道にやっているところである。厚生労働省の定めた制度であり、こちらが拒むわけにはいかないので、何とか患者に負担がないように、ルールにのっとった形で来院していただける形をとれればと思っている。当院の診療科を開業医に標榜する科がない場合は、選定療養費を取る必要がないということである。これは、医師会との協議の中で、出水総合医療センターが選定医療費を取らなくてもいいと認めていただければ取らなくてもよくなる。一次医療として担える部分があれば、そこについては協議をして、選定医療費を取らないような形での対応を行っていきたいと考えている」との答弁でした。
次に、「この最初の5,000円の初診時の加算料をいただかなくてもいいかというのは、今のところ、どういったことが想定されるのか」という質疑に対し、「当院のほうで標榜している、あるいは院内掲示をしている科としては、腎臓内科、甲状腺外来、動脈硬化外来、血液内科、小児外科、肝臓内科、緩和ケア外来、呼吸器外来(261ページ発言訂正あり)、乳腺外来、メモリークリニックの10である。これについては、選定療養費をいただかないという取り扱いになると考えている。一番気になっているのが小児科で、市内に小児科の病院があるが、子供たちは急に悪くなったり、選ぶというよりも総合医療センターが受け入れることで地域の医療がより安定すると考えているので、医師会と特に協議をしたいと考えている」との答弁でした。
次に、「医療センターの診察券を持っていて、やはり、また5,000円を払わなければいけないのか」との質疑に対し、「初診を受けていらっしゃる方であれば、選定療養費を徴収する必要がない。選定療養費を徴収しなくてもよいケースが11類型あり、救急の患者、国庫負担医療制度の受給対象者、例えば生活保護者、当院の他の診療科を受診している方、特定健康診査、がん検診等公的な制度に基づく健康診断の結果によって精密検査の受診の支持を受けた方、外来受診から継続して入院になった方、地域に当院のほかに当該診療科を標榜する保険医療機関がなく、当院が外来診療を実質的に担っているというような診療科を受診する患者、災害の被災者、労災・公務災害・交通事故・自費診療の患者、地方単独の公費負担のうち、特定の疾病または障害に着目したものの対象となる方。例えば重度心身障害者医療費助成制度で受診される方、当院を直接受診する必要性を特に認めた患者、結果的に、医師の判断によって当院の医師が認めた場合、この選定療養費を徴収する必要がない」との答弁でした。
続く討論において、「議案第72号出水市病院事業診療費等の料金条例の一部を改正する条例の制定について、意見を付して賛成の立場で討論をします。法律の規定による改正に伴うもので、単体でこれに反対することもできないとは思いますが、この条例改正されることで、出水市病院事業が悪化しないような対策を今後もとっていただきたいと思います。そして、診療科によりましては、先ほど説明がありましたが、小児科等、どうしても初診の加算料が発生するべきではないような科もありますので、そのあたりをきちんと整備し、そして市民に周知徹底していただくことをお願いし、賛成します」との発言があり、全会一致により原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第73号財産の取得について(救助工作車)について、総務病院委員会が審査いたしました概要とその結果について御報告申し上げます。
警防課長より、「平成13年度に購入した救助工作車が、購入後18年を経過しており、車両年次整備計画に基づき更新整備するものである。取得しようとする車両及び資機材について、大きく変わるものではないが、ありとあらゆる災害に対応できるよう最新の車両及び資機材に更新する予定である。契約については、4月10日に契約検査課に依頼し、5月14日に入札を実施し、5月19日付で仮契約を締結しており、取得の相手方は鹿児島市南林寺町16番6号、株式会社鹿児島消防防災で、取得金額は1億2,100万円、また契約から納入まで10カ月間と考えており、令和3年3月15日を納入期限としている」との説明がありました。
続く質疑において、「現在使用している工作車についての取り扱いはどのようにするのか」との質疑に対し、「永久登録抹消で廃棄し、解体することによっての歳入が発生する。地金処分の業者が買って、それで、二、三十万というお金が少なからずとも入ってくる方法をとる。発展途上国に提供する方法もあるが、そこには手数料とか事務料が係るような状況で、それから、廃棄しないでそのまま下取りに出すと街宣車として使用されたことがあり、総務省消防庁からも消防車両の廃棄の方法については厳重に処分するようにという通達も出されていることから、出水市消防本部では消防団の車両、常備の消防車両も、少なからずとも歳入となる永久登録抹消のスクラップという形をとっている」との答弁でした。
続く討論においては特になく、採決の結果、全会一致により原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
申しわけありません。議案第72号の委員長報告の中で、「この最初の5,000円の初診時の加算料をいただかなくてもいいかというのは」という質疑に対しての「呼吸器外科」と申し上げないといけないところを「呼吸器外来」と申し上げてしまったようでありますので、修正しておわび申し上げます。訂正してください。
以上で、委員長報告といたします。
○議長(杉本尚喜議員) 議案第59号出水市いずみみらい基金条例の制定について、総務病院委員長の報告に対する質疑を許します。
○14番(中嶋敏子議員) これは目標というか金額は2,000万円を運用するんだということかなと思って聞いたんですけれども、定期預金によるものとかという説明だったかなと思いますけど、これをそのまま使うんだったらちょっと生かせるのかなと思うんですけど、2,000万円を運用するといっても、定期預金などによる運用益がどれほどというふうに考えて運用されていくのか、効果がどれほどと見込んでおられるのか、そういう質疑はなかったかお尋ねいたします。
○総務病院委員長(枦山卓二議員) ただいま中嶋議員から御質疑があったものはされてはいないんですけれども、先ほど壇上でも申し上げましたとおり、現在の経済情勢の中で、これまで国債とか地方債とか政府保証債での運用とかを行ってきてはおりますけれども、現在は金利が低いということで預金になるというような答弁でありました。
○14番(中嶋敏子議員) 済みません、基金の活用によるメリットですね。そこらが今おっしゃったのではちょっとつかめなかったんですけど、2,000万円を運用する際の運用益がどれほどと見越してのことなのか、そこらについての質疑とかはなかったのかというのを聞いたんですけど、わかったら教えてください。
○総務病院委員長(枦山卓二議員) 済みません。運用の果実についてのだと思うんですけど、そこら辺は議論しておりません。
○議長(杉本尚喜議員) ほかにございませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 質疑なしと認めます。よって質疑を終結いたします。
討論を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 討論なしと認めます。よって討論を終結いたします。
採決いたします。本案は委員長の報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。
議案第64号新支所庁舎の供用開始に伴う関係条例の整備に関する条例の制定について、総務病院委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 質疑なしと認めます。よって質疑を終結いたします。
討論を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 討論なしと認めます。よって討論を終結いたします。
採決いたします。本案は委員長の報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。
議案第72号出水市病院事業診療費等の料金条例の一部を改正する条例の制定について、総務病院委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 質疑なしと認めます。よって質疑を終結いたします。
討論を許します。
○14番(中嶋敏子議員) ただいま提案されております議案第72号出水市病院事業診療費等の料金条例の一部を改正する条例の制定に、問題点を指摘して反対いたします。
これまで400床以上に求められていた加算料が、200床以上ということに引き下げられた国の基準改正に基づく提案だということですので、なかなか従わざるを得ないのかなというふうなのもありますけれども、開業医など他の医療機関からの紹介状なしの受診に対して、初診時加算料をこれまでの750円から5,000円に、再診時加算料、これは新たに設けられたみたいですけれども、開業医とか、もしくはかかりつけ医など、他の医療機関への移行を進めたとき、これに応じなかったときに2,500円、新たに加算料を取るというふうなものかと理解しております。これは、一次、二次、三次医療機関のすみ分けを図ることが目的とされているようですけれども、市民にとっては受診の選択の自由が奪われることになります。病院側にすれば、特にこの地域には開業医でつくる医師会病院があることから、紹介率が低く、経営的には困難になってくることが懸念されます。これを先駆けて導入された当時の医師会病院では、市民からの苦情が殺到して、外来患者が一時半分に減ったと聞いております。二次医療機関は外来より入院患者の治療を優先とされているようですけれども、入院は救急外来や外来患者から入院に至ることが多いものと理解しております。市民負担増と同時に、病院経営にも大きな影響が出ることが懸念される今回の条例改正、国から持ち込まれ、やむを得ない事情があることはわかりますけれども、受診抑制にもつながる問題として賛成するわけにはいきません。
よって、反対いたします。
○10番(田上真由美議員) 私は、議案第72号出水市病院事業診療費等の料金条例の一部を改正する条例の制定について、賛成の立場で意見を付して討論させていただきます。
先ほど、総務病院委員長からも報告がございました。当局のほうからも、るる説明をいただいた、私もこの総務病院委員会の委員でございます。その中で、このような改正がされるということは、いたし方ないということは理解もしておりますが、そこに伴い、当局の地域の先生方と連携を図るなどの努力はすばらしいものがあると思っております。一次医療と認められるものに関しては加算金は発生しません。そのような形を、まずはしっかりと市民に周知いただくこと、この周知徹底を図らなければ、先ほどの討論の中でもありましたように、市民の中に混乱が生じてしまいます。そこで、今、連携をとるように御努力いただいているのと同じように、今後、市民の命を守る医療をしっかりと維持していただけるように、病院の経営に何かしらのそのような負担が生じることのないよう、これからも御努力いただくことを要望し、私は賛成討論とさせていただきます。
○議長(杉本尚喜議員) ほかに討論ございませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 討論なしと認めます。よって討論を終結いたします。
採決いたします。本案は委員長の報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)
○議長(杉本尚喜議員) 起立多数です。よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。
議案第73号財産の取得について(救助工作車)について、総務病院委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 質疑なしと認めます。よって質疑を終結いたします。
討論を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 討論なしと認めます。よって討論を終結いたします。
採決いたします。本案は委員長の報告のとおり決定することに御異議ございませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、文教厚生委員長の審査報告を求めます。
○文教厚生委員長(北御門伸彦議員) それでは、議案第65号出水市税条例等の一部を改正する条例の制定について、文教厚生委員会が審査しました概要とその結果について御報告申し上げます。
今回の条例改正は、地方税法等の一部を改正する法律が令和2年3月31日に公布され、一部を除き、令和2年10月1日以降に施行されることに伴い、その部分及び文言の修正等について、今回改正するものになるとの前置きのあと、主な改正内容は、まず、第24条を改正する規定は、個人市民税の非課税の範囲について、未婚のひとり親に対する税制上の措置及び女性寡婦・男性寡夫控除の見直しに伴い、現行の障害者、未成年者、女性寡婦または男性寡夫を、障害者、未成年者、女性寡婦またはひとり親に改正するものです。次に、第34条の2を改正する規定は、所得控除について、婚姻歴の有無や性別にかかわらず生計を一にする子を有する単身者について、ひとり親控除として適用するものです。次に、第48条を改正する規定は、国税における法人税の連結納税制度の見直しに合わせて、地方税では現行の基本的な枠組みを維持しつつ、所要の措置を講ずるものです。次に、第94条を改正する規定は、現在、重量比例課税が適用されている軽量な葉巻たばこを、紙巻きたばこと同じく本数課税とするため、2段階の経過措置を設けて見直しをするものです。附則では、この条例の施行期日及び経過措置を定めていますとの説明があり、続く質疑において、「12ページのところにある延滞金の割合等の特例は、単なる文言の改正だけなのか」と質問したところ、「特例基準割合というのが、延滞金特例基準割合とか言葉が変わったりしただけだと理解している」との答弁でした。続く討論なく、採決の結果、全会一致により原案のとおり可決すべきものと決定しました。
続きまして、議案第66号出水市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について、審査しました概要とその結果について御報告を申し上げます。
今回の条例改正は、地方税法等の一部を改正する法律が令和2年3月31日に公布され、一部を除き、令和2年10月1日以降に施行されることに伴い、令和3年1月1日に施行される部分について、今回改正するものであるとの前置きのあと、附則第4条及び第5条を改正する規定は、所有者不明土地の発生を抑制し、解消するため、また、低未利用地の譲渡促進を税制面からバックアップするため、個人が都市計画区域内にある低未利用地等を譲渡した場合の長期譲渡所得に係る特別控除が創設されたことに伴い、国民健康保険税の課税の特例の規定に法律の規定の引用を追加するもので、令和3年1月1日から施行するものですとの説明があり、質疑、討論はなく、採決の結果、全会一致により、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
続きまして、議案第67号出水市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例及び出水市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について、審査しました概要とその結果について御報告申し上げます。
今回の条例改正は、2つの条例とも国の基準改正に伴いまして本市の条例を改正するものであるとの前置きのあと、家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例では、家庭的保育事業とはゼロ歳から2歳児までの少人数の乳幼児を対象とした小規模に行われる保育で、本市には小規模保育園が3園、事業所内保育所が3園、あわせて6園があります。この小規模保育所等は、保育所や認定こども園等の連携施設を確保するよう定められており、本市の6つの小規模保育所等についてはそれぞれ連携施設を定めています。連携協力の内容につきましては3つで、相談助言等の支援、職員が病気等による代替保育の提供、そして、卒園後の受け皿、この3つです。今回の改正は、卒園後の受け皿という部分につきまして、これまで連携施設の確保が著しく困難であると認められるときは適用しないことができるとなっていたものに加え、小規模保育所等は2歳児までとなっていますので、その後の入所先の調整をするときに、保護者の希望に基づき優先的に取り扱う措置を講じれば、連携施設の確保を不要とする基準を追加されたものです。それから、居宅訪問型保育事業の保育の提供に関する部分は、改正前に、母子家庭等の乳幼児の保護者が夜間及び深夜の勤務に従事する場合への対応等とある、この「等」の部分について、国の基準が具体的に、保護者の疾病、疲労、その他の身体上、精神上、もしくは環境上の理由により、家庭において乳幼児を療育することが困難な場合、と明確化した内容に改正するものです。ちなみに、本市はこの施設の該当はないところです。
次に、出水市特定教育保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例については、改正内容は、先ほど家庭的保育事業等で説明した連携施設の関係と同様の内容になっており、連携施設の確保を不要とする基準を追加したものとなっていますとの説明があり、続く質疑において、「連携園の連携施設の確保について、5年間の猶予期間が設けられていたのを、さらにまた延長できるのか」と質問したところ、「5年間の猶予期間というふうにありましたが、実際は10年を経過する10年間の猶予期間があるようになっており、この保育の受け皿という部分で小規模保育所等はゼロ・1・2歳までということになっています。その後、卒園してほかの保育園に行かないといけないとなった場合に、優先的にほかの保育園に入れると定めることによって、この受け皿という部分の連携施設というのは不要です、と今回つけ加えているところです。本市としましては、実際、まだ、そういった扱いはしていないところですが、連携施設を持っていることもあり、その連携施設においてはもちろん優先的には入れるんですが、そこは現状のバランスを見ながら、どういうふうに進めていくかは検討したいと考えているところです。今回は、国の基準の改正に伴って、本市の条例も合わせて改正するものになっております」との答弁でした。
続く討論において、反対の立場で、「児童福祉法の第24条の1項は、自治体による保育の公的責任を明記してあるが、この小規模保育は第2項が追加されて、そこで自治体が直接関与するのではなく、介護保険と一緒で、利用者と施設が契約するというようなシステムです。そして、小規模保育は、説明でもあったように乳幼児、2歳までですので、3歳になったら連携園を探さないといけないということが起きてくるわけで、子供たちはちょっとした環境や先生がかわられたりすることで、非常に微妙な影響を受けるといわれております。本当はゼロ歳から5歳まで一貫した保育が当然だというふうに考えます。よって、この制度そのものが少し問題ではないかと考えます。今回の条例基準を定めた条例については問題ありとする立場から、反対したい」との意見があり、採決の結果、賛成多数により、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
続きまして、議案第68号出水市附属機関の設置に関する条例の一部を改正する条例の制定について、審査しました概要と、その結果について御報告申し上げます。
今回の条例改正は、市長の附属機関として出水市児童虐待再発防止検討委員会を新たに設置するため、所要の改正をしようとするものであるとの前置きのあと、昨年8月に発生しました市内4歳女児死亡事案について、現在、鹿児島県社会福祉審議会児童福祉専門分科会相談部会において検証作業が進められています。本市としては、検証結果の報告を踏まえ、再発防止策を講ずることとしており、報告内容の検証及び再発防止策等を審議するため、外部委員から構成される委員会を設置するものです。改正の内容は、別表の1、市長の附属機関に「出水市児童虐待再発防止検討委員会」を加えるものです。附則は、この条例は公布の日から施行するものです。
県の検証組織については、知事の諮問機関である県社会福祉審議会の下部組織として5人の委員構成で設置されており、社会福祉審議会児童福祉専門分科会相談部会ということで、委員構成としては、医師、弁護士、大学教授等の委員5人から構成されております。現在、検証委員会につきましては、昨年9月30日第1回目が開催され、現在3回まで開催されています。また、ヒアリングを行っており、昨年10月30日から1月24日まで計12時間、本市を含め薩摩川内市、児童相談所、警察等においてヒアリングが実施されています。第4回目については、本年3月中旬から下旬ということで予定をされていましたが、今週6月の18日に4回目が開催されるということで県のほうから連絡が来ていますとの説明があり、続く質疑において、「県の検証委員会の4回目が開かれるということだが、大体あと何回ぐらい開かれて結論が出るのか、わかれば教えてほしい」と質問したところ、「県の予定としては、今度の4回目ではまだ終わらないということで聞いています」との答弁でした。また、「もし万が一、前と同じような案件が起きた場合には、市長みずからがきちんとした説明責任を果たしていかれるというふうに理解した上でのこの提案なのかどうか」と質問したところ、「前回この案件が発生したときに、部長、課長、係長で記者発表しました。今度は検証の中で、そういった分もどういう形で審査の中に入るかわかりませんが、あってはいけないことですが、検討はすべきだと考えます」との答弁でした。また、「報告書が出されたりしたときに、委員会の経過とか中身とかいうのは、例えば資料請求などしたら情報開示してもらえるのか」との質疑に対し、「県の審査会も非公開という形でされています。私どもの審査会も、どういう形にするか今のところ検討はしていませんが、どこまで情報開示ができるかというところもまだ検討中です。本会議で申し上げましたが、議会には全員協議会等でお示しできる範囲内で御説明をしたいということで予定はしています」との答弁でした。
続く討論はなく、採決の結果、全会一致により、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
