子宮頸がん予防接種について

更新日:2024年4月22日

子宮頸がん予防接種に関する情報

(厚生労働省作成)

定期接種(小学6年生から高校1年生相当)の対象者向け

平成9年度生まれから平成18年度生まれまでの対象者向け

医療従事者向け

(予防接種情報)

HPVワクチンについて

令和5年4月からこれまでの2価、4価HPVワクチンに加え、9価HPVワクチンが定期予防接種に追加されました。接種間隔等については、下記の「HPVワクチンについて」をご確認ください。

積極的な勧奨の差し控えにより接種機会を逸した方へ

積極的な勧奨の差し控えにより接種機会を逸した方に対して公正な接種機会を確保する点から、積極的な勧奨を差し控えている間に定期接種の対象であった平成9年4月2日から平成20年4月1日までの間に生まれた女子(小学6年生から高校1年生相当を除く)を対象として、令和4年4月から令和7年3月までの3年間を時限的に従来の定期接種の対象年齢を超えて接種(キャッチアップ接種)を行うこととなりました。また、9価HPVワクチンに対応した予診票をお持ちでない方も、お手持ちの予診票で接種可能です。

 

積極的な接種勧奨の再開について

子宮頸がん予防接種は、接種後にワクチンとの因果関係を否定できない持続的な疼痛が報告されたため、平成25年6月14日から、積極的な接種勧奨を一時差し控えておりましたが、専門家の会議において、安全性について特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクが明らかに上回ると認められたこと等から、令和3年11月26日付けで厚生労働省より、当該状態を終了させることが示され、令和4年4月から接種勧奨再開することとなりました。

ワクチンの有効性・リスク等

有効性

HPVワクチンは世界保健機構(WHO)が接種を推奨し、多くの先進国では公的接種とされています。

HPVワクチンは、子宮頸がん全体の50~70%の原因とされる2種類(16型・18型)のヒトパピローマウイルス(HPV)に予防効果があります。

・ 公費で受けられるHPVワクチンの接種により、感染予防効果を示す抗体は少なくとも12年間維持される可能性があることが、これまでの研
 究でわかっています。
・ 海外や日本で行われた疫学調査(集団を対象として病気の発生などを調べる調査)では、HPVワクチンを導入することにより、子宮頸が
 んの前がん病変を予防する効果が示されています。
・ 接種が進んでいる一部の国では、まだ研究段階ですが、子宮頸がんを予防する効果を示すデータも出てきています。

リスク

比較的軽度の副反応は、一定の頻度で起こることが知られています。

ワクチン接種後にみられる主な副反応としては、発熱や接種した部位の痛み・腫れ、注射の痛み・恐怖・興奮などをきっかけとした失神があります。

<ワクチンごとの主な副反応>

発生頻度

2価(サーバリックス)

4価(ガーダシル)

9価(シルガード9)

50%以上

疼痛、発赤、腫脹、疲労

疼痛

疼痛

10~50%未満

掻痒(かゆみ)、腹痛、筋痛、関節痛、頭痛など
紅斑、腫脹
腫脹、紅斑、頭痛

1~10%未満

じんましん、めまい、発熱など
頭痛、そう痒感、発熱
浮動性めまい、悪心、下痢、そう痒感、発熱、疲労、内出血など

1%未満

知覚異常、感覚鈍麻、全身の脱力 下痢、腹痛、四肢痛、筋骨格硬直、硬結、出血、不快感、倦怠感など
嘔吐、腹痛、筋肉痛、関節痛、出血、血種、倦怠感、硬結など

頻度不明

四肢痛、失神、リンパ節症など
失神、嘔吐、関節痛、筋肉痛、疲労など

感覚鈍麻、失神、四肢痛など

サーバリックス添付文書(第14版)、ガーダシル添付文書(第2版)、シルガード9添付文書(第1版)より改編

まれに重い副反応もあります。

副反応については、接種との因果関係を問わず、報告を集め、定期的に専門家が分析・評価しています。現在、因果関係は不明ながら、持続的な痛みを訴える重篤な副反応が報告されており、その発生頻度等について調査中です。なお、これまでに報告のあったその他の重い副反応については、以下のとおりです。

