特攻慰霊碑について
更新日:2017年4月17日
ここは旧海軍航空隊出水基地の一角で、碑は当時の戦闘指揮所地下壕の上に、南の空を望むように立っています。正面の碑銘には、「雲こそわが墓標 落暉よ碑銘を飾れ」とあります。これは阿川弘之の小説「雲の墓標」から取ったもので、「南の海に散る身には、雲こそが墓じるしだ。夕日よ、心あるならこの雲を紅に彩ってくれ」という、出撃を前にした特別攻撃隊員の心境を詠んだものです。
下段には、200人以上と推定される出水からの出撃隊員のうち、確実に判明した60余名だけの氏名が刻まれ、不確実なほかの百数十名については、残念ながら刻まれておりません。当時の出水基地は、空襲下の混乱の中、全国の基地から、入れかわり立ちかわり飛んできては出撃するという状況だったからです。
碑は、昭和35年、有志の奔走により建立され、顕彰会を軸に老人会・こども会などの奉仕によって管理されており、毎年4月16日には遺族を迎えての慰霊祭が執り行われています。
また、敷地内には特攻隊員遺族による歌碑や、特攻以外で戦没した無名戦死の墓なども建てられています。
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