続きまして、議案第69号出水市税条例の一部を改正する条例の制定について、審査しました概要と、その結果について御報告申し上げます。
今回の条例改正は、新型コロナウイルス感染症等の影響により、地方税法の一部を改正する法律が令和2年4月30日に公布されたことに伴い、出水市税条例を改正するものであるとの前置きのあと、第1条としまして、附則第10条の2第18項に追加する規定は、新型コロナウイルス感染症等に係る先端設備等に該当する家屋及び構築物に対する固定資産税の課税標準の特例として、令和2年4月30日から令和3年3月31日までの期間中に認定先端設備等導入計画に従って取得した事業の用に供するものに対して課する固定資産税の課税標準を新たに課されることとなった年度から3年度分の固定資産に限りゼロとするものです。
次に、附則第15条の2を改正する規定は、令和元年10月1日から令和2年9月30日まで取得した自家用の軽自動車に係る軽自動車税の環境性能割の減免措置の適用期間を半年間延長するものです。
次に、附則第23条を追加する規定は、新型コロナウイルス感染症等の影響により、事業収入等の減少がある場合、当該事実が確認できる書類等を申請書に添付し提出することにより、市税等の税収を納期限から1年以内の期間で猶予することができるものとするものです。
次に、第2条としまして附則第24条を追加する規定は、市民税の寄附金税額控除について、所得割の納税義務者が、新型コロナウイルス感染症等の影響で中止となった指定行事の入場料金等の払い戻しを請求する権利を放棄した場合、その価額に相当する金額の合計額を寄附金とみなし、出水市税条例第34条の7の規定を適用するものです。附則第25条を追加する規定は、個人の市民税の住宅借入金等特別税額控除について、新型コロナウイルス感染症等の影響により入居が期限までに遅れた場合でも、令和3年12月31日までに入居すれば特別控除を適用できることとすることに伴い、その適用期限を1年間延長するものです。以上が、主な改正内容であり、その他引用条文整理等を行っています。附則ですが、この条例は公布の日から施行し、第2条の規定は、「令和3年1月1日から施行するものです」との説明があり、続く質疑において、「国は交付税措置してくれるのは100%と考えていいのか」と質問したところ、「全額国費でということになっておりますので、100%と御理解をいただければと思います」との答弁でした。
続く討論はなく、採決の結果、全会一致により、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
以上で、文教厚生委員長の報告とします。
○議長(杉本尚喜議員) ここで暫時休憩いたします。再開を11時20分といたします。
午前11時06分 休 憩
午前11時20分 再 開
○議長(杉本尚喜議員) 再開いたします。休憩前に引き続き会議を続行いたします。
議案第65号出水市税条例等の一部を改正する条例の制定について、文教厚生委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 質疑なしと認めます。よって質疑を終結いたします。
討論を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 討論なしと認めます。よって討論を終結いたします。
採決いたします。本案は委員長の報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。
議案第66号出水市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について、これから文教厚生委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 質疑なしと認めます。よって質疑を終結いたします。
討論を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 討論なしと認めます。よって討論を終結いたします。
採決いたします。本案は委員長の報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。
議案第67号出水市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例及び出水市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について、これから文教厚生委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 質疑なしと認めます。よって質疑を終結いたします。
討論を許します。
○14番(中嶋敏子議員) ただいま提案されております議案第67号出水市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例及び出水市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について、問題点を指摘をして反対いたします。
これは、国の条例改正に伴うものだという説明でしたけれども、家庭的保育事業等でゼロ歳児から2歳児までを保育する小規模保育所は、出水市に3園、事業所内保育所が3園あり、ここでは連携の確保がそれぞれ定められております。連携園の協力内容は、相談・助言、病気時の代理保育、卒園後の受け皿等ですけれども、今回の条例改正は卒園後の受け皿、連携園に関するものかと理解します。これまで、連携園の確保が著しく困難な場合は、当初の5年間から現在10年間の猶予期間が設けられております。ただ、卒園後、他の保育園が優先的に受け入れるという必要な措置が講じてあれば、連携施設の確保は求めないとする条例改正かと理解しております。
児童福祉法第24条第1項は、保育を必要とする場合において当該保育を保育所において保育しなければならない、これは自治体の義務とされております。つまり、学校と同じく、本来、待機児童があってはならないことであります。ところが、この間、認可保育所でなくても認定こども園や家庭的保育事業により必要な保育を確保できるように、これに第2項がつけ加えられております。その中で小規模保育所は乳幼児が対象ですので、3歳児以降の連携園が必要になってきます。保護者は、3歳になると再び入所先を探さなければならなくなります。3歳の壁にぶち当たるわけであります。
子供は環境の変化に非常に敏感ですので、入所先や保育士さんの変更等がストレスになります。子供の保育は、ゼロ歳から5歳まで一貫した認可保育園で、国と自治体の公的責任で保育するべきだと考えます。そうした立場から、優先的な受け入れ先の確保も担保されない今回の改正に反対いたします。
○議長(杉本尚喜議員) ほかに討論ございませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 討論なしと認めます。よって討論を終結いたします。
採決いたします。本案は委員長の報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)
○議長(杉本尚喜議員) 起立多数です。よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。
議案第68号出水市附属機関の設置に関する条例の一部を改正する条例の制定について、これから文教厚生委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 質疑なしと認めます。よって質疑を終結いたします。
討論を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 討論なしと認めます。よって討論を終結いたします。
採決いたします。本案は委員長の報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。
議案第69号出水市税条例の一部を改正する条例の制定について、これから文教厚生委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 質疑なしと認めます。よって質疑を終結いたします。
討論を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 討論なしと認めます。よって討論を終結いたします。
採決いたします。本案は委員長の報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、産業建設委員長の報告を求めます。
○産業建設委員長(髙崎正風議員) それでは、産業建設委員会に付託された事件、議案第60号出水市特別用途地区内における建築物の制限に関する条例の制定について、議案第61号出水市特定用途制限地域内における建築物の制限に関する条例の制定について、議案第62号出水市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の制定について、議案第63号出水市高尾野相撲場の設置及び管理に関する条例の制定について、以上4件、会議規則第39条の規定に基づき、その審査の経過と結果について報告をいたします。
本委員会は、令和2年6月16日午前9時より開会し、机上審査を11時10分より16時36分まで、第3委員会室で、全員出席のもとで関係する部長、課長、係長に出席を求め審査を行いました。
議案第60号、61号、62号、63号は、全議案とも採決の結果、全会一致で原案どおり可決すべきものと決定をいたしました。
それでは、議案第60号について、課長より、「現在、8月1日の都市計画決定に向け、見直しの手続を進めております。出水市都市計画の地域地区や地区計画における建築物の制限に関する必要事項について、建築基準法において地方公共団体の条例で定めるものとされていることから、これを定めるものである。高尾野・野田地域に新たに指定する用途地域の近隣商業地域及び準工業地域内に1万平方メートルを超える大規模集客施設の立地が可能となり、既存の商店街を含む住宅環境が乱されることが予想されるので、用途地域の指定と合わせて大規模集客施設の立地を制限する特別用途地区を新たに指定する。第4条では建築物の用途制限、第5条では既存の建築物に関する制限の緩和、第9条では罰則で50万円以下の罰金を処する。附則として、令和2年8月1日施行する」という説明でありました。
委員より質疑があり、「よい方向に向かっているだろうと思うが、パブリックコメントをされた中で推進する意見が多かったのか。ちょっと性急すぎるのではないかとの内容が紹介できれば一、二点お願いする」との質疑があり、課長より、「パブリックコメントを実施したが、2件の意見があったが、特別用途に関してはなかった」との答弁でありました。
以上で、討論に入り、賛成の立場で、「条例制定については、用途地域以外の都市計画区域全域に指定しようと、地域外のスプロールを抑制するという目的を持って制定するものであります。対象の高尾野地域、野田地域と、それぞれ中心部になっておりますが、このことで建築物の制限をすることにより、より安心・安全なまちづくりになることになりますので賛成といたします」との賛成討論があり、採決の結果、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第61号について、課長より、「急激な少子高齢化、人口減少社会における持続可能な出水市として、コンパクトシティの構築を踏まえ、鉄道の各駅及び市庁舎を中心とした地域の用途地域を定め、この地域以外への無秩序な市街化を防ぎ、良好な環境の形成、または保持のため、用途地域以外の都市計画区域全域にわたり5つの地域を設け、主とした地域に応じた店舗の面積及び周辺への影響が大きい工場の立地を制限する特定用途制限地域を新たに指定する。第4条では、建築物の用途の制限で別表に示す左欄の田園居住地域や幹線沿道地区ロードサイド型商業地区など5つの地区ごとに、右欄では建築してならない建築物を規定する。第5条では、既存の建築物に対する制限の緩和、第7条では、建築物の敷地が特定用途制限地域の内外にわたる場合の措置、第8条では、公益上必要な建築物の特例、第10条では、違反した者に対して50万円以下の罰則を規定する。」以上のような説明を受け、質疑として、「第10条の中で50万円以下の罰金を処するということだが、前もって建築確認の中で提出するようになっておれば、こういう問題はないかと思うが、その受付受理するときの関係は、市としてかかわりがあるのか。今、用途地域とか建築物を建てるときの図面とか設計図とかいうのは、一応提出され、確認され、建築許可を出すという流れか」との質疑があり、答弁として「都市計画区域内においては建築確認が必要となる。その段階でチェックされることになる」との答弁でした。
討論に入り、賛成の立場で、「議案第60号と同じで、この地域に対して安定性をもたらすための条例でありますので賛成いたします」との賛成討論があり、採決の結果、全会一致により原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。
次に、議案第62号について、課長より、「出水麓地区の観光地としての魅力向上及び特定物件の利活用促進のため、床面積が300平方メートル以下の店舗・事務所及びホテル・旅館が立地できるように、用途地域を、現在の第一種低層住居専用地域から第一種住居地域へ変更することにしているが、このままでは建物の用途が大幅に緩和されることになり、第一種低層住居専用地域の規制が維持できるように地区計画で規制をする。第4条の建築物の用途の制限では、地域ごとに建築してならない建築物を規定する。別表第2では、今回の条例で、アの欄に示す出水麓地区の地域のみとする、イの欄で掲げる建築物以外の建物を建築してはならない建築物とする。第5条では、既存の建築物に対する制限の緩和、第6条では、建築物の容積率の最高限度について、第7条では、建築物の建蔽率の最高限度について、第8条では、建築物の高さの最高限度について、第10条では、公益上必要な建築物等の特例、第12条の罰則では、違反した者に対して50万円以下の罰則を規定している。附則として、この条例は都市計画決定告示日と同日の8月1日から施行する」との説明がありました。質疑では、「ここの都市計画の見直しということで、この別紙のトップ表紙に、市で良好な都市計画の形成云々とありますが、要するにこれについては、特に麓地区の空き家対策、それから、市長が掲げる稼げる観光地づくり、このことも含め、目標といいますか、思いを含んだところの計画にも結果的にはなるんだろうと、そういう認識でもよろしいですね」との質疑があり、課長より、「この稼げる観光地づくりとあわせて、空き家対策もある。今、麓地区については特定物件を含めて空き家がふえてきている。これを全部潰してしまっては、出水麓伝統的建造物群保存地区としての形態がどうなるのかということ、その利活用を含めて、今の特定建築物は床面積300平方メートル以下ですので、その1軒丸ごと使えるような規模ということにしている」との答弁でありました。
討論に入り、賛成の立場で、「この条例制定については、特に出水地域の麓地区のことであります。現在、出水麓地区は問題が顕在化しているのが空き家で、それから観光地でありながらその縛りがある関係で、なかなか麓地区が持っている財産を生かしきれないということもあります。そこで、今回の条例制定により空き家対策並びに、出水市が掲げる観光地づくりのいわゆる店舗等の整備につながるものと期待をし、賛成するものです」との賛成討論があり、採決の結果、全会一致により原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。
次に、議案第63号について、課長より、「本条例は、市長の提案理由にあったように、リースにより上水流に設置していた仮設相撲練習場にかわる施設として、高尾野にあります旧めーぷるハウス内の一室に、新たに屋内相撲場を整備することに伴い、必要な事項を定めようとするものであり、内容としては、市内のほかの社会体育施設と同様の条例となっている。また、整備後の管理については、令和2年度は直営であり、令和3年度以降は今後検討することにする」との説明でありました。
質疑に入り、「高尾野町の小学生、中学生が全国クラスがいるということもあって、相撲の機運が高まったことも含めて、今後の見通し、出水のその少年、なる面も含めてなのか。相撲の今後の人口だとか、発展だとか、指導者を含めて、あるいは大会の誘致、大会開催を含めてどういう将来像があるか」との質疑があり、課長より、「市としては、出水の相撲連盟の方から強い要望があり、屋内相撲場、当初は仮設のテントを設置しての練習場を確保したところである。出水相撲が発足して、活動も随時やっている。人数は若干少ないが、また今後は、この相撲場が整備されることにより出水相撲クラブの代表の方も、もっとアピールをどんどんしていきたいということで、人数増につなげられると考えている。実際のところは、大会等については、まだちょっと計画していないところであるが、市としては、人数がふえてきて、また、日本の国技でもあり、相撲について何らかの援助ができていければと考えているところである」との答弁があり、また、委員より質疑があり、「これらの条例をつくった後に整備するのか」については、「新規建設ということではないので、今ある施設の改修ということで、今回は同時に予算と条例とセットで今回6月議会に上げさせていただいたところである」との答弁。続く質疑では、委員から、「この隣に紅葉園があるが、子供の声というのはよく通ると思うが、練習しているときに隣の紅葉園に影響はないと考えて相撲場として設置でよろしいか」との質疑があり、課長より、「その声については、実際、練習でどれくらい大きい声を発しているか、私もそこまで把握していないので、そこについては実際の指導の方に当然ながら窓を閉めた形での対応をお願いするなど近隣の施設に迷惑とならない形でお願いする」との説明でありました。
討論に入り、賛成の立場で、「めーぷるハウスの跡が空き地になっており、利用度がないということで、これは高尾野地域の方々から早く何とかしてほしいという部分もありました。そのときに、相撲の屋内道場の話が持ち上がり、子供たちの健康の増進、またスポーツ振興という意味から、夢と希望を与えるものでありますので、本件について賛成いたします」との討論があり、採決の結果、原案どおり全会一致で可決すべきものと決定いたしました。
以上、4件、産業建設委員会の委員長報告といたします。
[宮田幸一議員着席]
○議長(杉本尚喜議員) 議案第60号出水市特別用途地区内における建築物の制限に関する条例の制定について、産業建設委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 質疑なしと認めます。よって質疑を終結いたします。
討論を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 討論なしと認めます。よって討論を終結いたします。
採決いたします。本案は委員長の報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。
議案第61号出水市特定用途制限地域内における建築物の制限に関する条例の制定について、産業建設委員長の報告に対する質疑を許します。
○8番(土屋工吉議員) 今、委員長の報告の中にパブリックコメントによる意見の聴取ということが出たんですが、今の都市計画法を張った場合、前は野田、高尾野が非常に住宅が建てやすいということで人気だったんですが、ロードサイドの地域が特に、今、米ノ津に集中するときなんですが、また新しくいろいろそういう施設ができつつありますが、野田の場合でも、要するに野田の地区の方が、集積するのが、量販店に集積するというのが非常に今、見受けられるんですが。野田、高尾野のそういった将来の高齢者の買い物の仕方、インターチェンジを利用して量販店に行けるというのはあるんですが、どうしても高齢者の買い物関係がいろいろと問題になるんですが、そこらへんは委員会の中で質疑はなかったのか伺います。
○産業建設委員長(髙崎正風議員) その質問はございませんでした。
○議長(杉本尚喜議員) ほかにございませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 質疑なしと認めます。よって質疑を終結いたします。
討論を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 討論なしと認めます。よって討論を終結いたします。
採決いたします。本案は委員長の報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。
議案第62号出水市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の制定について、産業建設委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 質疑なしと認めます。よって質疑を終結いたします。
討論を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 討論なしと認めます。よって討論を終結いたします。
採決いたします。本案は委員長の報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。
議案第63号出水市高尾野相撲場の設置及び管理に関する条例の制定について、産業建設委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 質疑なしと認めます。よって質疑を終結いたします。
討論を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 討論なしと認めます。よって討論を終結いたします。
採決いたします。本案は委員長の報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。
-------------------------------------------------------
△ 日程第16議案第74号・日程第17議案第75号
日程第18議案第76号 一括上程
○議長(杉本尚喜議員) 日程第16から日程第18までの公の施設の指定管理者の指定議案3件を一括して議題とします。
ここで総務病院委員長の審査報告を求めます。
○総務病院委員長(枦山卓二議員) 議案第74号公の施設の指定管理者の指定について(出水市高尾野市民交流センター)、議案第75号公の施設の指定管理者の指定について(出水市野田市民交流センター)2議案についての説明、質疑において、一括して御報告いたします。
