更新日:2015年10月19日
毎年10月になると出水平野には遠く離れたシベリア方面からたくさんのツルたちが越冬のため渡ってきます。
出水平野は世界でも有数のツルの渡来地です。人家の近くでこれだけ多くのツルが見られるところは世界中でも大変珍しく、出水平野は非常に貴重な場所だといえます。
ツルの渡来数
鹿児島県ツル保護会によると現在残っている一番古いツルの渡来記録は1927(昭和2)年の440羽となっています。それから徐々に数は増え1939(昭和14)年にはタンチョウ1羽を含む3908羽が確認されました。
ところが、第2次世界大戦が始まりツルにとって受難の時代がやってきました。出水地方には航空基地があったため、戦争によって渡来数は極端に減り終戦後の1947(昭和22)年には275羽しか確認されていません。
その後、渡来数は横ばい状態でしたが1952(昭和27)年に特別天然記念物に指定され、ねぐらの整備や給餌などの保護策がとられるようになりました。そのため渡来数は徐々に増加し1992(平成4)年には1万372羽が記録され、初の「万羽鶴」となりまた。現在毎年1万羽以上のツルが渡来します。
お問い合わせ先
- ツル博物館
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出水市文化町1000番地
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