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出水市令和5年第4回定例会 第4日

○鮫島幸二病院事業管理者 おはようございます。北御門伸彦議員の御質問にお答えします。
まず、出水総合医療センターの医師の働き方改革への対応についてですが、医師の時間外労働の上限規制が2024年4月から開始されることを踏まえ、時間外・休日勤務時間の時間数を把握し、医師の当直、日直勤務制度の見直しを行い、労働基準監督署から当直業務に係る宿日直許可を取得いたしました。
また、医師の事務作業を補助する事務職員、メディカルクラークと申しますが、これらの増員、他職種へ業務を移管すること、タスクシフトといいますけども、これらの推進及び複数主治医制度の一部実施など、医師の負担軽減のための取組を行いました。
今後も基幹病院としての役割を果たしつつ、心身の健康を維持しながら医療に従事できる環境をつくるため、これらの取組を強化してまいります。
次に、野田診療所の現状と今後の方向性についてお答えします。野田診療所は、本年4月に所長が交代し、新たな診療方針に沿って、まずは患者に寄り添った外来診療を中心に診療を行い、9月からは、一旦中断していました訪問診療を再開いたしました。
患者さんからは、丁寧に話を聞いてもらえる診療に満足したとの声や、訪問診療の再開に対する感謝の声をいただいております。
しかしながら、経営状況は、訪問診療の中断や受診患者数の減少により、昨年度と比較しますと一月当たりの医業収益が約半分となり、厳しい状況が続いております。そのため、一層の経費削減を図り、経営改善に努めながら、患者さんの声を大事にし、地域から求められる在宅医療などの医療需要に応えられるよう、出水総合医療センターと一体となって訪問診療などに取り組んでまいります。

○鮫島幸二病院事業管理者 将来的なオンライン診療というのは、恐らく今後発展していくものと考えております。現状で申しますと、まだそこまで当センターのほうができておりませんけども、もう既にAI問診を始めて、受診から診療までの時間短縮を図っておりますし、これ今一部の外来だけでやっておりますけども、今後広げていく予定でおります。
また、遠隔診療、遠隔診断というのも以前からやっておりますけども、当院では、在宅でも当院のカルテにアクセスできるようなシステムを独自に持っておりまして、特に1人部長、1人医師のところでは、常にその病院にいるということができない人のためにそういうシステムを稼働して、円滑な診療ができるように努めているところです。
ただ、今後、5Gから6Gになるにつれて、恐らく通信機器、あるいは端末も発展していくと思いますけども、今、医療機関といいますか、当センターも含めて医療機関が大きく捉えないといけない問題が、サイバーセキュリティでございます。これをネット上にカルテアクセスが自由にできるというと変ですが、恐らくセキュリティを考えてアクセスできるようにしても、いかなる方法で侵入されるか分からないというところで、当院も二重、三重にバックアップを取って、サイバーセキュリティには対応してるところですけども、やはり一番安全なところは、ネットワークにカルテ等をつながないことが一番の今の時点では安全策と言われています。今後、セキュリティの問題の発展、それから端末の発展、それから高齢者が多い出水地域によっては、そういう方々が使いやすい端末の発展、そういうのがそろってくれば、恐らく将来的に遠隔診療、オンライン診療というのは発展していくものと考えております。