支所庁舎建設課長より、議案第74号と議案第75号については議案番号が異なるが、内容的には一緒であるので一緒に説明したいということで、公の施設の指定管理者の指定について、出水市高尾野市民交流センター及び出水市野田市民交流センターの指定管理者の指定についての説明に入り、高尾野新支所庁舎及び野田新支所庁舎の供用開始に伴い、両支所庁舎内に設置する高尾野市民交流センター及び野田市民交流センターの両施設の指定管理者の指定をするものである。高尾野市民交流センターは、老人福祉センター、公民館及び農業者健康管理センターの機能を有する施設として、また、野田市民交流センターは、老人福祉センター、保健センター及び健康増進センターの機能を有する施設として新設するものである。指定管理者としてお願いする社会福祉法人出水市社会福祉協議会は、高尾野老人福祉センター及び野田老人福祉センターのこれまでの指定管理者であり、両老人福祉センターの管理運営はもとより、長年にわたり高齢者の生きがいづくりや地域住民の健康増進に尽力されていたことから、市民の福祉の増進を設置目的とする新施設の効果的な管理運営が可能であると判断している。また、外部委員で構成される公の施設指定管理者選考審議会からも、出水市公の施設指定管理者の指定の手続等に関する条例第5条の規定に基づき、公募によらず社会福祉法人出水市社会福祉協議会を指定することは問題ない旨の答申を受けていたので、両施設については社会福祉協議会を指定管理者として提案させていただくものである。なお、指定管理者として指定する期間については、設置後初めての指定管理となることから、いずれも本年12月1日から令和5年3月31日までとするところであるとの説明がありました。
続く質疑において、「本会議場で提案理由の説明のあとに質疑があったと思うが、課長の説明にもあったが、公募によらない方法で選定審議会も認めた大きな要因としては、どういったものがあるのか。あと、予算と一体とならなければならないということを築地議員がおっしゃっていたと思うが、もう一回説明していただきたい」との質疑に対し、「まず、1点目の非公募による選定であるが、出水市社会福祉協議会については、高尾野及び野田老人福祉センターの指定管理者として長年にわたり、高齢者の生きがいづくりや地域住民の健康増進に尽力しておられることから、市民の福祉の増進を設置目的とする当該施設の効果的な管理運営が可能であると判断したこと、老人福祉センターの利用者の方々、老人クラブの方々に説明すると、皆さん方が言われるのは、社会福祉協議会はこの新しい施設にも入るのかという質問が多く出され、社会福祉協議会が地元に根ざした団体だということで、どうしても社会福祉協議会を指定管理者から外してくれるなという地元からの要望があって、そういう意見を取り入れて、今回非公募とさせていただいた。それから、2点目の、予算とセットということについては、支所の総合市民課が今回補正を提案している債務負担行為も、令和3年度、4年度、5年の3月31日までは負担行為で予算を確保しているという状況で、施設の管理者の選定と予算は一体的なので、今回提案させていただいた」との答弁でした。
続く討論において、「議案第74号公の施設の指定管理者の指定について(出水市高尾野市民交流センター)について、賛成の立場で討論をいたします。こちらの社会福祉法人出水市社会福祉協議会におかれましては、これまでも地域になじんで運営をしていただいております。これからも、市民のために円滑な事業展開をしていただくよう要望し、賛成いたします」との発言があり、採決の結果、全会一致により原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、「議案第75号公の施設の指定管理者の指定について(出水市野田市民交流センター)について、賛成の立場で討論をいたします。議案第74号に賛成しました理由と同じでございますが、また、こちらの社会福祉協議会におかれましては、地域の皆様方から、ここが運営をそのまま引き継いでいただきたいという声もあったと伺っております。これからも、今までと変わらない事業展開をしていただくことを要望し、賛成いたします」との発言があり、採決の結果、全会一致により原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第76号公の施設の指定管理者の指定の変更について(出水市老人福祉センター)について、総務病院委員会が審査いたしました概要と、その結果について御報告いたします。
いきいき長寿課長より、この出水市の老人福祉センターは、出水市の中に出水市老人福祉センター、出水市高尾野老人福祉センター、出水市野田老人福祉センターと3施設あるが、新支所庁舎の開設に当たり、出水市高尾野老人福祉センターが高尾野市民交流センターへ、出水市野田老人福祉センターが野田市民交流センターへと機能が移転し、既存の両老人福祉センターが廃止となる。それに伴い、いきいき長寿課で管理する老人福祉センターについては、出水市老人福祉センターの1施設となるとの説明がありました。
特に質疑はなく、続く討論もなく、採決の結果、全会一致により原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
以上をもちまして委員長報告といたします。
○議長(杉本尚喜議員) 議案第74号公の施設の指定管理者の指定について(出水市高尾野市民交流センター)について、総務病院委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 質疑なしと認めます。よって質疑を終結いたします。
討論を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 討論なしと認めます。よって討論を終結いたします。
採決いたします。本案は委員長の報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。
議案第75号公の施設の指定管理者の指定について(出水市野田市民交流センター)について、総務病院委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 質疑なしと認めます。よって質疑を終結いたします。
討論を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 討論なしと認めます。よって討論を終結いたします。
採決いたします。本案は委員長の報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。
議案第76号公の施設の指定管理者の指定の変更について(出水市老人福祉センター)について、総務病院委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 質疑なしと認めます。よって質疑を終結いたします。
討論を許します。
○19番(築地孝一議員) 議案第76号に反対の立場で討論いたします。
本定例会初日、数点について質疑をいたしました。1点目は、指定議案と予算の関係はセットであるかとの問いに、9月または12月の定例会で補正するとの答弁でありました。これまで議会では、地方自治法第222条第1項の普通地方公共団体の長は、条例そのほか議会の議決を要するべき案件が新たに予算を伴うこととなるものであるときは、必要な予算上の措置が的確に講ぜられる見込みが得られるまでの間はこれを議会に提出してはならないという規定に基づき、例えば給与費等の減額すべき条例であっても、同時期に減額補正予算が提案され、当然、これまで議会では審議をしてまいりました。しかし、今回上程されました指定の変更議案については、これから精査し、減額補正するかのような答弁で、議決を要すべき案件に予算上の措置が適切に行われていないため、私自身、快く承認できません。また、2点目には、指定議案の要件は、施設名、指定管理候補者、指定期間であるとされていますが、議案を提案する以前の手続として、出水市指定管理者選定審議会に意見を諮らず議案となっていることについて質疑した際、条例には指定期間の短縮であるため諮問するよう規定されていない、地方自治法第244条の2第6項に矛盾しないとの答弁でありました。
これらのことは、今後、指定の変更議案の先例となり、先ほど申し上げたように指定の変更議案と予算がバラバラでも出水市議会が可とすることに加え、指定期間の短縮は、外部の審議会に諮問せず、市側の都合で自由に変更可能となるおそれがあります。確かに、公の施設の指定管理者の指定の手続等に関する条例では、指定管理者の選定についての条文が並んでおり、期間の変更や適正な指定管理料の設定は審議会の審査事項になっておりません。しかしながら、仮に5年の指定期間を、協定に基づき指定を受けていた受託業者が協定される際に、指定管理施設の統合や廃止が計画されていない場合でも、市側の都合で勝手に期間を短縮された場合、受託事業者によっては雇用が急に失われ、事業計画自体に影響する可能性があり、問題となります。先ほど来申し上げていますように、地方自治法では、施設名、指定管理候補者、指定期間を議決するように解釈されています。このことは、一般的に、受託された指定管理者は債務負担行為に基づき指定管理料が期間中担保され、安定的に向こう数年間の総合的な事業計画のもと、手を挙げ、受託されています。たとえ外部の審議会が異議なしの結果であっても、答申をいただいた後、議会へ提案されるなど、受託者側の立場で手続を進めていただきたいと思います。
このようなことから、初めて、今回、指定の変更議案に対して、本定例会初日から疑義が払拭することができません。9月定例会までに、いま一度、手続を整理され、減額補正予算を精査し、再度提案されても十分間に合うため、議案第76号に反対します。
○議長(杉本尚喜議員) ほかにありませんか。
○7番(吉元勇議員) 昼食のため暫時休憩をお願いしたいところです。いろいろと審議しなければいけないことも含めまして、暫時休憩を議長に要請したいと思います。
○議長(杉本尚喜議員) 議長としては、今、ほかに賛成討論はないかと聞いているんです。
ほかに討論ございませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 討論なしと認めます。
採決いたします。本案は、委員長の報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)
○議長(杉本尚喜議員) 起立多数です。よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。
ここで昼食のため暫時休憩いたします。再開を午後1時といたします。
午後0時04分 休 憩
午後1時00分 再 開
○議長(杉本尚喜議員) 再開いたします。休憩前に引き続き会議を続行します。
-------------------------------------------------------
△ 日程第19議案第53号・日程第20議案第55号
日程第21議案第56号・日程第22議案第58号
日程第23議案第77号・日程第24議案第78号 一括上程
○議長(杉本尚喜議員) 日程第19から日程第24までの各会計補正予算議案6件を一括して議題といたします。
ここで総務病院委員長の審査報告を求めます。
○総務病院委員長(枦山卓二議員) 議案第53号令和2年度出水市一般会計補正予算(第7号)所管部分について、総務病院委員会が審査いたしました概要と、その結果について御報告いたします。
政策経営部長の総括説明の後、財政課長より、補正予算(第7号)の予算書12ページ、歳出の款ごとの予算額について、「2款の総務費については1億8,737万2,000円の追加で、中身について大きなものは、公共施設整備事業基金、いずみみらい基金、これらの基金積立金の金額が大きいところである。そのほか、コミュニティ助成事業の補助金とか戸籍のシステム改修の委託費があり、1億8,700万円ほどの増となっている。3款の民生費については1,202万8,000円の減で、新規の計上としては、児童虐待再発防止検討委員会の開催経費の関係、安心サポートセンターの関係、アドバイザーの報酬の調整もあわせている。そのほか、保育料等の民間の私立の保育園の整備事業の補助金の関係も基準額の改定があり、その調整も民生費の中でやっている。職員給与費の調整もした結果、あわせて1,200万円ほどの減となっている。6款の農林水産業費については3億514万8,000円の増となっている。補助事業の関係が金額的に大きいもので、省力化の機械導入の補助金とか畜産クラスターの関係の事業補助金で、野口漁港の施設整備事業の関係も入り、3億円ほどの増となっている。7款の商工費については7,084万1,000円の増ということで、企業立地促進補助金の計上がある。設備投資・新規雇用の関係に対する企業への補助金があり、7,000万円ほどの増となっている。8款の土木費については4億211万5,000円の増となっており、国の社会資本整備総合交付金で、道路関係の補助事業、橋梁の関係の補助事業、住宅のストック総合改善事業、これらの国の補助事業関係の計上があり、4億円ほどの増となっている。9款消防費については2,592万円の追加計上で、3基分の耐震性の防火水槽の設置経費での関係である。10款の教育費については5億7,348万8,000円の増で、小・中学校の管理諸室などの空調機の整備工事、校内LAN、教育用タブレット関係の経費を今回計上ということで、5億7,000万円ほどの増となっている。11ページ、歳入の款別の表について、12款の地方交付税については2,208万5,000円の追加で、今回の補正予算全体の財源調整ということでの計上である。16款の国庫支出金については国の補助金の関係、道路とか橋梁とか住宅の関係の補助金とか、地方創生推進交付金も今回財源変更を含めて計上している。教育費の国庫補助金もあわせて4億1,500万円ほどの計上ということになっている。17款の県支出金については2億6,991万8,000円の追加計上で、農林水産業費の関係が主なもので、畜産クラスターの関係とか省力化機械の導入事業の補助金の関係、これらの計上で2億6,900万円ほどの追加計上となっている。19款の寄附金については、いずみみらい基金の寄附金の新規計上である。20款の繰入金については1億8,170万円の増で、財政調整基金の関係の繰入金、補正予算の財源調整としての繰入金の計上で、1億8,170万円ということである。21款の繰越金については、元年度の決算見込みにより純繰越金の計上ということになっている。22款の諸収入については4,130万4,000円の追加で、サマージャンボの宝くじ交付金の関係、スポーツ振興くじの助成金を計上している。23款の市債については土木費とか教育費の関係で、歳出の各事業経費の財源としての市債計上で4億100万円の計上となっている」という、歳入歳出の款別の主な説明があり、財政係長より、財政課所管部分について、「15ページの普通交付税について、今回の補正予算の全体の調整で2,208万5,000円の計上である。21ページの繰入金については01の財政調整基金は全体の一般財源の調整として1億7,400万円増額するものである。04公共施設整備事業基金繰入金は、学校の空調設備等及び校内LANの工事に伴う財源として1,920万円追加計上している。純繰越金は令和元年度の決算見込みに伴うもので、2億円を追加計上している。財政雑入はサマージャンボ宝くじ市町村交付金で、公益財団法人鹿児島県市町村振興協会からの交付決定に伴い1,474万8,000円計上するものである。21ページの市債は、漁港整備事業で野口漁港の保全工事の財源で3,120万円新規計上、漁港機能高度化事業で名護漁港機能高度化事業の県営事業負担金の財源として450万円の新規計上である。23ページ、市道整備事業で下高尾野線ほか2路線の財源として3,670万円の追加計上である。橋梁整備事業で、国の防災・安全交付金を活用し実施する橋梁維持補修事業費の西出水駅橋ほか5橋の補修工事等の財源として4,490万円の新規計上になる。急傾斜地崩壊対策事業で、下平野地区の崩壊対策に係る工事費の財源として440万円の新規計上になる。公営住宅建設事業で、公営住宅ストック総合整備事業費の平和団地の三点給湯・給水管等の改修工事、鶴亀タウン、早馬団地の外壁・屋上防水改修工事の財源として5,880万円の新規計上になる。都市公園等整備事業で、陸上競技場のスタンドの屋根改修など、ほか2公園の公園遊具更新の財源として1,630万円の追加計上になる。消防施設整備事業で、耐震性防火水槽の設置工事の財源として1,080万円の新規計上である。施設整備事業、小学校で空調設備・校内LAN設備工事の財源として1億3,340万円新規計上するものである。施設整備事業、中学校について、空調設備とLAN設備工事に対する市債で7,060万円新規計上する。施設整備事業、高等学校については、校内LAN設備工事の財源として290万円新規計上する。社会体育施設整備事業で、スポーツ振興くじの交付決定を受け、財源変更をして市債を2,280万円減額するものである。陸上競技場の全天候化事業費に対して財源変更になる施設整備事業、幼稚園については、空調設備の財源として市債で930万円の新規計上になる。歳出27ページの基金積立金について、歳入で純繰越金を2億円計上している。地方財政法第7条の規定に基づき2分の1を公共施設整備事業基金に積み立てるもので、1億円を追加計上している」との説明がありました。
次に、総務課長より、総務課所管部分について、「今回の補正は、4月の人事異動に伴う給与費の調整及び共済負担率の改定に伴う調整をしている」との説明がありました
次に、くらし安心課長より、くらし安心課所管部分について、「予算書の27ページ、総務管理費、13細目自治会活動費の01細々目自治会活動費で、今回新規計上250万円の内訳について、29ページに記載してあり、コミュニティ助成事業補助金で音響等設備の整備について、大川内地区コミュニティ協議会に補助金を新たに計上したところである。本助成金については、一般財団法人の自治総合センターがやっている宝くじの関係での社会貢献広報事業の補助金で、前年度中に申請を出し、その事業の採択と決定を受けて、翌年度に事業実施をするというような流れになっており、前年度末の3月30日に事業の決定を受け、6月補正で事業の予算を計上し、実施するという形で今回計上させていただいた。これに対する歳入で、21ページ中ほどの15節総務雑入、33細節のコミュニティ雑入というところで250万円新規計上している。コミュニティ助成事業助成金とで自治総合センターのほうから入ってくる補助金になるが、歳出250万円に対して同額の250万円、助成金で賄えるというような形で財源を確保しているところである」との説明がありました。
続く質疑に入り、「これは100%の補助事業になるので、基本的にこの予算が通過したあと、どのくらいに設置が可能になるものなのか」との質疑に対し、「今後のスケジュールであるが、この予算を認めていただいた場合には、7月に空調設備を行い、そのほか音響映像設備等もこの補助金で購入予定なので、大川内のふるさと収穫祭を毎年10月に行っているので、そこに間に合わせ、購入予定という流れでされる予定である」との答弁でした。
次に、企画政策課長より、企画政策課所管部分について、「歳入で、予算書の15ページの中段ほどの地方創生推進交付金については、国の地方財政計画の国の認定を受けた事業で、地方版の総合戦略に位置づけられた事業のうち、自主的・主体的で先導的な事業に対するものについて国から交付金が交付されるもので、交付率は2分の1である。4月1日付で6つの事業について1,500万円の交付決定があり、歳出側においても、今回財源変更を行っている。19ページの14細目のいずみみらい基金寄附金2,000万円については、今回新規計上する。21ページのツルと歴史のまち応援基金繰入金については、地方創生推進交付金の交付決定に伴い、それまでツルと歴史のまち応援基金を充当する予定としていた4つの事業について交付金を充当することとなり、その分を減額している。歳出では、27ページの基金積立金の中のいずみみらい基金積立金2,000万円については、歳入で入ってきたものをここで積み立てるということにしている」との説明がありました。
次に、野田支所総合市民課長より、高尾野、それから野田両支所総合市民課、それぞれの所管について、歳出から、予算書の27ページ、01細目庁舎等一般管理費、02細々目高尾野支所、03細々目野田支所については、「本年12月1日から供用開始予定の高尾野市民交流センター、野田市民交流センターの管理運営に係る委託料について、高尾野支所が36万6,000円、野田支所が29万2,000円を計上する。予算書6ページの第2表債務負担行為補正では、高尾野・野田市民交流センターの指定管理料になるが、期間は令和3年度から令和4年度で、高尾野市民交流センターが238万4,000円(382ページ発言訂正あり)、野田市民交流センターが182万6,000円になる」との説明がありました。
次に、消防長より、消防の組織及び消防の概要等についての総括説明の後、警防課長より、46ページ、47ページで、「常備消防分、9款、1項、1目、07細目消防施設整備事業費として、40トン型耐震性防火水槽3基の設置工事費1,968万円を計上する。これは消防防災施設整備費補助金を活用し、耐震性防火水槽を整備するもので、設置場所については出水市緑町の緑公園、出水消防署、昭和町の春日公園に設置するものである。財源としては、17ページの消防防災施設整備費補助金822万9,000円を活用したいと考えている。この補助金については、40トン型耐震性防火水槽の基準額、1基当たり548万6,000円で、その2分の1が補助額となるが、今回設置する防火水槽の整備費は、3基ともにこの基準額を上回っており、1基当たりの補助額は限度額の274万3,000円となり、3基分で822万9,000円である」との説明がありました。
続いて質疑に入り、「今回、耐震性防火水槽の設置工事ということで、緑公園、春日公園、出水消防署内、3カ所ということだが、この防火水槽においては地中埋設型になるのか、それとも据え置き型になるのか」との質疑に対し、「地中埋設型である。補足すると、ブロックをしっかり置いて組んでいくという強度があるもので、パーツ、パーツを組み合わせて強度をしっかり持った40トン型である。神戸震災のあとに技術が開発されたものである」との答弁でした。
