市指定文化財(史跡)1-2
更新日:2017年4月17日
市指定文化財(史跡)
1 野間関跡(のまのせきあと)及び古井戸(ふるいど)<1基>
野間の関の前身平松番所は、関ヶ原の役(1600年)前後に設けられたといわれる。薩摩北辺の守りとして、当時薩摩三大関所の一つに数えられ、その峻厳さは、天下に鳴り響いた。徳川の天下泰平の世となり、各藩は国境警備を緩めたのに対し、薩摩藩は、ますます取り締まりを強化した。それは、外城制度と門割制で完璧なまでに封建社会を築き、それを阻害する何人の出入りも防ごうとの狙いがあったようである。 |
市指定文化財(史跡)
2 薩州島津家(さっしゅうしまづけ)の墓
国道328号と小原地区へ向かう市道との分岐となる丘を上高城と呼ぶが、墓地は、その丘の途中にある。菩提所である龍光寺は、廃仏毀釈の前はこの地にあった。薩州島津家初代用久、二代国久、三代重久、四代忠興、五代実久、六代義虎、七代忠辰及びその一族の墓である。初代用久は、島津宗家九代忠国の弟で、兄に代わり国一揆と呼ばれた領内の反乱を鎮圧し、阿久根、野田、高尾野の諸城を収めて出水城(亀ヶ城)に入り、薩摩守と号していたことから薩州家というようになった。薩州家は、およそ140年間出水地方を統治していた。 |
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