支え合おう 心と命
更新日:2020年12月18日
「うつ」は命の危険信号
自ら命を絶った人の9割は、何らかのこころの病を有していたとの報告があります。その最多が「うつ」。うつは、マイナス思考に代表される認知の歪み(悲観、無価値感、自責感、希死念慮など)を生じ、他の選択肢を冷静に考えられない状態になりやすいため、自殺に結びつきやすいと考えられます。その中で、精神科治療を受けていた人は2割程度。もしも、早期のうちに治療を受けていたなら・・・・・・。うつに早期に気づき適切に対応することは、自殺を防ぐ重要な対策の一つといえます。
検査を受けても特に異常が発見されないのに不調が続く場合は、うつ病の可能性を疑って専門医に相談してください。決して1人で悩みを抱え込まないでください。
うつ(気分障害)って、なに?
うつは、誰にでもかかる可能性がある病気です。およそ15人に1人は、生涯のうちのある時期にうつの状態を経験するというデータもあります。
どうして起こるの?
◆なりやすい性格は・・・・・
・生真面目で几帳面、責任感が強い
・秩序を非常に重んじ、融通がきかない
・人に相談するのが苦手で、1人でがんばりすぎる
◆きっかけは・・・・・
さまざまな生活体験がうつのきっかけになります。ストレスの原因になりやすいこれらの体験に、性格などが相互に関係することで、うつになる可能性が高まります。さらに、家族にうつの人が多い場合は、うつになる可能性が、そうでない人より高いと考えて、早めに注意するようにしましょう。
気をつけよう、うつのこんなサイン
心の変化
◆感情面:気分が沈む、涙もろくなる、不安、自分を責める、自分などいない方がよいと考える、死にたくなる
◆意欲面:やる気がでない、集中力・行動力・決断力の低下、記憶力の低下、興味・関心がなくなる
体の変化
不眠、食欲不振、体重減少、全身の倦怠感、頭痛、耳鳴り、吐き気、味覚異常、腹痛、便秘・下痢、性欲減退
(自分や周りの人が)うつかなと思ったら・・
気づき 家族や仲間の変化に気づいて、声をかける。
眠れない、食欲がない、口数が少なくなった等、大切な人の様子がいつもと違う場合・・・
声かけ 大切な人が悩んでいることに気づいたら、一歩勇気を出して声をかけてみませんか。
声かけの仕方に悩んだら・・・
○眠れてますか?(2週間以上続く不眠はうつのサイン)
○どうしたの?なんだかつらそうだけど・・・
○何か悩んでる?よかったら話して。
○なんか元気ないけど、大丈夫?
○何か力になれることはない?
傾聴 本人の気持ちを尊重し、耳を傾ける。
まずは、話せる環境をつくりましょう。
心配していることを伝えましょう。
悩みに真剣な態度で受け止めましょう。
誠実に、尊重して相手の感情を否定せずに対応しましょう。
話を聞いたら、「話してくれてありがとうございます」や「大変でしたね」「よくやってきましたね」というように、
ねぎらいの気持ちを言葉にして伝えましょう。
○本人を責めたり、安易に励ましたり、相手の考えを否定することは避けましょう。
つなぎ 早めに専門家に相談するよう促す
見守り 温かく寄り添いながら、じっくりと見守る。
○連携した後も、必要があれば相談に乗ることを伝えましょう。
このように、悩んでいる人に対して、気づき、声かけ、傾聴、つなぎ、見守りをすることができる人のことをゲートキーパーといいます。
ゲートキーパー養成講座を受ければ、あなたもゲートキーパーになれます。
健康増進課では、次のような取り組みを行っています。
○ゲートキーパー養成講座(新規・スキルアップ各1回ずつ)
○こころの健康づくり講演会(年1回)
○こころの健康だよりの発行(年2回)
こころの健康だより
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お問い合わせ先
健康増進課 成人保健係
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