次に、「出水消防署の場所はどのあたりか。また、そのときに何か弊害というものはないのか。この40トンでどのくらいの使用時間か。例えば消防車両1台が毎分何リッター必要なのか」という質疑に対し、「出水消防署の駐車場のほうに設置する。市有地関係に設置する。それから、消火栓が使用できなかったときに、工業地帯であり、付近にも住宅もあることから、消防署内に40トン型の設置を計画している。この使用時間については、2トンタンク車の1線2股で有効水量の3キロで出したときに、2トンで3分なので1時間ほどである」との答弁でした。
続く討論において、「議案第53号一般会計補正予算(第7号)に賛成の立場で討論をいたします。今回の補正予算におきましては、地方創生推進交付金など、そしてまた新型コロナに対する感染症予防対策としての予算が多数計上されております。この中でも、出水市の財政調整基金を活用しながら、そしてまた速やかに出水市の行政がぬかりなく執行できるよう祈念し、賛成いたします」との発言があり、採決の結果、全会一致により、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第58号令和2年度出水市病院事業会計補正予算(第4号)について、総務病院委員会が審査いたしました概要と、その結果について御報告いたします。
事務部長より、「病院事業会計補正予算(第4号)について、本年4月1日以降の職員の任免、それから人事異動に伴う正規職員及び会計年度任用職員の給与費の調整を行うことが主な補正内容になっている」との説明の後、総務課長より、「今回の補正予算については、大きく分けて2つの項目を計上しており、1つ目が4月1日付人事異動に伴う給与費の調整、もう1つが電源立地地域対策補助金の充当事業で、医療センターの病棟で使用するベッドの更新と中央監視システムの機器更新事業である。出水総合医療センターの内容では、予算書38ページ、39ページ、医業費用の給与費の調整について、整形外科の医師が1人から3人に増加しており、看護師については、整形外科の拡充に伴うものと南館の再開に向け、大幅に増員をしたところである。当初予算計上時と差違が生じたので、給与費等の補正を行うものである。経費については、業務委託料の契約確定による調整に伴うものが主なもので、また、医業外費用の雑損失についてはベッド購入費に係る消費税分である。なお、補正後の一般職の合計職員については、18人ふえ274人となっている。これにより収益的支出は、医業費用が給与費に合計して1億6,205万4,000円を計上し、経費に757万1,000円を計上している。医業外費用については、雑損失にベッド更新に係る控除対象外消費税分の251万3,000円を計上している。40ページ、41ページ、資本的支出では、病棟のベッド更新と中央監視システム機器更新事業に係る予算で、現在、医療センターで使用しているベッド194台を、昨年度から電源立地地域対策補助金を活用して、3年をかけ随時更新をしているものである。今年度が2年目となり、更新台数は昨年度と同様の65台である。その更新費用として、固定資産購入費2,180万8,000円を計上している。この財源として、上段の資本的収入に、県補助金として電源立地地域対策補助金1,607万5,000円を充てる。補助裏の財源として、企業債を570万円充当することとしている。次に、中央監視システムのハード機器更新については、出水総合医療センターの電気・空調・衛生設備等を一括して監視している中央監視システムのハード機器のメインとなる高性能パソコンが故障したため、更新するものである。このシステムは平成23年度に導入をして、中央監視システムのかなめとなるパソコンの耐用年数の目安が8年とされており、本機は既に10年が経過しており、修理をするにも多額の費用が必要となることから、今回パソコンを更新しようとするものである。この更新に係る費用として583万円を計上しており、その財源として、上段の資本的収入の企業債580万円を充当することとしている。高尾野診療所においても出水総合医療センターと同様に、人事異動計画と実際の人事異動とに差違が生じたことなどを主な要因として給与費の調整を行うものである。補正後の一般職員の合計職員数は1人減の6人になり、収益的支出のうち給与費が合計で334万4,000円の減額となる。44ページ、45ページの野田診療所においても同様に、人事異動計画と実際の人事異動とに差違が生じたことなどが主な要因として、給与費の調整を行う。また、附帯事業費用の夜間一次救急診療所費用について、これまで業者への委託によって実施していた受付業務を直営で実施することにしたことによって、給与費と経費の委託料等を調整しようというものである。補正後の一般職の合計職員は、正規職員は変わらず4人であるが、会計年度任用職員が3人増となる。収益的支出の給与費が合計で44万6,000円の減額となり、附帯事業費用の夜間一次救急診療所費用が87万円減額となる。1ページで、今回の補正予算では、第2条の収益的収入及び支出の病院事業費において1億7,136万8,000円を追加し、これにより予算規模は49億356万8,000円となる。また、第3条の資本的収入及び支出の収入において2,757万5,000円を追加し、これにより予算規模は5億2,053万4,000円となり、支出においては3,231万8,000円を追加し、これにより予算規模は7億3,131万7,000円となる。第4条企業債では、ベッド及び中央監視システムの機器更新による企業債の発行により限度額を調整し、第5条議会の議決を経なければ流用することのできない経費は、職員給与費の追加補正に伴い調整を行うものである」との説明がありました。
続く質疑において、「予算書41ページ、病棟ベッドの更新65台は年次計画でやっている事業なのか」との質疑に対し、「3カ年の事業になっており、令和元年度から令和3年度まで大体65台程度、トータルで194台、65台、65台、64台という形で更新する予定である。来年度も、補助金がつけば64台の更新を行いたいと考えている。これで、今現在ある病棟のベッドは全て更新、あるいはまた新しい機種に変わってしまうということになる」との答弁でした。
続く討論において、「議案第58号出水市病院事業会計補正予算(第4号)に賛成の立場で討論いたします。今回の予算組み替えによる調整などが多数入っておりますが、病棟ベッドの更新65台、中央監視装置システム機器更新一式も入っております。円滑な事業の推進を願い、賛成といたします」との発言があり、採決の結果、全会一致により、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第77号令和2年度出水市一般会計補正予算(第8号)所管部分について、総務病院委員会が審査いたしました概要とその結果について御報告いたします。
冒頭、政策経営部長より総括説明の後、財政課所管部分で、財政課長より、歳入、歳出の概要として、8号の補正予算書の10ページの歳出の款ごとの表で、「第3款の民生費については1億1,055万3,000円の追加計上である。コロナ対策の関係で、国のひとり親世帯の臨時特別給付金の給付事業、給付事務費も含めたところでの計上。そのほかに、児童福祉施設関係で、保育園だとか放課後児童クラブだとかの施設関係での消毒薬等の購入費の関係の計上がある。第6款の農林水産業費については、農業者、林業者、水産業者、農林水産業者の関係、それぞれの支援金計上がある。国の補助内示を受けて林道の関係の計上があり、林道橋の補修等の関係の経費を、コロナ対策と合わせて計上しており、合計で2,846万円の計上となっている。第7款の商工費については6,172万円の計上となり、コロナ対策の関係、貸切バス、タクシー、それから宿泊事業者、観光事業関係の支援金があるほか、国の補助内示を受けて麓の歴史館に設置をするVRの映像システム関係の計上もあわせている。9ページの歳入の款別の表で、12款の地方交付税については、補正予算全体での財源調整、16款国庫支出金については3億4,523万円の計上であるが、国からの新型コロナウイルスの感染症の地方創生臨時交付金の計上が大きなところであり、そういったコロナ対策の関係の補助金とVRの映像システム導入に係る国庫補助金も、ここで計上をしている。17款の県支出金については2,619万2,000円の増で、県からの新型コロナウイルス感染症の緊急包括支援事業の補助金の計上があるほか、農林水産業費の関係で、国の内示を受けての林道の補修補助金もここに含まれている。20款の繰入金については1億6,500万円の増(286ページ発言訂正あり)で、これも補正予算の全体での財源調整ではあるが、国からの地方創生臨時交付金の国庫支出金での計上があり、財政調整基金の財源変更をしている関係で、減額が金額的には大きいところである」との歳入歳出の関係についての概要の説明があり、財政係長より、一般会計補正予算(第8号)の財政課所管部分について、「13ページ、普通交付税については、今回の補正予算の一般財源の調整で252万1,000円を計上する。繰入金については、財政調整基金になる。新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を計上したので、その財源充当により一般財源を調整し、1億9,120万円減額している。15ページの市債については、今回、林道整備事業について予算を計上している。林道小原線・角石線の橋梁補修工事の財源としての市債で、370万円新規計上するものである」との説明がありました。
続く質疑において、「内閣府の地方創生推進室が発行している「脱コロナに向けた協生のススメ」の中に、出水が先行して行っていた事業というのが複数あるが、そういった関連からこういった財政調整基金のほうに調整できたと理解してよいのか」との質疑に対し、「財源変更としては、13ページの歳入、新型コロナウイルス感染症の地方創生臨時交付金の1次での出水市への交付限度額が2億4,009万2,000円と示されており、今回新規計上をしている。事業が事例集の中にもあると思うが、そういった事業も当然対象になるということで、この2億4,000万円をその新規事業に充当しているということになる。財政調整基金から国の交付金に財源を変更しているということで、新規計上をしたものにまずは充てていって、あと財源変更を含めて、結果、財政調整基金の変更は1億9,120万円という形になっているところである」との答弁でした。
次に、「この財政調整基金を活用できるというのは、今の出水市にとって余裕を持っていろんな事業に対応ができるというところですばらしいと思うが、この財政調整基金の取り崩しの幅とか何か限度があるとか、幾らでも取り崩していいのか。1年間で活用するある程度の目安を、そのあたりの基本的な考えを教えてほしい」との質疑に対し、「財政調整基金については、令和元年度末の現在高82億4,200万円ほどで、今回の8号の補正予算分まで含め9億3,600万円ほどの繰入金の計上をした結果、2年度末の現在高が73億円ほどになる予定である。年間の取り崩しの金額の幅というのはなく、ある程度、その基金を持ってはいるが、限りある、無尽蔵にあるわけではないので、その使い方はちゃんと考えていかなければならないと考えている。ただ、今回のコロナ対策については、本会議でも話があったように、災害並みのもので、そういうときにこそ財政調整基金は使うべきものだと考えている。それによって、感染症の防止対策や経済対策の関係、対策をとっていくことが、当然、市としての務めだと思っているので、そういったものに対しての国の地方創生の交付金などを活用しながらやっていきたい」との答弁でした。
次に、企画政策課所管部分で、企画政策課長より、「13ページの上から2つ目、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金2億4,009万2,000円については、国の令和2年度の第1次補正予算で計上された新型コロナウイルスに対する対応、それから、影響を受けた地域経済、住民生活の支援等に活用できる1兆円の交付金の中の本市の限度額が2億4,009万2,000円と示されたことから、歳入として計上をしている。対象事業が5月末にまとまり、実施計画として国に提出をしている。本補正予算では、新規事業8事業と、これまでに議決をいただいた2事業に充当していくこととしている。この限度額に届かない決算とならないよう、今後、事業を精査した執行状況を見ながら、場合によっては他事業への充当も検討して行きたいと考えている。15ページの一番上のツルと歴史のまち応援基金繰入金については、25ページの真ん中ほどの観光資源活用推進事業のVRの関係の財源として2,620万円を繰り入れするものである」との説明がありました。
続く質疑において、「13ページの新型コロナウイルス感染症対応の地方創生臨時交付金について、余裕が出た場合には、またそのほかの事業に充てていくと聞いたが、この交付金自体は、割とその感染症の対応であれば柔軟に使える交付金として理解してよろしいですか。それと、そこに届かなければ、そのまま返還の対象になるのか。返還しなくても、2次補正でそこのところが何かしら減額されることが起こるのか」との質疑に対し、「ある程度柔軟に事業間で流用というか、充当ができるようになっている。そのためには、実施計画に載っている必要があるので、そのあたりも加味したところで実施計画は事業を当てはめている」との答弁でした。
次に、「今審議中の国の2次補正だが、これが成立すると、今回の臨時交付金、創生の臨時交付金、こういったような形で入ってくるのか」との質疑に対し、「今成立したばかりで、具体的にどのような配分がされるか、まだ説明がないところである。確認をしたところ、情報が出ておらず、情報が入ってき次第、どのような事業に当てはめればいいのか検討に入りたいと考えている」との答弁でした。
続く討論において、「ただいま議題となっております議案第77号出水市一般会計補正予算(8号)について、賛成の立場で討論いたします。今回の補正は、新型コロナウイルス感染症対策に関する緊急対策ということが多く盛り込まれた補正内容でございまして、その根拠になっているのが国庫補助金でございます。新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金というものを活用しての内容でございます。特にひとり親の支援に対する県または農林水産業等、そしてさらに観光業等、幅広くこれが活用されるようでございますので、一日も早く緊急対策に着手をしていただくことを願い、賛成といたします」との発言があり、採決の結果、全会一致により、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
大変失礼しました。文言等の間違いがございました。訂正方お願いいたします。まず、1点目が、議案第53号令和2年度出水市一般会計補正予算(第7号)所管部分の中で、野田、高尾野両支所庁舎の執行部よりの説明の中で、高尾野市民交流センターの金額のところで「228万4,000円」と申し上げないといけないところを「238万4,000円」と申し上げていたそうでありますので、「228万4,000円」に訂正方お願いいたします。
それと、議案第77号の財政課所管部分において、財政課長の説明の中で、20款の繰入金について「1億6,500万円の減」と申し上げないといけないところを、「1億6,500万円の増」と申し上げていたそうでありますので、「減」に訂正方よろしくお願いいたします。おわび申し上げます。
以上で、総務病院委員会の委員長報告といたします。
○議長(杉本尚喜議員) 議案第53号令和2年度出水市一般会計補正予算(第7号)について、総務病院委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 質疑なしと認めます。
ここで質疑を中止いたします。
次に、議案第58号令和2年度出水市病院事業会計補正予算(第4号)について、総務病院委員長の報告に対する質疑を許します。
○14番(中嶋敏子議員) 1点だけ、確認も含めて教えてください。41ページのほうに貸付金で468万円が看護師就業支度金として計上されているわけですけれども、これは、確か1人36万円で、計算すると13人分なのかなというふうに見たんですけれども、それでいいのかというのと、あと、これで看護師さんは充足したのかなというふうな説明を受けたような気がしたんですけど、今度、新しい「ひまわり」で、また看護師さんの募集が出ていたんですけれども、そことの関係での、ここでも看護師数としては充足だったのか、そこらの質疑はなかったか確認させてください。
○総務病院委員長(枦山卓二議員) ただいま、2点ほど中嶋議員から質疑をいただきましたが、2点とも委員会の中では質疑はございませんでした。
○議長(杉本尚喜議員) ほかにございませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 質疑なしと認めます。よって質疑を終結いたします。
討論を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 討論なしと認めます。よって討論を終結いたします。
採決いたします。本案は委員長の報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。
議案第77号令和2年度出水市一般会計補正予算(第8号)について、総務病院委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 質疑なしと認めます。ここで質疑を中止いたします。
次に、文教厚生委員長の審査報告を求めます。
○文教厚生委員長(北御門伸彦議員) それでは、議案第53号令和2年度出水市一般会計補正予算(第7号)所管部分について、文教厚生委員会が審査しました概要とその結果につきまして、質疑部分を中心に御報告を申し上げます。
「予算書31ページ中ほど、3款、1項、1目社会福祉総務費、細目20の145万1,000円の減額は、安心サポートアドバイザー報酬等の調整となっているが、何が理由か」と質問したところ、「本年3月の段階で退職の申し出があり、そのときはサポートセンターの人事配置等もまだわからないところで、引き続き今年度についてもお願いをしたいと考えていたところ、その後、県との人事交流におきまして安心サポート専門監に来ていただけるということになりましたので、アドバイザーのほうについては、今回、退職にいたったところです」との答弁でした。
次に、専門監に対して、「児童虐待の傾向や対応について、県のほうではどうか」と質問したところ、「県では、昨年度の事件があった直後から、まずは児童相談所の児童福祉司の人数が足りないということで、関係職種の経験者でさまざまな相談業務に携わった者が10月1日付人事異動となっています。また、ことしの4月1日の人事異動におきましても、再任用の職員を含め、児童相談所経験者を多数配置をして対応しているところです。また、児童相談所においても、これまでの体制から各市町村あるいは相談機関と連携をするために、調整あるいは介入と支援のため、専門の課をつくり、人員配置を厚くしているところです」との答弁でした。また、「このコロナ禍の期間で、児童虐待の件数が県全体としてふえているのか」と質問したところ、「全国的に家の中にこもる、外に出てはいけないということで、子供もストレス、見守る保護者のほうもストレスということで、非常に危惧されたところで、それに対し、教育委員会、福祉課を含めて、家庭訪問をしたり、電話をかけたり、メールを送ったりなど、いろんな形で現況確認、安全確認をしているところです。件数については、この3月以降、特に目立って、このコロナと直接関係しての数字の増加は発生していないのかなと思います」の答弁でした。
次に、「予算書49ページ、教育設備事業費のGIGAスクール構想について説明を求める」と質問したところ、「GIGAスクールというのはGlobal and Innovation Gateway for allということで文部科学省のホームページに記載してあり、全ての子供たちに、個別最適化された全体的・包括的な新機軸、新変革、全てのためのつながり、かかわりといったような説明をされております。あと、もう1つ、ギガという通信速度の単位でもありますので、2つをかけてGIGAスクール構想というふうに説明をされておりました」との答弁でした。また、「47ページ、空調設備など、学校施設整備が進んでいるのはわかるが、タブレット等購入など、国庫支出金と一般財源の割合が非常に大きいと思うが、どうか」と質問したところ、「国庫支出金については17ページに記載していますが、このGIGAスクール構想は2本立ての補助金制度となっており、まず、ネットワーク環境を整備するのに補助率が2分の1とあります。これは、全学校内のネットワーク回線を引き回すという工事に対して、補助対象経費の2分の1となっており、記載のとおり8,901万3,000円です。また、端末整備が定額で総額4,296万円になりますが、補助単価が1台当たり4万5,000円となっております。4万5,000円の3分の2の補助率で、3人に2人分までが補助され、残りの部分が全て一般財源という形ですので高額になっております」との答弁でした。