病気の名前

主な症状

報告頻度

アナフィラキシー

呼吸困難、じんましんなどを症状とする重いアレルギー

約96万接種に1回

ギラン・バレー症候群

両手・足の力の入りにくさなどを症状とする末梢神経の病気

約430万接種に1回

急性散在性脳脊髄炎(ADEM)

頭痛、嘔吐、意識の低下などを症状とする脳などの神経の病気

約430万接種に1回

すでに接種を受けた方で、上記の副反応がみられる場合は、速やかに医師の診察を受けてください。

HPVワクチンを任意で接種した方への償還払いについて

また、子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)の積極的な接種勧奨の差し控えにより、定期接種の機会を逸し、定期接種の対象年齢(小学6年生から高校1年生相当)を過ぎて、自費で接種を受けた方に対して、下記のとおり接種費用の助成を行います。


1 対象となる予防接種(ワクチン)
 ⑴ サーバリックス(組換え沈降2価ヒトパピローマウイルス様素粒子ワクチン)
 ⑵ ガーダシル(組換え沈降4価ヒトパピローマウイルス様素粒子ワクチン)
 ⑶ シルガード(組換え沈降9価ヒトパピローマウイルス様素粒子ワクチン)

2 対象者
   平成9年4月2日~平成20年4月1日生まれの女子

3 対象接種
    令和4年3月31日までに定期接種期間を過ぎて接種したもの  

4  助成額(上限額)
   接種費用全額(ただし、初診料等の診療報酬の対象となるものや交通費など接種に直接関係ないものは除きます。)
   なお、各ワクチンごとに上限額があります。
  ⑴ サーバリックス(2価)・・・ 15,898円
  ⑵ ガーダシル(4価)・・・ 15,766円
  ⑶ シルガード(9価)・・・ 15,898円

5 申請期限
   令和7年3月31日まで(必着)
 
6 申請方法
   申請書に必要書類を添付して、市健康増進課に提出(窓口または郵送)

7 申請書類等(様式は、ページ下に添付しています)

 ⑴ 助成金交付申請書兼請求書(第1号様式)

 ⑵ 申請書および被接種者の本人確認書類(写し)
  ※ マイナンバーカード、運転免許証、健康保険証

 ⑶ 接種履歴が確認できるもの(母子健康手帳の写し等)
  ※ 母子健康手帳の写しは、生年月日・氏名が分かるページの写しも必要
  ※ 接種済証の写しや予診票の写しでも可
  ※ いずれもない場合は、申請用証明書(第2号様式)を医療機関に証明していただき添付してください。
 
 ⑷ 接種費用の支払いを証明するもの(領収証 原本)

 ⑸ 振込希望先金融機関の通帳またはキャッシュカードの写し

子宮頸がんについて

子宮頸がんは子宮の入り口にできるがんで、近年は若年女性に多く発生し、20~30歳代の女性に乳がんに次いで多いがんです。日本では年間約11,000人の女性が発症し、約2,900人が死亡しているといわれています。

・ 発がん性のHPV(ヒトパピローマウイルス)に感染することが主な原因といわれています。

・ 子宮頸がんの初期は自覚症状がほとんどなく、発見される時期が遅くなると治療が難しくなります。

HPV(ヒトパピローマウイルス)とは

HPVには200種類以上のタイプがあり、子宮頸がんの原因となるタイプ(約15種類)と疣贅(いぼ・尖圭コンジローマ)の原因となるタイプがあります。

・ 特にHPV16型と18型が子宮頸がんから多く見つかるタイプで、日本では子宮頸がん患者の約50~70%からこの2種類のHPVが見つかっ  
 ています。

・ HPVに感染すること自体は、決して特別なことではなく、海外では性行為の経験がある女性の50~80%が、生涯で一度はHPVに感染す
 ると報告されています。多くの場合、感染は一時的で、ウイルスは自然に排除されます。しかし、ウイルスが排除されずに感染が持続すると、子
 宮頸がんを発症することがあります。

