その他の応急手当

更新日:2023年4月1日

熱傷(やけど)

 

1 応急手当の方法

● 水で冷やす
やけどは、すぐに水で冷やすことが大切です。冷やすと、痛みが軽くなるだけでなく、やけどが悪化することを防ぐこともできます。
 
その他の応急手当の画像1 ポイント
・できるだけ早く、水道水などの清潔な流水で十分に冷やします。
・靴下など衣類を着ている場合は、衣類ごと冷やします。
・氷やアイスパックを使って長時間冷やすと、冷えすぎてしまい、かえって悪化することがあるので注意します。
・広い範囲にやけどをした場合は、やけどの部分だけでなく体全体が冷えてしまう可能性があるので、冷却は10分以内にとどめます。
 

2 熱傷(やけど)の程度と留意点

● 浅いやけどの場合
・浅いやけどは、日焼けと同じで皮膚が赤くなりひりひりと痛みますが、水ぶくれ(水疱)はできません。
・このような場合には、よく冷やしておくだけで、ほとんどは病院に行かなくても自然に治ります。

● 中ぐらいの深さのやけどの場合
・中ぐらいの深さのやけどは、水ぶくれができるのが特徴です。
・水ぶくれは、やけどの傷口を保護する役割があるので破いてはいけません。すぐに水で冷やした後に、指先などのごく小さいやけどを除いては、ガーゼやタオルで覆って水ぶくれが破れないように気をつけて、できるだけ早く医療機関を受診するようにします。
・なお、水ぶくれが破れていても薬などを塗ってはいけません。
・ガーゼやタオルで覆いきれないような大きな水ぶくれになったときは、救急車を呼ぶことを考慮します。

● 最も深いやけどの場合
・最も深いやけどは、水ぶくれにならず、皮膚が真っ白になったり、黒く焦げたりしてしまいます。やけどがここまで深くなると、かえって痛みをあまり感じなくなります。
・このようなやけどは治りにくく、手術が必要になることもあるので、痛みがないからといって安心せずに、必ず医療機関を受診します。
・やけどが大きい場合は、すぐに119番通報をしてから、流水で冷やしながら救急車を待ちます。
 
その他の応急手当の画像2
ポイント
・小さな子どもや高齢者は、比較的小さなやけどでも命に関わることがあるので注意します。
・火事などで煙を吸ったときは、やけどだけでなく肺が傷ついている可能性があるので、救急車で医療機関に行く必要があります。


 

熱中症

 

1 熱中症の症状

● 手足の筋肉に痛みを感じたり、筋肉が勝手に硬直したりすることが最初の症状になることもあります。

● 次第に具合が悪くなって体がだるくなったり、気分が悪くなり吐き気がしたり、頭痛やめまいが生じることもあります。

● 立ちくらみや頭がボーッとして注意力が散漫になるのも典型的な症状です。

● トンチンカンな言動がみられれば危険な状態です。
 
その他の応急手当の画像3 ポイント
・大量に汗をかいているうちはまだよいのですが、汗をかかなくなり皮膚が赤く乾いてくると、自分で体温の調整ができなくなり体温が上がってくるので命に関わる危険があります。
呼びかけても反応が鈍いようであれば、緊急の事態ですので、直ちに119番通報の必要があります。
・熱中症は必ずしも炎天下で無理に運動したときだけでなく、特に乳児や高齢者はクーラーのない暑い室内や車の中に長時間いるだけでも熱中症になります。
 

2 応急手当の方法

● 涼しい場所に避難させる
・風通しのよい日陰やクーラーが効いている室内などが適しています。

● 衣服を脱がせ、体を冷やす
涼しい場所に移動したら、体から熱を奪うためにうちわや扇風機で風をあてることが一番効果的です。
・風があたるように衣服を脱がせて皮膚を露出し、あまり汗をかいてないようであれば、皮膚に水をかけて濡らしてから風をあてる必要があります。このとき、氷水をかけるよりもぬるい水をかけてから風をあてる方が効果的です。
・氷嚢(ひょうのう)などが準備できれば、首、脇の下、太ももの付け根などにあてると冷却の助けになります。
 

その他の応急手当の画像4



ショック体位
ポイント

体の冷却はできるだけ早く行う必要があります。

・水分、塩分を補給する
・熱中症の傷病者は発汗によって、脱水状態になっているので 水分を十分に補うことも重要です。
・汗により水だけでなく塩分も喪失しているので、できれば水だ けでなく、少量の塩を加えた水か、もしくは最初から塩分の含 まれているスポーツドリンクを飲ませるほうが効果的です。

・医療機関での受診
傷病者が飲みたくないといっても、励まして飲ませるべきです が、反応が鈍くなり、自分で水が飲めない傷病者に対して、 無理に飲ませようとして水を口に入れると、誤って肺に入って しまう危険があるので避けなければなりません。 直ちに119番通報して、医療機関に救急車で搬送し、点滴に よる水分補給を受ける必要があります。

・楽な体位を取る
傷病者の楽な体位をとりますが、特に立ちくらみがあるような 場合は脱水が進んでいるので、ショック体位にすると楽になる ことがあります。
 

お問い合わせ先

消防本部

鹿児島県出水市緑町50番2号

電話:0996-63-0119

FAX:0996-63-2281

メール:shobo_c@city.izumi.kagoshima.jp

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