49ページで、教育設備整備事業費、タブレット購入予定について、「発注先は統一されるのか。保守トラブルを想定すると、心配があるので考え方を聞きたい」と質問したところ、「発注先については、まず、市内業者をと考えていますが、コロナ禍で全国的に供給不足が生じております。なるべく早期の調達が図れるように、県単位で共同調達という仕組みも案内をされておりますが、まだやり方は決まっておりません」との答弁でした。また、「ICTの支援員が多分おられると思うが、どうか。育成の方法はどうか」と質問したところ、「ICT支援員が、まず市内で4人ほど必要になるのではないかと考えていますが、今のところ、1人もICT支援員という形では配置がされていないところで、今、配置しているさまざまな支援員と調整しながら導入を検討しています」との答弁でした。また、「GIGAスクール構想の意義はわかるが、基本的・基礎的な教育がしっかりなされないと応用がきかない。そのあたりを、教育の一環としてどのように併用していかれるのか」と質問したところ、「御指摘のとおり、全てをコンピューターでということではなくて、ICTでできる、ICTだから効果的であるというところをきちんと見きわめて指導していくというふうに考えているところです。GIGAスクールの導入が決まった(291ページ発言訂正あり)ことの理由に、CBT、Computer‐Based Testing、テストをコンピューターで行うというようなことが、今後、全国学力学習状況調査でも取り入れられることになっています。日本国内において、世界比較でコンピューターに触れる機会の少ないことが、学力の結果として差がついているのではないかという危機感があります。ICTの効果的なところをしっかり見きわめながら、大事な教育は残していきたいと考えているところです」との答弁でした。「先生たちが大変多忙な中だと推察するが、ICT研修会等はどのようになっているか」と質問したところ、「我々もその点は一番心配しており、GIGAスクール導入が余りにも早く決まったもので、現場としては戦々恐々としているところでありますが、先導的に研修を進めていきたいと考えております。あす、米ノ津中学校に、県の事業を使いまして40台のコンピュータが入りますので、これらも十分活用し、教員の研修を進めていきたいと考えているところです。また、本市の出水商業高校情報処理科とも連携をしながら研修を進めていくことにしております」との答弁でした。また、「タブレットが配付される生徒が、小学校5・6年生及び中学校1年生ということだが、他の学年との教育格差が心配である。必要とする全員に配置する考えはないか」と質問したところ、「この学年については国のロードマップが示されており、小学校5・6年生は、今年度からプログラミングが必修になっているところです。中学1年生につきましては、先ほど申し上げたCBTの話で、コンピューターによるテストが2年後の全国学力学習状況調査の中で、英語のテストをコンピューターで行うということが考えられており、中学校1年生に先に入れて、2年後に間に合わせようとする国の考え方もあり、市も、その学年を先にという考え方でございます」との答弁でした。また、「今回はチャンスだと思う。一般財源で億というお金をかけるハード事業の計画があるが、個人的には、そういうところに使うお金があるならば教育にも工面できると思う。また、大型モニターとか必要と思うが、予算化は今後か」と質問したところ、「今年度中に、また、9月補正、あるいは12月補正の場で残りの分を計上させていただきたいと検討を進めています。今回、このように分かれましたのは、国がコロナ禍の混乱により補助金の申請手続等が不明瞭で煩雑になったりしたところがあり、確実なところから6月の補正に計上させていただいたところです。また、タブレット等購入という表現をしておりますが、この中には、クラスに応じて配置をする大型モニターも含んでおります」との答弁でした。また、「インターネットの整っていない家庭が当然あり、家庭の支出を伴うと思うが」と質問したところ、「報道されているオンライン授業について、実際100%できているのかには疑問がありまして、実現にはハードルがいろいろございます。今、家庭のインターネット状況については調査をかけています。今の調査の段階では精査していかないといけませんが、2割ほどネットに接続がありませんので、どんな補助ができるのかということを今後検討してまいりたいと思っています」との答弁でした。
続く討論では、「国の100%補助ではあるが、マイナンバーカードの推進のための予算が入っているのは問題だと、いつも指摘をしている。今回も、給付がうまくいかないということでマイナンバーカードの推進を法律化して、銀行口座の紐づけをする動きがあり、大混乱が生じている。プライバシーの問題など解決されないままであり、納得できないので反対意見としたい」との討論や、賛成の立場で、「今回の補正は、保健福祉部では制度改正に伴うシステム改修など、財源として国庫支出金など、また、教育部局では校内LAN整備、教育設備事業費など整備が進もうとしている。頼もしい投資であり、相手を思いやる、インパクトのある、汗をかきながらの教育方針は変わるものではないことをお願いして、賛成討論とする」との討論があり、採決の結果、賛成多数により原案のとおり可決すべきものと決定しました。
それでは、続きまして、議案第55号令和2年度出水市介護保険特別会計補正予算(第1号)について、文教厚生委員会が審査しました概要とその結果につきまして、質疑部分を中心に御報告を申し上げます。
まず、「歳出13ページの1款、1項、1目、02細目一般管理費80万円の増額は、マイナンバー制度改正に伴う介護保険システム改修に係る経費を新規で計上し、下の7款諸支出金、1項償還金及び還付加算金、3目償還金3,190万4,000円の増額は、令和元年度介護給付費に対する支払基金への精算返納金を計上しております。そのほかは、人事異動等に伴う給与の調整等になります」との説明のあと、「13ページ、4款地域支援事業費の職員給与費の減額は理解できるが、財源内訳の県支出金減額の理由を教えてほしい」と質問したところ、「地域支援事業、地域包括支援センターの運営に係る人件費については、地域支援事業の中で補助の対象となっていますので、国・県等の交付金等が得られます」との答弁があり、重ねて、「職員の給与費については、県は支援しないと思うが、この表現では誤解を受けるので検討してもらいたい」との意見に対し、「表記方法について、財政課に伝えます」との答弁でした。また、「職員の給与が大きく減額されているが、1人分なのか、また、システム改修の内容はどうか」と質問したところ、「総数としては1名減になっています。システムの改修は、マイナンバー制度の改正により、特定個人情報データ標準レイアウトが改正され、本市の基幹システムを改修することになりました」との答弁でした。また、「介護認定審査会は、現在の件数は以前と比較してどうか」と質問したところ、「制度改正等により介護の認定期間が、最長は3年間になっており、だんだん認定期間が長くなっているという現象があり、そのことに伴い、以前と比較すると、認定審査会の件数は少し減ってきている状況です」との答弁でした。また、「10ページの基金繰入金の基金自体の総額は幾らか」と質問したところ、「現在の準備基金の残高は約2億4,000万円余りです」との答弁でした。
続く討論はなく、採決の結果、全会一致により、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
○議長(杉本尚喜議員) ここで暫時休憩いたします。再開を2時15分といたします。
午後1時57分 休 憩
午後2時15分 再 開
○議長(杉本尚喜議員) 再開いたします。休憩前に引き続き、文教厚生委員長の審査の報告を続行いたします。
○文教厚生委員長(北御門伸彦議員) 報告に入る前に、1カ所訂正をさせていただきたいと思います。議案第53号の中で、予算書にはないんですが、ICT支援員に係る質疑の中で、私は「GIGAスクール導入が早まったことの理由に」という表現を、「GIGAスクールの導入が決まった」というふうに、「早まった」を「決まった」と申し上げたようです。訂正しておわび申し上げます。
引き続き、議案第77号令和2年度出水市一般会計補正予算(第8号)所管部分について、文教厚生委員会が審査しました概要とその結果につきまして、質疑部分を中心に御報告を申し上げます。
まず、「歳出17ページ、安心サポートセンター事業費について、現状でDVが心配される件数はどうか。また、DVに遭った人の市内でのシェルター施設はあるのか」と質問したところ、「昨年の3月から5月と、本年の3月から5月との比較では、同居中の交際相手も含めた配偶者等からの暴力ということでの人数は、いずれも5人で、増減はありません。また、シェルター、保護施設は、出水市内にはなく、県内では鹿児島市にあります鹿児島県女性相談センターがシェルターということになっています」との答弁がありました。
次に、「国の予算で1施設50万円の消毒液購入は理解するが、市単独事業で2カ所はどこの施設か。また、市単独事業になる理由は何か」と質問したところ、「予算書19ページの中ほど、05細目放課後児童健全育成事業費、01放課後健全育成事業費の850万円の計上の中に荘児童クラブが1つ含まれております。なぜ、市単独になるかと申しますと、国の補助事業で運営している施設が今回の補助の対象になっており、荘児童クラブは小規模な児童クラブであり、市単独で運営しているため補助対象にならない施設です。しかし、同じ児童クラブに変わりがないので、本市で予算措置しました。もう1つは、その下の放課後障害児児童健全育成事業費で、総合体育館の横にある「まなづる」の分です。こちらも同様に国の補助対象外ですが、先ほどと同様の理由で1施設50万円措置しています」との答弁でした。また、「その対象外という施設について、予算折衝はしたのか」との質問については、「今回の1施設当たり50万円は、3月補正の中でも1回上げており、そのときは内閣府の予算であり、今回は厚労省が国の2次補正で組んだ分となっております。厚労省所管の補助事業を活用している施設を対象に上げていますが、機会あれば、県を通じてお願いしていくのも必要かと感じています」との答弁がありました。
次に、「消毒薬の購入費の助成方法について確認したい」と質問したところ、「消毒薬の関係ですが、購入の仕方について、園での消毒薬、マスク、空気清浄機も、今回認められております。直接買って、こちらから補助するというのもできますが、4月は、特にマスク、消毒液が入手が困難でした。市で情報を収集しまして、マスクについては3回ほど情報提供と、業者によっては市で一括してほしいという希望もあったものですから、一括して購入し、物資を配って、その分、補助金から差し引くやり方、臨機応変に各施設にまず物資が届くことを優先しております。今回、消毒薬以外はある程度入るようになりましたが、消毒薬についてはやはり入手が難しいところもあります。国が優先調達スキームをつくっており、少し値段は高いのですが、3回ほどとりまとめて調整しているところです」との答弁がありました。また、「コロナの関係で、市内の産後ケアの委託をしている3施設で、利用している側が不安になり利用を控えるとかの事例は聞いていないか」と質問したところ、「今年度は、現在2人申請されていますが、これからの利用ですので、まだ利用している状況ではありません。昨年度末では、2月の利用は通常どおりでしたので、3つの産後ケア事業所から利用を控えているというお声は聞いていません」との答弁でした。
次に、「25ページ、学校臨時休業対策事業費で、廃棄された食材等の補助金ということだが、給食納入業者に確認したが、業種によってはほかのところに補塡しましたとか、パンの業者は県のパン協会から補塡金が出たとか、牛乳屋もルートがあるなど聞いているが、予算計上されているのは主にどんな食材なのか」と質問したところ、「やむなく、転売とかできず廃棄などになった野菜業者、肉屋、学校給食を専ら生業としたパン業者、ほかに牛乳業者も含まれています」との答弁でした。
続く討論はなく、採決の結果、全会一致により、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
続きまして、議案第78号令和2年度出水市介護保険特別会計補正予算(第2号)について、文教厚生委員会が審査しました概要とその結果につきまして、質疑を中心に御報告を申し上げます。
まず、「13ページ、4款地域支援事業費、1項一般介護予防事業費、1目一般介護予防事業費総額88万2,000円の増額は、06細目の出水こけん塾を展開していますが、今、休止状況になっている部分もあるので、高齢者の閉じこもりの防止、そして出水こけん塾の再開に向けた消耗品、備品等の購入経費を計上しました」との説明のあと、「こけん塾を展開しているグループは、今どれくらいあるのか。市長の説明で、新しい生活様式に対応した中身に変えるとのことで、DVDをつくる事業費と説明を聞いたが、詳細を聞きたい」と質問したところ、「現在、こけん塾は市内全域で42カ所ありますが、新しい生活様式ということになり、今まで屋内で密集した中でこけん塾体操等をされていたのですが、それを自宅ででもできるようにDVDの配付、あるいは外でもできるように椅子等の購入も含めた予算となっております」との答弁がありました。
続く討論はなく、採決の結果、全会一致により、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
以上で、文教厚生委員長報告とします。
○議長(杉本尚喜議員) 議案第53号令和2年度出水市一般会計補正予算(第7号)について、文教厚生委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 質疑なしと認めます。ここで質疑を中止します。
次に、議案第55号令和2年度出水市介護保険特別会計補正予算(第1号)について、文教厚生委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 質疑なしと認めます。よって質疑を終結いたします。
討論を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 討論なしと認めます。よって討論を終結いたします。
採決いたします。本案は委員長の報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。
議案第77号令和2年度出水市一般会計補正予算(第8号)について、文教厚生委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 質疑なしと認めます。ここで質疑を中止いたします。
次に、議案第78号令和2年度出水市介護保険特別会計補正予算(第2号)について、文教厚生委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 質疑なしと認めます。よって質疑を終結いたします。
討論を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 討論なしと認めます。よって討論を終結いたします。
採決いたします。本案は委員長の報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、産業建設委員長の審査報告を求めます。
○産業建設委員長(髙崎正風議員) それでは、産業建設委員会に付託された事件は、議案第53号令和2年度出水市一般会計補正予算(第7号)所管部分、議案第56号令和2年度出水市水道事業会計補正予算(第1号)、議案第77号令和2年度出水市一般会計補正予算(第8号)所管部分、以上3件、会議規則第39条の規定に基づき、その審査の経過と結果について報告いたします。
本委員会は、令和2年6月16日午前9時より開会し、吉元委員欠席し、ほかの委員で現地調査を午前10時57分まで行い、机上審査から吉元委員出席し、11時10分より16時36分まで、第3委員会室で、全員出席のもと、関係部長、課長、係長の出席を求め、現地調査を含め審査を行った。議案第53号、56号、77号は、全議案とも討論、採決の結果、全会一致で原案どおり可決すべきものと決定した次第であります。
それでは、議案第53号の主な内容について、農政課分、35ページ、6款農林水産業費、1項農業費、3目農業振興費、40細目農業・農村活性化推進施設等整備事業費の01細々目産地づくり対策事業費2,289万4,000円は、係長より、「県の補助事業で、水稲、園芸などの生産に、農業協同組合及び、3戸以上の農業者で組織する団体などが栽培施設や省力化機械等を整備する費用について補助するものである。新規計上で、県が3分の1以内、市が6分の1以内、合計2分の1以内の事業内容で、6組合で導入する機械等は記載のとおり」との説明がありました。37ページ、目4畜産業費、33細目畜産クラスター事業費補助金、新規計上で1億9,459万1,000円は、国の畜産・酪農収益力強化整備等特別対策事業で、出水市畜産クラスター協議会での取り組みは、主体が肥育牛一環経営1件で、堆肥舎1棟の整備、マルイクラスター協議会での取り組みは、主体が肉養鶏1件でウインドレス鶏舎2棟などの整備で、なお、補助率は国2分の1以内との説明でありました。
委員より、「35ページ、産地づくり対策事業費で、申請が多かったということで、何件くらいの申請があったのか」と質疑があり、係長より、「全部で17組合、そのうち6組合が採択となり、今回の予算計上となった」との説明でありました。また、委員より、「37ページ、33細目畜産クラスター事業補助金の中のマルイクラスターの鶏舎2棟に肉養鶏を予定されているが、飼育羽数の規模はどれくらいか」と質疑があり、係長の説明では、現在飼育羽数は8万7,400羽で、今回の整備で4万7,400羽増、計13万4,800羽の予定との説明でありました。
次に、「協議会とはどんな組織なのか」と質疑があり、課長より、「協議会は国の補助金の受け皿となるもので、国から県に、県から市に、市から協議会に出し、業者に支払いすることになっております。その受け皿になる協議会になります」との説明でありました。
次に、農林水産整備課分、農林水産統括監より、「37ページ、2項林業費、目1林業振興費、細目04の有害鳥獣防除事業費の960万6,000円の内訳は、イノシシ・シカ等緊急捕獲活動支援事業補助金、狩猟免許講習会受講料補助金、イノシシ・シカ捕獲用機材購入事業補助金、ジビエ商談会参加費等補助金の合計である。細目06特用林産物の魅力ある産地づくり事業費141万6,000円は、出水特用林産振興会という新しい会を立ち上げ、ニオイヒバを植樹して、葉っぱ等を活用して生産していく事業」とのことです。目2市有林整備費、11細目ふるさとの森生産性強化対策事業費の932万5,000円は、出水市市有林の間伐、それに森林作業道の整備費で、本年度は高尾野の根切川頭あたりを整備計画しているとの説明であります。41ページ、3項水産業費、目2漁港費、細目03漁港等施設整備事業費6,571万円は、午前中、現場調査をした野口漁港の航路のしゅんせつと護岸の物揚場修理と海岸保全工事の蕨島側の整備設計委託料であるとの説明。
委員より、「39ページのふるさとの森生産性強化対策事業費とは」との質疑があり、係長より、「公有林で出水市が管理する市有林の間伐等の事業で、主に森林の整備間伐である」との説明。委員より、「37ページ、有害鳥獣防除事業費の中のジビエ商談会参加費等補助金について、具体的に、また商談会はいつごろか、出水からの参加メンバーと、商談会が持つ意味を含めての説明を」との質疑があり、統括監より、「135万円の内訳は、100万円がジビエ商談会参加費の補助金と、残り35万円は認証制度の認証に係る経費で、参加者は市職員と猟友会の皆さんと、加工施設の従業員であり、時期については、去年は11月だったので、本年も東京で11月の予定だが、新型コロナウイルスの関係で未定である」との説明でした。委員より、同ページの特用林産物の魅力ある産地づくり事業について、また、ニオイヒバというのはどんな用途があるのか、新たに立ち上げられた特用林産振興会は何名でスタートされているのか」との質疑があり、係長より、「ニオイヒバはアメリカ原産の高木である。15から16メーターぐらいになる柑橘系で、パイナップルのような柑橘系のにおいがする。特用林産振興会は3人の組織で立ち上げた団体である。話によると、低木で、2ないし3メーターの高さで成長したものを枝ものを使い、贈答用の花とかに添え物みたいな形で使われると聞いている。枝ものとして出荷する」との説明でありました。
次に、シティセールス課、41ページ、課長より、「7款商工費、1項商工費、2目商工業振興費、19細目企業立地対策費3,240万円は、企業立地促進補助金で株式会社マルマエが高尾野工場に第8工場を増設、それに対して用地取得補助、設備投資補助と新規雇用の補助金で、投資額は6億7,794万3,022円の5%で、上限が3,000万円と、新規雇用1人当たり30万円の240万円、合わせて3,240万円の補助金」との説明であります。
委員より、新規雇用補助金の8人の雇用関係についての質疑があり、課長より、「正社員が3名、準社員が3名、短時間労働者が2名」との説明がありました。
次に、市民スポーツ課分について、52ページ、課長より、10款教育費、7項保健体育費、2目社会体育施設費、03細目社会体育施設整備事業費、02細々目高尾野地域、250万円は新規計上で、高尾野相撲場に係る整備費で、土俵の作成や部屋の内装、給排水設備の一部改修の予定であるとの説明であります。
委員より、「条例制定との兼ね合いもあるが、出水市の体協の親睦団体として登録で活動しているのか、1民間クラブなのか、体協との関係について」質疑があり、課長より、「1クラブとして活動されていると認識している。また、鹿児島県相撲連盟出水支部として、小学生、中学生を対象とし、スポーツ少年団としての位置づけで、そこに該当する」との説明がありました。
次に、都市計画課分について、課長より、「41ページ、8款土木費、1項土木管理費、1目土木総務費、05細目建設政策一般管理費350万円は、地域活性化施設基本計画修正業務委託料で、南九州西回り自動車道に直結する地域活性化施設「道の駅」について、平成27年度に基本計画を策定していますが、本年1月から米之津川の環境調査着手、2月に国及び県と地域活性化施設の取り組みに向け協議を再開している。その際、自動車道の計画高さが基本設計を策定したときより低くなったことから、基本設計を修正する必要が生じた。また、休憩等だけの機能だけでなく、大規模災害時における自衛隊の後方支援基地、口蹄疫や鳥インフルエンザ等の消毒ポイント、原発事故等の際の利用を考慮した配置計画もあわせて今回検討し、修正業務委託となった」との説明でありました。
委員より、「この道の駅構想は、直結型サービスエリア的なものは地元でつくるような方向でつくれるようになったと、その地元負担が相当大きいとのことでつくっていけないという気持ちです。建設関係の費用は変わったのか」との質疑があり、課長より、「今、国・県との協議を行っている。負担については議論しているが、結論に至っていない。直結型の道の駅を考えている」との説明でありました。
45ページ、8款土木費、6項住宅費、2目住宅建設費、06細目公営住宅ストック総合改善事業費の1億2,205万5,000円は、出水市公営住宅等長寿命化計画に基づき住宅の改善を計画的に実施することで、入居者の居住水準の向上も図られることになる。現地調査した平和団地は、平成30年度から引き続き実施している。残り2棟28戸を、台所・洗面所・浴室の給湯及び浴室等の改修工事と、また、外壁・屋上防水改修工事を行い、3点給湯に係る工事は、今回の工事で全て終了するとのこと。次に、早馬団地は、建設から26年ほど経過している。外壁塗装及び防水性能に経年劣化が見られ、耐久性向上のため、今年度から計画して、住宅2棟18戸を実施するとの説明でありました。