対象者について

対象者については、下記のとおりです。

・ 従来の定期接種:小学6年生から高校1年生相当の女子

・ 積極的な接種勧奨の差し控えにより、接種機会を逸した女子:平成9年4月2日から平成20年4月1日生まれでHPVワクチン未接種又
 は接種を3回終了していない女子(上記の従来の定期接種対象者を除く)

HPVワクチンについて

公費で接種できるワクチンは3種類(2価・4価・9価)あり、いずれも3回の接種が必要ですが、9価は1回目の接種を15歳未満で受ける場合は2回で接種を完了できます。

2価(サーバリックス

(標準的な接種間隔)

・ 初回接種から1か月後に2回目
・ 初回接種から6か月後に3回目

(上記方法をとることができない場合)

・ 初回接種から1月以上の間隔をおいて2回目
・ 初回接種から5月以上、かつ2回目の接種から2月半以上の間隔をおいて3回目

4価(ガーダシル)

(標準的な接種間隔)

・ 初回接種から2か月後に2回目
・ 初回接種から6か月後に3回目

(上記方法をとることができない場合)

・ 初回接種から1月以上の間隔をおいて2回目
・ 2回目の接種から3月以上の間隔をおいて3回目

 

9価(シルガード)

1回目の接種を15歳以上で受ける場合(3回接種)

(標準的な接種間隔)

・ 初回接種から2か月後に2回目
・ 初回接種から6か月後に3回目

(上記方法をとることができない場合)

・ 初回接種から1月以上の間隔をおいて2回目
・ 2回目の接種から3月以上の間隔をおいて3回目

1回目の接種を15歳未満で受ける場合(2回接種)

(標準的な接種間隔)

・ 初回接種から6月の間隔をおいて2回目

(上記方法をとることができない場合)

・ 初回接種から5月以上の間隔をおいて2回目

ただし、5月未満の間隔で2回目を接種した場合、2回目の接種から3月以上の間隔をおいて3回目を接種すること。

留意点

・  1回目に接種したワクチンと同じワクチンを継続して3回目まで接種してください。
  なお、キャッチアップ接種の対象者について、過去の接種歴やワクチンの種類が不明である方は、接種した時期に住民登録のあった市町村 
 や、接種を行った医療機関へご相談ください。いずれの方法でも確認が取れない場合は、接種をする医師へ相談し、ワクチンの種類を選択し
 てください。
・ 過去の接種から長期間経過している場合でも、既に済んでいる接種分については、再度接種する必要はありません。この場合においても、 
 残りの回数分を上記の接種間隔で接種できます。
・ これらのワクチンで全ての発がん性のHPVの感染を防ぐことができるわけではありません。ワクチンの接種だけではなく、定期的に子宮頸がん検 
 診を受けることが大切です。

予防接種後の健康被害者救済制度について

予防接種を受けたあと、接種局所のひどい腫れ、高熱、ひきつけなどの症状があった場合には、医師の診察を受けてください。

ワクチンの種類のよっては、極めてまれ(百万人から数百万人に1人程度)に脳炎や神経障害などの重い副反応が生じることもあります。このような場合に厚生労働大臣が予防接種法に基づく定期の予防接種によるものと認定したときは、予防接種法に基づく健康被害救済の給付の対象となります。

厚生労働省の(健康被害救済制度)(外部サイトへリンク)

もし、予防接種をした後に、重症な健康被害が発生した場合には、接種した医師に診察していただくとともに、健康増進課へお問い合わせください。

保護者が同伴しない場合の接種について

満16歳未満の方が接種を受ける場合は、原則、保護者が同伴してください。

ただし、接種を受ける方が、13歳以上で、あらかじめ、接種することについて保護者の同意が予診票上の保護者自署欄にて確認できた場合は、保護者の同伴なしで接種を受けることができます。

なお、接種の実施にあたっては、接種を受ける方が予防接種不適当者または予防接種要注意点か否かを確認するために、必要に応じて医療機関から保護者に対して、予診項目や不適当要件の事実確認などを確認する場合があります。

お問い合わせ先

保健センター  住所:出水市緑町50番1号
健康増進課保健予防係(直通)0996-63-4043

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