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出水市令和2年第2回定例会 第4日

○4番(日髙信一議員) 3月の議会で一般質問により、市長に新型コロナウイルス感染症の対応で、外国からの入国者や外国からの帰国者等への対応をお尋ねしました。私の質問に対しては、帰国者等個人の入国情報など市では把握できないので、新型コロナウイルス感染症の疑いがある場合には、出水保健所に設置してある帰国者・接触者相談センターに相談していただくことになります。予防対策の強化に緊張感を持って取り組み、国や県からの情報収集に努め、感染症予防の徹底に取り組みます。このような考え方が述べられたところであります。市として、早期に新型コロナウイルス感染症対策本部を設置し、各施策に取り組まれております。会議の情報等については、速報をいただきありがたく感じているところでございます。
そこで、市民からこういう相談がありました。緊急事態宣言地域である関東地方に長期出張し、ゴールデンウィーク明け、会社から2週間の自宅待機の指示を受け帰ってこられる予定でした。自宅には、仕事に就いておられる奥様と娘さんが同居しておられ、自覚症状はないものの、自分が感染者であれば自宅待機になると家族感染のおそれがあるので、保健所の帰国者・接触者相談センターに相談されたところであります。対応は、ホテル泊であれば、家族のためにいいのは確かであると。しかし、金銭的な負担もあるでしょうしね、ということで、宿泊させてくれるホテルもあるかわからないとの対応でした。そこで、本人は複数のホテルに連絡をとり、事情と自覚症状のないことを説明し、宿泊依頼をされましたが、即答は得られず、翌日、1つのホテルが受け入れてくださり、解決したということです。2週間の経過観察を終えて、現在、勤務をされている状況です。自分での対応を求められ、非常に不安だったというふうに話しておられました。
今後、経済活動も再開が活発化し、出張者の往来が多くなることは必至です。新型コロナウイルス感染症の2波、3波も予測されています。どのような事例が発生するかもしれません。
4日の南日本新聞に、「県外移動生徒、ホテルでの2週間待機」との見出しで、新型コロナウイルス感染症拡大により、休校になっていた学校再開のために、県外の家族のもとで生活していた学生の学校復帰に、2週間の健康観察待機がホテルで実施されるため、宿泊費用等に学校も苦慮しているという記事が載っておりました。出水中央高校にも県外からの寮生が180名在籍しており、健康観察待機の対象になっている状況です、と載っていました。出水中央高校にお邪魔して、校長先生から状況を伺ってまいりました。県外からの寮生を、ホテルで2週間健康観察待機にするには、宿泊場所、宿泊費、それから食事、衣服の洗濯など、全て解決しなければならずに、問題が多く御苦労されたということです。しかし、状況いろいろ変化がございまして、出水市にも問題解決に御協力いただいたと、感謝の言葉を述べておられました。
これまで感染経路状況のわからない事例が増加し、対策が後手に回っている現状で、感染者も増加しています。感染者の拡大防止、そして感染経路確認のためには経過観察待機の施設等は必要であると思われますので、緊急事態宣言地域からの出水市に入ってこられる方に対しての宿泊施設等の紹介等ができるよう体制を整えてほしいと思うのですが、市長のお考えはいかがですか。