次に、道路河川課分について、課長より、「43ページ、8款土木費、2項道路橋梁費、3目道路新設改良費、細目03道路新設改良補助事業費、細々目02社会資本整備総合交付金分1,500万円新規計上で、下高尾野線の改良工事に係る費用」とのことです。次に、細目03防災・安全交付金分7,100万円を新規計上、現地調査した六月田野間ノ関線改良工事と浦窪連尺野線改良工事及び用地購入・立木補償に係る費用との説明であります。次に、8款土木費、3項河川海岸費、1目河川海岸費、細目06急傾斜地崩壊対策事業費、細々目02の県単急傾斜地崩壊対策事業費の870万円は、新規計上とのこと。下平野地区の人家裏の崖が崩壊し、人家の窓ガラスが割れる災害が発生したため、県の補助金を活用し復旧工事をしようとするものとの説明でした。
委員より、「急傾斜地崩壊対策事業に該当するところは何カ所か」と、場所についての質疑があり、課長より、「出水市内に3カ所で、松尾地区、米ノ津東小学校付近を要望していたが、県からの内示があったのは下平野地区」との答弁であります。
以上で所管部分の審査が終わり、討論に入り、賛成の立場で、「農政課分において、農業農村活性化においては産地づくりに多くの農業者が組合をつくり、生産向上を目指している点、農林水産整備課分においては、漁港整備のために必要な予算である。シティセールス課分においては、株式会社マルマエにおける用地取得、設備投資及び新規雇用の補助金予算である点、市民スポーツ課分においては、相撲場整備経費は相撲文化の発展と出水から大相撲への道ということも期待しての整備予算でもあってほしいという点、都市計画課分について、平和団地など公営住宅の改修工事は、入居者の生活向上に必要な事業である点、また、道の駅構想の地域活性化施設基本計画修正業務委託については、財源のことがあり、国・県の支援がどういうふうになるかが前提での事業だと、改めて申しておきます。道路河川課分において、道路新設改良工事、橋梁維持補修は、市民の生活のインフラ整備として当然の事業である点」、以上の理由で賛成討論があり、採決の結果、全会一致により原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第56号令和2年度出水市水道事業会計補正予算(第1号)について、課長より、「今回の補正予算は、第2条収益的収入及び支出及び第3条の資本的収入及び支出において、人事異動に伴う給与費の調整と、第2条収益的収入及び支出において、鳥越浄水場、上場浄水場の機械及び装置の修繕費の追加である。次に、第3条、第1款、第1項の建設改良費の支出において、電源立地地域対策補助金事業により国道328号の配水管新設工事1件、橋梁補修工事に伴い配水管の塗装工事1件、市道舗装工事に伴い配水管整備工事1件の追加である。なお、配水管の塗装工事においては、道路河川課発注工事と同時施工を計画をしている。工事箇所の概要について、電源立地地域対策補助金を利用して、今回、国道328号、現在ナフコが建設されている部分に管を新設する計画である。道路河川課の松原橋の補修工事に伴い、現在添架してある水道管が老朽化により塗装工事を行うものである。次に、江内中央線、道路河川課の舗装工事に伴い、水道管の整備を行う計画である。上場の浄水場の発電機の機器の故障が昨年度末に発生したので、現在、メーカーのほうで応急的に対応しているところである。この機器の部品の交換が必要となることから、今回の補正予算で対応を計画しているところである。鳥越浄水場の電動弁流量計であるが、現在、鳥越浄水場については4基のろ過器を設置してあるが、当初設置された1号機、2号機の電動弁流量計が、昨年度末一部故障しており、現在3基による交互運転により稼働しているところである。今回、故障部分の修繕に補正予算を計上している」との説明でありました。
討論では、賛成の立場で、「議案第56号について、人事異動による給料の調整もあり、また、その新設改良における工事というのも必要になってきているようで、これらを鑑みると、この議案に賛成いたします」との賛成討論があり、採決の結果、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決定した次第であります。
次に、議案第77号について、農政課分、係長より、「23ページ、6款農林水産業費、1項農業費、3目農業振興費、94細目農業等緊急支援事業費1,300万円は、市の単独事業となるが、新型コロナウイルス感染拡大を受けて出荷販売等が減少し、事業継続に影響が出ている農業者及び畜産業者を緊急的に支援しようとするものである。耕種果樹農家、生産牛農家、肥育牛農家への支援をするものである。まず、認定農業者及び認定新規就農者を対象に、本年2月から5月までに、販売額が前年同月比20%以上減少した月があれば、10万円給付する。次に、生産牛農家へ個々に、本年2月から5月まで、子牛1頭当たり、前年同月の期間に1頭当たり平均販売額が20%以上減少した場合は、黒毛和種は1頭当たり2万円、黒毛和種以外は1頭当たり1万円で、1農家当たり10万円を上限に給付する。肥育牛農家個々に、本年2月から5月までに出荷した1頭当たりの販売価格が、前年の同じ時期で販売した1頭当たりの平均販売価格より20%以上減少している場合、黒毛和種2万円、黒毛和種以外は1万円、1農家当たり10万円を上限に給付する」との説明でありました。
委員より、「支援の申請について、農協のほうで準備をするのか、それとも行政のほうへ申請するか」について質疑があり、課長より、「農家に聞き取りをしたが、影響を受けてるのは飲食店と直接契約している方で、数は少ないとのこと。JA系統農家は、JAでとりまとめしてほしい。系統外の方は、農政課で受け付ける」との説明がありました。また、委員より、「生産を一貫経営している農家についてはどうなるのか」との質疑があり、課長より、「この金額の算定が難しいから、肥育牛のほうで算定する」との説明でありました。
次に、農林水産整備課分について、農林水産統括監より、「23ページ、6款農林水産業費、2項林業費、1目林業振興費、30細目林業等緊急支援事業費の450万円は、新型コロナウイルス感染症緊急対策に250万円とジビエ振興推進事業補助金200万円である。植木・緑化樹関係で、本年2月から5月まで、前年度の同月20%以上減少した方を対象として、1件当たり10万円で、上限を10万円として支援をする。また、林業施業の木材と林産物のタケノコ・シイタケ等の出荷者に、2月から5月まで、前年比で20%以上減少した方に、上限を10万円とし支援する。次に、有害鳥獣防除のジビエ加工用の肉がストップしている状態であることから、イノシシ、シカ等1頭当たり5,000円の支援をする」との説明でありました。
次に、シティセールス課分について、課長より、「17ページ、2款総務費、1項総務管理費、6目企画費、03細目地域活性化対策費、20細々目情報発信支援事業費の200万円は、新型コロナウイルス感染症による出水の暮らしを充実できるようオンラインコンテンツを作成するため、情報発信促進事業実行委員会(仮称)の負担金」との説明でありました。
次に、23から25ページ、7款商工費、1項商工費、2目商工業振興費、07細目企業経営支援事業費、28細々目観光業等緊急支援事業費1,440万円のうち、440万円は貸切バス、タクシー等の事業者などへの支援金で、バス1台当たり上限20万円、タクシー1台当たり上限1万円との説明でした。
委員より、「該当する貸切バス、タクシーは何台ぐらいあるか」との質疑があり、課長より、「バスは18台、タクシー50台、代行が30台ある」との説明がありました。
次に、文化財課分について、課長より、「25ページ、7款商工費、1項商工費、3目観光費、12細目観光資源活用推進事業費、02細々目日本遺産「出水麓」観光宣伝事業費4,300万円は、VR映像体験システム導入の業務委託と検討委員会開催に係る経費である。VR機器を使って、出水麓の現在の実写映像や麓以外のツルの渡来地、市内観光地映像を作成し、観光客に見てもらい、観光客の増につなげたい」との説明でありました。
質疑では、委員より、「代表的な観光地といわれる麓とかツルの渡来地だけ紹介するのではなく、上場から野田まで入れた魅力ある映像を作成するように、事務局も積極的に提案するべきである」との意見があり、課長より、「上映時間は5分程度であるので、あまり盛りだくさんは無理である。できる限り広範囲に網羅できるようにしたい」との説明でありました。また、委員より、「今度、日本遺産になって、VR映像会社から提案され、下協議してもってきた話なのか」という質疑があり、課長より、「始まりは、麓地区の意見交換会をしたときに、話の中で、福岡の城跡をVR機器を使っての昔の様子を再現した映像を見ているということを知り、業者などに折衝したりと、流れを進めてきた」との説明でありました。「それと、4,300万円予算があるが、高すぎるのではないか。妥当性をどう考えるか」という質疑に、課長より、「複数の業者に見積もりをとって検討したり、既にVR機器を導入しているところにも聞き、費用的にそのような金額がかかると認識したところである」との説明でありました。
次に、都市計画課分について、課長より、「21ページ、4款衛生費、1項保健衛生費、1目保健衛生総務費、23細目感染症拡大防止対策公共施設等改修事業費800万円は、新型コロナウイルス感染症の感染防止対策として、公園、社会体育施設、観光施設等の手洗い用蛇口が手回しになっていることから、今回、プッシュ式と感知センサー式に取りかえて感染防止を図る」との説明でした。歳入は、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金2億4,009万2,000円のうち、所要額800万円を全額充当するとの説明がありました。
委員より、「本市の施設には相当数の水道蛇口があると思うが、発注については入札なのか随契なのか。入札だと予算枠はどのくらいに分けるのか」との質疑があり、課長より、「発注が遅いと意味がない。5工区から8工区に分け、多くの地元業者に行き渡るように早急に発注したい」との説明でありました。
討論では、「農政課、農林水産整備課所管分において、新型コロナウイルス感染症の緊急対策として、国庫支出金2,000万円による農業・林業・水産各業者への損失分の支援事業であり、必要な予算である点、シティセールス課において、観光等緊急事業として、売上が大きく落ちたバス等事業者への支援であり、大変必要な予算である点、都市計画課分については、トイレ手洗用蛇口取りかえ、これはセンサー方式等に改修をするということで、これも早急な対策が必要な点、以上、賛成しますが、観光資源活用推進事業費、日本遺産「出水麓」観光宣伝事業費4,300万円については、多くの委員から費用対効果に対する疑問が持たれ、今後、所管課としては、まず4,300万円の根拠、これだけ事業が必要なのか、もう一度精査し、費用のことを改めて検討すること、それから、実際導入したときの運用方法について、多くの観光客がスムーズに使える、そういったことも含めてもう1回予算のこと、それからどういう映像をつくるのか、それと運用面でどれだけ観光客に利用していただけるのかをもう一回精査することに意見を付して賛成いたします」との賛成討論があり、採決の結果、全会一致により原案のとおり可決すべきものと決定しました。
以上、産業建設委員会の委員長報告といたします。
○議長(杉本尚喜議員) 議案第53号令和2年度出水市一般会計補正予算(第7号)について、産業建設委員長の報告に対する質疑を許します。
○8番(土屋工吉議員) 今、委員長のほうから丁寧な説明を受けたんですが、議案第53号の一般会計補正予算(第7号)の歳出の41ページなんですが、8款土木費の業務委託の350万円、05細目の業務委託350万円、増額補正になっていますが、170万8,000円が520万8,000円ということで、委員長の報告の中で、道路の高さが低くなったから修正業務だということの説明だったんですが、もうちょっと、構造的に先行着手と考えれば道路高が低くなったから、前はアンダーカットの取付道路だったんだけど、それがオーバーブリッジになったとか、そこまでの質疑はなかったのか伺います。
○産業建設委員長(髙崎正風議員) そこまでは、とにかく低くなったから修正すると、計画高よりも低くなかったから修正するということだけは議論されたけれども、それ以上のことはありませんでした。
○議長(杉本尚喜議員) ほかにございませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 質疑なしと認めます。よって質疑を中止します。
これから、さきに質疑を中止していました議案第53号令和2年度出水市一般会計補正予算(第7号)について、3常任委員長の報告に対する質疑を再開いたします。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 質疑なしと認めます。よって質疑を終結いたします。
討論を許します。
○14番(中嶋敏子議員) ただいま提案されております議案第53号令和2年度一般会計補正予算(第7号)に、問題点を指摘して反対いたします。
本予算に小学校、中学校の施設整備事業費として職員室、校長室等の空調設備整備の予算が計上されたことは、現場から一日も早い整備が待たれていたことから評価したいと思います。
反対するのは、本予算に、100%国庫補助金ではありますが、社会保障・税番号制度システム整備補助金492万8,000円と、個人番号カード交付事業費補助金610万1,000円が計上されていることです。2020年度のマイナンバー予算は、低迷するカード交付を無理やり普及させようと、昨年度の6.8倍、1,404億円増の1,664億円が計上されております。新たに同カード取得者に、プレミアム率25%ものポイントを付与する予算に2,478億円、21年3月末からのカードの健康保険証への利用開始に向けて、医療機関へのカード読み取り端末の設置予算に768億円など、空前の巨費を投じる異常事態となっています。マイナンバーカードは、国家による国民の監視、個人情報の漏えいなどさまざまな問題をはらんだまま、2016年1月にスタートしておりますが、4年間を経過したことし1月23日現在の普及総数は1,915万枚、全人口の約16%台にとどまっております。国家公務員と地方公務員については、家族を含めてカード取得を求めていますが、これも50%前後にとどまっております。今回の国民1人10万円の特別定額給付金は早く受け取れると、政府が推奨したオンライン申請はシステムの不備で大混乱が起きて、郵送一本化する自治体が相次いでおります。遅々として進まないカード普及に、コロナ危機を利用した政府のやり方に批判が高まっています。セキュリティーは後回しで、利活用の拡大一辺倒で、端末の普及やネットでの活用が進むことで危険性がますます高まってくることは必至です。無謀な事業に血税を注ぎ込むのは問題であります。
今1つは、企業立地促進事業費の3,240万円、委員長報告では、株式会社マルマエに用地取得(303ページ発言訂正あり)費と、あと雇用に8名ということですけれども、正職員は3名で、準職員が3人、短期労働者が2人の8名で、一律30万円という予算かというふうに思います。前回も101名の雇用で30万円、それぞれ補助されましたけれども、辞めた人たちも大変ふえているという話も聞いております。やはり、ここは正職員、準職員、短期労働者にランクをつけた補助金が必要ではないかというのを指摘をいたしましたけれども、そのまま持ち込まれていることは問題かというふうに思います。
今1つは、その後、関連する資料を読んだり、聞き取り調査を進める中で、反対はできないかなと思いますけれども、現時点での問題点、要望は伝えておく必要があると判断したのが、公立学校情報通信ネットワーク環境施設整備事業費で、今回、小学校5年生・6年生、中学1年生の全生徒に教育用タブレット等の購入予算、小学校1,219台、中学校569台と校内LAN整備委託費、あわせて3億円超の大きな予算が計上されていることです。これは、安倍政権が経済対策として2019年補正予算に2,318億円を盛り込んだ、経済産業省が主体となったGIGAスクール構想から来ていると考えます。教育のICT化、小・中学生に1人1台のコンピューター端末を整備することで、誰1人取り残さない、個別最適化された学びを実現するというもので、地方財政措置も継続しながら、2018年度から22年度までの5カ年計画で合計4,123億円の莫大な規模の予算の一大国家プロジェクトとして、コンピューター1台当たり4.5万円の3分の2補助、校内通信ネットワークの2分の1補助で、学校のICT化を強力に推進するという内容であります。ICTの活用は、より効果的な学習や遠隔地、病児、特別支援学校などの学習教育環境整備などメリットがあるのは認められておりますけれども、当初、文科省の審議会は、2016年、コンピューター端末のデジタル教科書について、地域ごとにインターネット環境などが異なることや、健康への不安があることから、全面的な導入を拙速に進めることは適当でないと報告しております。学校現場でどのような活用が図られてくるのか、今後のことではありますけれども、コンピューター端末を使うことが目的化されれば、教師の負担をふやすことにもなりかねず、子供たちが人とのかかわりの中で豊かに学び、教職員の専門性を発揮するにはコンピューター端末ではなく、教職員をふやしてほしいという現場の声もある中で強引に推進されている背景に、公教育への参入を目指す民間教育産業と、新しい技術分野での国際開発競争に打ち勝つ人材育成を求める経済界の存在があることから、私どもは拙速な導入には問題ありとする立場をとっていました。今回のコロナ感染に伴う学校の一斉休校という事態のもとで、オンライン学習の必要性が出てきたことから、この導入に反対するものではありませんが、私は6月議会で、身体的距離を確保するためには教職員10万人の増員で、20人程度の少人数学級を提案しましたが、日本教育学会はICTの利用環境の整備とあわせて対面授業とオンライン授業の併用、同時に教職員を各校当たり、小学校3人、中学校3人、高校2人、合計10万人の増員、ICT支援員、学習指導員を小・中学校で4人、高校で2人、計約13万人の増員、そのための1兆円の予算が必要と提案をされております。今回の整備に伴う教職員の研修、子供たちの家庭での受け入れの状況はどうなっているのか、ハードの整備には大きな予算はついたものの、それを生かす現場のソフト面の整備が伴わなければ、宝の持ち腐れどころか学校現場に大きな負担を持ち込むことになりかねません。ソフト面の条件整備を急ぐことと同時に、そのための人員確保を強く求めて、討論といたします。
○2番(橋口住眞議員) ただいま上程されました議案第53号令和2年度出水市一般会計補正予算(第7号)について、意見を付して賛成をいたします。
意見といたしましては、全小・中学生への早急な1人1台タブレットの実現であります。タブレットの導入により全てが解決されるわけではないということを大前提に述べさせていただきますが、今回上程されております、この6月補正後の出水市のタブレット普及率は、全児童・生徒の4割にしか過ぎません。文教厚生委員会において、タブレット導入について、今後の国の補正を見ながら検討していく、と回答がございました。しかしながら、国の2次補正でこのタブレット導入の地方創生臨時交付金も用意されているのは御承知のことと思います。薩摩川内市においては、この交付金を利用し、今現在7.8人に1台であるタブレットを、9月補正において8,024人全ての児童・生徒への支給を行う予定であるということでありました。また、タブレットの購入については、既に県へ共同購入をお願いしているとのことであり、児童・生徒1人1台タブレット導入が着実に現実味を帯びております。国はコロナウイルスを初めとした災害時のほか、不登校児、心身の不調により登校できない子供への柔軟な対応のため、学校への登校を前提とした学習ばかりでなく、多様な学びの形態を構築すべく1人1台タブレットを推進しております。平時においても、通常の板書スタイルとタブレットを活用したスタイルを両方のメリットをフル活用し、教育を行える場を整え、教育の充実、こちらは教員の増員も含めてでございますが、教育の保証を図ることは、出水市の未来にとって不可欠でございます。特別給付金10万円をどこより早く行い、児童・生徒への商品券配付も迅速に行ってこられた首長、タブレット1人1台購入についても、ぜひ、今後、迅速に対応いただきたいと思います。
以上、意見を付して、53号議案に賛成をいたします。
○議長(杉本尚喜議員) ほかに討論ありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 討論なしと認めます。
採決いたします。本案は、委員長の報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)
○議長(杉本尚喜議員) 起立多数です。よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。
ここで暫時休憩いたします。再開を3時35分とします。
午後3時18分 休 憩
午後3時35分 再 開
○議長(杉本尚喜議員) 再開いたします。ただいま、中嶋議員より発言の訂正の申し出がありましたので、これを許可します。
-------------------------------------------------------
△ 発言訂正
○14番(中嶋敏子議員) 申しわけありません。先ほどの討論の中で、株式会社マルマエの企業立地促進補助金の対象事業のことで、「用地取得」と言いましたけれども、「設備投資費補助金と新規雇用の補助金」というふうに訂正をさせてください。よろしくお願いします。
○議長(杉本尚喜議員) 次に、議案第56号令和2年度出水市水道事業会計補正予算(第1号)について、産業建設委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 質疑なしと認めます。よって質疑を終結いたします。
討論を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 討論なしと認めます。よって討論を終結いたします。
採決いたします。本案は委員長の報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。
議案第77号令和2年度出水市一般会計補正予算(第8号)について、産業建設委員長の報告に対する質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 質疑なしと認めます。よって質疑を中止します。
-------------------------------------------------------
△ 議案第77号に対する修正動議提出
