ツルの生態

更新日:2015年10月19日

何を食べるか

マナヅルが餌を食べている様子
ナベヅルが餌を食べている様子

 出水平野では、給餌で主に小麦やモミ、2月からは北帰行に備えて小魚も給餌しています。
 しかし、ツルはそれ以外に自然のものも食べています。
 調査でツルを観察していると二番穂(稲を刈り取った後、切り株から出穂したもの)をよく食べていますが、それ以外に地面をつついて何かをとっています。病気などで死んだツルを解剖してみると小麦やモミのほかに甲虫の羽やカタツムリのものと思われる貝殻が内臓から見つかることがあります。また、ロシア連邦などの繁殖地ではコケモモの実や昆虫を食べているという報告もあります。

どこで寝るか

ツルが寝ている様子

 ツルの寝室は『浅い水の中』
 ツルは、どんなところで眠ると思いますか?草原や木の上などと思っている人が多いのではないでしょうか。
 実は、川や池の浅瀬など、水位の浅い水があるところで眠ります。水のある所には天敵である哺乳類が進入しにくく、水面を伝わってくる波紋によって、外敵が近づくのを知ることができるので、このような場所で眠ると言われています。
 出水では、保護区域内の水田の一部に水を張って「ねぐら」を設けています。夜になると、ツルたちは、この「ねぐら」に集まり、集団で眠ります。 また、ツルは片方の足を体の羽毛の中に入れ、もう一方の足で立って眠ります。
 れは、寒さから身を守るためと思われます。

成長、幼鳥の区分

 いろいろなツルをよく見ると、頭部の一部分が赤くなっているのに気づきます。ナベヅルやタンチョウは「頭のてっぺん」、マナヅルやソデグロヅルは「目の周り」が赤くなっています。
 実は、この赤い部分は羽毛が生えていなくて、肌がむき出しになっています。
 幼鳥のときは、この部分が羽毛で覆われ茶色がかっていますが、成鳥になると皮膚が露出し、赤く見えます。
 

ツルの寿命

 「鶴は千年、亀は万年」と言われるように、ツルは昔から代表的な長寿の動物として親しまれています。
 しかし、ツルは千年も生きません。ツルの寿命は、野生のもので20~30年と言われています。動物園で飼育されていたソデグロヅルが61年も生きていたという記録があります。
 他の動物と比べると、ツルは長寿のほうです。

ツルの成長

ツルの成長の様子

ツルは、成長がとても早く生後半年たつと親と同じくらいの大きさになります。ヒナの成長を調べてみると、タンチョウの場合、1日に約3センチも大きくなる時期があります。

お問い合わせ先

ツル博物館

出水市文化町1000番地

電話:0996-63-8915

FAX:0996-62-8915

メール:crane_c@city.izumi.kagoshima.jp

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