○議長(杉本尚喜議員) 本案に対しましては、吉元勇議員ほか1名から、お手元にお配りしております修正案が提出されております。
これより提出者の趣旨説明を求めます。
○7番(吉元勇議員) ただいま議題となっています議案第77号令和2年度出水市一般会計補正予算(第8号)に対する減額の修正案につきまして、趣旨説明を申し上げます。
日本遺産「出水麓」観光宣伝事業費を、次のように修正しようとするものであります。予算書1ページの第1条、第1項中、補正額2億1,446万4,000円を、4,300万円減額し、1億7,146万4,000円と改め、歳入歳出それぞれの総額を348億8,269万1,000円に改めようとするものであります。
まず、歳出について、補正予算事項別明細書24、25ページの7款商工費、3項観光費を削り、本事業の財源となる歳入については、同じく補正予算事項別明細書12、13ページの12款地方交付税、1項地方交付税、1目地方交付税、1節地方交付税、01細節普通交付税の77億5,808万6,000円を6万6,000円減額し、77億5,802万円に改め、16款国庫支出金、2項国庫補助金、6目教育費国庫補助金を削り1,673万4,000円を全額減額し、20款繰入金、1項繰入金、1目繰入金、1節基金繰入金、08細節ツルと歴史のまち応援基金繰入金を削り2,620万円を全額減額し、それぞれ修正し、改めるものです。詳細は、お手元に配付してあるとおりであります。市長も担当課も、いろいろと考え、検討した結果の予算提案ではありますが、修正案を提案させていただきます。なお、修正案に当たりまして、熊本城ミュージアムわくわく座のVR映像並びに佐賀市の三重津海軍所跡観光施設のVR映像を調査しました。
今回、修正議案を提出した理由でありますが、一言でいうと費用対効果であり、その費用が余りにも高すぎます。予算4,300万円の事業提案でありますが、映像をつくり、観光客等に見ていただき、次に、観光誘致につなげたいという点についてですが、既に麓歴史館に同様な映像が準備してあります。歴史館に入り、最初の展示室の壁には出水麓武家屋敷群のガイダンス映像が約5分間流れます。すばらしい映像です。武家屋敷群をあらゆる角度から上空を撮影した映像、武家屋敷群内馬場を、いかにも歩いて撮影した映像、一般開放をしてある竹添邸、税所邸、武宮邸に加え、伊藤邸、二階堂邸、伊牟田邸のそれぞれの映像、竹添邸などは上空からの撮影映像もあり、麓武家屋敷群が鮮やかな映像でよくわかります。とても魅力的な映像で、観光客は、この映像で麓武家屋敷群のことがよくわかると思います。そこに改めて、なぜ、高額な4,300万円の予算を計上し、5分間の麓武家屋敷群等の映像をつくらなければならないのでしょうか。既に映像があるのです。観光客が見る立派な映像は、既にあります。今回の事業予算は、武家屋敷群にあわせて、ツル観光をも含めた観光誘致のVR映像もつくる事業ですが、予算の中心はやはり武家屋敷群のVR映像関連のものです。映像を見るゴーグル型の映像機と座って見るための専用の椅子、観光客が実際麓歴史館に入場して、壁に掛けてある映像を見て、展示品を見たあと、最後にVR映像を見るのですが、武家屋敷群用のVR映像ゴーグルが1個、出水の観光を紹介するゴーグルが3個、あわせて4個の制作です。どのように運用するのでしょうか。観光客は実際見るのでしょうか。まさしく、この御時世、他人が見たゴーグルをそのゴーグルを顔に設置することが果たしてどのようになるでしょうか。このような状況の中、4,300万円の予算は非常に高いと思います。費用対効果を考えたときに、非常に問題です。麓武家屋敷群は用途地域の変更が行われ、今後はこの地域で空き家を使っての土産店、ギャラリー、食事などができる古民家再生などが進むことが期待できます。その改修費等に予算をつけることが最重要だと考えます。そのための用途地域の変更でもあります。4,300万円はこのような事業に、まず使うべきではないでしょうか。今年度中に事業完了ということで進められますが、いま一度考えていただきたい。4,300万円を使って映像を見ることが、今、そんなに重要でしょうか。既に麓武家屋敷群のすばらしい映像はあります。すばらしい映像はあるんです。今なら、まだ考え直せると考えます。
以上を申し上げ、提案説明といたします。なお、三重津海軍所跡に行ったときの私の写真がここにありますが、このようにしてゴーグルをかざして状況を見るようなことです。このようなことを、武家屋敷の麓歴史館でやれるということになりますが、いま一度考えていただきたいということを含めまして修正案の提案をさせていただきます。
○議長(杉本尚喜議員) ただいま趣旨説明が終わりました。これから、吉元勇議員から提出されました修正案の説明に対し、質疑を許します。また、あわせて、さきに質疑を中止していました議案第77号令和2年度出水市一般会計補正予算(第8号)について、3常任委員長の報告に対する質疑を再開いたします。
ここで在席のまま暫時休憩いたします。
午後3時43分 休 憩
午後3時45分 再 開
○議長(杉本尚喜議員) 再開いたします。
質疑はございませんか。
○14番(中嶋敏子議員) 吉元議員の修正案に対してちょっとお尋ねいたします。先ほど議長がおっしゃった、委員会では本人も含めて可決、賛成されたというんですけれども、どうしてこういうのを出されたかというのの理由が1つと、あと、熊本城と佐賀県の事例を出されましたけれども、そこでの予算がどれぐらいだったのか、わかっていたら教えていただきたいと思いますが。
○7番(吉元勇議員) 委員の1人として、委員会では賛成をいたしました。その立場で、今回の修正案はなぜ提案されたかということでありますが、言いわけということになるかどうかわかりませんけれども、この予算の提案が、8号が提案されたのが、市長から提案されたのが6月15日であります。その提案説明があり、翌日には委員会審査ということでタイトなスケジュールでありました。その中で、委員会審査でも、私はこの部分について、担当課に質疑等を掘り下げてやったつもりであります。そのあと、討論、採決の前に協議会に切りかえた中で、私は、委員の皆さんに、ぜひ、ここは修正案として出そうじゃないかという提案をしましたが、その会議の中でもそれがなかなか見込めないということに至りました。その中で、再開したあとの討論の中では、この部分について、とにかくもう一回考え直すべきだという思いで討論いたしましたが、そのあともこの4,300万円というお金を使っての事業というのに大変疑問がなかなか拭えなくて、その間、2カ所を訪問し、いろいろと調査した結果、ここに至って、4,300万円の計上はやはり修正すべきだということに至りましたので、道義的な問題はあるということにはなるかもしれません。しかしながら、この4,300万円、大変高い予算であります。その意味で修正案を提出となりました。
もう1つは、熊本城ミュージアムの件ですが、ここは座席が100席ほどありまして、シアターという前面のステージに画面があって、100人の方が一斉に見られるシステムでありますが、今回の市長が提案しているゴーグル型とは多少違いますけれども、予算的なものは把握しておりません。なお、三重津の海軍所跡に行きましたが、ここではゴーグル型の分を準備してありましたけれども、予算的には6,000万円の費用をかけて整備したということでありますが、その個数は100個準備してございました。
○2番(橋口住眞議員) 当局にお尋ねをいたします。先ほど、修正案発案者の方からもございました、コロナのこの時期にゴーグルをつけるということなんですけれども、安全性の観点から、今の時期にこのVRを作成するということが、市民にとって最良の政策という判断でこの6月補正で上げてこられたのか、その確認をさせてください。
○椎木伸一市長 コロナとの関係でございますけれども、VRの方式についてはいろんな形があろうかと思っております。もちろん、新しい生活様式でありますとか、今、協力をいただきながら進めておるわけですけれども、こういったものについてもそういった対応は充分しながら、考えながら対応していくべきものと考えておりますので、それらの仕様がまた示されるものと思っております。薩摩の武士が生きた町ということで、昨年の5月に、全国で100カ所しかない日本遺産に登録されたわけでございます。先人の脈々とした歴史を刻んでこられた中の1つの武家屋敷でございますので、ぜひ、その価値観を皆さんにも共有してもらいたいという意味で、これを以前からつくりあげてきたわけでございまして、コロナについては十分対応しなければならないという認識は持っておりますけれども、詳細につきまして、産業振興部長のほうから答弁をさせます。
○春田和彦産業振興部長 今回の計画につきましては、本年度から5カ年計画の第2次総合戦略の中での計画でございます。ずっと、業者のデモンストレーションのときもだったんですが、その当時も、まだコロナの関係はなかったんですが、やっぱり衛生面ということで消毒も拭いてしておりました。また、このシステムにつきましては、予算が可決いただいてから取り組む事業でございまして、来年の3月までに作成ができるものと思っております。今からもしばらく、新しい生活様式の中でいろいろなことをしていかないといけないんですけれども、この件につきましても、来年、再来年の時点でしっかりと運用をしていくことで、感染防止等も含めてできるものと思っております。
○2番(橋口住眞議員) よく御存じだと思いますが、今回の地方創生臨時交付金は、来年度、令和3年度まで繰り越しができます。計画書を出してということなんですが。そういった観点からも、この状況、ワクチンがない、薬がない、安全だと言われても、来るほうからするとなかなか不安も大きいのじゃないかなと思いますが、確認になりますが、この6月補正でということで考えていらっしゃるということでよろしかったでしょうか。
○春田和彦産業振興部長 今回の事業につきましては、ことしの4月に、文化庁のほうに今年度の生きた歴史体感プログラム促進事業という補助事業に申請をいたしまして、その内示が5月末に来たところでございます。国の内示を受けまして、今回補正予算にお願いをしたということでございますので、その辺は御理解をいただきたいと思います。
○10番(田上真由美議員) まず、委員長にお伺いしたいと思います。VRの映像体験についてです。委員会審査の中で、歴史館の中に映像が確かにありますが、それと、このVRとの違いがどのようにあるのかというような質疑が、中でなされたかどうか、まずお伺いしたいと思います。
○産業建設委員長(髙崎正風議員) そのことについては、質疑はありませんでした。あるということだけは説明はあったけれども、それ以上の質疑はありませんでした。
○10番(田上真由美議員) それでは、ここで改めて当局側にお伺いしたいと思います。私はVRというのはとても可能性が今後広がっていくものなのではないかと思っているところもあります。このように、文化庁の事業に採択されまして、国庫支出金としてこのようなお金をいただいてできるというのは、1つのステップ、足がかりになるのかと。今後、VRというのは、私たちの日常にとりまして、なかなか、近くにあるものではないんですが。そしてまた、私ぐらいの年代になってくると、とてもちょっと、まだ若い人たちならもっと順応できる力があるのかなとも思っているところです。これは、観光客だけはなくて、今後、出水市の子供たちにとってもそういった機会が身近にあるというのは、ちょっと、もしかしたら可能性が広がるかなと思って、少し期待をしているところなのですが。実際に、その映像とこのVRがどのように違うのかというところの説明ができれば、その点を少しお聞かせください。
○武和真市文化財課長 まず、麓歴史館にございます映像システムですが、これは現在、麓にありますものを実際の映像として紹介をしているものでございまして、麓の大まかな説明をする際に活用しているものでございます。
それに対しまして、今回計画をいたしましたVRにつきましては、まず、空から見た麓の実写映像、それから麓が形づくられたころの状況をCGによって再現した映像、それから、そのほか、出水市内の観光スポットなどを紹介する映像と、そういった3つの映像の整備を考えているところでございます。
○10番(田上真由美議員) 今お答えいただきましたけれども、なかなか、今の映像をただ映すだけではなくて、CGを駆使したところ、今、VRを使ってどういうことができるかというと、医療の分野ですとか、そして防災ですとか、そういったときにもゴーグルをつけることで体感できる、体験できることで、また、日常に役立つというような記事も多々出ております。そこで、この4,300万円の金額が高いか、安いかという話になってくると、私自身も、これだけ最初投入しなきゃいけないのかとは思うのですが。これが今後、どのように幅を持って広がっていくのか、今、橋口議員も御心配をおっしゃいました。コロナ禍の中で、どのようにそれをみんなで使い回していくのかということもありますが、ただ、私の中では、ワクチンができれば、これは普通のインフルエンザと同じようなことになってくるので、これが未来永劫ずっとウイルスとの戦いではなく、ワクチンができてくると少しでも、また日常に戻っていく中で、活用は十分できると思っております。
そこで、先ほどお伺いしましたが、拡張性をもって、また今後、これだけの数しかないとなかなか一度に見ることはできませんが、数がふえていくとかそういったことがあるのかどうかお聞かせください。
○春田和彦産業振興部長 今回はこの台数で計画しておりますけれども、今後の利用の形態等も見まして、増設等も考えていければと考えております。
○10番(田上真由美議員) そうしてまた、拡張型ということで、いろんな活用ができるとした場合に、麓の歴史を見せるとか、CGで見るとかそういったことだけではなくて、中の映像を変えていくと、もしかしたら別の活用もできる可能性もあると捉えていいのかどうか、それを最後にお聞かせください。
○春田和彦産業振興部長 そのような形になろうかと思いますけれども、今現在、城山も調査をしております。あそこも日本遺産の一部でございます。そういった調査結果に基づきまして、そういったところもVRの映像も、可能性としてあるというような例もございます。
○15番(宮田幸一議員) 当局のほうにちょっとお尋ねいたします。麓歴史館は、皆さん御承知だと思いますが、麓歴史館に特化してつくると合併特例債は使えないという財務省の見解によりまして、わざわざ高尾野町の武家屋敷にあったものを1点と、それから野田町の武家屋敷にあったものを入れて合併特例債が使えるという、大変苦労してつくったところでありますが。今、説明を当局のを聞いていますと、空から見たというのは鳥瞰図と僕らは言いますけど、そういう映像とともに出されるんでしょうが、その辺のところで特化したところでつくると合併特例債が使えないということでつくった資料館を中心にされるんですが、その映像の中には恐らく武家屋敷だけじゃなくて、ほかの、ツルは少し入ると言われたんですけど、その重きをどこに置いてされるのか。それと、合併特例債でつくった麓歴史館に、どういう映像なのかがわからないからちょっと聞いているんですが、もし、そこにまた差しさわりがあって、それじゃちょっと違反じゃないのということにならないのかどうか、その辺懸念して聞いておりますので、その辺の説明をもう少し詳しくしていただければありがたいんですが。
○冨田忍政策経営部長 合併特例債の話がございました。合併特例債、資料館整備をする際には、そういう事情でございました。今回の件は、先ほども産業振興部長が申し上げましたとおり、教育費の文科省の補助金を受けて実施をする事業でございますので、別段支障はないと考えております。
○9番(鶴田均議員) 今いろいろ話をされておりますが、この修正案というのもそれなりに私は理由はわかります。ただ、今、麓武家屋敷を中心に考えておられますが、VRというのは基本的にはバーチャル仮想空間、要するに飛んでいく姿で見るというのが理想だと思いますよ。出水が魅力あるのは、ツルがおるでしょう。ツルの目で出水を見て回るとか、シベリアから来るのをツルになった感じでみるとか、バーチャル仮想空間という形の中のVRというものを提案されていくのであれば、なるほどと、いろんな人にも生かしていけるんじゃないかと思います。今のこの状態では、ただ武家屋敷ということは、さっき吉元議員が言われましたが、今、現にそういう。
○議長(杉本尚喜議員) 鶴田議員、どなたに対しての質疑ですか。
○9番(鶴田均議員) 修正案に対して。私が、今言われました、現在もありますということについて、修正案よりも原案のほうが、私はそれでいいのではないかという感じで思っているんですが、そのために質問ですが。ということで、修正案については、この前、吉元委員も一緒に、産業建設委員会ですので内容は告知されております。その中で、私自身ははっきり言って、今さっき言われましたのに対しましても疑問を非常に思っておりましたが、吉元議員知っているとおり、今の段階では、今、委員長も言われましたとおり、あとでも十分検討することもできるから、一応これでいいんじゃないかという話だったと思います。それについて、吉元議員が修正案を出されましたが、これについては、修正案を今の段階では、まだ出す必要はないのではないかと私は思いますが、どうでしょうか。
○7番(吉元勇議員) 修正案を出したときには暗い雰囲気でしたけど、今、明るくなったような気がいたしますが。それはいいとして。
大変、4,300万円というお金、このコロナ禍に関連して、非常に国も県も、あるいは市の繰入金も含めまして、大変お金が飛ぶように出ております。その中で、やはり財源というのはいつまでもあるものではありませんし、それを考えたときに、極端な話でいえば、これが430万円でしたら、1つの観光的なもの、それから国の認可が下りたということもありまして申し上げることはなかったかもしれませんけど、4,300万円の事業、それからそれに対する費用対効果を考えたときに、ここでどうしても1回立ちどまるべきでないかと、議員として考えましたので、道義的な問題もありますけれども、やはり、これは修正案を提案すべきだというふうに至りました。
○9番(鶴田均議員) 吉元議員にもう一回伺います。先ほど、熊本城とか言われましたが、相当お金がかかります。そのとおりだと思います。私は、今、出水市がやっているVRについても4,300万円かかるという、非常にかかります。しかしながら、やはり、コロナもあります。しかしながら、大きい夢を抱くと、しかも、出水市自体はラムサール条約を今進めていこうとしていますよね。その推進も大事だと思いますし、そしてまた、稼げる観光と、一生懸命やっております。ですから、私は、今回、これはやはり大事なことだと思っております。ですから、修正案についてはそういうふうに思いますが、今、そういった必要性が十分あると、さっきは吉元議員はまだ早いといいますが、今、この事態でも必要だと思っていますので、どうでしょうかね、その点。
○7番(吉元勇議員) 必要、必要でないという議論以上に、私は費用対効果のことで、今回修正案を出させていただきました。
○14番(中嶋敏子議員) いろいろ議論があっていますけれども、当局のほうにはこの4,300万円の積算根拠はどういうものなのかというのと、吉元議員には、費用対効果で高いという、その根拠。先ほど熊本城とか佐賀の例とかを示されたけれども、そことの比較検討というのは単純にはできないのかもしれませんけれども、ほかに見るものはあるので、これは要らないんじゃないか、費用対効果は問題じゃないかということなのか、そこらの高すぎる根拠は、高いんじゃないかという根拠はどのようなことから出てきたのかお答えください。
○議長(杉本尚喜議員) 中嶋議員、ちょっと確認しますけども、ただいまの質疑は当局も提出者も両方ですね。
○春田和彦産業振興部長 今回の計画につきましては、VRの関係の主なものは委託料でございますが、企画設計、機材購入、CG映像・音声データの制作、あとアプリ開発、映像撮影といったものを含めての委託料でございまして、その内訳につきましては、今後の委託料契約の関係がございますので、そこは今申し上げられないところでございます。
○7番(吉元勇議員) 答弁の前に、今、春田部長から見積もりのいろんな項目を話されました。私はそこの項目について資料請求しましたが、云々の理由で。
○議長(杉本尚喜議員) 吉元議員、ただいまは中嶋議員の質疑に対してのみの答弁をお願いいたします。
○7番(吉元勇議員) 費用対効果ですけれども、例えばゴーグルが4つ、椅子が1つ、そこに映像が見れる、僕も余りその辺の知識がないのかもしれませんけど、そういったものが歴史館の一番奥の部屋にゴーグルが4つ置かれて、椅子が1つ置かれて、また、もう1つ別に椅子も置かれるのかもしれませんけど、そういった整備に4,300万円というのは、極端にいえば費用対効果というのは、それを求めて観光客がたくさん来るというのが効果ということですけれども、それを求めて、果たしてそれだけを求めて来るのか、やっぱり私はどちらかというと、まだ当時の、生きたままの残された伝建地区を歩いてこその、ここの麓の観光資源だと考えております。そこに4,300万円をかけるというのは、もう一回考え直すべきではないかということで、費用対効果はそのような根拠という考えになります。
○議長(杉本尚喜議員) ほかに質疑はございませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結いたします。
討論を許しますが、原案及び修正案の2案に対して討論を許します。したがいまして、討論の際は、何について賛成、あるいは反対とおっしゃってから討論願います。
○1番(南鶴洋志議員) 私は、一般会計補正予算(第8号)の修正動議に賛成の立場で討論をさせていただきます。
私は、議員になる前、一般企業にて基幹システムの開発運用・保守の業務に7年間携わってまいりました。ことし2月、幕張メッセで行われました第3回地方創生EXPOにも行かせていただきました。その中で、出店ブースで観光振興用VRシステムを開発している企業、約10社を見て回りました。今回の日本遺産「出水麓」観光宣伝事業費として、VR映像体験システム業務委託を含めた4,300万円は、相場がわからない方が多いと思いますが、高いクラスの価格帯だと思います。私は、昨日、出水麓歴史館を視察させていただきました。昨日の入館者数は、コロナの影響もあるのですが、10名。コロナ以前の入館者数は、日本遺産登録された昨年1年間でさえ約2万人です。産業建設委員会で、当局担当が参考事例で福岡城跡のVRシステム、鴻臚館・福岡城バーチャル時空散歩システムを取り上げられました。福岡市の人口は約160万人です。本市は人口約5万3,000人です。先ほど吉元議員から提案説明がありましたとおり、費用対効果は高いものか、疑問でございます。これに導入された場合、新たな保守料が約100万円、毎年、税金から支払われることになります。私は、昨年、ツルマラソンの件で一般質問をさせていただきました。その中で、参加賞として出水麓歴史館の入館券を提案しましたけれども、それについては失念され、VRという今はやりの受けのいい言葉に惑わされ、コロナ禍で金額が数千万円単位での巨額の委託費を通そうとする当局の振る舞いは、もはや感覚が麻痺しているのではないでしょうか。もっとやるべきことがあると思います。市民目線で、今、本当に必要なものは何なのかを再考してほしいと思います。
また、市民の代表である議員の皆様におかれましては、今回の事業案は適正だったのか、市民の方も納得できる判断をしたのか、いま一度のお考えを願って討論を終わりたいと思います。
○10番(田上真由美議員) 私は、議案第77号令和2年度一般会計補正予算(第8号)につきまして、賛成の立場で討論いたします。
今回の8号補正におきましては、新型コロナウイルスにつきまして、いかように対応できるかというのが大きな部分を占めている補正予算だと認識をしております。ひとり親世帯臨時特別給付金、妊産婦・新生児健康支援事業費など、本当に目の行き届かないところにも詳細に行き届くような内容になっており、大変ありがたいものと思っております。観光業等緊急支援事業費、これも実際に経済が回り出したときに企業がなくなっているという状況は避けなければならないので、ぜひ、このあたりの予算はすばらしいものだと思っております。そこで、今、目玉になっておりますのが、観光資源活用推進事業費のVR映像体験システム導入の委託費についてでございます。おっしゃるとおり、これだけの金額、私も最初はこれだけのお金がかかるものなんだと思った経緯がございます。ただ、ここに可能性を感じております。私などの年齢からしますと、VRというものは身近にあるものでなかったですが、観光客にというよりは、出水市の子供たちがこれを活用して、今後、自分たちの生活していく中でこのシステム自体にまた興味を持って活躍できるような、1つの布石になるのではないかということを期待しまして賛成いたします。
○14番(中嶋敏子議員) ただいま提案されている部分ですけれども、修正案の部分については、これまで観光の目玉ということで、出水市はかつてツル博物館建設に40億円ぐらいかけた時代がありますね。その中にドームシアターといって、ツルと一緒に小体験ができるとかそういう事業もありましたけれども、あれもいろんな問題が出てきて、その後、閉鎖になってしまっていますよね。相当な予算をかけたと思います。あの映像を、同じものだけじゃなくて、作り直したらどうかという提案もしましたけど、それも数千万円かかるということもありまして頓挫したわけですね。週末、映画館に利用してみたりとかいろいろしましたけれども、結局、残ったのは多額の借金と維持費が残ったというふうに私も考えております。先ほど、るる修正動議についての説明も討論もありました。私も余り詳しくはありませんけれども、今、麓にあるものを生かしていければいいのではないかというふうに考える者の1人でございます。
その他の部分については、私が一般質問で取り上げて提案をしました部分、中小企業等緊急支援事業費の観光業等緊急支援事業費に貸切バス、タクシー、あと、旅館・ホテルなどについても予算をつけていただきました。また、国の事業ではありますけれども、ひとり親世帯臨時特別給付金給付事業費も計上されておりますので、この部分については賛同したいというふうに思います。
○議長(杉本尚喜議員) ほかに討論ございませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 討論なしと認めます。
これから、議案第77号令和2年度出水市一般会計補正予算(第8号)について採決を行います。
まず、本案に対する吉元勇議員から提出されました修正案について採決いたします。
この採決につきましては、橋口住眞議員及び南鶴洋志議員から記名投票にされたいとの要求書が提出されております。これは、会議規則第71条第1項の要件を満たしております。よって、この採決につきましては、会議規則第72条第2項の規定に基づき電子投票システムによる記名投票を行います。
議場の閉鎖を命じます。
[議場の閉鎖]
○議長(杉本尚喜議員) ただいまの出席議員数は、議長を除き19名です。
本修正案について、賛成の方は賛成を、反対の方は反対をお押し願います。それでは、投票をお願いいたします。
押し忘れ等はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 押し忘れ等はないものと認めます。
これで投票を終わります。
○議長(杉本尚喜議員) 投票の結果を報告いたします。投票総数19票、これは出席議員数に符合いたしております。賛成7票、反対12票。以上のとおり、反対が多数です。よって、本修正案は否決することに決定いたしました。
賛成7票(南鶴・橋口・吉元・土屋・中嶋・宮田・築地議員)
反対12票(上須田・日髙・北御門・枦山・鶴田均・田上・出水・鶴田悌次郎・道上・榎園・垣内・髙崎議員)
議場の閉鎖を解きます。
[議場開鎖]
○議長(杉本尚喜議員) 次に、原案について起立によって採決をいたします。
原案に賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)
○議長(杉本尚喜議員) 起立多数です。したがって、本案は原案のとおり可決されました。
-------------------------------------------------------
△ 日程第25議案第79号 上程
○議長(杉本尚喜議員) 日程第25、令和2年度出水市一般会計補正予算(第9号)を議題とします。
提案理由の説明を求めます。
○椎木伸一市長 よろしくお願いいたします。ただいま上程されました令和2年度出水市一般会計補正予算(第9号)について、提案理由を説明します。
けさの全員協議会で御説明申し上げましたけれども、今回の補正は、これまでの新型コロナウイルス感染症の緊急対策に加え、今後想定されます第2波、第3波を見据えながらの段階的な経済活動のレベル引き上げへの対処及び県知事選挙の準備作業において早急に対応する必要が生じたことにより会期最終日での補正予算の提案となったものでございまして、諸般の事情を御賢察の上、御理解を賜りたいと存じます。
まず、予算書15ページの第2款総務費、総務管理費の光ブロードバンド整備事業費ですが、新型コロナウイルス感染症を想定した新しい生活様式・新しい日常においては、地域間格差のない情報通信基盤の整備が不可欠であり、急務となっております。本市においても、スマート農業や学校教育、在宅勤務などさまざまな分野でのICT活用や、都市部からの移住促進にもつながる事業としまして、国の交付金を活用し本市の均衡ある発展を醸成するため、民間投資のみでは整備が見込めない地域において、光ファイバー網の整備を実施する事業者への補助金を新規計上しました。また、選挙費の県知事選挙費では、任期満了に伴う県知事選挙において、立候補者の予定数が当初の想定より多く見込まれ、6月25日の告示前までにポスター掲示板の区画を増設する必要が生じたため、緊急に既定予算で対応したところですが、今後の所要見込額に不足を生じる見込みでございますので、追加計上いたしました。
次に、第4款衛生費、保健衛生費の産前・産後サポート事業費では、新型コロナウイルス感染症の影響により里帰り出産が困難となり、生活面等で不安を抱えている妊産婦が、育児支援サービス等を利用し、里帰りしなくても安心して産前・産後期を過ごせるよう、サービス利用料に対する助成経費を新規計上しました。
続きまして、第6款農林水産業費、水産業費の水産業等緊急支援事業費ですが、新型コロナウイルス感染症の影響により、輸出先の消費行動の変化や物流の停滞が発生し、農林水産物・食品の輸出も停滞している状況です。このような状況を踏まえ、輸出先のマーケットニーズの変化等に対応しながら、輸出拡大に取り組まれる事業者への施設等整備事業補助金を新規計上しました。
次に、17ページ、第7款商工費の観光業等緊急支援事業費では、阿久根市と合同での取り組みですが、新型コロナウイルス感染症の影響を受けているホテル・旅館等の早期事業回復を支援するため、北薩・水俣地域にお住まいの方が阿久根市内、出水市内のホテル・旅館等に宿泊する場合に、宿泊費の50%を助成する「泊まって応援キャンペーン」の実施に係る経費を新規計上しました。本市のキャンペーンの実施期間としては、7月22日から11月30日を予定しておりまして、宿泊された方に対し、市内の菓子店等で使える500円のお土産クーポンを贈呈することとしています。以上が、歳出の概要ですが、これに対します歳入では、国・県支出金、繰入金及び市債を追加計上しました。
次に、5ページの補正予算第2条、地方債の補正は、光ブロードバンド整備事業を追加するものです。本条によります補正後の市債の現在高は、予算説明書19ページの資料のとおりとなります。
今回の補正額は3億463万6,000円の追加で、これにより予算規模は352億3,032万7,000円となるものです。
よろしく御審議の上、御協賛賜りますようお願い申し上げます。
○議長(杉本尚喜議員) 議案第79号令和2年度出水市一般会計補正予算(第9号)に対する質疑を許します。
○8番(土屋工吉議員) ただいま説明ありました15ページの6款農林水産業費の383万6,000円、これは冷凍庫一式と書いてあるんですが、既設の冷蔵庫を改修して6次産業を助けるという形で理解してよろしいのか伺います。
○椎木伸一市長 冷凍機等の整備についてですけれども、農林水産統括監のほうから答弁をさせます。
○東畠賢一農林水産統括監 冷凍施設と、現在もう既に新しい施設が建っております。その一部に冷凍施設を設置するための費用ということ、それから、一部舗装されていない部分がございますので、その舗装費まで含めた費用ということになっております。
○8番(土屋工吉議員) 既存の施設を改修しながら、6次化をコロナ対策に対応するということは非常に喜ばしいんですが、これは具体的にどこの施設というのは伺ってよろしいんでしょうか。
○東畠賢一農林水産統括監 国道3号線沿いにあります株式会社八起屋でございます。
○7番(吉元勇議員) 15ページの産前・産後サポート事業費ですが、これは、これまで緊急事態宣言等が出たころの以前にそういう事例があって帰って来れなかったという方も対象なのか。今後もそういったことで帰って来れないという方の対象なのか、ちょっとそこの辺の説明をお願いします。
○椎木伸一市長 帰られない方をしておりますけれども、詳細については保健福祉部長のほうから答弁をさせます。
○冨永栄二保健福祉部長 この事業につきましては、4月1日にさかのぼって、そこから里帰りできなかった妊産婦の方に対して対象とするという形で考えております。
○7番(吉元勇議員) そこで、さかのぼることはいいんですが、どのような方が対象になるんですか。例えば、よくわからないのは他の都道府県にいらっしゃるんですけれども、地元に実家があるだけなのかな、それとも、そうであれば、例えばお母さんの実家は出水市じゃないけど、そっちに帰るよりもお父さんの実家のほうで祖父母があるということで、出水市に面倒を見てくれる方がいらっしゃるとか。あるいは、出水でお産をして、病院を出たあとは、今度は出水市外のところにいらっしゃるからそこに世話になると。このお産というのをどう考えていますか、その辺の補助のあり方。
○冨永栄二保健福祉部長 出水市の方が市外に実家がある方です。出水市の妊産婦の方で、出水市外に実家がある方で、そこに里帰りができない方を対象としてサービスを提供するという形になります。
○7番(吉元勇議員) どっちもすべきじゃないですか。例えば、これはコロナについてお産が大変だったと、本来帰って、実家でというのが慣例ですよね。なったときに、出水市に住んでいる人が他県に帰れないという事情のところには補助を出すけど、本来、例えば、私の娘が東京にいて、東京で結婚して、お産したいけど帰って来れないと、まだ結婚はしてませんけど、予定もないですけど。そういった方も対象とするのがコロナ禍の今までのいろんな状態の補助という考えからいったら、これはどっちもすべきじゃないですか。
○椎木伸一市長 私どもは、あくまでも基本的には市民を対象にしての事業を全て実施しております。ですから、出水市民でいらっしゃるけれども、よそから嫁いできていただいている方になるわけですが、そういった方がコロナ発生地に実家があるなどして帰れないというような方、そういった市民の方に助成をしていくという考えでございます。
○7番(吉元勇議員) 15ページの県知事選挙費ですが、これまでもちょっと問題があって、言いそびれたことなんですが、この掲示場所ですね、道路側に向かって掲示してあるのが多いですね。あれはどうやって見るんですか。道路に出て見なさいということですか。例えば横断歩道、交差点で歩道側に向いておけば、歩く人が立ちどまって見るという場所もありますけど、県道に道路側に向かってあるとなると。
○議長(杉本尚喜議員) 吉元議員、今の質疑の内容というのは、9号補正に対する掲示板の増設費用についてのことですので、それについて質疑をしてください。
○7番(吉元勇議員) 増設だから設置のことです。
○議長(杉本尚喜議員) 掲示板の向きのことをおっしゃっていますので、その費用についての。
○7番(吉元勇議員) だから、設置の費用ですから、だから、その設置のあり方です。
○議長(杉本尚喜議員) 続行してください。
○7番(吉元勇議員) そういった観点の安全対策的なものの増設、あり方ですね、そこは工夫はされなかったんですか。
○冨田宏選挙管理委員会委員長 あくまでも公営ポスター掲示場でございますので、まず、選挙人が見ていただくというのが基本でございます。ですから、道路のほうからでないと見えない場合が多いわけです。裏が崖だったり、あるいはガードレールの後ろだったりですので、あくまでも道路側に向いていないと掲示板の役目はしないということになりますので、道路側に向いているというのが現状でございます。
○2番(橋口住眞議員) 1点教えてください。13ページ、光ブロードバンド整備事業費の中に、市債1億3,600万円余りあるんですけれども、これは、政府の行った2次補正で、あと財源変更が出てくるのか、そこだけちょっと確認をさせてください。
○冨田忍政策経営部長 ちょっと確認をさせていただいてよろしいでしょうか。今、市債のお話をされたんですけど、今後の国庫補助等の交付金の見通しがあれば、この起債の部分を振りかえるのかというお尋ねでよろしいでしょうか。その前提でお答えいたします。今後、2次補正による地方創生臨時交付金につきましては、今後配分額が出てまいりますと、それを9月ぐらいに申請をするということになりますけれども、そのぐらいになると大体固まってきて、臨時交付金をどのぐらいこの事業に充てられるかというのが見えてまいりますので、可能性としては合併特例債が減額になるというような可能性もございます。今の段階では、ちょっとまだ見えないところでございます。
○議長(杉本尚喜議員) ほかに質疑ございませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結いたします。
お諮りいたします。
本案は、委員会付託を省略することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員会付託を省略することに決定いたしました。
討論を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 討論なしと認めます。よって、討論を終結いたします。
採決いたします。本案は、原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は、原案のとおり可決されました。
-------------------------------------------------------
△ 日程第26意見書案第1号 上程
○議長(出水睦雄議員) 日程第26、意見書案第1号教職員定数の改善及び義務教育費国庫負担制度拡充に係る意見書を議題とします。
提出者の趣旨説明を求めます。
○文教厚生委員長(北御門伸彦議員) ただいま上程されました意見書案第1号教職員定数の改善及び義務教育費国庫負担制度拡充に係る意見書につきまして、趣旨説明を申し上げます。
意見書案文の朗読をもって趣旨説明といたしたいと思いますので御了承願いたいと思います。
新型コロナウイルス感染症対策として、3月、4月には一斉臨時休校が行われました。学校現場では、学びの保障や心のケア、感染症対策など教職員が不断の努力を続けています。学校現場では、新学習指導要領への対応だけではなく、貧困、いじめ、不登校など、解決すべき課題が山積しており、子供たちの豊かな学びを実現するための教材研究や授業準備の時間を十分に確保することが困難な状況になっています。特に小学校においては、新学習指導要領の移行期間中であり、外国語教育実施のため、授業時数の調整など対応に苦慮しています。豊かな学びや学校の働き方改革を実現するためには、加配措置だけではなく抜本的な定数改善計画に基づく教職員定数改善が不可欠です。義務教育費国庫負担制度については、小泉政権下の三位一体改革の中で国庫負担率が2分の1から3分の1に引き下げられました。国の施策として定数改善に向けた財源を保障し、子供たちが全国どこに住んでいても一定水準の教育を受けられることが憲法上の要請です。豊かな子供の学びを保障するための条件整備は不可欠です。
よって、国会及び政府におかれましては、地方教育行政の実状を十分に認識され、地方自治体が計画的に教育行政を進めることができるように下記の措置を講じられますよう強く要請します。
1 計画的な教職員定数改善を推進すること
2 教育の機会均等と水準の維持向上を図るため、義務教育費国庫負担制度の負担割合を2分の1に復元すること
皆様の御賛同をお願いいたします。
なお、意見書提出先は、衆参両院議長、内閣総理大臣、財務大臣、総務大臣、文部科学大臣であります。
以上で、趣旨説明といたします。
○議長(杉本尚喜議員) これより、意見書案第1号教職員定数の改善及び義務教育費国庫負担制度拡充に係る意見書について、質疑を許します。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結いたします。
お諮りいたします。
本案は、委員会付託を省略することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員会付託を省略することに決定いたしました。
討論を許します。
○7番(吉元勇議員) 意見書案の提案であります。陳情第5号で反対討論をいたしましたその内容のとおりであります。陳情第5号については議会は通りましたけれども、あえてこの意見書案も出すべきではないということを申し上げまして、反対討論といたします。
○10番(田上真由美議員) 私は、意見書案第1号につきまして、賛成の立場で討論をいたします。
毎年、これと同じような、似たような陳情が提出を議会にされておりました。その際、私のスタンスとしましては、内容に少しそぐわないなというところがあったりしますと趣旨採択という立場をずっと取ってまいりました。ですが、今回、このコロナ禍の中で、子供たちを取り巻く教育環境、そしてまた、それを支える教職員の皆様方の大変な御苦労、それを鑑みたときに、この意見書の内容はそのまま今の子供たちに必要なこと、そして現場で働く教職員の皆様に必要なことだと強く思っております。このコロナ禍におきまして、我が国の教育のあり方などが随分と明確になってきた点はございます。その中で、本当に子供たちを預かる教職員の方々の定数が多くなれば、もっと少人数の教室ができて、コロナ禍においても感染のリスクが低くなるということも十分に考えられます。ですので、今回はこの意見書に賛成の立場で討論をいたします。
○3番(上須田清議員) 賛成の立場で討論をいたします。
現在、教育現場では不登校やいじめ、または登校しても体調不良により保健室で過ごしている児童・生徒が増加をしております。このような中、教職員は、学習指導だけではなく、それらの児童・生徒の対応に時間を割かれ、また部活の指導等もあり、対応に苦慮しております。日本の将来を担う児童・生徒のゆとり教育の実現や、教職員の働き方改革の実現のために、今こそ教職員の定数を改善すべきだと考え、意見書に賛成いたします。
○議長(杉本尚喜議員) ほかに討論ございませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 討論なしと認めます。よって討論を終結いたします。
採決いたします。この採決は起立によって行います。本案は原案のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)
○議長(杉本尚喜議員) 起立多数です。よって、本案は原案のとおり可決されました。
-------------------------------------------------------
△ 日程第27閉会中の継続審査について
○議長(杉本尚喜議員) 日程第27閉会中の継続審査についてを議題といたします。
出水市議会産業建設委員長から、会議規則第111条の規定により、お手元に配付しました申出書のとおり、閉会中の継続審査の申し出がありました。
お諮りいたします。産業建設委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続審査とすることに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(杉本尚喜議員) 御異議なしと認めます。よって、産業建設委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続審査とすることに決定いたしました。
-------------------------------------------------------
△ 閉 会
○議長(杉本尚喜議員) 以上で、本日の日程は全部終了しました。よって、本日の会議を閉じ、これをもって令和2年出水市議会第2回定例会を閉会いたします。御苦労さまでした。
午後4時48分 閉 会
-------------------------------------------------------
地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。
出水市議会議長
出水市議会議員
出水市議会議員
出水市議会議員
- 267 -